JP3960596B2 - 成型品取出機 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、樹脂成型品や金属のダイキャスト成型品(以下、成型品という)を金型内から所定の解放位置に取り出す成型品取出機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば合成樹脂成形機やアルミニウム等のダイキャスト成形機にあっては、成型品を取り出すための取出機を設け、該取出機における成型品を保持するチャックを、成形機の軸線方向(前後方向)、軸線直交方向(左右方向)及び上下方向の内、少なくとも一軸方向へ移動制御して成型品を成形機の金型内から成形機外の解放位置に取り出している。
【0003】
合成樹脂製の電子機器ケース成型品にあっては、軽量化及び高強度化を図ると共に電磁シールド特性を得るため、マグネシウム等の金属粉や炭素繊維等の強化繊維を含有した合成樹脂により成形しているが、これら成型品を成形した際に、金型に金属粉や強化繊維が付着している。このため、次の成型品を成形する際には、成形作業に先立って金型面に圧縮空気を噴射して金型に付着した金属粉や強化繊維等の付着物を除去する必要がある。従来はこの作業を手作業により行っているが、この除去作業に手間がかかり、成形作業効率が悪かった。
【0004】
ダイキャスト成形の場合にあっても、同様に金型内から成型品を取り出した際に、金型に金属バリが付着し、次の成形を行うに際しては、このバリを除去する必要があり、樹脂成型品の場合と同様な問題を有していた。
【0005】
また、成型品を成形する際には、成形作業に先立って金型面に離型剤を吹き付けて成形後における成型品の離型性を良好にしているが、従来はこの作業を手作業により行っていたため、上記と同様に成形作業に手間がかかり、充分に省力化できなかった。
【0006】
上記欠点は、成型品を保持するチャックに、圧縮空気噴射部材及び離型剤噴射部材を取り付けてチャックによる成型品の取出し後に金型に付着した金属粉や強化繊維等を除去すると共に金型に対して離型剤を吹き付けるようにすることにより解決できるが、この場合にあっては移動するチャック自体が大型化及び重量化して高速移動応答性が悪くなって取出し作業効率が悪くなると共に金型間自体が狭いため、チャックの移動制御が複雑化する問題が発生している。
【0007】
また、成型品を保持したチャックを一旦解放位置へ移動して成型品を解放させた後に再びチャックを金型間に移動して金型処理を行う必要があり、次の成型品を成形可能状態にするのに多くの時間がかかり、成形作業効率を著しく低下させていた。
【0008】
本発明は、上記した従来の欠点を解決するために発明されたもので、その課題とする処は、成型品取出し後の金型処理を自動的に行い、成形作業を効率化すると共に充分な省力化を達成できる成型品取出機を提供することにある。
【0009】
本発明の他の課題は、成型品の取出しサイクル内にて金型処理を効率的に行い、成形作業を効率化することができる成型品取出機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、成形機の固定側取付け盤に対し、成形機に装着された一対の金型の上方にて、該成形機の中心軸線と一致する長手方向で、金型位置と該金型から離間した解放位置に至る長さからなる本体フレームと、本体フレーム上にて上記金型位置と解放位置の間で独立して往復移動する第1及び第2前後走行体と、上記長手方向と直交する方向で、少なくとも金型の上方に至る長さからなり、対応する第1及び第2前後走行体にそれぞれ設けられた第1及び第2左右走行フレーム上を、長手方向と直交する方向へ往復移動する第1及び第2左右走行体と、第1及び第2左右走行体にそれぞれ設けられ、金型間に進入する取出し位置と金型から離間した上方位置の間で昇降する第1及び第2上下フレームと、第1上下フレームの下部に設けられ、金型内の成型品を保持して解放位置に解放して取出すチャックと、第2上下フレームに設けられ、成型品が取出された金型を成形可能な状態に処理する金型処理手段と、チャックにより金型内から成型品を取出すように第1前後走行体、第1左右走行体及び第1上下フレームを移動制御する際に、チャックの成型品取出し時には金型処理手段を金型から離間した位置に待機するように第2前後走行体、第2左右走行体及び第2上下フレームを移動制御すると共に成型品を保持したチャックを解放位置へ移動して成型品の保持解除するように第1前後走行体、第1左右走行体及び第1上下フレームを移動制御する際に、金型処理手段を金型間へ移動して金型面を成形可能処理するように第2前後走行体、第2左右走行体及び第2上下フレームを移動制