JP3948847B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、機裏側の貯留球供給部内の貯留球を、パチンコゲームの入賞成立に対する賞球分と、貸し球金額に対する貸し球分とに区分供給して払出し可能としたパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機に代表されるこの種の遊技機では、遊技操作に基づいて開始される1球毎の球送り発射制御作動により、上球皿から発射位置に送込まれた遊技球を遊技盤内に打出して所要のパチンコゲームを行ない得る。そして、このゲーム中の入賞条件(セーフ球の発生や入球による図柄組合わせの得点成立等)に対して、機裏側の貯留球供給部(一般に、球タンクともいう。)から供給される貯留球が球払出装置の払出し作動毎に所定数(例えば5個〜15個の範囲、又は16個)の賞球として、所定の球供給路を経て上球皿及び下球皿へ払出されるようになっている。このようなパチンコ遊技機にあって一般に前記球払出装置では、入賞条件毎に対する電動具(ソレノイドやモータ)の駆動制御により前記球供給路に臨む球送り体を回転制御させながら賞球を払出してカウント検出する電動タイプのものが使用されている。
【0003】
一方、近時におけるパチンコ遊技機にあっては、機裏側の貯留球を前述したように賞球として払出すことの他に、遊技用の貸し球として払出し得ることが要求されている。即ち、球貸しシステムが併用されたパチンコ遊技機(カード式パチンコ機ともいう。)にあっては、機の側方に設置されたカードユニット内へ所定のカードを挿入して球貸し操作がなされた場合には、機裏側の貯留球を貸し球として一定数単位(例えば100円分で25個)払出すようになっている。そのため、この貸し球払出しの要求にも対応すべく、多くの場合、前述した電動タイプの球払出装置が貸し球の払出し用としても兼用され、賞球用・貸し球用の夫々の球払出し指令に応じて賞球と貸し球との区分払出しを行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前述したようなパチンコ遊技機にあって、貯留球供給部の下流側には貯留球を複列状態にして自然的に整列流下させるための整流樋が設けられ、この整流樋の球出口と前記球払出し装置との間には貯留球の供給経路部が設けられている。そして、この供給経路部については、整流樋に並列形成された各整流路に個別対応した複数の供給経路を有して貯留球を複列状態にして供給し得る複列路タイプと、前記整流樋の球出口から球整流機構を介して1列化状態で流出される貯留球を単列数珠繋ぎ状態で前記球払出し装置へ供給する単列路タイプがある。
【0005】
しかし、前者の複列路タイプの供給経路部では、球払出し指令の偏り等により何れか一つの供給経路において他の供給経路よりも集中的に貯留球の流下状態が続いた場合、例えば貯留球供給部と整流樋との球継ぎ連絡部等において球詰まりが発生し易く円滑な球払出しが不能になるという問題があった。また後者の単列路タイプの供給経路部にあっては、球払出し装置内へ貯留球が単列数珠繋ぎ状態で供給されるため、球払出し装置では賞球払出し指令信号又は貸し球払出し指令信号の夫々に対応して予め設定された所定数(例えば5個〜15個の範囲)の賞球又は一定数(例えば100円分で25個)の貸し球を区分払い出しすべく、球送り体の回転数を各信号毎に区分して制御しなければならないことから、制御構成が複雑化してパチンコ遊技機の製造コストを押し上げてしまうという問題があった。
【0006】
また、このようなパチンコ遊技機にあって、貯留球を貸し球として払出す場合には、球送り体(回転体)を介して1球ずつ排出される球を検出手段(多くの場合フォトセンサーが利用)によりカウントすることや、ソレノイドを複数回あるいは1球分毎に励磁消磁制御する等の条件で払出しを行ない、排出数が所定カウント数に達した時点で、ソレノイドを停止制御して球送り体(回転体)の回転停止を図っていた。このため、貸し球の払出し作動においては、それに係る制御が非常に複雑化するばかりでなく、万一検出手段が故障した場合には不正確な払出しを行なってしまうというおそれがあった。
【0007】
また貸し球用の払出し技術形態として、1回転で所定数N個(例えば100円分に対して25個)の球を排出し得る球送り体(回転体)を使用することも提案される。しかしこのような形態では、球送り体(回転体)が非常に大型(大径)のものになってしまい、機裏側における他の装置構成とも関連して機構全体の大型化及び大幅な設計仕様の変更を余儀なくされ、パチンコ遊技機全体の製造コストを押上げる一因となっていた。
【0008】
本発明は前述した課題を解決するためになされたものであって、貯留球供給部からの貯留球を、球詰まり等を生ずることなくスムーズに流通させながら、制御構成を複雑にすることなく、賞球分と貸し球分とに区分供給して、所望の球払出しを正確になし得るようにした安価なパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本願請求項1の発明に係るパチンコ遊技機は、機裏側に装備された貯留球供給部内の貯留球を、球払出し部の球払出し作動により、遊技盤内でのパチンコゲームの入賞成立に対する所定個数単位の賞球として払出し得る一方、球貸し金額に従い設定された一定個数単位の貸し球として払出し得るパチンコ遊技機において、前記貯留球供給部からの貯留球が流通し得る整流樋の球出口に、流入した貯留球を整列状態にして下流側へ供給し得る区分供給経路部を連絡する一方、この区分供給経路部の下流部に、賞球用の第1払出し部と貸し球用の第2払出し部とを設け、前記区分供給経路部では、前記整流樋の球出口から流出された貯留球を受入れる球受口と、この球受口に連絡される球入口の下流側に分岐形成されて前記貯留球を賞球分と貸し球分とに区分して夫々1列化状態で供給し得る第1流路及び第2流路と、前記第1流路に連絡されて賞球分の貯留球を前記第1払出し部側へ導入し得る賞球路と、前記第2流路に連絡されて貸し球分の貯留球を前記第2払出し部側へ導入し得る貸し球路とを備えて構成すると共に、前記賞球路を、機裏側の機構セット盤に一体成形された樋部内に設ける一方、前記貸し球路を、前記機構セット盤とは別体で且つ前後方向において若干屈曲した形状に形成されると共に前記機構セット盤に対して前記樋部と前後方向に重ねて並設されるように着脱可能に装着される樋部材内に設けたことを特徴とする。
【0010】
従って、本願請求項1の発明においては、貯留球供給部から排出された貯留球は整流樋に流入した後、同樋の球出口から区分供給経路部の球受口に流入し、この球受口に連絡される球入口の下流側において賞球分と貸し球分とに分配される。そして、賞球分の貯留球は機構セット盤に一体成形された樋部内に設けられた第1流路内で1列化された後、賞球路を介して賞球用の第1払出し部へ供給され、一方、貸し球分の貯留球は機構セット盤とは別体であって機構セット盤に対して前記樋部と前後方向に重ねて並設されるように着脱可能に装着される樋部材内に設けられた第2流路内で1列化された後、貸し球用の第2払出し部へ供給される
【0011】
また本願請求項2の発明は、前記請求項1の発明において、前記機構セット盤において前記球受口の下流側にはセット部が一体成形されると共に、このセット部に対して、前記球入口が形成されると共にその球入口よりも下流側において前記賞球用の第1流路及び貸し球用の第2流路が分岐状に形成された球分配樋が着脱交換可能に設けられていることを特徴とする。従って、本願請求項2の発明においては、前記請求項1の発明の作用に加えて、球分配樋に関係したメンテナンス時には球分配樋がセット部から取り外される。
また本願請求項3の発明は、前記請求項2の発明において、前記球分配樋内において前記球入口よりも下流側には凹部が設けられ、この凹部内には、その頂点を境として前記第1流路及び第2流路を分岐状に区分する球分配調整片が嵌合されていることを特徴とする。従って、本願請求項3の発明においては、前記請求項2の発明の作用に加えて、球分配調整片が摩耗した場合には、その交換作業がなされる。
