JP2000119576A - 静電インクジェット用インク - Google Patents

静電インクジェット用インク

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JP2000119576A
JP2000119576A JP29824298A JP29824298A JP2000119576A JP 2000119576 A JP2000119576 A JP 2000119576A JP 29824298 A JP29824298 A JP 29824298A JP 29824298 A JP29824298 A JP 29824298A JP 2000119576 A JP2000119576 A JP 2000119576A
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ink
electrostatic
dispersion medium
recording
ink jet
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JP29824298A
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Kenji Oshima
賢司 大島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度で且つ微少なドットを安定的に形成で
きる静電インクジェット用インクを得ることを目的とす
る。 【解決手段】 複数の記録電極が配置されたインク吐出
口に導入され、記録電極と記録電極に対向配置された対
向電極との間に印加された電圧による静電力でインク吐
出口より飛翔して記録電極と対向電極の間に配置された
記録媒体上に印字ドットを形成する静電インクジェット
用インクであって、少なくとも分散媒と分散媒に不溶な
色材と樹脂と帯電制御剤とで構成されるとともに、分散
媒が炭化水素溶剤とシリコンオイルとの混合物で構成さ
れた静電インクジェット用インクとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電型の静電イン
クジェットプリンタに用いられるインクに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクを記録媒体に飛翔させて記録ドッ
トを形成することにより印字を行うインクジェット記録
技術は、カラー化が容易で普通紙に直接記録できるノン
インパクト記録技術として関心を集めており、この技術
を用いたプリンタが種々実用化されている。
【0003】インクジェット記録技術の一つとして、記
録媒体に対向して配置された複数の記録電極と記録媒体
の背面に配置された対向電極とに電圧を印加し、両電極
間に生じた電位差により、記録電極上に供給されたイン
クに静電力を作用させてインクを記録媒体上に飛翔させ
る静電型のインクジェット記録技術がある。これらの静
電インクジェットプリンタは、例えば、”インクジェッ
ト記録技術”、株式会社トリケップス発行(1989
年)に紹介されている。
【0004】このような静電インクジェット技術により
構成されたドロップオンデマンド型のフルカラー記録ヘ
ッドの一例が、例えば特開昭58−215253号公
報、電気通信学会論文誌,Vol.J68−C,2(1
985年)第93ページから第100ページに開示、発
表されている。この技術では、従来のインクジェットヘ
ッドにおけるノズルの代わりに、内壁に多数の記録電極
を有する細長いスリット状のインク吐出口が用いられて
いる。このため、インクの目詰まりに対する心配が少な
く、またヘッドの構成が単純であることにより製造コス
トの低減が期待でき、記録媒体の幅方向の広範囲をカバ
ーできるいわゆる長尺ラインヘッドを実現することがで
きる。この静電インクジェットのヘッドにおいては、有
機溶剤に染料を溶解した油性インクが好適に用いられ、
インクの構成材料に関しては詳細に開示されてはいない
が、電気通信学会論文誌,Vol.J68−C,2,p
p.93−100,(1985年)に見られる例では、
体積抵抗率が107〜108Ω・cm、表面張力が22m
N/m、粘度が3.1〜6.9cPの物性値を有する油
性インクが用いられている。
【0005】しかしながら、このような油性インクは、
他のインジェット技術において一般に用いられている水
性インクと比較して表面張力が低いために、記録紙への
浸透性が非常に大きい。したがって、特に普通紙に印字
を行う場合においては、印字濃度の低下やにじみ、裏写
りを生じやすいという問題があった。
【0006】これに対して、特開平9−11475号公
報や特開平9−118015号公報には、色材粒子を分
散媒中に分散させたインクを用い、色材粒子を電気泳動
により吐出口部に集中させ、顔料を高濃度に濃縮させた
形でインク滴を飛翔させる静電インクジェット技術が開
