JP3960024B2 - 記録媒体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット方式、熱転写方式、昇華転写方式等の記録方式に使用される記録媒体の製造方法に関する。より詳細には、特にインクジェット方式に使用される記録媒体であって、支持体とインク受容層との密着性に優れ、記録後の長期展示が可能な記録媒体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子スチルカメラやコンピュータの普及とともに、それらの画像を紙面等に記録するためのハードコピー技術が急速に発達した。これらハードコピーの究極の目標は銀塩写真であり、特に、色再現性、画像密度、光沢、耐候性などの諸性能をいかに銀塩写真に近づけるかが、ハードコピー技術開発の課題となっている。ハードコピーの記録方法には、銀塩写真によって画像を表示したディスプレーを直接撮影するもののほか、昇華型熱転写方式、インクジェット方式、静電転写型方式など多種多様の方式が知られている。
【0003】
インクジェット方式によるプリンターは、フルカラー化が容易なことや印字騒音が低いことなどから、近年急速に普及しつつある。インクジェット方式は、ノズルから被記録媒体に向けてインク液滴を高速で射出するものであり、インク中に多量の溶媒を含む。このため、インクジェットプリンター用の記録媒体は、速かにインクを吸収し、しかも優れた発色性を有することが要求される。
【0004】
インクジェットプリンター用の記録媒体としては、紙、布、プラスチックフィルムを支持体とし、支持体表面にインク受容層を設けたものが各種提案されている。これらの中でも平滑性に優れたプラスチックフィルムを支持体として用いることにより、写真調の高画質を達成する高光沢な記録媒体、OHP用等の透明な記録媒体、又は電飾用等の半透明な記録媒体が得られる。
【0005】
ところが、一般にプラスチック系支持体とインク受容層との密着性は悪い。この点を解決することを目的として、例えば特開平10−44587号公報には、プラスチック系支持体とインク受容層との間にプライマー層を設けることが提案されている。同号公報のようなプライマー層を設けると、確かに記録後において印刷されていない部分の密着性は十分であるが、インクを吸収したベタ印刷部では密着性が不足する。そのため、印刷面にラミネート加工をした後に野外で展示した場合に剥がれ等が発生する問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、安価で生産性に優れ、かつ、プラスチック系支持体とインク受容層との密着性に優れ、記録後の長期間の野外展示が可能な記録媒体の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討した結果、プラスチック系支持体上にプライマー層を塗布により形成した後に、エージング処理を施し、その後に、プライマー層上にインク受容層を塗布により形成することにより、支持体とインク受容層との密着性が非常に向上することを見いだし、本発明に至った。
【0008】
本発明は、プラスチック系支持体上に、樹脂及び架橋剤を含有するプライマー層用塗工液を塗布、乾燥して、プライマー層を形成し、プライマー層形成後に、25℃以上45℃以下の環境下で10日間以上エージング処理を施し、その後に、プライマー層上にインク受容層用塗工液を塗布、乾燥して、インク受容層を形成することを含む、記録媒体の製造方法である。
本発明において、インク受容層とは、インクジェットプリンターから噴射されたインクを吸収し、定着させる層のことである。
【0009】
本発明は、前記インク受容層用塗工液が水溶性樹脂を含有する、前記の記録媒体の製造方法である。
【0010】
本発明は、前記プライマー層用塗工液に含有される前記架橋剤が、メラミン系、尿素ホルマリン系樹脂、イソシアネート系及びエポキシ系から選ばれる少なくとも1種である、前記の記録媒体の製造方法である。
【0011】
本発明は、前記プライマー層用塗工液に含有される前記樹脂には、ポリエステル系樹脂が含まれる、前記の記録媒体の製造方法である。
【0012】
本発明は、前記プラスチック系支持体がポリエステル系樹脂フィルムである、前記の記録媒体の製造方法である。
【0013】
本発明は、前記プラスチック系支持体が少なくとも一軸に延伸されたフィルムである、前記の記録媒体の製造方法である。
【0014】
本発明は、未延伸のシート又は一軸に延伸されたシート上にプライマー層を設け、その後に少なくとも一軸に延伸する、前記の記録媒体の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳しく説明する。図1は、本発明の方法で製造される記録媒体の一例を示す断面図である。図1において、記録媒体は、プラスチック系支持体(1) 上にプライマー層(3) を有し、プライマー層(3) 上にインク受容層(2) を有する。
