JP3953458B2 - インターフェロンβのような分泌タンパク質をコードする遺伝子を使用する治療のための方法および組成物 - Google Patents
インターフェロンβのような分泌タンパク質をコードする遺伝子を使用する治療のための方法および組成物 Download PDFInfo
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Description
本発明は、遺伝子治療に関する。より詳細には、本発明は、ヒトおよび動物への、インターフェロンタンパク質のような分泌タンパク質をコードするDNAの送達に関する。
インターフェロン(「IFN」ともよばれる)は、種々の生物学的活性を有するタンパク質である。このうちのいくつかは、抗ウイルス、免疫調節性および抗増殖性である。インターフェロンは、比較的低分子で、種特異的な単鎖ポリペプチドであり、ウイルス、ポリペプチド、マイトジェンなどのような種々のインデューサーへの暴露に応答して、哺乳動物細胞によって産生される。インターフェロンは、動物組織および細胞をウイルスの攻撃に対して防御し、かつ重要な宿主防御機構である。ほとんどの場合、インターフェロンは、他の型の組織および細胞よりも、それらが産生された種類の組織および細胞に対して、より良好な防御を提供する。このことは、ヒト由来インターフェロンが、他の種に由来するインターフェロンよりヒト疾患を処置するにおいて、より有効であり得ることを示す。
項1.インターフェロンβタンパク質のインビボ発現のための細胞系であって、該系は、哺乳動物細胞;および該哺乳動物細胞に含まれるベクターであって、インターフェロンβタンパク質をコードし、その発現を可能にするインターフェロンβポリヌクレオチド配列を有するベクター、
を包含する、細胞系;
項2.前記哺乳動物がヒトである、項1に記載の細胞系;
項3.前記発現ベクターが、アデノ随伴ウイルスベクターおよびアデノウイルスベクターからなる群より選択されるウイルスベクターを含み、ここで、該アデノウイルスベクターは、それ自体、(a)そのE1遺伝子における欠失を有するアデノウイルスベクター;(b)そのE1遺伝子における欠失およびそのE2a遺伝子における欠失または変異を有するアデノウイルスベクター;(c)そのE1およびE4遺伝子の両方における欠失を有するアデノウイルスベクター、ならびに(d)そのE1、E2、E3およびE4遺伝子の欠失を有するアデノウイルスベクターからなる群より選択されるアデノウイルスベクターである、項1に記載の細胞系;
項4.前記細胞が、複数の細胞の一部分であって、該複数の細胞の数の約10%以下が前記ベクターを含む、項1に記載の細胞系;
項5.前記複数の細胞の数の約3.0%以下が前記ベクターを含む、項4に記載の細胞系;
項6.前記複数の細胞の数の約1.0%以下が前記ベクターを含む、項5に記載の細胞系;
項7.前記複数の細胞の数の約0.3%以下が前記ベクターを含む、項6に記載の細胞系;
項8.前記細胞が癌細胞である、項1〜7に記載の細胞系;
項9.前記癌細胞が肝臓癌細胞である、項8に記載の細胞系;
項10.項1〜8のいずれか1項に記載の細胞系および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物;
項11.遺伝子治療の薬学的調製物を作製するための方法であって、該方法は、(a)該遺伝子治療の薬学的調製物のレシピエント同じ細胞種を含む複数の細胞を形成する工程、(b)該複数の細胞のうち少なくとも1つにインターフェロンβタンパク質をコードするインターフェロンβポリヌクレオチド配列を有するベクターを導入して、インターフェロンβタンパク質を発現させる工程、および(c)薬学的に受容可能なキャリア中に少なくとも1つの細胞を配置する工程、を包含する、方法;
項12.前記少なくとも1つの細胞にベクターを導入する工程が、前記複数の細胞の数の約10%以下にベクターを導入する工程を包含する、項11に記載の方法;
項13.前記ベクターがアデノ随伴ウイルスベクターおよびアデノウイルスベクターからなる群より選択されるウイルスベクターを含む、項10〜12のいずれか1項に記載の方法;
