JP4022733B2 - スライドドア構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のスライドドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラック等の車両において狭い場所に駐停車した際に、乗員の乗降を円滑に行うことを可能とするために図4に示すようにキャブ(車体側)1の開口部とドア2との間に平行リンクから成るスイングスライドユニット3を設け、キャブ1に対してドア2を矢印Aで示すように外側に前側から後側に向けて円弧をなして押し開き、次いで、後方にスライドさせて、キャブ1の開口部を大きく開口させるスイングスライド構造のドア(以下「スイングスライドドア」という)が採用されたものがある。これにより、狭い空間でも乗員がキャブ1から円滑に乗降することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のスライドドアの取付構造は、スイングスライドユニット3のスライドレール4がスイングスライドドア2の前後方向に略水平に配置され、図5に示すようにスライドレール4の背面4bが長手方向に沿ってドアインナパネル5にボルト(図示せず)で固定される構造とされている。
【0004】
しかしながら、上記取付構造は、スライドレール4のドアインナパネル5への取付部が水平方向に直線状をなしているために矢印B、B'で示す上下幅方向へのガタの回転中心軸となり、スイングスライドドア2の開閉に伴いガタが増幅されて大きくなり、スイングスライドドア2の開閉が困難となるばかりでなく、車体側との戸当たりが悪くなる。また、ガタが大きくなることにより、スイングスライドドア2やスイングスライドユニット3の耐久強度に悪影響を及ぼす等の問題がある。
【0005】
このため、本発明では、スライドドア構造の車両においてスライドドアに固定されるスライドレールの取付部のガタを抑制すると共に剛性の向上を図るようにしたスライドドア構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明では、スライドドアの車室内側にスライドレールが設けられ、スライドドアを前から後に円弧をなして外方に押し開きながら後方にスライドさせるスライドドア構造において、スライドドアのドアインナパネルの中央部に前後方向に延びて開口し、同開口周縁を補強した開口周縁部に、スライドレールのスライド方向と交差する方向に延在し、当該延在する部分が開口部周縁部の形状に略沿うように形成され、前記ドアインナパネルの開口周縁部に固着される前記スライドレールの取付ブラケットを設け、スライドドアをスライドレールのスライド方向と交差するように支持する。これにより、スライドドアのスライドレールに対して上下幅方向のガタが抑制され、耐久強度の向上が図られる。
【0007】
好ましくは、前記取付ブラケットは、スライドレールのスライド方向に対して上下に直交する略十字構造とすることで、効果的にスライドドアの上下幅方向のガタが抑制される。
更に、本発明では、開口周縁部に取付ブラケットに配設された取付孔に嵌挿するスタッドボルトを設ける。
また、本願の請求項2に係る発明では、請求項1において、前記スタッドボルトを前記スライドレールの前後方向中間部に設けられた前記取付ブラケットの取付孔に対向した位置に設ける。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。
図1は、本発明に係るスライドドア構造を適用した車両のスライドドア及びスイングスライドユニットの組立斜視図、図2は、図1に示すスイングスライドユニットの拡大図、図3は、図1の組み付けた状態の要部断面図である。
【0009】
図1においてスイングスライドドア11は、スイングスライドユニット20を介して不図示のキャブ(車体)にスイングスライド可能に支持される。スイングスライドユニット20は、図2に示すようにベース21、アーム22〜25、スライドレール26からなる平行リンク機構で、アーム22、24、25の各基端部がベース21に水平に回動自在に軸支され、アーム23の基端部がアーム22の先端部に水平に回動自在に軸支されている。
【0010】
図2に示すようにスライドレール26は、レール部26dがアーム24、25の各先端部に設けられたスライダ(共に図示せず)により水平に摺動自在に支持されている。これにより、スライドレール26は、矢印Aで示すように外側に円弧を描いて押し出されながら後方に移動可能とされている。そして、スライドレール26に取付ブラケットとしてのドアブラケット27〜30が固定されている。
【0011】
ドアブラケット27は、L形をなし水平部27aがスライドレール26の上面26a中央部にボルト40により固定され、垂直部27bがスライドレール26の背面26b(図3)と面一をなして上方に垂直に立上り、上端両側及び中央に取付孔27cが穿設されている。ドアブラケット28は、図3に示すように上部28aがドアブラケット27の垂直部27bの下部にボルト41、ナット42により固定され、中央部がスライドレール26の背面26bにボルト43、ナット44により固定され、下部28bがスライドレール26の下方に延出し、下端に取付孔28cが穿設されている。尚、ナット42、44は、ドアブラケット28に溶着されてウェルドナットとされている。これらのドアブラケット27、28は、スライドレール26の略中央位置において長手方向即ち、水平なスライド方向と略直角に交差するように上下方向に延出して設けられており、スライドレール26と十字構造をなしている。
【0012】
ドアブラケット29は、L形をなし水平部がスライドレール26の上面26a先端に固定され、垂直部が当該スライドレール26の背面26bと面一をなして上方に垂直に立上り、その下端部がスライドレール26の上面26aのドアアウタパネル(図示せず)側縁部に立設されたフランジ26cに固定され、上端に取付孔29cが穿設されている。ドアブラケット30は、平板状をなし、前部の下側縁部がスライドレール26の背面26b後部に固定され、後部に取付孔30cが上下に穿設されている。これらのドアブラケット27〜30は、厚肉の鉄板で形成されており、充分な強度を有している。
