JP2006315363A - インクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、印刷用塗工紙に印字した際のビーディング耐性、カラーブリード耐性に優れ、かつ高い印字精度が得られるインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】 不揮発成分が10質量%以上、50質量%未満であるインクジェットインクを、液滴量として0.1pL以上、0.5pL以下で印刷用塗工紙に印字することを特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、微小なインク液滴量で記録する新規のインクジェット記録方法に関するものである。
近年、インクジェット記録方式は簡便・安価に画像を作成できるため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷分野に応用されてきている。特に、微細なドットを出射、制御するインクジェット記録装置や、色再現域、耐久性、出射適性等を改善したインクジェットインク及びインクジェットインクの吸収性、色材の発色性、表面光沢などを飛躍的に向上させたインクジェット用専用紙を用い、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。従って、今日のインクジェット記録方式の画質向上は、インクジェット記録装置、インクジェット用インク、インクジェット用専用紙の全てが揃って初めて達成されている。
しかしながら、専用紙を必要とするインクジェットシステムでは、用いることのできる記録媒体が制限されること、記録媒体のコストアップ等の課題を抱えている。
一方、オフィスや産業用途においては、記録媒体(例えば、PPC用紙、一般印刷用の上質紙等の所謂普通紙、また一般印刷用のコート紙、アート紙等)の制約を受けずに、高速フルカラー印字が行えるプリントシステムのニーズが益々高まりつつある。現行のインクジェットプリンタおよびインクジェット記録用インクにおいては、その性能を十分に引き出すために、高いインク吸収性を付与したインクジェット専用紙が一般的に使用されている。しかし、通常の印刷に用いられるアート紙、コート紙等の印刷用塗工紙は、インクジェット専用紙に比較して安価であるというメリットがある一方、インク吸収性がインクジェット専用紙、普通紙等に比べ著しく少ないという問題がある。従って、通常のインクジェット方式で記録した場合は、インクの吸収が間に合わず、画像滲み(ビーディング)やブリードを引き起こし十分な画質を得ることが難しい。
上記課題に対し、一般印刷用のアート紙、コート紙に対して、樹脂エマルジョンを添加したインクジェットインクを用いて、インクジェット記録方法により画像記録する方法が開示されている(例えば、特許文献1、2参照。)。しかし、これら開示されている方法では、印刷用アート紙、コート紙に対し、インクの打ち込み量が多く、乾燥に時間を要し、また記録媒体表面にインクが溢れた状態で異なる色のインクが混ざることにより、カラーブリードが発生しやすいという問題を有していた。
また、顔料を凝集させるプレコート液を、インク印字前に記録媒体に付着させる方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、開示されている記録方法では、操作が煩雑になること、単位面積当たりの水付与量が多くなるため、カールやコックリングを生じやすいという欠点を抱えていた。
特開2002−67473号公報 特開2002−69346号公報 特開2003−211819号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、印刷用塗工紙に印字した際のビーディング耐性、カラーブリード耐性に優れ、かつ高い印字精度が得られるインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
不揮発成分が10質量%以上、50質量%未満であるインクジェットインクを、液滴量として0.1pL以上、0.5pL以下で印刷用塗工紙に印字することを特徴とするインクジェット記録方法。
(請求項2)
静電吸引方式により印字することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録方法。
(請求項3)
前記インクジェットインクは、顔料を10質量%以上、30質量%以下含有することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
(請求項4)
前記インクジェットインクが、油性インクであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
(請求項5)
前記インクジェットインクが、水性インクであり、かつ不揮発成分が10質量%以上、20質量%未満であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
本発明によれば、印刷用塗工紙に印字した際のビーディング耐性、カラーブリード耐性に優れ、かつ高い印字精度が得られるインクジェット記録方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、不揮発成分が10質量%以上、50質量%未満であるインクジェットインクを、液滴量として0.1pL以上、0.5pL以下で印刷用塗工紙に印字することを特徴とするインクジェット記録方法により、印刷用塗工紙に印字した際のビーディング耐性、カラーブリード耐性に優れ、かつ高い印字精度が得られるインクジェット記録方法を実現できることを見出し、本発明に至った次第である。
すなわち、これまで印刷用塗工紙のインク吸収能は非常に低いものであると考えられていた。しかし、本発明者らは、印刷用塗工紙のインク液の吸収挙動について詳細な研究を重ねた結果、驚くべきことに、インク浸透の初期段階において、多くの印刷用塗工紙では速いインク吸収性を示すことを見出した。
図1は、アート紙上に印字したインクの浸透挙動の一例を示すグラフである。横軸にアート紙上にインク液滴が着弾してからの接触時間の平方根(msec1/2)を、縦軸に各接触時間におけるアート紙中へのインクの浸透量(ml/m2)をプロットしたグラフである。図1のグラフより明らかなように、インクが着弾した直後の極めて短時間の領域では、アート紙中へのインク浸透量が急速に浸透することが分かる。このことより、アート紙に付与するインク液量が少量であれば、インク液のほとんどは急速に浸透することが推測される。更に、インク液に一定量以上の不揮発成分が含まれる場合、印刷用塗工紙上に残る成分が濃縮されるため、その粘度は急速に増加することが考えられる。
