JP3958357B2 - インクジェットのインクの改良 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明はインクに関し、更に詳細には、選択された頻度で作動することが要求されるインクジェット印刷装置に適したインクに関する。
発明の背景
インクは、一般に、液体に溶解された染料を有する液体である。また、インクは、液体及びインク中に分散された粒子を含有することが知られている。筆記用インクとは別であるとして、機械インクの実際の組成は、そのようなインクの応用の方法によって決定される。
今日、利用におけるインクジェット応用技術には、2つの主要なタイプがある。それらのうちの一番目は連続インクジェット、二番目はインパルスインクジェットとして知られている。
連続インクジェットシステムにおいては、インクの液滴は、液体インクに静水圧をかけてノズルを通過させることによって形成される。ノズルは、規則的に液滴を排出させるように、例えば圧電振動によって、刺激することができる。形成の際に、液滴は導電性及び/又は電気化学的に荷電していてもよく、それに続いて、液滴を偏向させる一定の静電場を供給する電極間を通過する。従って、要求される液滴は支持体上に向かって制御され、望ましくないものは除去される。荷電条件のために、インクは導電性であることが必要である。そのようなインクは水又は溶媒をベースとするものでよく、着色料は顔料又は可溶性染料でよい。
インパルスインクジェットシステムにおいては、液滴はジェットノズルに近接したインク内の圧力の変動の形成によって必要とされるときにのみ、形成される。圧力の適用は、圧電結晶、又は微小の泡が電気的抵抗ヒーターによって生成される熱刺激によって起こる刺激によるものでよい。典型的なインクは水をベースとし、溶媒及び顔料の使用はこの工程では排除されないが、着色料として染料を用いる。液滴は荷電する必要がないので、インクの導電性に関する特別条件は必要でない。
インパルスシステムの更なる具体例は、ホットメルトインクジェット技術である。この工程は、インクは、室温では固体であり、プリントヘッドでは、操作条件下で液体となるように高温度に維持されることを除いては、圧電ドロップオンデマンドと同じである。従って、装置性能標準に適したインクの導電性は必要でない。
液滴を生成する小さい電気機械バルブを利用する最終的なシステムは、バルブジェット工程として知られている。これは、本質的にマイクロスプレーガンシステムであって、本当のジェット技術よりもはるかに大きな液滴を生ずる。液滴が機械的に形成されるので、インクの導電性に関する要件は必要でない。
前述した技術は、液滴の形成がジェットノズル直径の関数であるので、達成できる解像度の点で制限がある。用いられる最小のノズルは、14〜20μmの液滴を形成する7.5〜10μmのオーダーの直径を有し、これは選択された紙の上に30〜40μmのサイズのドットに対応する。更に、小さいノズルジェットプリンターに用いられるインクは、顔料ベースのインクがノズルの遮断を引き起こすので、水可溶性染料をベースとするものである。従って、顔料配合物の利点、即ち水不透過性、光不透過性及び有効な色の広い範囲が除外されることである。
更に、静電インクジェットは、静電場の影響の下でオリフィスから引き出される液滴によって特徴づけられる技術である。バルブで電極とオリフィスとの間で機能する場は、インク中のフリーの電荷を表面に引きつけ、静電的な引張りがインクの表面張力を超えたときに、液滴が形成される。この技術はフリーの荷電の吸引力に依存するので、インクは導電性であることが必要である。
新規なジェットプリント技術は、1993年6月24日に公開された、Research Laboratories of Australia Pty LtdによるWO-A-9311866に開示されている。この方法は、粒子状材料を高濃度で含有するインクの種々のサイズの液滴を生成する手段を提供する。この方法によって得られる特定の利点は、着色材料として顔料を用いながら、数μm程度の小さい液滴を形成する能力を有する点にある。これは、液滴のサイズが主に排出点の電圧と荷電される粒子の能力によって制御され、インクジェットノズルのサイズによって制限されないからである。また、粒子状材料は、排出された液滴中でかなり濃縮されている。従って、耐光及び耐水顔料をベースとする高解像及び高密度の画像を形成することができる。
