JP3956426B2 - ポリプロピレン製キャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、清酒などの糖分を含む内容物に用いるキャップに関するもので、詳しくは、シュガーコンクリート現象による開けトルクの上昇を防止したポリプロピレン製キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図2(a)、(b)及び(c)に示すように、液体内容物を充填する口部(210)外周面に螺合部(213)(ネジ)をもつボトル状の容器(200)に装着するキャップとしては、周壁(120)内周面に容器(200)との螺合部(121)をもち、容器(200)の口部(210)に螺合して装着したときに、天板(110)の下面に垂設するインナーリング(111)を容器の口部内周面(212)に密接して容器を密封し、同時に、天板(110)と周壁(120)との接続角部の内周面に設けた接触傾斜面(130)を容器の口部天面(211)の外周縁に当接して挟み込む構造のキャップ(100)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来のキャップは、材質にポリエチレンを使用すると、清酒などの糖分を含む内容物に対して、特にアルコール分を含んでいる場合には、ポリエチレンにより内容物の味覚に悪い影響を及ぼすことがあり、また、内容物の味覚に影響の少ないポリプロピレンを材質に使用すると、糖分の析出固化によるいわゆるシュガーコンクリート現象によって、キャップの開けトルクが上昇して、キャップが開けづらくなることがあった。このため、キャップの開けトルクを緩和するために、キャップとボトル口部との間に、ポリプロピレンを両面貼りしたパッキンが使用されていた。
【0004】
本発明は、上述の従来のキャップの問題を開発したものであり、内容物の糖分によるシュガーコンクリート現象により開けトルクの上昇が少なく、また、PETボトル(材質にポリエチレンテレフタレートを用いた二軸延伸ブロー成形ボトル)でお燗したときに液漏れを発生しない1ピースのポリプロピレン製キャップを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明は、図1(a)、(b)及び(c)に示すように、容器(200)の口部内面(212)に密接するインナーリング(111)を天板(110)の下面に垂設し、容器(200)の口部天面(211)の外周縁に当接する接触傾斜面(130)を天板(110)と周壁(120)との接続角部の内周面に設けたキャップにおいて、前記接触傾斜面(130)に、円周方向へ並設する複数個の溝部(131)を設けたことを特徴とするポリプロピレン製キャップ(100)である。
【0006】
次に、本発明の第2の発明は、前記溝部の巾の長さの総和が、前記接触傾斜面の円周の長さの2分の1以上であることを特徴とする第1の発明に記載のポリプロピレン製キャップである。
【0007】
【作用】
本発明のポリプロピレン製キャップは、天板と周壁との接続角部の内周面に設けられた接続傾斜面に、円周方向へ並設する複数個の溝部が設けられており、これらの溝部の巾の長さの総和が、接触傾斜面の円周の長さの2分の1以上であるため、容器の口部に装着したときに、キャップのボトルとの接触面積が、従来のキャップより少なくなり、シュガーコンクリート現象によるキャップの開けトルクの上昇が少ない。
【0008】
本発明のポリプロピレン製キャップは、ボトルの口部に螺合させて装着したときに、ボトルの口部内周面に密接する天板の下面に垂設するインナーリングと、天板と周壁との接続角部の内周面に設けられボトルの口部天面の外周縁に当接する接触傾斜面とでボトルの口部をしっかりと挟み込むため、清酒を充填したPETボトルの口部にキャップを装着したままでお燗しても、液漏れすることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のポリプロピレン製キャップの一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図1(a)は、本発明の一実施形態のポリプロピレン製キャップの断面図であり、図1(b)は、その底面図であり、図1(c)は、容器との嵌合状態を示す説明図である。そして、図3は、本発明の他の一実施形態のポリプロピレン製キャップの底面図である。
【0010】
