JP3951000B2 - 適用後に超分子ポリマーを形成する化粧品用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、組成物の適用後に付与される少なくとも一の化粧品的及び/又は手入れ効果の持続性を増大し、ケラチン物質に適用した後に良好な付着性があり、素早く、完全に、また選択的にメークアップを除去することのできる、ケラチン物質のための手入れ用及び/又はトリートメント用及び/又はメークアップ用の化粧品組成物に関する。
特にこのような組成物は、皮膜を形成するものであり得、また適用後に、組成物が乾燥中に皮膜を形成するものでありうる。
実際、化粧品では、毛髪、皮膚、睫毛及び爪に付着物を得ることが所望され、その付着物は、多くの場合、皮膜を形成し、また:
− ヘアスタイルの整形(毛髪);
− 又は色調(毛髪、メークアップ);
− 又は光沢又は光沢と色調(口紅、マスカラ、アイライナー及びネイルラッカー);
− 又は色調及びマットな外観(ファンデーションクリーム)(マット感の喪失は皮脂及び/又は汗の分泌の影響で生じる色調変化によることが多く、皮膚をてからせる)、
− 又は付着物が手入れ用活性成分、例えば保湿剤、臭気吸収剤、サンスクリーン剤等を含有しているならば手入れ効果;
を提供するものである。
従って、提供される効果(色調、光沢、マットな外観、手入れ効果)の持続性に対して、特に:
− 他の物体との接触による移り、摩擦等の機械的攻撃に対して耐性があり;
− 水、汗、涙、雨に対して耐性があり;
− 皮脂及び油に対して耐性がある;
化粧品付着物の多大な残留性が所望されている。
これは、特に:
− 色調と光沢の長い保持性と、色調の非移り性が探究されている口紅;
− 得られた色調の保持、皮脂及び汗の分泌にかかわらない、当初の色合いのマットな外観、並びに移りのなさを、可能な限り長時間維持することが探究されているファンデーションクリーム、瞼のメークアップ用品及びパウダー;
といったメークアップ分野においてしかりである。
特に、メークアップ用組成物の場合、色調が増加したコンシステンシーを有すること、すなわち色調が、機械的攻撃、水、汗、涙、雨、皮脂及び油によって劣化したりくすむことなく、また同時に色調保持力、光沢、マットな外観及び手入れ性等の他の特性を維持している、着色組成物が入手できることが非常に望まれている。
さらに、そのような組成物では、提供される効果(特に色調、光沢、マットな外観、手入れ性)の持続性が増加しており、メークアップの除去が容易であると同時に、ケラチン物質への付着性が高められていることが極めて所望されている。
当業者であれば、化粧品的及び/又は手入れ効果の持続のために、一般的な皮膜形成化合物、例えばロウ、共有結合ポリマー及びブロックポリマーを使用することを知っている。
例えば、欧州特許EP0206671には、フルオロアルキル(メタ)アクリラートと直鎖状のアルキル(メタ)アクリラートのコポリマー、及び揮発性油を含有する化粧品組成物が開示されている。前記コポリマーは皮膚に適用されると、優れた耐水性及び耐油性を化粧品組成物に付与し、組成物が均質に展伸するようにし、満足のいく付着性と高い摩擦耐性を有する皮膜を生じせしめることを可能にするものである。さらに、前記コポリマーは、極めて好ましい感触を有するスティック又は油性ペンシル等の固体状製品として処方することができ、該コポリマーの皮膜形成特性及び得られた皮膜のメークアップ状態の保持効果は、いずれも満足のいくものである。
欧州特許出願EP0815836には、適用後優れた光沢を示し、長時間、良好な光沢と色調を維持する、フルオロアルキル(メタ)アクリラートコポリマーと、固体状の油性物質を含有する化粧品組成物が開示されている。このような組成物は、口紅又はマスカラとして使用され得る。
米国特許第5948393号には、内相に着色物質を含有し、外相に脂溶性樹脂を含有する油中水型のメークアップ用化粧品組成物が開示されている。脂溶性樹脂は、フルオロ樹脂、シリコーン樹脂、芳香族炭化水素樹脂、テルペン樹脂、ポリブテン、ポリイソプレン、アルキド樹脂及びポリビニルピロリドン変性ポリマーとすることができる。得られるメークアップ用組成物は、高い耐水性、耐汗性、耐皮脂性及び耐油性を有する。
米国特許第5945108号には、ポリフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリラートパターンの繰り返しを含有するコポリマー又はホモポリマーでパウダー表面を処理することにより得られた撥水撥油性パウダーを含有する化粧品組成物、特にメークアップ用化粧品組成物が開示されている。この文献の(メタ)アクリル酸コポリマーは、次のモノマーの組合せ:
− ポリフルオロアルキル及びアルキル(メタ)アクリラート基を有する(メタ)アクリラート類;
− ポリフルオロアルキル及びシリコーンマクロモノマー基を有する(メタ)アクリラート類;
− ポリフルオロアルキル、アルキル(メタ)アクリラート及びシリコーンマクロモノマー基を有する(メタ)アクリラート類;
を含有しうる。
このようなパウダーを処方することにより調製された化粧品組成物は、高い撥水撥油性、と快適感を有し、メークアップ崩れを防止する。
しかしながら、ケラチン物質に適用後に、化粧品的及び/又は手入れ効果の持続性を満足するものにし、ケラチン物質に対する組成物の付着性が良好であり、素早くかつ完全にメークアップを除去できる化粧品組成物が、今なお必要とされている。
しかしながら、本出願人は、驚くべきことに、少なくとも二の繰り返しパターンを有するポリマー骨格と、該ポリマー骨格に結合した少なくとも二の結合基を有し、各結合基が少なくとも3個の水素結合の形成を通して各パートナー結合基と相互作用するようになされたポリマーを含有する化粧品組成物が、組成物をケラチン物質に適用した後に得られる少なくとも一の化粧品的及び/又は手入れ効果の持続性を増大させる効果を有していることを見出した。
本発明において定義されるところの結合基とは、パターンとも称される、水素結合供与体基又は受容体基を有する任意の官能基を意味する。
本発明において定義されるところのパートナー結合基とは、本発明の他のポリマーの一又は複数の結合基と水素結合を作り出すようにされた本発明のポリマーの任意の結合基を意味する。結合基は同一又は異なる化学的性質を有しうる。もし同一であるならば、それらは互いに水素結合を作り出すことができる。異なる場合は、それらは水素相互作用に関連して相補的であるように選択される。
また本出願人は、このような組成物が、ケラチン物質への付着性を高めることも見出した。実際、ケラチンは、水素相互作用を作り出すのに適した基を有している。従って、それぞれが強くて多数の水素相互作用を作り出すことが可能な基を有するポリマーを化粧品組成物に使用すると、ケラチンへの組成物の付着性を強く増強する。
さらに、本出願人は、付着物に入り込み、作り出された相互作用を選択的に破壊するのに適合化された選択的メークアップを使用することで、メークアップを素早く、完全にまた選択的に除去できることも見出した。
最後に、本出願人は、化粧品組成物にこれらのポリマーを使用すると、ケラチン物質にそのような組成物を適用した後、超分子ポリマーが生成されることを見出した。
本発明において定義されるところの超分子ポリマーとは、本発明のポリマーと、少なくとも本発明の別のポリマーとの組合せ(アセンブリ)から得られるポリマー鎖又は網状構造であって、各アセンブリが少なくとも一組の対をなした結合基を有するものを意味する。
本発明において定義されるところの対をなした結合基の組とは、少なくとも3個の水素結合を介して互いに結合した本発明のポリマーにそれぞれ属する二の結合基を意味する。
ポリマーを揮発性溶媒の存在下で処方する場合、ポリマー構造が許容すれば、乾燥中に組成物で皮膜形成を達成できる。
本発明で定義されるところの皮膜形成とは、化学的架橋網状構造、又は高分子量ポリマーのものに類似した機械的特性を有する、皮膜としての物理的架橋網状構造の形成を意味する。物理的架橋は、化学的架橋と同じようにして化粧品的及び/又は手入れ効果の保持力及び持続性をもたらすが、可逆性(reversibility)がある。つまり、特定のメークアップ除去剤により付着物を完全に除去することができ、これは化学的架橋ではできない。
脂肪相を構造化するために、水素結合を作り出すのに適合化された基を有するポリマーを、液状脂肪相を含有する組成物において使用することは当業者には知られている。
例えば、米国特許第5919441号、米国特許第5981680号及び米国特許第6051216号、並びに国際公開第99/06473号には、エステル、アミド、ウレタン、尿素、チオ尿素基、及びそれらの組合せを含む、水素相互作用を付与するのに適した基を有するポリオルガノシロキサンによりゲル化されたシリコーン油を含有する組成物が開示されている。しかしながら、ポリオルガノシロキサン類を担持するこのような水素相互作用基は、シリコーン油ベースの媒体のゲル化に使用されているだけである。
同様に、米国特許第5998570号及び国際公開第00/40216号には、水素結合を作り出すのに適した基を有するポリマーが開示されている。しかしながら、このような基の各々は、一又は二の水素結合を作り出すようになっているのみである。このようなポリマーは炭化水素油のゲル化のために使用されている。
これらの文献のいずれも、それぞれ少なくとも三の水素相互作用を提供するのに適した少なくとも二の結合基を担持するポリマーを含有する化粧品組成物に関するものではない。さらに、組成物の適用後に得られる特性、例えば少なくとも一の化粧品的及び/又は手入れ効果の持続性を増大させ、ケラチン物質に対して良好な付着性があり、素早く、完全に、また選択的にメークアップを除去することについては、このような文献には記載されていない。
さらに、国際公開第98/14504号には、温度に対して可逆的な、各4つの水素相互作用を作り出すのに適した少なくとも二の基を有するポリマーが開示されている。このようなポリマーは、特に結合に関与しないで分子が互いに個々に挙動する温度で、より容易な熱履行(heat implementation)のために主として使用される。このようなポリマーの化粧品的使用及びその特定の問題については、何ら記載されていない。
よって、本発明の目的は、上述した不具合を克服することを可能にする、ケラチン物質のための手入れ用及び/又はトリートメント用及び/又はメークアップ用化粧品組成物を提供することにある。
より厳密には、本発明の目的は:
・少なくとも二の繰り返し単位を有するポリマー骨格-POL-と、
・同一又は異なる化学的性質で、一又は複数のパートナー結合基と水素結合を作り出すのに適し、ポリマー骨格に結合した少なくとも二の結合基(A)であって、二の結合基の各組が少なくとも3個の水素結合を含むもの、
を含有する、少なくとも一の直鎖状、分枝状又は環状のポリマー、あるいはデンドリマーを有効量、生理学的に許容可能な媒体中に配合してなる、ケラチン物質の手入れ用及び/又はトリートメント用及び/又はメークアップ用化粧品組成物を提供することにある。
本発明において定義されるところのポリマー骨格とは、少なくとも二の共有結合の繰り返しパターンを含むポリマーを意味する。
双方の結合基(A)は、ポリマー鎖の末端又はポリマー鎖の内部に横向きに位置していてもよい。
結合基(A)は、次の化学官能基:
Figure 0003951000
[上式中、Rは:
・水素原子、又は
