JP3959622B2 - スイングスライドドアの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のスイングスライドドアの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラック等の車両において狭い場所に駐停車した際に、乗員の乗降を円滑に行うことを可能とするために図4に示すようにキャブ(車体側)1の開口部とドア2との間に平行リンクから成るスイングスライドユニット3を設け、キャブ1に対してドア2を矢印Aで示すように外側に前側から後側に向けて円弧をなして押し開き、次いで、後方にスライドさせて、キャブ1の開口部を大きく開口させるスイングスライド構造のドア(スイングスライドドア)が採用されたものがある。これにより、狭い空間でも乗員がキャブ1から円滑に乗降することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記スライドドア2は、ドアインナパネルがスイングスライドユニット3のスライドレール4に固定されて支持されており、車体にスライドドア2を組み付ける際には複数の作業者が必要とされている。即ち、トラック等の大型車両においては、ドア2の重量が重いために2人でドア2を持ってスライドレール4の位置に支持し、もう1人が当該ドア2の反対側から車室内に入り込み、スライドレール4に前記ドア2を固定するようにしている。このため、ドアの組付工程において多数の作業員を必要とし、人件費が嵩むという問題がある。
【0004】
このため、本発明では、スイングスライドドアの車体への組付工程において作業人員を削減することが可能なスイングスライドドアの取付構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、ドアインナパネルの車室内側にスイングスライドユニットのスライドレールが固定されるスイングスライドドアの取付構造において、ドアインナパネルのスライドレールの上面と略同じ高さ位置に車室内側に張り出してドア艤装品取付用ブラケットを設け、スイングスライドドアをスライドレールに取り付ける際に艤装品取付用ブラケットをスライドレールに載置させて支持することで、スライドドアの車体への取り付け作業において作業員の削減が図られる。
【0006】
また、スイングスライドユニットにスライドドアを取り付けるためのドア艤装品取付用ブラケット(請求項2)、スタッドボルト(請求項3)等を利用することで、ドア取付専用の新たな部材を設ける必要がない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。
図1は、本発明に係るスイングスライドドアの取付構造を適用した車両のスライドドア及びスイングスライドユニットの組立斜視図、図2は、図1に示すスイングスライドユニットの拡大図である。
【0008】
図1においてスイングスライドドア(以下「スライドドア」という)11は、スイングスライドユニット20を介して不図示のキャブ(車体)にスイングスライド可能に支持される。スイングスライドユニット20は、ベース21、アーム22〜25、スライドレール(スライドドア用レール)26からなる平行リンク機構で、アーム22、24、25の各基端部がベース21に水平に回動自在に軸支され、アーム23の基端部がアーム22の先端部に水平に回動自在に軸支されている。
【0009】
スライドレール26は、レール部26dがアーム24、25の各先端部に設けられたスライダ(共に図示せず)により水平に摺動自在に支持されている。これにより、スライドレール26は、矢印Aで示すように外側に円弧を描いて押し出されながら後方に移動可能とされている。そして、スライドレール26に取付ブラケットとしてのドアブラケット27〜30が固定されている。
【0010】
ドアブラケット27は、L形をなし水平部がスライドレール26の上面26aの中央部にボルトで固定され、垂直部がスライドレール26の背面と面一をなして上方に垂直に立上り、上端両側及び中央に取付孔27cが穿設されている。ドアブラケット28は、上部がドアブラケット27の垂直部の下部にボルトとナットにより固定され、中央部がスライドレール26の背面にボルトとナットにより固定され、下部がスライドレール26の下方に延出し、下端に取付孔26cが穿設されている。
【0011】
ドアブラケット29は、L形をなし水平部がスライドレール26の上面26a先端にボルトで固定され、垂直部が当該スライドレール26の上面26aのドアアウタパネル(図示せず)側縁部に立設されたフランジ26cにボルトで固定され、上端に取付孔29cが穿設されている。ドアブラケット30は、平板状をなし、前部の下側縁部がスライドレール26の後部にボルトで固定され、後部に取付孔30cが穿設されている。これらのドアブラケット27〜30は、厚肉の鉄板で形成されており、充分な強度を有している。
【0012】
スライドドア11のドアインナパネル12は、中央部が前後方向に大きく開口されて作業穴開口部(以下「開口部12aという)とされ、周縁部12bが開口部12aの周りを補強するラーメン構造とされている。そして、周縁部12bにはドアブラケット27、29の垂直部、ドアブラケット28の下部、及びドアブラケット30の後部が取り付けられるようになっており、各取付孔27c〜30cと対応する位置に取付孔12cが穿設されている。ドアブラケット27、30の取付位置には破線で示すように補強用のブラケット13が設けられ、周縁部12b及びブラケット13の各取付孔12cの裏面にウェルドナット14が設けられている。
【0013】
そして、ドアブラケット27の3個の取付孔27cのうち何れか1つ例えば、図中左側(後側)の取付孔27cと対応する周縁部12bの箇所には取付孔に替えてブラケット13を介してスタッドボルト15が溶着固定されており、当該周縁部12bから室内側に突出して前記対応する取付孔27cに嵌挿可能とされている。
【0014】
ドアインナパネル12bの上部前側位置にはドア艤装品取付用ブラケット例えば、ドアロック機構を収納するインサイドハンドルブラケット18が車室内側に突出して設けられている。このインサイドハンドルブラケット18は、その下端18aがスライドレール26の上面26aよりも僅かに高い位置に位置し、スライドレール26の前側寄り、例えば、ドアブラケット27と29との間に位置している。従って、インサイドハンドルブラケット18は、スライドドア11を組み付ける際にスライドレール26の上面26aに載置して支持することが可能である。