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2は、成形機の固定側取付け盤に対し、成形機に装着された一対の金型の上方にて、該成形機の中心軸線と直交する長手方向で、金型位置と該金型から離間した解放位置に至る長さからなる本体フレームと、本体フレーム上にて上記金型位置と解放位置の間で独立して往復移動する第1及び第2左右走行体と、上記長手方向と直交する方向で、少なくとも金型の上方に至る長さからなり、対応する第1及び第2左右走行体にそれぞれ設けられた第1及び第2前後走行フレーム上を、長手方向と直交する方向へ往復移動する第1及び第2前後走行体と、第1及び第2前後走行体にそれぞれ設けられ、金型間に進入する取出し位置と金型から離間した上方位置の間で昇降する第1及び第2上下フレームと、第1上下フレームの下部に設けられ、金型内の成型品を保持して解放位置に解放して取出すチャックと、第2上下フレームに設けられ、成型品が取出された金型を成形可能な状態に処理する金型処理手段と、チャックにより金型内から成型品を取出すように第1左右走行体、第1前後走行体及び第1上下フレームを移動制御する際に、チャックの成型品取出し時には金型処理手段を金型から離間した位置に待機するように第2左右走行体、第2前後走行体及び第2上下フレームを移動制御すると共に成型品を保持したチャックを解放位置へ移動して成型品の保持解除するように第1左右走行体、第1前後走行体及び第1上下フレームを移動制御する際に、金型処理手段を金型間へ移動して金型面を成形可能処理するように第2左右走行体、第2前後走行体及び第2上下フレームを移動制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施形態】
以下に実施形態を示す図に従って本発明を説明する。
図1〜図2において、成形機としての樹脂成形機1の固定側取付盤3には成型品取出機5が取り付けられている。樹脂成形機1は公知の射出成形機で、固定側取付盤3及び可動側取付盤7の間にはタイバー9が横架され、該タイバー9に可動盤11がタイバー9の軸線方向へ摺動可能に支持される。
【0012】
そして可動盤11に連結された油圧シリンダーや送りねじ駆動機構等の型締部材12の駆動により固定側取付盤3に取り付けられる固定金型13及び可動盤11に取り付けられる可動金型15を型締及び型開させる。
【0013】
成型品取出機5の本体フレーム17は樹脂成形機1の軸線方向(前後方向)へ延出し、樹脂成形機1の射出装置18及び射出装置18と反対側の樹脂成形機1外へ至る長さからなる。そして本体フレーム17には第1及び第2前後走行体19・21が前後方向へ独立して走行可能に支持される。各第1及び第2前後走行体19・21には第1及び第2前後駆動機構の一部を構成する第1及び第2前後サーボモータ23・25が連結され、これら第1及び第2前後サーボモータ23・25を独立して駆動制御することにより第1及び第2前後走行体19・21を夫々個別に移動させる。
【0014】
各第1及び第2前後走行体19・21には樹脂成形機1の軸線直交方向(左右方向)に延出し、樹脂成形機1における固定金型13及び可動金型15の上方に至る長さの第1及び第2左右フレーム27・29が設けられ、これら第1及び第2左右フレーム27・29には第1及び第2左右走行体31・33が夫々左右方向へ移動可能に支持される。そして第1及び第2左右走行体31・33には第1及び第2左右駆動機構の一部を構成する第1及び第2左右サーボモータ35・37が連結され、これら第1及び第2左右サーボモータ35・37を独立して駆動制御することにより第1及び第2左右走行体31・33を夫々左右方向へ個別に移動させる。
【0015】
各第1及び第2左右走行体31・33には第1及び第2上下フレーム39・41が夫々上下方向へ移動可能に支持され、これら第1及び第2上下フレーム39・41には第1及び第2上下駆動機構の一部を構成する第1及び第2上下サーボモータ43・45が連結される。そして第1及び第2上下サーボモータ43・45を夫々駆動制御することにより第1及び第2上下フレーム39・41を個別に昇降させる。
【0016】
上記した第1及び第2前後駆動機構、第1及び第2左右駆動機構、第1及び第2上下駆動機構としては、夫々のフレームに回転可能に軸支され、対応するサーボモータに連結された送りねじを、対応する走行部に設けられたナットに噛み合わせた送りねじ駆動機構、夫々のフレームの長手方向端に回転可能に支持され、一方に対応するサーボモータが連結された一対の回転体に張設されたベルトの一部を、対応する基端部に固定した無端ベルト駆動機構、夫々のフレームの両端に端部が固定された歯付きベルトに、対応する走行部に設けられた夫々のサーボモータの回転軸に設けられた歯付きプーリを噛み合わせた有端ベルト駆動機構等のように従来公知の回転運動を直線往復運動へ変換する何れの駆動機構であってもよい。