示されている。この技術では、その吐出原理の詳細は必
ずしも明らかにはされていないが、前述した技術とは異
なり、インクの構成成分を均一な状態にして多量の液体
成分を含んだまま吐出させるのではなく、色材が凝集さ
れて液体成分が少ない状態で吐出させることにより、上
述した問題点が解決される。また、顔料を色材として用
いることにより、従来の染料を用いたインクジェットヘ
ッドに比べ、印字画像の耐水性や耐光性に関しても有利
な結果が得られる。
【0007】このような色材集積型の静電インクジェッ
トにおいては、帯電された色材粒子が絶縁性液体中に分
散したインクを用いることに特徴があり、その詳細は開
示されていないが、例えば、絶縁性液体としてイソパラ
フィン系炭化水素等の石油溶剤を用い、樹脂やワックス
からなるバインダ中もしくは表面にカーボンブラックな
どの顔料を含有した色材、分散剤、帯電制御剤等を含有
したインクが用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】プリンタの高画質化へ
の要求が高まるにつれ、上記のような色材集積型のイン
クジェットヘッドにおいても、高濃度でより微小な印字
ドットを形成することにより、より高精細な画像を形成
する技術が必要とされている。このような印字性能はイ
ンクの組成と物性値に大きく依存することが確かめられ
ているが、その詳細は十分に明確になっておらず、未だ
十分な性能を有するインクは得られていない。具体的に
は、ドット径30μm以下の微少なドットを安定的に印
字することは非常に困難である。
【0009】また、このような色材集積型の静電インク
ジェット技術では、前出の染料を溶解したインクを用い
るタイプの静電インクジェット技術と異なり、顔料に代
表される色材の微少な固形物を分散させているため、吐
出を行っている間に色材が記録電極上に付着して堆積し
てしまうことにより、正常な吐出が行えなくなるという
不都合が生じる場合があった。
【0010】そして、本発明者は、このような色材集積
型の静電インクジェット技術に用いられるインクの分散
媒の組成とインクの物性値に着目し、印字濃度と印字ド
ット径、並びに記録電極への色材の付着防止に関して検
討を行った結果、本発明に至った。
【0011】すなわち、本発明は、高濃度で且つ微少な
ドットを安定的に形成することができる静電インクジェ
ット用インクを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の静電インクジェット用インクは、複数の記
録電極が配置されたインク吐出口に導入され、記録電極
と記録電極に対向配置された対向電極との間に印加され
た電圧による静電力でインク吐出口より飛翔して記録電
極と対向電極の間に配置された記録媒体上に印字ドット
を形成する静電インクジェット用インクであって、少な
くとも分散媒と分散媒に不溶な色材と樹脂と帯電制御剤
とで構成されるとともに、分散媒が炭化水素溶剤とシリ
コンオイルとの混合物で構成されたものである。
【0013】これにより、高濃度で且つ微少なドットを
安定的に形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、複数の記録電極が配置されたインク吐出口に導入さ
れ、記録電極と記録電極に対向配置された対向電極との
間に印加された電圧による静電力でインク吐出口より飛
翔して記録電極と対向電極の間に配置された記録媒体上
に印字ドットを形成する静電インクジェット用インクで
あって、少なくとも分散媒と分散媒に不溶な色材と樹脂
と帯電制御剤とで構成されるとともに、分散媒が炭化水
素溶剤とシリコンオイルとの混合物からなる静電インク
ジェット用インクであり、高濃度で且つ微少なドットを
安定的に形成することが可能になるという作用を有す
る。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、分散媒中のシリコンオイルの配
合比は20〜80重量%である静電インクジェット用イ
ンクであり、色材の分散性および樹脂並びに帯電制御剤
の溶解性を保持でき、吐出インク滴をより小さくできる
という作用を有する。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、分散媒中の炭化水素溶
剤は150〜350℃の沸点を有するイソパラフィン系
炭化水素であり、シリコンオイルは1〜20cStの粘
度を有するジメチルポリシロキサンである静電インクジ
ェット用インクであり、インクの体積抵抗率を109Ω
・cm以上に保ち、インクの室温における蒸発速度を適
当な範囲とし、インクの安定性および安全性を高め、さ
らにインクの臭気を抑制できるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3の何れか一項に記載の発明において、帯電制御剤
の濃度はインクの総量に対して0.05〜2.0重量%