【0012】
また本願請求項4の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記球分配調整片の頂点は、前記第1流路と第2流路との通路中心の分岐点よりも第2流路側へ偏った位置関係となっていることを特徴とする。
【0013】
従って、本願請求項4の発明においては、第1流路と第2流路との分岐点におけるブリッジ現象の発生を好適に防止し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ遊技機について、好適な実施形態を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお本実施形態では、遊技球を1個ずつ遊技盤内に打出して遊技球の入賞ゲーム(アウト球とセーフ球とに区分)を展開するタイプにあって、機裏側の貯留球を、入賞成立(セーフ球の発生)に対する賞球と、球貸しシステムを利用した遊技球用の貸し球とに区分排出して球皿側へ供給し得るパチンコ機の場合を主に例示する。
【0015】
本実施形態のパチンコ機は、その基本的構成の概要として、図1及び図2に略示するように、機体の外郭をなす外枠1の開口前面側に、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の前枠2が開閉及び着脱可能に組付けられており、この前枠2の前面側に遊技盤3を透視保護するための窓枠4と上球皿5とが共に横開き形態で開閉可能に組付け整合されると共に、前枠2の下部には下球皿6及び打球発射装置7等が装着されている。なお、外枠1の一側縁には球貸しシステムに利用されるカードユニット8が装備されている。
【0016】
一方、前記前枠2の裏側には各種の球経路及び処理部等を備えた機構セット盤9が着脱可能にセットされ、この機構セット盤9では、遊技盤点検用窓口10の周囲において、アウト球用の排出路11とセーフ球用の処理路12が区画形成されている。そして、貯留球供給部としての球タンク13から整流樋14を介して貯留球が流下供給される後述の区分供給経路部15の下流端に後述する球払出し装置16が着脱可能にビス等で取着セットされ、この球払出し装置16から賞球又は貸し球として払出された貯留球が従来と同様に排出経路(図示しない)を介して前記上球皿5へ供給されるようになっている。なお、前記整流樋14については、図2に示すように、底部が適宜傾斜約4度位の右下がりをなすように形成され、その傾斜に沿うように内部には2列の整流路14aが並列形成されている(図25,図26参照)。整流樋14における下流端(図2において右下)の底面には球出口17が開口形成され、この球出口17の上方部には回転爪車式の球整流機構18が設けられている。
【0017】
前記球整流機構18は、例えば特開平1−37980号公報に開示された公知のものであり、整流樋14の各整流路14a,14bを介して夫々数珠繋ぎ状態で整列流下する貯留球を1個ずつ所定のタイミング差をもって交互に取り込んで前記球出口17へ送出するようになっている。即ち、一対の鋸歯車形状に形成された爪歯車18aが前記整流樋14の各整流路14aに対応して夫々フリー回転可能に並列に支持され、前記両爪歯車18aについては、図25に示されるように、双方互いに回転方向へ歯先1個分に対する半ピッチ分の角度変位差をもって軸支されている。そして、各爪歯車18aの各歯先で両整流路14aから供給される貯留球を交互に1個ずつ取込み、その貯留球の球圧を受けながら回転することにより当該貯留球を前記球出口17へ送出するようになっている。
【0018】
一方、本実施形態における前記区分供給経路部15は、前記整流樋14の球出口17から送出された貯留球を、賞球分と貸し球分とに区分して後述する球払出し装置16側へ供給し得る一方、必要時には球払出し装置16側へ供給することなく後述する球抜き機構106により球抜き操作し得るようになっている。そして、この区分供給経路部15では、その基本的な構成として、図24〜図36に示すように、機構セット盤9のセット盤本体9aに前記整流樋14の球出口17直下と整合するように球受口101が一体成形され、この球受口101は前記球抜き機構106により球抜き口102と球供給口103とに区分けされている。そして、前記球抜き口102の下流側には同球抜き口102に連絡される球抜き路104が形成される一方、前記球供給口103の下流側には後述する賞球・貸し球タイプの球分配樋112又は賞球タイプの球案内樋112aが着脱交換可能に装着されている(本実施形態では球分配樋112が装着された例を示す。)。
【0019】
このような区分供給経路部15において、前記球抜き路104はセット盤本体9aに一体成形された壁部間に形成され、その壁部間には被覆カバー105が球抜き路104と後述する賞球路120とに亘ってビス着されている。また、前記球抜き機構106は、図24,図25に示すように、前記球受口101内に臨むようにセット盤本体9a側に揺動可能に軸支された切換え案内レバー107と、同レバー107の先端部に固着されたピン形状の重り108と、前記被覆カバー105側に揺動可能に軸支された操作レバー109、及び同レバー109を常には図25において反時計方向へ付勢する圧縮コイルバネ110とから構成されている。そして、球抜き時には、前記圧縮コイルバネ110の付勢力に抗して操作レバー109を右方向へ手動で回動変位させると、同レバー109と係合する前記重り108が被覆カバー105に形成された長孔105aに沿って変位するため、切換え案内レバー107が図25に実線で示す通常位置から二点鎖線で示す球抜き位置へ回動変位し、球抜き口102と球抜き路104が連通状態となり、前記整流樋14の球出口17から区分供給経路部15の球受口101内に流入した貯留球は球抜き路104を介して速やかに機裏側へ排出される。ちなみに、切換え案内レバー107は前記通常位置と球抜き位置の各位置において図示しないロック機構により夫々ロック可能になっている。
【0020】
また、前記機構セット盤9のセット盤本体9aにおいて前記球供給口103の下流側には球抜き路104と隣接するようにセット部111が一体成形され、同セット部111には球分配樋112がフック9bを介して着脱可能に装着されている。この球分配樋112は略四角形状をなす例えばポリカーボネイト成形の本体113aと蓋体113bとからなり、本体113a内には図26に示すように前記球供給口103に連絡される球入口114が形成されている。そして、この球入口114よりも下流側において賞球用の第1流路115と貸し球用の第2流路116が前記本体113aの凹部117内に嵌合された球分配調整片118の頂点を境として分岐状に区分形成されている。また、前記球分配樋112の第2流路116の出口近傍に対応する外側方には貸し球確認検出手段としての検出スイッチ(25個確認スイッチともいい、例えば磁気検出タイプが使用される。)19がフック9cを介して着脱可能に装着され、後述する電気的制御部としての球払出し制御基板23に接続されている。
【0021】
このような球分配樋112にあって、前記本体113a内における第1流路115と第2流路116との球分配に関係する通路構成については、貸し球用の第2流路116が前記球入口114から斜め下方へ滑らかな円弧形状をなすように形成される一方、賞球用の第1流路115は前記第2流路116の中途から側方へ分岐形成された関係にある。そのため、第1・第2の両流路115,116内と後述する賞球路120内及び貸し球路124内が空球状態において前記球入口114へ流入した貯留球は第2流路116の内面形状に沿って貸し球路124側へ優先的にスムーズに分配供給され得るようになっている。ちなみに、第1流路115から賞球路120側へ供給される貯留球の個数と第2流路116から貸し球路124側へ供給される貯留球の個数を対比した場合、一例として、第1流路側側:第2流路側=2:8〜4:6位となるように設定されている。
【0022】
