JP3946814B2 - 電子部品供給装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、電子部品の実装業界にあって、該電子部品の実装機への供給を確実かつ円滑に行なうことができる電子部品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、チップ形の電子部品を実装機へ連続的に供給する場合は、例えば、図11に示すような電子部品供給装置80が知られている。
【0003】
この電子部品供給装置80は、斜設されたスティック81から自重により滑り出た電子部品90が、ローラ82を介して電子部品90同士のつながりを解除させた所定間隔をもって受台83上へ受け渡され、更に搬送ベルト84上へと順次滑り落ちる。
【0004】
そして、搬送ベルト84上を所定の工程端まで送られた電子部品90は、センサ85によって検出され、この信号に伴って駆動モータ86が停止する、すなわち、搬送ベルト84が停止する。
【0005】
この状態で、実装機87の吸着ヘッド88が最前列の電子部品90に対応し、該電子部品90を吸着して次工程へ搬送する。
【0006】
また、前記したセンサ85は、図12(a)に示すように、吸着ヘッド88の吸着位置g−gが、電子部品90aの中心位置(L1=L1)に対応するように取り付けられている。
【0007】
しかしながら、実装機87に対して異なる寸法等の電子部品90b…を供給した場合には、図12(b)に示すように、吸着ヘッド88の吸着位置g−gに対して、電子部品90aの中心位置がL1<L2とずれてしまって、実装機87への装着に際して不都合を生ずる。
【0008】
そのため、その都度、図12(b)に示すように、x点からx’点へと、センサ85の取付位置を変更させる処置を施さなければならず、また、吸着ヘッド88の吸着位置g−gをずらさなければならないので、同一工程での複数種の電子部品の供給に際して、電子部品90の前後方向の位置決めを行なうことができない。
【0009】
また、搬送ベルト84へ受け渡される前に、電子部品90同士のつながりを解除させた(切り出された)所定間隔が形成されるものの、この搬送ベルト84上にあっては、図12(b)に示すように、様々な要因によって電子部品同士が接触したつながった状態yが発生するもので、この状態での吸着ヘッドによる部品吸着は、その電子部品の吸着不良や、吸着が行なえないことがある。
【0010】
更にまた、前記した供給装置80にあって、スティック81の補充は、電子部品90が自重落下する角度の姿勢で行なわれていたため、このスティック補充時に、電子部品が該スティック内よりこぼれ落ちないようにするための熟練した技術が必要となる。
等の様々な問題点を有するものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記した問題点を解決するためになされたもので、搬送手段の下流側に最前列の電子部品の吸着点を設け、搬送手段の移送路に対応させて移送ガイドを設けて、搬送手段の下流側には電子部品の前縁が当接する移動規制体と前記最前列の電子部品の少なくとも一部の下面を支承する受体とを有する切出部材を設け、該切出部材には切出部材の上昇時に、この受体上の電子部品とこれと隣り合う次列の電子部品との接触を切り離す操作手段を連係させると共に、搬送手段の下流側に最前列の電子部品の有無を検出させる検出手段を設け、この検出手段の検出信号に基づいて、前記搬送手段の駆動および停止と前記切出部材の昇降を制御する制御手段を備えさせることにより、隣り合う電子部品の確実な切り出しがなされ、電子部品の実装機への供給を確実かつ円滑に行なわせることができる電子部品供給装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するための本発明の手段は、機体と、該機体へ取り付けて一方向へ連続して多数の電子部品を移送する搬送手段と、該搬送手段の下流側に設けた最前列の電子部品の吸着点と、前記搬送手段の移送路に対応させて設けた前記電子部品の移送ガイドと、前記搬送手段の下流側に設けて、前記電子部品の前縁が当接する移動規制体と前記最前列の電子部品の少なくとも一部の下面を支承する