JP3952220B2 - 栽培棚 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は栽培棚に関する。さらに詳しくは、いわゆる工業化栽培に適した、設置スペースが少なくて済む栽培棚に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に、複数本の棒状の棚部材からなる棚と、その棚の上に、棚部材と交わる方向に摺動自在に載置された複数個の細長い栽培床とからなる栽培棚を提案している(特開平8−242701号公報の請求項11〜14、図5参照)。その公報では、さらに栽培床に、容器本体の上部を覆う断熱材や、放熱パイプを設けること、栽培床の上部空間を周囲から仕切る透明な合成樹脂フィルム製の対流防止壁を設けることも記載されている(同公報の図1参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の栽培棚は、一般的には平面的に地面などに配列する栽培床を棚上に立体的に配列したものであり、それによりスペースを大幅に節約することができる利点がある。しかしこのものは、栽培ユニットとなる栽培床が長いため、棚に載せたり、収穫のために棚から降ろしたりする作業が比較的厄介である。さらにこのものは、日光あるいは屋内の天井などに配置した照明器具で必要な日照を与えることを前提としているので、栽培床同士を密に配置すると、内部へ光が充分に達しにくくなる。さらに作物が斜め横方向に延びたり、栽培床の中の位置によって、生育状態に大きい差ができる問題がある。また栽培床の長さを短くすると、途中で栽培床の向きを変えて採光条件をできるだけ均一にすることもできるが、向きを変えるローテーションの作業が煩雑である。
【0004】
本発明は、前記従来の栽培棚に比して、栽培ユニットの積み上げ・積み降ろし作業が容易で、採光条件をほぼ均一にすることができ、しかも一層スペースの節約が可能で、発光ダイオードの温度上昇による出力の低下を防止しうる栽培棚を提供することを課題としている。さらに本発明は、棚部材などの部品が少なくて済み、しかも積み上げ・積み卸し作業を自動化することもできる栽培棚を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の栽培棚は、上下および左右方向に配列される複数個の箱状の作物栽培用の容器と、上下に配列される容器同士を、栽培しようとする作物の生長時の高さ以上の間隔をあけて保持する支柱と、各容器に水ないし養分を供給する供給配管設備と、余分な水を排出する排水設備と、それぞれ容器の上方に容器内の作物を均一に照らすように、かつ、上段の容器の下方にその容器の培地や培養液によって冷却されるように配置された、多数の発光ダイオードを備えたパネルからなる照明器具とを備えていることを特徴としている。
このような栽培棚では、温度管理のための冷気を供給する給気配管をさらに備えているものが好ましい。
前記支柱は固定式の棚フレームの支柱とし、各容器をその棚フレームの支柱に取り付けた桟橋によって支持される棚板に対して取り出し自在に設置したものとし、前記照明器具を、前記容器内の培地や培養液によって棚板を介して冷却されるように前記棚板の下面に配置することができる。その場合、固定式の棚フレームに、各容器に水ないし養分を供給する供給配管設備を設けることができる。
【0007】
他方、複数本の支柱を、各容器の上面または下面のいずれか一方に立設すると共に、他の面に他の容器の支柱の先端と着脱自在に嵌合する支柱受けを設け、前記多数の発光ダイオードからなる照明器具を容器の培地や培養液によって冷却されるように各容器の下面に設置し、下方の容器の支柱ないし支柱受けに上方の容器の支柱受けないし支柱を順次嵌合していくことにより、複数個の容器を立体的に積み上げるようにしてもよい。その場合は、支柱を各容器に交換可能に取り付けるのが一層好ましい。
【0008】
また、前記支柱のうちいずれかに照明器具へのエネルギ、とくに電気供給用の配線を設け、他の支柱に給排水配管を設けてもよい。さらに前記支柱を容器の四隅に設けると共に、それらの支柱を取りまくように、容器の上部空間と外部空間とを仕切る遮断フィルムを張り、さらに前記配線および給排水配管を備えた支柱以外の支柱に、吸排気用の配管を設けるのが好ましい
【0009】
【作用および発明の効果】