項14.前記アデノウイルスベクターが、(a)そのE1遺伝子における欠失を有するアデノウイルスベクター;(b)そのE1遺伝子における欠失およびそのE2a遺伝子における欠失または変異を有するアデノウイルスベクター;(c)そのE1およびE4遺伝子の両方における欠失を有するアデノウイルスベクター、ならびに(d)そのE1、E2、E3およびE4遺伝子の欠失を有するアデノウイルスベクターからなる群より選択される、項13に記載の方法;
項15.遺伝子治療のための方法であって、該方法が、(a)少なくとも1つの哺乳動物細胞にインターフェロンβタンパク質をコードするインターフェロンβポリヌクレオチド配列を有するベクターを導入して、インターフェロンβタンパク質を発現させる工程、および(b)該少なくとも1つの細胞を該哺乳動物の部位に接触させる工程、を介して、該少なくとも1つの哺乳動物細胞を遺伝的に改変する工程、を包含する、方法;
項16.前記ベクターを導入する工程の前に、前記哺乳動物に由来する前記少なくとも1つの細胞を取り出す工程をさらに包含する、項15に記載の方法;
項17.前記少なくとも1つの細胞を取り出す工程が、複数の細胞を取り出す工程を包含し、そして前記ベクターを導入する工程が該複数の細胞の約10%未満にベクターを導入する工程を包含する、項16に記載の方法;
項18.前記ベクターを導入する工程が、前記少なくとも1つの細胞に該ベクターを直接注入する工程を包含する、項15〜17のいずれか1項に記載の方法;
項19.前記投与する工程が、局所投与、眼内投与、非経口投与、鼻腔内投与、気管内投与、気管支内投与、筋肉内投与、および皮下投与からなる群より選択される経路による投与を包含する、項15〜16のいずれか1項に記載の方法;
項20.前記非経口投与が、静脈内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、および皮下投与からなる群より選択される経路を含む、項19に記載の方法;
項21.前記細胞が腫瘍細胞である、項15〜20のいずれか1項に記載の方法;
項22.前記細胞が肝臓細胞である、項21に記載の方法;
項23.前記ベクターが、アデノ随伴ウイルスベクターおよびアデノウイルスベクターからなる群より選択されるウイルスベクターを含み、ここで、該アデノウイルスベクターは、それ自体、(a)そのE1遺伝子における欠失を有するアデノウイルスベクター;(b)そのE1遺伝子における欠失およびそのE2a遺伝子における欠失または変異を有するアデノウイルスベクター;(c)そのE1およびE4遺伝子の両方における欠失を有するアデノウイルスベクター、および(d)そのE1、E2、E3およびE4遺伝子の欠失を有するアデノウイルスベクターからなる群より選択されるアデノウイルスベクターである、項15〜22のいずれか1項に記載の方法;
項24.前記発現ベクターを導入する工程が、前記少なくとも1つの細胞に該ベクターを直接注入する工程を包含する、項20に記載の方法;
項25.前記導入する工程が、前記インターフェロンの転写を制御するための誘導性プロモーターを含む該発現ベクターを導入する工程を包含する、項20に記載の方法;
項26.前記発現ベクターがウイルスベクターを含む、項20に記載の方法;
項27.前記哺乳類動物レシピエントがヒトである、項20に記載の方法;
項28.エキソビボでの遺伝子治療の方法であって、該方法は、
被験体から複数の細胞を取り出す工程;
組換えアデノウイルスを含まない過剰の細胞が存在するように、該複数の細胞のうち少なくとも1つの細胞に、該アデノウイルスを投与する工程であって、ここで該アデノウイルスがそのE1遺伝子における欠失または変異を有し、該アデノウイルスが分泌タンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチドをさらに包含する、工程;および
該被験体に該複数の細胞を再導入する工程、
を包含する、方法;
項29.前記複数の細胞の数の少なくとも10%が前記組換えアデノウイルスを含む、項28に記載の方法;
項30.前記複数の細胞の数の少なくとも3%が前記組換えアデノウイルスを含む、項28に記載の方法;
項31.前記複数の細胞の数の少なくとも1%が前記組換えアデノウイルスを含む、項28に記載の方法;
項32.前記複数の細胞の数の少なくとも0.3%が前記組換えアデノウイルスを含む、項28に記載の方法;
