JP4839667B2 - 車両のジャッキ取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の荷室後部に形成された凹部にジャッキを収容して取付ける車両のジャッキ取付構造に関するものである。
従来、自動車等の車両にリフトアップ用のジャッキを搭載する場合、荷室のリヤフロア部に凹設されたタイヤパンを利用し、そのタイヤパンのスペアタイヤの収容スペース以外のスペースに、ジャッキを収容して取付けるようにした技術が周知である。例えば、特許文献1のジャッキ格納構造では、タイヤパンにおいて、その後壁を形成するリヤエンドパネルにジャッキ取付部が設けられ、スペアタイヤの収容スペースの後側にジャッキが倒立状に収容されてジャッキ取付部に取付けられる。
このように、リヤフロア部にジャッキを収容するジャッキ収容凹部を形成する場合、そのジャッキ収容凹部をリヤエンドパネルに近接させて設けることで、リヤエンドパネルの開口からジャッキ収容凹部へのジャッキの着脱を容易に行うことが可能になる。ところで、ジャッキ収容凹部の形成にあたっては、特許文献1のように、フロアパネルに広範囲に亙ってスペアタイヤパンが形成される場合、そのスペアタイヤパンの凹部の後部を利用しジャッキを収容するようにすれば、生産コスト、加工性について何ら問題なくジャッキ収容凹部をフロアパネルに形成することが可能になる。
特開平9−76947号公報
しかしながら、スペアタイヤを車体外部に装着する構成とした車両の場合、フロアパネルにはスペアタイヤパンが形成されないため、ジャッキ収容凹部をフロアパネルに形成しようとすると、フロアパネル後部のみに凹部を形成することになる。フロアパネルに凹部を形成するには絞り加工を施す必要があるが、これをジャッキ収容凹部の形成のためだけに施すとなると生産コストの面で好ましくなく、また、この凹部もフロアパネルの後端部のみに急激な絞り加工を施し形成することになるので加工性も低下する。
そこで、ジャッキをジャッキ収容凹部に収容せずに搭載することも考えられるが、車両衝突時にジャッキが乗員側へ移動しないようにして安全性を確保することが難しい。また、ジャッキ収容凹部をリヤエンドパネルに近接させて設ける場合、ジャッキ収容凹部が形成される部分に、リヤエンドパネルの開閉体の開閉による大きな力が作用するため、更に、スペアタイヤをリヤフロア部の下側において装備する場合、リヤフロア部にスペアタイヤから荷重が掛るため、リヤフロア部を補強する必要があるが、既存の車両ではこうした対策は通常なされていない。
本発明の目的は、車両のジャッキ取付構造において、ジャッキ収容凹部の形成のために、荷室後部のフロア部(リヤフロアパネル)を加工する加工コストの上昇及び加工性の悪化を抑えること、クロスメンバを設けてフロア部を含む車体剛性を高めること、このクロスメンバを有効に利用してジャッキ収容凹部を形成すること、ジャッキ収容凹部へのジャッキの着脱を容易に行えるようにすること、車両衝突時にジャッキを乗員側へ移動しにくくして安全性を確保すること、等である。
請求項1の車両のジャッキ取付構造は、車両の荷室後部に形成された凹部にジャッキを収容して取付ける車両のジャッキ取付構造において、車幅方向に延び且つ荷室後部のフロア部を形成するリヤフロアパネルの後端部とリヤエンドパネルとに結合されたクロスメンバを設け、前記クロスメンバの少なくとも一部をリヤフロアパネルに対して段下がり状に形成してジャッキ収容凹部を形成し、前記ジャッキ収容凹部にジャッキを収容した状態で取付けるジャッキ取付部を設け、前記クロスメンバの少なくとも一部は、底壁部とこの底壁部の前端部から立上がる立壁部とを有する断面L形に形成され、前記立壁部の上端部がリヤフロアパネルに接合されると共に、前記底壁部の後端部がリヤエンドパネルに接合され、このクロスメンバとリヤエンドパネルとにより前記ジャッキ収容凹部が形成され、前記クロスメンバの前側に車幅方向に延びる第2のクロスメンバを設け、前記クロスメンバのうちジャッキ収容凹部が形成される部分と第2のクロスメンバとに両端部が連結された前後方向に延