また、前記機構セット盤9のセット盤本体9aにおいてセット部111の下方には賞球用の第1樋部119が一体成形され、同樋部119内には前記第1流路115に連絡される賞球路120が設けられ、この賞球路120の下流端は球払出し装置16における賞球用の第1球供給路15aに連絡されている。なお、前記賞球路120には前述したように同賞球路120及び前記球抜き路104とに亘る被覆カバー105がビス着されている。従って、前記第1流路115及び賞球路120内に数珠繋ぎ状態で充満供給された貯留球は、球払出し装置16が賞球払出し指令に基づき賞球払出し作動を行う度毎に、少数個(5〜9個)又は多数個(10〜15個)の所定個数単位で前記球払出し装置16の第1球供給路15a側へ流下供給される。
【0023】
また、前記被覆カバー105の表面上にはボス部125が複数箇所に亘り突設され、これらのボス部125を介して第2樋部を構成する樋部材121が着脱可能に装着されている。この樋部材121は正面視略Sの字形をなすと共に前後方向において若干屈曲した形状をなし、例えばポリカーボネイト成形の本体122と蓋体123とから構成されている。そして、この樋部材121内には前記球分配樋112の第2流路116に連絡される貸し球路124が設けられ、この貸し球路124の下流端は球払出し装置16における貸し球用の第2球供給路15bに連絡されている。なお、前記樋部材121が正面視略Sの字形に形成されていることから、同樋部材121内に形成される貸し球路124は非直線形状をなし、これにより区分供給経路部15における限られた上下方向スペースにおいては、貸し球路が直線形状をなすように形成された場合よりも多数の貯留球を数珠繋ぎ状態で充満保留可能になっている。従って、前記第2流路116及び貸し球路124内に数珠繋ぎ状態で充満供給された貯留球は、球払出し装置16が貸し球払出し指令に基づき貸し球払出し作動を行う度毎に、一定個数(例えば25個)単位で前記球払出し装置16の第2球供給路15b側へ流下供給される。
【0024】
前述した機構セット盤9におけるその余の構成としては、前記処理路12の下流端にセーフ球検出処理装置20が着脱可能にセットされ、セーフ球を1個ずつ停留検出して所定個数の賞球払出し作動の適時(作動中又は作動後も可)に当該セーフ球を解放通出するようになっている。なお、図2中、21は電源部(AC24V)に接続される外部接続端子板であり、22はゲーム内容を制御する主基板、23はセーフ球検出処理と貯留球排出処理(賞球払出しと貸し球払出し)を制御する球払出し制御基板、24は球払出し装置16と球払出し制御基板23とを電気的に中継接続する中継基板、25は前記カードユニット8と球払出し制御基板23とを電気的に接続するインターフェースボードである。
【0025】
このような本実施形態のパチンコ機は、図示はしないが、遊技ホール内の通称「島」と呼ばれる設置枠台の各区画枠内に前記カードユニット8と共に設置されて縦向きで遊技に供される。そして、図示しない補給設備における配球ユニットから必要時に供給される相当量のパチンコ球を前記球タンク13内に受入れて整流樋14に収容しており、パチンコゲーム中に発生したセーフ球が前記セーフ球検出処理装置20により1球ずつ停留検出される毎に所定個数(本実施形態では例として少数個5〜9個、多数個10〜15個)の賞球を払出し得る。一方球貸しシステムでは、前記カードユニット8のカード挿入口26にカードが挿入されて上球皿5の上部前面に設けられた球貸し操作部27が操作されると、図示しないカードリーダの球貸し判読制御条件に従い、前記検出スイッチ19の球有り検出条件において前記カードの有効金額内における一定額単位に対して所定個数(本実施形態では100円分に対して25個)の貸し球を払出し得る。
【0026】
一方、本実施形態における前記球払出し装置16は、前記球払出し制御基板23からの出力信号により制御作動されるもとで、同基板23から賞球払出し指令信号又は貸し球払出し指令信号が出力されると、これらの各信号に応じて入賞成立に対する賞球と遊技用の貸し球とを区分排出し得る。そして、この球払出し装置16では、その基本的な構成として図3〜図8に示すように、四角箱状にユニット化された合成樹脂製のケース体28内に断面略H形をなす通路樋29により前記区分供給経路部15の賞球路120と貸し球路124に夫々連絡される第1球供給路15aと第2球供給路15bとを前後方向(図3において紙面と直交する方向)において区画形成すると共に、各球供給路15a,15bに臨む部位に賞球払出し用の第1払出し部32と貸し球払出し用の第2払出し部33及び後述する球抜き操作部34等を備えている。
【0027】
このような球払出し装置16において、前記ケース体28は、図8に示すように、前後一対をなす蓋状の第1ケース28aと有底箱状の第2ケース28bとをビス等で組合せると共に、これら両ケース28a,28b間に前記通路樋29が組付けられている。前記通路樋29における第1・第2球供給路15a,15bと対応する右側中央部位には夫々第1・第2切欠35,36が形成され、第1球供給路15a側の第1切欠35の近傍には後述する賞球用センサ(発光側)37を備えた第1センサ基板38が設置される一方、第2球供給路15b側の第2切欠36の近傍には検出手段としての後述する貸し球用センサ(発光側)39を備えた第2センサ基板40が設置されている。
【0028】
また前記通路樋29における各球供給路15a,15bと対応する左側部位には払出し駆動基板41が装備され、同基板41には前記発光側の各センサ37,39と対応する位置に受光側の各センサ37,39が装備されると共に、前記球払出し制御基板23等と図示しない配線を介して接続されるコネクタ42が装備されている。なお前記各センサ37,39は夫々発光側と受光側の各先端部が対応する球供給路15a,15b内に臨むように通路樋29の壁部に形成された検出孔43に挿通されている。また図8中、44は配線挿入用溝であり、45はコネクタ42への接続時に配線が挿通される開口、46はケース体28外の前記賞球路120と第1球供給路15aとを連絡する第1連絡口、47は前記貸し球路124と第2球供給路15bとを連絡する第2連絡口、48は前記球抜き操作部34を通常状態に保持するためのストッパーである。
【0029】
前記球払出し装置16における第1払出し部32は、ケース体28における前側(図3において奥側、図4において上側)に組込まれ、区分供給経路部15の賞球路120からの貯留球を1個ずつ通入出検出するもので、賞球用の球払出し部として機能する。この第1払出し部32は、図3〜図7に例示するように、ケース体28のほぼ中央部において第1・第2ケース28a,28b間に架設された第1支軸49に対し回転可能に支持された爪車状の第1球送り体50と、第1球送り体50の回転・停止規制をなす第1規制部材51の切換作動源である電磁式の第1ソレノイド52と、第1球供給路15a内の貯留球の有無を検出する上センサ37a及び下センサ37bからなる賞球用センサ37とを備えている。
【0030】
前記第1球送り体50は、例えばポリアセタール等に代表される比較的硬質の合成樹脂からなり、この第1球送り体50では、外周に形成した複数(本実施形態では10箇所)の区画爪部53により区画された各球受け部54を前記通路樋29の第1切欠35から第1球供給路15a内に臨ませ、その球受け部54により第1球供給路15a内を流下する貯留球を1個ずつ球圧を受けながら回転して当該貯留球を賞球として排出し得るようになっている。また前記第1ソレノイド52は球払出し制御基板23からの賞球払出し指令信号に基づき作動制御されて、励磁信号に伴い磁力発生部55で磁力を発生し得る一方、その磁力を消磁信号に伴い消失する電磁フラッパー形式のソレノイドであり、そのフレーム枠56には前記第1規制部材51が傾動可能に支持されている。
【0031】