本発明は、上述した新規なインクジェットプリント技術に用いることができるインクに関し、形成された排出液滴が実質的に固体の着色料であり、少量の液体を含む、具体的には、該インクは、液滴排出点において、着色料材料の濃度に本質的な特徴がある。
また、本発明のインクジェットインクは、高解像度マーキングの製造に直ちに利用される性質を有する。これは、一部は、ジェットプリンターによって形成される本質的に小さな液滴並びに、液滴中の着色料粒子の濃度による吸上げ及びにじみ(ブリーディング)の傾向を減少した結果である。
プリンティングヘッド技術及び、インクを所望の印刷速度に適合させる場合、及び例えばカラー印刷において使用するためのプリンティングヘッドにマルチインクを使用する場合に、液滴が形成される頻度は重要な問題である。
多数の因子が、WO-A-9311866で議論されている印刷技術に用いられる液滴形成の頻度の特徴に影響を及ぼすように思われることが見出された。因子のいくつかは容易に変えることができないけれど、驚くべきことにインク組成への改良が液滴の形成の頻度に影響を及ぼすことができることが見出された。
本発明の目的は、液滴形成の選択された頻度に適合するインクジェットインクを製造することである。
本発明について、一般にインクによる印刷に関して説明する。しかし、本発明はそのようなものに限定されるものではなく、特定の速度で液体中に支持される微粒子材料を適用するか又は管理することが要求される、多数の応用に用いることができる。
発明の要約
従って、唯一でもなく、また最も広い形式でない1つの形式において、本発明は、液滴形成の選択された頻度で操作されることに適合されるドロップオンデマンド型の静電プリンター用インクにあり、上記インクが、凝集し、選択された頻度でプリンター中で排出位置から排出するようになっている型のものであり、上記インクが非導電性液体、不溶性荷電マーキング粒子及び粒子用流動度調節剤を含有し、上記流動度調節剤が、上記荷電粒子と相互作用するか又はそれに吸着して、上記粒子の荷電性、従って粒子の質量比を変化させる化合物であり、インク中の流動度調節剤の量を変化して選択された頻度でインク液滴が凝集し、排出されることを特徴とする、静電プリンター用インクにある。別の形式では、本発明は、静電インクジェット装置からのインクの液滴形成の特徴的な頻度をインクジェット装置中の液滴形成の要求される頻度と調和させる方法にあり、インクは、非導電性液体で、不溶性顔料粒子を有するタイプであり、特徴的な液的形成が顔料粒子及び液体のレオロジーに依存し、この方法は、流動度調節剤の選択された量を添加する工程を含み、上記流動度調節剤は、上記粒子の荷電性、従って粒子の電荷対質量比を変化させるように液体に添加される化合物である。
更に、別の形態の本発明においては、多排出ポイント静電プリンターのそれぞれのポイントに対して液滴形成速度を調和させる方法にあり、異なる色のインクが選択されたポイントから排出され、それぞれのインクが、インクの不溶性マーキング粒子の特性及びそれぞれのインクの液体部分のレオロジーに依存して液滴形成の異なる特徴的な頻度を有し、液滴形成頻度が各々のインクに対して実質的に同一となるように、特徴的な液滴形成頻度を変化させるために、それぞれのインクに流動度調節剤の選択された量を添加する工程を含む方法にある。
流動度調節剤は、インクの0.05〜20重量%の範囲で存在することができる。上記流動度調節剤は、担体液体に可溶性又は部分的に可溶性であり、荷電工程を補助する材料から選択できる。
好ましい具体例の記述
上記液体は、上述した特徴を有する適当な溶媒でよく、ヘキサン、シクロヘキサン、イソデカン、アイソパー(Isopar)(エクソン製)及びシェルソルティー(ShellsolT)(Shell製造)等の脂肪族炭化水素;キシレン、トルエン及びソルベッソ(Solvesso)100(エクソン製)等の芳香族炭化水素;ジエチレンクロライド及びクロロホルム等の塩素化された溶媒;ジメチルポリシロキサン等のシリコーン液体又はシリコーンオイル、例えばDC2000(ダウコーニング製)及び環状ジメチルポリシロキサン、例えばDC345(ダウコーニング製)及びオリーブ油、べニバナ油、ひまわり油、大豆油及びアマニ油等の植物油を含む。
上記マーキング粒子は顔料、不溶性染料、ポリマー又はそれらの混合物又はそれは薬であることができ、インクの0.5〜30重量%の濃度で、好ましくは3〜20重量%の濃度で存在する。このように高い固形分のインクジェットインクを成功裏に用いることができるのは驚きであり、それによって配合及び貯蔵費用が減少し、所定の固形分に対する小さいタンク、ポンプ及びカートリッジの使用を許容する。