本発明のポリプロピレン製キャップ(100)は、図1(c)に示すように、口部(210)の外周面に螺合部(213)をもつ例えばPETボトルのような容器(200)に、周壁(120)の内周面に設けられた螺合部(121)を螺合して装着し、天板(110)の下面に垂設するインナーリング(111)を容器の口部内周面(212)に密接して容器を密封し、同時に、天板(110)と周壁(120)との接続角部の内周面に設けた接触傾斜面(130)を容器の口部天面(211)の外周縁に当接して挟み込む構造のキャップである。材質は、ポリプロピレンで、射出成形法で作製する。なお、ポリプロピレンは、軟らかいものが良く、メルトフローインデックスが7.0〜25で、曲げ弾性率が7,000〜12,000kg/cm2のものを使用する。
【0011】
そして、内容物の糖分によるシュガーコンクリート現象による開けトルクの上昇を防止する目的で、キャップのボトルとの接触面積を減少させるために、図1(a)及び(b)に示すように、接触傾斜面(130)に、円周方向へ並設する複数個の溝部(131)を設けるものである。なお、この溝部は、等間隔に設けるものであり、図3に示すように細かく溝部(131)(60個)を接触傾斜面(130)に設けても良い。そして、溝部の巾の長さの総和が、接触傾斜面の円周の長さの2分の1以上にすることが好ましい。また、螺合部の表面に細かいシボ加工を施しても良い。
【0012】
【実施例】
まず、メルトフローインデックスが7.0で、曲げ弾性率が7,000kg/cm2のポリプロピレンを用いて、図1(a)及び(b)に示すように、接触傾斜面(130)に中心に対する角度が36°巾の6個の溝部(131)を円周方向へ等間隔に設けた外径が32mmの本実施例のキャップ(100)を射出成形法で作製した。なお、溝部の巾の長さの総和は、接触傾斜面の円周の長さの60%である。また、比較するため、接触傾斜面に溝部を設けない他の仕様は同一の従来例のキャップも同時に作製した。
【0013】
次に、上述した本実施例のキャップと従来例のキャップを、それぞれ別個に、清酒を充填したPETボトルの口部に締めトルクが15kgで螺合させて装着し、所定の流通過程及び保管期間を経てのちに、開けトルクを測定した。測定結果は、本実施例のキャップが平均12kgで、従来例のキャップが平均25kgであった。
【0014】
また、本実施例のキャップを口部に装着した清酒入りPETボトルを、70°Cでお燗を2回繰り返したが、液漏れを発生するものはなかった。なお、開けトルクは平均7kgであった。
【0015】
【発明の効果】
本発明のポリプロピレン製キャップは、清酒などの糖分を含む内容物を充填した容器の口部に装着しても、シュガーコンクリート現象で開けトルクが上昇して、キャップが開けづらくなることがない。
【0016】
また、清酒を充填したPETボトルの口部に装着したままでお燗しても、液漏れを発生することがない。
【0017】
そのうえ、1ピースのキャップであり、材質がポリプロピレンであるため、内容物の味覚に悪い影響を及ぼすことが極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態のポリプロピレン製キャップの断面図であり、(b)は、底面図であり、(c)は、容器との嵌合状態を示す説明図である。
【図2】(a)は、従来の一例のポリプロピレン製キャップの断面図であり、(b)は、底面図であり、(c)は、容器との嵌合状態を示す説明図である。
【図3】本発明の他の一実施形態のポリプロピレン製キャップの底面図である。
【符号の説明】
100……キャップ
110……天板
111……インナーリング
120……周壁
121,213……螺合部
130……接触傾斜面
131……溝部
200……容器
210……口部
211……口部天面
212……口部内周面

Claims (2)

  1. 容器の口部内面に密接するインナーリングを天板の下面に垂設し、容器の口部天面の外周縁に当接する接触傾斜面を天板と周壁との接続角部の内周面に設けたキャップにおいて、前記接触傾斜面に、円周方向へ並設する複数個の溝部を設けたことを特徴とするポリプロピレン製キャップ。
  2. 前記溝部の巾の長さの総和が、前記接触傾斜面の円周の長さの2分の1以上であることを特徴とする請求項1記載のポリプロピレン製キャップ。
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