びる縦メンバを設け、前記縦メンバはリヤフロアパネルの下側においてスペアタイヤを支持すると共に、前記クロスメンバに、前記底壁部を上側へ凹ますことで縦メンバに支持されたスペアタイヤの後端部を当接させる当接部が設けられ、前記ジャッキ収容凹部は、その深さが前記クロスメンバの車幅方向の中央部付近で最大となり、そこから車幅方向両側に移行するにつれて小さくなるように形成され、このジャッキ収容凹部の車幅方向中央部付近に前記ジャッキ取付部を設け、前記リヤエンドパネルの車幅方向中央部に、その開口を開閉する開閉体に設けたラッチと係合するストライカが設けられ、前記クロスメンバは車幅方向外側部分においてジャッキ収容凹部がなくなるように構成され、前記クロスメンバの車幅方向外側部分の下側に、荷室のフロア部の下側においてスペアタイヤを着脱する為に操作する操作機構が設けられ、前記操作機構が、前記クロスメンバの車幅方向外側部分の下側において前記当接部よりも上方且つリヤフロアパネルの下側に設けられたことを特徴とするものである。
この車両のジャッキ取付構造では、荷室後部のフロア部を形成するリヤフロアパネルの後端部とリヤエンドパネルとに結合されたクロスメンバが設けられ、このクロスメンバの少なくとも一部がリヤフロアパネルに対して段下がり状に形成されてジャッキ収容凹部が形成されるので、ジャッキ収容凹部の形成のために、フロア部(リヤフロアパネル)を加工する加工コスト上昇及び加工性の悪化が抑えられ、フロア部を含む車体剛性が高くなる。クロスメンバを有効に利用してジャッキ収容凹部が形成され、そのジャッキ収容凹部がリヤエンドパネルに近接して設けられるため、リヤエンドパネルの開口からジャッキ収容凹部へのジャッキの着脱が容易に行われる。ジャッキはジャッキ収容凹部に確実に収容されて取付けられるため、車両衝突時にジャッキが乗員側へ移動しにくくなり安全性が確保される。
請求項1の車両のジャッキ取付構造によれば、車幅方向に延び且つ荷室後部のフロア部を形成するリヤフロアパネルの後端部とリヤエンドパネルとに結合されたクロスメンバを設け、このクロスメンバの少なくとも一部をリヤフロアパネルに対して段下がり状に形成してジャッキ収容凹部を形成し、このジャッキ収容凹部にジャッキを収容した状態で取付けるジャッキ取付部を設けた。つまり、ジャッキ収容凹部の形成のために、荷室後部のフロア部(リヤフロアパネル)を加工する加工コストの上昇及び加工性の悪化を抑えることができ、しかも、フロア部を含む車体剛性を高めることができる。クロスメンバを有効に利用してジャッキ収容凹部を形成でき、このジャッキ収容凹部をリヤエンドパネルに近接させて設けることができるため、リヤエンドパネルの開口からジャッキ収容凹部へのジャッキの着脱を容易に行えるようになり、更に、ジャッキをジャッキ収容凹部に確実に収容してジャッキ取付部で取付けできるので、車両衝突時にジャッキが乗員側へ移動しにくくなり安全性を確保できる。
また、クロスメンバの少なくとも一部は、底壁部とこの底壁部の前端部から立上がる立壁部とを有する断面L形に形成され、立壁部の上端部がリヤフロアパネルに接合されると共に、底壁部の後端部がリヤエンドパネルに接合され、このクロスメンバとリヤエンドパネルとによりジャッキ収容凹部が形成されるので、フロア部の後端側にジャッキ収容凹部を簡単に且つ確実に形成することができる。クロスメンバの前側に車幅方向に延びる第2のクロスメンバを設け、クロスメンバのうちジャッキ収容凹部が形成される部分と第2のクロスメンバとに両端部が連結された前後方向に延びる縦メンバを設けたので、車体剛性の低下を抑制しつつ、クロスメンバの一部上方を開放させたジャッキ収容凹部の形成が可能となる。
しかも、縦メンバはリヤフロアパネルの下側においてスペアタイヤを支持するので、荷室のフロア部の下側において、スペアタイヤを縦メンバに確実に支持させて装着でき、荷室スペースを大きくすることも可能になる。更に、クロスメンバに、底壁部を上側へ凹ますことで縦メンバに支持されたスペアタイヤの後端部を当接させる当接部を設けたので、縦メンバに支持されたスペアタイヤをその後端部を当接部に当接させて安定した状態で装着することができる。
