JP3962842B2 - 手乾燥装置 - Google Patents
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Description
この従来の手乾燥装置においては、手乾燥装置の全体を構成するハウジング内の下部に、鉛直方向に延びる回転軸を有する2台のファンモータがほぼ真横に並べて配置されており、ハウジングの上部には、濡れた手が上方から挿入されて配置される手挿入配置スペースが形成されている。
各吹出ノズルは、別々の吹出ダクトを経て各ファンモータと連通している。手挿入配置スペース内に手を配置すると、センサがそれを検知して各ファンモータが作動するようになっている。ファンモータが作動すると、ファンモータの背面下方にある空気取入口から吸気ダクトを経て各ファンモータの吸込口に空気が吸込まれ、各ファンモータから独立に各吹出ノズルに送られた風が、手の甲側及び掌側のそれぞれに向けて吹き出されるようになっている。
さらに、従来の手乾燥装置では、ファンモータの背面下方にある空気取入口から各ファンモータの吸込口までの吸気ダクトの距離が共に等しいため、特に、より高速に回転している掌側用のファンモータで発生した大きな騒音の方が空気取入口等から漏出するという問題がある。
本発明によれば、第1吸気ダクトが、空気取入口から第1ファンモータ手段の第1空気吸込口までハウジングの後方側内壁面に沿って延び、第2吸気ダクトが、空気取入口から第2ファンモータ手段の第2空気吸込口までハウジングの後方側内壁面に沿って延びるので、第1及び第2ファンモータ手段の作動音が空気取入口から漏れにくくなり、手乾燥装置の運転時における低騒音化を実現することができる。
本発明によれば、第2空気吹出部が、第2空気吹出口のほぼ真上に位置しているので、第2吹出ダクトの風路抵抗が小さくなるように設定することができ、第2ファンモータ手段における所要動力の増大を低減させることができる。
図1は、本発明の一実施形態による手乾燥装置を示す正面図であり、図2は、本発明の一実施形態による手乾燥装置を示す背面図である。
また、図3は、本発明の一実施形態による手乾燥装置を示す平面図であり、図4は、本発明の一実施形態による手乾燥装置を示す底面図である。
さらに、図5は、本発明の一実施形態による手乾燥装置を示す左側面図であり、図6は、図1に示す本発明の一実施形態による手乾燥装置のA−A断面図であり、図7は、図1に示す本発明の一実施形態による手乾燥装置のB−B断面図である。
なお、図1、図2、図6及び図7では、手乾燥装置内部の空気の流れを矢印で示している。
この上端開口凹部4は、そこに手を配置して風を当てて乾燥させる部分(手乾燥部)である。通常、掌をハウジング2の正面2a側に向け、手の甲をハウジング2の背面2b側に向けた姿勢で、手をハウジング2の上方から上端開口凹部(手乾燥部)4内へ挿入するようになっている。
また、本実施形態の手乾燥装置1では、手をハウジング2の上方から上端開口凹部(手乾燥部)4内へ挿入し、上端開口凹部(手乾燥部)4の掌側内壁面4a及び甲側内壁面4bにそれぞれ設けられたセンサ3a,3bが手を検知すると、両内壁面4a,4bにそれぞれ設けられた複数の掌側用ノズル6a及び甲側用ノズル6bから、手の掌側及び甲側にそれぞれ温風が吹き付けられるようになっている。
例えば、ハウジング2の横幅wについては、好ましくは200mm〜350mmであり、最も好ましくは300mmである。
また、ハウジングの奥行d1は、好ましくは120mm〜250mmであり、最も好ましくは180mm〜200mmである。
また、ハウジング2の高さは、好ましくは450mm〜700mmであり、最も好ましくは680mmである。
各ファンモータユニット8a,8bは、その回転駆動軸10a,10bがハウジング2の正面2a及び又は背面2bに対して垂直な方向に延びるように配置されている(図6及び図7参照)。