【0016】
本発明におけるプラスチック系支持体(1) としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロン、ポリカーボネート、ノルボルネン、ビニロン、アクリル等のプラスチックフィルム又はシート、及びこれらの任意の2種類以上のものを貼り合わせたものが挙げられる。これらのうち、耐熱性、コスト面で優れるポリエステル系プラスチックフィルムが好ましく、より好ましくはポリエチレンテレフタレートフィルムである。
【0017】
本発明において、上記ポリエステルとは、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン酸又はそのエステルと、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1、4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールのようなグリコールとを重縮合させて製造される樹脂である。
【0018】
プラスチックフィルムは強度等の点から、少なくとも一軸に延伸されていることが好ましい。延伸方法としては、チューブラ法延伸、同時二軸延伸、逐次二軸延伸等が挙げられが、平面性、寸法安定性、厚みムラがないこと等から逐次二軸延伸が好ましい。逐次二軸による延伸の具体例としては、長手方向にポリエステルのガラス転移温度の+0〜30℃で、2.0〜5.0倍にロール延伸し、引き続き、120〜150℃で倍率を1.2〜5.0倍にテンター延伸する。さらに、延伸後に220℃以上で3〜8%緩和させながら熱固定を行なう方法が挙げられる。
【0019】
本発明において、プラスチックフィルム支持体として、表層と中心層を積層したいわゆる複合プラスチックフィルムを用いてもよい。その積層方法は特に限定されるものではない。しかし生産性を考慮すると、表層と中心層の原料は別々の押出機から押出し、1つのダイスに導き未延伸シートを得た後、少なくとも1軸に配向させる、いわゆる共押出法による積層が最も好ましい。
【0020】
本発明において、プラスチックフィルム支持体として、内部に空洞を有し、及び/又は顔料等が混合された微細空洞含有白色フィルム或いはシートを用いても構わない。内部に空洞を含有させる方法としては、特に限定されるものではないが、特に好ましいのは、熱可塑性樹脂に該熱可塑性樹脂に非相溶の熱可塑性樹脂及び/又は粒子を多数含有させ、この熱可塑性樹脂を少なくとも一軸に配向することにより、フィルム内部に微細な空洞を多数含有させる方法である。添加可能な粒子としては、シリカ微粒子、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、架橋アクリル粒子、架橋ポリスチレン粒子等が例示されるが特に限定されるものではない。また、微細空洞含有プラスチックフィルムは、単層からなっていても、2層以上の複数層からなっていてもよい。
【0021】
プラスチックフィルム支持体には、用途に応じて滑材、着色材、蛍光増白剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤を添加することも可能である。
【0022】
本発明において、支持体の厚みは特に限定されるものではないが、25μm〜250μmが好ましい。この範囲よりも薄い場合には腰がなく、逆に厚い場合には腰が強すぎるため、施工性に問題が発生することがある。
【0023】
本発明においては、プラスチック系支持体(1) 上に、樹脂及び架橋剤を含有するプライマー層用塗工液を塗布、乾燥して、プライマー層(3) を形成し、プライマー層(3) 形成後に、25℃以上45℃以下の環境下で10日間以上エージング処理を施し、その後に、プライマー層(3) 上にインク受容層(2) を形成する。プライマー層(3) は、樹脂を主体として構成される層であり、インク受容層(2) と支持体(1) との密着性を向上させ、耐水性も向上させる機能を有する。本発明においては、プライマー層(3) 形成後に前記エージング処理を施すので、密着性及び耐水性、特に密着性がさらに向上する。
【0024】
プライマー層用の樹脂としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂特に共重合ポリエステル系樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びそれらのブレンド等が適用可能である。支持体がポリエステル製の場合には、密着性の観点から共重合ポリエステル系樹脂を用いることが好ましい。