受体とを有する切出部材と、該切出部材に連係させて切出部材の上昇時に、この受体上の電子部品とこれと隣り合う次列の電子部品との接触を切り離す操作手段と、前記搬送手段の下流側において、最前列の電子部品の有無を検出させる検出手段と、この検出手段の検出信号に基づいて前記搬送手段の駆動および停止と前記切出部材の昇降を制御する制御手段と、を備えさせ、前記移送ガイドは、少なくとも電子部品の吸着点においては前記電子部品巾に見合う巾が形成されて、この電子部品の巾方向の位置決めがなされる側位置決めガイドを有し、搬送手段の下流側に設けた吸着点の近傍上方において、切出部材によって持ち上げられた電子部品の後端縁部に当接する前後方向の後縁位置決めガイドを備えさせた電子部品供給装置の構成にある。
【0014】
搬送手段は、モータにより駆動される前後の回転体と、これら回転体へ懸張された左右一対のベルトとからなり、該ベルトには、このベルトの間を調整する幅調整手段を連係させる。
【0015】
更に、搬送手段は、一端の基部を機体に取り付け、他端を振動台へ連結させた振動駆動部材からなり、該振動駆動部材は圧電素子である。
【0016】
また、
移送ガイドは、少なくとも電子部品の吸着点においては前記電子部品巾に見合う巾が形成されて、該電子部品の巾方向の位置決めがなされる側位置決めガイドを有し、搬送手段の下流側に設けた吸着点の近傍上方において、切出部材によって持ち上げられた電子部品の後端縁部に当接する前後方向の後縁位置決めガイドを備えさせる。
【0017】
そして、
機体と、該機体へ取り付けて一方向へ連続して多数の電子部品を移送する搬送手段と、該搬送手段の上流側に設けてこの搬送手段へ電子部品を送り込む収容送込手段と、搬送手段の下流側に設けた最前列の電子部品の吸着点とからなる電子部品供給装置にあって、
前記収容送込手段は、機体へその基部を回動軸により回動自在に支持され、固定手段により所定角度で固定される枠体と、この枠体内へ複数段に載置したスティックとを備えさせ、
この最下段部のスティックは、その送込始端部を前記搬送手段の始端部に臨ませた電子部品供給装置の構成にある。
【0019】
【実施例】
次に、本発明に関する電子部品供給装置の実施の一例を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1においてAは電子部品供給装置で、実装機(図示せず)の近傍に設けて電子部品bを実装機へ装着ヘッドcにより吸着保持して供給する際に用いるものであって、機体1に取り付けた搬送手段2と、吸着点pと、移送ガイド3と、切出部材4と、操作手段5と、検出手段6と、制御手段7とにより基本的に構成される。
【0021】
そして、前記した搬送手段2は、機体1へ取り付けて、後記する収容送込手段からの多数の電子部品bを一方向へ連続して移送するもので、少なくとも部品幅の移送路が形成されていて、機体1の前後へ回転自在に支承させた駆動軸8と従動軸9とへ、ローラやプーリー等の回転体10,11を固着し、これら回転体10,11へ左右一対のベルト12,13とを懸張させた、いわゆる、ベルトコンベア式が用いられる。
【0022】
また、この駆動軸8へ、モータ(ブレーキ付きが好ましい。)等の回転部材14を連結させてあるものであって、その回転および停止が任意に行なわれる。
【0023】
なお、このベルト12,13には、該ベルト12,13の間を調整する幅調整手段15を連係させてあるもので、この幅調整手段15は、例えば、図2に示すように、前記した駆動軸8と従動軸9とに取り付けたそれぞれ一対の回転体10,10と11,11のその取付位置を変更することでなされるもので、これら回転体10,11を駆動軸8および従動軸9の希望する位置へ移動させ、該回転体10,11に螺着させた止めねじ16を螺入して駆動軸8および従動軸9へ圧締させることで回転体10,11が固着される。
【0024】
そして、この回転体10,10と11,11とに一対のベルト12,13を懸張させることで、図2(a)に示す最大の電子部品b間隔から、図2(b)に示す最小の電子部品b間隔までの任意のベルト12,13間隔が得られる。
【0025】
