JP3960375B2 - シャフトの撓み特性測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シャフトの撓み特性測定装置に係わり、更に詳しくはゴルフクラブ用の非金属製シャフト(カーボンシャフト, 樹脂シャフト等)または金属製シャフト(スチールシャフト等)等のシャフトのシャフトと直交する方向の荷重の撓み測定(水平荷重の撓み測定),シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定(鉛直荷重の撓み測定)及びシャフトのキックポイントの測定を一台の装置により測定可能なシャフトの撓み特性測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、非金属製シャフトまたは金属製シャフト等のゴルフクラブ用シャフトのシャフトと直交する方向の荷重の撓み測定や、シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定及びシャフトのキックポイントの測定は、それぞれの測定装置を個別に使用したり、また一台の装置に、それぞれの測定治具をその都度取付けて人手による測定作業を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、シャフトのそれぞれの測定を行うのに、個別の装置を使用する場合には、広い測定スペースが必要となり、また一台の測定装置で個々の測定治具を取付けて行う場合には、シャフトのセット,荷重の選定及びセット,手動測定,手動によるデータ記録等に多大な時間を要し、測定作業を効率良く行うことが出来ないと言う問題があった。
【0004】
また、測定作業は、目視で行い、手動によるデータ記入を行うために、データにバラツキが発生したり、データ記入ミス等が起こり、測定精度が極めて悪いと言う問題があった。
【0005】
この発明の目的は、一台の測定装置で、シャフトのシャフトと直交する方向の荷重の撓み測定や、シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定及びシャフトのキックポイントの測定を自動的に行うので、広いスペースを必要とせずに、短時間に、しかも精度良く測定作業を行うことができるシャフトの撓み特性測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、被測定用のシャフト(S)と直交する方向の荷重(Wa)に対する撓み測定機構Aと、該シャフト(S)の固定軸と同一方向の荷重(Wb)に対する撓み測定機構Bと、該シャフト(S)のキックポイント測定機構Cとを一台の測定装置に備えたシャフトの撓み特性測定装置であって、水平なベースフレーム(2)に対して鉛直に立設された支持フレーム(3)上に、Y軸駆動手段(6)を介して鉛直方向に移動可能なY軸ベースプレート(8)と、このY軸ベースプレート(8)上に、X軸駆動手段(12)を介して水平方向に移動可能なX軸ベースプレート(13)とを配設すると共に、前記シャフト(S)の上端を把持する前記3測定機構A、B、Cに共用するクランプ手段(14)と該シャフト(S)に沿って上下方向に移動可能な撓み検出センサー(24)とを設け、前記X軸ベースプレート(13)上の前記シャフト(S)の下端に対応する位置に、前記撓み測定機構A、B、Cをそれぞれ設け、かつ前記測定機構Aを、前記シャフト(S)の下端を支持する支持手段(17)と、該支持手段(17)を先端に有して前記シャフト(S)に直交する方向の荷重(Wa)を与える荷重アームと、該荷重アーム(16)後端の揺動支点(Qa)を支持する自在継手(15)と、該揺動支点(Qa)に備えた荷重(Wa)の検出手段(19)と、該荷重アーム(16)の揺動角度を検出する角度センサー(20)とから構成し、前記測定機構Bを、前記シャフト(S)の下端を支持するクランプ手段(31)と、該クランプ手段(31)を先端に有して前記シャフト(S)に軸方向の荷重(Wb)を与えるクランプアーム(29)と、該クランプアーム(29)後端の揺動支点(Qb)に自在継手(28)を介して揺動可能に連結される荷重アーム(30)と、該荷重アーム(30)の他端に取り付けられて前記Y軸駆動手段(6)から荷重(Wb)を付与される自在継手(41)の支持軸(42)と、該支持軸(42)に備えた荷重(Wb)の検出手段(32)と、前記荷重アーム(30)の揺動角度を検出する角度センサー(33)とから構成し、前記測定機構Cを、前記X軸ベースプレート(13)上に前記シャフト(S)の下端を支持する支持手段(35)を設けると共に、前記支持フレーム(3)の上方とベースフレーム(2)とに投光器(36a)と受光器(36