・アリール基、又は
・アラルキル基、つまり飽和した直鎖状又は分枝状の炭化水素鎖により置換されるアリール基で、1〜40の炭素原子を有するもの、又は
・1〜4の炭素原子を有する飽和した直鎖状、分枝状又は環状の炭化水素鎖で、及び/または一又は複数のフッ素原子及び/又はヒドロキシ部分で置換されていてもよく、及び/又はO、S及びNから選択される一又は複数のヘテロ原子を含有していてもよいものを表す]
のものから選択され、パターンとも称される水素結合供与体基及び/又は受容体基を有する。
好ましくは、パターンは、アデニン、グアニン、シチジン、チミン、プテリン(pterine)、ウレイドピリミドン、メラミン、シアヌル酸、マレイミド、フタルヒドラジン、イソグアニン、グリコールウリル(glycoluril)、ウラシル、アシルアミノピリジン、アシルアミノトリアジン、ピリジン/フェノール、ウラゾール、グルタルイミド、ウラゾイル(urazoyl)安息香酸基から選択される。
有利には、これらのポリマーは、2〜10000、好ましくは10〜5000の範囲の重合度を有するポリマー骨格を有する。
本発明のポリマーの構造
本発明のポリマーは:
Figure 0003951000
[上式中:
・Aは結合基を意味し、
・POLはポリマー骨格を意味する]
で表される。
本発明のポリマーは種々の構造を有し得る。
概して言えば、それらは:
・直鎖状又は分枝状で、末端のみが官能化されているもの:
Figure 0003951000
・直鎖状又は分枝状で、鎖の内部に少なくとも二の基を有しているもの:
Figure 0003951000
・直鎖状で、側方分枝状部にA基を有するもの:
Figure 0003951000
・末端にA基を有する超分枝状又はデンドリマーのもの:
Figure 0003951000
・又は星型のもの:
Figure 0003951000
であってよい。
本発明のポリマーの好ましい構造は次のものである:
1.直鎖状でα,ω官能性のポリマー:
Figure 0003951000
化粧品組成物にこのようなポリマーを使用すると、ケラチン物質に組成物を適用した後に、長いポリマー鎖(高分子量を有する)の超分子ポリマーの形成に至る。本発明のポリマーは、他のポリマーの、化学的に同一の又は自己相補的結合基(A)に、それぞれの結合基のカップリングによって末端同士で付加される:
Figure 0003951000
2.三官能性又は多官能性ポリマー:
Figure 0003951000
二官能性ポリマーと混合されて、又は単独で使用される三官能性又は多官能性ポリマーにより、ケラチン物質に組成物を適用した後に、非常に良好な機械的及び溶媒耐性を有し、皮膜の観点で、物理的に架橋した網状構造を有する超分子ポリマーの形成に至らしめることができる。このような皮膜は、付着物に浸透するのに適しており、水素相互作用破壊剤を含む溶媒により選択的に除去(メークアップ除去)され得る。このようにして形成された網状構造は概略的に次のように表されうる:
Figure 0003951000
3.星形の超分枝状又は分枝状のポリマー(多官能性のものの特別な場合)
二官能性ポリマーとの混合物で使用される場合、このようなポリマーにより、ケラチン物質に組成物を適用した後に、三官能性又は多官能性ポリマーから得られる網状構造と同一の物理学的に架橋した網状構造を有するが、より良好な架橋性を有しており、同一の架橋率に対しては使用されるポリマー量をより少なくすることのできる超分子ポリマーの形成に至る。このように形成された網状構造は概略的に次のように表されうる:
Figure 0003951000
4.同一の結合基(A)を有するが、そのポリマー骨格の化学的性質が異なるポリマーブレンド
化粧品組成物中に、同一又は相補的な結合基Aを有するが、そのポリマー骨格の化学的性質が異なるポリマーブレンドを使用すると、ケラチン物質に組成物を適用した後に、共有結合の代わりのパターンの間に物理結合を有するコポリマー型アセンブリの形成に至りうる。
このようにして、二のα,ω二官能性ポリマー(それぞれ-POL-及び-POL-ポリマー構造を持つ)の組成物が付着した後に:
Figure 0003951000
により表される超分子ポリマーが得られる。
超分子ポリマーにおけるポリマー連鎖は、本ケースではランダムであり、統計的アセンブリと同等である。
しかしながら、共有重縮合と同じようにして、交互、ブロック、マルチブロック又はグラフト化ポリマーと等価な超分子ポリマーを得ることができる。
本発明において、超分子ポリマーは好ましくは統計的であり、
・付着物の親水性/疎水性バランス、その水、汗、皮脂、脂に対する耐性等を設定するように、-POL-は疎水性であり、-POL-は親水性であり;
・A-POL-A及びA-POL-Aポリマーの混合物は、予め決められた溶媒に最初から可溶性であるか、又は該溶媒に担持されるように適合化されており;及び
・最終的な付着物は、例えば堅い-POL-ポリマー骨格を柔らかい-POL-ポリマー骨格と組合せることにより、予め定められた機械的特性を有する、
等の-POL-及び-POL-ポリマー骨格の組合せにより得られる。
結合基
結合基(A)は:
Figure 0003951000
[上式中、Rは:
・水素原子、又は
・アリール基、又は
・アラルキル基、つまり飽和した直鎖状又は分枝状の炭化水素鎖により置換されるアリール基で、1〜40の炭素原子を有するもの;又は
・1〜40の炭素原子を有する飽和した直鎖状、分枝状又は環状の炭化水素鎖で、及び/又は一又は複数のフッ素原子及び/又はヒドロキシ部分で置換されていてもよく、及び/又はO、S及びNから選択される一又は複数のヘテロ原子を含有していてもよいものを表す]
から選択される一又は複数の官能基を必ず含有する。
好ましくは、結合基Aは、水素相互作用の制御及び安定化のために、共役二重結合を持ち、しばしばC及びN原子からなる5、6原子環(不飽和の芳香環又は複素環)を含む。
自己相補的結合基(A)は、アデニン、グアニン、シチジン、チミン、プテリン、ウレイドピリミドン、メラミン、シアヌル酸、マレイミド、フタルヒドラジン、イソグアニン、グリコールウリル(glycoluril)、ウラシル、アシルアミノピリジン、アシルアミノトリアジン、ピリジン/フェノール、ウラゾール、グルタルイミド、ウラゾイル(urazoyl)安息香酸基から選択される。
各パートナー基(A)は、同一(A)又は異なっている(A)かどうかに関わらず、一又は複数のパートナー基と水素結合を作り出すように適合されるべきであり、二のパートナー基の各カップリングが、少なくとも3個の水素結合、好ましくは4個の水素結合の形成を通して生じるであろう。
a)互いの間に少なくとも3個の水素結合を作り出すように適合化された同一の基(A)の例:ウレイドピリミドン基
Figure 0003951000
[ここで、Rは、共役又は非共役の不飽和を含有可能な、O、S、N、P、F、Si等の一又は複数の原子を含むように適合化された直鎖状又は分枝状のC-C40アルキル基、又はHを表すか、あるいはRはC-Cシクロアルキル基、又はアリール基、又はC-C40アルコキシ基、又はアリールオキシ(arylkoxy)基、又はアルキルエステル基を表す]
このような基は互いに相互作用して水素結合を間につくる。
b)少なくとも3個の水素結合の生成に対して相補的であるが、化学的性質の異なる基(A)及び(A)の例:A=メラミン及びA=シアヌル酸
Figure 0003951000
上述した結合基(A)の中で、又はこれに加えて、次の結合基が好ましい:
1.次の構造(I)のビス(アシルアミノ)ピリジン:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは、共役又は非共役不飽和を含有可能な、O、S、N、P、Si等の一又は複数の原子を含有するように適合化された直鎖状又は分枝状のC-C40アルキル、又はHを意味するか、又はR及びRは、C-Cシクロアルキル基、又はC-C40アリール基又はアルコキシ基、又はアリールオキシ基、又はアルキルエステル基を表し;
・-POL-ポリマー骨格の結合は、R又はRにおいて生じ得る]
このような結合基(A)はそれ自体で相互作用し、ついで4つの水素相互作用を付与するが、多くの場合、相補的基と相互作用して、3個の水素結合を生じる。
ビス(アシルアミノ)ピリジン基の相補的基
・次の構造(II)を有するウラシル:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合している]
・次の構造(III)を有するスクシンイミド:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合している]
・次の構造(IV)を有するチミン(置換又は非置換):
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合している]
・次の構造(V)を有するグルタルイミド:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合している]
・次の構造(VI)を有するシアヌル酸:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合している]
2.次の構造(VII)を有するウレイドピリミドン:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合している]
このような結合基はそれら自身との相互作用によって4個の水素結合を間につくる。
3.次の構造(VIII)を有する2,4-ジアミノ-s-トリアジン-ビス-アシル:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合している]
このような結合基はそれら自身との相互作用によって4個の水素結合を間につくる。
4.次の構造(IX)を有するウレイドトリアジン:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合している]
このような結合基はそれら自身との相互作用によって4個の水素結合を間につくる。
5.次の構造(X)を有するフタルヒドラジン:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したもの同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合している]
このような結合基はそれら自身との相互作用によって4個の水素結合を間につくる。
6.次の構造(XI)を有するウラゾイル安息香酸:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合している]
このような結合基はそれら自身との相互作用によって4個の水素結合を間につくる。
7.次の構造(XII)を有する2,4-ジアミノ-s-トリアジン:
Figure 0003951000
その相補性基は、ウラシル、スクシンイミド、チミン、グルタルイミド及びシアヌル酸基から選択される。
8.次の構造(XIII)を有するモノアシルアミノピリジン:
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合しており、
・その相補性基は、ウラシル、スクシンイミド、チミン、グルタルイミド及びシアヌル酸基から選択される]
9.次の構造(XIV)を有する2,4-ジアミノ-s-トリアジンモノアシル
