JP3959142B2 - 気泡発生浴槽装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気泡発生浴槽装置に係わり、特に、浴湯が吸気配管内に逆流することを防止するようにした気泡発生浴槽装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の気泡発生浴槽装置は、浴槽本体に設けた吸込口より浴槽本体内の浴湯を吸い込み、この吸込口より吸い込んだ浴湯を循環ポンプユニットを介して外部循環路を通して外部循環させ、この外部循環した浴湯をエア(空気)の吸気口より取り入れた大気中のエアとともに浴槽本体に設けた噴出ノズルに導き、気泡流として浴槽本体内に噴出させるものであって、広く用いられている。
【0003】
この種の気泡発生浴槽装置においては、入浴者が噴出ノズルに触れてこの噴出ノズルを塞いだ場合、エア(空気)の吸気口と浴槽本体に設けた噴出ノズルとが連通しているため、浴槽本体内に噴出すべき浴湯が吸気口に逆流して吸気口より浴湯が噴出するようになるという問題を生じた。
【0004】
そこで、上記のような吸気口に浴湯が逆流して吸気口より浴湯が噴出するという問題に対処するために種々の提案がなされている。例えば、吸気口に電磁弁を配設して浴湯が吸気口に逆流すると電磁弁を閉じて吸気口より浴湯が噴出しないようにしたり、吸気口を浴槽本体の上部に位置するように配設して浴湯が吸気口に逆流しても浴槽本体内に噴出すべき浴湯を浴槽本体内に還流できるようにしたり、あるいは、浴室内の浴槽本体の上部に配設するコントローラに吸気口を設けて、浴湯が吸気口に逆流しても浴槽本体内に噴出すべき浴湯を浴槽本体内に還流できるようにしたもの等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、吸気口に電磁弁を配設して浴湯が吸気口に逆流すると電磁弁を閉じて吸気口より浴湯が噴出しないようにすると、循環ポンプユニットのポンプ駆動モータに過大な負荷がかかるようになるので、モータが故障したり損傷したりするという問題を生じる。また、吸気口を浴槽本体の上部に位置するように配設すると見栄えが悪くなるとともに、外部循環路の配回し性が悪くなって施工性が悪化するという問題を生じる。さらに、コントローラに吸気口を設けるようにすると、見栄えが良くなる反面、浴室の外部に外部循環路を配回す必要があるため、その施工性、作業性が極めて悪くなって、この種の浴槽装置の施工に長時間を要するようになり、その作業も面倒で高価になるという問題を生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明は、上記の問題に対処するため、浴槽本体に設けた吸込口より同浴槽本体内の浴湯を循環ポンプユニットによって吸い込み、同循環ポンプユニットから吐出する浴湯を同浴槽本体の外部に配設した外部配管を通して循環させて同浴槽本体に設けた噴出ノズルに導き、同噴射ノズルに連通接続した吸気配管に流入するエアとともに気泡流として同浴槽本体内に噴出させる気泡発生浴槽装置において、前記噴出ノズルを、前記外部配管との接続部と前記吸気配管との接続部と前記外部配管から流入する浴湯を噴出させる噴出部とを備えた噴出ノズル本体と、該噴出ノズル本体に螺合して同噴射ノズル本体を前記浴槽本体の壁面に設けた開口に保持するとともにその底部に設けた開口を通して同噴出ノズル本体の前記噴出部から噴出する浴湯を前記浴槽本体の内部に流出させる円筒状ホルダと、該円筒状ホルダの底部に設けた前記開口に向けてその内部が開口する略球形状の中空底部と該中空底部から外方に向けて開口する噴出用貫通孔を有する胴体部とを備えたノズルボールと、前記円筒状ホルダの内部にて前記ノズルボールの中空底部を回動可能に保持して前記円筒状ホルダに螺合されたカバーとにより構成し、前記ノズルボールの胴体部に前記噴出用貫通孔に連通する横孔を設けるとともに、前記カバーの表面に前記横孔を通して同カバーの内部に噴出する浴湯を外部に流出させる切欠溝を設けたことを特徴とする気泡発生浴槽装置を提供するものである。
【0007】