項33.前記分泌タンパク質がインターフェロンである、項28に記載の方法;
項34.インビボでの遺伝子治療の方法であって、最初に被験体から細胞を取り出すことなく、該被験体の細胞に直接ヒトインターフェロンβタンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチドを含むウイルスベクターを投与する工程を包含する、方法;
項35.前記投与する工程が、局所投与、眼内投与、非経口投与、鼻腔内投与、気管内投与、気管支内投与、筋肉内投与、および皮下投与からなる群より選択される経路による投与を包含する、項34に記載の方法;
項36.前記非経口投与が、静脈内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、および皮下投与からなる群より選択される経路を含む、項35に記載の方法;
項37.前記細胞が腫瘍細胞である、項34に記載の方法。
本出願は、治療薬としてのインターフェロンタンパク質のような分泌タンパク質の送達に付随する問題を排除することに関する。本発明は、インターフェロン治療の方法に関し、ここでタンパク質自体よりむしろ分泌タンパク質をコードする遺伝子が送達される。
本発明は、部分的に、以下の特徴を有する細胞を使用するエキソビボ遺伝子治療方法の開発に基づく:(1)患者から容易に除去され得る、(2)遺伝性物質の形質導入によって、インビトロで改変され得る、(3)レシピエントに都合よく移植され得る、(4)非血栓溶解性である、そして(5)大多数のレシピエントに移植され得る。開示されるインビボ遺伝子治療方法は、以下の特徴を有する細胞を使用する:(1)レシピエントに存在し、そして(2)単離された遺伝物質をインサイチュで発現するように改変され得る。遺伝子の改変された細胞は、発現される遺伝物質の量を制御するための調節エレメントを含有する。
「遺伝子治療」−罹患する生物への遺伝子情報の導入を介して、疾患表現型が矯正される手順。
「発現制御配列」−遺伝子に作動可能に連結される場合、その遺伝子の発現を制御および調節するヌクレオチドの配列。
「インターフェロン」(「IFN」ともいう)は、低分子の、種特異的、1本鎖ポリペプチドであって、種々のインデューサー(例えば、ウイルス、ポリペプチド、マイトジェンなど)への曝露に応答して哺乳動物細胞によって産生される。最も好ましいインターフェロンは、組換え形態であり、そして種々のインターフェロンを含むタンパク質生成のためのDNA組換え技術が、公知であり、いかなる方法によっても本発明を限定することを意図しない。例えば、米国特許第4,399,216号、同5,149,636号、同5,179,017号(Axelら)、および同4,470,461号(Kaufman)を参照のこと。インターフェロンα、β、γおよびコンセンサスインターフェロンの組換え形態が産生されている。インターフェロンの形態は、システイン枯渇変異(例えば、インターフェロンβについて)およびメチオニン枯渇変異のような改変体をコードするポリヌクレオチド配列を含む細胞から発現され得る。他の改変は、宿主細胞の翻訳後プロセシング系を介して生じ得る。従って、特定のインターフェロンの正確な化学構造は、いくつかの要素に依存し、そして本発明の範囲を限定することを意図しない。本明細書に記載の処方物において含まれるそのようなインターフェロンタンパク質の全ては、適切な環境的条件に配置される場合、その生物活性を保持する。
(a)「機能的等価物」は、標準的なハイブリダイゼーション条件下で任意の上記の配列とハイブリダイズし、および/または、任意の上記の配列に対して縮重しているポリヌクレオチドである。最も好ましくは、これは、野生型インターフェロンの治療的活性を有する変異インターフェロンをコードする;
(b)「機能的等価物」は、上記のインターフェロン配列の任意のポリヌクレオチドによってコードされるアミノ酸配列を発現のためにコードするポリヌクレオチドである。
用語「形質転換」または「形質転換する」は、細胞の任意の遺伝的改変を言い、そして「トランスフェクション」および「形質導入」の両方を含む。
