JP3956356B2 - マイクロホン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話、ビデオカメラ、デジタルカメラ、PC等の小型機器に組み込んで用いるマイクロホンに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示す従来のマイクロホン11は、コンデンサマイクロホンと呼ばれるものの一例で、アルミニウムなどの缶状のケース1に部品を収容した構造であり、ケース1には集音穴1aがある。構成部品は底部が回路基板2で、これにはFET(3)などの電気部品を搭載してあり、回路基板2の上に順次、スペーサA(4)、背極基板5、スペーサB(6)を重ねてあって、最上部は下面に金属薄板などの振動板7を接合した円環状の振動板支持枠8である。
【0003】
このようなマイクロホン11を携帯電話等の機器に組み込む構造の一つは、機器の筐体を分割した部品である底部なり蓋部なりにマイク室を設けて、マイクロホン11を納めるとともに、これに重ねて機器の回路基板を組み付け、筐体部品を合わせてねじ締めなどで固定することにより、マイクロホン11と機器の回路基板の電気的接続が行われるようにするものである。その場合、マイクロホン11をガスケットで包み込み、コネクタを設けて筐体のマイク室に収容する。
【0004】
図4は、マイクロホン11の下部にコネクタ12を圧接し、シリコンゴムやウレタンゴムなどのエラストマ材料のガスケット14を被せたものを示し、これを機器の筐体のマイク室に納める。コネクタ12はシリコンゴムなどに細い金線を縦に揃えて並べてインサートしたり、金属粉を分散して含有させた弾性コネクタであって、縦方向に導電性があって横方向にはない異方導電性で、機器の回路基板に接触させると、回路基板の導電パターンと、マイクロホン11の回路基板2(図3)の下面の端子電極(図示せず)を導電接続する。ガスケット14は上面形状が円形で集音穴14aがあり、マイクロホン11をマイク室の形状に適合させるとともに緩衝作用を持ち、振動板7(図3)の周囲を音響的に密閉する。
【0005】
図5は、マイクロホン11をコネクタ12とガスケット14で包んだ別の例で、図6はその分解斜視図である。コネクタ12は樹脂の成形品で、ばね端子13をインサートしてあり、これらを機器の回路基板とともに筐体に収容すると、ばね端子13が回路基板の導電パターンに接触して、マイクロホン11下面の端子電極と機器の回路基板が電気的に接続される。この従来例でもコネクタ12とガスケット14は外周が円形である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来、マイクロホン11を機器の筐体に収容するには、図4、図5のように、コネクタ12を接合するなり組み付けるなりして筐体に納める構造であったため、マイクロホン11とは別部品のコネクタ12が必要であって構成部品数が増え、電気的接続がマイクロホン11とコネクタ12、コネクタ12と機器の回路基板という2段階になって、接続の信頼性の点でも不利であった。本発明はコネクタ12を不要にして構成部品を減らすとともに、良好な電気的接続を得る構造のマイクロホンを提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、マイクロホンの回路基板に電気的に導通しているとともに、マイクロホンの底部から突き出しているプランジャーを設け、これをばねによって下向きに付勢する構造を取ることにより、マイクロホンを機器の筐体に収容した時、プランジャーの先端が機器の回路基板の接続電極に接触して導通するようにしたもので、これにより従来のようなコネクタを廃止することができ、マイクロホンが機器の回路基板に直接接続されて、電気的接続の信頼性も向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明のマイクロホン31であって、(A)、(B)は断面図、(C)が下面図で、(A)は(C)のA−A断面、(B)は(A)のB−B断面である。外側は缶状のケース1で、下部にガラス入りエポキシ樹脂などで作った回路基板32があって、ケース1の中に電気部品や振動板を収容してあるが、内部構造については従来例と同様なので説明を省略する。
【0009】
図1に見るように、プランジャー34を回路基板32に組み込んである。同図(D)にプランジャー34を取り出して断面を示すが、プランジャー34はフランジ34aと軸部34bからなる棒状であり、中心に穴34cを設けて軸の内部を空洞にしてある。穴34cは下端では塞がっていて、軸部34bの先端は丸めてある。プランジャー34の材質は黄銅、燐青銅などで、これにNiメッキを施し、さらに硬質の金メッキを施して導電性と耐磨性を向上させている。
【0010】