上記のように構成した気泡発生浴槽装置においては、前記ノズルボールの胴体部に前記噴出用貫通孔に連通する横孔を設けるとともに、前記カバーの表面に前記横孔を通して同カバーの内部に噴出する浴湯を外部に流出させる切欠溝を設けたことにより、入浴者が故意に浴湯の噴出を止めようとして前記ノズルボールの噴出用貫通孔と前記カバーの全面を手等で押さえても、前記横孔と切欠溝を通して浴湯が噴出するようになるので、浴湯が前記吸気配管に逆流して吸気口から浴湯が流出するのを未然に防止できる。 なお、この気泡発生浴槽装置において、前記噴出用貫通孔を形成する前記ノズルボールの内面に外方に向けて開口する複数の切欠溝を設けた場合には、入浴者が故意に浴湯の噴出止めようとして前記ノズルボールの噴出用貫通孔に指を差し込んだとき、前記複数の切欠溝を通して浴湯が噴出するので、浴湯が吸気配管に逆流して吸気口から流出するのを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1は本発明の気泡発生浴槽装置の概略構成を示す斜視図である。
本発明の気泡発生浴槽装置10は、上面開口の箱型に形成した浴槽本体10aと、この浴槽本体10aの前壁11に設けた背側噴出ノズル用開口11a,11bに前壁11より外方に突出して配設した2個の背側噴出ノズル20a,20bと、後壁12に設けた足側噴出ノズル用開口12a,12bに後壁12より外方に突出して配設した2個の足側噴出ノズル20c,20dと、浴槽本体10aの外周縁に配設した浴湯の外部循環路Lと、浴槽本体10aの外周縁上部に配設した吸気回路Aとから構成している。
【0015】
なお、背側噴出ノズル20a,20bは足側噴出ノズル20c,20dよりも高位置に設けて、それぞれ入浴者の背部および足部の所定の部位に確実に気泡噴流を当てることができるようにしている。また、浴槽本体10aの側壁14の下部に設けた吸込口用開口14aに側壁14より外方に突出して吸込口30を配設しており、この吸込口30は足側噴出ノズル20c,20dよりも低位置に設けている。
【0016】
この浴槽本体10aの外周縁に配設した外部循環路Lには、浴湯を循環させる循環ポンプ(P)41とこの循環ポンプ(P)41を駆動するポンプ駆動モータ(M)47からなる循環ポンプユニット40を配設している。この循環ポンプ(P)41の吸水口41a(図4参照)は吸込パイプ連結体31(ポリブテンパイプとL字状ポリブテン継手を熱溶着により一体化したもの。以下、吸込パイプ31という)の一端が連通接続され、吸込パイプ31の他端は吸込口30に連通接続している。
【0017】
循環ポンプ(P)41の吐水口41b(図4参照)は第1強送パイプ連結体43(ポリブテンパイプとL字状ポリブテン継手とT字状ポリブテン継手とを熱溶着により一体化したもの。以下、第1強送パイプ43という)を介して背側噴出ノズル20a,20bに連通接続している。この第1強送パイプ43にはT字状ポリブテン継手45および46を連通接続しており、これらの継手45および46に連通接続された第2強送パイプ連結体44(ポリブテンパイプとL字状ポリブテン継手とT字状ポリブテン継手とを熱溶着により一体化したもの。以下、第2強送パイプ44という)を介して足側噴出ノズル20c,20dに連通接続している。
【0018】
これにより、ポンプ駆動モータ(M)47を駆動することにより、循環ポンプ(P)41が吸込口30より吸込パイプ31を介して吸い込んだ浴湯が外部循環路Lの第1強送パイプ43を介して背側噴出ノズル20a,20bに強送され、また外部循環路Lの第2強送パイプ44を介して足側噴出ノズル20c,20dに強送されて、各噴出ノズル20a,20bおよび20c,20dより浴槽本体10a内の浴湯が噴出されるようになる。
【0019】
