JP3957108B2 - 金属建材の固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属建材の固定構造に関し、詳しくは、壁材のような金属建材の固定をビス止めをおこなうことなく金属建材の裏面側から簡単におこなえるようにしようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁面材に使用する金属建材Aaの固定は、図9に示すようにビスBにて下地5に固定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような固定構造においては、ビス止めのようなねじ込み作業や打ち込み作業を要し、金属建材Aaの固定作業が煩雑になるとともに金属建材Aaを貫通するビスBを伝って雨水などが下地5側に漏洩するという問題があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、壁材のような金属建材の固定をビス止めをおこなうことなく金属建材の裏面側から簡単におこなえる金属建材の固定構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1においては、金属板製の建材本体1に裏面側に凹入するように折り曲げて裏面側部分が大径部2aとなる長尺で袋状の被固定部2を形成し、板状の固定金具4の縁部に開口して大径部2aよりも大きい幅の導入切欠き4aを形成し、導入切欠き4aの奥に導入切欠き4aに連通して導入切欠き4aよりも広幅となる回動用の切欠き4bを形成し、建材本体1の裏面側において大径部2aを固定金具4の導入切欠き4aをへて回動用の切欠き4bに案内し、固定金具4を回転させて大径部2aの抜け止めを図って固定金具4を下地5に固定することを特徴とするものである。
【0006】
このような構成によれば、建材本体1の裏面側において大径部2aに固定金具4の導入切欠き4aをへて回動用の切欠き4bを案内した後、固定金具4を回転させて導入切欠き4aによって大径部2aの抜け止めを図るのであり、この固定金具4を下地5に固定するのである。
【0007】
請求項2においては、金属建材Aは壁材であり、被固定部2は縦方向に長く形成され、固定金具4を水平方向に対して斜めにして被固定部2を回動用の切欠き4bに案内し、固定金具4を略水平になるように回転させて大径部2aの抜け止めを図ることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成によれば、金属建材Aは壁材として被固定部2を縦方向に長くしておけば、固定金具4を水平方向に対して斜めにして導入切欠き4aをへて回動用の切欠き4bを被固定部2の大径部2aに案内し、固定金具4を略水平になるように回転して固定金具4を下地5に安定して取り付けることができ、施工性を高めるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1(a)(b)は本発明における実施の形態1の動作を示す斜視図であり、図2(a)は金属建材Aの概略断面図である。
【0011】
金属建材Aは金属板製の建材本体1の途中部分を裏面側に凹入するように折り曲げて裏面側部分が大径部2aとなるとともに表面側部分が小径部2bとなる袋状の被固定部2を複数本形成したものである。このような被固定部2の形状は図3(a)(b)(c)のように変更することができる。又、金属建材Aにおいて、被固定部2,2間の板面形状は図2(b)のように強度リブ6を形成するなど種々に変更することができる。
【0012】
図1に示すように、固定金具4は、厚板で形成されていて、固定金具4の前縁部に開口して大径部2aよりも大きい幅の導入切欠き4aを形成し、導入切欠き4aの奥に導入切欠き4aに連通して導入切欠き4aよりも広幅となる回動用の切欠き4bを形成している。具体的には、固定金具4に略T字状の切り目7を入れ、折り目8において導入舌片9,9を板面に対して反対方向で斜めに折り曲げ、かつ、先端片10,10を折り曲げることで、導入切欠き4a及び回動用の切欠き4bを形成するものである。この場合、導入切欠き4aの幅W1、つまり、導入舌片9,9間の間隔は大径部2aの幅W2よりも大きくしている。
【0013】
しかして、図1(a)(b)に示すように、建材本体1の裏面側において、固定金具4の導入舌片9,9間に形成されている導入切欠き4aを大径部2aに挿通するとともに大径部2aを奥の回動用の切欠き4bに案内した後、固定金具4を回転させて略水平にし、回動用の切欠き4bの奥の先端片10,10を大径部2aの背部に面接させて大径部2aの抜け止めを図るのであり、このようにした後、ボルト11にて固定金具4を下地5に固定するのである。下地5はチャンネル状の胴縁である。この場合、金属建材Aは壁材として被固定部2を縦方向に形成するのであり、金属建材Aの上端部が軒先の下部においてボルト等(図示せず)にて固定されている。
【0014】
このように、固定金具4を略水平になるように下地5に固定することで、固定金具4を安定して取り付けることができ、施工性を高めることができるのである。
【0015】
図4は金属建材A,Aの接続構造を示していて、金属建材Aの一側端部には小径部2bの内部に接続凹部13が形成されている。金属建材Aの他側端には接続片14が延出されている。しかして、接続片14を接続凹部13に挿入して、イ,ロ,ハ,ニの4箇所において弾接して水密を図るものである。このうち、ロ,ハはいずれか一方が弾接しておればよい。金属建材A,Aの接続形態は例えば、図8のように、接続片14の先端を大径部2aの底部に弾接させるようにしてもよく、接続形態は種々変更することができる。
【0016】
図5は金属建材A,Aの接続箇所において、上記固定金具4を使って両金属建材A,Aを固定している状態を示している。
【0017】