Figure 0003951000
[上式中:
・R及びRは上述したものと同じ意味を有し、
・-POL-ポリマー骨格は、R又はRで結合しており、
・その相補性基は、ウラシル、スクシンイミド、チミン、グルタルイミド及びシアヌル酸基から選択される]
10.次の構造(XV)を有するメラミン:
Figure 0003951000
[上式中:
・-POL-ポリマー骨格は、一つのNHパターンとの反応を介して(1)、(2)又は(3)に結合し、
・その相補性基は、ウラシル、スクシンイミド、チミン、グルタルイミド及びシアヌル酸基から選択される]
好ましくは、本発明の結合基は、同一のパートナー結合基と少なくとも4個の水素結合を作り出すのに適したものである。
それら自身と少なくとも4個の水素結合を作り出すのに適した結合基の具体例には:
・ウレイドピリミドン;
・2,4-ジアミノ-3-トリアジン-ビス-アシル;
・ウレイドトリアジン;
・フタルヒドラジド;
・ウラゾイル安息香酸;
が含まれる。
-POL-ポリマー骨格
本発明のポリマー骨格は、任意の化学的性質を有するものであってよく、少なくとも二の繰り返しパターンを有するべきである。
それらは、重合(ラジカル、イオン性、基移動、チーグラー又はメタロセン触媒等、不飽和モノマーの重合により得られるもの)又は重縮合のあらゆる技術により得られるものであってよい。それらは、自然に生じた又は化学的に変性されて自然に生じた誘導体から得ることができる。
本発明のポリマー骨格の重合度又は繰り返しパターンの量は、一般的に2〜100の範囲である。
好ましくは、本発明のポリマーの結晶化を回避し、本発明の組成物が適用後に皮膜形成特性を有することを可能にするように、重合度は10〜500の範囲である。
好ましくは、-POL-ポリマー骨格は、結合基(A)と水素結合を作り出すのに適合化された任意の他の基を担持していない。言い方を変えれば、それらは、超分子ポリマーの形成の妨害又は弱化を回避するため、水素結合を作り出すための結合基(A)と競合する適した任意の基を担持しない。
本発明のポリマー骨格の具体例には、有利には、ポリジエン類、ポリエステル類、ポリカーボナート類、ポリアセタール類、ポリオキシアルキレン類、ポリチオエーテル類、ペルフルオロポリエーテル類、ポリオレフィン類、ポリオルガノシロキサン類、ビニルポリマー類、ポリ(メタ)アクリル類、セルロース誘導体、多糖類誘導体で、エーテル及びエステルを含むものが含まれる。
-POL-ポリマー骨格に結合基(A)を共有結合させるためには、好ましくは、不安定な水素を担持する少なくとも二の反応性官能基Xを担持し、Xが-OH、-NH、-NHR、-SH等を表す、-POL-部分から出発する。
特に次のものを挙げることができる:
1.ヒドロキシ末端を有するポリオレフィン類、及びヒドロキシ末端を有し、好ましくは水素化されているポリジエン類
ヒドロキシ末端を有するポリオレフィン類、及びヒドロキシ末端を有し、好ましくは水素化されているポリジエン類は、本発明において好ましいポリマー骨格である。
このようなヒドロキシ末端を有するポリジエン類は、例えばエルフ・アトケム社(ELF ATOCHEM)の仏国特許第2782723号に記載されている。それらは、ポリブタジエン、ポリイソプレン及びポリ(1,3-ペンタジエン)のホモ-及びコポリマーを含む群から選択される。それらは7000未満、好ましくは1000〜5000の範囲の数平均分子量を有し、ヒドロキシ末端において、1.8〜3、好ましくは2に近似した官能性を有するオリゴマーである。
このようなポリジエン類は、好ましくは水素化されたものが使用される。
好ましくは水素化されて使用される、ポリBD R-20 LM(登録商標)及びポリBD R-45HT(登録商標)の商品名で、エルフ・アトケム社から販売されているヒドロキシル化ポリブタジエン類を、特に挙げることができる。
さらに:
・α,ωヒドロキシ末端を有するポリイソブチレンのオリゴマー;
・特に次の式(XVI):
Figure 0003951000
を有するもの等の、ポリテイル(POLYTAIL)(登録商標)の商品名で、三菱(Mitsubishi)コーポレーションから販売されているコポリマー;
等のα,ωヒドロキシ末端を有するポリオレフィン類、ホモポリマー又はコポリマーを使用することもできる。
2.最初からα,ω-OH末端を有するポリエステル類
ポリエステル-ポリオール類とも称される、最初にα,ω-OH末端を有するポリエステル類がまた本発明の好適な-POL-ポリマー骨格である。
本発明のポリエステル-ポリオール類は、次のもの:
・エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4-ブタンジオール、フランジメタノール、シクロヘキサンジメタノール、グリセロール、トリメチルプロパン、ペンタエリトリトール及びそれらの混合物から選択される少なくとも一の多価アルコール、及び
・コハク酸、グルタミン酸、アジピン酸、及びそれらのジメチルエステル、無水フタル酸から選択される、ジエステルを含む、少なくとも一のポリカルボン酸、好ましくはジカルボン酸又はその誘導体、
の反応により得られたものであってよい。
また本発明のポリエステル-ポリオールはまたラクトン、例えばカプロラクトン、及びポリオールの重合により得られたものであってよい。
しかしながら、本発明の好ましいポリエステル-ポリオール類は、二量体脂肪酸及び/又は二量体ジオールとの縮合により得られたポリエステル-ポリオール類、並びに2から3のヒドロキシ又はエポキシ基を担持する自然に生じた又は合成の炭化水素油との反応により得られたポリエステル-ポリオール類である。
2.1.二量体脂肪酸及び/又は二量体ジオールとの縮合により得られたポリエステル-ポリオール
二量体脂肪酸は、それぞれ次の式(XVII)、(XVIII)及び(XIX):
Figure 0003951000
Figure 0003951000
のような、米国特許第5998570号、米国特許第3157681号及び米国特許第5411729号に定義されている。
それらは、特に:
・ユニオン・キャンプ(UNION CAMP)コーポレーションからユニダイム(UNIDYME)(登録商標)、
・ユニケマ(UNICHEMA)コーポレーションからプリポール(PRIPOL)(登録商標)(例えばプリポール1013)、
の商品名で販売されている。
二量体ジオール類は、R. HOEFER, European Coating Journal, March 2000, pp.26-37の文献に記載されている。それらは対応する二量体脂肪酸と同じ化学構造を有し、官能性のみが変わる。
R. HOEFER, European Coating Journal, March 2000, pp.26-37の文献に示されているように、二量体脂肪酸の二量体ジオールへの転換は:
− 二量体脂肪酸のメチルエステルの水素化か、又は
− オレインアルコールの直接二量体化、
のいずれかにより生じ得る。
ソベルモール(SOVERMOL)650NS(登録商標)(二量体純度68%)、及びソベルモール908(登録商標)(二量体純度97.5%)の商品名で、コグニス(COGNIS)コーポレーションから販売されている二量体ジオール類を特に挙げることができる。
2.2.二又は三のヒドロキシ(又はエポキシ)基を担持する、自然に生じた又は合成の炭化水素油との反応により得られたポリエステル-ポリオール
好ましい油は、鎖当たり二のヒドロキシ基を担持する油、例えば構造(XX)又は(XXI):
Figure 0003951000
[上式中、R'は直鎖状又は分枝状のアルキル鎖、例えばモノステアリン酸グリセロールである]
のモノグリセリド類であることは明らかである。
このようなグリセロールモノエステルは、次の化合物:
Figure 0003951000
で、上式中:
− Dは-O-を表し、
Figure 0003951000
を意味するものに相当する。
また、エポキシ基を有する合成油又は自然に生じた油(ベルノニア(Vernonia))を挙げることもできる。
3.最初からα,ω-OH末端を有するポリカーボナート類
また本発明のポリマー骨格として、α,ω-OH末端を有するポリカーボナート類が有利に選択され得る。
α,ω-OH末端を有するポリカーボナート類は、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、及びテトラエチレングリコール、及びジアリールカーボナート、例えばジフェニルカーボナート、又はホスゲンから選択され得るジオールとの間の反応により得られるものであってよい。
4.最初からα,ω-OH末端を有するポリアルキレンオキシド類
本発明のポリマー骨格として、有利にはα,ω-OH末端を有するポリアルキレンオキシド類を使用することができる。
本発明のポリアルキレンオキシド類としては、特にエチレンオキシド、プロピレンオキシド及びテトラヒドロフランから選択される環状オキシド類を重合することにより、又は、特に水、エチレングリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジエタノール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、及びビスフェノールAから選択される多官能性開始剤に、一又は複数の環状オキシド類を付加することにより得られ得る。
適切な開始剤にエチレンオキシド又はプロピレングリコールを同時又は順次付加することにより得られる、ポリオキシプロピレンジオール類及びトリオール類、ポリ(オキシエチレンオキソプロピレン)ジオール類及びトリオール類が、本発明において好ましいポリアルキレンオキシド類である。
同様に、テトラヒドロフランの重合により得られたポリテトラメチレングリコール;及びPOE鎖の末端に少なくとも二のアミン基を担持するポリアルキレンオキシド類のオリゴマーが、本発明において特に好ましいポリアルキレンオキシド類である。
さらに、POE鎖の末端に少なくとも二のアミン基を担持するポリアルキレンオキシドオリゴマー、例えばテキサコ(TEXACO)コーポレーションから市販されているポリアルキレンオキシドのジアミン類ジェフアミン(JEFFAMINE)(登録商標)を挙げることができる。
5.最初からα,ω-OH末端を有するポリチオエーテル類
また、本発明のポリマー骨格として、α,ω-OH末端を有するポリチオエーテルを使用することができる。
本発明で使用されるポリチオエーテル類は、チオジグリコール単独、又は他のグリコール類、又はジカルボン酸、ホルムアルデヒド、アミノアルコール類又はアミノカルボン酸の縮合により得られうる。
6.最初からα,ω-OH末端を有するポリアセタール類
最初からα,ω-OH末端を有するポリアセタール類から選択されるポリマー骨格が使用され得る。
本発明で有用なポリアセタール類には:
− 少なくとも一のグリコール、特にジエチレングリコール、トリメチレングリコール及びヘキサンジオールから選択されるもの、及び
− ホルムアルデヒド、
との間の反応により得られるポリアセタール類が含まれる。
環状のアセタール類の重合により得られるポリアセタール類を使用することもできる。
7.最初から-OH、-NH、-NHR、-SH及び
Figure 0003951000
等の少なくとも二の反応性官能基を担持するポリオルガノシロキサン類
最初から-OH、-NH、-NHR基(ここでRは例えば上述したものである)、-SH及び