一方、浴槽本体10aの外周縁上部に配設した吸気回路Aは、一端が大気中に開口する大口径の開口を備えるとともにその内部に電磁弁を備えた第1吸気口50と、一端が大気中に開口する第1吸気口50より小口径の開口を備えるとともにその内部に電磁弁を備えた第2吸気口51と、これらの吸気口50,51の他端部に連通接続される主吸気パイプ連結体52(ポリブテンパイプとL字状ポリブテン継手とT字状ポリブテン継手とを熱溶着により一体化したもの。以下、主吸気パイプ52という)と、主吸気パイプ52に流入したエアを分岐するT字状ポリブテン継手よりなる分岐体53と、分岐体53と背側噴出ノズル20a,20bとを連通接続する第1分岐パイプ連結体54(ポリブテンパイプとL字状ポリブテン継手とT字状ポリブテン継手とを熱溶着により一体化したもの。以下、第1分岐パイプ54という)と、分岐体53と足側噴出ノズル20c,20dとを連通接続する第2分岐パイプ連結体55(ポリブテンパイプとL字状ポリブテン継手とT字状ポリブテン継手とを熱溶着により一体化したもの。以下、第2分岐パイプ55という)とから構成している。
【0020】
なお、分岐体53内には水検知センサ53a(図5参照)を配設している。この水検知センサ53aは、例えば、分岐体53内の上下に間隔を隔てて配設した2本の電極より構成しており、この2本の電極間が水により電気的に接続されることにより電流が流れて水検知信号を出力するものである。したがって、背側噴出ノズル20a,20bおよび足側噴出ノズル20c,20dが何らかの理由により塞がれ、背側噴出ノズル20a,20bおよび足側噴出ノズル20c,20dより噴出すべき浴湯が第1分岐パイプ54あるいは第2分岐パイプ55を介して分岐体53内に逆流する事態となっても、水検知センサ53aが検出信号を出力するとポンプ駆動モータ(M)47が停止するようになされているため、第1吸気口50あるいは第2吸気口51より浴湯が噴出することが防止できる。
【0021】
このように、背側噴出ノズル20a,20bと第1分岐パイプ54が連通しており、足側噴出ノズル20c,20dと第2分岐パイプ55が連通していると、各噴出ノズル20a,20b,20c,20dより浴湯が噴出されると、その噴出力により第1吸気口50あるいは第2吸気口51よりエアが吸い込まれて、主吸気パイプ52、分岐体53および第1分岐パイプ54を介してエアが背側噴出ノズル20a,20bに流入し、主吸気パイプ52、分岐体53および第2分岐パイプ55を介してエアが足側噴出ノズル20c,20dに流入して、各噴出ノズル20a,20b,20c,20dより噴出する浴湯は気泡流となって各噴出ノズル20a,20b,20c,20dより噴出されるようになる。
【0022】
なお、第1吸気口50および第2吸気口51の内部に配設される電磁弁は強・弱切換スイッチ58(図5参照)の切換状態に基づき開状態となる常閉の電磁弁である。したがって、例えば、強・弱切換スイッチ58により強(大口径の開口を有する第1吸気口50よりエアを吸気する)が選択されると、第1吸気口50内の電磁弁は開状態となって、大容量のエアが第1吸気口50より主吸気パイプ52に流入し、第1分岐パイプ54および第2分岐パイプ55を介して大気泡流となって背側噴出ノズル20a,20bおよび足側噴出ノズル20c,20dより勢いよく噴出するようになる。
【0023】
図2は各噴出ノズル20a,20bおよび20c,20dを示す図(なお、図2においては噴出ノズル20bのみを示しているが他の噴出ノズル20a,20c,20dも同様の構成である)であり、図2(a)は図1のa−a断面図を示し、図2(b)は図2(a)の側面図を示す。噴出ノズル20bは噴出ノズル本体20と円筒状ホルダ25とノズルボール26とカバー27とノズルボール座28と封口部材29とから構成している。
【0024】
噴出ノズル本体20は、第1強送パイプ43(足側噴出ノズル20c,20dの場合は第2強送パイプ44)を噴出ノズル本体20に接続する第1接続部21と、第1分岐パイプ54(足側噴出ノズル20c,20dの場合は第2分岐パイプ55)を噴出ノズル本体20に接続する第2接続部22と、第1強送パイプ43(足側噴出ノズル20c,20dの場合は第2強送パイプ44)から流入する浴湯を噴出させる貫通孔23aを備えた噴出部23と、第1接続部21および第2接続部22とを連通させる連通室24とから構成している。
【0025】