ベクターへのポリヌクレオチド配列の挿入のための、当該分野において公知の任意の方法が使用され得る。例えば、Sambrookら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,NY(1989)、およびAusubelら、Current Protocols in Molecular Biology,J.Wiley & Sons,NY(1992)を参照のこと。従来のベクターは、特定のインターフェロンについてのポリヌクレオチド配列に作動可能に連結された適切な転写/翻訳制御シグナルからなる。プロモーター/エンハンサーはまた、インターフェロンの発現を制御するために使用され得る(第III節を参照のこと)。
インターフェロンポリヌクレオチドは、発現ベクターを介して細胞に投与される。一般に、特定の細胞条件および代謝に対する所定の遺伝子治療ベクターの効力を、以下についてアッセイすることにより試験する:(i)細胞の形態の変化;(ii)細胞増殖の阻害;および(iii)抗ウイルス活性。
(A.インターフェロンおよび感染性疾患)
インターフェロンは、細菌、真菌、およびウイルス感染の処置において用いられている。インフルエンザおよび水疱性口内炎ウイルス(VSV)は、インターフェロンによる阻害に特に感受性であり、そしてしばしばインターフェロン活性の測定のためのアッセイ、およびインターフェロン抗ウイルス活性機構を探求する調査において用いられる。ヒト病原体であり、そしてインターフェロンに感受性であるようである他のウイルスとしては、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、D型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス、単純ヘルペスウイルス、帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)、ライノウイルス、および脳心筋炎ウイルスが挙げられる。
インターフェロンタンパク質は、多くの環境(setting)において抗腫瘍活性を有することが示されている。概説については、WadlerおよびSchwartz,Cancer Research 50:3473−3486,1990;Martin−Odegard,DN&P,4:116−117,1991;ならびにSpiegel,Seminars in Oncology 15(5):41−45,1988を参照のこと。インターフェロンαおよびインターフェロンβでの処置は、いくつかのガンに対していくらかの効力を示した。遺伝子療法は、単独で、または従来の手術、照射、または化学療法とともに行われ得る。遺伝子治療に敏感に反応するガンについての以下のリストは、単に部分的なものであり、インターフェロン遺伝子治療は、このリストに含まれない多くの疾患環境において有効であり得るようである。
当業者は、エキソビボおよびインビボで遺伝子治療を試験するために利用可能である多くの動物モデルを知っている。最も通常に用いられるげっ歯類ガンモデルは、ヌード(nu/nu)マウスにおけるヒト腫瘍異種移植片モデルである。ヒトのガン細胞が、培養中で増殖され、そして適切な発現制御配列に作動可能に連結された、インターフェロンコード遺伝子でトランスフェクトまたは感染される。次いで、これらの細胞は、ヌードマウスに注射される。代表的には、腫瘍細胞がマウスの背中に皮下に注射されて、固形腫瘍塊の形成を導く(実施例1を参照のこと)。あるいは、腫瘍細胞は、腫瘍が自然に出現する器官に正常位に注射され得る(肺ガン細胞は、肺に注射される;結腸ガン細胞は結腸に注射される、など)。次いで、腫瘍増殖の後に、経時的な腫瘍塊の直径の測定が行われ得る(実施例2を参照のこと)。
遺伝的に改変された細胞は、例えば腹腔内注射により、あるいはこのレシピエントの細胞適合性部位において、この細胞を、またはこの細胞を含む移植片もしくはカプセルを移植することにより投与される。本明細書中で使用される場合、「細胞適合性部位」は、この遺伝的に改変した細胞、細胞移植片、またはカプセル化した細胞発現系が、有害な生理学的結果を誘発せずに移植され得るレシピエントの構造、腔、または流体を言う。例えば代表的な細胞適合性部位には、腹膜腔、胸腔、および心膜腔、ならびにこの細胞が由来するところの固形腫瘍、またはこの腫瘍が除去されるところの器官がある。