【0015】
ドアインナパネル12の周縁部12bは、ブラケット27〜30の取付部及びその近傍が厚板構造とされ、スライドレール26を取り付けた際に十分な剛性が確保されている。そして、ドアインナパネル12の周縁部12bへの取付部としてのドアブラケット27、29の垂直部、ドアブラケット28の下部、ドアブラケット30の後部等の形状は、対応する周縁部12bの形状に沿うように形成されている。尚、ドアインナパネル12は、実際には部品の取付に応じて凹凸部や取付孔等が多数設けられて複雑な形状をなしており、ドアブラケット27〜30の取付部もこれに応じた形状をなしているが、図面の煩雑を避けて分かり易くするために省略して描いてある。
【0016】
図1においてスイングスライドユニット20は、ベース21がキャブ(車体)の床面に固定される。この状態においてスライドレール26が水平に回動自在に支持されている。スライドドア11を組み付ける場合、2人の作業者がスライドドア11を持ち、インナパネル12のスタッドボルト15をドアブラケット27の対応する取付孔27cに嵌合させる(引っ掛ける)と共に、インサイドハンドルブラケット18の下端18aをスライドレール26の上面26aに載置する。この場合、スタッドボルト15のねじ部により取付孔27cが引っ掛かって外れ難くなる。これにより、スライドドア11は、後部がスタッドボルト15によりドアブラケット27に支持され、前部がインサイドハンドルブラケット18を介してスライドレール26の上面26aに支持される。スライドドア11は、前後2箇所で安定して支持され、以後1人の作業者がスライドドア11を外側から押さえて倒れないように支持すればよい。
【0017】
次いで、前記2人の作業者の内の1人がスライドドア11と反対側から前記キャブ内に入り込み、スライドレール26のドアブラケット27〜30をドアインナパネル12に固定する。スライドレール26のドアブラケット27〜30がドアインナパネル12の周縁部12bにウェルドナット14と螺合するボルト16(1個のみ図示)、及びスタッドボルト15と螺合するナット17(図2)により固定されてスライドドア11を支持する。スライドドア11を固定した状態において図3に示すようにインサイドハンドルブラケット18の下端18aがスライドレール26の上面26aから僅かに離隔している。
【0018】
このようにしてスライドドア11がスイングスライドユニット20のスライドレール26に取り付けられる。これにより、スライドドア11の車体への組み付け作業において作業員の削減が図られる。また、スイングスライドユニット20にスライドドア11を取り付けるためのスタッドボルト15や、ドア艤装品取付用ブラケット18を利用することで、ドア取付専用の新たな部材を設ける必要がない。
【0019】
尚、上記実施例においては、スライドドア11をスライドレール26に支持する場合、スライドドア11の前側をインサイドハンドルブラケット(ドア艤装品取付ブラケット)18をスライドレール26上に載置し、後側をドアインナパネル12に溶着したスタッドボルト15をドアブラケット27の取付孔27cに嵌合して(引っ掛けて)支持するようにしたが、これに限るものではなく、前記ドア艤装品取付ブラケットをドアインナパネル12の前、後に設けてスライドレール26上に載置して支持するようにしても良い。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、ドアインナパネルの車室内側にスイングスライドユニットのスライドレールが固定されるスイングスライドドアの取付構造において、前記ドアインナパネルの前記スライドレールの上面と略同じ高さ位置に車室内側に張り出してドア艤装品取付用ブラケットを設け、前記スイングスライドドアを前記スライドレールに取り付ける際に前記艤装品取付用ブラケットを前記スライドレールの上面に載置させて支持することで、ドアの組付工程における作業員の削減を図ることができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。また、ドア艤装品取付用ブラケットを利用することで、ドア取付専用の新たな部材を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイングスライドドアの取付構造の実施例を示す組立斜視図である。
【図2】図1に示すスイングスライドユニットにスライドドアを取り付けた状態におけるドアブラケット27及び28の中央付近の縦断面図である。
【図3】図1に示すスイングスライドユニットにスライドドアを取り付けた状態におけるドア艤装品取付用ブラケット近傍における縦断面図である。
【図4】スイングスライドドア構造を適用した車両の説明図である。
【符号の説明】
1 キャブ(車体側)
2、11 スイングスライドドア
12 ドアインナパネル
12a 開口部
12b 周縁部
15 スタッドボルト
18 インサイドハンドルブラケット(ドア艤装品取付用ブラケット)
20 スイングスライドユニット
21 ベース
22〜25 アーム
26 スライドレール
27、28、29、30 ドアブラケット
Claims (3)
- ドアインナパネルの車室内側にスイングスライドユニットのスライドレールが固定されるスイングスライドドアの取付構造において、
前記ドアインナパネルの前記スライドレールの上面と略同じ高さ位置に車室内側に張り出してドア艤装品取付用ブラケットを設け、
前記スイングスライドドアを前記スライドレールに取り付ける際に前記艤装品取付用ブラケットを前記スライドレールに載置させて支持する
ことを特徴とするスイングスライドドアの取付構造。 - 前記艤装品取付用ブラケットを前記スライドレールの前後近傍位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載のスイングスライドドアの取付構造。
- 請求項1に記載のスイングスライドドアの取付構造において、
前記ドアインナパネルに車室内側に突出させて前記スライドレールを支持するスタッドボルトを更に設け、前記艤装品取付用ブラケットと共に前記ドアを支持することを特徴とするスイングスライドドアの取付構造。
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