b)とを相対向し、かつ前記シャフト(S)の撓みに対応して水平方向に往復移動するように配置して構成し、前記荷重検出手段(19、32)、角度センサー(20、33)、撓み検出センサー(24)、Y軸駆動手段(6)、X軸駆動手段(12)を制御装置(21)に接続し、該制御装置(21)が、荷重検出手段(19)が測定した荷重(Wa)が一定になると共に角度センサー(20)が検出した角度データを基にY軸駆動手段(6)を駆動して荷重(Wa)が常に水平方向に加わるようにY軸ベースプレート(13)を鉛直方向に移動させ、または荷重検出手段(32)が測定した荷重(Wb)が一定になると共に角度センサー(33)が検出した角度データを基にX軸駆動手段(12)を駆動して荷重(Wb)が常に鉛直方向に加わるようにX軸ベースプレート(13)を水平方向に移動させることを要旨とするものである。
【0008】
また、前記シャフトは、一端が小径で他端側に向かって大径となるテーパシャフトであって、該テーパシャフトが、ゴルフクラブ用の非金属製シャフトまたは金属製シャフトを使用するものである。
【0009】
このように、一台の測定装置で、シャフトと直交する方向の荷重の撓み測定や、シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定及びシャフトのキックポイントの測定を自動的に行うので、広いスペースを必要とせずに、短時間に、しかも精度良く測定作業を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
【0011】
図1は、この発明のシャフトと直交する方向の荷重の撓み測定,シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定及びシャフトのキックポイントの測定を自動的に行う測定装置全体の概略正面図、図2は図1の平面図を示し、この測定装置は、フレーム本体1の水平なベースフレーム2に対して鉛直に立設された支持フレーム3上に、サーボモータ4及びボールネジ5から成るY軸駆動手段6を介してガイドレール7に沿って鉛直方向(図1の上下方向)に移動可能なY軸ベースプレート8と、このY軸ベースプレート8上に配設されたガイドレール9に沿ってサーボモータ10及びボールネジ11から成るX軸駆動手段12を介して水平方向(図1の左右方向)に移動可能なL字状のX軸ベースプレート13とが配設されている。
【0012】
前記支持フレーム3の上方には、シャフトSの一端を着脱可能にクランプするチャック等のクランプ手段14を設け、またX軸ベースプレート13上には、後述するシャフトSを支持する支持手段及びシャフトと直交する方向の荷重の撓み測定機構と、シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定用のシャフトSをクランプするクランプ手段及びシャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定機構とが設けてある。
【0013】
前記X軸ベースプレート13上に設けたシャフトと直交する方向の荷重の撓み測定機構は、図3及び図4に示すように、自在継手15を介して一端が揺動可能に支持された荷重アーム16が水平方向に取付けられ、荷重アーム16の先端には、前記シャフトSの他端を支持する断面コ字状の支持手段17が設けられている。
【0014】
この発明の実施形態におけるシャフトSとしては、一端が小径で他端側に向かって大径となるテーパシャフトであって、該テーパシャフトとしては、ゴルフクラブ用の非金属製シャフト(カーボンシャフト,樹脂シャフト等)または金属製シャフト(スチールシャフト等)等である。
【0015】
前記荷重アーム16の一端を揺動可能に支持し、荷重アーム16の揺動支点となる自在継手15の支持軸18には、同図に示すように、前記X軸駆動手段12によりシャフトSの他端側に付与する水平荷重Waを検出するための荷重ロードセル19が設けてある。
【0016】
また荷重アーム16の近傍には、鉛直方向に対する荷重アーム16の角度を常時検出する角度センサー20が配設され、この角度センサー20は、図1に示すように、制御装置21を介してY軸駆動手段6のサーボモータ4及びX軸駆動手段12のサーボモータ10に接続されている。
【0017】
前記制御装置21には、シャフトSの撓み量を表示する表示手段22と、シャフトSの撓み状態を記録するX−Yレコーダ23とが接続され、これによりシャフトSと直交する方向の荷重の撓み測定状態を即座に判断でき、また記録することが可能である。
【0018】
