JP3692807B2 - リヤアンダーカバー構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
車両用のリヤアンダーカバー構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の構造に関して、車両後方の床下面に平板状のリヤアンダーカバーが取り付けられているものが知られている。このリヤアンダーカバーは、一般的にカーボン等が混入された樹脂素材で成形されている。このように構成された従来のリヤアンダーカバー構造では、地表や障害物等と車両の床下面とが接触した場合に、リヤアンダーカバー本体により車両の床下部が保護されて車両本体に対する損傷が防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、走行時には、車両の床下を前方から後方へ流れる気流が車両側方へ抜け出て車両後方で気流の乱れを発生させるため、所望のダウンフォース等を得ることが困難であった。
【0004】
また、地表との接触等によりリヤアンダーカバーが破損した場合には、リヤアンダーカバー自体の費用も高く修繕コストが高価なものとなるといった問題もあった。
【0005】
本発明は上記の事情に鑑みて為されたものであり、車両後部の整流を行うと共に地表との接触により車両の床下部が損傷した際の修繕コストの低減を図ることが可能なリヤアンダーカバー構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のリヤアンダーカバー構造は、後ろ向き上がりに形成されたリヤアンダーカバー本体の下面に排気管の設置位置に応じて開口が設けられ、該開口から下方に露出する前記排気管に対応して前記開口の後方延長方向にほぼ沿って前記開口より後方にフィンが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0007】
このようなリヤアンダーカバー構造では、フィンを、排気管の後方延長方向にほぼ沿って取り付けることによって、排気管及びリヤアンダーカバーの排気管設置位置に対応して形成された開口等により乱れ気味になる空気の流れを、リヤアンダーカバー本体の後側の傾斜面部下部において分断し、隣の流れ領域に入りにくくして整流することができる。
【0008】
また、地表と車両の床下部とが接触した場合には、前記リヤアンダーカバーに取り付けられた前記フィンが変形して衝撃を吸収するので、前記リヤアンダーカバー本体の損傷を最小限にとどめることが可能となる。
【0009】
前記フィンは前記リヤアンダーカバー本体に対し着脱可能に設けられているので、変形又は破損した前記フィンだけを交換することができ、前記リヤアンダーカバー本体全体を交換する場合に比べて修繕コストの低減を図ることが可能となる。
【0010】
また、車両使用の目的や使用者のニーズに応じて、異なった形状、大きさ、色彩のフィンに交換することも可能となる。
【0011】
請求項2に記載のリヤアンダーカバー構造では、請求項1に記載の前記フィンが、前記リヤアンダーカバー本体よりも薄いことを特徴とする。
【0012】
このようなリヤアンダーカバー構造では、前記フィンが前記リヤアンダーカバー本体よりも薄く作られているため前記リヤアンダーカバー本体よりも変形し易く、地表との接触の際に変形した前記フィンが衝撃を吸収して前記リヤアンダーカバー本体に加わる衝撃を最小限にとどめることが可能となる。そのため衝撃の程度によっては、前記フィンのみを交換するだけで前記リヤアンダーカバー本体を交換する必要がなくなるため、修繕コストの低減を図ることが可能となる。
【0013】
請求項3に記載のリヤアンダーカバー構造は、請求項1又は請求項2に記載の前記フィンが、前記リヤアンダーカバー本体よりも軟質であることを特徴とする。
【0014】
このようなリヤアンダーカバー構造では、前記フィンが前記リヤアンダーカバー本体に比べて軟質に作られているため、地表と接触した際に前記リヤアンダーカバー本体に比べて衝撃を吸収しやすい。
【0015】
また、前記フィンを形成する軟質の樹脂素材によっては、その素材の持つ弾性力により多少の衝撃を受けても元の形状に戻るので、前記フィン自体の破損を減少させて不要な修繕コストの低減を図ることが可能となる。
【0016】
請求項4に記載のリヤアンダーカバー構造は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の前記フィンに、車両前後方向後端縁付近を厚肉にした厚肉部が設けられ、かつ、該厚肉部より前方位置に薄肉の薄肉部が設けられていることを特徴とする。
【0017】