である静電インクジェット用インクであり、インクの体
積抵抗率の減少を防止し、色材に高いゼータ電位を付与
することが可能になるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4記載の発明において、帯電制御剤は金属石鹸である静
電インクジェット用インクであり、色材に正極性の高い
ゼータ電位を付与することが可能になるという作用を有
する。
【0019】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1〜5の何れか一項に記載の発明において、表面張力が
22mN/m以下である静電インクジェット用インクで
あり、微少なインク滴を吐出することが可能になるとい
う作用を有する。
【0020】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1〜5の何れか一項に記載の発明において、体積抵抗率
が109Ω・cm以上である静電インクジェット用イン
クであり、十分な印字濃度が得られるレベルまでインク
滴中の色材比率を増大させることができるという作用を
有する。
【0021】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1〜5の何れか一項に記載の発明において、色材のゼー
タ電位が40mV以上である静電インクジェット用イン
クであり、インク滴中の色材比率を増大させることがで
き、記録電極上への色材の付着を防止することができる
という作用を有する。
【0022】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1〜5の何れか一項に記載の発明において、表面張力が
22mN/m以下、体積抵抗率が109Ω・cm以上、
色材のゼータ電位が40mV以上である静電インクジェ
ット用インクであり、微少なインク滴を吐出することが
でき、インク滴中の色材比率を高め、さらに記録電極上
への色材の付着を防止することができるという作用を有
する。
【0023】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。本実施の形態のインクは色材集積型の静電インクジ
ェット用のもので、少なくとも分散媒と分散媒に不溶な
色材と樹脂と帯電制御剤より構成され、分散媒が炭化水
素溶剤とシリコンオイルの混合物からなる。
【0024】まず、それぞれの構成材料について説明す
る。本実施の形態における分散媒は、低誘電性および高
絶縁性を有している必要がある。そして、このような分
散媒を構成する炭化水素溶剤とシリコンオイルとに共通
して要求される特性として、色材、樹脂、帯電制御剤等
を混合した後にインクの体積抵抗率が109Ω・cmよ
り低くならないようにするため、少なくとも1010Ω・
cm以上の体積抵抗率を有していることが挙げられる。
これは、インクの体積抵抗率が109Ω・cmより小さ
くなってしまうと、記録電極と対向電極との間に印加さ
れる電圧により分散媒自体が帯電してしまって、色材粒
子に有効な電界が働かず、色材粒子を電気泳動により吐
出口部に集中させて顔料を高濃度に濃縮させた形でイン
ク滴を飛翔させることができず、十分な印字濃度を実現
することができなくなってしまうためである。また、誘
電率としては3.0以下のものが好ましい。その他の要
求特性としては、インク吐出口における分散媒の蒸発を
できるだけ小さくでき、且つ印字後のインクの速やかな
乾燥、定着を行うために、室温において適当な範囲の蒸
発速度を有していること、また引火を防止するため、少
なくとも室温以上の引火点を有していること、さらに、
環境および人体に対する安全性が高いことが挙げられ
る。
【0025】本実施の形態の分散媒に用いられる炭化水
素溶剤およびシリコンオイルは、以上のような要求を満
たしていれば特に限定されるものではないが、特に好ま
しいものとして以下に具体例を挙げる。
【0026】まず、炭化水素溶剤としては、沸点が15
0〜350℃の範囲にある高純度のイソパラフィン系炭
化水素が挙げられ、市販品としてはエクソン化学製のア
イソパーG,H,L,M,V(商品名)、ノーパー1
2,13,15(商品名)、出光石油化学製のIPソル
ベント1620,2028(商品名)、日本石油化学製
のアイソゾール300,400(商品名)等がある。こ
れらの製品は、極めて純度の高い脂肪族飽和炭化水素で
あり、引火点は40℃以上、25℃における粘度は3c
St以下、25℃における表面張力は22.5〜28.
0mN/m、25℃における比抵抗は1013Ω・cm以
上である。また、反応性が低く安定であり、低毒性で安
全性が高く、臭気も少ないという特徴がある。
【0027】次に、シリコンオイルとしては、低粘度の
合成ジメチルポリシロキサンが挙げられ、市販品として
は、信越シリコーン製のKF96L(商品名)、東レ・
ダウコーニング・シリコーン製のSH200(商品名)