上記流動度調節剤はカルボン酸の金属塩、金属石鹸、脂肪酸、レシチン、有機リン化合物、スクシンイミド、スルホスクシネートまたはこれらの混合物でよい。または、上記流動度調節剤は、改質エステルガム、アクリル樹脂、ビニル樹脂、炭化水素又はこれらの混合物等の可溶性又は部分可溶性樹脂でもよい。上記流動度調節剤は、0.05〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量の濃度で存在させることができる。
本発明のインクの重要な特徴の1つは、インクの液体部分が本質的に非導電性であり、従って、用いられる流動度調節剤の最大量が制御できる液滴が形成されないポイントへ液体へ導電性を減少させないものでなければならない点である。
液体に不溶性のマーキング粒子は、特別に提案された最終用途のために選択され、広い範囲の着色料、ポリマー及び化学物質又はそれらの混合物から形成し得る。インク中で用いるのに適した着色料の例としては、ピグメントイエロー(pigment yellow)1、ピグメントイエロー14、ピグメントレッド(pigment red)48:2、ピグメントレッド122、ピグメントブルー(pigment blue)15:3及びピグメントブルー56等の有機顔料;ピグメントホワイト(pigment white)6、ピグメントイエロー35、ピグメントブルー27、ピグメントブラック(pigment black)7及びピグメントブラック11等の無機顔料;ソルベントレッド(solvent red)7、ソルベントイエロー(solvent yellow)88、ソルベントブルー(solvent blue)49、ベーシックレッド(basic red)1及びベーシックブルー(basic blue)26等の可溶性染料;及びピグメントメタル(pigment metal)1及びピグメントメタル2等の金属粉顔料が挙げられる。
粒子としてインク中で用いるのに適したポリマーの例としては、ビスフェノールAエポキシ、ノボラックエポキシ及び環状脂肪族エポキシ等のエポキシ樹脂;アクリル酸及びそのエステルのポリマー及びコポリマー、メタアクリル酸及びそのエステルのポリマー及びコポリマー等のアクリル樹脂;酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルアルコール及びビニルブチラールを包含するポリマー及びコポリマー等のビニル樹脂;油、フェノール、ロジン改質アルキド等のアルキド樹脂及びペンタエリスリトールロジンエステル二量体等の改質エステルガム等が挙げられる。これらのポリマーは染色されたり、分散された顔料を包含してもよい。
インク中で粒子として用いるのに適した化学物質の例としてはアセチルサリチル酸、ショ糖及びアスコルビン酸等の薬剤、塩基性塩化銅(copper oxychloride)及び元素イオウ等の農薬及び工業薬品等が挙げられる。上記マーキング粒子は、組成物中に0.5〜30重量%の濃度で存在する。
更に、液体中で可溶性又は部分的可溶性の樹脂及びポリマーは、液体中に上記マーキング粒子を分散させ、支持体への上記マーキング粒子のためのバインダーとして機能するために用いられるかもしれない。適当な樹脂の例は、液体中の溶解性を付与するより大きいアルキル基を有するものを除いては、上述したものに類似する特定の改質エステルガム、アクリル樹脂及びビニル樹脂を含有する。更に、α−メチルスチレン及びポリイソブチレン等の炭化水素樹脂が適している。
上記流動度調節剤は、液体中で可溶性又は部分可溶性であり、荷電工程を補助する材料でよい。このような薬剤の例としては、ヘプタン酸のリチウム、カドミウム、カルシウム、マンガン及びマグネシウム塩、オクタン酸のジルコニウム、アルミニウム、コバルト及びマンガン塩、2−エチルヘキサン酸のジルコニウム、アルミニウム、コバルト及びマンガン塩等の金属塩;脂肪酸;レシチン;有機リン化合物、スクシンイミド;ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム及びジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホスクシネート、アルコール、ケトン及びエステル等の極性溶剤が挙げられる。また、既に言及した、粒子の分散及びバインダー機能を供給する溶解性ポリマー及び樹脂が流動度の改質に寄与することがわかった。配合物に添加する流動度調節剤の量が、インクの電気抵抗性を109オームcmの限界より低く減少させないことが重要である。インク中でのこれらの流動度調節剤の作用は完全には理解されていないが、それらは、粒子の荷電を補助して、排出位置において、又は周囲における有意な勾配の不均一な静電場の存在下で、非導電性液体中で荷電粒子が凝集するのを補助すると考える。上記流動度調節剤は、インク組成物の0.05〜20重量%の濃度で存在する。