Figure 0003951000
から選択される少なくとも二の反応性官能基を担持するポリオルガノシロキサン類は、本発明において有用なポリマー骨格である。
本発明の特定の実施態様では、次の構造(XXII):
Figure 0003951000
[上式中:
・xは0〜100の範囲の整数を表し、
・Zは-O-又は-NH-又は-NR-を表し、
・Rは上述したようなものであり、
・Rは、直鎖状又は分枝状のC-C12フルオロアルコキシエチレン基、直鎖状又は分枝状のC-C12フルオロアルキル基、ポリオルガノシロキサン鎖、1ないし3のメチル又はエチル基で置換されていてもよいフェニル基、直鎖状又は分枝状のC-C40アルキル又はアルコキシ鎖(好ましくは-CH、-C、n-C及びイソ-C)から選択される基であり、
・Rは、二価のC-C60アルキル基、C-C60オキシアルキレン基で、0〜3のエチレンオキシドパターンを含有しているもの、及びそれらの混合物から選択され、ここで、ヒドロキシ基に直接結合している各原子は炭素原子である]
を有し、-OH、-NH及び-NHR末端を有するα,ω-テレケリック(telechelic)ポリオルガノシロキサンが使用される。
が二価のC-C10アルキレン部分であり、xが、ポリシロキサンの数平均分子量が300〜10000の範囲になるような整数であるポリオルガノシロキサン類が好ましく使用される。
さらに好ましくは、次の構造(XXIII):
Figure 0003951000
[上式中:
・aは1〜10の範囲の整数を表し、
・Zは上述したものである]
を有するポリジメチルシロキサン類が使用される。
このようなα,ω官能性オリゴマーは、特に:
・数平均分子量PMが700になるようなxである(Zは-O-を表す)テゴマー(TEGOMER)H-Si2111(登録商標)、
・数平均分子量PMが2200になるようなxである(Zは-O-を表す)テゴマーH-Si2311(登録商標)、
・x=10である(Zは-R-NH(R')を表す)テゴマーA-Si2122(登録商標)、
の商品名で、ゴールドシュミット(Goldschmidt)コーポレーションから市販されている。
また、α,ω二官能性オリゴマーの具体例には:
・X-22-161AS(登録商標)、X-22-161A(登録商標)、X-22-161B(登録商標)、X-22-161C(登録商標)(Zが-NH-を表す)、
・X-22-160AS(登録商標)、KF-6001(登録商標)、KF-6002(登録商標)、KF-6003(登録商標)及びX-22-4015(登録商標)(Zが-O-を表す)、
の商品名で信越(SHIN-ETSU)コーポレーションから市販されているオリゴマーが含まれる。
好ましいα,ω-テレケリックポリオルガノシロキサンの具体例には、Rが、有利にはブチレンオキシドパターン、又はプロピレンオキシドパターン、又は0〜3のエチレンオキシドパターンを含むオキシアルキレン基であるポリオルガノシロキサン類を含む。
好ましくは、次の構造(XXIV):
Figure 0003951000
[上式中:
・nは独立して2〜6で変化し、
・xは2〜100の整数である]
を有するポリオルガノシロキサン類が使用される。
このようなポリオルガノシロキサン類の具体例としては、次の構造(XXV):
Figure 0003951000
[上式中、xは2〜100の整数である]
を有するポリオルガノシロキサン類を挙げることができる。
このようなポリオルガノシロキサン類は、チッソ・アメリカ(CHISSO AMERICA)コーポレーションからシラプレーン(SILAPLANE)FM-4425の商品名で市販されている。
本発明の他の実施態様においては、次の式(XXVI):
Figure 0003951000
[上式中:
・Rは式(XXII)の場合と同じ意味を有し;
・Rは-OH末端を有する一価のポリアルキレンオキシド基であり、
・RはR又はRと同一である]
で表される構造の、-OH基で終結し、ポリアルキレンオキシドグラフト部を有するポリオルガノシロキサン類が使用される(POEグラフト部又はPOE-PPOグラフト部:通常のジメチコーンコポリオール)。
本発明の第3の実施態様では、式(XXVII):
Figure 0003951000
[上式中:
・符号R及びRで表される基は同一でも異なっていてもよく、1〜22の炭素原子を有するアルキル基及びフェニル、ナフチル又はポリオキシアルキレン基から選択され、
・符号R10及びR12で表される少なくとも一の基は、構造HN-(-R13-NH-)s-R14の基であり、ここでR13及びR14は、1〜6の炭素原子を有するアルキレン基を表し、sは0又は1であり、
・他の基は同一でも異なっていてもよく、1〜22の炭素原子を有するアルキル基、又はフェニル基、又はナフチル基、又はポリオキシアルキレン基であり、
・m及びnは少なくとも1に等しい数を表す]
で表される構造を有し、側方及び/又は末端にアミン基を有するポリオルガノシロキサン類が使用される。
第4の実施態様では、側方及び/又は末端にチオール-SH基を有するポリオルガノシロキサン類が使用される。
第5の実施態様では、次の式(XXVIII)又は(XXIX):
Figure 0003951000
[上式中:
・Rは(XXII)で前に定義したようなものであり;
・R13はR又はHを表す]
により表される一般構造を有し、側方及び/又は末端にヒドロゲノシラン基を有するポリオルガノシロキサン類が使用される。
このようなポリオルガノシロキサン類は、(メタ)アリル二重結合を担持する結合基(A)の結合にのみ使用することができる。
このようなポリオルガノシロキサン類の具体例としては、ABCRコーポレーションから市販されている、ヒドロゲノシラン側基及び/又は末端基を有するポリオルガノシロキサンを挙げることができる。
8.最初からα,ω-OH末端を有するペルフルオロポリエーテル類
本発明のポリマー骨格は、有利にはヒドロキシル側基及び/又は末端基を有するペルフルオロポリエーテル類、好ましくは次の式(XXX):
Figure 0003951000
[上式中:
− -(C2iO)-、-(C2yO)-及び-(C2zO)-オキシペルフルオロアルキレン基はランダムに分布しているか、又は一つの鎖にブロックとして群をなしており;
・iは1〜10の整数であり、
・jは0〜100の整数であり、
・kは1〜100の整数であり、
・pは0〜100の整数であり、
・yは1〜10の整数であり、
・zは1〜10の整数であり、
・各Rf基は独立して、1〜20の炭素原子を有する二価のペルフルオロアルキル部分から選択され、
・各Q基は独立して、-C-、-CCl-、-COCH-及び-C2b-基から選択され、
・各Q'基は独立して、-C-、-CCl-、-COCH-及び-C2b-基から選択され、
・bは1〜20の整数である]
で表される構造のペルフルオロポリエーテル-ジオール類から選択され得る。
このようなペルフルオロエーテル-ジオール類は、例えば国際公開第98/44015号及びT. TEMTCHENKOら XXVIth International Conference in Organic Coatings, 3-7 July 2000, VOULIAGMENI(ATHENS), Book of Conf., pp.357-65の文献に記載されている。
それらは、次の商品名:
・k=j=6に相当する、フルオロベース(FLUOROBASE)Z1030;
・k/j比=1/4に相当し、数平均分子量(PM)が1000〜4000、好ましくは500〜700であり、特にOH重量パーセントが4.8〜6.8%の範囲内にあるフルオロベースZ;
・1036に等しい数平均分子量を有し、ヒドロキシ末端の官能性が2に等しく、次の式(XXXI):
Figure 0003951000
により表される構造を有するフォンブリン(FOMBLIN)HC/OH1000;
でオーシモント(AUSIMONT)コーポレーションから市販されている。
9.最初から-OH、-NH、-NHR、-SH反応性基を有するビニル又は(メタ)アクリル酸オリゴマー又はポリマー
本発明においては、最初に-OH、-NH、-NHR反応基(ここでRは上述したものである)又は-SHを有するビニル又は(メタ)アクリル酸オリゴマー又はポリマーを、ポリマー骨格として使用することができる。
このようなポリマーは、一般的に-OH、-NH、-NHR側基(ここでRは上述したものである)を有するホモ-又はコポリマーから選択される。
これらは、-OH、-NH及び-NHRから選択される少なくとも一の基を担持する、少なくとも一の共反応性モノマーを有し、一又は複数のビニル及びアリルモノマー、オレフィン類、ビニルエーテル、(メタ)アクリル酸又はエステル又はアミドの共重合により得られる、10000未満の数平均分子量を有するオリゴマーであることが好ましい。
具体例には:
・ヒドロキシアルキル(メタ)アクリラート、例えば2-ヒドロキシエチルアクリラート、又は
・ビニルアルコール(ポリマーの酢酸ビニルパターンの加水分解により得られたもの)、又は
・アリルアルコール、
・ビニルアミン、又は
・アリルアミン、
の重合により得られるホモ-及びコポリマーが含まれる。
しかし、α,ω-OH反応末端を担持する(ホモ-及びコ-)オリゴマーを使用することもできる。
2-メルカプトエタノール移動剤(HS-CH-CH-OH)の存在下でメタクリル酸モノマー(酸、エステル又はアミド)の重合により、ヒドロキシエチル硫化基にて、各α,ω末端における官能化オリゴマーに至る:
Figure 0003951000
[上式中、R''はアルキル、アリール、アラルキル、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアリール又はフェニル基から選択される基を表す]
このような重合は、G. REUSMANN, Eur Coat. J., 9, 52-53, 56, 58(1999)に記載されており、またN. KEBELKAMP A Farbe Lack, 105, (2), 24-26, 28-29(1999)には、α,ω-ポリメタクリラート-ジオール類、及びポリウレタン類を製造するためのそれらの使用について開示されている。
10.セルロース誘導体
本発明のPOLポリマー骨格は、セルロース誘導体から選択され得る。
それらの中でも、セルロースヒドロキシアルキルエーテル及びアルキルエーテル(又はグアー等)、セルロースエステル(例えばアセタート、プロピオナート、ブチラート及び混合エステル)及びニトロセルロースを挙げることができる。
11.ジ-、トリ-、テトラ-及びより多くの一般的な多糖類又はその誘導体
本発明のPOLポリマー骨格は、ジ-、トリ-、テトラ-及びより多くの一般的な多糖類又はその誘導体、特にエーテル及びエステルから選択され得る。
12.最初から-OH、-NH、-NHR及び-SH型の反応性末端を有する超分枝状のもの又はデンドリマー
最後に、本発明のPOLポリマー骨格は、最初から-OH、-NH、-NHR及び-SH型の反応性末端を有する超分枝状のもの又はデンドリマーから選択され得る。