等がある。これらのジメチルポリシロキサンは、その分
子量により非常に広い粘度範囲のものが入手可能である
が、上述した要求を満たすためには1〜20cStの範
囲のものを用いるのが好ましい。これらのジメチルポリ
シロキサンは、イソパラフィン系炭化水素同様、40℃
以上の引火点と1013Ω・cm以上の体積抵抗率を有
し、高安定性、高安全性、無臭性といった特徴を有して
いる。またこれらのジメチルポリシロキサンは、イソパ
ラフィン系炭化水素と比較し表面張力が低いことに特徴
があり、18〜21mN/mの表面張力を有している。
【0028】本実施の形態における色材としては、顔
料、もしくは分散媒に不溶性の樹脂に顔料を分散させた
ものを用いることができる。
【0029】ここで、顔料としては、種々の無機顔料お
よび有機顔料を用いることができ、例えば、カーボンブ
ラック、β−ナフトール系アゾ顔料、ピラゾロン系アゾ
顔料、アセト酢酸アリリド系アゾ顔料、縮合アゾ顔料、
ジスアゾ顔料、アントラピリジン顔料、インダンスレン
顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン顔料、イン
ジゴ顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料、
ペリレン顔料、フタロペリノン顔料、キノフタロン顔
料、二酸化チタン等がある。
【0030】また、分散媒に不溶性の樹脂としては、種
々の公知の天然樹脂もしくは合成樹脂を用いることがで
き、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−
酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、スチレ
ン−ブタジエン樹脂等がある。なお、これらの樹脂に顔
料を分散させるには、電子写真における乾式もしくは湿
式トナーの製造プロセスに見られるような種々の公知の
技術を用いれば良い。また、ロジンエステル樹脂や塩化
ビニル−酢酸ビニル樹脂等に顔料微粒子を分散させた加
工顔料が市販されており、これを用いても良い。
【0031】本実施の形態における樹脂は、色材の分散
性を向上させること、すなわち分散剤としての機能、並
びに、記録媒体への色材の定着性を向上させること、す
なわちバインダーとしての機能を有している。したがっ
て、樹脂は一定量以上分散媒に可溶である必要があり、
好ましくは、分散剤としての効果を考慮すれば、色材と
の親和性が高いものが良く、また、バインダーとしての
効果を考慮すれば、樹脂単体では室温で固体であるか、
もしくは非常に高粘度の液体であるものが好ましい。そ
して、このような要求を満たすものであれば、樹脂の種
類は特に限定されるものではないが、例えば炭化水素の
樹脂が好適なものとして挙げられ、具体例としては荒川
化学工業製の合成樹脂アルコン(商品名)がある。ま
た、このような樹脂は、後述の帯電制御剤と共に色材の
帯電性にも関与すると考えられる。
【0032】本実施の形態における帯電制御剤として
は、ナフテン酸、オクチル酸、ステアリン酸等の金属石
鹸、アルキル硫酸の金属塩、アルキルリン酸の金属塩、
脂肪酸、レシチン等を用いることができる。そして、特
に色材を正極性に帯電させる場合には、分散媒への溶解
性が良好であること、並びに帯電性能に優れていること
より、ナフテン酸およびオクチル酸等の金属石鹸が特に
好ましい。これら金属石鹸の金属原子としては、マンガ
ン、鉛、亜鉛、カルシウム、アルミニウム、ジルコニウ
ム、銅、鉄等が使用可能である。また、このような帯電
制御剤は、色材を帯電させることで色材の分散安定性を
向上させる機能も果たしている。
【0033】本実施の形態のインクの基本的な構成材料
は以上のようなものであるが、このほかに分散剤や界面
活性剤、ワックス、染料等の添加剤を適宜加えても良
い。
【0034】次に、インクの作製方法と構成材料の配合
比について説明する。インクの作製には、各種顔料イン
クや、電子写真における液体現像剤の作製方法として公
知である一般的な手法を用いることができる。例えば、
所定の配合比になるように秤量した色材、樹脂、帯電制
御剤およびその他の補助添加剤を、適当な粘度範囲にな
るように分散媒と混合したものを、ビーズミル、アトラ
イター、ボールミル等の分散機を用いて数時間から数十
時間程度混合粉砕することにより、数百nm〜数μm程
度の色材が分散されたインクの濃縮液を作製した後、使
用する際の所定濃度まで分散媒で希釈すれば本実施の形
態のインクを作製することができる。また、色材と樹
脂、補助添加剤のみを同様に混合粉砕、希釈した後に、
帯電制御剤を加えることによっても作製することができ
る。
【0035】次に各構成材料の配合比について説明す
る。本実施の形態のインクは、分散媒が炭化水素溶剤と
シリコンオイルとの混合物であることを特徴としてお
り、また前述のように炭化水素溶剤としてはイソパラフ