以上の知見をインクジェット記録方法に応用し、(1)インク付与量すなわちインク液滴量を一定量以下とし、さらに、(2)インクに一定量以上の不揮発成分を含有させることにより、インク成分の浸透濃縮に伴う粘度上昇によって、印刷用塗工紙でのビーディングやカラーブリードが防止できることを見出した。
以下、本発明の詳細について説明する。
本発明のインクジェット記録方法においては、不揮発成分が10質量%以上、50質量%未満であるインクジェットインクを用いて、液滴量として0.1pL以上、0.5pL以下で印刷用塗工紙に印字することを特徴とする。
はじめに、本発明に係るインクジェットインク(以下、単にインクともいう)について説明する。
本発明でいうインクジェットインクの不揮発成分とは、インクを減圧下で加熱乾燥した後に残存する成分を指し、具体的には、インクを構成する顔料、高分子化合物(例えば、樹脂微粒子等)、無機化合物等がこれに該当する。本発明のインクジェット記録方法においては、浸透濃縮による増粘効果をより発現させる観点から、不揮発成分は10質量%以上であり、また、インク保存安定性、出射安定性の観点から50質量%未満である。さらに好ましくは10質量%以上、30質量%未満である。
(油性インク)
本発明に係るインクは不揮発成分の比率が多いことを特徴とするが、そのような構成からなるインクの出射安定性を付与する観点から、油性インクであることが好ましい態様の1つである。
本発明でいう油性インクとは、その溶媒の大部分、例えば、全溶媒の75質量%以上、より好ましくは90質量%以上が非水溶性有機溶媒からなるインクであり、この様な非水溶性有機溶媒としては、高沸点の炭化水素を挙げることができる。
本発明で使用される非水溶性有機溶媒は、毒性の少ないもの、引火性が少ないもの、臭気が少ないものがよく、直鎖状または分岐状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、石油ナフサおよびこれらのハロゲン置換体等から選ばれた溶媒が挙げられる。例えば、ヘキサン、オクタン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリン、ノナン、ドデカン、イソドデカン、エクソン社のアイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL、フィリップ石油社のソルトール、出光石油化学社のIPソルベント、石油ナフサではシェル石油化学社のS.B.R.シェルゾール70、シェルゾール71、モービル石油社のベガゾール等から選ばれた溶媒を単独または混合して用いることができる。
好ましい炭化水素溶剤としては、沸点が150〜350℃の範囲にある高純度のイソパラフィン系炭化水素が挙げられ、市販品としてはエクソン化学製のアイソパーG,H,L,M,V(商品名)、ノーパー12,13,15(商品名)、出光石油化学製のIPソルベント1620,2028(商品名)、日本石油化学製のアイソゾール300,400(商品名)、アムスコOMS、アムスコ460溶剤(アムスコ;スピリッツ社の商品名)等が挙げられる。
ハロゲン置換の炭化水素系溶媒としてはフルオロカーボン系溶媒があり、例えば、C716、C818などのCn2n+2で表されるパーフルオロアルカン類(例えば、住友3M社製「フロリナートPF5080」、「フロリナートPF5070」(商品名)等)、フッ素系不活性液体(住友3M社製「フロリナートFCシリーズ」(商品名)等)、フルオロカーボン類(デュポンジャパンリミテッド社製「クライトックスGPLシリーズ」(商品名)等)、フロン類(ダイキン工業株式会社製「HCFC−141b」(商品名)等)、[F(CF24CH2CH2I]、[F(CF26I]等のヨウ素化フルオロカーボン類(ダイキンファインケミカル研究所製「I−1420」、「I−1600」(商品名)等)等が挙げられる。
本発明で使用される非水性有機溶媒として、更に高級脂肪酸エステルや、シリコーンオイルも使用できる。シリコーンオイルの具体例としては、低粘度の合成ジメチルポリシロキサン、環状メチルポリシロキサン等が挙げられ、市販品としては、信越シリコーン製のKF96L(商品名)、KF994(商品名)、東レ・ダウコーニング・シリコーン製のSH200(商品名)等がある。
これらの非水性有機溶媒とともに、混合して使用できる溶媒としては、アルコール類(例えばメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、フッ化アルコール等)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、カルボン酸エステル類(例えば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル等)、エーテル類(例えばジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)およびハロゲン化炭化水素類(例えばメチレンジクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、メチルクロロホルム等)等の溶媒が挙げられる。
次に、本発明に係る油性インクで使用される着色剤について説明する。
油性インクに用いる着色剤としては、顔料であることが好ましく、例えば、有機顔料および無機顔料、もくしは顔料を分散媒として不溶性の樹脂等に分散させたもの、または顔料表面に樹脂をグラフト化したもの等を用いることができる。また樹脂粒子を染料で染色したもの等も用いることができる。
有機顔料および無機顔料の具体例としては、例えば、イエロー色を呈するものとして、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG等),C.I.ピグメントイエロー74の如きモノアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー12(ジスアジイエローAAA等),C.I.ピグメントイエロー17の如きジスアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー180の如き非ベンジジン系のアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー100(タートラジンイエローレーキ等)の如きアゾレーキ顔料、C.I.ピグメントイエロー95(縮合アゾイエローGR等)の如き縮合アゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー115(キノリンイエローレーキ等)の如き酸性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントイエロー18(チオフラビンレーキ等)の如き塩基性染料レーキ顔料、フラバントロンイエロー(Y−24)の如きアントラキノン系顔料、イソインドリノンイエロー3RLT(Y−110)の如きイソインドリノン顔料、キノフタロンイエロー(Y−138)の如きキノフタロン顔料、イソインドリンイエロー(Y−139)の如きイソインドリン顔料、C.I.ピグメントイエロー153(ニッケルニトロソイエロー等)の如きニトロソ顔料、C.I.ピグメントイエロー117(銅アゾメチンイエロー等)の如き金属錯塩アゾメチン顔料等が挙げられる。