図6は、実施の形態2を示していて、固定金具4にスリットSを形成して先端片10をなくし、又、固定金具4に取り付け片12を斜めに延出させたものである。但し、基本的な構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成のものには同じ符号を付して説明は省略する。
【0018】
本実施の形態においては、図6(a)(b)に示すように、固定金具4を水平にして金属建材Aの被固定部2の大径部2aに導入舌片9,9間の導入切欠き4aを遊合し、更に、導入切欠き4aの奥の回動用の切欠き4bに大径部2aを案内し、その後、固定金具4を回転させて導入舌片9の後縁部を大径部2aの背部に当接させて大径部2aの抜け止めを図るのである。そして、水平となった固定金具4を下地5にボルト11にて固定するのである。
【0019】
尚、固定金具4の形状は種々変更可能である。
【0020】
【発明の効果】
請求項1においては、金属板製の建材本体に裏面側に凹入するように折り曲げて裏面側部分が大径部となる長尺で袋状の被固定部を形成し、板状の固定金具の縁部に開口して大径部よりも大きい幅の導入切欠きを形成し、導入切欠きの奥に導入切欠きに連通して導入切欠きよりも広幅となる回動用の切欠きを形成し、建材本体の裏面側において大径部を固定金具の導入切欠きを回動用の切欠きをへて回動用の切欠きに案内し、固定金具を回転させて大径部の抜け止めを図って固定金具を下地に固定するから、金属建材を固定するのに際して、大径部に固定金具の導入切欠きをへて回動用の切欠きを案内した後、固定金具を回転させて導入切欠きによって大径部の抜け止めを図るのであり、金属建材の固定を裏面側からおこなえるのであり、従来のように、表面側からビス止めをおこなわなくてもよく、又、ビスを伝う漏水を回避することができるという利点がある。
【0021】
この場合、請求項2のように、金属建材は壁材として被固定部を縦方向に長くしておけば、固定金具を水平方向に対して斜めにして導入切欠きをへて被固定部の大径部を回動用の切欠きに案内し、固定金具を略水平になるように回転させて大径部の抜け止めを図って固定金具を下地に安定して取り付けることができ、施工性を高めることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明の動作を示す斜視図、(c)は固定金具の製作途中の平面図である。
【図2】(a)は同上の金属建材の水平断面図、(b)は他例の部分概略断面図である。
【図3】(a)(b)(c)は同上の被固定部の他例の拡大平面図である。
【図4】同上の金属建材を接続している部分の断面図である。
【図5】(a)は同上の概略平面図、(b)(c)は動作を示す正面図である。
【図6】同上の実施の形態2を示し、(a)(b)は動作を示す斜視図である。
【図7】(a)は同上の概略平面図、(b)(c)は動作を示す正面図である。
【図8】同上の金属建材の他の接続形態を示す断面図である。
【図9】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 建材本体
2 被固定部
2a 大径部
2b 小径部
4 固定金具
4a 導入切欠き
4b 回動用の切欠き
5 下地
Claims (2)
- 金属板製の建材本体に裏面側に凹入するように折り曲げて裏面側部分が大径部となる長尺で袋状の被固定部を形成し、板状の固定金具の縁部に開口して大径部よりも大きい幅の導入切欠きを形成し、導入切欠きの奥に導入切欠きに連通して導入切欠きよりも広幅となる回動用の切欠きを形成し、建材本体の裏面側において大径部を固定金具の導入切欠きをへて回動用の切欠きに案内し、固定金具を回転させて大径部の抜け止めを図って固定金具を下地に固定することを特徴とする金属建材の固定構造。
- 金属建材は壁材であり、被固定部は縦方向に長く形成され、固定金具を水平方向に対して斜めにして被固定部の大径部を回動用の切欠きに案内し、固定金具を略水平になるように回転させて大径部の抜止めを図ることを特徴とする請求項1記載の金属建材の固定構造。
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JP11228598A JP3957108B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 金属建材の固定構造 |
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JPH11303365A JPH11303365A (ja) | 1999-11-02 |
JP3957108B2 true JP3957108B2 (ja) | 2007-08-15 |
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JP11228598A Expired - Fee Related JP3957108B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 金属建材の固定構造 |
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JP (1) | JP3957108B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11248383B2 (en) | 2018-09-21 | 2022-02-15 | Cooper E. Stewart | Insulating concrete form apparatus |
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1998
- 1998-04-22 JP JP11228598A patent/JP3957108B2/ja not_active Expired - Fee Related
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