なお、この幅調整手段15は、手動式のものを示したが、図示してないが、駆動軸8および従動軸9に固定した回転体10,10と11,11をこの駆動軸8および従動軸9の伸縮によって間隔調整することができるもので、螺軸とモータとからなる手段等が採用される。
【0026】
前記した吸着点pは、搬送手段2の下流側に設けて搬送移動する多数のうちの最前列の電子部品bを実装機(図示せず)の装着ヘッドcに設けた吸着ノズルc1によって吸着する位置であり、その座標が実装機の制御手段7にあらかじめ設定されているもので、該吸着ノズルc1は、この吸着点pに対応することで電子部品bが正確な姿勢で吸着保持される。
【0027】
前記した移送ガイド3は、左右一対の側位置決めガイド17,17と、後縁位置決めガイド21とからなるもので、前記した搬送手段2の移送路に対応させて設けてある。
【0028】
そして、このうち、左右一対の側位置決めガイド17,17は、搬送手段2の移送方向両側に設けて、少なくとも電子部品bの吸着点pにおいては電子部品幅に見合う幅が形成されて、この電子部品bの幅方向の位置決めを行なうもので、図2に示すように、電子部品bの側面部へ当接するものであり、この側位置決めガイド17を内側部に設けた取付部材18を、機体1における支持部材19上へ載置して、止めねじ等の止着部材20により固定する。
【0029】
この移送ガイド3における側位置決めガイド17は、前記した幅調整手段15によってベルト12,13幅を変更したときは、取付部材18に設けた幅調整手段15が係合する長孔(図示せず )の範囲内において進退(モータ等の遠隔操作も可)させてこの幅調整に対応したり、ベルト幅に見合う他の移送ガイド3に付け替えるものである。
【0030】
更に、この移送ガイド3における後縁位置決めガイド21は、搬送手段2の下流側に設けた吸着点pの近傍上方において、後記する切出部材4によって持ち上げられた電子部品bの後端縁部に当接する前後方向の位置決めを行なうもので、該後縁位置決めガイド21を前側部に設けた取付部材22を機体1における支持部材19上へ載置して、止めねじ等の止着部材23により固定する。
【0031】
前記した切出部材4は、搬送手段2の下流側(吸着点p)に設けて、電子部品bの前縁が当接する移動規制体24と最前列の電子部品bの少なくとも一部の下面を支承する受体25とを有している。
【0032】
そして、搬送手段2上を連接して移動する吸着すべき電子部品bとこれに隣接する他の次列電子部品bとを、該切出部材4に連係させた操作手段5によって、この切出部材4の昇降時に、該受体25上の電子部品bとこれと隣り合うの電子部品bとの接触を円滑で確実に切り離しを行なう。
【0033】
移動規制体24は、搬送手段2によって吸着点pに達した電子部品bの前縁に係合し、該電子部品bの移動を規制させるもので、搬送手段2の上面より所定寸法が突出している。
【0034】
更に、受体25は、電子部品bの移送方向における長さ以内の寸法に形成されていて、その載置面が水平面を有しているもので、操作手段5により電子部品bが上昇したとき、前記した後縁位置決めガイド21の前縁に該電子部品bの後縁部が係合して、移動規制体24との協動により前後方向の電子部品bの位置決めがなされる。
【0035】
また、前記した操作手段5は、切出部材4の下部に連結させた流体シリンダや螺軸とモータからなる手段等任意の構成が用いられる。
【0036】
前記した検出手段6は、搬送手段2の下流側、すなわち、吸着点p位置において最前列の電子部品bの有無を検出させるもので、光電管等の慣用の手段が用いられる。
【0037】
前記した制御手段7は、検出手段6の検出信号に基づいて搬送手段2の駆動および停止と切出部材4の昇降を制御する。
【0038】
そして、この制御手段7には、吸着ノズルによる吸着位置における吸着点に設けた検出手段によって、移送された電子部品を検出し、この検出信号により起動して、この検出位置から、該電子部品が所定位置までの定められた移動量に達したとき、前記搬送手段を停止させるタイマ30を内蔵させた遅延調整手段31が設けられている。
【0039】