マゼンタ色を呈するものとして、C.I.ピグメントレッド3(トルイジンレッド等)の如きモノアゾ系顔料、C.I.ピグメントレッド38(ピラゾロンレッドB等)の如きジスアゾ顔料、C.I.ピグメントレッド53:1(レーキレッドC等)やC.I.ピグメントレッド57:1(ブリリアントカーミン6B)の如きアゾレーキ顔料、C.I.ピグメントレッド144(縮合アゾレッドBR等)の如き縮合アゾ顔料、C.I.ピグメントレッド174(フロキシンBレーキ等)の如き酸性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントレッド81(ローダミン6G’レーキ等)の如き塩基性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントレッド177(ジアントラキノニルレッド等)の如きアントラキノン系顔料、C.I.ピグメントレッド88(チオインジゴボルドー等)の如きチオインジゴ顔料、C.I.ピグメントレッド194(ペリノンレッド等)の如きペリノン顔料、C.I.ピグメントレッド149(ペリレンスカーレット等)の如きペリレン顔料、C.I.ピグメントレッド122(キナクリドンマゼンタ等)の如きキナクリドン顔料、C.I.ピグメントレッド180(イソインドリノンレッド2BLT等)の如きイソインドリノン顔料、C.I.ピグメントレッド83(マダーレーキ等)の如きアリザリンレーキ顔料等が挙げられる。
シアン色を呈する顔料として、C.Iピグメントブルー25(ジアニシジンブルー等)の如きジスアゾ系顔料、C.I.ピグメントブルー15(フタロシアニンブルー等)の如きフタロシアニン顔料、C.I.ピグメントブルー24(ピーコックブルーレーキ等)の如き酸性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントブルー1(ビクロチアピュアブルーBOレーキ等)の如き塩基性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントブルー60(インダントロンブルー等)の如きアントラキノン系顔料、C.I.ピグメントブルー18(アルカリブルーV−5:1)の如きアルカリブルー顔料等が挙げられる。
ブラック色を呈する顔料として、BK−1(アニリンブラック)の如きアニリンブラック系顔料等の有機顔料や酸化鉄顔料、およびファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料類が挙げられる。カーボンブラック顔料の具体例としては、三菱化学(株)のMA−8,MA−10,MA−11,MA−100,MA−220,#25,#40,#260,#2600,#2700B,#3230B,CF−9,MA−100R、MA−200RBや、デグサ社のプリンテックス75,90、キャボット社のモナーク800,1100などが挙げられる。また、金、銀、銅などの色再現のために金属粉を応用し用いることもできる。
その他、ロジンエステル樹脂や塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂等に顔料微粒子を分散させた加工顔料が市販されており、これを用いてもよい。市販加工顔料の具体例としては、チバスペシャリティケミカルズ社のマイクロリス顔料等が挙げられ、好ましい加工顔料の例としては、ロジンエステル樹脂で顔料を被覆したマイクロリス−T顔料が挙げられる。
本発明に係る油性インクでは、小液滴で印字しても十分な画像濃度を得る観点から、インク中の顔料濃度を10質量%以上の高濃度とすることが好ましく、上限は出射安定性の観点から30質量%未満であることが好ましい。
本発明に係る油性インクでは、顔料と混合して分散性を向上させるため、あるいは顔料の定着性を向上させるために、非水性有機溶媒に不溶性または膨潤性の樹脂(バインダー樹脂)を使用することが好ましい。このような樹脂としては、種々公知の天然もしくは合成樹脂を用いることが出来るが、例えば、オレフィン重合体および共重合体(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリレート共重合体、エチレン−メタクリレート共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等)、スチレンおよびその誘導体の重合体ならびに共重合体(例えば、ブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−スチレン共重合体、スチレン−メタクリレート共重合体、スチレン−アクリレート共重合体等)、アクリル酸エステル重合体および共重合体、メタクリル酸エステル重合体および共重合体、イタコン酸ジエステル重合体および共重合体、無水マレイン酸共重合体、ロジン樹脂、水素添加ロジン樹脂、石油樹脂、水素添加石油樹脂、マレイン酸樹脂、テルペン樹脂、水素添加テルペン樹脂、クロマン−インデン樹脂、環化ゴム−メタクリル酸エステル共重合体、環化ゴム−アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
本発明に係る油性インクには、所望により界面活性剤、各種添加剤を適宜加えてもよい。