ジャッキ収容凹部は、その深さがクロスメンバの車幅方向の中央部付近で最大となり、そこから車幅方向両側に移行するにつれて小さくなるように形成されるので、ジャッキ収容凹部の深さを十分に確保しつつ、車幅方向の断面変化を穏やかにすることでジャッキ収容凹部を形成するクロスメンバを1部材で形成することが可能となり、クロスメンバの生産性を向上できる。また、リヤエンドパネルの車幅方向中央部に、その開口を開閉する開閉体に設けたラッチと係合するストライカを設け、前記クロスメンバは車幅方向外側部分においてジャッキ収容凹部がなくなるように構成され、クロスメンバの車幅方向外側部分の下側に、荷室のフロア部の下側においてスペアタイヤを着脱する為に操作する操作機構を設けたので、開閉体の開閉による力がフロア部に作用するが、それに対してフロア部を含む車体剛性を高め、特にストライカが設けられる車幅方向中央部のフロア部には強い力が作用するが、車幅方向中央部には車幅方向外側部分に対して高さ方向で幅のあるクロスメンバ部分が設けられることになるので、車幅方向中央部についてはより車体剛性を高めることが可能となり、車幅方向外側部分については前記操作機構の配設が可能となると共に、クロスメンバを操作機構の取付補強部材として利用できる。
本発明の車両のジャッキ取付構造は、車両の荷室後部に形成された凹部にジャッキを収容して取付ける構造であり、車幅方向に延び且つ荷室後部のフロア部を形成するリヤフロアパネルの後端部とリヤエンドパネルとに結合されたクロスメンバを設け、このクロスメンバの少なくとも一部をリヤフロアパネルに対して段下がり状に形成してジャッキ収容凹部を形成し、このジャッキ収容凹部にジャッキを収容した状態で取付けるジャッキ取付部を設け、前記クロスメンバの少なくとも一部は、底壁部とこの底壁部の前端部から立上がる立壁部とを有する断面L形に形成され、前記立壁部の上端部がリヤフロアパネルに接合されると共に、前記底壁部の後端部がリヤエンドパネルに接合され、このクロスメンバとリヤエンドパネルとにより前記ジャッキ収容凹部が形成され、前記クロスメンバの前側に車幅方向に延びる第2のクロスメンバを設け、前記クロスメンバのうちジャッキ収容凹部が形成される部分と第2のクロスメンバとに両端部が連結された前後方向に延びる縦メンバを設け、前記縦メンバはリヤフロアパネルの下側においてスペアタイヤを支持すると共に、前記クロスメンバに、前記底壁部を上側へ凹ますことで縦メンバに支持されたスペアタイヤの後端部を当接させる当接部が設けられたものである。
図1〜図6に示すように、車両1の後部において、車幅方向両側に前後方向に延びる1対のリヤサイドフレーム2,2と、車幅方向に延びる前クロスメンバ3(第2のクロスメンバに相当する)及び後クロスメンバ4(クロスメンバに相当する)と、前後方向に延びる縦メンバ5と、荷室6のフロア部7を形成するリヤフロアパネル8と、リヤエンドパネル9が設けられている。1対のリヤサイドフレーム2,2の間に前後に離間した前クロスメンバ3と後クロスメンバ4が配設され、これらクロスメンバ3,4の車幅方向両端部が1対のリヤサイドフレーム2,2に夫々接合されている。前クロスメンバ3はリヤシート10の下部後端部に沿って延設されている。
1対のリヤサイドフレーム2,2と前クロスメンバ3は夫々上側を開放した断面ハット形に形成され、後クロスメンバ4はその両端部分を除く大部分が断面L形に形成されている。縦メンバ5は車幅方向中央部において前後方向に延び、その前端フランジ部5aが前クロスメンバ3の後端部に上側から接合され、後端フランジ部5bが後クロスメンバ4に上側から接合され、縦メンバ5の中央部分5cには下方へ膨出した膨出部5dが形成され、その膨出部5dの下面は平らな面に形成されている。
リヤフロアパネル8は、1対のリヤサイドフレーム2,2と前クロスメンバ3と縦メンバ5の上側に配設され、リヤフロアパネル8の車幅方向両端部分と1対のリヤサイドフレーム2,2とが接合されて、各リヤサイドフレーム2とリヤフロアパネル8とで閉断面が形成され、リヤフロアパネル8の前端部分と前クロスメンバ3とが、縦メンバ5の前端フランジ部8aを挟持した状態で接合され、前クロスメンバ3とリヤフロアパネル8とで閉断面が形成されている。