【0017】
また、夫々のサーボモータを、フレームに設けられる長尺状の固定子と走行部に設けられる可動子から構成されるリニアモータとしてもよい。
【0018】
上記した第1上下フレーム39の下端部には可動金型15内に保持された成型品Wを保持するチャック47が設けられる。該チャック47としてはチャック板47aに、保持される成型品Wの大きさや形状に応じて配置される、少なくとも1個の吸着部材または一対のエアーシリンダ等からなる保持部材47bを取り付けてなる。
【0019】
該チャック47は、第1上下フレーム39に対し、必要に応じて反転姿勢制御部材及び水平姿勢制御部材の少なくとも一つを介して設けることにより金型内からの取出し姿勢や解放位置での解放姿勢を任意に変更することができる。
【0020】
また、第2上下フレーム41の下部には金型処理部材48として圧縮空気圧源(図示せず)に接続されて圧縮空気を噴射する空気噴射部材49及び離型剤供給装置(図示せず)に接続されてシリコンやステアリン酸亜鉛等の離型剤を噴射する離型剤噴射部材51が設けられる。即ち、第2上下フレーム41の下部には各面が固定金型13及び可動金型15に相対する取付板53が取り付けられ、該取付板53における固定金型13及び可動金型15に相対する各面に空気噴射ノズル及び離型剤噴射ノズルを設けてなる。
【0021】
第2上下フレーム41に対する空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51の取付け態様としては、取付板53の一面のみに夫々のノズルを取り付けると共に該取付板53を、チャック47と同様の反転姿勢制御部材及び水平姿勢制御部材の少なくとも一つを介して取り付け、固定金型13及び可動金型15に対して選択的に相対させてもよい。
【0022】
尚、金型処理部材48として上記した空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51を示したが、金型処理部材48の概念としては、次の成形動作へ移行する際に金型のメンテナンスに必要な一切の処理を行う部材であればよく、上記の他に、例えば金型の外面温度を測定するための部材等を含む。また、取付板53に取り付けられる空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51としては、固定金型13及び可動金型15の大きさや形状に応じて複数個設けてもよいが、図は便宜上、夫々1個とする。
【0023】
次に、成型品取出機の制御手段を説明すると、図3において、制御手段55のCPU57にはROMやHDD、DVD等のプログラム記憶部材59及びRAMやHDDの一部にパーティングされた作業データ記憶部材71が設けられ、プログラム記憶部材59には成型品の取出し動作及び金型処理動作を実行するためのプログラムデータが記憶される。また、作業データ記憶部材71にはチャック47や空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51の移動位置データを記憶するための位置データ記憶領域71a、これら各部材の現在の移動位置データを記憶する現在位置記憶領域71b等を有している。
【0024】
CPU57には駆動制御装置73が接続され、該駆動制御装置73には第1及び第2前後サーボモータ23・25、第1及び第2左右サーボモータ35・37と第1及び第2上下サーボモータ43・45がそれぞれ接続される。そして成型品取出し動作及び金型処理を実行する際に予め位置データ記憶領域71aに記憶されたそれぞれの位置データに基づいてこれら各サーボモータを駆動制御してチャック47や空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51を所定の各位置へ移動させる。
【0025】
CPU57には作動制御装置75が接続され、該作動制御装置75にはチャック47を、例えば吸着作動させるためのチャック用バルブ77や空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51をそれぞれ作動させるための噴射バルブ79・81がそれぞれ接続される。そしてチャック用バルブ77を作動して成型品を吸着及び吸着解除させる。また、それぞれの噴射バルブ79・81を作動して空気噴射部材49から圧縮空気を噴射させたり、離型剤噴射部材51から離型剤を噴射させる。
【0026】
尚、CPU57はインターフェース83を介して樹脂成形機1の制御手段85に接続され、樹脂成形機1の制御手段85から取出し動作を開始させるための型開完了信号をCPU57に出力させると共にCPU57から突き出し動作を実行させるための突出し指示信号や次の成形動作を実行させるための取出し完了信号等を樹脂成形機1の制御手段85に出力させる。