前記支持フレーム3上には、図1に示すように、シャフトSの撓みに沿って移動可能な光学的検出センサー等(例えば、レーザーセンサー等)の撓み量検出センサー24が配設され、この撓み量検出センサー24は、支持部材25に支持されると共に、この支持部材25は、アクチュエータ38及びサーボモータ39により水平方向に移動可能になっている。
【0019】
前記支持部材25が連結されたアクチュエータ38及びサーボモータ39は、図示しないナット部材を介してガイドレール26上に支持されたボールネジ27に連結され、ボールネジ27はサーボモータ40により回転駆動される。従って、サーボモータ40によりボールネジ27が回転駆動されるとナット部材を介してアクチュエータ38及びサーボモータ39がガイドレール26に沿って昇降し、これと同時に、支持部材25に支持された撓み量検出センサー24も昇降するように構成されている。また撓み量検出センサー24は、前記制御装置21にも接続されている。
【0020】
前記支持フレーム3上には、上述したシャフトSと直交する方向の荷重の撓み測定機構の他に、シャフトSの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定機構も備えている。
【0021】
このシャフトSの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定機構は、上記のシャフトSと直交する方向の荷重の撓み測定機構の構成要素を共用できるものは共用して測定するように構成されている。即ち、Y軸駆動手段6を介してガイドレール7に沿って鉛直方向に移動可能なY軸ベースプレート8、及びY軸ベースプレート8上に設けられた水平方向に移動可能なX軸ベースプレート13は共用し、また支持フレーム3の上方に設けたシャフトSの一端を着脱可能にクランプするクランプ手段14も共用するように構成されている。
【0022】
前記X軸ベースプレート13上には、図3及び図4に示すように、自在継手28を介してクランプアーム29の基端部29aと荷重アーム30の一端30aとが揺動可能に連結され、前記クランプアーム29の先端には、前記シャフトSの他端を係合保持する断面凹状のクランプ部31がクランプアーム29と直交する向き(断面L字状)に一体的に形成されている。
【0023】
前記荷重アーム30の他端30b側には、自在継手41の支持軸42を介して前記Y軸駆動手段6によりシャフトSの他端側に付与する鉛直荷重Wbを検出するためのロードセル32が設けてあり、この荷重アーム30の近傍には、鉛直方向に対する荷重アーム30の角度を常時検出する角度センサー33が設けてあり、この角度センサー33と前記X軸ベースプレート13を駆動制御するX軸駆動手段12と、前記Y軸ベースプレート8を駆動制御するY軸駆動手段6とは制御装置21を介して接続されている。
【0024】
前記角度センサー33で検出したデータを制御装置21に出力し、制御装置21で荷重アーム30の方向が常に鉛直方向になるように演算処理し、X軸駆動手段12を介してX軸ベースプレート13の水平方向の移動量を駆動制御するものである。そして、このシャフトSの固定軸と同一方向の荷重の重撓み測定は、上記撓み量検出センサー24を用いて、シャフトSの鉛直荷重Wbに対する撓みを測定する。
【0025】
更に、前記支持フレーム3上には、上述したシャフトSのキックポイントKを測定するキックポイント測定機構が設けてある。
【0026】
このキックポイント測定機構は、図1及び図3に示すように、支持フレーム3の上方に設けたシャフトSの一端を着脱可能に保持するクランプ手段14を共用し、また前記X軸ベースプレート13の先端部分には、シャフトSの他端を着脱可能に嵌合保持する断面凹状の支持手段35が設けてある。
【0027】
また、支持フレーム3の上方とベースフレーム2とには、シャフトSのキックポイント計測用の光電管等の投光器36aと受光器36bとが相対向する位置に平行に設置され、前記投光器36aはベースフレーム2上に移動可能に取付けられ、また受光器36bはガイドレール7とガイドレール26とを連結するフレーム26aに移動可能に取付けられている。
【0028】
なお、投光器36aと受光器36bとは、ベースフレーム2及びフレーム26a上を手動により移動させても良いが、ボールネジ及びサーボモータ等を介して個別に、または同時に駆動制御するように構成しても良い。
【0029】
次に上述した撓み測定装置によるシャフトSと直交する方向の荷重の撓み測定方法について説明する。
【0030】
この測定方法は、図1,図3及び図5に示すように、シャフトSの一端を支持フレーム3の上方に設けたクランプ手段14に鉛直向きにクランプさせると共に、シャフトSの他端をX軸ベースプレート13上に設けた荷重アーム16の先端に設けた断面コ字状の支持手段17に保持させる。