デンドリマー(ギリシア語のデンドロン=木)は、90年代初頭にD.A. Tomalia及びそのスタッフ(Donald A. Tomalia and al., Angewandte Chemie, Int. Engl. Ed., vol29, n°2, pp.238-175)により発明された「枝分かれした」、すなわち高度に分岐したポリマー分子である。これらは、一般的に多価の中央パターンの周囲に構築された分子構造である。前記中心パターンの周囲には、完全に決定された構造に従い、同心層に鎖がつながれ、鎖が広がっている分枝状パターンにより、明確に定義された化学的及び立体化学的構造を有する対称的な単分散巨大分子が生じる。ポリアミノアミン型のデンドリマーは、例えばデンドリテック(DENDRITECH)コーポレーションからスターバースト(STARBUST)(登録商標)の商品名で市販されている。
超分枝状ポリマーは、一般的に、デンドリマーに類似した枝分かれ構造を有するが、それよりも規則性が低い多官能性モノマーから得られる、ポリエステル、ポリアミド又はポリエチレンイミン型の重縮合物である(例えば、国際公開第93/17060号及び国際公開第96/12754号を参照)。
プルストープ(PERSTORP)コーポレーションは、ボルトルン(BOLTORN)(登録商標)の商品名の超分枝状ポリエステルを販売している。また、デンドリテックコーポレーションからはコムバースト(COMBURST)(登録商標)の商品名で、超分枝状ポリエチレンイミンが、またDSMコーポレーションからはハイブラン(HYBRANE)(登録商標)の商品名で、ヒドロキシ鎖末端を有する超分枝状ポリエステルアミドが市販されていることが見出される。
先に記載したように、その末端に結合基(A)が結合することにより、このようなデンドリマー又は超分枝状ポリマーを官能化させた後、化粧品組成物を適用して乾燥させた後に、架橋された付着物が作製されるように、それらは、分子当たり基(A)を2つのみ有する、本発明の他のA-POL-Aポリマーとの混合物として使用することが好ましい。
POLポリマー骨格に対する結合基(A)の結合
ここで記載する結合の化学的反応は、限定するものでなく、単に例証するためのものである。
本発明の第1の実施態様では、結合基は、イソシアナートによる結合基(A)の官能化を介して、-OH、-NH、-NHR(ここでRは上述したものである)又は-SH等の不安定な水素基を含有するPOLポリマー骨格に結合される。このような反応は、次の工程:
・次の反応スキーム:
Figure 0003951000
に従い、イソシアナートによりA基を官能化し、ついで、
・-OH、-NH又は-SH等の少なくとも二の不安定な水素基を含有するPOLポリマー骨格と反応させる、
ことを含んでいる。
具体例として、HO-POL-OH又はHN-POL-NH構造を有するPOLポリマー骨格に対して6-メチルイソシトシン等のウレイドピリニドン基を結合させる反応を挙げることができる:
Figure 0003951000
このような反応は、B.J.B. FOLMER, Adv. Mater, 12, 874-78(2000)の文献に、さらに詳細に記載されている。
ジイソシアナートにより、-OH、-NH、-NHR(ここでRは上述したものである)又は-SH等の不安定な水素基を含有するポリマー骨格を前もって官能化させ、可逆反応を実施することもできる。
具体例として、次のジイソシアナートとのPOLポリマー骨格の反応を挙げることができる:
Figure 0003951000
このような反応は、B.J.B. FOLNER, Adv. Mater, 12, 874-78(2000)の文献に記載されている。この文献には、さらに、次の種類:
・ポリオキシアルキレン(例えば:HO-POE/PPO-OH)
・ポリエステル(例えば:-OH末端を有するポリアジピン酸ブチル)
・α,ω-OH末端を有するポリカーボナート(例えば:ポリ炭酸ヘキシル)
・α,ω-OH末端を有するコポリ(エチレン/ブチレン)
のPOLポリマー骨格に対する、上述した2つの経路のいずれかによるウレイドピリジミドン基の結合条件が示されている。
ウレイドピリミドン基の2つの結合経路は、二又はそれ以上の-OH、-NH、-NHR及び-SH基を有する本発明の-POL-ポリマー骨格の全てに置き換えられ得る。
-OH末端を有するPOE/PPOブロックポリマーに、イソフォロンジイソシアナートを介して6-メチルイソシトシン基を結合させる条件は、R.F.M. LANGE, J. Polymer Sci:PartA, Polym. Chem., 37, 3657-70(1999)、並びに国際公開第98/14504号の文献に、より詳細に記載されている。
あるいは、結合基(A)は、加水分解によりポリオルガノシロキサン類に結合される。このような反応は、次の工程を含む:
・直接合成により、アリル-CH-CH=CH基で(A)を官能化→CH=CH-CH-(A);
・ついで、次のようにして二又はそれ以上のヒドロゲノシラン-SiH基を担持するオルガノシロキサンと反応させる:
Figure 0003951000
具体例には、R.P.S. SIVBESMA, Science, 278, 1601-04(1997)の文献に記載されているヒドロシリル化反応が含まれる:
Figure 0003951000
続いてパラジウム上での水素化によるフェニル基の保護がなされる。
このような保護、ヒドロシリル化、ついで脱保護反応は、J.H.K.K. HIRSCHBERG, Macromolecules, 32, 2696-2705(1999)、及びDSMの国際公開第98/14504号の文献に、詳細に記載されている。
ガレノス形態
本発明で有用な組成物は、局所適用のために従来から使用されている任意のガレノス形態、特に、水性、アルコール性又は水性-アルコール性の溶液又は懸濁液、又は油性溶液、又はローションもしくはセラム(漿液)型の溶液又は分散液、水相に油相を分散させて得られる(O/W)又は逆(W/O)のミルク状の液体又は半液体のコンシステンシーのエマルション、クリーム型(O/W)又は(W/O)の希薄なコンシステンシーのエマルション又は懸濁液、又は水性又は無水のゲル、軟膏、又は任意の他のガレノス形態であってよい。
本発明の組成物は、生理学的に許容可能な媒体、すなわちケラチン物質及び皮膚等の皮膚組織と融和性のある媒体を、一般的に含有する。
生理学的に許容可能な媒体は、有利には、少なくとも一の化粧品的及び/又は手入れ効果の持続性を増大させる特性、ケラチン物質に対する付着性、及び適用後に組成物により付与されるメークアップの容易な除去性に不利益にならない媒体である。
生理学的に許容可能な媒体は、好ましくは、少なくとも一の溶媒を含有し、本発明のポリマーを可溶化する溶媒である。
本発明で有用な溶媒には、水、アルコール類、好ましくは短鎖のアルコール類、ポリオール類、短鎖のエステル、炭化水素油、シリコーン油、フッ化シリコーン油、及びそれらの混合物が含まれる。油は極性があるか又は無極性のものであってもよい。
これらの溶媒の中で、具体例としては、C-C低級アルカノール類、例えばエタノール及びイソプロパノール、ポリオール類、グリコールエーテル、例えば2-ブトキシエタノール、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル及びモノメチルエーテル、並びに芳香族アルコール類、例えばベンジルアルコール又はフェノキシエタノール、及びそれらの類似品又は混合物を挙げることができる。
極性油には、エステル、エーテル、酸、アルコール官能基を有する炭化水素油又はそれらの混合物、例えば:
− 脂肪酸が多様な鎖長さを有してもよく、また直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和である、脂肪酸とグリセロールのエステルからなるトリグリセリドを高含有量で有する炭化水素の植物性油で;これらの油には、特に小麦胚芽、コーン、ヒマワリ、カリテ、ヒマシ、スイートアルモンド、マカダミア、アプリコット、大豆、菜種、綿、アルファルファ、ポピー、ポチマロン(potimarron)、ゴマ、ゼニアオイ(marrow)、アボカド、ヘーゼルナッツ、グレープ、又はクロフサスグリの種、オナガー(onager)、雑穀、大麦、キノア(quinoa)、オリブ、ライ麦、ベニバナ(carthame)、ククイノキ、トケイソウ、及びマスカットローズツリーの油;又はカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えばステアリネリデュボア(Stearineries Dubois)コーポレーションから販売されているもの、又はダイナミットノーベル(Dynamit Nobel)コーポレーションからミグリオール(Miglyol)810、812及び818の商品名で販売されているもの;
− 式RCOORの合成油であって、Rは7〜19の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の高級脂肪酸残基を表し、Rは3〜20の炭素原子を有する分枝状炭化水素鎖を表すもの、例えばプルセリン油(オクタン酸ケトステアリル)、イソノナン酸イソノニル、C12-C15安息香酸アルキル;
− 合成エステル類及びエーテル類、例えばミリスチン酸イソプロピル、エチル-2-ヘキシルパルミタート、アルコール類又はポリアルコール類のオクタノアート類、デカノアート類又はリシノレアート類;
− ヒドロキシエステル、例えば乳酸イソステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル、及びペンタエリトリトールエステル;
− C〜C26脂肪アルコール類、例えばオレインアルコール;及び
− それらの混合物、
が含まれる。
無極性油には:
− 揮発性又は非揮発性で、直鎖状又は環状であり、室温で液状のシリコーン油、例えば2〜24の炭素原子を有し、シリコーン鎖にペンダントして及び/又は該鎖の末端にアルキル、アルコキシ又はフェニル基を有するポリジメチルシロキサン(PDMS);フェニルシリコーン類、例えばフェニルトリメチコーン類、フェニルジメチコーン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコーン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類、及び2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリカート類;
− 直鎖状又は分枝状で合成又は無機由来であってよい炭化水素又はフッ化炭化水素、及び/又はフッ化炭素、例えば揮発性油、特にパラフィン油(例えばイソパラフィン)、及び脂肪族炭化水素(例えばイソドデカン)、又は非揮発性油及びそれらの誘導体、ワセリン、ポリデセン類、水素化ポリイソブテン、例えばパーリーム(parleam)、スクワラン、及びそれらの混合物、
が含まれる。
溶媒は、好ましくは組成物の全重量に対して1〜90重量%、特に5〜70重量%の範囲の割合で存在している。
本発明のポリマーの溶解度は、-POL-ポリマー骨格及び結合基(A)の選択により制御される。
本発明のポリマーは、いくつかの場合には、溶媒又は溶媒混合物中で、既にそれら自身物理的に相互作用し得る(水素相互作用の網状構造を作り出す)。これは、使用される溶媒又は溶媒混合物の性質及び割合に依存する。このことで、処方物の粘度の所望しない増加、及びその適用(例えばローション、エアゾール等)の妨げに至るおそれもある。
このような粘度の問題を解決するためにつぎの2つの方法を実施することができる:
・例えば短鎖アルコール類、揮発性ポリオール類及び水を使用し、ポリマーの結合基(A)とHとのH相互作用を作り出すようにされた揮発性溶媒中に、本発明のポリマーを溶解させるか、又は