このようなリヤアンダーカバー構造は、地表との接触による衝撃を前記フィンが吸収し、前記リヤアンダーカバー本体に加わる衝撃を最小限にとどめることが可能であると共に、後端縁部が厚肉であるためフィン形状を保持しやすくなり、高速走行時に風圧により前記フィンがしなったり振動したりすることを抑制することが可能となる。
【0018】
また、請求項5に記載のリヤアンダーカバー構造は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の前記フィンの下面部に摩耗防止用金属板が取り付けられていることを特徴とする。
【0019】
このようなリヤアンダーカバー構造では、前記フィンの下面部に摩耗防止用金属板が取り付けられているので、地表の段差等との接触や走行中の路面との接触による前記フィン自体の破損、摩耗等を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図1〜図8を用いて説明する。
本発明の実施の形態1に係るリヤアンダーカバー構造では、図1に示すように車両後部のタイヤホイールハウス1aからリアバンパー2にかけて床下面を覆うリヤアンダーカバー本体3が取り付けられている。そのリヤアンダーカバー本体3の地表面側に図2〜図4に示すような4つのフィン4が取り付けられている。
【0021】
前記リヤアンダーカバー本体3は、車両後方向に向かって後ろ向き上がりに形成された平板状部材からなり、カーボン等が混入された樹脂繊維で作られている。
【0022】
このリヤアンダーカバー本体3には、車両下面のマフラー等の設置位置に応じて開口5が設けられており、車両下部に設置されたマフラー等は、この開口5を通ってリヤアンダーカバー本体3と干渉しないように構成されている。
【0023】
前記フィン4は、前記リヤアンダーカバー本体3の車幅方向に対し等間隔に設けられており、車両前後方向に延びる各フィン4の車両後方側は、図5,図6に示すようにリヤアンダーカバー本体3と同様に後ろ向き上がりに形成されている。
【0024】
これらのフィン4の下縁は、後輪RWのデパーチャアングルラインDPより上方で、かつこのデパーチャアングルラインDPにほぼ沿って位置しており、これらフィン4のうち両側部のフィンは、後輪RWの車両中央側の内側面の後方延長方向にほぼ沿って位置して、また中央部のフィン4の一方は、リヤアンダーカバー本体3の排気管EXに対応した前側の開口5の後方延長方向にほぼ沿って位置している。尚、後側の開口5は、マフラー本体EMに対応している。
【0025】
図6に示すフィン4のA−A断面は、図7に示すように逆L字状となっており、リヤアンダーカバー本体3の肉厚aよりも薄い肉厚bで形成されると共に、リヤアンダーカバー本体3よりも軟質の樹脂素材で作られている。
【0026】
また、フィン4の図6に示すB−B断面は、図8に示すように車両前後方向に対して均一の肉厚bで形成されている。
【0027】
前記フィン4のリヤアンダーカバー本体3との取付部6には、取り付け孔7が設けられており、この取り付け孔7とリヤアンダーカバー本体3に設けられた取り付け孔8とを、フィン4の取り付け部6側から挿入されたボルト9aとリヤアンダーカバー本体3側のウエルナット9bとで座金9cを介して締結させることにより、リヤアンダーカバー本体3にフィン4が取り付けられる。
【0028】
特に、リヤアンダーカバー本体3の車幅方向両側縁部近傍に取り付けられたフィン4は、リヤアンダーカバー本体3を車両本体に取り付けるための連結部材10、10を介してリヤアンダーカバー本体3に締結されており、この連結部材10,10はリヤフェンダーパネル1b、1bに固定される。
【0029】
前記フィン4の下面部には、地表との接触による摩耗を防止するための摩耗防止用金属板11が設けられている。
【0030】
以下、実施の形態1に係るリヤアンダーカバー構造を用いることによる作用効果について説明する。
【0031】
前記リヤアンダーカバー本体3にフィン4を設けることにより、両後輪RWの間でリヤアンダーカバー本体3の下を通って、排気管EXに対応した前側の開口5や後輪RWやリヤアンダーカバー本体3の後輪RWのための切り欠き等により乱れぎみになる空気の流れを、リヤアンダーカバー本体3の後側の傾斜面部下方において右側流れARと中央流れACと左側流れALとに分断して隣の流れ領域に入りにくくして整流することができる上に、車両側方から抜け出る気流を抑制することにより気流の乱れを減少させることができるので、所望のダウンフォース等を得ることができ、高速走行時の安定性、快適性を向上させることが可能となる。
【0032】
また、リヤアンダーカバー本体3にフィン4を取り付けたので、地表と車両の床下面とが接触した場合にフィン4が変形してリヤアンダーカバー本体に掛かる衝撃を吸収し、リヤアンダーカバー本体3の損傷を低減させることが可能となる。