【0027】
次に、成型品取出機5による成型品の取出し作用及び金型処理作用を説明する。
先ず、第1前後サーボモータ23及び第1左右サーボモータ35を夫々駆動制御して第1前後走行体19を、第1上下フレーム39に設けられたチャック47が型開した固定金型13及び可動金型15相互間の上方に位置するように待機させる、また、第2前後サーボモータ25及び第2左右サーボモータ37を夫々駆動制御して第2前後走行体21を、空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51が樹脂成形機1における射出装置18側に位置するように待機させておく(図1参照)。
【0028】
上記状態にて成形作業の終了に伴って固定金型13及び可動金型15相互が型開して樹脂成形機1から成型品取出機5に型開完了信号が出力されると、第1上下サーボモータ43を駆動制御して第1上下フレーム39を下降してチャック47を固定金型13及び可動金型15間に進入させる。
【0029】
次に、第1前後サーボモータ23を駆動制御して第1前後走行体19を可動金型15に近接する前進位置へ移動させる。このとき、樹脂成形機1は可動金型15内に装着されたエゼクタ機構(図示せず)を作動して保持された成型品Wを突き出してチャック47に保持させた後、第1前後サーボモータ23を逆転駆動してチャック47を、可動金型15から成型品Wを抜き出す後退位置へ移動させる。
【0030】
次に、第1上下サーボモータ43を逆転駆動して成型品Wを保持したチャック47を上昇位置へ移動させた後、図4に示すように第1前後サーボモータ23を駆動制御して第1前後走行体19を樹脂成形機1の型締装置12側の成型品解放位置へ移動させる。このとき、第1左右サーボモータ35を逆転駆動して第1左右走行体31を第1前後走行体19に近づく方向へ移動して成型品Wを保持したチャック47を樹脂成形機1の領域外へ移動させる。
【0031】
そして成型品解放位置にてチャック47による成型品Wの保持を解除して該位置に配置された搬出コンベヤーや搬出シュータまたは自動集積装置(何れも図示せず)上へ移載して取出しを完了する。尚、成型品Wの解放動作時においては、チャック47に保持された成型品Wを搬出装置の載置面に相対させる必要から第1前後サーボモータ23及び第1上下サーボモータ43を適宜駆動制御させると共に反転姿勢制御部材或いは水平姿勢制御部材をそれぞれ駆動制御させる。
【0032】
上記したように成型品Wを保持したチャック47を上記上昇位置から成型品解放位置へ移動して解放動作を行う際に、図5に示すように第2前後サーボモータ25を駆動制御して射出装置18側に待機していた第2前後走行体21を金型間に応じた位置へ移動させると共に第2左右サーボモータ37を駆動制御して第2左右走行体33を、金型間上方に位置させる。
【0033】
この状態にて第2上下サーボモータ45を駆動制御して第2上下フレーム41を下降して空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51を金型間に進入させた後、図6に一点鎖線で示すように必要に応じて第2前後サーボモータ25を駆動制御して空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51を可動金型15に近接させた状態で、先ず空気噴射部材49により圧縮空気を可動金型15の金型面に噴射して付着した成型屑(含有された金属粉や強化繊維粉)を除去した後、次に離型剤噴射部材51により可動金型15の金型面に離型剤を吹き付けて金型処理する。
【0034】
上記動作後、図6に二点鎖線で示すように第2前後サーボモータ25を逆転駆動して空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51を固定金型13側へ移動させて固定金型13に近接させた後、上記と同様に空気噴射部材49により圧縮空気を固定金型13の金型面に噴射して成型屑を除去させると共に離型剤噴射部材51により固定金型13の金型面に離型剤を吹き付けて金型処理を行う。
【0035】
尚、固定金型13及び可動金型15に対して圧縮空気や離型剤を吹き付ける際に第2左右サーボモータ37及び第2上下サーボモータ45をそれぞれ駆動制御して空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51を垂直面にて二次元方向へ移動させて金型面の全体を金型処理可能にしてもよい。
【0036】
