JP3952553B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両の前部車体構造に関する。特に車両の前部側方にバンパー外端部より外方に突出した翼状部材を設けた車両の前部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両の高速走行時の高速安定性を高めるものとして、フロントバンパーの下端に、前方に延設されたフロントスポイラーを装着することは知られている。このフロントスポイラーを装着することにより、車両の下方に流れ込む空気を抑制すると共に、前方からの空気の流れを車両前端を下方に押し付ける押し付け力(いわゆるダウンフォース)として作用させることができるため、多くの車で採用されている。
【0003】
しかし一方、このフロントスポイラーで大きな効果を得ようとした場合、下端側に大きく突出させなければならないが、この突出量は、アプローチアングルの関係により必然的に決まってしまうため、あまり大きく突出させることはできなかった。
【0004】
従って、このようなアプローチアングルの問題を考慮せずに大きな押し付け力を得るものとして、フロントバンパーの側方に突出した翼状部材を設けるものも考えられている。(実開昭64−19585号公報参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した翼状部材を設けるものも、バンパーの側方から突出させているため、翼状部材が車両前方に位置する障害物に干渉し、バンパーに変形を及ぼす可能性が生じる。従って、車両の小回り性に影響を及ぼす最小有効回転半径(車両のフロントオーバーハング量と車体のフロントの角部の形状により決定される回転半径)を大きくしてしまうという問題があった。
【0006】
本願はこうした問題を対策するために考えられたものであり、翼状部材を設けたものであっても、最小有効回転半径を大きくせずに車両の小回り性を悪化させないことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の車両の前部車体構造は車両の前部側面に平面視でバンパー外側端部より外方に突出した翼状部材を設けたものにおいて、前記翼状部材の材質をバンパー材質より変形自在な弾性部材により構成したことを特徴とするものである
【0008】
また、請求項記載の車両の前部車体構造では、側方から入力荷重を受けた際、前記翼状部材の外側端が上方に変形するように構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
さらに、請求項記載の車両の前部車体構造では、前記翼状部材の車体側取り付け部と外側端の荷重受け部との間の翼上面が下方に凸形状とされていることを特徴とするものである。
【0010】
さらにまた、前記翼状部材は、車両前方側が車両後方側よりも幅広に形成されているものとする。
【0011】
請求項2記載の車両の前部車体構造は請求項1記載の車両の前部車体構造において、翼状部材の内部が中空とされていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項記載の車両の前部車体構造は請求項1記載の車両の前部車体構造において、前記翼状部材の翼下面には前方からの入力荷重に対して、翼状部材の形状を保持する補強部が形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項記載の車両の前部車体構造は請求項記載の車両の前部車体構造において、前記補強部が前後方向に延びる稜線で構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、車両の前部側面に平面視でバンパー外側端部より外方に突出した翼状部材を設けたものであっても、翼状部材の材質をバンパー材質より変形自在な弾性部材により構成したため、車両の小回り時に翼状部材が障害物に干渉したとしても、翼状部材自身が変形してパンパーには変形が生じないため、最小有効回転半径を大きくすることがない。従ってフロントバンパーの側方に突出した翼状部材を設けても車両の小回り性を悪化させることはない
【0015】
また、前記翼状部材の翼上面を下方に凸形状とすることにより、翼状部材自身が変形した際、パンパーへの固定部である上方には、引っ張り荷重が入らないため、繰り返し変形したとしても、脱落を防止できる。すなわち、上述の構成により、翼状部材の機能を十分に得つつ、固定部には引っ張り荷重が入らないため、繰り返し変形したとしても、脱落を防止できる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、中空にすることにより、さらに変形を容易にすることができ、また重量低減もおこなえるため、ヨーイングモーメントの悪化が防止できる。
【0017】
請求項記載の発明によれば、変形自在な弾性部材により翼状部材を構成したとしても、走行時強い風圧を受けたとしても補強部により、翼形状が保たれるため、安定してダウンフォースを得ることができる。
【0018】
請求項記載の発明によれば、単純な構成により請求項記載の発明の効果が得られる。
