JP3956494B2 - 直動案内軸受装置における案内レールの固定構造 - Google Patents

直動案内軸受装置における案内レールの固定構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、工作機械、産業機械等においてリニアガイドとして用いられる直動案内軸受装置における案内レールの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械、産業機械等に用いられる直動案内軸受装置は、一方向に延びる案内レールと、この案内レールに摺動自在に遊嵌されたスライダとで構成されている。案内レールの外面には転動体転動溝が設けられ、スライダには案内レールの転動体転動溝に対向する負荷転動体転動溝が設けられている。
【0003】
そしてスライダの負荷転動体転動溝の両端部には湾曲路を介して連結された転動体循環路が設けられ、この転動体循環路に多数のボールやころ等の転動体が装填され、これら転動体によりスライダが案内レールに沿って相対的に円滑にスライド移動するようになっている。
【0004】
一方向に延びる案内レールは、工作機械や産業機械等における取付部としての機台の上に取付固定されており、その具体的な固定構造としては図9に示す構造が一般に採用されている。
【0005】
図9(A)においては、案内レール1にその上面から下面に貫通する通し孔2が一定のピッチで多数形成され、また機台3にその各通し孔2に対応する多数のねじ孔4が形成されている。そして機台3の上に案内レール1を配置し、各通し孔2と各ねじ孔4とを合せると共に、各通し孔2から各ねじ孔4に亘ってボルト5を差し込み、これらボルト5の締め付けにより案内レール1を機台3に固定している。
【0006】
また、図9(B)においては、一定の厚さの機台3に通し孔2が一定のピッチで多数形成され、案内レール1にその各通し孔2に対応する多数のねじ孔4が形成されている。そして機台3の上に案内レール1を配置し、各通し孔2と各ねじ孔4とを合せると共に、各通し孔2から各ねじ孔4に亘ってボルト5を差し込み、これらボルト5の締め付けにより案内レール1を機台3に固定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような取付構造においては、案内レール1および機台3に多数の通し孔2やねじ孔4を形成しなければならないから、製作および取付に手数がかかりコスト的に不利となり、また長尺な案内レール1に多数の通し孔2やねじ孔4を形成すると、強度が低下し、曲りが生じ易く、その矯正作業が必要となる。
【0008】
さらに、機台3の上に案内レール1を配置し、この案内レール1の各部をボルト5で締め付けると、機台3の上面が歪んでその真直度が低い場合にその歪みに倣って案内レール1が変形し、その真直度が損なわれてしまう恐れがある。
【0009】
また、多数のボルト5を用いるため、案内レール1の交換作業やメンテナンスの作業が面倒となり、機械を停止させる時間が長引いてしまい、自動化ライン装置に適用する上で問題となる。
【0010】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、案内レールの製作およびその取付け、取外しが容易で、また案内レールの強度の低下を抑えてその曲りの発生を防止でき、さらに取付部の上面の真直度が低い場合であっても、その取付部の真直度に影響されることなく高い真直度を保って固定することができる直動案内軸受装置における案内レールの固定構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明はこのような目的を達成するために、取付部の上に配置した案内レールの両端部が締結具を介して取付部に係止され、その少なくともいずれか一方の締結具が張力付加手段を備えており、この張力付加手段により案内レールに軸方向に沿う張力が付加され、この張力付加状態のもとで各締結具により案内レールが取付部に係止される案内レールの固定構造であって、前記締結具が、前記取付部の上面に互いに離間対向して形成された一対の起立壁に形成された通し孔を通して各起立壁の外側から案内レールの端面のねじ孔にねじ込まれたボルトで構成され、その少なくともいずれか一方のボルトがその締め付けで前記案内レールに軸方向の張力を付加する張力付加手段として機能することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図1ないし図8を参照して説明する。図1ないし図3にはこの発明の第1の実施形態を示してあり、案内レール11は取付部としての機台12の上に配置し、その両端部が締結具13a,13bを介して機台12に係止されている。案内レール11の両端部には、図3に示すようにその両側面に互いに対応する一対の切欠部14が形成されている。
【0013】
締結具13a,13bは、基部15の上部に嵌着部16を有するL状をなし、前記嵌着部16に案内レール11の切欠部14に嵌着可能な一対の爪片17が形成され、前記基部15にそれぞれねじ孔18と通し孔19が形成されている。
【0014】
案内レール11を機台12に取り付ける手順について説明すると、まず機台12の上に案内レール11を配置し、この案内レール11の両端部の切欠部14に図2に示すようにそれぞれ締結具13a,13bの爪片17を嵌着して案内レール11の両端部に締結具13a,13bを結合する。そして各締結具13a,13bの基部15を、図1に示すように機台12の両端の壁面12a,12bにそれぞれ当接させる。
【0015】
この状態で、一方の締結具13aの通し孔19から機台12のねじ孔20aに亘ってボルト21aを螺挿してこの締結具13aを機台12に遊動可能に仮止めし、また他方の締結具13bの通し孔19から機台12のねじ孔20bに亘ってボルト21bを螺挿してこの締結具13bを機台12に固定する。
【0016】
次に、一方の締結具13aの基部15のねじ孔18に張力付加手段を構成するボルト22を螺挿し、このボルト22の先端を機台12の壁面12aに当接させ、このボルト22を徐々に締め付ける。この締め付けにより締結具13aの全体が機台12の壁面12aから離間する方向に変位し、この変位で案内レール11に軸方向に沿う張力が付加される。
【0017】