【0013】
図1に戻り、スライドドア11のドアインナパネル12は、中央部が前後方向に大きく開口されて作業穴開口部(以下「開口部12aという)とされ、周縁部12bが開口部12aの周りを補強するラーメン構造とされている。そして、周縁部12bにはドアブラケット27、29の各垂直部27b、29b、ドアブラケット28の下部28b、ドアブラケット30の後部30b(図2)が取り付けられるようになっており、各取付孔27c〜30cと対応する位置に取付孔12cが穿設されている。ドアブラケット27、30の取付位置には補強用のブラケット13が設けられており、周縁部12b及びブラケット13の各取付孔12cの裏面にウェルドナット14が設けられている。尚、ドアブラケット27の3個の取付孔27cのうち何れか1つ例えば、図中左側の取付孔27cと対応する周縁部12bの箇所には取付孔に替えてブラケット13を介してスタッドボルト15が溶着固定されており、当該周縁部12bから車室内側に突出して前記対応する取付孔27cに嵌挿可能とされている。
【0014】
また、ドアインナパネル12の周縁部12bは、ブラケット27〜30の取付部及びその近傍が厚板構造とされ、スライドレール26を取り付けた際に十分な剛性が確保されている。そして、ドアインナパネル12周縁部12bへの取付部としてのドアブラケット27の垂直部27b、ドアブラケット29の垂直部、ドアブラケット28の下部28b、ドアブラケット30の後部(図2)の形状は、対応する周縁部12bの形状に沿うように形成されている。尚、ドアインナパネル12は、実際には部品の取付に応じて凹凸部や取付孔等が多数設けられて複雑な形状をなしており、ドアブラケット27〜30の取付部もこれに応じた形状をなしているが、図面の煩雑を避けて分かり易くするために省略して描いてある。
【0015】
スイングスライドユニット20は、ベース21が前記キャブのスライドドア取付開口部の後部床面に強固に固定され、スライドレール26がドアインナパネル12の開口部12aに前後方向に水平に配置されて、ドアブラケット27〜30がドアインナパネル12の周縁部12bにウェルドナット14と螺合するボルト16(1個のみ図示)、及びスタッドボルト15と螺合するナット17(図3)により強固に固定されてドア11を支持する。即ち、スライドレール26は、前、後部がドアブラケット29、30によりドアインナパネル12の周縁部12bの前、後部位置に固定され、略中央部がドアブラケット27、28によりドアインナパネル12の周縁部12bの上下位置に固定される。
【0016】
このようにしてスライドドア11が前記キャブに取り付けられ、車室内側にスライドレール26が設けられたスライドドア構造とされて、図4に示すスライドドア2と同様に矢印Aで示すようにスイングスライド可能とされる。スライドドア11は、ドアブラケット29、30によりスライドレール26に前後方向に支持され、ドアブラケット27、28によりスライドレール26に十字構造に支持されることにより、開閉時にスライドレール26に対して前後方向及び上下幅方向のガタが防止されると共に、当該スライドドア11及びスイングスライドユニット20の耐久強度の向上が図られる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明(請求項1)では、スライドドアのドアインナパネルの中央部に前後方向に延びて開口し、同開口周縁を補強した開口周縁部に、スライドレールのスライド方向と交差する方向に延在し、当該延在する部分が開口部周縁部の形状に略沿うように形成され、ドアインナパネルの開口周縁部に固着されるスライドレールの取付ブラケットを有する構造としたことで、スライドドアのスライドレールに対する前後方向及び上下幅方向のガタが有効に抑制され、スライドドアやスイングスライドユニット等の耐久強度の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライドドア構造の実施例を示す組立斜視図である。
【図2】図1に示すスイングスライドユニットの拡大図である。
【図3】図1に示すスライドドアにスイングスライドユニットを組み付けた状態におけるドアブラケット27及び28の中央付近の縦断面図である。
【図4】スライドドア構造を適用した車両の説明図である。
【図5】図4に示すスライドドアの要部断面図である。
【符号の説明】
1 キャブ(車体側)
2、11 スライドドア
12 ドアインナパネル
12a 開口部
12b 周縁部
20 スイングスライドユニット
21 ベース
22〜25 アーム
26 スライドレール
27、28、29、30 ドアブラケット
Claims (2)
- スライドドアの車室内側にスライドレールが設けられたスライドドア構造において、
前記スライドドアのドアインナパネルの中央部に前後方向に延びて開口し、同開口周縁を補強した開口周縁部に、前記スライドレールのスライド方向と交差する方向に延在し、当該延在する部分が前記開口部周縁部の形状に略沿うように形成され、前記ドアインナパネルの前記開口周縁部に固着される前記スライドレールの取付ブラケットを有するとともに、前記開口周縁部に前記取付ブラケットに配設された取付孔に嵌挿するスタッドボルトが設けられたことを特徴とするスライドドア構造。 - 前記スタッドボルトは前記スライドレールの前後方向中間部に設けられた前記取付ブラケットの取付孔に対向した位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア構造。
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