回路基板32の下面に設けた凹部32aにプランジャー34のフランジ34aをはめてあって、凹部32aの内面にはメッキ等により導電被覆32bを施してある。導電被覆32bはスルーホール32cを通じて回路基板32の上面の導電パターンに接続している。凹部32aは、平板の回路基板32の下面に切削で設けることもできるし、金型により凹部32aを持つように樹脂材料を成形することもできる。
【0011】
プランジャー34は、フランジ34aの外周が導電被覆32bに接触してこれに電気的に導通するとともに、導電被覆32bに沿って軸方向に摺動可能である。プランジャー34の穴34cにコイルばね端子35が差し込んであって、上端を凹部32aの天井をなす端面に突き当ててあり、プランジャー34はコイルばね35によって下向きに押されるが、回路基板32の下側に裏板33を配置してプランジャー34を保持している。
【0012】
裏板33には基板32などと同種の材料を用いればよいが、丸穴を開けてプランジャー34の軸部34bを通してあり、この丸穴の周囲にも金属被覆33aを施して、プランジャー34のメッキの剥離や磨耗を防いでいる。プランジャー34は凹部32aの内壁の導電被覆32bに接触することにより、導電被覆32bおよびスルーホール32cを通じて回路基板32の上面の導電パターンに導通している。
【0013】
このようなマイクロホン31を携帯電話等の機器に組み込んだ様子を図2に示す。マイクロホン31にガスケット14をはめたものを、機器の筐体25のマイク室25aに収容している。ガスケット14は、円形のエラストマの中央にマイクロホン31の入る角穴を開けた単純なものである。これにより、プランジャー34の先端が機器の回路基板24の導電パターンに突き当たって、コイルばね35が圧縮され、適度の接触圧を伴ってマイクロホン21と機器の電気回路の接続がなされる。なお、実施形態で示したマイクロホン31は外形が四角であったが、外形はもとよりこれに限定されず、円形であってもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ばね性のあるプランジャーを備えたマイクロホンが得られ、従来のような別部品のコネクタは不要になる。これにより機器にマイクロホンを組み込むのに要する部品数が減ってコスト減になり、部品の管理も容易になる。コネクタの組み付けが不要で、組み立て工数も削減される。品質上も、構造の簡素化で電気的接続の信頼性が向上するなど、多大の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロホンであって、(A)は正面断面図、(B)は右側断面図、(C)は下面図、(D)はプランジャーの断面図であり、(A)は(C)のA−A断面、(B)は(A)のB−B断面である。
【図2】図1のマイクロホンを機器の筐体に組み込んだ状態の断面図である。
【図3】従来のマイクロホンの一例の断面図である。
【図4】従来のマイクロホンにガスケットとコネクタを組み付けた状態の断面図である。
【図5】従来のマイクロホンにガスケットとコネクタを組み付けた状態の別の断面図である。
【図6】図5の各部品の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 回路基板
3 FET
4 スペーサA
5 背極基板
6 スペーサB
7 振動板
8 振動板支持枠
11 マイクロホン
12 コネクタ
13 ばね端子
14 ガスケット
25 筐体
31 マイクロホン
32 回路基板
32a 凹部
32b 導電被覆
32c スルーホール
33 裏板
34 プランジャー
34a フランジ
34b 軸部
34c 穴
35 コイルばね
Claims (2)
- マイクロホンに下面から突き出る金属製のプランジャーを設け、プランジャーは回路基板に電気的に接続しており、軸方向に摺動可能で、バネにより下向きに付勢されているマイクロホンにおいて、
プランジャーはフランジが回路基板の下面の凹部に、軸方向に摺動可能にはまっており、
凹部の内壁は導電被覆してあって、この導電被覆は回路基板の導電パターンに接続しており、
プランジャーは前記導電被覆との接触によって回路基板に電気的に接続し、
プランジャーの中心の穴に収容したコイルばねが、前記凹部の端面に突き当たってプランジャーを外向きに付勢しており、
回路基板の下部に配置した裏板の穴からプランジャー先端を突き出させるとともに、裏板でプランジャーを保持していることを特徴とするマイクロホン。 - 請求項1に記載のマイクロホンにおいて、
プランジャーの先端が突き出る裏板の穴の内周を含む穴の周囲に金属被覆を施したことを特徴とするマイクロホン。
Priority Applications (1)
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2002
- 2002-05-20 JP JP2002145504A patent/JP3956356B2/ja not_active Expired - Fee Related
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