具体的には、脂肪酸類(例えば、炭素数6〜32のモノカルボン酸、多塩基酸;例えば、2−エチルヘキシン酸、ドデセニルコハク酸、ブチルコハク酸、2−エチルカプロン酸、ラウリル酸、パルミチン酸、エライジン酸、リノレイン酸、リシノール酸、オレイン酸、ステアリン酸、エナント酸、ナフテン酸、エチレンジアミン四酢酸、アビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、水添ロジン等)、樹脂酸、アルキルフタル酸、アルキルサリチル酸等の金属塩(金属イオンの金属としては、Na、K、Li、B、Al、Ti、Ca、Pb、Mn、Co、Zn、Mg、Ce、Ag、Zr、Cu、Fe、Ba等)、界面活性化合物類(例えば、有機リン酸またはその塩類として、炭素数3〜18のアルキル基からなるモノ、ジまたはトリアルキルリン酸等、有機スルホン酸またはその塩類として、長鎖脂肪族スルホン酸、長鎖アルキルベンゼンスルホン酸、ジアルキルスルホコハク酸等またはその金属塩、両性界面活性化合物として、レシチン、ケファリン等のリン脂質等が挙げられる)、フッ素原子および/またはジアルキルシロキサン結合基を含有するアルキル基含有の界面活性剤類、脂肪族アルコール類(例えば、炭素数9〜20の分岐状アルキル基からなる高級アルコール類、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、シクロヘキシルアルコール等)、多価アルコール類{例えば、炭素数2〜18のアルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、ドデカンジオールなど)};炭素数4〜1000のアルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);炭素数5〜18の脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);炭素数12〜23のビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど)の炭素数2〜18のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、α−オレフィンオキサイドなど)付加物、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等のポリオール類;3価〜8価またはそれ以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類の炭素数2〜18のアルキレンオキサイド付加物(付加モル数は2〜20)、上記多価アルコールのエーテル誘導体(ポリグリコールアルキルエーテル類、アルキルアリールポリグリコールエーテル等)、多価アルコールの脂肪酸エステル誘導体、多価アルコールのエーテルオレート誘導体(例えば、エチレングリコールモノエチルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルアセテート、プロピレングリコールモノブチルプロピオレート、ソルビタンモノメチルジオキサノレート等)、アルキルナフタレンスルホネート、アルキルアリールスルホネート等の化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
次に、本発明に係る油性インクの調製方法について説明する。
インクの調製には、各種顔料インクの作製方法として公知である一般的な手法を用いることが出来る。例えば、樹脂により着色剤が被覆された着色剤粒子は、着色剤を樹脂で被覆して着色混和物を形成した後、前記着色混和物を非水性有機溶媒中で微粒子状に分散することにより形成することができる。まず、着色剤を樹脂で被覆して着色混和物を作る工程について説明する。着色混和物は例えば以下の方法で調製する。
1)着色剤と樹脂とを、樹脂の軟化点以上の温度でロールミル、バンバリミキサー、ニーダー等の混練機を用いて溶融混練し、冷却後に粉砕して着色混和物を得る方法
2)樹脂を溶剤に溶解し、着色剤を加え、ボールミル、アトライター、サンドグラインダー等で湿式分散し、溶剤を蒸発させて着色混和物を得るか、または、分散物を前記樹脂の非溶剤中に注ぎ、沈殿させて混和物を得、その後乾燥させて着色混和物を得る方法
3)フラッシング法で、顔料の含水ペースト(ウェットケーキ)を樹脂または樹脂溶剤と共に混練し、水を樹脂または樹脂溶液で置換した後、水および溶剤を減圧乾燥して着色混和物を得る方法。
次に上記で説明した着色混和物を非水性有機溶媒中で微粒子状に分散する分散工程について述べる。
分散工程では、微粒子状に分散し且つ非水性有機溶媒中で分散安定化させるために顔料分散剤を使用する。着色混和物と顔料分散剤の使用としては、例えば、次のような方法がある。
1.着色混和物と顔料分散剤を予め混合した顔料組成物を非水性有機溶媒中に添加して分散する
2.非水性有機溶媒に着色混和物と顔料分散剤を別々に添加して分散する
3.非水性有機溶媒に着色混和物と顔料分散剤を予め別々に分散し得られた分散体を混合する。この場合、顔料分散剤を溶剤のみで分散してもよい
4.非水性有機溶媒に着色混和物を分散した後、得られた顔料分散体に顔料分散剤を添加する等の方法があり、これらのいずれによっても目的とする効果が得られる。
上記の着色混和物を非水性有機溶媒中で混合あるいは分散する機械としては、ディゾルバー、ハイスピードミキサー、ホモミキサー、ニーダー、ボールミル、ロールミル、サンドミル、アトライター等が使用できる。この着色混和物を分散し形成された着色剤粒子の平均粒径の範囲は0.01〜10μmが好ましく、より好ましくは0.01〜3μmの範囲で、特に好ましくは0.01〜1.0μmの範囲である。
次いで、本発明に係るインクの一方の好ましい態様である水性インクについて説明する。
本発明に係るインクが水性インクである場合、デキャップ等の観点から不揮発成分が10質量%以上、20質量%未満であることが好ましい。
本発明でいう水性インクとは、その溶媒成分が水及び水と相溶する有機溶媒からなるインクであり、インク中の水量は10質量%以上、80質量%未満であることが好ましい。
本発明に係る水性インクでは、少なくとも水と、顔料、樹脂微粒子等の不揮発性分及び水溶性有機溶媒により構成されている。
本発明においては適用可能な顔料としては、従来公知の有機及び無機顔料が使用でき、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
具体的な有機顔料を以下に例示する。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138、ピグメントイエロー180等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
本発明に係るインクで適用する顔料は、通常、分散剤を用いて公知の分散手段により分散されるが、適用可能な分散剤としては、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、または水溶性高分子分散剤を挙げることができる。
本発明に係るインクにおいて好ましく用いることができる水溶性高分子分散剤としては、下記の水溶性樹脂を用いることが吐出安定性の観点から好ましい。