ィン系炭化水素、シリコンオイルとしてはジメチルポリ
シロキサンが特に好ましく、両者の配合比としては、シ
リコンオイルが20〜80重量%の範囲であることが好
ましい。シリコンオイルが20重量%より少ないと、ド
ット径が30μm以下の微少なドットを印字することが
困難になるため好ましくない。このような微少なドット
が形成される理由については、分散媒の表面張力が小さ
くなることが効果的に影響しているのではないかと推定
される。
【0036】図1は、エクソン化学製のイソパラフィン
系炭化水素であるアイソパーG(商品名)と信越シリコ
ーン製のジメチルポリシロキサンであるKF96L−1
(商品名)との混合物における両者の配合比と25℃で
の表面張力の実測値との関係を示すグラフである。
【0037】図1より、KF96L−1の比率が高くな
るに従い、表面張力はほぼ直線的に減少していることが
分かる。一般に、本実施の形態のような溶剤系のインク
においては、インクの表面張力は使用される溶媒自体の
表面張力によりほぼ決定されると考えて良く、構成材料
の種類や配合比にはほとんど依存しない。したがって、
インク化した場合にも図1と同様の傾向が保持されてい
ると考えられる。図1に示すように、KF96L−1の
配合比が20重量%では、表面張力は21mN/mまで
低下している。このように低い表面張力は、石油系溶剤
を単独で用いる従来のインクでは、前述したような蒸発
速度、引火点の要求を満たす範囲では実現不可能であ
る。そして、このようにインクの表面張力が従来に比べ
小さいことが、より小さなインク滴を吐出させることに
有利に働くと考えられる。具体的には、表面張力が22
mN/m以下の範囲で良好な特性が得られる。一方、シ
リコンオイルの配合比が80重量%より多くなると、色
材の分散性および樹脂並びに帯電制御剤の溶解性が著し
く減少する傾向が生じ、安定な吐出が行えなくなるため
好ましくない。
【0038】本実施の形態のインクにおける色材の濃度
は、インクの総量に対して0.5〜10重量%の範囲で
あることが好ましい。色材の濃度が0.5重量%より少
なくなると、十分な印字濃度が得られず好ましくない。
また、10重量%より多くなると、インクの粘度が著し
く増大し、安定なインク吐出が行えなくなる傾向が生じ
好ましくない。
【0039】本実施の形態にインクおける樹脂の濃度
は、インクの総量に対して、0.1〜30重量%の範囲
であることが好ましい。樹脂の濃度が0.1重量%より
少なくなると、色材の分散性を向上させ、且つ色材に十
分なゼータ電位を付与する効果がほとんどなく、また3
0重量%より多いとインクの粘度が著しく増大し、安定
なインク吐出が行えなくなる傾向が生じ何れも好ましく
ない。
【0040】本実施の形態における帯電制御剤の濃度
は、インクの総量に対して0.05〜2.0重量%の範
囲であることが好ましい。帯電制御剤の濃度が0.05
重量%より少ないと、色材の分散性を向上させ、且つ色
材に高いゼータ電位を付与する効果がほとんどなく、
2.0重量%より多いとインクの体積抵抗率が著しく低
下し、印字濃度が低下する傾向が生じるため、何れも好
ましくない。具体的には、色材および樹脂を含めた材料
の選定と配合比の最適化により、色材のゼータ電位を4
0mV以上とすると、色材の電気泳動性が向上すること
によりインク滴中の色材比率が十分に高くなり、高濃度
の印字が可能となると共に、記録電極上への色材の付着
を防止することができる。但し、このときインクの比抵
抗が109Ω・cmより小さくならないようにする必要
がある。インクの比抵抗が109Ω・cmより小さくな
ると、分散媒自体が帯電する傾向が著しくなり、インク
的中の色材比率が低下し、十分な印字濃度が得られなく
なる傾向が生じるため好ましくない。
【0041】したがって、前述の表面張力を考慮する
と、本実施の形態における最も好ましいインクの物性
は、表面張力が22mN/m以下であり、且つ体積抵抗
率が10 9Ω・cm以上であり、且つ色材のゼータ電位
が40mV以上である。
【0042】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0043】(実施例1)エクソン化学製のイソパラフ
ィン系炭化水素であるアイソパーG(商品名)41.7
gと、信越シリコーン製のジメチルポリシロキサンであ
るKF96L−1(商品名)41.7gとの混合物に、
炭化水素樹脂5.0gと帯電制御剤であるオクチル酸ジ
ルコニウム1.67gを加え、炭化水素樹脂が完全に溶
解するまで室温で混合攪拌し、透明な混合溶液を得た。
なお、本実施例における分散媒であるアイソパーGとK
F96L−1の混合物においては、分散媒中のKF96
L−1の重量比が80%を超えると樹脂を完全に溶解す
ることはできなかった。
【0044】この透明な混合溶液と、チバ・スペシャリ
ティ・ケミカルズ製のカーボンブラック顔料であるMI
CROLITH Black C−T(商品名)10.