また、リヤフロアパネル8の後端部と後クロスメンバ4とが、縦メンバ5の後端フランジ部5bを挟持した状態で接合されている。後クロスメンバ4の後端部とリヤエンドパネル9の下部とが接合され、このリヤエンドパネル9において、リヤフロアパネル8よりも高い部分で車幅方向に延びる閉断面が形成されている。リヤエンドパネル9には、開口30が形成され、その開口30(即ち荷室6)を開閉する開閉体(図示略)がヒンジを介して装着され、その開口30の下端縁部においてリヤエンドパネル9の車幅方向中央部分に、開閉体に設けたラッチと係合するストライカ31が設けられている。尚、図示省略するが、リヤエンドパネル9の下部の前側には、1対のリヤサイドフレーム2,2に支持されたバンパーレインフォースメントが設けられ、このバンパーレインフォースメントにバンパー部材が装着されている。
ここで、リヤシート10の後端下部には車幅方向に延びるパイプ10aが設けられ、このパイプ10aの中央部分及び車幅両端部分がシートブラケット11,13,13を介してリヤフロアパネル8に取付けられている。中央のシートブラケット11は、リヤフロアパネル8と前クロスメンバ3とを接合した部分にボルト・ナット12により締結され、車幅方向両端の各シートブラケット13は、リヤフロアパネル8とリヤサイドフレーム2とを接合した部分にボルト・ナット14により締結されている。また、縦メンバ5の中央部分5cに、左右のシートベルトアンカ15がボルト・ナット16により締結されている。
さて、図2〜図4、図6、図7に示すように、本発明の車両1のジャッキ取付構造20は、車幅方向に延び且つ荷室6のフロア部7を形成するリヤフロアパネル8の後端部とリヤエンドパネル9とに結合された後クロスメンバ4を設け、この後クロスメンバ4の両端部分を除く大部分をリヤフロアパネル8に対して段下がり状に形成してジャッキ収容凹部21を形成し、このジャッキ収容凹部21にジャッキJを収容した状態で取付けるジャッキ取付部22を設けたものである。
後クロスメンバ4は、その両端部の1対の端部水平部4a,4aと、これら端部水平部4a,4aの間に位置する凹部形成部4bとからなり、凹部形成部4bが、底壁部4cと底壁部4cの前端部から立上がる立壁部4dとを有する断面L形に形成されている。この凹部形成部4bの立壁部4dの上端部に前方へ張出すフランジ部4eが形成され、このフランジ部4eに縦メンバ5の後端フランジ部5b及びリヤフロアパネル8の後端部が上側から接合されている。また、凹部形成部4bの底壁部4cの後端部がリヤエンドパネル9に接合され、後クロスメンバ4の凹部形成部4bとリヤエンドパネル9の後部とによりジャッキ収容凹部21が形成されている。こうして、後クロスメンバ4は車幅方向外側部分においてジャッキ収容凹部21がなくなるように構成されている。
尚、1対の端部水平部4a,4aは1対のリヤサイドフレーム2,2に上側から溶接され、これら端部水平部4a,4aの後端部もリヤエンドパネル9に接合されている。ジャッキ収容凹部21は、その深さが後クロスメンバ4の車幅方向の中央部付近で最大となり、そこから車幅方向両側に移行するにつれて小さくなるように形成され、このジャッキ収容凹部21の車幅方向中央部付近にジャッキ取付部22が設けられている。そのために、凹部形成部4bの底壁部4cの中央約1/3部分が、凹部形成部4bの最も下側に位置する略水平な下端水平部に形成され、底壁部4cのうち下端水平部の両側部分が、下端水平部の車幅方向外端と端部水平部4の車幅方向内端とを繋ぐ傾斜部に形成されている。
ジャッキ取付部22は、台座25と、台座25に固定的に設けられたナット27に螺合されるボルト部材26とを備えている。台座25は前後方向から視てハット形に形成され、その脚部25aが後クロスメンバ4の底壁部4cに溶接等で固定されて、水平台座部25bが水平に保たれ、水平台座部25bの裏面にナット27が溶接され、水平台座部25bにボルト部材26が上側から挿通されてナット27に螺合される。ボルト部材26は、そのボルト部26aの上端部に操作部26bが設けられ、この操作部26bを回動操作して、ボルト部材26を台座25に対して締め付けたり緩めたりすることができる。