水溶性樹脂として好ましく用いられるのは、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体等のような水溶性樹脂である。
水溶性樹脂のインク全量に対する含有量としては、0.1〜10質量%が好ましく、更に好ましくは、0.3〜5質量%である。これらの水溶性樹脂は二種以上併用することも可能である。
また、本発明で用いることのできる分散手段としては、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー、高圧ホモジナイザー等の各種分散機を用いることができる。また、顔料分散体の粗粒分を除去する目的で、遠心分離装置を使用すること、フィルターを使用することも好ましい。
本発明に係るインクにおいて、顔料分散体の平均粒径は500nm以下が好ましく200nm以下がより好ましく、100nm以下が特に好ましい。
本発明に係るインクにおいては、樹脂微粒子を用いることができる。
本発明に係る樹脂微粒子は、媒質中、例えば、水中に分散した状態で提供され、ポリマー微粒子あるいはラテックスとも呼ばれている。
上記樹脂微粒子は、各種ポリマーの水分散体の形態で用いることができる。具体的には、アクリル系、スチレン−アクリル系、アクリロニトリル−アクリル系、酢酸ビニル系、酢酸ビニル−アクリル系、酢酸ビニル−塩化ビニル系、ポリウレタン系、シリコン−アクリル系、アクリルシリコン系、ポリエステル系、エポキシ系の各ポリマーを挙げることができる。
通常、これらの樹脂微粒子は、乳化重合法によって得られる。そこで用いられる界面活性剤、重合開始剤等については、常法で用いられるものを用いれば良い。樹脂微粒子の合成法に関しては、米国特許第2,852,368号、同2,853,457号、同3,411,911号、同3,411,912号、同4,197,127号、ベルギー特許第688,882号、同691,360号、同712,823号、特公昭45−5331号、特開昭60−18540号、同51−130217号、同58−137831号、同55−50240号等に詳しく記載されている。
本発明に係るインクで用いる樹脂微粒子は、平均粒径が10〜200nmであることが好ましく、より好ましくは10〜150nm、更に好ましくは10〜100nmである。
樹脂微粒子の平均粒径が10nm以上であれば、樹脂微粒子が記録媒体の内部に浸透せず、表面に存在するため、光沢性の面で好ましい。また、樹脂微粒子の平均粒径が200nm以下であれば、樹脂微粒子がある程度小さいため、記録媒体表面でのレベリング性の観点で有利となり、光沢性の面で好ましい。
樹脂微粒子の平均粒径は、光散乱方式やレーザードップラー方式を用いた市販の粒径測定装置、例えば、ゼータサイザー1000(マルバーン社製)等を用いて、簡便に求めることができる。
本発明に係るインクにおいては、樹脂微粒子のインク中での含有量が、0.2〜12質量%であることが好ましく、更に好ましくは3〜10質量%である。樹脂微粒子の添加量が0.2質量%以上であれば、褪色性に対しより十分な効果を発揮することができ、12質量%以下であれば、インク吐出性がより安定となり、更に保存中でのインク粘度の上昇を抑制することができ、より好ましい。
本発明に係る水性インクでは親水性溶媒を含有するものであり、親水性溶媒としては、水及び水溶性有機溶剤等の混合溶媒が用いられる。好ましく用いられる水溶性有機溶剤の例としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)等が挙げられる。
本発明に係る水性インクに好ましく使用される界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、アルキルエステル硫酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、グリセリンエステル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アミンオキシド等の活性剤、アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。
これらの界面活性剤は顔料の分散剤としても用いることができ、特にアニオン性界面活性剤を好ましく用いることができる。
本発明に係る水性インクでは、上記説明した以外に、必要に応じて、出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号等に記載されている退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号および特開平4−219266号等に記載されている蛍光増白剤等を挙げることができる。
上記説明した本発明に係るインクは、複数色のインクを用いてインクジェット記録を行なうことができ、少なくともブラック、シアン等の明度の低いインクを本発明のインクジェット記録方法に従って印字することが、カラーブリード防止のため好ましく、より好ましくは、全色のインクを本発明のインクジェット記録方法により印字することである。
本発明のインクジェット記録方法では、上記説明したインクを用いて、印刷用塗工紙上に印字することを特徴とする。
印刷用塗工紙とは、印刷でしばしば用いられる塗工紙であり、一般的には上質紙や中質紙を原紙とし、紙の表面に白土等の顔料を塗布した後、平滑性を高めるためにカレンダー処理をかけて作製される。このような処理により、白色度や平滑性、印刷インクの受理性、あるいは網点再現性、印刷光沢、印刷不透明度などが向上する。塗工量により、アート紙、コート紙、軽量コート紙等の分類があり、また、紙の光沢によりグロス系、ダル系、マット系等に分類される。
アート紙は、塗工量が片面20g/m2前後の塗工紙であり、一般的には、紙表面に顔料を塗工した後、カレンダー処理をかけて作製される。特アート、並アート、マット(艶消し)アート、片アート(片面塗工)、両アート(両面塗工)などの種類があり、具体的には、OK金藤N、サテン金藤N、SA金藤、ウルトラサテン金藤N、OKウルトラアクアサテン、OK金藤片面、Nアートポスト、NK特両面アート、雷鳥スーパーアートN、雷鳥スーパーアートMN、雷鳥アートN、雷鳥ダルアートN、ハイマッキンレーアート、ハイマッキンレーマット、ハイマッキンレーピュアダルアート、ハイマッキンレースーパーダル、ハイマッキンレーマットエレガンス、ハイマッキンレーディープマット等がある。