好ましい実施態様において、遺伝的に改変した細胞の調製は、治療的有効用量のインターフェロンをレシピエントにインサイチュで送達するに充分な量の細胞を含む。既知の条件についての特定のインターフェロンの治療的有効用量の、決定は、過度の実験を必要とせずに、当業者の技術の範囲内である。従って、有効用量を決定する際に、当業者は、患者の状態、状態の重症度、ならびに投与される特定のインターフェロンの臨床の研究の結果を考慮する。
動物モデルにおいて、インターフェロンを発現し得るポリヌクレオチドのインビボ試験を都合よく達成する。腫瘍を、ヒト腫瘍細胞株のマウスへの注射によりヌードマウス中に形成する。このヌードマウス(nu/nu株)は免疫不全性で、かつ外来腫瘍細胞を拒絶しない。腫瘍細胞注射後1〜2週間で腫瘍は形成するが、この正確な時期は注入された細胞の数およびこの細胞株の腫瘍形成能による。インターフェロンを発現するポリヌクレオチドを、このマウスへの注入前の培養物内で、従来のトランスフェクション手順により、この腫瘍細胞中に導入する。あるいは、この適切なポリヌクレオチドを、この腫瘍がこのマウスに形成された後、トランスフェクションまたはインビボウィルス形質転換により腫瘍中に導入し得る。
さらなる実施例として、インターフェロンをコードするリポソームにカプセル化された、単離したポリヌクレオチドを用いるヒト小細胞肺ガンの処置を、リポソーム、特に小粒子リポソームエアロゾルを使用するこのような処置を必要とする細胞中に、インターフェロンをコードするポリヌクレオチドを導入することによりインビボで行い得る。エアロゾルを介して投与すると、インターフェロンをコードするポリヌクレオチドが、鼻咽頭の表面で、気管支樹で、および肺動脈弁区中に一様に沈着する。リポソームエアロゾルの議論について、Knight and Gilbert,Eur.J.Clin.Micro.and Infect.Dis.,7:721−731(1988)を参照のこと。この方法で肺ガンを処置するめに、インターフェロンをコードするポリヌクレオチドを、任意の他の簡便な方法により精製する。インターフェロンをコードするポリヌクレオチドをリポソームと混合し、そして高い有効性でそれらに取り込む。このエアロゾル送達は緩やかで、かつ正常なボランティアおよび患者により充分に許容されるので、インターフェロンをコードするポリヌクレオチドを、含有するリポソームを任意の段階の肺ガンを罹患している患者を処置するために投与する。このリポソームを、鼻吸入によりまたは噴霧器に接続した気管内チューブにより、腫瘍の増殖を阻害するに充分な用量で送達する。エアロゾル投与処置を、必要な繰り返しを伴い、2週間毎日投与する。
この実施例において、本発明者はヒト乳房ガン細胞株MBA−MD−468(アメリカンタイプカルチャーコレクションから入手した)を使用する。細胞はヒトインターフェロン−β1a遺伝子を発現するアデノウィルスで感染されていないかまたは感染されているかのいずれかである。この場合、このアデノウィルスはE1遺伝子を欠失しており、かつE2a遺伝子中に温度感受性変異を有する。この特定のアデノウィルスを産生する方法は、Engelhardtら,(1994),Gene Therapy 5:1217−1229(さらなる詳細については以下をまた参照のこと)に見い出され得る。手短には、このインターフェロンβ1a遺伝子を遺伝子転写がCMV IE1プロモーターにより駆動されるような、アデノウィルスベクターpAdCMVlink1に前もってクローン化し、これによりアデノウィルストランスファープラスミドを作成した。この遺伝子を欠失したE1遺伝子に代わりこのベクターに挿入した。このインターフェロン遺伝子を有する組換えアデノウィルスを、このトランスファープラスミドおよび293細胞中のアデノウィルスゲノムの組換えにより産生する。ウィルスをプラーク精製し、そして従来の方法によりプラークアッセイにおいて滴定(titer)した。
(細胞培養)ヒトガン細胞MDA−MB−468、Huh7、KM12LA4、ME180、HeLa、U87、および293を、10%ウシ血清、2mMグルタミン、ペニシリンおよびストレプトマイシン、必須でないアミノ酸、ならびにビタミンを含有するダルベッコ改変イーグル培地中に接着性の培養物として維持する。