また、甲側用ファンモータユニット8bは、ハウジング2の底部に隣接して配置され、掌側用ファンモータユニット8aは、その掌側用回転駆動軸10aが甲側用回転駆動軸10bに対して前方斜め上方に位置するように、甲側用ファンモータユニット8bの前方斜め上方に隣接して配置されている(図1、図6及び図7参照)。
一方、各ファンモータユニット8a,8bの上方に突出する各吹出ダクト15a,15bの下流端には、掌側用及び甲側用空気吹出口16a,16bがそれぞれ形成されている。この各吹出口16a,16bには、掌側用及び甲側用フィンヒータ18a,18bがそれぞれ設けられ、各フィンヒータ18a,18bにより、各吹出口16a,16bから吹き出される空気が温められるようになっている。
さらに、水受けトレー19の背面側には、フィルタ20を備えた空気取入口22が設けられ、この空気取入口22には、掌側用及び甲側用吸気ダクト24a,24bがそれぞれ接続されている。各吸気ダクト24a,24bは、それらの上流端26a,26bが空気取入口22のフィルタ20の上に配置され、各上流端26a,26bと各吸込口14a,14bを連通させるように、各上流端26a,26bからハウジング2の背面2b(ハウジングの背面側内壁面)に沿って上方にほぼ真っ直ぐ延びている(図2、図6及び図7参照)。
手乾燥装置1の作動中、ハウジング2の外部の空気は、空気取入口22からフィルタ20を介して、各吸気ダクト24a,24bに別々に吸込まれるようになっている。
また、上述したように、掌側用ファンモータユニット8aを甲側用ファンモータユニット8bの前方斜め上方に隣接して配置したことに伴って、掌側用空気吸込口14aも甲側用空気吸込口14bに対して前方斜め上方に位置するため、掌側用吸気ダクト24aの上流端26aから掌側用空気吸込口14aまでの掌側用吸気ダクト24aの経路は、甲側用吸気ダクト24bの上流端26bから甲側用空気吸込口14bまでの甲側用吸気ダクト24bの経路よりも長くなっている。
さらに、各吸気ダクト24a,24b(吸音材28a,28b)の上端部の高さ位置は、上述した各ファンモータユニット8a,8bの各吹出口16a,16bの高さ位置ともほぼ等しくなっており、掌側用空気吹出口16aは甲側用空気吹出口16bよりも高い位置に位置している(図6及び図7参照)。
また、掌側用吹出ダクト30a内の背面は、上述した上端開口凹部(手乾燥部)4の掌側内壁面4aの裏面を形成しており、ダクト30a内の上部の背面側には、複数の掌側用ノズル6aが掌側用空気吹出口16aのほぼ真上に位置するように配置されている(図1及び図6参照)。
より詳細には、甲側用吹出ダクト30bは、甲側用空気吹出口16bからほぼ真上に、掌側用ファンモータユニット8aの掌側用空気吸込口14aの高さ位置ぐらいまで延びた後、そこからハウジング2の背面2bにかけて斜め上方に、ほぼ上端開口凹部(手乾燥部)4の底面4cの高さ位置ぐらいまで延びるように形成されている(図7参照)。その後、吹出ダクト30bは、甲側用吹出ダクト30b内の正面が上端開口凹部(手乾燥部)4の甲側内壁面4bを形成するように上方に延びており、ダクト30b内の上部の正面側には、複数の甲側用ノズル6bが配置されている。
なお、本実施形態においては、フィンヒータ18a,18bは必ずしも必要はなく、設置状況等により、任意に設定可能である。
使用者が手乾燥装置1のハウジング2の手乾燥部4に上方から手を挿入すると、センサ3a,3bが手を検知し、掌側用ファンモータユニット8a及び甲側用ファンモータユニット8bが作動する。このとき、掌側用ファンモータユニット8aの回転駆動軸10aが甲側用ファンモータユニット8bの回転駆動軸10bよりも高速に回転している。
これらのファンモータユニット8a,8bの作動により、ハウジング2の空気取入口22からフィルタ20を介して掌側用吸気ダクト24a及び甲側用吸気ダクト24bのそれぞれに空気が取り込まれる。
これらの各吸気ダクト24a,24bに取り込まれた空気は、掌側用空気吸込口14a及び甲側用空気吸込口14bから各ファンモータユニット8a,8bの内部にそれぞれ吸込まれる。
