JPH11321135A - 感熱転写カラープリンターリボン用ポリエステルフイルム - Google Patents
感熱転写カラープリンターリボン用ポリエステルフイルムInfo
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- JPH11321135A JPH11321135A JP10153598A JP15359898A JPH11321135A JP H11321135 A JPH11321135 A JP H11321135A JP 10153598 A JP10153598 A JP 10153598A JP 15359898 A JP15359898 A JP 15359898A JP H11321135 A JPH11321135 A JP H11321135A
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
り、大型サイズのカラー印刷が要求されたりする場合に
あっても、リボンのしわの発生防止と印刷される画像の
画質・階調性の向上との両方を同時に達成する。 【解決手段】 厚み1.5〜13μmの二軸延伸ポリエ
ステルフイルムであって、該フイルムが下記(1)およ
び(2)を同時に満足することを特徴とする感熱転写プ
リンターリボン用ポリエステルフイルム。 (1)縦および横方向の引張弾性率がともに4.5GP
a以上 (2)縦および横方向の温度寸法変化曲線の勾配が負か
ら正に変化する点が存在し、該点における温度が220
℃以上であり、かつ、該点のおけるフイルムの原長に対
する寸法変化率が、縦方向で−6〜0%、横方向で−3
〜+3%
Description
リンターリボン用ポリエステルフイルムに関し、とく
に、リボンのしわの発生防止と印刷される画像の画質・
階調性との向上の両方を同時に達成可能な感熱転写カラ
ープリンターリボン用ポリエステルフイルムに関する。
熱転写プリンターや昇華型プリンター等において、カラ
ー写真に匹敵するほどの高精細な画像の得られるフルカ
ラープリンターが実現されつつある。このようなカラー
プリンターにおいては、さらに中間色の表現力をより高
め、より階調性を向上させる技術が求められている。
うとすると、プリンターのサーマルヘッドのエネルギー
を上げるか、リボン用ベースフイルムの厚みを薄くする
必要がある。しかし、従来の感熱転写カラープリンター
リボンでは、このいずれの方法を実施しても、リボンに
しわ(印字じわ)が発生しやすくなるという問題があ
る。しわが発生すると、高精細な画像が得られなくなる
ばかりか、しわの発生部分で印字抜け等が生じ、印刷画
像の品位が極端に低下することになる。
ズのカラー印刷も要求されつつあり、このような大面積
の印刷の際にも、それほど印刷時間を増大させないこと
が求められている。この要求を満たすためには、印刷速
度の増加が必要となり、必然的に、サーマルヘッドのエ
ネルギーの増大が必要となって、上記しわに起因する印
刷画像の品位の低下の問題がより顕在化してくる。
は、上記のような現状に鑑み、サーマルヘッドのエネル
ギーを増大させたり、大型サイズのカラー印刷が要求さ
れたりする場合にあっても、リボンのしわの発生防止と
印刷される画像の画質・階調性の向上との両方を同時に
達成可能な感熱転写カラープリンターリボン用ポリエス
テルフイルムを提供することにある。
に、本発明の感熱転写カラープリンターリボン用ポリエ
ステルフイルムは、厚み1.5〜13μmの二軸延伸ポ
リエステルフイルムであって、該フイルムが下記(1)
および(2)を同時に満足することを特徴とするものか
らなる。 (1)縦および横方向の引張弾性率がともに4.5GP
a以上 (2)縦および横方向の温度寸法変化曲線の勾配が負か
ら正に変化する点が存在し、該点における温度が220
℃以上であり、かつ、該点のおけるフイルムの原長に対
する寸法変化率が、縦方向で−6〜0%、横方向で−3
〜+3%
解決するために、リボン用ベースフイルムである二軸延
伸ポリエステルフイルムの配向を高くして引張弾性率を
高め、かつ、高い熱エネルギーが付与されるカラー印刷
においても熱収縮率を小さく抑えることが可能なフイル
ムとすることで、しわの発生防止と画質の向上との両方
を達成できるようにしたものである。さらに、しわを発
生させることなくサーマルヘッドのエネルギーの増大を
可能とし、印刷速度の向上を可能として、大型サイズの
カラー印刷時間の短縮を可能としている。