また前記第1規制部材51は金属製レバーからなり、電源投入時の作動状態において、常には付勢部材としての引張バネ57により前記第1球送り体50の区画爪部53と係止する方向へ付勢保持されて第1球送り体50の回転停止(拘束)を図るようになっている。一方、前記第1ソレノイド52の励磁作動に伴い磁力発生部55が通電されると、その磁力により前記引張バネ57の付勢力に抗して区画爪部53から離隔して第1球送り体50の回転を許容(解放)するようになっている。また前記賞球用センサ37を構成する上センサ37aと下センサ37bは上下方向において互いに1球分の検出間隔で配置されて第1球供給路15a内に臨み、左右一対の上センサ37aにより賞球として払出し可能な貯留球の有無を検出する一方、左右一対の下センサ37bにより賞球として払出された貯留球の有無を検出(カウント検出)するようになっている。そして、前記賞球用センサ37は排出された貯留球を下センサ37bにより1球ずつ検出する毎に当該検出信号を中継基板24等を介して球払出し制御基板23へ出力するようになっている。
【0032】
一方、前記球払出し装置16における第2払出し部33は、ケース体28における後側(図3において手前側、図4において下側)に組込まれ、区分供給経路部15の貸し球路124からの貯留球を1個ずつ通入出検出するもので、貸し球用の球払出し部として機能する。この第2払出し部33は、図3〜図7に例示するように、前記第1球送り体50と同様に前記第1支軸49を共通軸として回転可能に支持された爪車状の第2球送り体58と、第2球送り体58の回転・停止規制をなす第2規制部材59の切換作動源である電磁式の第2ソレノイド60と、前記第2球送り体58の下流側において第2球供給路15b内の貯留球の有無を検出する貸し球用センサ39とを備えている。
【0033】
さらに前記第2払出し部33では、図9及び図10に例示するように、前記第1支軸49に対して第2球送り体58と一体回転するように第1歯車61(歯数10)と回転規制手段としての第1カム62が支持されている。これら第2球送り体58と第1歯車61及び第1カム62の三者は一体回転可能に一体結合された構成でも又は三者が一体成形された構成であってもよい。また前記第1支軸49よりも上方位置において第1・第2ケース28a,28b間には第2支軸63が架設され、この第2支軸63に対して前記第1歯車61に噛合して連動回転する第2歯車64(歯数25)が回転可能に支持されている。即ち、本実施形態では、所定の歯数比(n:N)に基づき互いに回転差を有する前記第1歯車61と第2歯車64とにより差動(歯車)機構が構成されている。また前記第2支軸63に対しては前記第2規制部材59の傾動範囲内に位置するようにして第2歯車64と一体的に回転する規制干渉手段としての第2カム65が回転可能に支持されると共に、前記第2歯車64よりも後側(図3において手前側、図4において下側)には前記第2球送り体58の上方に位置するようにバランス用のウエイト66を有する回転制動部材67が回転可能に支持されている。
【0034】
このような第2払出し部33において、前記第2球送り体58は第1球送り体50とほぼ同じ構成をなし、複数(本実施形態では10箇所)の区画爪部68により区画された各球受け部69を前記通路樋29の第2切欠36から第2球供給路15b内に臨ませ、その球受け部69により第2球供給路15b内を流下する貯留球を1個ずつ球圧を受けながら回転して当該貯留球を貸し球として排出し得るようになっている。また前記第2ソレノイド60は球払出し制御基板23からの貸し球払出し指令信号に基づき作動制御されて、励磁信号に伴い磁力発生部70で磁力を発生し得る一方、その磁力を消磁信号に伴い消失する電磁フラッパー形式のソレノイドであり、そのフレーム枠71には前記第2規制部材59が傾動可能に支持されている。
【0035】
また第2規制部材59は、前記第1規制部材51と同様に金属製レバーからなり、電源投入時の作動状態において、常には付勢部材としての引張バネ72により前記第1・第2の両カム62,65と係合する方向へ付勢保持されている。前記第1カム62の外周カム面には前記第2規制部材59の先端を係止可能な2つの係止部73が互いに180度の角度をおいて形成され、いずれか一方の係止部73に係止する位置(拘束位置)へ第2規制部材59を前記引張バネ72の付勢力により復帰させることにより第2球送り体58の回転停止を図り、前記第2規制部材59の先端を各係止部73から離隔させることにより第2球送り体58の回転を許容するようになっている。一方、前記第2カム65の外周カム面には前記第2規制部材59と当接係合して同規制部材59を前記第1カム62から離隔した位置(解放位置)に干渉拘束するための一定半径をもつ拘束縁としての拘束円弧縁74が、一例として約270度の角度範囲に亘り形成されると共に、前記第2ソレノイド60の消磁後において前記拘束位置へ付勢復帰しようとする前記第2規制部材59に干渉せず同規制部材59と前記係止部73との係止を許容するための解放縁としての直線切欠75が、一例として約90度の角度範囲に亘り形成されている。
【0036】
また前記貸し球用センサ39は第2球送り体58の回転に伴って貸し球として払出された貯留球の有無を検出するものであり、本実施形態においては貯留球が一例として2球分排出されたことをカウント検出した時点でその検出信号(特定個数検出信号)を中継基板24等を介して球払出し制御基板23へ出力するようになっている。また前記回転制動部材67は前記第2支軸63に対して略U字形の支持凹部76を介して着脱及び回動可能に支持され、その先端部には前記第2球送り体58の区画爪部68に係脱し得る係合凸部77が形成されている。従って、前記回転制動部材67は、ウエイト66の重みにより常には図3において反時計方向へ適正に回動付勢された状態で、その係合凸部77が第2球送り体58の区画爪部68及び球受け部69に対して当接係合する構成になっている。
【0037】
また前記球抜き操作部34は、第1・第2球供給路15a,15b内から貯留球を排出操作するためのものであり、この球抜き操作部34では、適度の弾性変形可能な合成樹脂製の操作レバー78が操作部材として前記第1支軸49に対し第1球送り体50と第1カム62との間に位置するようにして回動可能に支持されている。この操作レバー78は常には前記ストッパー48に係止保持される構成とされ、操作時にはレバー78自体が適当な弾性変形により前記ストッパー48を乗り越え、図3において時計方向へ回動するようになっている。また前記操作レバー78にはそのボス部から第1操作部78aと第2操作部78bが分岐形成され、手動により操作レバー78を回動操作したときには前記各操作部78a,78bが夫々対応する前記規制部材51,59に当接係合するようになっている。従って、前記各ソレノイド52,60の消磁状態において操作レバー78が回動操作されると、第1操作部78aが第1規制部材51を第1球送り体50の区画爪部53から離隔させると共に、第2操作部78bが第2規制部材59を第1カム62の係止部73から離隔させるので、各球送り体50,58は回転可能(フリー状態)とされたもとで貯留球の球圧を受けて連続回転し、多数の貯留球を連続排出することになる。
【0038】
ここで、本実施形態のパチンコ機における電気的構成を説明すると、図23に示すように、主基板22には遊技盤側の各種スイッチ80と各種ソレノイド81及び各種球検出スイッチ82が接続されて、ゲーム及び賞球排出に係る制御処理がなされる。また球払出し制御基板23にはカードユニット8及び球貸し操作基板27aが接続されたインターフェースボード25と貸し球検出手段としての検出スイッチ(25個確認スイッチ)19が接続されて、球貸しシステムの作動処理がなされる。また球払出し制御基板23の出力側には発射制御装置83が接続され、発射停止信号の出力に基づき同装置83内の各種電気部品84と発射・球送りソレノイド85及び発射停止ランプ86の作動制御がなされる。さらに球払出し制御基板23には中継基板24及び払出し駆動基板41が接続されて、賞球払出し及び貸し球払出しの各制御処理がなされる一方、各払出しに際して機表側で点滅又は点灯制御される賞球ランプ87と球貸しランプ88が接続されている。そして、賞球情報信号及び球貸し情報信号は外部接続端子板21を介して図示しない外部コンピュータ等へ出力されるようになっている。
【0039】
次に本実施形態のパチンコ遊技機の作用につき説明する。