ここで、ジャッキJは、ジャッキ基部40、ジャッキヘッド41、ジャッキ基部40とジャッキヘッド41に夫々ピン結合された1対のリンク部材42を有する。ジャッキJは、ジャッキ基部40がリヤエンドパネル9と当接状に対面するように横向きにされ、一方のリンク部材42が台座25に載置された状態で、ジャッキ収容凹部21に収容される。ジャッキヘッド41には、使用する姿勢で上側からスリット43が形成され、ジャッキ収容凹部21に収容されたジャッキJのスリット43にボルト部材26が挿通された状態で台座25に螺合され、ボルト部材26を締め付けることにより、その操作部26bによりジャッキJが台座25に押圧され締結される。
図6〜図9に示すように、この車両1には、荷室6のフロア部7の下側においてスペアタイヤTを着脱するスペアタイヤ着脱構造50が設けられ、このスペアタイヤ着脱構造50は、タイヤ吊掛機構51と、このタイヤ吊掛機構51を操作する操作機構58とを有する。タイヤ吊掛機構51は、操作機構58から延びるワイヤ52と、リヤフロアパネル8及び縦メンバ5の下面側に沿ってワイヤ52をガイドして縦メンバ5の前後方向中央部から下方へ導出するワイヤチューブ53と、ワイヤチューブ53の先端部を縦メンバ5の下面に固定するコ字形ブラケット54と、ワイヤ52の先端部に装着されたタイヤ係止部材55とを備えている。
操作機構58は、後クロスメンバ4の車幅方向外側部分の下側において後クロスメンバ4の当接部4gよりも上方且つリヤフロアパネル8の下側に設けられている。操作機構58は、ワイヤ52が巻付けられるドラム(図示略)を回動自在に収容したケース59を有し、そのケース59が後クロスメンバ4の一方の端部水平部4aの下面に固定されている。その端部水平部4aには、ケース59の中央部分を上側に開放する開口部4fが形成され、ケース59から上側へ突出する被操作ロッド59aが開口部4fから露出している。そして、被操作ロッド59aに操作部材(図示略)を上側から嵌合させて、被操作ロッド59aを回動させることで、ワイヤ52の巻取りと引出しを行うことができる。
図9に示すように、タイヤ係止部材55は、上側と下側の2つの係止具56、57を有する。上側係止具56は長板形状に形成され、その中央部に円形膨出部56aが形成され、その円形膨出部56aの中央部にワイヤ貫通孔56bが形成されている。下側係止具57はワイヤ52の先端部に連結され、上側係止具56の円形膨出部56aに嵌合して上側係止具56を係止可能である。スペアタイヤTを吊り上げる場合には、ワイヤ52を緩めた状態にして、スペアタイヤTの中心孔Taに係止具56,57を差し込んでから、ワイヤ52を巻き上げると、上側係止具56がスペアタイヤTの中心孔Taの周縁部に係合し、上側係止具56に下側係止具57が係合して、スペアタイヤTが吊り上げられる。
図7は、リヤフロアパネル8の下側において、スペアタイヤTが吊り上げられ装着された状態を示している。前クロスメンバ3と後クロスメンバ4間の距離はスペアタイヤTの直径よりも小さく、スペアタイヤTのタイヤ部分Tbの前端部が前クロスメンバ3の当接部3aに当接され、タイヤ部分Tbの後端部が後クロスメンバ4の当接部4gに当接された状態で、スペアタイヤTが位置決めされて装着される。当接部3aは、前クロスメンバ3の車幅方向中央部分の底壁を上側へ凹ますことで、また、当接部4gは後クロスメンバ4の車幅方向中央部分の底壁4cを上側へ凹ますことで、夫々形成されている。
ここで、図10に示すように、後クロスメンバ4とリヤフロアパネル8との接合部分と、後クロスメンバ4とリヤエンドパネル9は夫々スポット溶接されると共に、これらの接合部分は、夫々、車外と車内とを区画する部分であることから塗装シール60,61(車体ができた後の塗装時に塗布されるシール60,61)が施されている。