【0031】
そして、荷重アーム16を設けたX軸ベースプレート13を、Y軸ベースプレート8上のガイドレール9に沿ってサーボモータ10及びボールネジ11から成るX軸駆動手段12を介して水平方向(図1の右方向)に移動させ、図5に示すようにシャフトSを撓ませながら水平荷重Waをかけて行く。
【0032】
この際、シャフトSにかける水平荷重Waをロードセル19により検出しながら一定荷重となるように制御し、また水平荷重WaをシャフトSにかけて撓ませた際、荷重アーム16はシャフトSに引っ張られて自在継手15の荷重支点Qaを介して斜め上向きとなる。
【0033】
この際、荷重アーム16の角度を角度センサー20により常時検出して、X軸ベースプレート13をY軸方向に上昇移動させて荷重アーム16を水平制御することで、シャフトSの水平荷重Waは常に水平方向、即ち、シャフトSと直交する方向から負荷された状態となる。
【0034】
なお、この水平制御は、前記角度センサー20により検出した角度データを制御装置21に出力し、この制御装置21で演算処理してY軸駆動手段6のサーボモータ4の回転数を設定し、ボールネジ5を介してY軸ベースプレート8を上昇移動させることにより水平制御を行うものである。
【0035】
このようにして、シャフトSに一定の水平荷重Waをかけた状態で、シャフトSの撓みに沿ってレーザーセンサー等の撓み量検出センサー24を、上述したようにサーボモータ40によりボールネジ27を回転駆動させることにより支持部材25を介してガイドレール26に沿って昇降移動させ、シャフトSの水平荷重Waに対する撓み(外径)を測定する。
【0036】
この撓み量検出センサー24で測定されたシャフトSの撓みは、表示手段22及びX−Yレコーダ23に表示されると共に記録される。
【0037】
次に、上記のようなシャフトSの撓み測定装置による鉛直荷重の撓み測定方法について説明する。
【0038】
この測定方法は、図1,図3及び図6に示すように、シャフトSの一端を支持フレーム3の上方に設けたクランプ手段14に鉛直向きにクランプさせると共に、シャフトSの他端を断面L字状のクランプアーム29のクランプ部31に固定する。
【0039】
そして、このクランプアーム29の他端側に自在継手28を介して連結された荷重アーム30にY軸ベースプレート8を鉛直方向に移動させる。鉛直荷重Wbをかけると、シャフトSはクランプアーム29,荷重アーム30により図6に示すように斜め上方(図6の右方向)に向かって撓む。
【0040】
この際、荷重支点Qbと鉛直荷重Wbとの方向、即ち、荷重アーム30の方向が常に鉛直になるように制御し、更にシャフトSの撓みに沿って上記と同様な撓み量検出センサー24をボールネジ27により移動させ、シャフトSの鉛直荷重Wbに対する撓み(外径)を測定する。
【0041】
即ち、前記シャフトSにかける鉛直荷重Wbを鉛直荷重のロードセル32により検出しながら一定荷重となるように制御し、前記荷重アーム30に対して荷重方向が常に鉛直になるように角度センサー33により検出し、この検出したデータに基づき、制御装置21を介して荷重支点Qbと鉛直荷重Wbとの方向とが鉛直になるようにX軸ベースプレート3を載置したY軸ベースプレート8を介して上下方向の位置を制御する。
【0042】
即ち、前記シャフトSにかける鉛直荷重Wbを自在継手41の支持軸42に設けたロードセル32により検出しながら一定荷重となるように制御し、前記荷重アーム30に対して荷重方向が常に鉛直になるように角度センサー33により検出し、この検出したデータに基づき、制御装置21を介して荷重支点Qbと鉛直荷重Wbとの方向とが鉛直になるようにY軸ベースプレート8上に配設されたX軸ベースプレート3の左右方向の位置を制御する。
【0043】
即ち、この鉛直制御は、前記角度センサー33により検出した角度データを制御装置21に出力し、この制御装置21で演算処理してX軸駆動手段12のサーボモータ10の回転数を設定し、ボールネジ11を介してX軸ベースプレート13を水平方向に移動させることにより行うものである。
【0044】
そして、このような状態で上述した撓み量検出センサー24でシャフトSの鉛直荷重Wbに対する撓みを測定し、この撓み量検出センサー24で測定されたシャフトSの撓みは、制御装置21を介して表示手段22及びX−Yレコーダ23に表示されると共に記録される。
【0045】
次に、前記キックポイント測定機構によるシャフトSのキックポイント測定方法は、図1,図3及び図7に示すように、シャフトSの一端を支持フレーム3の上方に設けたクランプ手段14にクランプさせると共に、シャフトSの他端側(小径側)をX軸ベースプレート13の先端部分に設けた断面凹状の支持手段35に係合保持させる。