さて本実施形態のパチンコ機では、カードユニット8のカード挿入口26に対するカードの挿入及び機表側での球貸し操作部27のボタン操作により、機裏側の球払出し装置16の第2払出し部33から払出された所定個数(100円分に対して25個)の貸し球が上球皿5へ供給される。このもとで打球発射装置7の作動に基づいて遊技球を1球ずつ遊技盤3内へ打出すことにより所要のゲームを展開し得る。そしてゲーム中に発生したアウト球は機構セット盤9の排出路11から機外へ排出され、またセーフ球については処理路12からセーフ球検出処理装置20内に導入され、同装置20内で1球ずつ停留検出されて賞球払出しにタイミングを合せた時期に機外へ排出される。そして前記球払出し装置16においては、セーフ球に対して後述するように第1払出し部32から所定個数(少数個、多数個を含む。)の賞球が前記上球皿5又は下球皿6へ排出される。一方、球払出し操作に基づいて後述するように第2払出し部33から所定数の貸し球が払出される。そして球抜き操作部34を利用して貯留球を第1,第2払出し部32,33から機外へ排出し得る。
【0040】
このような本実施形態のパチンコ機に装備された球払出し装置16では、前記セーフ球検出処理装置20からのセーフ球信号に基づき主基板22からの制御指令を介して球払出し制御基板23から賞球払出し信号が出力されると、次のような賞球払出し処理をなし得る。即ち、賞球払出し用の第1払出し部32では、図12に示すように、まず上センサ37aが球有り検出しているもとで第1ソレノイド52が励磁されることに伴い磁力発生部55に磁力が発生するため、第1規制部材51が吸引されて同図に二点鎖線で示されるように、引張りバネ57の付勢力に抗して第1球送り体50の区画爪部53から離隔して解放位置へ変移する。すると、図13に示すように、第1球送り体50はその球受け部54で前記上センサ37aにより球有り検出された貯留球を含む上流側の球の圧力(重み)を受けながら回転(1球分で36度)し、当該貯留球を下流側へ排出する。すると、この排出された1個の貯留球が下センサ37bにより球有り検出され、この下センサ37bの球有り検出に基づく検出信号が前記球払出し制御基板23へ出力されることに伴い、前記第1ソレノイド52が消磁される。そのため、磁力発生部55から解放された第1規制部材51が第1球送り体50と係合する方向へ付勢復帰して前記区画爪部53に再び係止し、これにより第1球送り体50の回転が停止される。以後同様にして、上センサ37aの球有り検出に伴う第1ソレノイド52の励磁制御と、下センサ37bの球有り検出(カウント検出)に伴う第1ソレノイド52の消磁制御とが賞球払出し分に対する設定回数繰り返されることにより、所定数(少数個と多数個)の賞球が前記第1ソレノイド52の1球毎の励磁・消磁制御に従い排出される。
【0041】
一方、前記球貸し操作において、カードユニット8側からの貸し球払出し指令を介して球払出し制御基板23から貸し球払出し信号が出力されると、球払出し装置16では貸し球用の第2払出し部33が次のような貸し球払出し処理(例として25個払出し)をなし得る。即ち、第2払出し部33では、まず第2ソレノイド60が励磁されることに伴い磁力発生部70に磁力が発生するため、第2規制部材59が吸引されて引張りバネ72の付勢力に抗して第1カム62の係止部73から離隔して解放位置へ変移する(図14〜図16参照)。すると、第2球送り体58は球受け部69により貯留球の球圧を受けながら回転(1球分で36度)して各球受け部69に受けた貯留球を連続して下流側へ排出する。すると、この連続排出された貯留球が貸し球センサ39により1球ずつカウント検出され、この貸し球センサ39による2個目の球有り検出(カウント検出)に基づき当該検出信号(特定個数検出信号)が前記球払出し制御基板23へ出力される。すると、球払出し制御基板23では前記貸し球センサ39からの2個目検出信号を受けて払出し駆動基板41へ消磁信号を出力し、これにより第2ソレノイド60が消磁されることに伴い第2規制部材59が第1カム62と係合する方向、つまり拘束位置へ付勢復帰しようとする。
【0042】
ところが、第2払出し部33では前記第2球送り体58の連続回転に伴い第1歯車61と第2歯車64の噛合作動により、図17に示すように、第2カム65が時計方向へ所定角度だけ回転している。そのため、付勢復帰しようとする第2規制部材59は第2カム65の拘束円弧縁74に当接係合し、この拘束円弧縁74との当接係合状態が続く間は前記第2球送り体58の回転を許容する解放位置において一時的に干渉拘束される。従って、第2払出し部33では前記第2ソレノイド60の消磁後においても第2球送り体58の回転状態が許容され、貸し球としての貯留球の連続排出が続けられる。ここで前記両カム62,65の相対的な回転関係についてみると、前記第1・第2歯車61,64は互いの歯数比が10対25に設定されている例において、第2カム65が第2歯車64と共に1回転(360度)すると、その間に第1カム62は第1歯車61及び第2球送り体58と共に2.5回転(900度)することになる。因みに、図16の状態を第1カム62と第2カム65の回転角度が共に0度であるとした場合、貸し球として2個の貯留球を排出した図17の状態では、第1カム62の回転角度は2球分の72度であり、一方、第2カム65の回転角度は72度/2.5の28.8度となる。
【0043】
このような状態において、更に第2球送り体58が回転して予め設定された25個の貸し球払出し予定に対し払出し終了間際個数である24個目の貯留球が排出された時点になると、図18に示すように、第2規制部材59は第2カム65の拘束円弧縁74から直線切欠75へ当接係合箇所を移行する。因みに、図18の状態では、第1カム62の回転角度は864度であり、一方、第2カム65の回転角度は345.6度である。この場合における第1カム62と第2カム65及び第2規制部材59との相対位置関係を拡大して示したのが図19であり、同図からも明らかなように、第2カム65における拘束円弧縁74と直線切欠75との境界部位はアール状になっているため、第2規制部材59は滑らかに前記境界部位と摺接する。そして図18,図19の状態から更に回転が進行すると、第2規制部材59の付勢復帰力(引張りバネ72の付勢力)が第2カム65の時計方向への回転運動に対して同方向へのモーメントとして働くことになり、これにより最後の(25個目)の貯留球が貸し球として排出され、貸し球払出しが終了する。この状態では、第1カム62の係止部73に第2規制部材59が係止して第2球送り体58の回転を停止させている。このような払出しによれば、貸し球用の貯留球が少なかった場合、例えば貯留球の数が25個や26個の場合であっても、球払出し終了間際における貯留球の球圧不足に拘わらず前記モーメント機能により安定した正確な払出しが遂行される。
【0044】
そして前述の球払出しにおいて、前記第2規制部材59が第1カム62の係止部73から離隔した時点(解放時点)から第2球送り体58は回転が許容されるわけであるが、その回転スピードに対して適度な制動を付与すべく前記回転制動部材67が好適に機能する。即ち、図20に示すように、回転制動部材67はウエイト66の重みに基づき係合凸部77が第2球送り体58の球受け部69に軽く圧接係合している。そして第2球送り体58が反時計方向へ回転し始めると、前記係合凸部77は球受け部69に対して適度な摩擦抵抗を付与しつつ区画爪部68を乗り越えて次の球受け部69へ係合箇所を移動し、以下同様にして第2球送り体58の回転中は常に同球送り体58の回転スピードに制動を付与することができる。これにより第2球送り体58は安定した払出し回転を維持して、回転のオーバーランや騒音を出すことなく好適な払出しを遂行し得る。
【0045】