本発明の栽培棚では、箱状の容器を上下だけでなく、左右にも配列しているので、個々の容器の長さはそれほど長くする必要がなく、たとえばフォークリフトなどで積み上げられる程度にすることができる。さらに各容器の上方に専用の多数の発光ダイオードを備えたパネルからなる照明器具を配置しているので、容器には外部から光を当てる必要がない。また容器内の作物には上方からまっすぐに光が当たるので、作物はほぼ真上に生育する。そしてどの位置も採光条件がほとんど同じであるので、証明の管理が容易であり、作物の生育状態にも好影響を及ぼす。また、照明器具のスペース、とくに高さ方向のスペースが少なくて済む。さらに各容器を前後左右に詰めて配置することができ、そのため一層スペースを節約することができる。しかも照明器具として多数の発光ダイオードを備えたパネルを用いるので使用電力が少なくて済み、周囲の温度上昇が少ない。
また、多数の発光ダイオードを備えているパネルからなる照明器具が、それぞれの容器の上方に容器内の作物を均一に照らすように、かつ、上段の容器内の下方にその容器の培地や培養液によって冷却されるように配置されているので、容器内の作物が均一に照らされ、発光ダイオードは温度上昇による出力の低下を防ぐことができる。
【0010】
固定式の棚フレームを採用した栽培棚では、各容器はその棚フレームの支柱に取り付けた横桟に載置することができるので、容器の構成が簡単になる。とくに固定式の棚フレームに、各容器に水ないし養分を供給する供給配管設備を設けたり、暖房ないし冷却用の配管設備や、二酸化炭素などのガスを供給する配管なども固定式の棚フレームに設置しやすい。さらに容器内の培地や培養液によって棚板を介して冷却されるので、発光ダイオードは温度上昇による出力の低下が防止される
【0011】
他方、容器の上面または下面に支柱を一体的に立設したものをユニットとして用いる場合は、下方の容器の支柱ないし支柱受けに上方の容器の支柱受けないし支柱を順次嵌合していくことにより、複数個の容器を立体的に積み上げて栽培棚を構成することができる。その場合は容器自体が棚の構成要素になるので、棚を構成する部品が重複せず、部品点数が少なくて済む。さらに、支柱を各容器に交換可能に取り付けるようにする場合は、作物の高さに応じて支柱の高さを選択することができるので、栽培棚全体の高さ方向のスペースを一層節約することができる。さらに容器内の培地や培養液によって冷却されるので、発光ダイオードは温度上昇による出力の低下が防止される。
【0012】
また、パイプを支柱として、その内部に照明器具用の配線(光ファイバーを含む)を通したり、給排水配管を設けると、配線・配管関係をすっきりと収納することができる。支柱を容器の四隅に設けると共に、それらの支柱を取りまくように、容器の上部空間と外部空間とを仕切る遮断フィルムを張る場合は、建屋全体の冷暖房をする必要がない。したがって、たとえば支柱に設けた吸排気用の配管を通じてユニットごとに冷暖房すればよく、それによりエネルギコストを低減しうる。また、ユニットごとの温度管理をきめ細かくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態を説明する。図1は本発明の栽培棚の一実施形態を示す斜視図、図2はその平面図、図3は本発明にかかわるユニット式の栽培棚のユニットの一実施形態を示す斜視図、図4a、図4bおよび図5はそれぞれ図3のユニットの積み上げ手順を積み上げ装置とともに示す側面図、図6はそのユニットを積み上げて構成した栽培棚を示す要部正面図である。
【0015】
図1の栽培棚Aは棚フレーム1と、その棚フレーム1に収容された栽培用の容器2とを示している。棚フレーム1の前面には、容器2の積み上げ・積み降ろし用のリフター装置4が設置されており、最下段には搬送用のベルトコンベア5が設置されている。なおベルトコンベア5に代えて、他のコンベアや、台車など、各種の搬送装置を使用しうる。
【0016】
棚フレーム1は上下方向に延びる複数本の支柱7と、それらの支柱7の適切な高さの位置に固定される前後および左右方向の横桟8、9と、それらの横桟8、9の上に所定の間隔で設置される棚板10とを備えている。各棚板10の裏面には、作物に適切な光を照射するためのパネル状の照明器具11が設けられている。本実施形態では、照明器具11は、多数の発光ダイオード(LED)12から構成している。発光ダイオード12は、たとえば1m2 当たり1000〜5000個程度、通常は2000〜3000個程度設ける。
【0017】