・例えば油中水型(W/O)又は水中油型(O/W)エマルション等の二相性可溶化媒体と、結合基とポリマー骨格が異なった化学的性質のものである一対の本発明の選択ポリマーであって、各ポリマーが他方とは異なる相に溶解する(一方は水、他方は油)ポリマーを用いる。
A-POL-A及びB-POL-Bポリマーの組は、
・各結合基(A)が、(B)のみで、それ自身で任意の水素相互作用を作り出さず、
・各結合基(B)が、(A)のみで、それ自身で任意の水素相互作用を作り出さず、
・結合基(A)及び(B)が、それらが互いに接触したときのみ水素相互作用を作り出し、また、
・-POL-及び-POL-ポリマー骨格が、A-POL-A及びB-POL-Bポリマーが二相性エマルションに担持され、エマルション中で反応できないように選択される、
ように選択される。
しかしながら、双方のポリマーの相互作用は、可溶性媒体が揮発性溶媒であるか、ケラチン物質に浸透可能な条件で適用される場合にのみ生じるであろう。
周知のように、本発明の組成物は、本発明の組成物に探究されている特性を変えない限りは、化粧品及び皮膚科学の分野で通常の材料、例えば親水性又は親油性のゲル化剤、親水性又は親油性の手入れ用の活性成分、防腐剤、酸化防止剤、香料、フィラー、中和剤、上述したもの以外のポリマー、乳化剤及び共乳化剤をさらに含有していてもよい。
これら種々の材料の量は、主題となる分野において従来より使用されている量、例えば、組成物の全重量に対して0.01%〜30%である。これらの材料はその性質により、脂肪相、水性相、脂質小胞体及び/又はナノ粒子に取り込まれ得る。
エマルションの形態の組成物に使用され得る乳化剤及び共乳化剤は、エマルションのタイプ(W/O又はO/W)に応じて、主題となる分野において従来より使用されているものから選択される。
このような乳化剤と共乳化剤は、組成物の全重量に対して0.3〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%の範囲の割合で組成物中に存在している。
本発明で有用な乳化剤及び共乳化剤には、例えば脂肪酸とポリオールとのエステル、例えばPEG-100ステアラート、PEG-50ステアラート及びPEG-40ステアラート;トリステアリン酸ソルビタン、例えば20〜100EOを含有するオキシエチレン化されたステアリン酸ソルビタン、例えばセピック(SEPPIC)コーポレーションから、シムルソール(SIMULSOL)165(登録商標)の商品名で市販されているポリエチレングリコールステアラート(100EO)及びモノステアリン酸グリセリルの混合物、トゥイーン(Tween)(登録商標)20又はトゥイーン(登録商標)60の商品名で入手可能なもの、及びそれらの混合物が含まれる。
シリコーン性乳化剤、例えばジメチコーンコポリオール類及びアルキルジメチコーンコポリオール類を挙げることもできる。ジメチコーンコポリオールとしては、DC3225C(登録商標)又はDC2-5225C(登録商標)の商品名でダウ・コーニング(Dow Corning)コーポレーションから市販されているジメチコーンコポリオール、シクロメチコーン及び水の混合物(10/88/2)、及びアルキルジメチコーンコポリオール、10〜22の炭素原子を有するアルキル部分を含有するもの、例えばゴールドシュミットコーポレーションからアビル(Abil)EM-90(登録商標)の商品名で市販されている製品のようなセチルジメチコーンコポリオール、及びゴールドシュミットコーポレーションからアビルEM-97(登録商標)の商品名で市販されているジメチコーンコポリオールとシクロペンタシロキサンの混合物(85/15);ラウリルジメチコーンコポリオール、例えばダウ・コーニングコーポレーションからQ2-5200(登録商標)の商品名で市販されている、約91%のラウリルジメチコーンコポリオールと約9%のイソステアリルアルコールの混合物、及びそれらの混合物を挙げることができる。
親水性のゲル化剤としては、特にカルボキシビニルポリマー(カーボマー:carbomer)、アクリルコポリマー、例えばアクリラート/アルキルアクリラートのコポリマー、ポリアクリルアミド類、多糖類、自然に生じたガム及びクレー類を挙げることができる。
親油性のゲル化剤としては、変性クレー類、例えばベントーン、脂肪酸の金属塩、及び疎水性シリカを挙げることができる。
手入れ用活性剤としては、特に色素脱失剤、エモリエント、保湿剤、抗脂漏剤、抗座そう剤、毛髪成長促進剤、角質溶解及び/又は落屑剤、抗シワ剤、及び張筋剤、抗刺激剤、鎮静剤、ビタミン類、遮蔽剤、臭気吸収剤及びそれらの混合物を使用することができる。
もちろん、当業者であれば、本発明の組成物に固有の有利な特性が、考慮される添加により変化を受けるか、実質的に受けないように留意して、本発明の組成物に添加可能な化合物及びその濃度を選択するであろう。
本発明の組成物は、ケラチン物質、例えば皮膚、唇及び/又は外骨格の手入れ用組成物、特に保湿用組成物の形態、及び/又は体の衛生用組成物、特に脱臭又はメークアップ除去用製品の形態、又はケラチン物質のメークアップ用製品、及び/又はクレンジング用製品の形態、及び/又は毛髪用製品、例えばシャンプー又は毛髪用コンディショナー又はヘアスタイリング用製品の形態にすることができる。
有利には、本組成物は、少なくとも一の着色物質を含有している。このような着色物質は、組成物の全重量に対して0.01〜50重量%、好ましくは0.5〜40重量%含有され得る。
本発明で有用な着色物質として、化粧品用又は皮膚科学的組成物に通常使用されている親油性染料、親水性染料、顔料及び真珠光沢製品、及びそれらの混合物を挙げることができる。
脂溶性染料は、例えばスーダンレッド(Sudan Red)、DCレッド17、IDCグリーン6、カロチン、大豆油、スーダンブラウン(Sudan Brown)、DCイエロー11、DCバイオレット2、DCオレンジ5、キノリンイエロー及びアナトーである。それらを、組成物の重量に対して0.01%〜10%、好ましくは0.05%〜5%含有することができる。
顔料は、白色又は有色、無機物及び/又は有機物で、被覆された又は被覆されていないものであってよい。
無機顔料には、表面処理されていてもよい二酸化チタン、ジルコニウム又はセリウム、並びに酸化鉄又はクロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物及びフェリックブルーが含まれる。
好ましい無機顔料は酸化鉄であり、赤酸化鉄、黄酸化鉄、赤及び黄酸化鉄、褐酸化鉄、黒酸化鉄及び二酸化チタンが含まれる。
有機顔料には:
− カーボンブラック、
− D&C型の顔料、例えばD&Cレッド36番、及び
− コチニールカルミン、バリウム、ストロンチウム、カルシウムをベースとするラッカー、例えばD&Cレッド7番カルシウムレーキ、アルミニウム、例えばD&Cレッド27番アルミニウムレーキ、D&C レッド21番アルミニウムレーキ、FD&Cイエロー5番アルミニウムレーキ、FD&Cイエロー6番アルミニウムレーキ、D&Cレッド7番及びFD&Dブルー1番、
が含まれる。
顔料は、組成物の全重量に対して0.01〜40%、好ましくは1〜30%含有することができる。
真珠光沢顔料は、白色の真珠光沢顔料、例えば、チタン又はオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、有色の真珠光沢顔料、例えば、酸化鉄を有するチタンマイカ、特にフェリックブルー又は酸化クロムを有するチタンマイカ、上述したタイプの有機顔料を有するチタンマイカ、及びオキシ塩化ビスマスをベースとした真珠光沢顔料から選択することができる。それらは、組成物の全重量に対して0.01〜40%、好ましくは0.1%〜30%含有することができる。
本発明の組成物は、皮膚のメークアップ用製品、特に有色のもの、中でも手入れ特性を有していてもよいファンデーションクリーム、ほほ紅、頬又は瞼のメークアップ用製品、アイシャドウコンシーラ、アイライナー;唇のメークアップ用製品、例えば手入れ特性を有していてもよい口紅、リップグロス、リップペンシル;爪、睫毛などの外骨格のメークアップ用製品、特にマスカラバーの形態のもの、眉毛及び毛髪用のペンシル形態のもの;体の皮膚の一時的な入れ墨用製品の形態をしていてもよい。
本組成物は、好ましくは唇用の有色製品の形態をしている。
また本組成物は、毛髪の着色用製品の形態をしていてもよい。
さらに、皮膚に適用するのに適しており、皮膚を保湿し、滑らかにし、色素を脱失させ、栄養を与え、太陽光線又は特定の処理から保護するための、無色の手入れ用製品の形態であってよい。この目的において、色素脱失剤、エモリエント、保湿剤、抗脂漏剤、抗座そう剤、毛髪成長促進剤、角質溶解及び/又は落屑剤、抗シワ剤、及び張筋剤、抗刺激剤、鎮静剤、ビタミン類、遮蔽剤、臭気吸収剤及びそれらの混合物から選択される少なくとも一の手入れ用活性成分を有利には含有している。
本発明の他の目的は、
・少なくとも二の繰り返し単位を有するポリマー骨格-POL-と、
・同一又は異なる化学的性質で、一又は複数のパートナー結合基と少なくとも3個の水素結合を作り出すのに適しており、ポリマー骨格に、鎖の側方又は末端に結合する、同一又は異なった少なくとも二の結合基(A)で、
二の結合基(A)の組がそれぞれ少なくとも3個の水素結合の干渉に関与しているもの、
を含有する少なくとも一の直鎖状、分枝状又は環状のポリマー又はデンドリマーを有効量、組成物に添加することからなる、化粧品組成物を付与させた後に提供される少なくとも一の効果の持続性、及びケラチン物質に適用される組成物の付着性を改善し、素早く、完全に、また選択的に付着物を除去するための方法にある。
中でも、付着物の除去は、クレンジング用組成物をすすぎ落とすか、又はメークアップ付着物(口紅、ファンデーションクリーム、マスカラ、アイライナーを含む)を除去することからなる。
本発明の他の目的は、請求項22に記載したような使用にある。
本発明を以下の実施例においてさらに詳細に記載する。量は重量パーセント基準である。
実施例1
三のウレイドピリミドン末端を有する二官能性POE/PPOコポリマーの調製
三官能性POE/PPOコポリマーの合成は、R.F.M. LANGE, J. Polym. Sci.:PartA=Polym. Chem., 37, 3657-70(1999)の文献に記載されているものと全く同一である。
反応剤
・化合物1
アルコ(ARCO)コーポレーションから市販されている、次の構造(XXXII):
Figure 0003951000
[上式中、x及びyは数平均分子量を600にするものである]
を有する三のOH末端を有するPOE/PPOコポリマー。
・化合物2
次の構造:
Figure 0003951000
を有し、バイエル(BAYER)コーポレーションから市販されているイソフェロンジイソシアナート
・化合物3
フルカ(FLUKA)コーポレーションから市販されている、次の式:
Figure 0003951000
のメチルイソシトシン
・溶媒:CHCl
・ピリジン
操作手順
触媒量(約30mg)のTi(OnBu)yを、50mlのCHClに25.4g(すなわち5.3mmol)の化合物1を含有する溶液に添加し、混合物を10分間攪拌する。ついで、3.24g(すなわち16.7mmol)の化合物2を滴下し、混合物を室温で14時間攪拌する。反応混合物の赤外線分析(IR)では、化合物1の遊離のヒドロキシ官能基がないことが示された。減圧下で蒸発させて溶媒を除去する。