案内レール11に一定の張力を付加したのちには、締結具13aの基部15の通し孔19から機台12のねじ孔20aに亘って螺挿したボルト21aを締め付け、さらにこのボルト21aに装着された緩み止め用のナット23を締め付けてその緩み止めを図る。これにより案内レール11は各締結具13a,13bを介して機台12に係止され、安定した状態でその機台12に固定される。
【0018】
このような固定構造によれば、案内レール11に多数の通し孔やねじ孔を形成する必要がなく、したがって製作が容易で、また案内レール11の強度の低下を抑えてその曲りの発生を防止することができ、かつ機台12に対する案内レール11の取付けの作業を容易に能率よく行なうことができる。
【0019】
さらに、案内レール11はその両端部が締結具13a,13bで係止されるのみで、かつ常時軸方向に張力が付加されおり、このため機台12の上面の真直度が低い場合であっても、その機台12の上面に倣って変形するようなことがなく、したがって機台12の真直度に影響されることなく案内レール11を高い真直度を保って固定することができる。
【0020】
一方、案内レール11の交換作業やメンテナンスの作業の際には、案内レール11の両端部に設けられている締結具13a,13bを機台12から取り外すだけで容易に能率よく案内レール11を分解してその交換作業やメンテナンスの作業を行なうことができ、したがって機械を停止させる時間が長引びかず、自動化ライン装置に適用する上で特に有利となる。
【0021】
案内レール11に張力を付加する際には、締結具13aの爪片17により案内レール11の切欠部14の壁面14aが押圧されるが、図4(A)に示すように、壁面14aおよびこの壁面14aに接する爪片17の水平に対する角度θは90°±15°程度に設定する。
特に、機台12の上面の真直性が高い場合には、図4(B)に示すように、角度θを案内レール11の端部側にやや傾斜する90°+αに設定すると、案内レール11に対する張力の付加に伴いその案内レール11に下側に向く分力が加わり、このため案内レール11が機台12の上面に密着し、より一層安定した固定状態が得られる。
【0022】
図5および図6にはこの発明の第2の実施形態を示してあり、この実施形態においては、案内レール11の両端部の上面に切欠部14が形成され、これら切欠部14に各締結具13a,13bの爪片17がその上面側からそれぞれ嵌着され、これら締結具13a,13bを介して案内レール11が機台12に係止されていると共に、一方の締結具13aに螺挿された張力付加手段としてのボルト22の締め付けにより案内レール11に軸方向の張力が付加されている。
【0023】
この実施形態の場合には各締結具13a,13bの嵌着部16が案内レール11の上面側に配置するため、案内レール11の両端部をより安定して係止することができる。
【0024】
図7および図8にはこの発明の第3の実施形態を示してあり、この実施形態においては、案内レール11の両端面にそれぞれねじ孔24が形成され、また機台12の上面には互いに離間して対向する一対の起立壁25a,25bが突出形成され、これら起立壁25a,25bにそれぞれ通し孔26が形成されている。
【0025】
案内レール11を機台12に取り付けるときには、まず機台12の上に案内レール11を配置する。そして各起立壁25a,25bの通し孔26にその外側から締結具としてのボルト27a,27bを挿入すると共に、案内レール11の端面のねじ孔24にねじ込み、これらボルト27a,27bのねじ込みで案内レール11を機台12に仮止めする。
【0026】
前記一方のボルト27aは張力付加手段を兼ねており、案内レール11の仮止め後にこの張力付加手段を兼ねるボルト27aを締め付けて案内レール11に軸方向の張力を付加する。これにより案内レール11が一定の張力が付加された状態で締結具としての各ボルト27a,27bを介して機台12に固定される。
【0027】
なお、張力付加手段は前記一方のボルト27aで構成する場合に限らず、他方のボルト27bを張力付加手段として利用する場合であっても、あるいは双方のボルト27a,27bを張力付加手段として利用する場合であってもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、案内レールにその上面から下面に貫通するような多数の通し孔やねじ孔を形成する必要がないから、製作およびその取付け、取外しが容易で、また案内レールの強度の低下を抑えてその曲りの発生を防止することができる。そして、案内レールはその両端部がボルトで係止されるのみで、かつ常時軸方向に張力が付加されているから取付部の上面の真直度が低い場合であっても、その取付部の上面に倣って変形するようなことがなく、したがって取付部の真直度に影響されることなく高い真直度を保って固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る案内レールの固定構造を示す側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】その案内レールの斜視図。
【図4】その案内レールの固定部分の要部を示す断面図。
【図5】この発明の第2の実施形態に係る案内レールの固定構造を示す側面図。
【図6】その案内レールの斜視図。
【図7】この発明の第3の実施形態に係る案内レールの固定構造を示す側面図。
【図8】その案内レールの斜視図。
【図9】従来技術を示す説明図。
【符号の説明】
11…案内レール
12…機台(取付部)
13a,13b…締結具
14…切欠部
17…爪片
18…ねじ孔
19…通し孔
20a,20b…ねじ孔
21a,21b…ボルト
22…ボルト(張力付加手段)
24…ねじ孔
27a,27b…ボルト(張力付加手段)

Claims (1)

  1. 取付部の上に配置した案内レールの両端部が締結具を介して取付部に係止され、その少なくともいずれか一方の締結具が張力付加手段を備えており、この張力付加手段により案内レールに軸方向に沿う張力が付加され、この張力付加状態のもとで各締結具により案内レールが取付部に係止される案内レールの固定構造であって、
    前記締結具は、前記取付部の上面に互いに離間対向して形成された一対の起立壁に形成された通し孔を通して各起立壁の外側から案内レールの端面のねじ孔にねじ込まれたボルトで構成され、その少なくともいずれか一方のボルトがその締め付けで前記案内レールに軸方向の張力を付加する張力付加手段として機能することを特徴とする直動案内軸受装置における案内レールの固定構造。
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