コート紙は、塗工量が片面10g/m2前後の塗工紙であり、一般的には、抄紙機の途中に設けた塗工装置で加工して作製される。コート量がアート紙より少なく、平滑度はやや落ちるものの廉価、軽量という利点がある。また、軽量コートや微塗工紙というコート量のさらに少ない種類の塗工紙も存在する。これらのコート紙の具体例として、PODグロスコート、OKトップコート+、OKトップコートS、オーロラコート、ミューコート、ミューホワイト、雷鳥コートN、ユトリロコート、パールコート、ホワイトパールコート、PODマットコート、ニューエイジ、ニューエイジW、OKトップコートマットN、OKロイヤルコート、OKトップコートダル、Zコート、シルバーダイヤ、ユーライト、ネプチューン、ミューマット、ホワイトミューマット、雷鳥マットコートN、ユトリログロスマット、ニューVマット、ホワイトニューVマット等が挙げられる。
本発明のインクジェット記録方法において、吐出する液適量が0.1pL以上、0.5pL以下であることが必要である。0.1pL未満では液滴の制御が困難になるため、印字精度が悪化する。一方、液適量が0.5pLを超えると、印刷用塗工紙へのインクの浸透が不十分となり、ビーディング、カラーブリードが防止できない。
本発明のインクジェット記録方法においては、本発明に係るインクを印刷用塗工紙上に吐出する方法として、静電吸引方式を用いることが好ましい。
一般に、インクジェット記録方式としては、圧電素子の振動によりインク流路を変形させることによりインク液滴を吐出させるピエゾ方式、インク流路内に発熱体を設け、その発熱体を発熱させて気泡を発生させ、気泡によるインク流路内の圧力変化に応じてインク液滴を吐出させるサーマル方式、インク流路内のインクを帯電させてインクの静電吸引力によりインク液滴を吐出させる静電吸引方式が知られている。ピエゾ方式、サーマル方式により吐出された液滴は、液適量を本発明の0.1pL以上、0.5pL以下とした場合、記録媒体への着弾前に空気抵抗により著しく液滴速度が低下するため、印字精度が不十分となる場合がある。静電吸引方式の場合、記録媒体に近くなるほど液滴が加速されるため、液適量によらず高い印字精度が得られる。
本発明に係る静電吸引方式のインクジェットプリンタとしては、特開平11−277747号公報に記載のものが挙げられる。かかるインクジェットプリンタは、その先端部からインクの吐出を行う複数の凸状インクガイドと、各インクガイドの先端に対向して配設されると共に接地された対向電極と、各インクガイドごとにインクに吐出電圧を印加する吐出電極とを備えている。そして、凸状インクガイドは、インクを案内するスリット幅が異なる二種類のものを用意し、これらのものを使い分けることで、二種類の大きさの液滴を吐出可能とすることを特徴とする。そして、この従来のインクジェットプリンタは、吐出電極にパルス電圧を印加することでインク液滴を吐出し、吐出電極と対向電極間で形成された電界によりインク液滴を対向電極側に導いている。
本発明では、特に、特開2004−136651号公報に記載の静電吸引方式での吐出することが有効である。上記公報に記載の発明は、帯電したインクの液滴を記録媒体に吐出する液体吐出装置であって、先端部から液滴を吐出する先端部の内部直径が30μm以下のノズルを有する液体吐出ヘッドと、ノズル内にインクを供給するインク供給手段と、ノズル内のインクに吐出電圧を印加する吐出電圧印加手段とを備え、ノズル内のインクがノズル先端部から凸状に盛り上がった状態を形成する凸状メニスカス形成手段を設ける、という構成を採っている。上記構成においては、ノズルの先端部に液滴の受け面が対向するように、ノズルまたは記録媒体が配置される。これら相互の位置関係を実現するための配置作業は、ノズルの移動または記録媒体の移動のいずれにより行っても良い。
本発明のインクジェット記録方法においては、インク供給手段により液体吐出ヘッド内にインクが供給される。ノズル内のインクは吐出を行うために帯電した状態にあることが要求される。なお、インクの帯電に必要な電圧印加を行う帯電専用の電極を設けても良い。
そして、凸状メニスカス形成手段によりノズル先端部においてインクが盛り上がった状態(凸状メニスカス)が形成される。かかる凸状メニスカスの形成のためには、例えば、ノズル内圧力をノズル先端部から液滴がこぼれ落ちない範囲で高める等の方法が採られる。
そして、ノズル先端部の凸状メニスカスの形成前又は同時に、液体吐出ヘッド内のインクに対して吐出電圧印加手段により凸状メニスカス位置における吐出電圧が印加されている。この吐出電圧は、単独では液滴吐出が行われず、凸状メニスカス形成手段によるメニスカス形成との協働により吐出が可能となる範囲に設定されている。従って、凸状メニスカスを形成する駆動電圧により凸状メニスカスがノズル先端に形成されると、凸状メニスカスの突出先端部からインクの液滴が記録媒体の受け面に対して垂直方向に飛翔し、記録媒体の受け面上にはインクのドットが形成される。
なお、本発明のインクジェット記録方法において、インクに対する電圧の印加を行う吐出電圧印加手段とは別に、凸状メニスカスを形成するための凸状メニスカス形成手段を備えることにより、吐出電圧印加手段単独でメニスカス形成及び液滴吐出に要する電圧印加を行う場合と比較して、低い電圧で吐出させることができるので、液体吐出装置をかかる負荷を軽減することができる。
また、上記構成にあっては、凸状メニスカス形成手段を備えることの他に、ノズルを従来にない超微細径とすることでノズル先端部に電界を集中させて電界強度を高めることに特徴がある。ノズルの小径化に関しては後の記載により詳述する。かかる場合、ノズルの先端部に対向する対向電極がなくとも液滴の吐出を行うことが可能である。例えば、対向電極が存在しない状態で、ノズル先端部に対向させて記録媒体を配置した場合、当該記録媒体が導体である場合には、記録媒体の受け面を基準としてノズル先端部の面対称となる位置に逆極性の鏡像電荷が誘導され、記録媒体が絶縁体である場合には、記録媒体の受け面を基準として記録媒体の誘電率により定まる対称位置に逆極性の映像電荷が誘導される。そして、ノズル先端部に誘起される電荷と鏡像電荷又は映像電荷間での静電力により液滴の飛翔が行われる。
但し、本発明の構成は、対向電極を不要とすることを可能とするが、対向電極を併用しても構わない。対向電極を併用する場合には、当該対向電極の対向面に沿わせた状態で記録媒体を配置すると共に対向電極の対向面がノズルからの液滴吐出方向に垂直に配置されることが望ましく、これによりノズル−対向電極間での電界による静電力を飛翔電極の誘導のために併用することも可能となるし、対向電極を接地すれば、帯電した液滴の電荷を空気中への放電に加え、対向電極を介して逃がすことができ、電荷の蓄積を低減する効果も得られるので、むしろ併用することが望ましい構成といえる。