【0046】
このような状態から、Y軸駆動手段6のサーボモータ4及びボールネジ5を駆動させて、Y軸ベースプレート8をガイドレール7に沿って鉛直方向に移動させる。これと同時に、Y軸ベースプレート8上に載置されているX軸ベースプレート13を鉛直方向に移動させることで、シャフトSを所定の方向に所定量撓ませる。
【0047】
このようにして、所定の方向にシャフトを撓ませた時における所定量、即ち、シャフトSの最大撓み点K(一般にキックポイントと呼称されている)を投光器36aと受光器36bとで検出し、またその撓んだシャフトSの撓み状態を撓み量検出センサー24により計測するものである。
【0048】
なお、撓み量検出センサー24により計測されたシャフトSの撓み状態及び最大撓み点Kのデータは、制御装置21を介して表示手段22及びX−Yレコーダ23に表示されると共に記録される。
【0049】
以上のように、この発明では一台の測定装置で、シャフトのシャフトと直交する方向の荷重の撓み測定や、シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定及びシャフトのキックポイントの測定を自動的に行うことが可能であり、従って、測定ミスや測定誤差も少なく、精度良く測定を行うことができ、また広いスペースを必要とせずに、短時間に、効率良く測定作業を行うことができるものである。
【0050】
【発明の効果】
この発明は、上記のように水平なベースフレームに対して鉛直に立設された支持フレーム上に、Y軸駆動手段を介して鉛直方向に移動可能なY軸ベースプレートと、このY軸ベースプレート上に、X軸駆動手段を介して水平方向に移動可能なX軸ベースプレートとを配設し、前記支持フレームの上方に、シャフトと直交する方向の荷重の撓み測定時と、シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定時及びキックポイントの測定時にシャフトの一端を着脱可能にクランプするクランプ手段を設け、前記X軸ベースプレート上に、シャフトと直交する方向の荷重の撓み測定用のシャフトを支持する支持手段及びシャフトと直交する方向の荷重の撓み測定機構と、シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定用のシャフトをクランプするクランプ手段及びシャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定機構と、キックポイント測定用のシャフトを支持する支持手段とを設け、前記支持フレーム上に、各シャフトの撓みに沿って移動可能な撓み量検出センサーを設け、前記シャフトと直交する方向の荷重の撓み測定機構,シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定機構及び撓み量検出センサーと前記Y軸駆動手段及びX軸駆動手段とを制御装置を介して接続したので、一台の測定装置で、シャフトと直交する方向の荷重の撓み測定や、シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定及びシャフトのキックポイントの測定を自動的に行うことが出来、しかも全て自動的に行うことで、短時間に、測定ミスや測定誤差も少なく、精度良く測定を行うことができ、また広いスペースを必要とせずに、短時間に、効率良く測定作業を行うことができる効果がある。
【0051】
因みに、この発明の実施形態における実験では、従来の手動計測に比べて、1本のシャフト当たり1/35〜1/40程度時間を短縮でき、測定精度も12倍〜15倍程度向上させることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシャフトと直交する方向の荷重の撓み測定,シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定及びシャフトのキックポイントの測定を自動的に行う測定装置全体の概略正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】この発明のX軸ベースプレートの拡大正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】シャフトと直交する方向の荷重の撓み測定方法の説明図である。
【図6】シャフトの固定軸と同一方向の荷重の撓み測定方法の説明図である。
【図7】シャフトのキックポイントの測定方法の説明図である。
【符号の説明】
1 フレーム本体 2 ベースフレーム
3 支持フレーム 4 サーボモータ
5 ボールネジ 6 Y軸駆動手段