第1接続部21と噴出部23の貫通孔23aとの間には第1接続部に流入した浴湯が貫通孔23aに流入するように連通孔21aを形成しており、貫通孔23aの内面は浴湯を連通室24内に噴出させるためのテーパー面23bを形成している。第2接続部22と連通室24との間には連通孔22aを形成している。なお、噴出ノズル本体20の内周面には円筒状ホルダ25と螺合するためのねじ溝20αを配設している。
【0026】
円筒状ホルダ25は、噴出ノズル本体20を浴槽本体10aの前壁11に設けた開口11bに保持するためのフランジ部25bをその上部に形成するとともに、その外周面に噴出ノズル本体20に配設したねじ溝20αに螺合するねじ山25βを配設している。また、円筒状ホルダ25の底部には噴出ノズル本体20の連通室24と連通するための開口25aを形成している。なお、円筒状ホルダ25の内周面にはカバー27と螺合するためのねじ溝25αを配設している。
【0027】
ノズルボール26は連通室24内に流入した浴湯をノズル状に噴出させるとともにその噴出角度を可変にするために円筒状ホルダ25内に回動可能に配置しており、図3(a)に示すように、中空で略球形状の底部26aと、中空で略球形状の底部26aより外方に向けてテーパー状に開口する孔26cを備えた円筒状の胴体部26bとから構成している。略球形状の底部26aには、円筒状ホルダ25の開口25aに向けて開口するテーパー面26a1を形成している。また、筒状の胴体部26bには、その内面に複数の切欠溝26b1を形成するとともにその内面より外面に向けて開口する横孔26b2を形成している。このように、ノズルボール26の底部26aを略球形状に形成することにより、ノズルボール26は上下左右方向に連続して90度回動することができるようになる。
【0028】
カバー27はノズルボール26を円筒状ホルダ25内に上下左右方向に連続して90度回動可能に保持するために設けており、その上部にフランジ部27aを備えるとともに、円筒状胴体部27bの外周面に円筒状ホルダ25の内周面に配設したねじ溝25αに螺合するねじ山27βを配設している。この円筒状胴体部27bの角部にはノズルボール26を円筒状ホルダ25内に回動可能に保持するための断面円形の円環状のノズルボール座28を配設している。また、フランジ部27aの表面には複数の切欠溝27a1を配設している。なお、噴出ノズル本体20、円筒状ホルダ25、ノズルボール26、カバー27およびノズルボール座28はそれぞれポリオキシメチレン(POM)樹脂により形成している。
【0029】
このように構成した噴出ノズル20bを組み立てる場合について説明すると、まず、浴槽本体10aの前壁11に設けた開口11bの両面にゴム製パッキング29aとポリエチレン樹脂(PE)製のリテーナー29bよりなる封口材29を配置するとともに、開口11bの外面に噴出ノズル本体20を配置し、開口11bの内面に円筒状ホルダ25を配置し、これらを螺合して開口11bの両面に噴出ノズル本体20と円筒状ホルダ25を組み付ける。その後、円筒状ホルダ25内にノズルボール26を配置し、円筒状胴体部27bの角部にノズルボール座28を配置したカバー27を円筒状ホルダ25内に挿入して螺合することにより、噴出ノズル20bが組み付けられる。
【0030】
図4は循環ポンプユニット40を示す図であり、図4(a)は正面図であり、図4(b)はその側面図である。循環ポンプユニット40は浴湯を循環させる循環ポンプ(P)41とこの循環ポンプ(P)41を駆動するポンプ駆動モータ(M)47からなる。循環ポンプ(P)41はうず巻型遠心ポンプであって、ケーシング42とインペラ43とケーシングカバー44とから構成される。
【0031】
ケーシング42の上部には吐出口41bを配設している。また、ケーシング42の下部の側部には正方形状のフランジ部42aを設けており、その中心部には吸水口41aを配設するとともに、フランジ部42aの4隅には吸込パイプ31の一端が取り付けられた図示しないフランジを取り付けるための4個のねじ孔42b,42b,42b,42bが配設されている。
【0032】
これにより、吸込パイプ31の一端が取り付けられた図示しないフランジの取付方向を変えることにより、吸込パイプ31の向きを自由に変えることが可能となる。このため、当該浴槽本体10aの下部に配設される図示しない防水パンが邪魔になって吸込パイプ31の配管工事がやりづらいという問題を解決できるようになる。