い実施の形態とともに、詳細に説明する。本発明に係る
感熱転写カラープリンターリボン用ポリエステルフイル
ムは、二軸延伸ポリエステルフイルムからなる。未延伸
フイルムや一軸延伸フイルムでは、縦および横方向の両
方向において、所望の高い引張弾性率が得られない。
酸とグリコールを構成成分とするポリエステルであり、
芳香族二塩基酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルス
ルホンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、フェニ
ルインダンジカルボン酸、ナトリウムスルホイソフタル
酸、ジブロモテレフタル酸などを用いることができる。
脂環族二塩基酸としては、シクロヘキサンジカルボン
酸、デカリンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸
などを用いることができる。また、脂肪族二塩基酸とし
ては、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ダイマー酸などを用いることができ
る。グリコールとしては、脂肪族ジオールとしてエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ジエチレングリコールなどを用いることが
でき、芳香族ジオールとして、ナフタレンジオール、
2,2−ビス(4−ヒドロキシジフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロ
パン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ハイ
ドロキノン、テトラプロモビスフェノールAなどを用い
ることができ、脂環族ジオールとしては、シクロヘキサ
ンジメタノール、シクロヘキサンジオールなどを用いる
ことができる。
る範囲内で3官能以上の多官能化合物、例えばグリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリ
カルバリル酸、没食子酸などを共重合してもよく、また
単官能化合物、例えばo−ベンゾイル安息香酸、ナフト
エ酸等を添加反応させてもよい。またポリエチレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリエー
テルやポリカプロラクトンに代表される脂肪族ポリエス
テルなどを共重合してもよい。
してもよく、例えば50%以上がポリエステルであれ
ば、ポリエステル以外のものをブレンドしてもよい。
ボン用ポリエステルフイルムを構成する二軸延伸ポリエ
ステルフイルムの厚みは、1.5〜13μmの範囲にあ
り、好ましくは、2〜6μmの範囲である。厚みが1.
5μmよりも薄いと、熱によってリボンが変形し、画質
が悪化する。また、13μmよりも厚いと、サーマルヘ
ッドのエネルギーを高くしなければならず、サーマルヘ
ッドの寿命が短くなり、印画時間も長くなる。
フイルムは、縦および横方向の引張弾性率がともに4.
5GPa以上とされる。好ましくは、これら引張弾性率
は4.5〜8GPaの範囲にある。引張弾性率が4.5
GPa未満では、印画時の張力でリボンが変形し、画質
が悪化するおそれがある。また、引張弾性率の上限値は
特に規定しないが、8GPaを越えると熱収縮率が大き
くなるため、印画時の熱収縮によりリボンが変形し画質
が悪化するおそれがある。
フイルムには、縦および横方向の温度寸法変化曲線(温
度を室温から徐々に上げていく場合の寸法変化曲線)の
勾配が負から正に変化する点が存在し、該点における温
度が220℃以上であり、かつ、該点のおけるフイルム
の原長(室温時の長さ)に対する寸法変化率が、縦方向
で−6〜0%、横方向で−3〜+3%の範囲にある。該
点のおける縦方向の寸法変化率の好ましい範囲は−3〜
0%であり、横方向の寸法変化率の好ましい範囲は−2
〜−2.5%である。このフイルム原長に対する寸法変
化率が、上記範囲よりも大きいと、熱でリボンが伸びて
しわが発生しやすくなり、小さいと熱でリボンが収縮し
てしわが発生しやすくなる。また、上記温度寸法変化曲
線の勾配が負から正に変化する点の温度は、好ましくは
223℃以上である。この点の温度が220℃よりも低
いと、印画時の熱収縮でリボンが変形し画質が悪化する
おそれがある。
フイルムは、1.65以上、望ましくは1.65〜1.