以上説明したジャッキ取付構造20の効果について説明する。
このジャッキ取付構造20では、車幅方向に延び且つ荷室6のフロア部7を形成するリヤフロアパネル8の後端部とリヤエンドパネル9とに結合された後クロスメンバ4を設け、この後クロスメンバ4の一部(凹部形成部4b)をリヤフロアパネル8に対して段下がり状に形成してジャッキ収容凹部21を形成し、このジャッキ収容凹部21にジャッキJを収容した状態で取付けるジャッキ取付部22を設けた。
つまり、ジャッキ収容凹部21の形成のために、荷室6のフロア部7(リヤフロアパネル8)を加工する加工コストの上昇及びの加工性の悪化を抑えることができ、しかも、フロア部7を含む車体剛性を高めることができる。後クロスメンバ4を有効に利用してジャッキ収容凹部21を形成でき、このジャッキ収容凹部21をリヤエンドパネル9に近接させて設けることができるため、リヤエンドパネル9の開口30からジャッキ収容凹部21へのジャッキJの着脱を容易に行えるようになり、更に、ジャッキJをジャッキ収容凹部21に確実に収容してジャッキ取付部22で取付けできるので、車両衝突時にジャッキJが乗員側(前方)へ移動しにくくなり安全性を確保できる。
後クロスメンバ4の一部(凹部形成部4b)は、底壁部4cとこの底壁部4cの前端部から立上がる立壁部4dとを有する断面L形に形成され、立壁部4dの上端部がリヤフロアパネル8に接合されると共に、底壁部4cの後端部がリヤエンドパネル9に接合され、この後クロスメンバ4とリヤエンドパネル9とによりジャッキ収容凹部21が形成されるので、フロア部7の後端側にジャッキ収容凹部21を簡単に且つ確実に形成できる。
ジャッキ収容凹部21は、その深さが後クロスメンバ4の車幅方向の中央部付近で最大となり、そこから車幅方向両側に移行するにつれて小さくなるように形成されるので、ジャッキ収容凹部21の深さを十分に確保しつつ、車幅方向の断面変化を穏やかにすることでジャッキ収容凹部21を形成する後クロスメンバ4を1部材で形成することが可能となり、後クロスメンバ4の生産性を向上できる。
リヤエンドパネル9に、その開口30を開閉する開閉体に設けたラッチと係合するストライカ31を設け、後クロスメンバ4の車幅方向外側部分に、荷室6のフロア部7の下側においてスペアタイヤTを着脱する為に操作する操作機構58を設けたので、開閉体の開閉による力がフロア部7に作用するが、それに対してフロア部7を含む車体剛性を高めることが可能になり、特にストライカ31が設けられる車幅方向中央部のフロア部7には強い力が作用するが、車幅方向中央部には車幅方向外側部分に対して高さ方向で幅のあるクロスメンバ部分が設けられることになるので、車幅方向中央部についてはより車体剛性を高めることが可能となり、車幅方向外側部分については前記操作機構58の配設が可能となると共に、後クロスメンバ4を操作機構の取付補強部材として利用できる。
後クロスメンバ4の前側に車幅方向に延びる前クロスメンバ3を設け、後クロスメンバ4のうちジャッキ収容凹部21が形成される部分と前クロスメンバ3とに両端部が連結された前後方向に延びる縦メンバ5を設けたので、車体剛性の低下を抑制しつつ、後クロスメンバ4の一部上方を開放させたジャッキ収容凹部21の形成が可能となる。依って、荷室6のスペースを大きくすることも可能になる。後クロスメンバ4に、車幅方向中央部分の底壁4cを上側へ凹ますことで縦メンバ5に支持されたスペアタイヤTの後端部を当接させる当接部4gを設け、前クロスメンバ3にも、スペアタイヤTの前端部を当接させる当接部3aを設けたので、スペアタイヤTをこれら当接部3a、4gに当接させて安定した状態で装着することができる。
尚、前記実施例を次のように部分的に変更してもよい。
1]ジャッキ収容凹部21の深さを更に深くするように構成してもよい。前記実施例では、ジャッキ収容凹部21に収容されたジャッキJは僅かにジャッキ収容凹部21よりも上側へ突出しているが、ジャッキ収容凹部21に完全に収容されるようにしてもよい。この場合、ジャッキ収容凹部21の開口をカバーするカバー体を設けてもよい。