【0033】
インペラ43はその中心部がポンプ駆動モータ(M)47の回転軸47aに取り付けられており、ポンプ駆動モータ(M)47が回転駆動することにより回転して吸込パイプ31を介して吸水口41aより浴湯を吸い込んで吐出口41bより浴湯を吐出するようになる。ケーシングカバー44はケーシング42を密閉するために設けており、インペラ43とケーシングカバー44とはセラミックスよりなるメカニカルシール45により回転自在に密閉されている。また、ケーシングカバー44とケーシング42とはOリング46により密閉されている。
【0034】
なお、ケーシング42とインペラ43とケーシングカバー44とは変性PPE樹脂により形成されている。このため、例えポンプ駆動モータ(M)47に漏電が生じても、吸水口41aより吸い込まれた浴湯に漏電が電導することが防止できるようになる。
【0035】
図5は循環ポンプ41を駆動するための回路図である。図5において、交流電源70から循環ポンプ41を駆動するポンプ駆動モータ47に電源を供給するために、ポンプ駆動モータ47は、回路遮断器71、フューズ72,73、補助継電器(CR)61の常開接点61a、61bおよび過電流遮断器62を介して直列に接続されている。また、これらの補助継電器(CR)61の常開接点61a、61b、過電流遮断器62およびポンプ駆動モータ47の直列回路と並列に始動用押釦スイッチ60、水検出センサ53aが接続された水検出回路57、補助継電器(CR)61、過電流遮断器62の常閉接点62aの直列回路が接続されている。
【0036】
ここで、水検出回路57は始動用押釦スイッチ60がオンになると始動用押釦スイッチ60と補助継電器(CR)61を通電状態にする常閉接点を備えており、この常閉接点は水検出センサ53aが検出信号を出力すると開状態となって始動用押釦スイッチ60と補助継電器61との間を非通電状態にする回路である。
【0037】
また、水検出回路57、補助継電器(CR)61および過電流遮断器62の常閉接点62aの直列回路と並列に強・弱切換スイッチ58と第1吸気口50内に配設された電磁弁の電磁コイル50aと第2吸気口51内に配設された電磁弁の電磁コイル51aの直列回路が接続されている。なお、始動用押釦スイッチ60と並列に、始動用押釦スイッチ60をオンにして補助継電器(CR)61が作動した後、始動用押釦スイッチ60のオン動作を保持する補助継電器(CR)61の常開接点61cが接続されている。
【0038】
したがって、回路遮断器71が投入された状態で始動用押釦スイッチ60をオンにすることにより、交流電源70から始動用押釦スイッチ60、水検出回路57を介して補助継電器(CR)61に電源が供給されて、補助継電器(CR)61が作動する。補助継電器(CR)61が作動すると、補助継電器(CR)61の各常開接点61a,61bが閉じてポンプ駆動モータ47に交流電源が供給され、ポンプ駆動モータ47が駆動して、循環ポンプ41が作動するようになる。また、補助継電器(CR)61が作動すると、補助継電器(CR)61の常開接点61cが閉じて始動用押釦スイッチ60のオン動作状態を保持する。
【0039】
ここで、過電流遮断器62は所定値以上の負荷電流(例えば、定格電流の1.5倍程度)を検出すると開動作する常閉型のスイッチであり、この過電流遮断器62が所定値以上になると開動作して、ポンプ駆動モータ47の駆動を停止させる。
【0040】
また、強・弱切換スイッチ58が第1の切換状態(図5においては、第1の切換状態、即ち、強を示す)においては、ソレノイドコイル50aが励磁されて第1吸気口50内に配設された電磁弁が動作して、大口径の開口から主吸気パイプ52にエア(空気)が取り入れられ、強・弱切換スイッチ58が第2の切換状態(即ち、弱の状態)においては、ソレノイドコイル51aが励磁されて第2吸気口51内に配設された電磁弁が動作して、小口径の開口から主吸気パイプ52にエア(空気)が取り入れらる。
【0041】