68の範囲の屈折率を有することが好ましい。屈折率が
1.65未満では、印画時の張力でリボンが変形し、画
質が悪化するおそれがある。また、屈折率が1.68を
越えると、熱収縮率が大きくなり、印画時の熱収縮でリ
ボンが変形し画質が悪化するおそれがある。
フイルムは、縦方向のF5値として、130MPa以上
望ましくは140MPa以上の機械特性を有すること
が好ましい。縦方向のF5値が130MPaよりも低い
と、印画時の張力でリボンが変形し、画質が悪化するお
それがある。
フイルムは、そのインク層側表面の濡れ指数が39dy
ne/cm以上であることが好ましく、より好ましくは
40dyne/cm以上である。この濡れ指数が39d
yne/cmよりも小さいと、インクとフイルムの密着
性が悪くなり、印画時にインクが過転写をおこしやすく
なる。
ンターリボン用ポリエステルフイルムにおいては、階調
表現を滑らかに出すために、高画質のカラー用のインク
とポリエステルベースフイルムとの接着性が必要であ
り、そのためには、二軸延伸ポリエステルフイルムの少
なくとも片面に易接着コーティングを施すことが望まし
い。例えば、ウレタン系、ポリエステル系およびアクリ
ル系の水溶性または水分散性樹脂群の中から選ばれた塗
布層を設けることが好ましく、とくにこれらのうち少な
くとも2種類が塗布されていることが好ましい。
系樹脂は、それを構成する成分として、以下のようなポ
リオール、ポリイソシアネート、鎖長延長剤、架橋剤な
どを用いることができる。ポリオールとしては、たとえ
ば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピ
レングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール
等のポリエーテル類、ポリエチレンアジペート、ポリエ
チレン−ブチレンアジペート、ポリカプロラクトン等の
ポリエステル類、アクリル系ポリオール、ひまし油など
を用いることができる。ポリイソシアネートとしては、
たとえば、トリレンジイソシアネート、フェニレンジイ
ソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどを
用いることができる。鎖長延長剤あるいは架橋剤として
は、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’
−ジアミノジシクロヘキシルメタン、水などを用いるこ
とができる。
脂としては、それを構成する成分として以下のような多
価カルボン酸および多価ヒドロキシ化合物を用いること
ができる。多価カルボン酸としては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、オルトフタル酸、フタル酸、4,4’−ジ
フェニルジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、2−カリウムスルホテレフタル
酸、5−ソディウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、グ
ルタル酸、コハク酸、トリメリット酸、トリメシン酸、
無水トリメリット酸、無水フタル酸、p−ヒドロキシ安
息香酸、トリメリット酸モノカリウム塩およびそれらの
エステル形成性誘導体などを用いることができ、多価ヒ
ドロキシ化合物としては、エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,5−
ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、p−キシリレングリコー
ル、ビスフェノールA−エチレングリコール付加物、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール、ポリテトラメチレンオキシド
グリコール、ジメチロールプロピオン酸、グリセリン、
トリメチロールプロパン、ジメチロールエチルスルホン
酸ナトリウム、ジメチロールプロピオン酸カリウムなど
を用いることができる。これらの化合物の中から、それ
ぞれ適宜1つ以上選択して、常法の重縮合反応によりポ
リエステル系樹脂を合成する。また、上記の他、いわゆ
るアクリルグラフトポリエステルや、ポリエステルポリ
オールをイソシアネートで鎖延長したポリエステルポリ
ウレタンなどのポリエステル成分を有する複合高分子も
用いることができる。