発光ダイオード12の色は、作物の生長に適する色を採用する。たとえば全体の個数の2/3は赤色の発光ダイオードとし、1/3を青色の発光ダイオードとするなど、作物の種類に応じてその組み合わせを選択すればよい。パネル全体の明るさは、たとえば2000〜3000ルクス程度が好ましいが、作物によって適切な照度に設定すればよい。さらに棚板10あるいは支柱7ないし横桟8、9に、温度や二酸化炭素の濃度などの作物の生長に影響する各種のデータを遠隔的に検出するセンサ類13を設けている。
【0018】
さらに前記支柱7には、栄養素を溶かした水を供給する供給配管、余分な水を排水する排水配管、二酸化炭素を供給する配管、温度管理のための冷気ないし適切な高温の空気を送り込む給気配管などの配管設備14が、表面に沿って設置されている。さらに発光ダイオード12に電力を供給する電力線15や、センサ類13の検出信号を送る通信線16が支柱7に沿って設けられている。それらの配管や配線は建物の天井や床面まで引かれて所定の屋内配管設備端末およびコントローラ17に接続されている。
【0019】
前記容器2は上面が開放された、平面形状が矩形状の箱体であり、内部に栽培土または水耕栽培養液が収容されており、生産しようとしている作物の種または苗が植え付けられている。なお作物によっては、それぞれの容器2を設置するブロックごとに温度管理をするため、支柱7の周囲に合成樹脂フィルムないし合成樹脂プレートなどからなる遮断壁を設ける。遮断壁は容器2の4隅に立てた支持棒を囲むように設けてもよい。また遮断壁は外部からの観察ができるように透明にするのが好ましいが、不透明であってもよく、一部のみ透明にしてもよい。さらに内面に発光ダイオード12の光を反射する金属蒸着層、コーティング層などの反射層を設けてもよい。
【0020】
なお図1の実施形態では、容器2の下面側には、フォークの爪が入るように左右に脚18を取り付けている。各棚板10の上面には、容器2ないしその脚18の後端を位置決めするためのストッパないし位置決め突起などを設けるのが好ましい。また各容器2内に灌水用の配管を通す場合は、たとえばそれらの位置決め突起と配管の端部とを接続するジョイントを設けることができる。
【0021】
前記リフター装置4は立体自動倉庫などに使用されているものと基本的には同じものであり、床面および天井面に設置した案内レール21、22と、それらの案内レールに沿って走行する台車23と、台車に設けた上下レール24と、その上下レールに沿って昇降する昇降ユニット25と、その昇降ユニット25に設けた前後移動自在のフォーク爪26などを備えている。フォーク爪26の角度を変えるチルト手段を設けてもよい。
【0022】
台車23にオペレータが乗る座席ないしステップ27を設けたり、棚フレーム1の各ブロックの位置番号と容器2の有無を管理する管理設備を設けたり、ブロックの位置番号および作業項目を設定して自動的に作業させるなどの自動化装置は、立体自動倉庫と同じものを採用することができる。なお図1の実施形態では、他の部署から新しい容器2を搬入したり、生産した作物を搬出する場合にリフター装置4を効率よく働かせるように、棚フレーム1の最下段にベルトコンベア5を設置している。しかしこのベルトコンベア5は設けなくてもよい。
【0023】
図1の栽培棚Aはたとえば図2に示すように、前後2列で設置し、各島の間にリフター装置4を設置することができる。その場合、2基のリフター装置4を背中合わせに配置してもよく、1本(上下一対)の案内レールを兼用するようにしてもよい。さらにフォーク爪26を前後にスライドできる両面使用可能なリフター装置4を採用することもできる。それらの場合は栽培棚Aの前後のブロックに同じ給排水設備や配線設備を用いることができる。またリフター装置4の機能などによっては、島を1列ずつ設けるなど、他のレイアウトも採用しうる。上記の栽培棚Aでは容器2内には培地や培養液が収容されているので、その下方の棚板10を介して発光ダイオード12が冷却される。そのためとくに冷却装置を設ける必要はない。しかし別個に冷却水管路や空冷式の冷却装置を設けるようにしてもよい。
【0024】
上記の栽培棚Aはそれぞれのブロックに発光ダイオード12などの照明器具を設置しているので、容器2内の採光状態をほぼ均一にすることができる。そのため、作物が斜め横方向に伸びたり、容器2内における位置によって成育状況に差ができるなどの問題がない。そのため容器2の向きを途中で変える必要がない。また、各容器2を密に配置することができるので、スペースの節約ができる。
【0025】