また、図に示す実施形態は、取付板53の両面に空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51をそれぞれ設けて相対するそれぞれの部材により金型処理を行うものとしたが、取付板53に一面に空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51を設ける構成にあっては、図7に示すように第2上下フレーム43の下部に反転回動或いは水平回動させる姿勢制御部材71を介して金型処理部材48を設け、該姿勢制御部材71を適宜作動して固定金型13及び可動金型15のそれぞれの金型面に選択的に相対させてもよい。
【0037】
上記動作後、第2上下サーボモータ45を逆転駆動して空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51を金型13・15間から抜け出した上方位置へ移動させた後、第2前後サーボモータ25を逆転駆動して空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51を樹脂成形機1における射出装置18の側方へ戻す。
【0038】
このとき、空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51が樹脂成形機1におる射出装置の側方に戻るタイミングで第1前後サーボモータ23を逆転駆動して成型品Wの解放動作が終了したチャック47を成型品Wの取出し待機位置へ戻し、樹脂成形機1から型開完了信号が入力するまで待機させる。
【0039】
本実施形態は、成型品取出機5に2台の第1及び第2前後走行体19・21を個別に駆動制御して第1前後走行体19に設けられるチャック47に保持された成型品Wの解放動作時に第2前後走行体21に設けられた空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51により次成形作業に必要な金型処理を行うことができ、次成型品の取出し動作までの移行時間を短縮して成形作業自体を効率化することができる。
【0040】
また、可動部を小型及び軽量化することができ、低トルクのサーボモータを使用してチャック47や空気噴射部材49及び離型剤噴射部材51を高速度で移動させて取出し作業及び金型処理作業を効率化することができる。
【0041】
本発明は、以下のように変更実施することができる。
【0044】
1.上記説明は、成型品を成形機の型締部材側に取り出すと共に金型処理部材を成形機の射出装置18側に待機させる構造としたが、逆の位置関係であってもよい。
【0045】
2.上記説明は、チャック及び金型処理部材を成形機の長手方向である前後方向へ個別に移動させて成型品の取出し動作と金型処理動作を実行する構成としたが、図8に示すようにこれらの部材を成形機の長手直交方向である左右方向へ個別に移動して取出し動作と金型処理動作を実行する構成であってもよい。
【0046】
この場合にあっては、チャックを金型と成形機の操作側(反操作側)に設定された解放位置との間で、また金型処理部材48を金型と成形機の反操作側(操作側)との間で個別に移動制御して成型品の取出し動作時に待機していた金型処理部材48を金型へ移動して金型処理を行う構成であってもよい。
【0047】
3.上記説明は、金型処理部材として空気噴射部材及び離型剤噴射部材を設ける構成としたが、図9に示すように取付板53に設けられた電動モータ101に回転ブラシ103を取付け、電動モータ101の駆動に伴って回転する回転ブラシ103を金型に当接して付着した成形屑等を除去して金型処理するものであってもよい。
【0048】
4.上記説明は、金型面に付着した成形屑を圧縮空気や回転ブラシにより除去する構成としたが、圧縮空気や回転ブラシにより除去する成形屑が成形工場内に浮遊し、成形作業の環境を悪くしている。これを防止するため、図10(図10は回転ブラシに実施した場合を示す)に示すように空気噴射ノズル49や回転ブラシ103の周囲に、吸引源に接続されたフード121を設け、回転ブラシの回転に伴って金型から除去される成形屑の飛散を防止しながら吸引して回収する構成にしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、成型品取出し後の金型処理を自動的に行い、成形作業を効率化すると共に充分な省力化を達成できる、また、成型品の取出しサイクル内にて金型処理を効率的に行い、成形作業を効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】成型品取出機の全体斜視図である。
【図2】図1のA箇所を拡大して示す略体斜視図である。
【図3】制御手段の電気的ブロック図である。
【図4】チャックを成型品解放位置へ移動した状態を示す説明図である。