脂としては、アルキルアクリレートあるいはアルキルメ
タクリレートを主要な成分とするものが好ましく、当該
成分が30〜90モル%であり、共重合可能でかつ官能
基を有するビニル単量体成分70〜10モル%を含有す
る水溶性あるいは水分散性樹脂である。アルキルアクリ
レートあるいはアルキルメタクリレートと共重合可能で
かつ官能基を有するビニル単量体は、官能基としてカル
ボキシル基またはその塩、酸無水物基、スルホン酸基ま
たはその塩、アミド基またはアルキロール化されたアミ
ド基、アミノ基(置換アミノ基を含む)またはアルキロ
ール化されたアミノ基あるいはそれらの塩、水酸基、エ
ポキシ基などを有するビニル単量体である。これらの中
でも特に好ましいものはカルボキシル基またはその塩、
酸無水物基、エポキシ基などである。これらの基は樹脂
中に二種類以上含有されていてもよい。アルキルアクリ
レートおよびアルキルメタクリレートのアルキル基とし
ては、たとえば、メチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソブチル基、2−エチルヘキ
シル基、ラウリル基、ステアリル基、シクロヘキシル基
などを用いることができる。
製造方法について説明するが、かかる例に限定されるも
のではない。乾燥したポリマーチップを押出機に供給
し、該ポリマーの融点以上の温度に加熱し溶融する。次
いで、溶融したポリマーをスリット状の吐出口を有する
Tダイから押し出し、冷却ロールに密着固化してキャス
トフイルムを得る。溶融シートと冷却ロールの密着性を
向上させるには、通常、静電印加密着法および/または
液面塗布密着法を採用することが好ましい。該キャスト
フイルムは更に二軸に延伸される。好ましくは、ポリマ
ーのガラス転移温度以上、例えば40〜130℃に加熱
したロール群で長手方向(縦方向)に2.3〜7倍延伸
し、次いで幅方向(横方向)に好ましくは45〜130
℃で3〜7倍に延伸する。なお、一方向の延伸を2段階
以上で行う方法を用いることができるが、その場合も最
終的な延伸倍率が上記範囲に入ることが好ましい。ま
た、前記キャストフイルムを、面積倍率が6〜30倍に
なるように同時二軸延伸することも可能である。
が、必要に応じ熱処理を行う前または後に再度縦及び/
または横方向に延伸してもよい。熱処理温度は150〜
250℃、好ましくは200〜240℃であり、熱処理
時間は通常1秒〜5分である。この熱処理条件で熱収縮
特性を調整することができる。また、熱処理後のフイル
ムの冷却速度も熱収縮特性に影響する。例えば、熱処理
後、フイルムを急冷あるいは徐冷、あるいは中間冷却ゾ
ーンを設けることで加熱収縮応力を調整することができ
る。また、特に特定の熱収縮特性を付与するために、熱
処理時あるいはその後の徐冷ゾーンにおいて縦方向及び
/または横方向に弛緩してもよい。
すこともできる。本発明の場合、フイルムに塗布層を設
けることにより、特にインク層との接着性を向上でき
る。塗液には防爆性や環境汚染の点で水溶解、乳化また
は懸濁したものが用いられる。塗布層は結晶配向完了後
の二軸延伸フイルムに塗布する方法あるいは結晶配向完
了前のフイルムに塗布した後延伸する方法があるが、本
発明の効果をより顕著に発現させるためには後者の方法
が特に好ましい。塗布する方法は特に限定されないが、
ロールコーター、グラビアコーター、リバースコータ
ー、キスコーター、バーコーター等を用いて塗布するの
が好ましい。また、塗布する前に必要に応じて塗布面に
空気中その他種々の雰囲気中でコロナ放電処理を施して
おいてもよい。
応じて消泡剤、塗布性架橋剤、増粘剤、有機系潤滑剤、
無機系粒子、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発砲剤、染
料、顔料等を含有せしめてもよい。
評価に用いた物性の測定法について説明する。 (1)引張弾性率 フイルムを試料幅10mm、長さ15cmに切り、チャ
ック間100mmにして引張速度10mm/分でインス
トロタイプの引張試験機にて測定した。得られた荷重−
伸び曲線の立ち上がり部の接線により計算した。なお、
測定は25℃、65%RHにて行った。
ック間100mmにして引張速度300mm/分で、引
張試験機にて測定し、フイルムの5%伸長時の応力を測
定しこれをF5値とした。なお、測定は25℃、65%
RHにて行った。
ニカルアナライザー)を用いて室温より昇温して測定し
た。ただし、昇温速度は10℃/分、測定サンプル長さ