つぎに図3〜6を参照して、ユニットタイプの栽培棚を説明する。図3に示すユニットBは、図6の栽培棚Cを構成する単位となるものである。このユニットBは、上方が開放した矩形状の平面形状を有する箱体の容器2と、その容器2の下面の4隅から下方に延びる支柱7と、容器2の上面の4隅に設けた支柱受け28とを備えている。各支柱7の下端は、支柱受け28と嵌合しうる形状にしている。容器2は強度メンバーとなる4枚の側壁29と、底板30とを備えている。底板30の下面には、前述の栽培棚Aの場合と同じように、パネル状の照明器具11が設けられており、その照明器具は多数の発光ダイオード(LED)12から構成している。発光ダイオード12の個数、明るさなどは前述の場合と同じである。また4本の支柱2の周りには、合成樹脂フィルムからなる遮断壁31を巻いている。
【0026】
さらに前記支柱7は角パイプ状であり、その内の1本ないし2本には、栄養素を溶かした水を供給する供給配管32、余った水などを排水する排水配管33、二酸化炭素を供給したり、温度管理のための冷気ないし適切な高温の空気を送り込む給気配管34が通されている。さらに他の支柱7には、発光ダイオード12に電力を供給する電力線15やセンサ類13の検出信号を送る通信線16が通されている。それらの配管や配線は、上下のユニットB間で、支柱7の下端と支柱受け28の間でジョイントなどで着脱自在に接続することができる。なお通信線については、無線信号にすることもでき、また赤外線の発光器と受光器との対からなる非接触接続にすることもできる。容器2の内部には、培地や培養液などが収容される。
【0027】
給水配管32については、たとえば支柱7の途中に複数の噴出孔35を設け、途中から噴出させて、作物に散水することができる。また1個の支柱受け28から対角側の支柱受け28に向かうように、容器2の内部に入り込む斜め配管36を設け、その斜め配管36から培地に供給することもできる。その場合は、たとえば対角側の支柱受け28から下側の支柱7にその斜め配管36を延長させ、下側のユニットの支柱受け28へ連結させるようにすればよい。また、給水配管31の本管は同じ位置の支柱7にまっすぐに通し、その本管から容器2内に分岐パイプを延ばして給水するようにしてもよい。
【0028】
上記のユニットBを組み立てて栽培棚にするには、たとえば図4aに示すような、リフター装置4とベルトコンベア5とを組み合わせた積み上げ装置を用いる。この場合、リフター装置4はユニットBの高さよりいくらか大きい程度の昇降ストロークを有するもので足りる。すなわち、まずベルトコンベア5で1個目のユニットBを設置場所まで移動させ、そのユニットBをリフター装置4のフォーク爪26で所定の高さだけ持ち上げ、その下にベルトコンベア5で2個目のユニットBを送り込む。
【0029】
そして図4bに示すように、フォーク爪26を下降させ、1個目のユニットBの支柱の下端を2個目のユニットBの支柱受け28に嵌合させ、同時にジョイントにより配管や配線の接続を自動的に行う。ついで一旦フォーク爪26を後退させ、下降させて2個目のユニットBにフォーク爪26を掛けて、図5に示すように所定の高さまで上昇させる。そしてさらにその下側に、ベルトコンベア5で3個目のユニットBを送り込む。
【0030】
このように順次ユニットBを積み上げていくと、図6に示すような多数のユニットBを組み上げた栽培棚Cが得られる。その場合、天井面37に支柱7の下端と同じ形状の支持部材38を設けておき、それらの支持部材38に上端のユニットBの支柱受け28を嵌合させるのが好ましい。それにより積み上げたユニットB全体が安定する。またその支持部材38に電力線、通信線、配管などのジョイントを設けておくと、天井面側から水や電力などの供給をすることができ、しかもそれらの接続をほぼ自動的に行うことができる。
【0031】
1個所の栽培棚Cが積み上がると、ベルトコンベア5とリフター装置4を移動させ、それに隣接する位置にさらに栽培棚Cを積み上げていく。それによりほとんど隙間を空けずに多数のユニットBを積み上げた栽培棚Cが得られる。このものも各ブロックに発光ダイオード12を設置しているので、容器2内の採光状態をほぼ均一にすることができる。そのため、作物が横方向に伸びたり、容器内における位置によって成育状況に差ができるなどの問題がなく、容器の向きを途中で変える必要がない。また、各容器2を密に配置することができるので、スペースの節約ができる利点がある。さらに発光ダイオード12が容器2の培地や培養液により冷やされるので、温度上昇による出力の低下を防ぐことができる利点がある。
【0032】