また、前記球払出し装置16による球払出しに関連して、前記区分供給経路部15では、整流樋14の球出口17から球受口101を介して受け入れた貯留球について以下のような区分供給処理をなし得る。即ち、前記第1・第2の両流路115,116内と賞球路120内及び貸し球路124内が多数の貯留球により夫々充満した状態において、球払出し装置16の第1払出し部32により賞球払出し作動がなされると、賞球路120内から賞球分として所定数(少数個と多数個)の賞球が前記第1球供給路15a内へ順次流下供給される。すると、賞球路120内での前記貯留球の流下供給に伴い上流側の第1流路115内においても賞球路120側への貯留球の流下供給が始まり、この流下供給に伴い更に上流側の球供給口103内の貯留球も第1流路115側へ流下供給される。そして、前記球払出し装置16における賞球払出し作動の終了に伴い前記賞球路120内と第1流路115内及び球供給口103内の各貯留球の流下供給が停止される迄、整流樋14の球出口17からは球受け口101内へ貯留球が連続送出される。
【0046】
一方、前記第1・第2の両流路115,116内と賞球路120内及び貸し球路124内が多数の貯留球により夫々充満した状態において、球払出し装置16の第2払出し部33により貸し球払出し作動がなされると、貸し球路124内から貸し球分として一定数(例えば25個)の貸し球が前記第2球供給路15b内へ順次流下供給される。すると、貸し球路124内での前記貯留球の流下供給に伴い上流側の第2流路116内においても貸し球路124側への貯留球の流下供給が始まり、この流下供給に伴い更に上流側の球供給口103内の貯留球も第2流路116側へ流下供給される。そして、前記球払出し装置16における貸し球払出し作動の終了に伴い前記貸し球路124内と第2流路116内及び球供給口103内の各貯留球の流下供給が停止される迄、整流樋14の球出口17からは球受け口101内へ貯留球が連続送出される。
【0047】
以上のように構成された本実施形態のパチンコ遊技機によれば、第2規制部材59が第2球送り体58の回転停止を図る拘束位置に付勢復帰して回転規制手段としての第1カム62の係止部73と係止するタイミングにより貸し球払出し制御作動を終了するようにしたので、従来のように設定排出個数のカウント検出タイミングとソレノイドの消磁タイミングとを一致させる必要がなくなり、制御構成を簡単なものにすることができる。
【0048】
即ち、本実施形態では第2ソレノイド60の消磁に伴って拘束位置側へ付勢復帰しようとする第2規制部材59を規制干渉手段としての第2カム65によって第2ソレノイド60の消磁以後においても一時的に解放位置に干渉拘束し得る。従って、第2ソレノイド60の消磁タイミング設定に関しては、その制御プログラムにおける設計自由度が大きくなるという効果がある。例えば第2ソレノイド60の励磁タイミングから消磁タイミングまでの間隔設定の自由度を大きくもつことができ、また第2ソレノイド60の励磁時間を短縮することができる。
【0049】
しかも、本実施形態では前記第2ソレノイド60の消磁タイミングを検知手段としての貸し球センサ39が2個目(特定個数n1,n1<n)の貯留球排出を検出した時点に対応させ、その時点では前記拘束円弧縁74が第2規制部材59と当接係合するように設定されている。従って、第2ソレノイド60の消磁作動に伴い前記拘束位置側へ付勢復帰しようする第2規制部材59を確実に解放位置に干渉拘束することができる。そして前記第2カム65が更に回転して前記拘束円弧縁74に連続形成された解放縁としての直線切欠75を第2規制部材59に対応させることにより、前記第2規制部材59に対する干渉拘束を解除して当該第2規制部材59を第1カム62の係止部73に係合させることができ、第2球送り体58を確実に2.5回転(N/n回転)させることができる。
【0050】
また第2ソレノイド60の励磁作動により第2規制部材59を第1カム62の係止部73から離隔させた後は、予め設定された回転(N/n回転)数だけ第2球送り体58等が回転して再び第2規制部材59が前記係止部73と係止することにより回転停止を図る構成であるので、従来のように設定排出個数分の貯留球をカウント検出するためのセンサを不要にでき、装置全体の構成を簡素化してコスト低減を図ることも可能である。即ち、1球排出する毎にソレノイドの励磁と消磁を繰り返し行う構成の場合に比して、設定払出し個数が多数個の場合でも煩雑なソレノイドのオンオフ制御をする必要がなく、簡単なソレノイド制御で済ませることができる。さらに頻繁な励磁消磁を伴わないため熱損傷などに起因する装置の老朽化を防止し得るという効果もある。
【0051】
また貸し球払出し個数が第2球送り体58の1回転当たり排出個数(10個)よりも多数個(25個)に設定された場合でも、回転規制手段としての第1カム62と第2規制部材59との離隔タイミングから係止タイミングまでの両者62,59間の相対関係を調整することにより、少ない球受け部69しかない小型の球送り体58を適宜に複数回(本実施形態では2.5回転)回転させれば多数個の貸し球払出し要求にも対応することができ、球受け部を多数備えた大型の球送り体を用いる必要がないので、装置全体の小型化に貢献することができる。また前記第1・第2歯車61,64の歯数比を適宜に変更して差動(歯車)機構がもたらす第1カム62と第2カム65との間の回転差を変更することにより、前記第2球送り体58の貸し球排出に関する設定回転(N/n回転)数を変更し得るので、将来的な払出し設定個数の変更要求、例えば100円分に対して24個とか22個等という変更要求にも柔軟に対処することができる。
【0052】
さらに、第2球送り体58として小型のものを使用できることから、同球送り体58を備えた貸し球払出し用の第2払出し部33を賞球払出し用の第1払出し部32と共に限られた小スペースしかない機構セット盤9に併設することが可能とされ、機構セット盤9における大幅な使用変更等も不要にでき、パチンコ機全体の製造コストが上昇するおそれもなくすことができる。そして必要時には球抜き操作部34の操作レバー78を係員が手動操作して第1・第2流路115,116内と賞球路120内及び貸し球路124内並びに各球供給路15a,15b内の貯留球を第1・第2払出し部32,33の解放条件のもとで機外へ排出できるので、簡単に第1・第2流路115,116内と賞球路120内及び貸し球路124内並びに各球供給路15a,15b内の全ての貯留球を速やかに強制排出することができる。
【0053】
また前記実施形態では区分供給経路部15がセット部111に球分配樋112を装着したもとで、第1流路115及び賞球路120からなる賞球用貯留球の供給経路と第2流路116及び貸し球路124からなる貸し球用貯留球の供給経路とに区分され、整流樋14の球出口17から球受口101を介して1列化状態で流入した貯留球を賞球分と貸し球分とに区分して各供給経路毎に独自に下流側へ供給し得る。従って、下流側の球払出し装置16において賞球払出し作動又は貸し球払出し作動のいずれか一方が連続集中した場合でも、貯留球がブリッジ形成することによる球詰まり現象を未然に防止でき、円滑な球払出しを遂行し得る。
【0054】
また球分配樋112における貸し球用の第2流路116の出口部分に対応する外側方には貸し球分の貯留球が必要個数分だけ充満しているか否かを検出し得る検出スイッチ(25個確認スイッチ)19が設けられ、同スイッチ19からの球有り検出信号に基づき球払出し装置16が貸し球払出し作動し得るように構成されているので、必要個数分の貯留球が不足しているにも拘わらず貸し球払出し作動がなされて不十分な貸し球払出しがなされる事態を未然に防止することができる。そして、前述したように貯留球を賞球分と貸し球分とに区分して供給し得る区分供給経路部15の下流側に設けられた球払出し装置16では、賞球用の第1払出し部32と貸し球用の第2払出し部33が設けられて、夫々の球供給路15a,15bに供給された貯留球を各球送り体50,58の球切り回転に伴い所定個数の賞球又は一定個数の貸し球として区分払出しできるので、球払出し制御における制御構成をより一層簡単なものにして装置コストの低減に貢献し得る。
【0055】