【0025】
上記共重合ポリエステル系樹脂は、ジカルボン酸成分とグリコール成分とから構成される。プライマー層用塗工液が水系の場合には、水に可溶か、乳化又は分散可能なポリエステル樹脂、例えばジカルボン酸成分として、全ジカルボン酸成分のうち0.5〜50モル%のスルホン酸基含有ジカルボン酸成分と、50〜99.5モル%のスルホン酸基を含有しない通常のジカルボン酸成分とを含み、これらジカルボン酸成分とグリコール成分とが共重合されたポリエステル共重合体を用いるとよい。
【0026】
スルホン酸基を含有しないジカルボン酸としては、ポリエステル合成に通常用いられる芳香族、脂肪族又は脂環族ジカルボン酸が用いられる。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等が挙げられる。芳香族ジカルボン酸は全ジカルボン酸成分の40モル%以上用いることが好ましく、40モル%未満であるとポリエステル共重合体の機械的強度や耐水性が低下する場合がある。脂肪族又は脂環族ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、1,3 −シクロペンタンジカルボン酸、1,2 −シクロヘキサンジカルボン酸、1,3 −シクロヘキサンジカルボン酸、1,4 −シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられる。非芳香族ジカルボン酸成分を加えると支持体とインク受容層との密着性が高められる場合もあるが、一般にはポリエステル共重合体の機械的強度や耐水性は悪くなる傾向にある。
【0027】
スルホン酸基含有ジカルボン酸としては、スルホン酸金属塩含有ジカルボン酸が用いられ、例えば、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸、5−(4−スルホフェノキシ)イソフタル酸等の金属塩が挙げられ、特に好ましいのは5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタル酸である。スルホン酸基含有ジカルボン酸は、全ジカルボン酸成分に対して0.5〜50モル%、好ましくは1〜20モル%用いるとよく、50モル%を越えると水に対する分散性は良くなるとしても共重合体の耐水性が低下する傾向にある。ポリエステル共重合体の水中への分散性は、共重合組成、水溶性有機モノマー化合物の種類及び量などによって異なるが、上記スルホン酸基含有ジカルボン酸成分の量は水に対する分散性を損なわない限り、少ない方がよい。
【0028】
このように、ジカルボン酸成分として、上記スルホン酸基含有ジカルボン酸成分と上記スルホン酸基を含有しないジカルボン酸成分の両者を用いるとよい。
【0029】
上記ジカルボン酸成分と反応させるグリコール成分としては、脂肪族グリコール、脂環族グリコール、あるいは両者の混合成分を用いるとよい。例えば、エチレングリコール、1,2 −プロピレングリコール、1,3 −プロパンジオール、1,4 −ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6 −ヘキサンジオール等の炭素数2〜8個の脂肪族グリコール、1,2 −シクロヘキサンジメタノール、1,4 −シクロヘキサンジメタノール等の炭素数6〜12個の脂環族グリコール、p−キシレングリコール等が挙げられる。また、エーテル結合を有するものとして、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等が挙げられ、ポリエーテルとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
【0030】
ポリエステル共重合体は、通常の溶融重縮合によって得られる。すなわち、前述のジカルボン酸成分とグリコール成分とを直接反応させ水を留去してエステル化したのち重縮合を行う直接エステル化法、あるいはジカルボン酸成分のジメチルエステルとグリコール成分とを反応させ、メチルアルコールを留去してエステル交換を行ったのち重縮合を行うエステル交換法によって得られる。このほかに溶液重縮合や界面重縮合などによっても重合体が得られる。ポリエステル共重合体は、上記いずれの方法によって得られたものでもよい。
溶融重縮合の際には、必要に応じて酸化防止剤、滑り剤、無機微粒子、帯電防止剤を加えることができる。前述したポリエチレングリコールなどのポリエーテルは、溶融重縮合の際あるいは重合後に溶融ブレンドして添加することができる。
【0031】
本発明においては、プライマー層に架橋剤を含有させる。架橋剤を含有させることにより、プライマー層の耐水性が向上し、インク受容層と支持体との密着性が特に向上する。