本発明のインクジェットインクは、上記マーキング粒子及び前述の成分を液体中に分散させることによって調製することができる。インクの調製のために、ボールミル、摩砕機、コロイドミル、三本ロール練り機、パールミル(pearl mills)及び高速分散機(high speed dispersers)を含、多種類の方法が用いられる。その他、粒子は、液体中で粒子の重合によって形成することができる。
全体としての液滴の流動度が必要で、液滴中の粒子の流動度は必要でなかったので、以前のインクジェットプリンターのインク組成物では、担体液体中の粒子の流動度は重要な因子ではなかった。これは、液滴形成における粒子の濃度の条件又は開示がなかったからである。
PCT出願番号WO-A-9311866に記載された新技術では、インク中の粒子の凝集を濃厚なマーキング粒子を供給するために用い、液体中の粒子の流動度が重要である。もし、選択された多数の粒子が凝集するために時間がかかるのであれば、液滴形成の頻度は、インク中の、高い流動度を有する他の配合物ほど高くない。特定のインクに対するインク滴の排出の特徴的な頻度がインクの配合及び組成に依存することが見出された。これは、不溶性マーキング粒子のタイプを含むだけでなく、大きさやそのような粒子の研磨等の形成方法も含む。特に、液滴形成の特徴的な頻度は組成物中の流動度調節剤の量を変えることにより変化することができることが見出された。
この関係を説明する正確な機構は不明瞭であるが、流動度調節剤の濃度の増加が不溶性粒子の電荷対質量比の増加を生じるためと思われる。従って、電界を適用するとき、不溶性粒子はインク担体液体中で高い流動度を獲得し、次いで、これが排出できるサイズに凝集する高い排出速度を生じ、そのため高い排出頻度をもたらす。
適用された電界に応じてのインク担体液体を通してのインク粒子の流動度は、次の式によって記述される。
μ=q/6πηr
式中、μは流動度、qは粒子の電荷、ηは媒体の粘度、rは粒子の半径を表す。
完全に理解されたわけではないが、粒子の荷電は用いられた化学物質の性質に依存する。例えば、カルボン酸金属塩は非水液体中で溶解すると、逆ミセルを形成すると考えられる。次いで、インク粒子と逆ミセルとの間にイオン交換が起こり、粒子が正に荷電し、逆ミセルが負に荷電して対イオンとして働く。
要約した結果は、粒子における荷電の増加が起こり、所定の環境の下で、粒子の流動度が改良される。
本発明が関連する実用的な応用は、インクの異なる色がカラー印刷工程のために用いられるマルチインジェクションロケーションプリンティングヘッド(multi injection location printing head)にある。種々のインク用の液滴形成の特徴的な頻度は、用いられる顔料に依存して6倍まで変えることができる。「より遅い」インク用の液滴形成頻度を増加し、多分「より速い」インク用の液滴形成頻度を減少することによって、それぞれのインクが実質的に同じ速度で凝集し排出されるようにでき、印刷された画像の異なる色の整合の問題を回避できる。
本発明のインクの応用例は様々で、オフィスプリンター、成分のマーキング、文字認識磁性インク、集積回路に印をつけること、ガラス及びセラミックに印をつけること、金属及び合金に印をつけること、食料品のマーキング、織物のマーキング及びオフセットマスターとして機能する印刷盤のマーキングを含む。提案された使用の目的が種々の成分の選択を確定するだろうことが理解される。また、本発明のインク組成物は、動物又はヒトへの直接の医薬品の投与、又は正確な量が適用されることが要求される医薬品の不活性錠剤等の基剤上で用いられる。液滴形成の特徴的な速度又は頻度の選択は、医薬品の正確な投与を可能にするだろう。実施例
これは、一般的に本発明を記述するが、本発明の理解を補助するために参考は、流動度調節剤の量の変化による液滴形成の特徴的な頻度におけるインク組成及び変化の例に作られる。
実施例1〜6
インク濃縮物1
ホスタパーム ピンクE(Hostaperm Pink E) 40g
FOA−2 4g
アイソパーL(Isopar L) 356g
上記成分をボールジャーに加え2日間粉砕してマゼンタインク濃縮物を調製した。
次いで、下記インク分散物を調整した。