また機構セット盤9のセット盤本体9aにおいては、セット部111に対し球分配樋112を着脱交換可能に構成したので、例えば同樋112内の凹部117に嵌合された球分配調整片118が磨耗した場合の交換作業等に際しても、球分配樋112を簡単に取り外して前記交換作業等を広い作業空間にて容易に行うことができ、パチンコ遊技機に関するメンテナンスコストの低減にも貢献し得る。しかも、図36及び図37に示すように、前記球分配調整片118に代えて球案内片118aを凹部117内に嵌合すれば、球分配樋112を賞球用の第1流路115のみが形成された球案内樋112aとして構成し得る。従って、前記球分配調整片118と球案内片118aの交換作業をするだけで、賞球及び貸し球の両払出し作動を行うタイプのパチンコ遊技機と賞球払出し作動のみを行うタイプのパチンコ遊技機のいずれに対しても簡単に対応することができる。
【0056】
また貸し球路124が形成される第2樋部は被覆カバー105のボス部125を介して着脱可能な樋部材121により機構セット盤9とは別体に構成されているので、機構セット盤9においては球抜き路104に隣接してセット部111と賞球路120を形成するだけでよく、貸し球路に関しては形成する必要がないので、機構セット盤9に関する製造コストを上昇させることなく賞球及び貸し球のいずれの払出し要求にも対応した機構セット盤9を簡単に製造できる。しかも、前記樋部材121は正面視略Sの字状をなし、内部に形成される貸し球路124は非直線形状をなしているので、セット盤本体9aにおいては上下方向における短いスペース内に前記貸し球路124を長い距離で形成することができ、より多数個の貯留球を貸し球分として単列数珠繋ぎ状態で貯留することができる。従って、多数個の貸し球払出し要求に対しても貯留球の供給不足が生じるおそれを低減することができる。
【0057】
さらに前記球分配樋112における第1流路115と第2流路116との球分配に関する通路構成は、貸し球用の第2流路116側へ優先的に流下供給される通路構成とされているので、ゲーム中仮に賞球払出し作動と貸し球払出し作動とがほぼ同時に生じて賞球分と貸し球分とを共に供給する必要があった場合にも、一般に賞球分よりも多数個の球払出しがなされる貸し球分をスムーズに供給して、その払出し要求にも支障を生じさせることなく対応し得る。しかも、第1流路115と第2流路116との通路中心の分岐点よりも球分配調整片118の頂点は第2流路116側へ偏った位置関係となっているので、前記両流路115,116の分岐点におけるブリッジ現象の発生をも好適に防止し得る。
【0058】
なお前記実施形態におけるパチンコ遊技機は次のように構成を変更してよい。例えば前記実施形態では各規制部材51,59を夫々対応するソレノイド52,60のフレーム枠56,71に対し基端部側面を当接係合させることにより傾動可能に支持したが(図10参照)、これを図11に示すように(第2規制部材59を例にして図示)、第2規制部材59の基端部に軸89を設け、この軸89をフレーム枠71に形成された軸孔90に対して挿入支持するようにしてもよい。
【0059】
また前記実施形態では第1支軸49に第1カム62を第2球送り体58及び第1歯車61と一体回転するように設けたが、これを図38に示すように第2支軸63に対してカタツムリ形状の第1カム62を第2歯車64と共に一体回転するように設けてもよい。この場合には、ソレノイド60の励磁作動に伴い第2規制部材59の先端が係止部73から離隔(解放)した後、ソレノイド60の消磁作動に伴い付勢復帰しようとする第2規制部材59は、前記第1カム62の円弧部62a(前記実施形態における拘束円弧縁74に相当)に係合して摺接し、当該第1カム62が1回転し終わったところで再び係止部73に係合して第2球送り体58の回転を停止させる。従って、この変更例の場合には第2カム65を不要にできるので構成をより一層簡素化することができる。
【0060】
また前記実施形態では第1払出し部32と第2払出し部33とを前後方向に重ねて並設したが、これを図39,図40に示すように、左右組合せ状に配置してもよい。この場合には第1払出し部32の第1球送り体50は新たに設けた軸79により支持される。機構セット盤9における他の球経路等との関係でこのように第1払出し部32と第2払出し部33の配置を変更を余儀なくされる場合に対処できる。また図41に示すように、第1払出し部32と第2払出し部33を夫々別々のケース体28に独立収容して前後に組み合せるようにしてもよい。この場合にも第1払出し部32の第1球送り体50は新たに設けた軸79により支持される。
【0061】
また前記実施形態では球払出し装置16を、ケース単位にユニット化して機構セット盤9に対して着脱可能な構成としたが、機構セット盤9に一体形成してもよい。また前記実施形態では差動(歯車)機構として第1・第2歯車61,64の噛合連動により第1カム62と第2カム65との回転数に差を設けるようにしたが、径の異なるプーリや鎖車間にベルトやチェーンを巻掛けて差動機構を構成し、前記両カム62,65の回転数に差を設けるようにしてもよい。
【0062】
また前記実施形態では貸し球センサ39が2個目(特定個数n1,n1<n)の貯留球排出を検出した時点で出力する特定個数検出信号に基づき第2ソレノイド60を消磁作動させる構成としたが、第2カム65の回転角度との関係において第2ソレノイド60の消磁時点で第2規制部材59が前記拘束円弧縁74に当接係合可能であるならば、前記特定個数検出信号は2個目の貯留球排出の検出時点に限らず、例えば3個目又は4個目等の貯留球排出の検出時点でもよい。
【0063】
また前記実施形態では貸し球センサ39により検知手段を構成したが、これをタイマにより検知手段を構成し、このタイマが予め設定した経過時間(第2カム65の1回転過程において拘束円弧縁74が第2規制部材59に当接係合可能な角度範囲内における回転経過時間)の検知時点で第2ソレノイド60を消磁作動させるように設計してもよい。
【0064】
また区分供給経路部15においては、球分配樋112及び球案内樋112a内に形成される第1・第2流路115,116の通路形状は分岐形状をなすものであれば、第1流路115側へ優先的に区分供給されるものであっても、あるいは均等に区分供給されるものであってもよく、特に、前記実施形態の通路形状に限定されるものではない。そして、球分配調整片118及び球案内片118aの形状に関しても、夫々の球分配又は球案内の機能を維持し得るものであれば、前記実施形態の形状に限定されるものではない。さらに、球分配調整片118の頂点の位置については第1・第2両流路115,116の通路中心の分岐点から偏位した位置であればブリッジ現象の発生を好適に防止し得る。そして、前記球分配調整片118及び球案内片118aについては夫々球分配樋112及び球案内樋112aに一体化した構成にしてもよい。この場合には各樋112,112a単位で交換作業がなされる。
【0065】
また貸し球用の第2樋部については別体形成の樋部材121を着脱可能な構成とすることなく、機構セット盤9のセット盤本体9a又は被覆カバー105に対して第2樋部を一体形成してもよい。このようにすれば第2樋部の取付作業そのものを省略できる。また前記樋部材121を着脱可能とするボス部125は被覆カバー105側でなく樋部材121側に突設してもよい。このようにすれば、被覆カバー105について賞球及び貸し球の両払出し用タイプのものを特別に作る必要がなくなる。
【0066】
また前記樋部材121の形状は正面視Sの字形に限らず、内部に形成される貸し球路124の通路形状が非直線形状となるものであればクランク状等の他の形状であってもよい。さらに、貸し球用の第2樋部(樋部材)121だけでなく、賞球用の第1樋部119についても賞球路120の通路形状を非直線形状をなすように構成してもよい。このようにすれば、賞球分の貯留球についても多数個の充満保留が可能となる。
【0067】
【発明の効果】
本願請求項1の発明によれば、整流樋の球出口を介して貯留球供給部から供給される貯留球を区分供給経路部により賞球分と貸し球分とに区分して夫々1列化状態にして下流側の球払出し装置へ供給できるので、貯留球の供給経路においては球詰まり等を生ずることなくスムーズに流通させながら、区分払出しに関する制御構成を複雑にすることなく、安価なコストで貯留球の区分払出しを正確且つ円滑に遂行することができる。さらに、機構セット盤においては貸し球路を形成する必要がないので、機構セット盤に関する製造コストを上昇させることなく簡単に製造できる。