【0033】
特に、フィン4の肉厚bがリヤアンダーカバー本体3の肉厚aよりも薄く作られており、地表との接触時にリヤアンダーカバー本体3よりも一層フィン4が変形し易いので、変形したフィン4が衝撃を吸収してリヤアンダーカバー本体3に加わる衝撃を最小限にとどめることが可能となる。
【0034】
また、実施の形態1のフィン4は、リヤアンダーカバー本体3に比べて軟質に作られているため、地表と接触した際にリヤアンダーカバー本体3に比べて衝撃を吸収し易くなる。軟質であるフィンの持つ弾性力と衝撃の強さとによっては、衝撃を行けて変形したフィン4がフィン4自体の復元力によりもとの形状に戻るので、フィン4自体の破損を減少させて不要な修繕コストの低減を図ることも可能となる。
【0035】
このフィン4は、リヤアンダーカバー本体3に対してボルト9aによって締結されているため着脱することが可能であり、地表との接触により変形又は破損したフィン4のみをリヤアンダーカバー本体から取り外すことができるので、リヤアンダーカバー本体3全体を交換する場合に比べて修繕コストの低減を図ることが可能となる。
【0036】
また、フィン4は着脱可能であるため、車両使用の目的や使用者のニーズに応じて、異なった形状、大きさ、色彩のフィンに交換することも可能である。
【0037】
実施の形態1のフィン4の下面部には、摩耗防止用金属板11が取り付けられているため、地表の段差等との接触や走行中の路面との接触によるフィン自体の破損、摩耗等を防止することができる。また、車両後方から見て摩耗防止用金属板11が視覚的なアクセントとなり、外観品質が良好なものとなるという効果も奏する。
【0038】
【実施の形態2】
図9〜図13は実施の形態2を示したものである。なお、実施の形態1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0039】
実施の形態2のリヤアンダーパネル構造では、図9に示すように、フィン12が実施の形態1と同一の形状、構造等を有するリヤアンダーカバー本体3に対して、長手方向を車両前後方向に沿わせて取り付けられている。
【0040】
このフィン12は実施の形態1と同様に、リヤアンダーカバー本体3の車幅方向に対して等間隔をおいて4つ取り付けられている。
【0041】
フィン12は、後端部付近の厚肉部13と車両前方の薄肉部14とからなり、図9に示すフィン12のC−C断面は、図10に示すように、厚肉部13と薄肉部14とで形成された凸形状となっている。
【0042】
フィン12は、実施の形態1と同様に車両後方から見て逆L字状となっており、リヤアンダーカバー本体3よりも薄い肉厚で形成されている。
【0043】
フィン12のリヤアンダーカバー本体3との取付部15には、取り付け孔7が設けられており、この取り付け孔7とリヤアンダーカバー本体3に設けられてた取り付け孔8とを、ボルト9aとウエルナット9bとで座金9cを介して締着させることにより、フィン12がリヤアンダーカバー本体3に取り付けられている。
【0044】
以下、実施の形態2に係るリヤアンダーカバー構造の作用効果について説明する。
【0045】
このような実施の形態2のリヤアンダーカバー構造では、実施の形態1と同様にリヤアンダーカバー本体3にフィン12を設けることにより、車体側方から抜け出る気流を抑制して気流の乱れを減少させることができるので、所望のダウンフォース等を得ることができ、高速走行時の安定性、快適性を向上させることが可能となる。
【0046】
また、地表の段差等と接触した際には薄肉部14がリヤアンダーカバー本体3に比べて変形し易いため、薄肉部14の変形によってリヤアンダーカバー本体3に加わる衝撃が吸収される。
【0047】
更に、薄肉部14が変形するだけでは衝撃を十分に吸収できない場合には、薄肉部14に続いて厚肉部13が変形することにより衝撃が吸収される。
【0048】
このようにフィン12は衝撃の強さに応じて段階的に変形することによりリヤアンダーカバー本体3に加わる衝撃を吸収するので、リヤアンダーカバー本体3の損傷を最小限にとどめることが可能となる。
【0049】
さらに、後端部付近の厚肉部13は薄肉部14と一体となってフィン12の形状を保持するので、高速走行時に風圧によりフィン12がしなったり振動したりすることを抑制することが可能となる。
【0050】
このフィン12はリヤアンダーカバー本体3に対してボルト9aによって締結されているため着脱することが可能であり、地表との接触等により車体の床下部を損傷した場合には、実施の形態1と同様に変形又は破損したフィン12のみを交換することができるため、リヤアンダーカバー本体3全体を交換する場合に比べて修繕コストの低減を図ることが可能となる。