Figure 0003958357
上記実施例を、PCT/AU92/00665に記載されたインクジェット印刷装置で試験して、コピーボンド紙に画像を形成した。下記性能が観察された。
Figure 0003958357
実施例1〜6は、インクの頻度が流動度調節剤(オクタン酸ジルコニウム)の量を変えることによって制御できることを説明する。1つの可能な構成では、実施例1のインクは、1kHz及び60mm/秒のオーダーの中のチャートの速度で操作される1つの画素チャート式記録計で好適に使用できる。他にも、実施例3のインクは、600dpiの解像度で7kHzの速度で操作されるモノトーンシリアルプリンター装置に用いるのに適当である。
アイソパーG及びアイソパーLはエクソン化学で製造されたイソパラフィン系溶媒である。ホスタパーム ピンクE(CI ピグメントレッド122)はヘキストAGで製造された。FOA−2はデュポンで製造された石油添加剤である。6%ヌクストラジルコニウムは、ヒュールズアメリカで製造された、オクタン酸ジルコニウムのホワイトスピリット溶液である。
実施例7
モノライトイエローGNA 40g
FOA−2 4g
6%ヌクストラジルコニウム 8g
アイソパーL 348g
上記成分をボールジャーに加え2日間粉砕してイエローインク濃縮物を調製した。次いで、該濃縮物をアイソパーGで1:10に希釈し、0.2重量%の流動度調節剤を有するインク分散物を製造した。
実施例8
ミクロリスブラックCT 40g
リフレックスブルー3G 10g
FOA−2 4g
6%ヌクストラジルコニウム 40g
アイソパーL 306g
上記成分をボールジャーに加え2日間粉砕してブラックインク濃縮物を調製した。次いで、該濃縮物をアイソバーGで1:10に希釈し、1.0重量%の流動度調節剤を有するインク分散物を製造した。
実施例9
ホスタパーム ピンクE 40g
FOA−2 4g
6%ヌクストラジルコニウム 12g
アイソパーL 344g
上記成分をボールジャーに加え2日間粉砕してマゼンタインク濃縮物を調製した。次いで、該濃縮物をイソパーGで1:10に希釈し、0.3重量%の流動度調節剤を有するインク分散物を製造した。
実施例10
イルガライトブルーLGLD 40g
FOA−2 4g
6%ヌクストラジルコニウム 40g
アイソパーL 316g
上記成分をボールジャーに加え2日間粉砕してシアンインク濃縮物を調整した。次いで、該濃縮物をイソパーGで1:10に希釈し、1.0重量%の流動度調節剤のインク分散物を製造した。
上記実施例を、PCT/AU92/00665に記載されたインクジェット印刷装置で試験して、コピーボンド紙に画像を形成した。下記性能が観察された。
Figure 0003958357
この4つのインクは、7kHz及び800dpiの解像度において操作する4色デスクトッププリンターで用いるのに好適である。
モノライトイエローGNA(CIピグメントイエロー1)はICIオーストラリアで製造された。イルガライトブルーLGLD(CIピグメントブルー15:3)はチバガイギーで製造された。ミクロリスブラックCT(CIピグメントブラック7)はチバガイギーで製造された。リフレックスブルー3G(CIピグメントブルー18)はヘキストAGで製造された。
本発明によってインクジェットプリンターのための液体インクが製造され、選択された頻度で排出されるのに適しており、また多色印刷することのためにそれぞれの色の排出の頻度が流動度調節剤の添加によって選択された値に調和することができることがわかるだろう。
本明細書及びそれに続く請求の範囲を通して、特に別のことを必要としないのであれば、「含有する」及び「包含する」と、その変形「含有すること」及び「包含すること」は、示された整数又は整数群を意味し、他の整数又は整数群を排除しないことを意味すると理解されるだろう。

Claims (15)

  1. 液滴形成の選択された頻度で作動するようになっているドロップオンデマンド型の静電プリンター用インクであって、
    前記インク中の粒子状材料が凝集し、かつ凝集した粒子状材料が選択された頻度でプリンターの排出位置から排出するようになっている型のものであり、
    前記インクが非導電性液体、不溶性荷電マーキング粒子及び粒子用流動度調節剤を含有し、
    前記流動度調節剤が、前記荷電粒子と相互作用するか又はそれに吸着して、前記粒子の荷電性、従って荷電対粒子の質量比を変化させる化合物であり、インク中の流動度調節剤の量を変化して選択された頻度でインク液滴が凝集し、排出され