【0032】
プライマー層の架橋剤としては、メラミン、尿素ホルマリン、イソシアネート、エポキシ等が挙げられる。架橋反応が早いイソシアネート系が好ましく、塗液の安定性が得られるブロック型イソシアネートがより好ましい。
【0033】
ブロック型イソシアネートは、イソシアネート化合物のフリーのイソシアネート基をブロック剤によってブロック化してなる化合物である。
【0034】
ブロック剤としては、フェノール、クレゾールなどのフェノール系ブロック剤;ホルムアルドキシム、アセトアルドキシム、メチルエチルケトキシム、メチルイソブチルケトキシム、シクロヘキサノンオキシム、アセトキシム、ジアセチルモノオキシム、ベンゾフェノンオキシムなどのオキシム系ブロック剤;アセトアニリド、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクタムなどの酸アミド系ブロック剤;マロン酸ジメチル、アセト酢酸メチルなどの活性メチレン系ブロック剤;ブチルメルカプタンなどのメルカプタン系ブロック剤;コハク酸イミド、マレイン酸イミドなどのイミド系ブロック剤;イミダゾール、2−メチルイミダゾールなどのイミダゾール系ブロック剤;尿素、チオ尿素などの尿素系ブロック剤;ヒドラジン、エチレン−1,2−ジヒドラジン、プロピレン−1,3−ジヒドラジン、ブチレン−1,4−ジヒドラジンなどのヒドラジン系ブロック剤;N−フェニルカルバミン酸フェニルなどのカルバミン酸系ブロック剤;ジフェニルアミン、アニリンなどのアミン系ブロック剤;エチレンイミン、ポリエチレンイミンなどのイミン系ブロック剤などが挙げられる。
【0035】
ブロック化する前のポリイソシアネート化合物としては、例えばヘキサメチレンジイソシアネートもしくはトリメチルヘキサメチレンジイソシアネートのような脂肪族ジイソシアネート類;水素添加キシリレンジイソシアネートもしくはイソホロンジイソシアネートのような環状脂肪族ジイソシアネート類;トリレンジイソシアネートもしくは4,4' −ジフェニルメタンジイソシアネートのような芳香族ジイソシアネート類で例示される有機ジイソシアネートそれ自体、又はこれらの各有機ジイソシアネートと多価アルコール、低分子量ポリエステル樹脂もしくは水等との付加物、あるいは上記したような各有機ジイソシアネート同志の環化重合体、更にはイソシアネート・ビウレット体等が挙げられる。黄変等の問題が少ない脂肪族系ジイソシアネート類が好ましい。
【0036】
プライマー層中の架橋剤の添加量は特に限定されないが、好ましくはプライマー層の樹脂100重量部に対して架橋剤1〜500重量部、さらに好ましくは5〜200重量部程度である。また、それぞれの架橋剤の反応促進効果を有する触媒化合物を適宜添加してもよく、この目的で各種公知の技術の使用が可能である。また、自己架橋タイプの架橋剤であれば単独で使用しても構わない。
【0037】
プライマー層中には、滑り性の改善を目的に各種の粒子を添加しても良い。例えば、シリカ微粒子、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、等の無機粒子、アクリル、ナイロン、スチレン、ポリエステル、ベンゾグアナミン・ホルマリン縮合物等の有機粒子が挙げられる。
更に、プライマー層には各種の目的で、界面活性剤、帯電防止剤、蛍光染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤等の添加剤を添加しても良い。
【0038】
プライマー層を設ける方法は特に限定されないが、樹脂、架橋剤や粒子等を含むプライマー層用塗工液を、グラビアコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式など通常用いられている方法によって、支持体上に塗布、乾燥するとよい。プライマー層の塗工量は、乾燥後及び延伸後の支持体単位面積当たり、0.01〜10g/m2 程度である。
【0039】
プライマー層を塗布する段階としては、支持体フィルムの延伸前に塗布する方法、縦延伸後に塗布する方法、配向処理の終了したフィルム表面に塗布する方法等のいずれの方法も可能であるが、フィルムを配向処理する前に塗工するインラインコート方式が好ましい。インラインコート方式により、コストを低減でき、かつ、プライマー層塗布・乾燥後の高温での熱固定処理により架橋反応が促進され、支持体とインク受容層との密着性がより向上する。
以上のようにして、プラスチック系支持体上に、プライマー層を形成する。
【0040】
本発明において、プライマー層形成後に、25℃以上45℃以下の環境下で10日間以上エージング処理を施す。