ついで、本実施形態の動作を図1〜図5に基づいて説明する。まず、浴槽本体10aに所定量の浴湯が貯湯された状態および回路遮断器71が投入された状態において、始動用押釦スイッチ60をオンにすると、上述したようにポンプ駆動モータ(M)47が駆動し、このポンプ駆動モータ(M)47の駆動に伴い、循環ポンプ(P)41が作動する。循環ポンプ(P)41の作動に伴い、吸込口30より吸込パイプ31を介して浴湯が循環ポンプ(P)41内に吸い込まれる。
【0042】
循環ポンプ(P)41内に吸い込まれた浴湯は第1強送パイプ43を介して背側噴出ノズル20a,20bの各第1接続部21に流入する。第1接続部21に流入した浴湯は連通孔21aに流入し、貫通孔23aより連通室24内および円筒状ホルダ25の開口25aに噴出する。このとき、連通室24内は負圧状態となるので、大気中に連通する第1吸気口50、主吸気パイプ52、分岐体53、第1分岐吸気パイプ54および第2接続部22を介して連通室24内にエアが流入する。このため、円筒状ホルダ25の開口25aに噴出される浴湯は気泡流となり、ノズルボール26のテーパー状に開口する孔26cより浴槽本体10a内に噴出する。第2強送パイプ44を介して足側噴出ノズル20c,20dに流入した浴湯も同様に気泡流となって浴槽本体10a内に噴出する。
【0043】
このような状態において、入浴者が故意に背側噴出ノズル20a,20bおよび足側噴出ノズル20c,20dのノズルボール26の孔26cに指を突っ込んでこの孔26cを塞ごうとしても、このノズルボール26の内周面には切欠溝26b1が配設されているため、この切欠溝26b1を通して浴湯が噴出することとなる。また、掌、足裏等によりカバー27の前面を塞ごうとした場合は、ノズルボール26の横孔26b2およびカバー27の切欠溝27aを通して浴湯が噴出することとなる。
【0044】
しかしながら、切欠溝27aも含めたカバー27の前面を塞ごうとした場合は、切欠溝27aを通して浴湯が噴出しなくなるため、この浴湯は第2接続部22を介して第1分岐吸気パイプ54あるいは第2分岐吸気パイプ55を通して分岐体53内に流入するようになる。この場合、分岐体53内には水検出センサ53aが配設されているため、この水検出センサ53aが水の存在を検知してその検出信号を液検知回路57に出力する。すると、液検知回路57はその常閉接点を開状態に切り換えるため、補助継電器(CR)61に電源70が供給されなくなる。補助継電器(CR)61に電源70が供給されなくなると、その常開接点61a,61bは開状態になるため、ポンプ駆動モータ(M)47に電源70が供給されなくなって循環ポンプ41は停止する。
【0045】
以上に説明したように、本実施形態においては、各噴出ノズル20a,20b,20c,20dのノズルボール26の底部を略球形状に形成するとともに円筒状ホルダ25内に回動可能に保持しているので、入浴者の好みの方向に気泡流を噴出させることが可能となる。また、ノズルボール26の内周面には切欠溝26b1を配設しているので、ノズルボール26の孔26cが入浴者の指等で塞がれても、切欠溝26b1を通して浴湯が噴出することができるようになり、各吸気口50,51より浴湯が逆流して噴出することが防止できるようになる。
【0046】
さらに、ノズルボール26の側壁には横孔26b2を配設するとともにカバー27の上面に切欠溝27aを配設しているので、カバー27の上面およびノズルボール26の孔26cが入浴者の掌、足裏等で塞がれても、横孔26b2および切欠溝27aを通して浴湯が噴出することができるようになり、各吸気口50,51より浴湯が逆流して噴出することが防止できるようになる。
【0047】
また、接続体53内に間隔を隔てて配置した一対の電極を配設して水検知センサ53aとしていので、簡単な構成で水検知センサ53aとすることができる。また、切欠溝27aを含むカバー27の全面が何らかの手段で塞がれても、水検知センサ53aを接続体53内に配設することにより、接続体53内に浴湯が逆流しても、水検知センサ53aが検出信号を出力して水検出回路57が補助継電器61への通電を遮断してポンプ駆動モータ(M)47の駆動を停止させるので、確実に各吸気口50,51より浴湯が逆流して噴出することが防止できるようになる。