は14mm、幅は5mm、初期張力は50mNとした。
また、プリンターリボンを測定サンプルとする場合、イ
ンクを剥離してから測定した。
ウムD線を光源としてアッベ屈折率計を用いて測定し
た。なお、マウント液はヨウ化メチレンを用い、25
℃、65%RHにて測定した。
は、フイルムを10cm幅のスリットテープとして感熱
転写リボンとし、サーマルプリンタにかけて実用評価し
た。
て、次の基準で評価した。 ×:リボンの搬送不良が見られ、リボン20cm当たり
10本以上のしわが発生し実用上問題あり。 △:リボン20cm当たり3本以上10本未満のしわが
発生するが、実用可 ○:リボン20cm当たり1本以上3本未満のしわが発
生しかなく、良好 ◎:しわの問題が全くなく、非常に良好
びにじみを見て、次の基準で評価した。 ×:画像に濃淡の斑があり、にじみも強く実用不可 △:わずかに濃淡の差があり、にじみもあるが、実用可 ○:わずかににじみがみられるが、濃淡はなく良好 ◎:濃淡もにじみもなく非常に良好
有した固有粘度(オルソクロロフェノール中、25℃で
測定)0.65のポリエチレンテレフタレートを押出機
を用いて溶融し、口金からシート状に溶融押出し、回転
冷却ドラムに密着させて冷却固化し、非晶質シートを得
た。
て縦方向に120℃で2倍、次いで115℃で2.1倍
延伸した後、横方向に115℃で4倍延伸し、更に縦方
向に125℃のロールを用いて1.3倍延伸後、232
℃で熱固定し、その際幅方向に5%熱固定弛緩して、厚
さ4.5μmの二軸延伸ポリエステルフイルムを得た。
粒径1.2μmの二酸化ケイ素粒子を0.35重量%さ
せ、実施例1と同様に二軸延伸ポリエステルフイルムを
得た。ただし、延伸は、縦方向に120℃で2倍、次い
で115℃で2.1倍延伸した後、横方向に115℃で
4倍延伸し、更に縦方向に125℃のロールを用いて
1.3倍延伸後、再度横方向に125℃で1.15倍延
伸し、その後225℃で熱固定し、その際幅方向に5%
熱固定弛緩して、厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエステ
ルフイルムを得た。
て、フイルムの片面に、 ・水分散性ポリエステルA(テレフタル酸/イソフタル
酸/トリメリット酸/エチレングリコール/ポリエチレ
ングリコール:35/40/25/100モル%、ポリ
エチレングリコールは樹脂中10重量%)、 ・水分散性アクリルB(メチルメタクリレート/n−ブ
チルアクリレート/スチレン/アクリル酸:45/25
/20/10モル%) ・水性オキサゾリンC ・固形分比 A/B/C 60/40/5 ・最終塗布厚み 0.08μm となるようにコーティングを施した。それ以外は実施例
1と同様の方法で二軸延伸ポリエステルフイルムを得
た。
粒径1.5μmの二酸化ケイ素粒子を0.3重量%含有
せしめ、非晶質シートを、加熱したロールを用いて縦方
向に115℃で3.5倍延伸した後、横方向に115℃
で3.8倍延伸し、更に225℃で熱固定し、その際幅
方向に1.8%熱固定弛緩して、厚さ4.5μmの二軸
延伸ポリエステルフイルムを得た。
たロールを用いて縦方向に115℃で3.5倍延伸した
後、横方向に115℃で3.8倍延伸し、更に215℃
で熱固定し、その際幅方向に1.8%熱固定弛緩して、
厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエステルフイルムを得
た。
していない面)に、アクリルシリコーンコートとシリコ
ーンオイルが80/20に混合されたコーティング液を
コーティングし、さらにその反対面に、 カルナウバワックス :30重量% エステルワックス :35重量% カーボンブラック :12重量% ポリテトラヒドロフラン:10重量% シリコーンオイル : 3重量% からなる転写インキ層を、加熱ロールによるホットメル
トコーティング法により厚み5μmとなるように塗布
し、転写材を得た。
示す。表1から分かるように、本発明に係る感熱転写カ
ラープリンターリボン用ポリエステルフイルムでは、し
わ、画質・階調性ともに優れたフイルムが得られた。
カラープリンターリボン用ポリエステルフイルムによれ
ば、特定厚みの二軸延伸ポリエステルフイルムの縦およ
び横方向の引張弾性率を特定の範囲に規定するととも
に、温度寸法変化曲線の勾配が負から正に変化する点の
温度を特定温度以上とし、かつ、該点のおけるフイルム
の原長に対する寸法変化率を特定の範囲に規定したの
で、感熱転写カラープリンターリボンとした際のしわの