7 ガイドレール 8 Y軸ベースプレート
9 ガイドレール 10 サーボモータ
11 ボールネジ
12 X軸駆動手段 13 X軸ベースプレート
14 クランプ手段 15 自在継手
16 荷重アーム 17 支持手段
18 支持軸 19 ロードセル
20 角度センサー 21 制御装置
22 表示手段 23 X−Yレコーダ
24 撓み量検出センサー 25 支持部材
26 ガイドレール 26a フレーム
27 ボールネジ 28 自在継手
29 クランプアーム 29a クランプアームの基端部
30 荷重アーム 30a 荷重アームの一端
30b 荷重アームの他端 31 クランプ部
32 ロードセル 33 角度センサー
35 支持手段 36a 投光器
36b 受光器 38 アクチュエータ
39 サーボモータ 40 サーボモータ
41 自在継手 42 支持軸
S シャフト Wa 水平荷重
Wb 鉛直荷重 Qa,Qb 荷重支点

Claims (3)

  1. 被測定用のシャフト(S)と直交する方向の荷重(Wa)に対する撓み測定機構Aと、該シャフト(S)の固定軸と同一方向の荷重(Wb)に対する撓み測定機構Bと、該シャフト(S)のキックポイント測定機構Cとを一台の測定装置に備えたシャフトの撓み特性測定装置であって、
    水平なベースフレーム(2)に対して鉛直に立設された支持フレーム(3)上に、Y軸駆動手段(6)を介して鉛直方向に移動可能なY軸ベースプレート(8)と、このY軸ベースプレート(8)上に、X軸駆動手段(12)を介して水平方向に移動可能なX軸ベースプレート(13)とを配設すると共に、前記シャフト(S)の上端を把持する前記3測定機構A、B、Cに共用するクランプ手段(14)と該シャフト(S)に沿って上下方向に移動可能な撓み検出センサー(24)とを設け、
    前記X軸ベースプレート(13)上の前記シャフト(S)の下端に対応する位置に、前記撓み測定機構A、B、Cをそれぞれ設け、かつ
    前記測定機構Aを、前記シャフト(S)の下端を支持する支持手段(17)と、該支持手段(17)を先端に有して前記シャフト(S)に直交する方向の荷重(Wa)を与える荷重アームと、該荷重アーム(16)後端の揺動支点(Qa)を支持する自在継手(15)と、該揺動支点(Qa)に備えた荷重(Wa)の検出手段(19)と、該荷重アーム(16)の揺動角度を検出する角度センサー(20)とから構成し、
    前記測定機構Bを、前記シャフト(S)の下端を支持するクランプ手段(31)と、該クランプ手段(31)を先端に有して前記シャフト(S)に軸方向の荷重(Wb)を与えるクランプアーム(29)と、該クランプアーム(29)後端の揺動支点(Qb)に自在継手(28)を介して揺動可能に連結される荷重アーム(30)と、該荷重アーム(30)の他端に取り付けられて前記Y軸駆動手段(6)から荷重(Wb)を付与される自在継手(41)の支持軸(42)と、該支持軸(42)に備えた荷重(Wb)の検出手段(32)と、前記荷重アーム(30)の揺動角度を検出する角度センサー(33)とから構成し、
    前記測定機構Cを、前記X軸ベースプレート(13)上に前記シャフト(S)の下端を支持する支持手段(35)を設けると共に、前記支持フレーム(3)の上方とベースフレーム(2)とに投光器(36a)と受光器(36b)とを相対向し、かつ前記シャフト(S)の撓みに対応して水平方向に往復移動するように配置して構成し、
    前記荷重検出手段(19、32)、角度センサー(20、33)、撓み検出センサー(24)、Y軸駆動手段(6)、X軸駆動手段(12)を制御装置(21)に接続し、
    該制御装置(21)が、荷重検出手段(19)が測定した荷重(Wa)が一定になると共に角度センサー(20)が検出した角度データを基にY軸駆動手段(6)を駆動して荷重(Wa)が常に水平方向に加わるようにY軸ベースプレート(13)を鉛直方向に移動させ、または荷重検出手段(32)が測定した荷重(Wb)が一定になると共に角度センサー(33)が検出した角度データを基にX軸駆動手段(12)を駆動して荷重(Wb)が常に鉛直方向に加わるようにX軸ベースプレート(13)を水平方向に移動させるシャフトの撓み特性測定装置。
  2. 制御装置(21)に、表示手段(22)とX−Yレコーダ(23)とを接続した請求項1に記載のシャフトの撓み特性測定装置。
  3. シャフト(S)は、一端が小径で他端側に向かって大径となるテーパシャフトであって、該テーパシャフトが、ゴルフクラブ用の非金属製シャフトまたは金属製シャフトである請求項1又は2に記載のシャフトの撓み特性測定装置。
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