エージング処理を行うことにより、インク受容層とプラスチック系支持体との密着性が向上し、長期間の野外展示が可能な記録媒体を製造することができる。エージング処理によって、インク受容層と支持体との密着性が向上するのは、プライマー層中の残存架橋基が全て反応するか、プライマー層中でのポリマーのひずみが解消されるためと考えられる。25℃未満の環境下では。エージング処理の効果が得られず、逆に、45℃以上の環境下では、プライマー層形成後のものをロール状で保管した際に巻締りにより平面性が不良となり、記録媒体として使用できなくなるという問題が発生する。特に限定されないが、30℃以上40℃以下の環境下が好ましい。エージング処理を施す日数としては、10日間以上が必要であり、好ましくは15日間以上である。10日未満ではエージング処理の効果が不十分で、記録後の印刷部におけるインク受容層と支持体との密着性が不良となる。エージング処理日数の上限は、特に定められないが、20日程度のエージング処理で十分な密着性向上効果が得られるので、生産効率から20日程度とすればよい。好ましいエージング処理日数は、10日間以上20日以下である。
【0041】
本発明においては、エージング処理後に、上記プライマー層(3) 上に、親水性ないしは水溶性樹脂を含有するインク受容層用塗工液を塗布、乾燥して、インク受容層(2) を形成する。
【0042】
インク受容層を構成する親水性ないしは水溶性樹脂としては、公知のものが使用することができ、例えば、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、スチレン−アクリル重合体、エチレン−酢酸ビニル重合体、デンプン、ポリビニルブチラール、ゼラチン、カゼイン、アイオノマー、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエステル樹脂、スチレン−ブタジエンゴム等の樹脂及びそれらの変性樹脂が挙げられる。これらの樹脂のうちの1種を単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。これらのうち、インク吸収性に優れ、架橋剤による耐水化処理の容易なポリビニルアルコールが好ましい。また、本発明の効果も水溶性樹脂であるポリビニルアルコールを用いると、より有効である。
【0043】
ポリビニルアルコールの重合度としては、特に制限はないが、通常100〜3000の範囲であり、好ましくは1400以上2500以下である。重合度が100よりも低い場合には、架橋剤によって耐水性を付与することが困難となることがあり、重合度が3000よりも高すぎる場合には、塗工液の粘度が高くなり過ぎるために塗工性に問題が発生することがある。
【0044】
ポリビニルアルコールのケン化度としては、水溶性の範囲であれば特に制限はないが、部分ケン化タイプの通常85〜90モル%の範囲が好ましい。
【0045】
このように、重合度1400〜2500、ケン化度85〜90%のポリビニルアルコールがより好ましく用いられる。さらに好ましくはポリビニルアルコールがカチオン変性体であることである。カチオン変性体であることにより、インク固着性がより良好なものとなる。インクジェット記録の際に水系インク中のアニオン染料をより固着しやすい。
【0046】
本発明において、インク受容層用塗工液に界面活性剤を添加することが好ましい。界面活性剤を添加することにより、レベリング性が付与されると共に、インクの吸収性が向上する。
【0047】
界面活性剤は、カチオン性、アニオン性又はノニオン性などいずれのものでもよく、界面活性能を有する公知のものを好適に使用できる。界面活性能に優れ、印刷特性を向上させることが可能なフッ素系界面活性剤やシリコン系界面活性剤が好ましい。
【0048】
フッ素系界面活性剤としては、公知のものを用いることができ、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルアミノスルホン酸塩、パーフルオロアルキル基・親水性基含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基・親油性基含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基・(親水性基及び親油性基)含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基・親油性基含有ウレタン、パーフルオロアルキル燐酸エステル、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルアミン化合物、パーフルオロアルキル第四級アンモニウム塩、パーフルオロアルキルベタイン、非解離性パーフルオロアルキル化合物、フッ素シリコーンオイルなどのフッ素原子含有の低分子化合物が挙げられる。