本発明者は最初にアデノウィルスベクターの形質転換の有効性およびトランスジーン発現を評価した。ヒト乳房ガン細胞MDA−MB−468は、漸増する多重度感染(MOI)のH5.110lacZで感染した。X−gal染色後、本発明者は、100のMOIで、この遺伝子形質導入の有効性はこれらの細胞中約100%に達したことを見積もった(データ示さず)。従って、この乳房ガン細胞は、1細胞あたり100プラーク形成ユニット(pfu)の比で培養物中に感染される。なぜならこれらのガン細胞を用いた本発明者らの経験は、これがこの集団における全ての細胞でこの遺伝子の発現を導く最も低いウィルス:細胞比であったことを示した。
本発明者はまた、このエキソビボヒト異種移植片モデル中の他の腫瘍細胞型におけるH5.110hIFNβ形質導入の効果を試験した。ヒト結腸ガン細胞KM12L4A、ヒト肝臓ガン細胞Huh7、またはヒト子宮頚ガン細胞ME180をH5.110hIFNβで形質導入する。10%、1%、または0%形質導入細胞を含有する同数の細胞を、ヌードマウスにおいて腫瘍を形成するそれらの能力について試験する。3つの型の未感染細胞の注入は、全てのマウスにおいて速く増殖する腫瘍の形成を引き起こす。対照的に、10%H5.110hIFNβ感染細胞のエキソビボ送達は、試験した全ての動物において、腫瘍の発達がないように導くか、またはよりゆっくりと増殖する腫瘍の遅延状況に導く(図2A)。H5.110hIFNβによる1%形質導入が完全に腫瘍形成を妨害するMDA−MB−468細胞を用いて得られた結果とは異なり、これら3つの細胞型の1%形質導入は腫瘍の形成をもたらすが、それらのサイズは各時点での未感染対照より小さい。10%および1%形質導入細胞を受け入れたマウスは、未感染細胞を受け入れたマウスと比較して延長された生存を示す(図2B)。従って、多数の異なる腫瘍細胞へのエキソビボアデノウィルス媒介IFNβ遺伝子送達は、腫瘍形成能の効率的な阻害をもたらし、かつ動物生存時間の増加を導く。
エキソビボアプローチの代わりに、直接インビボ遺伝子治療を行い得る。インビボ遺伝子治療において、この遺伝子を直接的に患者に投与する。この実施例において、ヒトIFNβ遺伝子(H5.110hIFNβ)を有するアデノウィルスを直接的に固体腫瘍に注入する。簡単には、2×106MBA−MD−468ヒト乳房ガン細胞を、50のヌードマウスの背中に皮下注入した。約5〜6mmの直径の皮下腫瘍は、MDA−MB−468細胞の皮下注入の24日後に、ヌードマウス中に形成する。このとき、腫瘍を、単回腫瘍内注入において、1×107〜3×109pfu/マウスの範囲である多様なウィルス用量で、PBS、あるいはH5.110hIFNβおよびH5.110lacZベクターで処置した。
上述は、単に特定の好ましい実施態様の詳細な記述であることが理解されるべきである。従って、種々の改変および等価物は本発明の精神および範囲から外れることなしになされ得ることが当業者に明らかである。
Claims (5)
- エキソビボでの遺伝子治療に使用するための組成物であって、該組成物が複数の細胞を含み、ここで該複数の細胞が、少なくとも1つの組換えアデノウイルスを 含む細胞、および組換えアデノウイルスを含まない過剰の細胞を含み、ここで該アデノウイルスがそのE1遺伝子における欠失または変異を有し、該アデノウイルスがインターフェロンβをコードする単離されたポリヌクレオチドをさらに含み、該組成物は、該複数の細胞の数の10%以下が該ベクターを含むときに有効な遺伝子治療を提供する、組成物。
- 前記複数の細胞の数の少なくとも10%が前記組換えアデノウイルスを含むときに有効な遺伝子治療を提供する、請求項1に記載の組成物。
- 前記複数の細胞の数の少なくとも3%が前記組換えアデノウイルスを含むときに有効な遺伝子治療を提供する、請求項1に記載の組成物。
- 前記複数の細胞の数の少なくとも1%が前記組換えアデノウイルスを含むときに有効な遺伝子治療を提供する、請求項1に記載の組成物。
- 前記複数の細胞の数の少なくとも0.3%が前記組換えアデノウイルスを含むときに有効な遺伝子治療を提供する、請求項1に記載の組成物。
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