【0048】
また、循環ポンプ41のケーシング42の下部の側部には4隅にねじ孔42b,42b,42b,42bが配設され正方形状のフランジ部42aを設けているので、吸込パイプ31の一端が取り付けられた図示しないフランジの取付方向を変えることにより、吸込パイプ31の向きを自由に変えることが可能となる。このため、当該浴槽本体10aの下部に配設される図示しない防水パンが邪魔になって吸込パイプ31の配管工事がやりづらいという問題を解決できるようになる。 また、循環ポンプ41のケーシング42とインペラ43とケーシングカバー44とは変性PPE樹脂により形成されている。このため、例えポンプ駆動モータ(M)47に漏電が生じても、吸水口41aより吸い込まれた浴湯に漏電が電導することが防止できるようになる。
【0049】
なお、上述した実施形態においては図2に示す構造の噴出ノズルを浴槽本体に取り付けた気泡発生浴槽装置の吸気路に水検知センサ53aを設けた例について説明したが、本発明の気泡発生浴槽装置は、図2に示す構造の噴出ノズルを浴槽本体に取り付けただけでも、あるいは他の構造の噴出ノズルを浴槽本体に取り付けその吸気路に水検知センサ53aを設けても充分にその効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の気泡発生浴槽装置の全体構成を示す斜示図である。
【図2】 本発明の噴出ノズルの構成を示す図である。
【図3】 図2の要部拡大斜視図である。
【図4】 循環ポンプユニットを示す図である。
【図5】 図1の循環ポンプを駆動するための回路図である。
【符号の説明】
10…気泡発生浴槽装置、10a…浴槽本体、20a,20b…背側噴出ノズル、20c,20d…足側噴出ノズル、20…噴出ノズル本体、21…第1接続部、22…第2接続部、23…噴出部、24…連通室、25…円筒状ホルダ、26…ノズルボール、27…カバー、28…ノズルボール座、29…封口体、30…吸込口、31…吸込パイプ連結体、40…循環ポンプユニット、41…循環ポンプ、47…ポンプ駆動モータ、43…第1強送パイプ連結体、44…第2強送パイプ連結体、50…第1吸気口、51、…第2吸気口、52…主吸気パイプ連結体、53…連結体、53a…水検知センサ、54…第1分岐パイプ連結体、55…第2分岐パイプ連結体

Claims (2)

  1. 浴槽本体に設けた吸込口より同浴槽本体内の浴湯を循環ポンプユニットによって吸い込み、同循環ポンプユニットから吐出する浴湯を同浴槽本体の外部に配設した外部配管を通して循環させて同浴槽本体に設けた噴出ノズルに導き、同噴射ノズルに連通接続した吸気配管に流入するエアとともに気泡流として同浴槽本体内に噴出させる気泡発生浴槽装置において、
    前記噴出ノズルを、
    前記外部配管との接続部と前記吸気配管との接続部と前記外部配管から流入する浴湯を噴出させる噴出部とを備えた噴出ノズル本体と、
    該噴出ノズル本体に螺合して同噴射ノズル本体を前記浴槽本体の壁面に設けた開口に保持するとともにその底部に設けた開口を通して同噴出ノズル本体の前記噴出部から噴出する浴湯を前記浴槽本体の内部に流出させる円筒状ホルダと、
    該円筒状ホルダの底部に設けた前記開口に向けてその内部が開口する略球形状の中空底部と該中空底部から外方に向けて開口する噴出用貫通孔を有する胴体部とを備えたノズルボールと、
    前記円筒状ホルダの内部にて前記ノズルボールの中空底部を回動可能に保持して前記円筒状ホルダに螺合されたカバーとにより構成し、
    前記ノズルボールの胴体部に前記噴出用貫通孔に連通する横孔を設けるとともに、前記カバーの表面に前記横孔を通して同カバーの内部に噴出する浴湯を外部に流出させる切欠溝を設けたことを特徴とする気泡発生浴槽装置。
  2. 前記噴出用貫通孔を形成する前記ノズルボールの内面に外方に向けて開口する複数の切欠溝を設けたことを特徴とする請求項 1 に記載の気泡発生浴槽装置。
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