【0051】
また、前記フィン12は実施の形態1と同様に、車両使用の目的や使用者のニーズに応じて、異なった形状、大きさ、色彩のフィンに交換することも可能である。
【0052】
さらに、前記フィン12の厚肉部13により前記薄肉部14が車体後方から見えなくなり、厚肉部13が車両本体と視覚的に一体感を為して厚肉部13に対する脆弱感を与えることがなくなるため、外観品質を向上させることができる。
【0053】
また、この厚肉部13の後方側の端面を、例えばリヤバンパー2と同色にする等装飾することで、後方からの外観にアクセントを加えることができる。
【0054】
なお、実施の形態2に係るリアアンダーパネル構造は、図10に示すような厚肉部13と薄肉部14との凸形状の断面形状を有するフィン12のみに限定されるものではない。
【0055】
【変形例1】
図11に示すように、実施の形態2に係るフィン12の変形例1として、図9中のC−C断面に対応した二等辺三角形の断面形状16を有するフィン17を用いても良い。
【0056】
このフィン17は、実施の形態2の作用効果に加えて、フィン12に比べて走行時に気流を円滑に誘導し、気流の乱れを減少させることが可能となるので、走行時の安定性・快適性を向上させることができる。
【0057】
【変形例2】
また、図12に示すように、実施の形態2に係るフィン12の変形例2として、図9中のC−C断面に対応した断面に底辺部が凸状曲線で構成された二等辺三角形の断面形状18を有するフィン19を用いても良い。
【0058】
このフィン19は、実施の形態2の作用効果に加えて、フィン19の後端部が丸くなっているため、フィン12に比べて走行時に車両後方の気流の乱れを発生させにくく、より安定した走行が可能となる。
【0059】
【変形例3】
更に、図13に示すように、実施の形態2に係るフィン12の変形例3として、図9中のC−C断面に対応した断面に両側面壁が緩やかにな凹状曲線で構成された三角形の断面形状20を有するフィン21を用いても良い。
【0060】
このフィン21は、実施の形態2の作用効果に加えて、フィン12に比べて両側面壁が緩やかにな凹状曲線で形成されているため、少量の原料でフィンを形成でき、フィン21自体のコストの低減を図ることが可能となる。
【0061】
以上、本発明に係るリヤアンダーカバー構造を実施の形態1及び実施の形態2を用いて説明してきたが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲での変更等があってもこの発明に含まれる。
【0062】
例えば、実施の形態1及び実施の形態2では、ボルト9aとウェルナット9bとでフィン4、12とリヤアンダーカバー本体3とを締結させたが、どちらか一方に係止爪を設け、他方に係止孔を設けて互いを係止させることにより着脱することが可能な構造であっても本発明に含まれる。
【0063】
また、実施の形態1及び実施の形態2では、フィン4,12をリヤアンダーカバー本体3に等間隔に4つ設けたが、このフィン4,12の数量は4つに限定されるものではない。
【0064】
その他、フィン4,12及びリアアンダーカバー本体3の大きさ、形状、材質等も実施の形態1及び実施の形態2に示したものに限定されるものではない。
【0065】
【発明の効果】
本発明に係る請求項1に記載のリヤアンダーカバー構造では、フィンの長手方向を車両前後方向に沿わせて設けることにより、車体側方から抜け出る気流を抑制して気流の乱れを減少させることができるので、所望のダウンフォース等を得ることが可能となり、高速走行時の安定性、快適性を向上させることが可能となる。
【0066】
また、地表と車両の床下部とが接触した場合には、リヤアンダーカバーに取り付けられた前記フィンが変形して衝撃を吸収するので、前記リヤアンダーカバー本体の損傷を最小限にとどめることが可能となる。
【0067】
前記フィンは前記リヤアンダーカバー本体に対し着脱可能に設けられているので、変形又は破損した前記フィンだけを交換することができ、前記リヤアンダーカバー本体全体を交換する場合に比べて修繕コストの低減を図ることが可能となる。
【0068】
また、車両使用の目的や使用者のニーズに応じて、異なった形状、大きさ、色彩のフィンに交換することも可能となる。
【0069】
請求項2に記載のリヤアンダーカバー構造では、前記フィンが前記リヤアンダーカバー本体よりも薄く作られているため前記リヤアンダーカバー本体よりも変形し易く、地表との接触の際に変形した前記フィンが衝撃を吸収して前記リヤアンダーカバー本体に加わる衝撃を最小限にとどめることが可能となる。そのため衝撃の程度によっては、前記フィンのみを交換するだけで前記リヤアンダーカバー本体を交換する必要がなくなるため、修繕コストの低減を図ることが可能となる。