【0019】
【実施例】
図に基づき本発明の好ましい実施例を説明する。
【0020】
図1は本発明が採用された車両の前部車体構造の斜視図である。車両の前端にはバンパー1が取り付けられ、バンパーの後方には、ボンネット2、フェンダー3がそれぞれ取り付けられ、ボンネットの両側にはヘッドライトリッド4、フェンダーの下側には車輪5が配置されている。
【0021】
バンパー1の下端には車幅方向全域に渡ってアンダースポイラー6が固定されている。このアンダースポイラー6は車両前方部6aが若干前方に突出しているものの、バンパー前端1aよりは突出していない。これに対して、車両側方部6bでは前方から後方に渡り、そり上がる翼形状部Wが設けられ、平面視でバンパー側面1bより側方に突出している。
【0022】
図2はアンダースポイラーの側方部6bに設けられた翼形状部Wの詳細図である。翼形状部Wは上面W1、下面W2それと側面W3により構成され、前方から後方にかけてなめらかに立ち上がると共に車幅方向に広がるように形成される。
【0023】
図3には図2に示す各一点鎖線の断面図を示す。A−A断面は図(a)、B−B断面は図(b)、C−C断面は図(c)、D−D断面は図(d)である。各断面から解るように翼形状部分の内部Iは中空とされており、また上面W1は凹形状とされ、側面W3には上下方向に伸びる縦壁部7が形成され、下面には内側に屈曲し車体前後方向に伸びる陵部8が形成される。後端には立ち上がり部9が設けられ、上端にはバンパー下端にビス10によって固定される固定部11が設けられている。
【0024】
このアンダースポイラー6自体の材質はバンパー1の材質(合成樹脂)よりも弾性変形しやすいラバー部材で構成されている。
【0025】
次に以上のように構成される車両の前部車体構造の作用を説明する。
【0026】
図4は本実施例の前部車体構造の平面図であるが、本構造のようにバンパー側面1bより翼形状部Wが突出すると旋回時の車両外端の旋回軌跡(二点鎖線)が何もないとき(一点鎖線)に比して大きくなる。このため狭い路地などでは壁面Sに干渉(斜線部)するため小回り性が悪化する。しかしアンダースポイラー6自体の材質がバンパー1の材質よりも弾性変形しやすいラバー部材で構成されているため、仮に翼形状部分Wが壁面Sと干渉したとしても翼形状部W自体が変形するため、バンパー1に変形が生じることが無く、小回り性は悪化しない。
【0027】
また翼形状部Wの内部Iは中空とされているため、軽衝突の際にさらに変形しやすくすると共に、重量の増加も低減できるため、車両前方の重量を増加させることがなく、ヨーイングモーメントの悪化を防止することができる。さらに、上面W1の中央部分が凹形状とされているため、側方から荷重入力Fがあったとしても図3(b)に点線に示すように上向きに変形する。よって固定部11には引っ張り方向の力が作用しないため固定部の耐久性を向上できる。
【0028】
下面W2には車体前後方向に伸びる陵部8が形成されているが、これにより走行時強い風圧を受け、ラバ−部材により構成された翼形状部Wが変形しそうになったとしても、翼形状が保たれるため、走行時には安定したダウンフォースを得ることができる。
【0029】
なお本実施例ではアンダースポイラー6に翼形状部Wを設けたものを記載したが、もちろん本発明はこれだけに限定されるものではなく、翼形状部Wのみを別体に構成してバンパー1に直接固定してもよい。また材質についてもバンパーの材質より弾性変形しやすい構造であればラバー部材に限られるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施例の前部車体構造の全体斜視図。
【図2】 翼形状部(翼状部材)の詳細斜視図。
【図3】 (a)図2のA−A断面図。
(b)図2のB−B断面図。
(c)図2のC−C断面図。
(d)図2のD−D断面図。
【図4】 前部車体構造の旋回軌跡を示す平面図。
【符号の説明】
1…バンパー
1b…バンパー側面
W…翼形状部(翼状部材)

Claims (4)

  1. 車両の前部側面に平面視でバンパー外側端部より外方に突出した翼状部材を設けたものにおいて、
    前記翼状部材の材質をバンパー材質より変形自在な弾性部材により構成し
    側方から入力荷重を受けた際、前記翼状部材の外側端が上方に変形するように、前記翼状部材の車体側取り付け部と外側端の荷重受け部との間の翼上面が下方に凸形状とされ、
    前記翼状部材は、車両前方側が車両後方側よりも幅広に形成されていることを特徴とする車両の前部車体構造。
  2. 前記翼状部材の内部が中空とされていることを特徴とする請求項1記載の車両の前部車体構造
  3. 前記翼状部材の翼下面には前方からの入力荷重に対して、翼状部材の形状を保持する補強部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両の前部車体構造。
  4. 前記補強部が前後方向に延びる稜線で構成されていることを特徴とする請求項記載の車両の前部車体構造。
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