【0049】
シリコーン系界面活性剤としては、公知のものを用いることができ、例えば、ジメチルシリコーン、ジフェニルシリコーン、ハイドロジェン変性ポリシロキサン、ビニル変性ポリシロキサン、ヒドロキシ変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、カルボキシル変性ポリシロキサン、クロル変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサン、メタクリロキシ変性ポリシロキサン、メルカプト変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、長鎖アルキル変性ポリシロキサン、フェニル変性ポリシロキサン、シリコーン変性コポリマーなどの珪素原子含有の低分子化合物が挙げられる。
【0050】
本発明においては、上記フッ素系界面活性剤及びシリコーン系界面活性剤のうちの1種を単独で用いても良いし、これらの2種以上を併用しても良い。これらの界面活性剤のうち、フッ素系、シリコーン系のノニオン系界面活性剤がインク定着性、耐水性の点から好ましい。
【0051】
界面活性剤の添加量としては、特に限定されるものでないが、前記水溶性樹脂の乾燥重量100重量部に対して、界面活性剤0.01〜20重量部程度であり、1〜8重量部が好ましい。界面活性剤が0.01重量部未満では、インクドットの広がりが十分抑えられず、真円性が低下する傾向にあり、一方、20重量部を超えると、インク受容層の力学強度が低下したり、インク吸収能が低下する傾向にある。
【0052】
本発明において、インク受容層の耐水性向上を目的に、インク受容層用塗工液に架橋剤を含有させてもよい。架橋剤としては、メラミン、イソシアネート、尿素ホルマリン、グリオキザール等のポリビニルアルコールと架橋反応して耐水性を向上させるものであれば、公知の架橋剤が使用できる。反応性が緩やかで、インク吸収性と耐水性のバランスの取り易いメラミンが最も好ましい。
【0053】
インク受容層用塗工液に含有させる架橋剤の添加量は、特に限定されるものではないが、前記水溶性樹脂の乾燥重量100重量部に対して、架橋剤0.5〜10重量部が好ましい。架橋剤が0.5重量部未満では、インク受容層の耐水性が不足することがあり、一方、10重量部を超えると、インク吸収能が低下する傾向がある。また、それぞれの架橋剤の反応促進効果を有する触媒化合物を適宜添加してもよい。
【0054】
本発明においては、インク受容層用塗工液に、インク固着性をさらに向上させるために、カチオン性基を有する化合物を含有させてもよい。カチオン性基を有する化合物としては特に限定されるものではなく、公知のものを使用できる。例えば、第4級アンモニウム塩含有ジアリル系染料固着剤、第4級アンモニウム塩含有アクリルアミド系化合物、ジシアンジアミドポリアルキレンポリアミン、ジアルキルアミンとエピクロロヒドリンの縮合物等を挙げることができる。特に第4級アンモニウム塩系が、アニオン染料の定着能から好ましい。
【0055】
上記カチオン性基を含む化合物の添加量は、特に限定されるものではないが、前記水溶性樹脂の乾燥重量100重量部に対して、1〜30重量部が好ましい。1重量部未満ではインク受容層のインク固着性向上効果はあまり得られず、30重量部を超えるとインク吸収能が低下するので好ましくない。
【0056】
本発明においては、必要に応じて、インク受容層用塗工液に、シリカ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、有機白色顔料、ベンゾグアナミン粒子、架橋ポリスチレン、架橋アクリル粒子、水酸化アルミニウムなどの粒子を加えてもよい。これらの粒子を添加する場合には、添加量を適宜選択することによって、インクの吸収性や表面光沢をコントロールすることができる。また、有機微粒子、無機微粒子を含有させて多孔質構造を形成させても良い。さらに、必要に応じて、蛍光増白剤、蛍光染料、染料定着剤、酸化防止剤等を添加しても良い。
【0057】
以上の各成分を含有するインク受容層用塗工液を、プライマー層(3) 上に塗布する。
塗布方法としては、グラビアコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式など通常用いられている方法が適用できる。塗布後の乾燥方法は特に限定されないが、初期段階では比較的緩やかに乾燥し、後半に強く乾燥することが好ましい。
【0058】
インク受容層用塗工液の塗布量は、特に限定されるものではないが、乾燥後で3g/m2 以上30g/m2 以下が好ましい。塗布量が3g/m2 未満の場合には、インク吸収量が不足し、逆に30g/m2 を超える場合には、コスト的に不利になるばかりか、インクジェット記録材料のカット性等に問題が発生することがある。