【0068】
また本願請求項2の発明によれば、前記請求項1の発明の効果に加えて、セット部に対して球分配樋を着脱交換可能に構成したので、球分配樋をセット部から取り外して広い作業空間でメンテナンス作業を行うことができる。
また本願請求項3の発明によれば、前記請求項2の発明の効果に加えて、球分配調整片が摩耗した場合には、その交換作業を行うことができる。
【0069】
また本願請求項4の発明によれば、前記請求項3に記載の発明の効果に加えて、第1流路と第2流路との分岐点におけるブリッジ現象の発生を好適に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るカードユニットを併設したパチンコ機を略示する正面図。
【図2】 同じくカードユニットを併設したパチンコ機を略示する背面図。
【図3】 本実施形態における球払出し装置の一部破断正面図。
【図4】 図3のIV−IV線における平断面図。
【図5】 図3のV −V 線における平断面図。
【図6】 図3のVI−VI線における縦断面図。
【図7】 図3のVII −VII 線における縦断面図。
【図8】 球払出し装置のケース体等を分解状態で示す斜視図。
【図9】 第1払出し部と第2払出し部の一部破断した分解斜視説明図。
【図10】第1払出し部と第2払出し部の配置関係を示す斜視図。
【図11】第1・第2払出し部における第1・第2規制部材の別例を示す斜視図。
【図12】第1払出し部の球送り体の回転停止状態を示す説明図。
【図13】第1払出し部の球送り体の回転許容(球送り)状態を示す説明図。
【図14】第2払出し部の球送り体の回転停止状態を示す説明図。
【図15】第2払出し部の球送り体の回転許容(球送り)状態を示す説明図。
【図16】第2払出し部の払出し前(球送り体の停止)状態を示す説明図。
【図17】第2払出し部の払出し(球送り体の回転)途中状態を示す説明図。
【図18】第2払出し部の払出し(球送り体の回転)終了直前の状態を示す説明図。
【図19】図18における要部を拡大した説明図。
【図20】第2払出し部における回転制動部材の作用説明図。
【図21】球払出し装置における球抜き操作前状態の説明図。
【図22】同じく、球払出し装置における球抜き操作後状態の説明図。
【図23】パチンコ機の主として払出しに係る電気的構成を略示するブロック図。
【図24】機構セット盤の一部破断背面図。
【図25】図24において被覆カバーを取外した状態を示す説明図。
【図26】機構セット盤における区分供給経路部の縦断面図。
【図27】図24におけるA−A線断面図。
【図28】図24におけるB−B線断面図。
【図29】図24におけるC矢視図。
【図30】図24におけるD−D線断面図。
【図31】球分配樋を分解状態で示す正面図。
【図32】第2樋部としての樋部材を分解状態で示す正面図。
【図33】区分供給経路部を各構成部材に分解した状態で示す斜視図。
【図34】セット盤本体に球分配樋と樋部材を装着前の状態を示す斜視図。
【図35】区分供給経路部の組付完了状態を示す斜視図。
【図36】セット部に球案内樋を装着した状態を示す断面図。
【図37】球案内樋を分解状態で示す正面図。
【図38】第2払出し部における回転規制手段の別例を示す説明図。
【図39】球払出し装置の別例を示す縦断面図。
【図40】図25におけるXXVI−XXVI線における平断面図。
【図41】球払出し装置の他の別例を示す縦断面図。
【符号の説明】
8…カードユニット、 13…球タンク(貯留球供給部)、 14…整流樋、15a…第1球供給路、 15b…第2球供給路、 15…区分供給経路部、16…球払出し装置、 17…球出口、 19…検出スイッチ(貸し球確認検出手段)、23…球払出し制御基板(電気的制御部)、 26…カード挿入口、27…球貸し操作部、 28…ケース体、29…通路樋、 32…賞球用第1払出し部、 33…貸し球用第2払出し部 34…球抜き操作部、 37…賞球用センサ、 39…貸し球用センサ、 58…第2球送り体、 59…第2規制部材、 60…第2電磁ソレノイド、 61…第1歯車、 62…第1カム(回転規制手段)、 64…第2歯車、 65…第2カム(規制干渉手段)、 67…回転制動部材、 68…区画爪部、69…球受け部、 72…引張りバネ(付勢部材)、 73…係止部、 74…拘束円弧縁(拘束縁)、75…直線切欠(解放縁)、78…操作レバー、 101…球受口、 104…球抜き路、 106…球抜き機構、 111…セット部、 112…球分配樋、 112a…球案内樋、 115…賞球用の第1流路、 116…貸し球用の第2流路、 118…球分配調整片、 118a…球案内片、 119…賞球用の第1樋部、 120…賞球路、 121…貸し球用の第2樋部(樋部材)、 124…貸し球路。

Claims (4)

  1. 機裏側に装備された貯留球供給部内の貯留球を、球払出し部の球払出し作動により、遊技盤内でのパチンコゲームの入賞成立に対する所定個数単位の賞球として払出し得る一方、球貸し金額に従い設定された一定個数単位の貸し球として払出し得るパチンコ遊技機において、
    前記貯留球供給部(13)からの貯留球が流通し得る整流樋(14)の球出口(17)に、流入した貯留球を整列状態にして下流側へ供給し得る区分供給経路部(15)を連絡する一方、この区分供給経路部(15)の下流部に、賞球用の第1払出し部(32)と貸し球用の第2払出し部(33)とを設け、
    前記区分供給経路部(15)では、前記整流樋(14)の球出口(17)から流出された貯留球を受入れる球受口(101)と、この球受口(101)に連絡される球入口(114)の下流側に分岐形成されて前記貯留球を賞球分と貸し球分とに区分して夫々1列化状態で供給し得る第1流路(115)及び第2流路(116)と、前記第1流路(115)に連絡されて賞球分の貯留球を前記第1払出し部(32)側へ導入し得る賞球路(120)と、前記第2流路(116)に連絡されて貸し球分の貯留球を前記第2払出し部(33)側へ導入し得る貸し球路(124)とを備えて構成すると共に、
    前記賞球路(120)を、機裏側の機構セット盤(9)に一体成形された樋部(119)内に設ける一方、前記貸し球路(124)を、前記機構セット盤(9)とは別体で且つ前後方向において若干屈曲した形状に形成されると共に前記機構セット盤(9)に対して前記樋部(119)と前後方向に重ねて並設されるように着脱可能に装着される樋部材(121)内に設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記機構セット盤(9)において前記球受口(101)の下流側にはセット部(111)が一体成形されると共に、このセット部(111)に対して、前記球入口(114)が形成されると共にその球入口(114)よりも下流側において前記賞球用の第1流路(115)及び貸し球用の第2流路(116)が分岐状に形成された球分配樋(112)が着脱交換可能に設けられている請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記球分配樋(112)内において前記球入口(114)よりも下流側には凹部(117)が設けられ、この凹部(117)内には、その頂点を境として前記第1流路(115)及び第2流路(116)を分岐状に区分する球分配調整片(118)が嵌合されている請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記球分配調整片(118)の頂点は、前記第1流路(115)と第2流路(116)との通路中心の分岐点よりも第2流路(116)側へ偏った位置関係となっている請求項3に記載のパチンコ遊技機。
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