0gをジルコニア製ビーズと共にメノウ製の粉砕容器に
入れ、遊星型ボールミル装置で24時間混合粉砕し、色
材濃度10.0%の顔料分散インクを作製した。そし
て、この顔料分散インクを、アイソパーGとKF96L
−1の等量混合物で希釈することにより、色材濃度を
6.0%としたインクAを作製した。
【0045】インクAの表面張力は19mN/m、体積
抵抗率は3×1010Ω・cm、色材のゼータ電位は70
mVであった。このインクAを次のような静電インクジ
ェットヘッドを用いて吐出、印字評価した。
【0046】図2は本発明の実施例におけるインクの評
価に用いられた静電のインクジェットヘッドの構成を示
す斜視図である。
【0047】図2に示すように、インクジェットヘッド
1には細長いスリット状のインク吐出口1aが設けられ
ている。このインク吐出口1aは、何れもプラスチック
製の下板3、上板4および側板5で囲まれた空間で形成
されている。下板3には、インクに記録信号となる電圧
パルスを与えてインク液滴を吐出させるための金属製の
記録電極2が、インク吐出口1aから内方に延びて複数
設けられている。
【0048】このような記録電極2に対向して、金属製
の対向電極6が配置されている。また、インクジェット
ヘッド1と対向電極6との間には、対向電極6に密着す
るようにして、記録媒体である記録紙(図示せず)がイ
ンクジェットヘッド1の長手方向と垂直に移動可能に配
置される。インクジェットヘッド1の背面に形成された
インク流路(図示せず)から供給されたインク(図示せ
ず)はスリット状のインク吐出口1aに充填され、記録
電極2の先端と上板4との間でメニスカスを形成する。
【0049】なお、本実施例においては、下板3と上板
4との間の間隔、すなわちスリット幅は約150μm、
記録電極2の幅は約60μm、記録電極2の配列間隔は
約85μm、記録電極2の先端と記録紙との間隔は約1
mmとされている。
【0050】このような構成のインクジェットヘッド1
において、対向電極6には常に一定のマイナス電圧を印
加して記録電極2との間に一定のバイアス電界を形成し
ておき、記録紙をインクジェットヘッド1の長手方向と
垂直に移動させながら、記録電極2に記録信号となるプ
ラスの電圧パルスを一定の周波数で印加する。これによ
り、記録電極2の先端より対向電極6に向かって静電引
力によりインク滴が吐出され、記録紙上に一定の周期の
印字ドットが形成される。
【0051】このインクジェットヘッドを用いて、イン
クAについて、対向電極電圧−1kV、記録電極電圧+
500V、印字周波数1kHzの条件で、コピー用紙に
200万ドットの印字を行い、印字ドットの直径計測、
市販のレーザビームプリンタの印字ドットとの印字濃度
の相対評価、また吐出試験終了後の記録電極2上へのイ
ンクの付着、堆積の状態の顕微鏡観察を行った。
【0052】この結果、市販のレーザプリンタの印字ド
ットと同等の印字濃度を有する平均直径約25μmのド
ットが安定に印字されていることが分かり、また記録電
極2上へのインクの付着は見られなかった。
【0053】以上の評価結果を(表1)にまとめた。
【0054】
【表1】
【0055】(表1)において、ドット径の項は印字ド
ットの平均直径を示す。インク付着の項は記録電極2上
へのインクの付着、堆積の状態を示し、上記の様に吐出
に影響を与えるレベルの付着、堆積が見られなかった場
合を○、付着、堆積により安定吐出が行えなかった場合
を×で示した。印字濃度の項は上記のように市販のレー
ザプリンタの印字ドットと同等の印字濃度が得られた場
合を○、印字濃度が市販のレーザプリンタより低かった
場合を×とした。以降の表についても、同様の表示を行
うものとする。
【0056】(実施例2)実施例1と同様な方法で、顔
料、樹脂、帯電制御剤の濃度は実施例1と同じで、アイ
ソパーGとKF96L−1よりなる分散媒中のKF96
L−1の配合比率、すなわち分散媒中のシリコンオイル
比率を80%としたインクB、および同じく分散媒中の
シリコンオイル比率を20%としたインクCを作製し、
実施例1と同様な方法で印字評価を行った。
【0057】インクB並びにインクCの組成と物性値お
よび印字評価の結果を(表1)に示す。
【0058】このように、インクBおよびインクC共
に、実施例1と同様に、30μm以下のドットが十分な
印字濃度で安定に印字でき、またインク付着に関しても
良好な結果が得られた。
【0059】(比較例1)実施例1と同様な方法で、顔
料、樹脂、帯電制御剤の濃度は実施例1と同じで、分散
媒をアイソパーGのみとした組成のインクEを作製し、
実施例1と同様な方法で印字評価を行った。
【0060】インクEの組成と物性値および印字評価の
結果を(表1)に示す。実施例1および2と同様に、イ
ンク付着と印字濃度に関しては良好な特性が得られた
が、印字ドット径は35μmと実施例1および2に比べ
大きかった。
【0061】このような実施例1、2および比較例1の