【0059】
また、本発明において、インク受容層を単層として形成してもよく、目的に応じて、2層以上の複数層として形成してもよい。
以上の方法により製造された記録媒体は、インク受容層と支持体の密着性に優れ、長期間の野外展示が可能なものである。
【0060】
【実施例】
次に本発明の実施例及び比較例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。まず、本発明に用いる評価方法を以下に示す。
【0061】
(1)密着性
各記録媒体のインク受容層上に2mm間隔のクロスカットを入れ、クロスカット部分にテープ(ニチバンRT18)を貼り付け、テープを勢い良く剥がした時のインク受容層の剥離面積を100分率で求め、未印刷部のインク受容層と支持体との密着性を評価した。
また、インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)製、PM−800C)を用いて、各記録媒体に赤ベタを印刷し、24時間放置した。その後、インク受容層の赤ベタ印刷部上に2mm間隔のクロスカットを入れ、クロスカット部分にテープ(ニチバンRT18)を貼り付け、テープを勢い良く剥がした時のインク受容層の剥離面積を100分率で求め、印刷部のインク受容層と支持体との密着性を評価した。
評価結果を表1に示す。表1において、密着性:0/100とは、剥離が全然なかったことを示す。
【0062】
(2)長期展示性
インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)製、PM−800C)を用いて、各記録媒体(A0サイズ)に写真調の画像を印刷し、24時間自然乾燥させた。その後、印刷面にラミネートフィルム(東洋インキ製、S−153M)を貼り付け、1ヶ月間野外で展示し、以下の判断基準で長期展示性を評価した。
○:変化なし。
△:媒体の端部に若干剥がれが生じた。
×:媒体の端部のみにととまらず、受容層が剥がれた。
【0063】
[実施例1]
固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレート樹脂を2軸スクリュー押出機に投入し、T−ダイスによって290℃で溶融押出しし、静電気的に冷却回転ロールに密着固化し、重合体の未延伸シートを得た。引き続き、該未延伸シートをロール延伸機で90℃に加熱して3.5倍縦延伸を行い、縦延伸後のシートに、下記組成のプライマー層用塗工液を乾燥後で0.2g/m2 になるように塗工し、温度110℃、風量20m/secの乾燥炉で20秒間乾燥した。引き続き、得られたシートをテンターで140℃に加熱して3.7倍横延伸した後、235℃で5%緩和させながら熱処理して、プライマー層が設けられた厚み100μmの支持体フィルムを得た。
【0064】
(プライマー層用塗工液)
水 50.1重量部
イソプロピルアルコール 28.9重量部
ポリエステル系樹脂 10.0重量部
(東洋紡績(株)製、バイロナールMD−1250、固形分濃度30%)
ブロック型イソシアネート系架橋剤 10.0重量部
(第一工業製薬(株)製、H−3、固形分濃度30%)
有機粒子 1.0重量部
(日本触媒(株)製、エポスターMA1001)
界面活性剤 0.1重量部
(ダウ・コーニング(株)製、ペインタッド32)
【0065】
上記プライマー層が形成されたフィルムを、外径3インチ(76.2mm)の紙管に1000m長さ巻取り、ロールの形態で40℃に保たれたオーブン内で10日間放置した後に、下記組成のインク受容層塗工液を乾燥後で12g/m2 になるように塗工し、120℃で10分間乾燥して記録媒体を作製した。
【0066】
(インク受容層塗工液)
ポリビニルアルコール 100重量部
(日本合成化学(株)製、GH−17)
メラミン樹脂 10重量部
(住友化学工業(株)製、スミマールM3)
カチオン性化合物 10重量部
(日本化薬(株)製、カヤフィックスUR)
界面活性剤 5重量部
(大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF142−D)
【0067】
【表1】
【0068】
実施例1の評価結果を、以下に述べる各実施例及び各比較例の評価結果と共に表1に示す。実施例1の記録媒体は、密着性に優れ、長期展示性にも優れていた。さらに、耐水性も良好であった。
【0069】
[実施例2、3]
エージング温度及びエージング日数を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして記録媒体を作製した。上記実施例1と同様に優れた密着性及び長期展示性が得られた。さらに、耐水性も良好であった。