発生を抑え、画質・階調性を向上することができる。こ
れによって、サーマルヘッドのエネルギーを増大させる
ことが可能になり、中間色を含めた階調性の一層の向上
が可能になるとともに、大型サイズのカラー印刷も短時
間で行うことが可能になる。
Claims (6)
- 【請求項1】 厚み1.5〜13μmの二軸延伸ポリエ
ステルフイルムであって、該フイルムが下記(1)およ
び(2)を同時に満足することを特徴とする感熱転写プ
リンターリボン用ポリエステルフイルム。 (1)縦および横方向の引張弾性率がともに4.5GP
a以上 (2)縦および横方向の温度寸法変化曲線の勾配が負か
ら正に変化する点が存在し、該点における温度が220
℃以上であり、かつ、該点のおけるフイルムの原長に対
する寸法変化率が、縦方向で−6〜0%、横方向で−3
〜+3% - 【請求項2】 前記二軸延伸ポリエステルフイルムの縦
および横方向の屈折率がともに1.65以上である、請
求項1に記載の感熱転写カラープリンターリボン用ポリ
エステルフイルム。 - 【請求項3】 前記二軸延伸ポリエステルフイルムの縦
方向のF5値が130MPa以上である、請求項1また
は2に記載の感熱転写カラープリンターリボン用ポリエ
ステルフイルム。 - 【請求項4】 前記二軸延伸ポリエステルフイルムの横
方向の屈折率が縦方向の屈折率よりも大きい、請求項1
ないし3のいずれかに記載の感熱転写カラープリンター
リボン用ポリエステルフイルム。 - 【請求項5】 前記二軸延伸ポリエステルフイルムの少
なくとも片面に、ウレタン系、ポリエステル系およびア
クリル系の水溶性または水分散性樹脂群の中から少なく
とも2種類が塗布されている、請求項1ないし4のいず
れかに記載の感熱転写カラープリンターリボン用ポリエ
ステルフイルム。 - 【請求項6】 前記二軸延伸ポリエステルフイルムが同
時二軸延伸によって製造されたものであることを特徴と
する、請求項1ないし5のいずれかに記載の感熱転写カ
ラープリンターリボン用ポリエステルフイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10153598A JPH11321135A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 感熱転写カラープリンターリボン用ポリエステルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10153598A JPH11321135A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 感熱転写カラープリンターリボン用ポリエステルフイルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11321135A true JPH11321135A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15565997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10153598A Pending JPH11321135A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 感熱転写カラープリンターリボン用ポリエステルフイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11321135A (ja) |
Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
WO2002043944A1 (fr) * | 2000-12-01 | 2002-06-06 | Teijin Limited | Film polyester a orientation biaxiale |
JP2009214471A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Mitsubishi Plastics Inc | 熱転写インクリボン用ポリエステルフィルム |
-
1998
- 1998-05-18 JP JP10153598A patent/JPH11321135A/ja active Pending
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