結果より、分散媒中のシリコンオイル比率を20〜80
重量%とすることで、30μm以下の微少なドットを安
定に印字可能なインクを実現できることが分かる。
【0062】(実施例3)出光石油化学製のイソパラフ
ィン系炭化水素溶剤であるIPソルベント1620(商
品名)34.7gと東レ・ダウコーニング・シリコーン
製のジメチルポリシロキサンであるSH200−1cS
t(商品名)34.7gとの混合物に、炭化水素樹脂1
6.6gと帯電制御剤であるナフテン酸マンガン4.0
gを加え、炭化水素樹脂が完全に溶解するまで室温で混
合攪拌し、透明な混合溶液を得た。この混合溶液と、フ
タロシアニンブルー顔料であるPigment Blu
e15:3 10.0gをジルコニア製ビーズと共にメ
ノウ製の粉砕容器に入れ、遊星型ボールミル装置で24
時間混合粉砕し、色材濃度10.0%の顔料分散インク
を作製した。
【0063】この顔料分散インクを、IPソルベント1
620とSH200の等量混合物で希釈することにより
色材濃度を3.0%としたインクEを作製し、実施例1
と同様な方法で印字評価を行った。
【0064】インクEの物性値と印字評価の結果を(表
2)に示す。このように、実施例1と同様に、ドット径
30μm以下の微少なドットが十分な印字濃度で安定に
印字でき、またインク付着に関しても良好な結果が得ら
れた。
【0065】
【表2】
【0066】(実施例4)エクソン化学製のイソパラフ
ィン系炭化水素であるアイソパーL(商品名)40重量
%と、SH200−1cSt(商品名)60重量%の混
合物を分散媒とし、炭化水素樹脂、MICROLITH
Black C−T(商品名)、オクチル酸ジルコニ
ウムを用いて、実施例1と同様な方法で、色材濃度3.
0重量%、炭化水素樹脂3.5重量%で、帯電制御剤で
あるオクチル酸ジルコニウムの量をそれぞれ0.05重
量%、0.8重量%、2.0重量%とした3種類のイン
クF、インクG、インクHを作製し、実施例1と同様な
方法で印字評価を行った。
【0067】インクF、インクG、インクHの物性値と
印字評価の結果を(表3)に示す。このように、インク
F、インクG、インクHのいずれにおいても、実施例1
と同様に、30μm以下のドットが十分な印字濃度で安
定に印字でき、またインク付着に関しても良好な結果が
得られた。
【0068】
【表3】
【0069】(比較例2)実施例4と同様な方法で、色
材濃度3.0重量%、炭化水素樹脂3.5重量%で、帯
電制御剤であるオクチル酸ジルコニウムの量を0.01
重量%としたインクIを作製し、実施例1と同様な方法
で印字評価を行った。
【0070】インクIの物性値と印字評価の結果を(表
3)に示す。このように、インクIは、ゼータ電位が5
mVと非常に低く、記録電極上へのインクの付着が生じ
ており、均一なドットを安定に印字することができなか
った。
【0071】(比較例3)比較例2と同様な方法で、色
材濃度3.0重量%、炭化水素樹脂3.5重量%で、帯
電制御剤であるオクチル酸ジルコニウムの量を2.5重
量%としたインクJを作製し、実施例1と同様な方法で
印字評価を行った。
【0072】インクJの物性値と印字評価の結果を(表
3)に示す。このように、インクJでは平均直径27μ
mドットを印字することができたが、十分な印字濃度が
得られなかった。これは、帯電制御剤を多量に加えたこ
とにより、体積抵抗率が6×108Ω・cmと低い値と
なったことにより、インク滴中の色材比率が低くなった
ためであると推察される。
【0073】実施例4、比較例2〜3の結果より、帯電
制御剤の配合量を0.05〜2.0重量%としたインク
では、ゼータ電位は40mV以上、体積抵抗率は109
Ω・cm以上となり、記録電極上へのインクの付着、堆
積が無く、また高い印字濃度を有する印字を実現するこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高濃度
で且つ微少なドットを安定的に形成することが可能にな
るという有効な効果が得られる。
【0075】分散媒中のシリコンオイルの配合比を20
〜80重量%にすれば、色材の分散性および樹脂並びに
帯電制御剤の溶解性を保持でき、吐出インク滴をより小
さくできるという有効な効果が得られる。
【0076】分散媒中の炭化水素溶剤を150〜350
℃の沸点を有するイソパラフィン系炭化水素とし、シリ
コンオイルを1〜20cStの粘度を有するジメチルポ
リシロキサンとすれば、インクの体積抵抗率を109Ω
・cm以上に保ち、インクの室温における蒸発速度を適
当な範囲とし、インクの安定性および安全性を高め、さ
らにインクの臭気を抑制できるという有効な効果が得ら
れる。
【0077】帯電制御剤の濃度をインクの総量に対して
0.05〜2.0重量%にすれば、インクの体積抵抗率
の減少を防止し、色材に高いゼータ電位を付与すること
が可能になるという有効な効果が得られる。