ついで、50mlのピリジン及び2.25g(すなわち18.0mmol)の化合物3を反応混合物に添加し、反応混合物を18時間還流して反応させる。IR分析により、遊離のイソシアナート基がないことが示された。真空蒸発により溶媒を除去する(ピリジン)。反応生成物をそのままCHClに溶解させ、濾過し、ついでn-ヘキサンに沈殿させ、最後にシリカの薄層により濾過して精製したところ、反応収率95%で、三のウレイドピリミドン末端を有するPOE/PPOコポリマー28.5gが得られた。
実施例2
二のウレイドピリミドン末端を有するポリジメチルシロキサン(n=80)の調製
このような化合物の合成は、J.H.K.K. HIRSCHBERG, Macromolecular, 32, 2696-2705(1999)、及び国際公開第98/14504号(それぞれ実施例9、10及び13、PP.18、19及び22)の文献に記載されているものと全く同一である。
最終生成物1:n=100が付与されるように、ポリヒドロゲノオルガノシロキサン(n=80)を用いて行われ、HIRSCHBERGの文献に記載されている合成法が、ここで提供されるであろう。二のウレイドピリミドン末端を有するポリジメチルシロキサンの合成は、次の4つの工程:
・スキーム1に示したように、6-(3-ブテニル)イソシトシン(化合物4)を調製することからなる第1工程、
・スキーム2に示したように、4-ベンジルオキシ-6-(3-ブテニル)-2-ブチルグルレイドピリミドン(化合物6)を調製することからなる第2工程、
・スキーム3に示したように、α,ω-ジ(4-ベンジルオキシ-6-ブチル-2-ブチルウレイドピリミジニル)ポリ(ジメチルシロキサン)(化合物2-Bn)を調製することからなる第3工程、
・スキーム4に示したように、ポリジメチルシロキサン(化合物2)を調製することからなる第4工程、
を含む。
・化合物2
α,ω-ジ(6-ブチル-2-ブチルウレイド-4-ピリミジノイル)ポリ(ジメチルシロキサン)
・化合物2-Bn
α,ω-ジ(4-ベンジルオキシ-6-ブチル-2-ブチルウレイドピリミジニル)ポリ(ジメチルシロキサン)
・化合物3
3-オキソ-6-ヘプタン酸エチル
・化合物4
6-(3-ブテニル)イソシトシン
・化合物5
6-(3-ブテニル)-2-ブチルウレイド-4-ピリミジノン
・化合物6
4-ベンジルオキシ-6-(3-ブテニル)-2-ブチルウレイドピリミジン
Figure 0003951000
Figure 0003951000
Figure 0003951000
Figure 0003951000
操作手順
化合物3の調製
HUCHIN, S.N., J. Am. Chem. Soc., 96 1082, 1974の論文に記載されている方法に従い、化合物3を調製する
(bp 106−108℃、15mmHg、lit、106−108℃);H NMR(CDCl):δ5.82(m、1H、HC=CH)、5.01(m、2H、CH2=CH)、4.20(q、2H、OCH)、3.45(s、2H、CH)、2.66(t、2H、CH)、2.34(m、2H、CH)、1.30(t、3H、CH)ppm;13C NMR(CDCl):δ202.4、167.6、137.1、116.04、61.9、49.9、42.5、27.92、14.6 ppm;1R(Kbr);ν=3,040、2981、1744、1641、1236cm−1
化合物4の調製
三口反応器に、18.02gの炭酸グアニジンを入れる(すなわち0.10mol)。窒素流でスキャンし、続いて隔膜で封鎖する。200mlの乾燥エタノールを添加する。ついで、攪拌下、3-オキソ-6-ヘプテン酸エチル(26g、0.2molのアセト酢酸エチルの反応の結果得られる)をゆっくりと添加する。ついで混合物を激しく攪拌し、24時間還流して加熱する。溶媒の一部を蒸留し、水を添加して生成物を沈殿させる。沈殿物を濾過し、水、冷エタノール及び冷アセトンで洗浄し、真空乾燥させる(13.73g、42%)。
化合物5の調製
2.86ml(すなわち25.4mmol)のイソシアン酸ブチルを、36mlの(乾燥)ピリジンに3.0g(すなわち18.2mmol)の化合物4を含有する溶液に、ゆっくりと添加する。混合物を3時間還流して加熱する。蒸発させてピリジンを除去する。生の生成物をエタノールで再結晶化させたところ、4.2g(87%)の化合物5が得られた。
化合物6の調製
シリンジを使用し、1.58ml(すなわち13.24mmol)の臭化ベンジルを、25mlの(乾燥)DMFに1.0g(すなわち3.8mmol)の化合物5、1.83g(すなわち13.24mmol)の炭酸カリウムを含有する懸濁液に添加する。懸濁液を80℃の温度で、24時間激しく攪拌する。ついで、反応混合物にアセトンを添加し、このようにして得られた懸濁液を濾過する。残渣をDMF及びアセトンで洗浄する。ついで濾液に水を添加する。白色沈殿物を濾過し、水で洗浄する。メタノール/水の混合物(3:1 v/v)で再結晶させ、続いてヘキサンで再結晶させたところ、1.04gの純粋な化合物6(すなわち78%の反応収率)が得られた。
化合物2-Bnの調製
グローブボックスにおいて、次のもの:
− 27g、すなわち4.5mmolのポリ(ジメチルシロキサン)ジヒドリド(ABCR由来、数平均分子量は6000である)
− 23.92g、すなわち67.49mmolの化合物6、
− キシレンに2.1〜2.4%のプラチナ触媒PCO72(ABCR由来)が入った溶液を136μl、及び
− 135mlのトルエン、
を混合することにより、溶液を調製する。
グローブボックスからの出口において、前記溶液を収容している容器を80℃で24時間、窒素雰囲気下で加熱する。
得られた生成物をその溶媒から蒸発させ、ついで、30mlのメタノールで3回洗浄する。低粘度の油の形態をし、NMR分析で何の不純物も示さない化合物2-Bnが24.42g得られた(すなわち収率90%)。
化合物2の調製
10g(すなわち1.17mmol)の化合物2-Bn、0.11g(10重量%、0.1mmol)のPd/C、100mlのTHF、50mlのエタノール及び0.03g(すなわち0.5mmol)の酢酸を互いに混合し、ついでパー(Parr)反応器に充填する。反応混合物を窒素、ついで水素で数回洗浄する。反応器を、約4atmの圧力下、窒素雰囲気下で24時間攪拌する。触媒を濾過した後、溶媒を蒸発させる。ついで、生の反応生成物をジクロロメタン/エタノールの混合物(3:1)に溶解させ、ついでジクロロメタンを蒸発させる。フラスコの底に最終化合物を沈殿させ、エタノールを含有する頂層を除去する。真空乾燥後、9gの非常に粘性のある油が得られた。NMRにより純度を検査。
実施例3
ウレイドピリミドン基と二のα,ω-OH末端を有するポリエステルの調製
A)最初にα,ω-OH末端を有するポリエステルの合成:α,ω-OH末端を有するネオペンチルグリコールのセバサート/テレフタラートのコポリマー(MW=600-700)
反応剤
− テレフタル酸ジメチル 116.4g(0.6M)
− セバシン酸ジメチル 138g(0.6M)
− 2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール 274.6g(2.64M)
(又はネオペンチルグリコール)
− 酢酸亜鉛二水和物 1.6g
(0.3重量%/反応剤)
− 純度1のジクロロエタン 2l
− 置換水 2l
操作方式
窒素流入口、温度計、及び蒸留アセンブリを具備した500mlの円筒状反応器を使用する。反応器をウッドアロイバス(Wood alloy bath)で加熱する。
反応器に、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール(融点126−128℃)、及び予め融解させておいたメチルセバサート(融点25-28℃)を導入する。混合物を室温から150℃まで1時間加熱する。反応媒体が、約100℃で透明になってすぐ、テレフタル酸ジメチルを添加する。反応中、150℃の温度に達してすぐ、酢酸亜鉛を添加する。形成したメタノールを収集しつつ、150℃で3時間、合成し続ける。ついで、45分間、温度を200℃まで上昇させ、200℃で3時間保持する。全濃縮中、メタノールの蒸留をし続ける。
200℃で3時間終えた時、弱い攪拌下で、室温まで戻す。内部温度が50℃に達したらすぐ、300mlの1,2-ジクロロエタンを添加する。
合成溶液を回収し、ついで1.7lの1,2-ジクロロエタンで希釈する。ついで、過度の2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオールを、1リットルの置換水で2回抽出する。抽出中、界面エマルションの形成が生じてもよい。このようなエマルションは、抽出中に使用される水を加熱することで、容易に除去可能である。有機相を回収し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させる。1,2-ジクロロエタンを濾過し、乾燥生成物が回収されるまで蒸発させる。
ポリマーは室温でペースト状の形態をしており、50℃で液体になる。
特徴付け
ヒドロキシルインデックス: :189−192
立体排除クロマトグラフィーによりピーク頂部で測定された分子量:600
B)α,ω-OH末端のα,ωウレイドピリミドン末端への転換
手順は厳密には実施例1と同様であり、イソフォロンジイソシアナートと連続反応させた後、オリゴマーに含まれる-OH末端の比率に対して量を適合させながらメチルイソシトシンを導入する。
Figure 0003951000
化粧品組成物の実施例
実施例A
口紅
次の組成を有する口紅を調製する:
ペルホルムアレン(PERFORMALENE)500(登録商標)(1) 15g
ポリエチレンロウ
実施例2のウレイドピリミドン末端を有するPDMS 5g
顔料 9g
水素化ポリイソブチレン油(2) 35.5g
フェニルトリメチコーン・ダウ556フルイド(登録商標)(3) 35.5g

(1)ペトロライト(PETROLITE)コーポレーションから販売
(2)日本油脂(NIPPON OIL-FATS)からパーリーム(Parleam)(登録商標)の商品名で販売されている、25℃で34mm/s(34cSt)の粘度を有するもの
(3)ダウ・コーニングコーポレーションから販売
上述した組成物の全ての成分を、パンで110℃にて混合する。顔料をホモジナイズして粉砕させた後、混合物を適切な鋳型で成形する。このようにして得られたスティックは良好なレオロジー特性を有する。唇に適用すると、経時的に良好な保持力を有する皮膜が得られる(色の変化がなく、皮膜は唾液との接触や唇の摩擦で消失しない)。
実施例B
リップグロス
次の組成を有するリップグロスを調製する:
実施例2のウレイドピリミドン末端を有するPDMS 5g
顔料(DC Red N°7 カルシウム(ラッカー)) 5g
フェニルトリメチコーン・ダウ556フルイド(登録商標)(★) 90g

(★)ダウ・コーニングコーポレーションから市販
まず、実施例2のPDMSを、容器内に収容された油に溶解させる。このような油相に顔料を分散させることでリップグロスを得る。このようにして得られたリップグロスは、ブラシを用いて唇に適用することができる。経時的に長時間持続する光沢のある色調を唇に付与する。
実施例C
ヘアスタイリング用ゲル
次の組成を有するヘアスタイリング用ゲルを調製する:
実施例1のウレイドピリミドンPOE/PPOコポリマー 0.2g
アミノメチルプロパノールで中和されたシンタレン 1g
(Synthalen)K()架橋ポリアクリラート
エタノール 17g
水 全体を100gにする量
(★)3Vコーポレーションから市販

Claims (21)

  1. 生理学的に許容可能な媒体中に、
    ・少なくとも二の繰り返し単位を有するポリマー骨格-POL-と、
    ・同一又は異なる化学的性質で、一又は複数のパートナー結合基と水素結合を作り出すもので、ポリマー骨格に結合した少なくとも二の結合基(A)であって、
    二の結合基の各組が少なくとも3個の水素結合を含むもの、
    を含有する、少なくとも一の直鎖状、分枝状又は環状のポリマー、あるいはデンドリマーを有効量含有し、該結合基(A)が、アデニン、グアニン、シチジン、チミン、プテリン、ウレイドピリミドン、メラミン、シアヌル酸、マレイミド、フタルヒドラジン、イソグアニン、グリコールウリル、ウラシル、アシルアミノピリジン、アシルアミノトリアジンウラゾール、グルタルイミド、ウラゾイル安息香酸、スクシンイミド、2,4-ジアミノ-s-トリアジンウレイドトリアジン、ビス(アシルアミノ)ピリジン、モノアシル - 2,4 - ジアミノ - - トリアジン及びビス - アシル - 2,4 - ジアミノ - - トリアジン基から選択されることを特徴とする、ケラチン物質のための化粧品用組成物。
  2. 結合基(A)が、モノアシルアミノピリジン及びビス(アシルアミノ)ピリジンから選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 結合基(A)が、モノアシル-2,4-ジアミノ-s-トリアジン及びビス-アシル-2,4-ジアミノ-s-トリアジンから選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  4. 結合基(A)が、ウレイドピリミドンであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  5. ポリマーが:
    ・直鎖状又は分枝状で、末端のみが官能化され、又は
    ・直鎖状又は分枝状で、鎖内に少なくとも二の結合基(A)を含み、又は
    ・直鎖状で、側方分枝部に結合基(A)を担持しており、又は
    ・デンドリマー又は星形で、末端に結合基(A)を担持している、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. ポリマーが三官能性又は多官能性あり、ケラチン物質に適用後に組成物が皮膜となることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  7. ポリマーが少なくとも一の結合基(A)と少なくとも一の相補的結合基(A)を有しており、各結合基(A)が、各相補的結合基(A)と少なくとも3個の水素結合を作り出すもので、結合基(A)及び(A)が次の組:
    ・ビス(アシルアミノ)ピリジン及びウラシル又はビス ( アシルアミノ ) ピリジン及びスクシンイミド又はビス ( アシルアミノ ) ピリジン及びチミン又はビス ( アシルアミノ ) ピリジン及びグルタルイミド又はビス ( アシルアミノ ) ピリジン及びシアヌル酸、又はそれらの混合物、
    ・2,4-ジアミノ-s-トリアジン及びウラシル又は , - ジアミノ - - トリアジン及びスクシンイミド又は , - ジアミノ - - トリアジン及びチミン又は , - ジアミノ - - トリアジン及びグルタルイミド又は , - ジアミノ - - トリアジン及びグシアヌル酸、又はそれらの混合物、
    ・モノアシル-2,4-ジアミノ-s-トリアジン及びウラシル又はモノアシル - , - ジアミノ - - トリアジン及びスクシンイミド又はモノアシル - , - ジアミノ - - トリアジン及びチミン又はモノアシル - , - ジアミノ - - トリアジン及びグルタルイミド又はモノアシル - , - ジアミノ - - トリアジン及びシアヌル酸、又はそれらの混合物、
    ・メラミン及びウラシル又はメラミン及びスクシンイミド又はメラミン及びチミン又はメラミン及びグルタルイミド又はメラミン及びシアヌル酸、又はそれらの混合物、
    から選択されることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. -POL-ポリマー骨格が2〜70000範囲の重合度を有することを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. -POL-ポリマー骨格が、水素化ポリジエン類を含むポリジエン類、ポリエステル類、ポリカーボナート類、ポリアセタール類、ポリオキシアルキレン類、ポリチオエーテル類、ペルフルオロポリエーテル類、ポリオレフィン類、ポリオルガノシロキサン類、ビニルポリマー、ポリ(メタ)アクリル、セルロース誘導体、多糖類誘導体、超分枝状又はデンドリマー化合物から選択されることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. ポリマーが三つのウレイドピリミドン末端を有する二官能性POE/PPOコポリマーであることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. ポリマーが二つのウレイドピリミドン末端を有するポリジメチルシロキサンであることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物。
  12. ポリマーが二つのα,ω-ウレイドピリミドン末端を有するポリエステルであることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 組成物が、水性、アルコール性又は水性-アルコール性の溶液又は懸濁液、又は油性溶液又は懸濁液、又はローションもしくは漿液型の溶液又は分散液、水相に油相を分散させて得られる(O/W)又は逆(W/O)のミルク型の液体又は半液体状のコンシステンシーのエマルション、又はクリーム型(O/W)又は(W/O)の希薄なコンシステンシーのエマルション又は懸濁液、又は水性又は無水のゲル、又は軟膏、賦形剤に導入される、又はこのようにして使用されるフリー又は圧密化パウダーの形態であることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 水、ポリオール類、短鎖のエステル、炭化水素油、シリコーン油、フッ化シリコーン油及びそれらの混合物から選択される少なくとも一の溶媒を含有していることを特徴とする、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の化粧品組成物。
  15. 親水性又は親油性のゲル化剤、親水性又は親油性の活性成分、防腐剤、酸化防止剤、溶媒、香料、フィラー、親水性の遮蔽剤、臭気吸収剤、中和剤、請求項1ないし14のいずれか1項に記載のもの以外のポリマー、及び乳化剤から選択される少なくとも一の材料を含有していることを特徴とする、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 活性成分が、色素脱失剤、エモリエント、保湿剤、抗脂漏剤、抗座そう剤、毛髪成長促進剤、角質溶解及び/又は落屑剤、抗シワ剤、及び張筋剤、抗刺激剤、鎮静剤、ビタミン類、遮蔽剤、臭気吸収剤及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項15に記載の組成物。
  17. 親油性染料、親水性染料、顔料、真珠光沢製品、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする少なくとも一の着色物質を含有することを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の組成物。
  18. ファンデーションクリーム、ほほ紅、頬又は瞼のメークアップ用製品、アイシャドウコンシーラ、アイライナー、体の皮膚の一時的な入れ墨用製品、口紅、リップグロス、リップペンシル等の唇のメークアップ用製品の形態、又は外骨格のメークアップ製品の形態、又は毛髪の染色用製品の形態であることを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. 請求項1ないし18のいずれか1項に記載の化粧品組成物をケラチン物質に適用することを含む、ヒトのケラチン物質の美容的手入れ、メークアップ又はトリートメント方法。
  20. 化粧品組成物の付着後に得られる少なくとも一の効果の持続性とケラチン物質に適用される組成物の付着性を改善すると共に、素早く完全で、かつ選択的なメークアップ除去を可能にする方法であって、
    ・少なくとも二の繰り返し単位を有する(POL)ポリマー骨格と、
    ・同一又は異なる化学的性質で、一又は複数のパートナー結合基と少なくとも3個の水素結合を作り出すもので、ポリマー骨格に結合した少なくとも二の結合基(A)であって、
    二の結合基の各組が少なくとも3個の水素結合を含むもの、
    を含有し、該結合基(A)が、アデニン、グアニン、シチジン、チミン、プテリン、ウレイドピリミドン、メラミン、シアヌル酸、マレイミド、フタルヒドラジン、イソグアニン、グリコールウリル、ウラシル、アシルアミノピリジン、アシルアミノトリアジンウラゾール、グルタルイミド、ウラゾイル安息香酸、スクシンイミド、2,4-ジアミノ-s-トリアジンウレイドトリアジン、ビス(アシルアミノ)ピリジン、モノアシル - 2,4 - ジアミノ - - トリアジン及びビス - アシル - 2,4 - ジアミノ - - トリアジン基から選択されることを特徴とする、少なくとも一の直鎖状又は分枝状又は環状のポリマー又はデンドリマー又は超分枝状ポリマーを有効量、組成物に添加することからなる方法。
  21. 皮膚、唇又は外骨格の美容的手入れ及び/又はメークアップ用組成物における、皮膚、唇又は外骨格への組成物の付着後に得られる少なくとも一の効果の持続性を改善し、及び/又は組成物の付着物を素早くかつ選択的に除去するための、
    ・少なくとも二の繰り返し単位を有する-POL-ポリマー骨格と、
    ・同一又は異なる化学的性質で、一又は複数のパートナー結合基と水素結合を作り出すもので、ポリマー骨格に結合した少なくとも二の結合基(A)であって、
    ・二の結合基の各組が少なくとも3個の水素結合を含むもの、
    を含有し、該結合基(A)が、アデニン、グアニン、シチジン、チミン、プテリン、ウレイドピリミドン、メラミン、シアヌル酸、マレイミド、フタルヒドラジン、イソグアニン、グリコールウリル、ウラシル、アシルアミノピリジン、アシルアミノトリアジンウラゾール、グルタルイミド、ウラゾイル安息香酸、スクシンイミド、2,4-ジアミノ-s-トリアジンウレイドトリアジン、ビス(アシルアミノ)ピリジン、モノアシル - 2,4 - ジアミノ - - トリアジン及びビス - アシル - 2,4 - ジアミノ - - トリアジン基から選択されることを特徴とする、有効量の少なくとも一の直鎖状、分枝状又は環状のポリマー又はデンドリマーの使用。
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