以上の構成を特徴とした静電吸引方式により、従来のインク流路内の圧力変化により吐出する方式と比べ、微小の液滴量の吐出を安定して行なうことができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
《インクセットの調製》
〔インクセット1の調製:水性インク〕
下記の方法に従って、イエローインクY1、マゼンタインクM1、シアンインクC1、ブラックインクK1から構成されるインクセット1を調製した。
(イエローインクY1の調製)
下記の各添加剤を順次混合した後、ディゾルバーを用いて1時間プレ分散を行った。更にビーズミルを用いて練肉し、#3000の金属メッシュフィルターでろ過してイエローインクY1を調製した。
水溶性溶媒:グリセリン 20部
水溶性溶媒:1,2−ヘキサンジオール 5部
界面活性剤:オルフィンE1010(日信化学製) 1部
顔料:C.I.ピグメントイエロー128 15部
顔料分散剤:Solsperse20000(アビシア製) 7部
イオン交換水 52部
(マゼンタインクM1、シアンインクC1、ブラックインクK1の調製)
上記イエローインクY1の調製において、顔料をC.I.ピグメントイエロー128に代えて、それぞれC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブラック7を用いた以外は同様にして、マゼンタインクM1、シアンインクC1、ブラックインクK1を調製した。
〔インクセット2の調製:水性インク〕
下記の方法に従って、イエローインクY2、マゼンタインクM2、シアンインクC2、ブラックインクK2から構成されるインクセット2を調製した。
(イエローインクY2の調製)
下記の各添加剤を順次混合した後、ディゾルバーを用いて1時間プレ分散を行った。更にビーズミルを用いて練肉し、#3000の金属メッシュフィルターでろ過してイエローインクY2を調製した。
水溶性溶媒:ジエチレングリコール 18部
水溶性溶媒:1,2−ヘキサンジオール 10部
界面活性剤:オルフィンE1010(日信化学製) 0.5部
顔料:C.I.ピグメントイエロー128 10部
顔料分散剤:Solsperse20000(アビシア製) 3部
樹脂微粒子:ジョンクリル450(ジョンソンポリマー社製、固形分換算) 2部
イオン交換水 56.5部
(マゼンタインクM2、シアンインクC2、ブラックインクK2の調製)
上記イエローインクY2の調製において、顔料をC.I.ピグメントイエロー128に代えて、それぞれC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブラック7を用いた以外は同様にして、マゼンタインクM2、シアンインクC2、ブラックインクK2を調製した。
〔インクセット3の調製:油性インク〕
下記の方法に従って、イエローインクY3、マゼンタインクM3、シアンインクC3、ブラックインクK3から構成されるインクセット3を調製した。
(イエローインクY3の調製)
下記の各添加剤を順次混合した後、ディゾルバーを用いて1時間プレ分散を行った。更にビーズミルを用いて練肉し、#3000の金属メッシュフィルターでろ過してイエローインクY3を調製した。
有機溶媒:アイソパーG(エクソン化学社製) 82部
顔料:C.I.ピグメントイエロー128 10部
顔料分散剤:Solsperse28000(アビシア製) 8部
(マゼンタインクM3、シアンインクC3、ブラックインクK3の調製)
上記イエローインクY3の調製において、顔料をC.I.ピグメントイエロー128に代えて、それぞれC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブラック7を用いた以外は同様にして、マゼンタインクM3、シアンインクC3、ブラックインクK3を調製した。
〔インクセット4の調製:油性インク〕
下記の方法に従って、イエローインクY4、マゼンタインクM4、シアンインクC4、ブラックインクK4から構成されるインクセット4を調製した。
(イエローインクY4の調製)
下記の各添加剤を順次混合した後、ディゾルバーを用いて1時間プレ分散を行った。更にビーズミルを用いて練肉し、#3000の金属メッシュフィルターでろ過してイエローインクY4を調製した。
有機溶媒:アイソパーG(エクソン化学社製) 75部
顔料:C.I.ピグメントイエロー128 16部
顔料分散剤:Solsperse28000(アビシア製) 9部
(マゼンタインクM4、シアンインクC4、ブラックインクK4の調製)
上記イエローインクY4の調製において、顔料をC.I.ピグメントイエロー128に代えて、それぞれC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブラック7を用いた以外は同様にして、マゼンタインクM4、シアンインクC4、ブラックインクK4を調製した。
〔インクセット5の調製:油性インク〕
下記の方法に従って、イエローインクY5、マゼンタインクM5、シアンインクC5、ブラックインクK5から構成されるインクセット5を調製した。
(イエローインクY5の調製)
下記の各添加剤を順次混合した後、ディゾルバーを用いて1時間プレ分散を行った。更にビーズミルを用いて練肉し、#3000の金属メッシュフィルターでろ過してイエローインクY5を調製した。
有機溶媒:アイソパーG(エクソン化学社製) 57部
顔料:C.I.ピグメントイエロー128 25部
顔料分散剤:Solsperse28000(アビシア製) 18部
(マゼンタインクM5、シアンインクC5、ブラックインクK5の調製)
上記イエローインクY5の調製において、顔料をC.I.ピグメントイエロー128に代えて、それぞれC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブラック7を用いた以外は同様にして、マゼンタインクM5、シアンインクC5、ブラックインクK5を調製した。
〔インクセット6の調製:水性インク〕
下記の方法に従って、イエローインクY6、マゼンタインクM6、シアンインクC6、ブラックインクK6から構成されるインクセット6を調製した。
(イエローインクY6の調製)
下記の各添加剤を順次混合した後、ディゾルバーを用いて1時間プレ分散を行った。更にビーズミルを用いて練肉し、#3000の金属メッシュフィルターでろ過してイエローインクY6を調製した。
水溶性溶媒:ジエチレングリコール 12部
水溶性溶媒:1,2−ヘキサンジオール 8部
界面活性剤:オルフィンE1010(日信化学製) 1部
顔料:C.I.ピグメントイエロー128 7部
顔料分散剤:Solsperse20000(アビシア製) 2部
イオン交換水 70部
(マゼンタインクM6、シアンインクC6、ブラックインクK6の調製)