【0070】
[比較例1]
エージング温度及びエージング日数を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして記録媒体を作製した。比較例1の記録媒体は、密着性については実施例1と同等であったが、平面性が悪く、印刷して長期展示性を評価することができなかった。
【0071】
[比較例2〜4]
エージング温度及びエージング日数を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして記録媒体を作製した。比較例2〜4の記録媒体はいずれも、未印刷部の密着性は良好であったが、印刷部の密着性が悪く、長期展示した際にラミフィルムと共にインク受容層が剥がれた。
【0072】
[比較例5]
プライマー層用塗工液を下記組成とした以外は、実施例1と同様にして記録媒体を作製した。比較例1の記録媒体は、未印刷部でも密着性が悪く、長期展示した際に剥がれた。
【0073】
(プライマー層用塗工液)
水 50.1重量部
イソプロピルアルコール 28.9重量部
ポリエステル系樹脂 20.0重量部
(東洋紡績(株)製、バイロナールMD−1250、固形分濃度30%)
有機粒子 1.0重量部
(日本触媒(株)製、エポスターMA1001)
界面活性剤 0.1重量部
(ダウ・コーニング(株)製、ペインタッド32)
【0074】
[実施例4]
インク受容層用塗工液を下記組成とした以外は、実施例1と同様にして記録媒体を作製した。実施例4の記録媒体は、実施例1と同様に、密着性に優れ、長期展示性にも優れていた。さらに、耐水性も良好であった。
【0075】
(インク受容層用塗工液)
ポリビニルアルコール 100重量部
(クラレ(株)製、RS−117)
架橋剤 70重量部
(住友化学工業(株)製、スミレーズレジンSR5004)
カチオン性樹脂 30重量部
(センカ(株)製、パピオゲンP105)
界面活性剤 5重量部
(大日本インキ化学工業(株)製、メガファックF−1405)
平均粒子径5μmのシリカ粒子 160重量部
(富士シリシア製、サイリシア450)
平均粒径12μmのシリカ粒子 160重量部
(富士シリシア製、サイリシア470)
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、支持体とインク受容層との密着性に優れ、記録後の長期展示が可能な記録媒体を安価に生産性良く製造することができる。本発明で製造される記録媒体は、特にインクジェット方式に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法で製造される記録媒体の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
(1) :支持体
(2) :インク受容層
(3) :プライマー層
Claims (7)
- プラスチック系支持体上に、樹脂及び架橋剤を含有するプライマー層用塗工液を塗布、乾燥して、プライマー層を形成し、プライマー層形成後に、25℃以上45℃以下の環境下で10日間以上エージング処理を施し、その後に、プライマー層上にインク受容層用塗工液を塗布、乾燥して、インク受容層を形成することを含む、記録媒体の製造方法。
- 前記インク受容層用塗工液が水溶性樹脂を含有する、請求項1に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記プライマー層用塗工液に含有される前記架橋剤が、メラミン系、尿素ホルマリン系樹脂、イソシアネート系及びエポキシ系から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記プライマー層用塗工液に含有される前記樹脂には、ポリエステル系樹脂が含まれる、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記プラスチック系支持体がポリエステル系樹脂フィルムである、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の記録媒体の製造方法。
- 前記プラスチック系支持体が少なくとも一軸に延伸されたフィルムである、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の記録媒体の製造方法。
- 未延伸のシート又は一軸に延伸されたシート上にプライマー層を設け、その後に少なくとも一軸に延伸する、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の記録媒体の製造方法。
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