【0070】
請求項3に記載のリヤアンダーカバー構造では、前記フィンが前記リヤアンダーカバー本体に比べて軟質に作られているため、地表と接触した際に前記リヤアンダーカバー本体に比べて衝撃を吸収しやすい。
【0071】
また、前記フィンを形成する軟質の樹脂素材によっては、その素材の持つ弾性力により多少の衝撃を受けても元の形状に戻るので、前記フィン自体の破損を減少させて不要な修繕コストの低減を図ることが可能となる。
【0072】
更に、請求項4に記載のリヤアンダーカバー構造は、地表との接触による衝撃を前記フィンが吸収し、前記リヤアンダーカバー本体に加わる衝撃を最小限にとどめることが可能であると共に、後端縁部が厚肉であるためフィン形状を保持しやすくなり、高速走行時に風圧により前記フィンがしなったり振動したりすることを抑制することが可能となる。
【0073】
また、請求項5に記載のリヤアンダーカバー構造では、前記フィンの下面部に摩耗防止用金属板が取り付けられているので、地表の段差等との接触や走行中の路面との接触による前記フィン自体の破損、摩耗等を防止することができる。
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1のリヤアンダーカバー構造に用いられるリヤアンダーカバー本体を、車両の側方から見た図である。
【図2】本発明に係る実施の形態1のリヤアンダーカバー構造に用いられるリヤアンダーカバー本体を示した斜視図である。
【図3】本発明に係る実施の形態1のリヤアンダーカバー構造に用いられるリヤアンダーカバー本体を示した上面図である。
【図4】本発明に係る実施の形態1のリヤアンダーカバー構造に用いられるリヤアンダーカバー本体を後方から見た図である。
【図5】本発明に係る実施の形態1のリヤアンダーカバー構造に用いられるリヤアンダーカバー本体を側方から見た図である。
【図6】本発明に係る実施の形態1のリヤアンダーカバー構造に用いられるフィンを示した斜視図である。
【図7】本発明に係る実施の形態1のリヤアンダーカバー構造に用いられるフィンの斜視図を示す図6のA−A断面を示した図である。
【図8】本発明に係る実施の形態1のリヤアンダーカバー構造に用いられるフィンの斜視図を示す図6のB−B断面を示した図である。
【図9】本発明に係る実施の形態2のリヤアンダーカバー構造に用いられるフィンを示した斜視図である。
【図10】本発明に係る実施の形態2のリヤアンダーカバー構造に用いられるフィンの斜視図を示す図9のC−C断面を示した図である。
【図11】本発明に係る変形例1のリヤアンダーカバー構造に用いられるフィンであって、図9のC−C断面に対応した断面が二等辺三角形の断面形状を有するフィンの断面図を示した図である。
【図12】本発明に係る変形例2のリヤアンダーカバー構造に用いられるフィンであって、図9のC−C断面に対応した断面が凸状曲線の底辺部で構成された二等辺三角形の断面形状を有するフィンの断面図を示した図である。
【図13】本発明に係る変形例3のリヤアンダーカバー構造に用いられるフィンであって、図9のC−C断面に対応した断面が両側面壁が緩やかにな凹状曲線で構成された三角形の断面形状を有するフィンの断面図を示したものである。
【符号の説明】
3 リヤアンダーカバー本体
4,12,17,19,21 フィン
6,15 取り付け部
9a ボルト
9b ウエルナット
10 連結部材
11 摩耗防止用金属板
13 厚肉部
14 薄肉部
Claims (5)
- 後ろ向き上がりに形成されたリヤアンダーカバー本体の下面に排気管の設置位置に応じて開口が設けられ、該開口から下方に露出する前記排気管に対応して前記開口の後方延長方向にほぼ沿って前記開口より後方にフィンが着脱可能に取り付けられていることを特徴するリヤアンダーカバー構造。
- 前記フィンは、前記リヤアンダーカバー本体よりも薄いことを特徴とする請求項1に記載のリヤアンダーカバー構造。
- 前記フィンは、前記リヤアンダーカバー本体よりも軟質であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリヤアンダーカバー構造。
- 前記フィンは、車両前後方向後端縁付近を厚肉にした厚肉部が設けられ、かつ、該厚肉部より前方位置に薄肉の薄肉部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のリヤアンダーカバー構造。
- 前記フィンは、下面部に摩耗防止用金属板が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のリヤアンダーカバー構造。
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