上記イエローインクY6の調製において、顔料をC.I.ピグメントイエロー128に代えて、それぞれC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブラック7を用いた以外は同様にして、マゼンタインクM6、シアンインクC6、ブラックインクK6を調製した。
〔インクセット7の調製:油性インク〕
下記の方法に従って、イエローインクY7、マゼンタインクM7、シアンインクC7、ブラックインクK7から構成されるインクセット7を調製した。
(イエローインクY7の調製)
下記の各添加剤を順次混合した後、ディゾルバーを用いて1時間プレ分散を行った。更にビーズミルを用いて練肉し、#3000の金属メッシュフィルターでろ過してイエローインクY7を調製した。
有機溶媒:アイソパーG(エクソン化学社製) 95部
顔料:C.I.ピグメントイエロー128 3.5部
顔料分散剤:Solsperse28000(アビシア製) 1.5部
(マゼンタインクM7、シアンインクC7、ブラックインクK7の調製)
上記イエローインクY7の調製において、顔料をC.I.ピグメントイエロー128に代えて、それぞれC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブラック7を用いた以外は同様にして、マゼンタインクM7、シアンインクC7、ブラックインクK7を調製した。
〔インクセット8の調製:油性インク〕
下記の方法に従って、イエローインクY8、マゼンタインクM8、シアンインクC8、ブラックインクK8から構成されるインクセット8を調製した。
(イエローインクY8の調製)
下記の各添加剤を順次混合した後、ディゾルバーを用いて1時間プレ分散を行った。更にビーズミルを用いて練肉し、#3000の金属メッシュフィルターでろ過してイエローインクY8を調製した。
有機溶媒:アイソパーG(エクソン化学社製) 48部
顔料:C.I.ピグメントイエロー128 38部
顔料分散剤:Solsperse28000(アビシア製) 14部
(マゼンタインクM8、シアンインクC8、ブラックインクK8の調製)
上記イエローインクY8の調製において、顔料をC.I.ピグメントイエロー128に代えて、それぞれC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブラック7を用いた以外は同様にして、マゼンタインクM8、シアンインクC8、ブラックインクK8を調製した。
《インクジェット画像記録》
下記の各印字方法と、上記調製したインクセットとを表1に記載の構成で組み合わせ、かつ表1に記載のインク液滴量でインクジェット画像1〜14を作成した。
〔印字方法A:静電吸引型インクジェット記録〕
特開2004−136651号公報に記載のものと同様の静電吸引型インクジェット記録ヘッドをXYステージに固定し、表1記載のインク液滴量で、記録用紙としてNK特両面アート紙(日本加工製紙(株)製)に対し、単色ベタ画像(印字率50%、100%)、カラーの写真画像を記録した。
〔印字方法B:ピエゾ方式インクジェット記録〕
セイコーエプソン社製のインクジェットプリンターPXG−900を、表1記載のインク液滴量となるように改造し、記録用紙としてNK特両面アート紙(日本加工製紙(株)製)に対し、単色ベタ画像(印字率50%、100%)、カラーの写真画像を記録した。
《印字画像の評価》
〔ビーディング耐性の評価〕
上記作成した単色ベタ画像(印字率100%)のビーディング(まだら状画像)の発生の有無を目視観察し、下記の基準に従ってビーディング耐性の評価を行った。
○:印字率100%の全ての単色ベタ画像濃度は均一であり、まだらの発生が全く認められない
△:印字率100%のほぼ全ての単色ベタ画像濃度は均一であるが、一部の色画像で部分的なまだらの発生が認められる
×:印字率100%の全ての単色ベタ画像濃度が不均一であり、全体としてまだら状の画像になっている
〔カラーブリード耐性の評価〕
上記作成したカラーの写真画像における色間滲みの発生について目視観察し、下記の基準に従ってカラーブリード耐性の評価を行った。
○:カラーの写真画像の色間滲みは全く見られず、非常に鮮明な画像である
×:カラーの写真画像で色間滲みが認められ、画像が不鮮明に観察される
〔印字精度の評価〕
上記作成した単色ベタ画像(印字率50%)の印字故障について目視観察し、下記の基準に従って印字精度の評価を行った。
◎:印字率50%の全ての単色ベタ画像は均一であり、非常に高い印字精度である
○:一部の印字率50%の単色ベタ画像で弱いスジの発生が認められるが、全体的にはほぼ均一画像で、良好な印字精度である
△:一部の印字率50%の単色ベタ画像でやや強いスジ発生が認められ、印字精度にやや欠ける特性である
×:全ての印字率50%の単色ベタ画像でスジ、かすれが発生し、印字精度に欠け、実用上問題となる品質である
以上により得られた結果を、表1に示す。
Figure 2006315363
表1に記載の結果より明らかなように、不揮発成分が10質量%以上、50質量%未満である油性インクまたは水性インクを、液滴量として0.1pL以上、0.5pL以下で印刷用塗工紙に印字して形成した本発明の記録方法は、比較例に対し、得られた画像のビーディング耐性及びカラーブリード耐性に優れ、かつ画像の印字精度が高いことが分かる。
アート紙上に印字したインクの浸透挙動の一例を示すグラフである。

Claims (5)

  1. 不揮発成分が10質量%以上、50質量%未満であるインクジェットインクを、液滴量として0.1pL以上、0.5pL以下で印刷用塗工紙に印字することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 静電吸引方式により印字することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記インクジェットインクは、顔料を10質量%以上、30質量%以下含有することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記インクジェットインクが、油性インクであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  5. 前記インクジェットインクが、水性インクであり、かつ不揮発成分が10質量%以上、20質量%未満であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
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