    前記流動度調節剤が、ヘプタン酸のリチウム、カドミウム、カルシウム、マンガン及びマグネシウム塩、オクタン酸のジルコニウム、アルミニウム、コバルト及びマンガン塩、及び2−エチルヘキサン酸のジルコニウム、アルミニウム、コバルト及びマンガン塩からなる群から選択されることを特徴とする、静電プリンター用インク。
  2. 前記流動度調節剤が、0.05〜20重量%の濃度で存在する、請求項1記載の静電プリンター用インク。
  3. 前記流動度調節剤が、0.1〜10重量%の濃度で存在する、請求項1記載の静電プリンター用インク。
  4. 前記非導電性液体が、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩素化された溶媒、シリコーン液体又はシリコーンオイル及び植物油からなる群から選択される、請求項1記載の静電プリンター用インク。
  5. 前記不溶性マーキング粒子が、顔料、不溶性染料、ポリマー又はそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の静電プリンター用インク。
  6. 前記不溶性マーキング粒子が、インクの0.5〜30重量%の濃度で存在する、請求項3記載の静電プリンター用インク。
  7. 前記不溶性マーキング粒子が、インクの3〜20重量%の濃度で存在する、請求項5記載の静電プリンター用インク。
  8. 改質エステルガム、アクリル樹脂、ビニル樹脂、α−メチルスチレン及びポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂からなる群から選択されるバインダーを含む、請求項1記載の静電プリンター用インク。
  9. 前記インクの電気抵抗率が、少なくとも109オームcmである、請求項1記載の静電プリンター用インク。
  10. ドロップオンデマンド型の静電インクジェット装置からのインクの液滴形成の特徴的な頻度をインクジェット装置中の液滴形成の要求される頻度と調和させる方法であって、
    前記インク中の粒子状材料が凝集し、かつ凝集した粒子状材料が選択された頻度でプリンターの排出位置から排出するようになっており、
    前記インクが、非導電性液体及び不溶性顔料粒子を含有し、
    前記インクが、特徴的な液的形成が顔料粒子及び液体のレオロジーに依存し、流動度調節剤の選択された量をインクに添加し、前記流動度調節剤が、液体に添加されて、前記粒子の荷電性、従って電荷対粒子の質量比を変化させる化合物であり、
    前記流動度調節剤が、ヘプタン酸のリチウム、カドミウム、カルシウム、マンガン及びマグネシウム塩、オクタン酸のジルコニウム、アルミニウム、コバルト及びマンガン塩、及び2−エチルヘキサン酸のジルコニウム、アルミニウム、コバルト及びマンガン塩からなる群から選択されることを特徴とする方法。
  11. 前記流動度調節剤が0.05〜20重量%の濃度で存在する、請求項10記載の方法。
  12. 前記流動度調節剤が0.1〜10重量%の濃度で存在する、請求項10記載の方法。
  13. ドロップオンデマンド型の多排出ポイント静電プリンターのそれぞれのポイントに対する液滴形成速度を調和させる方法であって、
    前記インク中の粒子状材料が凝集し、かつ凝集した粒子状材料が選択された頻度でプリンターの排出位置から排出するようになっており、
    前記インクが非導電性液体及び不溶性マーキング粒子を含有し、
    異なる色のインクが選択されたポイントから排出され、それぞれのインクが、インクの不溶性マーキング粒子の特性及びそれぞれのインクの液体部分のレオロジーに依存して液滴形成の異なる特徴的な頻度を有し、液滴形成頻度が各々のインクに対して実質的に同一となるように、特徴的な液滴形成頻度を変化させるために、それぞれのインクに流動度調節剤の選択された量を添加し、
    前記流動度調節剤が、オクタン酸ジルコニウム、ヘプタン酸のリチウム、カドミウム、カルシウム、マンガン及びマグネシウム塩、オクタン酸のジルコニウム、アルミニウム、コバルト及びマンガン塩、及び2−エチルヘキサン酸のジルコニウム、アルミニウム、コバルト及びマンガン塩からなる群から選択されることを特徴とする方法。
  14. 前記流動度調節剤が、0.05〜20重量%の濃度で存在する、請求項13記載の方法。
  15. 前記流動度調節剤が、0.1〜10重量%の濃度で存在する、請求項13記載の方法。
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