2]ジャッキ収容凹部21の断面形状について、水平部と傾斜部を有する谷形に形成されているが、水平部と鉛直部とを有する凹形に形成してもよい。
3]後クロスメンバ4の略全体とリヤエンドパネル9とによりジャッキ収容凹部21を形成してもよい。
4]フロア部7の下側においてスペアタイヤTを着脱するスペアタイヤ着脱構造50を省略し、更に、フロア部7にスペアタイヤTを収容するタイヤパンを形成した場合においても、本案のジャッキ取付構造20を適用可能である。
5]その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施することが可能であり、種々の自動車、自動車以外の種々の車両に本発明の車両のジャッキ取付構造を適用可能である。
実施例に係る車両の荷室のフロア部の後斜め上側からの斜視図である。 車両のフロア部とジャッキ取付構造の前斜め上側からの斜視図である。 図1のIII −III 線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 車両のフロア部の底面図である。 図2のVI−VI線断面図である。 車両のフロア部とスペアタイヤ着脱構造を含む要部の縦断面図である。 車両のフロア部の後斜め下側からの斜視図である。 スペアタイヤ着脱構造の要部の縦断面図である。 図7の要部拡大図である。
J ジャッキ
T スペアタイヤ
1 車両
3 前クロスメンバ
3a 当接部
4 後クロスメンバ
4c 底壁部
4d 立壁部
4g 当接部
5 縦メンバ
6 荷室
7 フロア部
8 リヤフロアパネル
9 リヤエンドパネル
20 ジャッキ取付構造
21 ジャッキ収容凹部
22 ジャッキ取付部
30 開口
31 ストライカ
58 操作機構

Claims (1)

  1. 車両の荷室後部に形成された凹部にジャッキを収容して取付ける車両のジャッキ取付構造において、
    車幅方向に延び且つ荷室後部のフロア部を形成するリヤフロアパネルの後端部とリヤエンドパネルとに結合されたクロスメンバを設け、
    前記クロスメンバの少なくとも一部をリヤフロアパネルに対して段下がり状に形成してジャッキ収容凹部を形成し、
    前記ジャッキ収容凹部にジャッキを収容した状態で取付けるジャッキ取付部を設け、
    前記クロスメンバの少なくとも一部は、底壁部とこの底壁部の前端部から立上がる立壁部とを有する断面L形に形成され、前記立壁部の上端部がリヤフロアパネルに接合されると共に、前記底壁部の後端部がリヤエンドパネルに接合され、このクロスメンバとリヤエンドパネルとにより前記ジャッキ収容凹部が形成され、
    前記クロスメンバの前側に車幅方向に延びる第2のクロスメンバを設け、前記クロスメンバのうちジャッキ収容凹部が形成される部分と第2のクロスメンバとに両端部が連結された前後方向に延びる縦メンバを設け、
    前記縦メンバはリヤフロアパネルの下側においてスペアタイヤを支持すると共に、
    前記クロスメンバに、前記底壁部を上側へ凹ますことで縦メンバに支持されたスペアタイヤの後端部を当接させる当接部が設けられ
    前記ジャッキ収容凹部は、その深さが前記クロスメンバの車幅方向の中央部付近で最大となり、そこから車幅方向両側に移行するにつれて小さくなるように形成され、このジャッキ収容凹部の車幅方向中央部付近に前記ジャッキ取付部を設け、
    前記リヤエンドパネルの車幅方向中央部に、その開口を開閉する開閉体に設けたラッチと係合するストライカが設けられ、前記クロスメンバは車幅方向外側部分においてジャッキ収容凹部がなくなるように構成され、前記クロスメンバの車幅方向外側部分の下側に、荷室のフロア部の下側においてスペアタイヤを着脱する為に操作する操作機構が設けられ、
    前記操作機構が、前記クロスメンバの車幅方向外側部分の下側において前記当接部よりも上方且つリヤフロアパネルの下側に設けられたことを特徴とする車両のジャッキ取付構造。
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