【0078】帯電制御剤に金属石鹸を用いれば、色材に
正極性の高いゼータ電位を付与することが可能になると
いう有効な効果が得られる。
【0079】表面張力を22mN/m以下にすれば、微
少なインク滴を吐出することが可能になるという有効な
効果が得られる。
【0080】体積抵抗率を109Ω・cm以上にすれ
ば、十分な印字濃度が得られるレベルまでインク滴中の
色材比率を増大させることができるという有効な効果が
得られる。
【0081】色材のゼータ電位を40mV以上にすれ
ば、インク滴中の色材比率を増大させることができ、さ
らに、記録電極上への色材の付着を防止することができ
るという有効な効果が得られる。
【0082】表面張力を22mN/m以下、体積抵抗率
を109Ω・cm以上、色材のゼータ電位を40mV以
上にすれば、インク滴中の色材比率を高め、さらに記録
電極上への色材の付着を防止することができるという有
効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エクソン化学製のイソパラフィン系炭化水素で
あるアイソパーG(商品名)と信越シリコーン製のジメ
チルポリシロキサンであるKF96L−1(商品名)と
の混合物における両者の配合比と25℃での表面張力の
実測値との関係を示すグラフ
【図2】本発明の実施例におけるインクの評価に用いら
れた静電インクジェットヘッドの構成を示す斜視図
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 1a インク吐出口 2 記録電極 3 下板 4 上板 5 側板 6 対向電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の記録電極が配置されたインク吐出口
    に導入され、前記記録電極と前記記録電極に対向配置さ
    れた対向電極との間に印加された電圧による静電力で前
    記インク吐出口より飛翔して前記記録電極と前記対向電
    極の間に配置された記録媒体上に印字ドットを形成する
    静電インクジェット用インクであって、 少なくとも分散媒と前記分散媒に不溶な色材と樹脂と帯
    電制御剤とで構成されるとともに、前記分散媒が炭化水
    素溶剤とシリコンオイルとの混合物であることを特徴と
    する静電インクジェット用インク。
  2. 【請求項2】前記分散媒中の前記シリコンオイルの配合
    比は20〜80重量%であることを特徴とする請求項1
    記載の静電インクジェット用インク。
  3. 【請求項3】前記分散媒中の前記炭化水素溶剤は150
    〜350℃の沸点を有するイソパラフィン系炭化水素で
    あり、前記シリコンオイルは1〜20cStの粘度を有
    するジメチルポリシロキサンであることを特徴とする請
    求項1または2記載の静電インクジェット用インク。
  4. 【請求項4】前記帯電制御剤の濃度はインクの総量に対
    して0.05〜2.0重量%であることを特徴とする請
    求項1〜3の何れか一項に記載の静電インクジェット用
    インク。
  5. 【請求項5】前記帯電制御剤は金属石鹸であることを特
    徴とする請求項4記載の静電インクジェット用インク。
  6. 【請求項6】表面張力が22mN/m以下であることを
    特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の静電イン
    クジェット用インク。
  7. 【請求項7】体積抵抗率が109Ω・cm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の静電
    インクジェット用インク。
  8. 【請求項8】前記色材のゼータ電位が40mV以上であ
    ることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の
    静電インクジェット用インク。
  9. 【請求項9】表面張力が22mN/m以下で、体積抵抗
    率が109Ω・cm以上で、前記色材のゼータ電位が4
    0mV以上であることを特徴とする請求項1〜5の何れ
    か一項に記載の静電インクジェット用インク。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN109575687A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 理想科学工业株式会社 油性喷墨墨套件和印刷物的制造方法
JP2020019873A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 理想科学工業株式会社 油性インクジェットインク

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