【図5】第2前後走行体を金型上方へ移動させた状態を示す説明図である。
【図6】金型処理状態を示す説明図である。
【図7】金型処理部材を可動金型及び固定金型にそれぞれ相対させる際の例を示す説明図である。
【図8】成型品取出機の変更実施形態を示す説明図である。
【図9】金型処理部材の変更実施形態を示す説明図である。
【図10】金型処理部材の変更実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1−成形機としての樹脂成形機、5−成型品取出機、13−固定金型、15−可動金型、47−チャック、49−金型処理部材としての空気噴射部材、51−金型処理部材としての離型剤噴射部材、55−制御手段、W−成型品
Claims (7)
- 成形機の固定側取付け盤に対し、成形機に装着された一対の金型の上方にて、該成形機の中心軸線と一致する長手方向で、金型位置と該金型から離間した解放位置に至る長さからなる本体フレームと、
本体フレーム上にて上記金型位置と解放位置の間で独立して往復移動する第1及び第2前後走行体と、
上記長手方向と直交する方向で、少なくとも金型の上方に至る長さからなり、対応する第1及び第2前後走行体にそれぞれ設けられた第1及び第2左右走行フレーム上を、長手方向と直交する方向へ往復移動する第1及び第2左右走行体と、
第1及び第2左右走行体にそれぞれ設けられ、金型間に進入する取出し位置と金型から離間した上方位置の間で昇降する第1及び第2上下フレームと、
第1上下フレームの下部に設けられ、金型内の成型品を保持して解放位置に解放して取出すチャックと、
第2上下フレームに設けられ、成型品が取出された金型を成形可能な状態に処理する金型処理手段と、
チャックにより金型内から成型品を取出すように第1前後走行体、第1左右走行体及び第1上下フレームを移動制御する際に、チャックの成型品取出し時には金型処理手段を金型から離間した位置に待機するように第2前後走行体、第2左右走行体及び第2上下フレームを移動制御すると共に成型品を保持したチャックを解放位置へ移動して成型品の保持解除するように第1前後走行体、第1左右走行体及び第1上下フレームを移動制御する際に、金型処理手段を金型間へ移動して金型面を成形可能処理するように第2前後走行体、第2左右走行体及び第2上下フレームを移動制御する制御手段と、
を備えた成型品取出機。 - 成形機の固定側取付け盤に対し、成形機に装着された一対の金型の上方にて、該成形機の中心軸線と直交する長手方向で、金型位置と該金型から離間した解放位置に至る長さからなる本体フレームと、
本体フレーム上にて上記金型位置と解放位置の間で独立して往復移動する第1及び第2左右走行体と、
上記長手方向と直交する方向で、少なくとも金型の上方に至る長さからなり、対応する第1及び第2左右走行体にそれぞれ設けられた第1及び第2前後走行フレーム上を、長手方向と直交する方向へ往復移動する第1及び第2前後走行体と、
第1及び第2前後走行体にそれぞれ設けられ、金型間に進入する取出し位置と金型から離間した上方位置の間で昇降する第1及び第2上下フレームと、
第1上下フレームの下部に設けられ、金型内の成型品を保持して解放位置に解放して取出すチャックと、
第2上下フレームに設けられ、成型品が取出された金型を成形可能な状態に処理する金型処理手段と、
チャックにより金型内から成型品を取出すように第1左右走行体、第1前後走行体及び第1上下フレームを移動制御する際に、チャックの成型品取出し時には金型処理手段を金型から離間した位置に待機するように第2左右走行体、第2前後走行体及び第2上下フレームを移動制御すると共に成型品を保持したチャックを解放位置へ移動して成型品の保持解除するように第1左右走行体、第1前後走行体及び第1上下フレームを移動制御する際に、金型処理手段を金型間へ移動して金型面を成形可能処理するように第2左右走行体、第2前後走行体及び第2上下フレームを移動制御する制御手段と、
を備えた成型品取出機。 - 請求項1又は2の金型処理手段は、金型面に付着した塵を噴射除去する圧縮空気噴射部材及び金型面に離型剤を付着させる離型剤噴射部材の少なくともいずれかとした成型品取出機。
- 請求項1又は2の金型処理手段は、それぞれの金型面に相対して設けた成型品取出機。
- 請求項1又は2の金型処理手段は、第2上下フレームに対し、姿勢制御部材を介して設け、該姿勢制御部材により金型処理手段をそれぞれの金型面に選択的に相対させる成型品取出機。
- 請求項1又は2の金型処理手段は、金型面に当接する回転ブラシとした成型品取出機。
- 請求項1又は2の金型処理手段には、金型面から除去される成形屑を吸引する吸引手段を設けた成型品取出機。
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