また、これらの風速を発生させるために、直径130mmのファンモータを内蔵するファンモータユニット(最大外形約160mm)を2個用いたが、各ファンモータユニットをずらして並べたのでスリム化でき、ハウジングの厚みも含めて、ハウジングの外形幅を300mmにすることができた。
また、本実施形態による手乾燥装置1によれば、ハウジング2の両側面2c,2dには、風抜き手段であるルーバー5が設けられているため、このルーバー5により、ハウジング2の側面2c,2dの方向に飛散した水滴が遮断されると共に、手乾燥部4内の不快な風の吹き返しを低減させることができる。
2 ハウジング
3a,3b センサ
4 開口凹部(手乾燥部)
5 ルーバー
6a 掌側用ノズル
6b 甲側用ノズル
8a 掌側用ファンモータユニット
8b 甲側用ファンモータユニット
10a 掌側用ファンモータユニットの回転駆動軸
10b 甲側用ファンモータユニットの回転駆動軸
12a 掌側用ファンモータユニットのケーシング
12b 甲側用ファンモータユニットのケーシング
14a 掌側用空気吸込口
14b 甲側用空気吸込口
15a 掌側用ファンモータユニットの吹出ダクト
15b 甲側用ファンモータユニットの吹出ダクト
16a 掌側用空気吹出口
16b 甲側用空気吹出口
18a 掌側用フィンヒータ
18b 甲側用フィンヒータ
19 水受けトレー
20 フィルタ
22 空気取入口
24a 掌側用吸気ダクト
24b 甲側用吸気ダクト
26a 掌側用吸気ダクトの上流端
26b 甲側用吸気ダクトの上流端
28a 掌側用吸音材
28b 甲側用吸音材
30a 掌側用吹出ダクト
30b 甲側用吹出ダクト
Claims (1)
- 使用者の手の甲と掌の両側に空気を吹き付けて乾燥させる手乾燥装置であって、
使用者の手が挿入される手乾燥部となる上方に開口した開口凹部をその上端部に形成したハウジングと、
上記ハウジングの下方部分に設けられた空気取入口と、
上記開口凹部を形成するハウジングの甲側内壁面に設けられ上記手乾燥部に空気を吹出す第1空気吹出部と、
上記開口凹部を形成するハウジングの掌側内壁面に設けられ上記手乾燥部に空気を吹き出す第2空気吹出部と、
上記ハウジング内に設けられ、このハウジングの前後方向で水平方向に延びる第1駆動軸、この第1駆動軸の後方側に位置し空気を吸い込む第1空気吸込口、上記第1駆動軸の前方側に位置し空気を吹出す第1空気吹出口を備えた第1ファンモータ手段と、
上記ハウジング内に設けられ、このハウジングの前後方向で水平方向に延びる第2駆動軸、この第2駆動軸の後方側に位置し空気を吸い込む第2空気吸込口、上記第2駆動軸の前方側に位置し空気を吹出す第2空気吹出口を備えた第2ファンモータ手段と、
上記空気取入口から上記第1ファンモータ手段の上記第1空気吸込口まで延びる第1吸気ダクトと、
上記空気取入口から上記第2ファンモータ手段の上記第2空気吸込口まで延びる第2吸気ダクトと、
上記第1ファンモータ手段の上記第1空気吹出口から上記第1空気吹出部まで延びる第1吹出ダクトと、
上記第2ファンモータ手段の上記第2空気吹出口から上記第2空気吹出部まで延びる第2吹出ダクトと、を有し、
上記第2ファンモータ手段は、上記第1ファンモータ手段の上方に配置され、
上記第1吸気ダクトは、上記空気取入口から上記第1ファンモータ手段の上記第1空気吸込口まで上記ハウジングの後方側内壁面に沿って延び、
上記第2吸気ダクトは、上記空気取入口から上記第2ファンモータ手段の上記第2空気吸込口まで上記ハウジングの後方側内壁面に沿って延び、
上記第1吹出ダクトは、上記第1ファンモータ手段の上記第1空気吹出口から上記ハウジングの後方側内壁面に向って斜め上方に延び、さらに、上記開口凹部の甲側内壁面の裏面に沿って上記第1空気吹出部まで延び、
上記第2吹出ダクトは、上記第2ファンモータ手段の上記第2空気吹出口から上記ハウジングの前方側内壁面及び上記開口凹部の掌側内壁面の裏面に沿って上記第2空気吹出部まで延び、
上記第2空気吹出部は、上記第2空気吹出口のほぼ真上に位置していることを特徴とする手乾燥装置。
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