上記の実施形態では、容器2の下面側に支柱7を設け、上面側に支柱受け28を設けているが、逆に上面側に支柱7を立設し、下面側に支柱受け28を設けてもよく、その場合でも同じ作用効果が奏される。その場合は天井面に支柱受けと同じ形状の支持部材を設ける。また、支柱7は作物の高さに応じて長さを変えられるように、容器2に対して着脱自在に固定するのが好ましい。それにより同じ屋内においても、成長時の高さが低い作物に対しては段数を増やすことができ、一層スペースを効率的に利用することができる。さらに支柱の長さを短くすれば、照明器具と作物との距離が狭くなるので、照明器具の出力を低くすることができ、電力の省エネルギ化を図ることができる。
【0033】
またベルトコンベア5に代えて、5〜10個程度のユニットを搬送することができる台車を設けてもよく、そのような台車とベルトコンベアとを組み合わせてもよい。またプッシュ式の供給装置でユニットを1個ずつ供給するようにしてもよく、場合によりクレーンなどの他の搬送手段で供給するようにしてもよい。
【0034】
前述の実施形態では、照明器具として発光ダイオード12のパネルを採用している。本発明の範囲外であるが、栽培棚における照明器具は蛍光灯や白熱灯など、他の電気式照明器具などを用いることができる。ただし本発明における多数の発光ダイオードを備えたパネルは、発熱量が少ない面状の発光体であるので好ましい。さらに本発明の範囲外であるが、光ファイバーの束の一端を容器の上方に配列し、他端側を戸外ないし天窓に向けて日光を各容器に導いたり、あるいは他の照明器具に向けて人工光を各容器に導くようにしてもよい
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の栽培棚の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 図1の栽培棚の平面図である。
【図3】 本発明にかかわるユニット式の栽培棚のユニットの一実施形態を示す斜視図である。
【図4】 図4aおよび図4bはそれぞれ図3のユニットの積み上げ手順を積み上げ装置とともに示す側面図である。
【図5】 図4bに続く、図3のユニットの積み上げ手順を示す側面図である。
【図6】 図3のユニットを積み上げて構成した栽培棚を示す要部正面図である。
【符号の説明】
A 栽培棚
1 棚フレーム
2 容器
4 リフター装置
5 ベルトコンベア
7 支柱
11 照明器具
12 発光ダイオード
B ユニット
C 栽培棚
28 支柱受け
31 遮断壁
38 支持部材

Claims (8)

  1. 上下および左右方向に配列される複数個の箱状の作物栽培用の容器と、上下に配列される容器同士を、栽培しようとする作物の生長時の高さ以上の間隔をあけて保持する支柱と、各容器に水ないし養分を供給する供給配管設備と、余分な水を排出する排水設備と、それぞれ容器の上方に容器内の作物をほぼ均一に照らすように、かつ、上段の容器の下方にその容器の培地や培養液によって冷却されるように配置された、多数の発光ダイオードを備えたパネルからなる照明器具とを備えている栽培棚。
  2. 温度管理のための冷気を供給する給気配管をさらに備えている請求項1記載の栽培棚。
  3. 前記支柱が固定式の棚フレームの支柱であり、各容器がその棚フレームの支柱に取り付けた横桟によって支持される棚板に対して取り出し自在に設置されており、前記照明器具が、容器内の培地や培養液によって棚板を介して冷却されるように、その棚板の下面に配置されている請求項1記載の栽培棚。
  4. 前記固定式の棚フレームに、各容器に水ないし養分を供給する前記供給配管設備が設けられている請求項3記載の栽培棚。
  5. 複数本の支柱が、各容器の上面または下面のいずれか一方に立設されると共に、他の面に他の容器の支柱の先端と着脱自在に嵌合する支柱受けが設けられており、前記照明器具が容器の培地や培養液によって冷却されるように各容器の下面に設置されており、下方の容器の支柱ないし支柱受けに上方の容器の支柱受けないし支柱を順次嵌合していくことにより、複数個の容器を立体的に積み上げる請求項1記載の栽培棚。
  6. 前記支柱が各容器に交換可能に取りつかられている請求項5記載の栽培棚。
  7. 前記支柱のうちいずれかが照明器具へのエネルギー供給用の配線を備えており、他の支柱が給排水配管を備えている請求項5記載の栽培棚。
  8. 前記支柱が容器の四隅に設けられると共に、それらの支柱を取りまくように、容器の上部空間と外部空間とを仕切る遮断フィルムが張られており、さらに前記配線および給排水配管を備えた支柱以外の支柱が、吸排気用の配管を備えている請求項7記載の栽培棚。
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