図1および図4〜図7において33は収容送込手段で、搬送手段2の上流側(始端部)に設けて、該搬送手段2へ電子部品bを順次一個づつ送り込むもので、機体1へその基部34aを回動軸34により回動自在に支持され、固定手段35により所定角度で、すなわち、スティック37内の電子部品bが自重によって流出できる角度で固定される枠体36と、この枠体36内へ複数段に載置したスティック37とからなる。
【0040】
そして、枠体36は、前後枠36a,36bを連結枠36cにより結合してあって、前枠36aの下部である基部34aの回動軸34を、機体1に取り付けた下ブラケット38へ取り付け、前枠36aの上部を機体1に取り付けた上ブラケット39の受け切欠き40へその係止杆41を係脱自在に取り付けてあり、係止杆41の受け切欠き40へ係止後は、摺動移動自在の止め部材42により離脱が防止される。
【0041】
なお、前記した固定手段35は、回動軸34を抱持するねじ,クランプ式の挾持部材43とこの挾持部材43を操作するハンドル44とからなる。
【0042】
前記したスティック37は、断面凵形状に形成して、その内部にチップ形等の電子部品bを一列に多数を収容してあるもので、前枠36aの通孔45から該スティック37が傾斜しているとき、電子部品bの自重により落下してレール46を介して搬送手段2の始端部に受け渡されるものであり、この始端側に対応する出口側に電子部品b落下のための開口が設けられている。
【0043】
また、この開口は、積層スティック37が枠体36に取り付けられているときは、その前枠36a内面に閉塞されて流出は生じない。
【0044】
この電子部品bの受け渡し時には、レール46付近に設けた光電管等の検知手段47によってその受け渡し状態が検出されるもので、この信号が制御手段7へ送られ、あらかじめ定められた条件の電子部品bの検出がなければ、該スティック37の交換操作等の制御が行なわれる。
【0045】
また、このスティック37の枠体36への取り付けは、図4および図5に示すように、多数積層されたうちの最下段のスティック37の前縁を、前枠36aの通孔45近傍に設けたストッパ48に係合させ、更に、図6に示すように、最下段のスティック37の後縁を、作動手段49により押圧される支持部材50によって支持される。
【0046】
この作動手段49は、後枠36bに設けた流体シリンダ等の作動部材51の作用杆52に支持部材50が取り付けられている。
【0047】
したがって、前記したスティック37の交換作業は、図4に示すように、受け切欠き40と係止杆41とが非係止状態の枠体36が略水平状態において、多数の積層スティック37を、その最下段のものの前縁をストッパ48に係止させ、後縁を作動手段49における支持部材50の操作により、図5および図6に示すように、前枠36a側のストッパ48と後枠36b側の支持部材50により積層スティック37が支持される。
【0048】
このように、積層スティック37を略水平にする、すなわち、スティック37の出口から、この内部に収容された電子部品bが自重により流出しない角度まで回動を戻すことで、該積層スティック37が熟練技術者によることなく簡単に行なえる。
【0049】
この状態で、図5に示すように、回動軸34を中心に枠体36を回動させて、上ブラケット39の切欠き40と係止杆41とを係止させて止め部材42により止め付け、固定手段35によって固定すると、収容送込手段33が機体1へ簡単かつ迅速に取り付けられる。
【0050】
また、この収容送込手段33におけるスティック37も、この内部に収容した電子部品bが、その自重によって開口から円滑に流出する所定角度の設定が簡単になされる。
【0051】
電子部品bの搬送手段2への連続した送り込みに伴って最下段のスティック37の電子部品bが空になれば、前記した検知手段47の信号により、スティック37の交換がなされる。
【0052】
すなわち、スティック37の前縁の解除を行なう取り外し手段53と、前記した作動手段49とが操作されるもので、まず、この作動手段49がスティック37の後縁の係合を解除する。
【0053】
と、同時に、取り外し手段53が操作されるもので、前枠36a上部に取り付けた流体シリンダ等の係脱手段54によって進退される押出部材兼受部材55が通孔45内へ繰り出され、スティック37の前縁を押し出すため、ストッパ48との係合が解除されて、図7に示すように、最下段のスティック37が自重により落下して、前縁が前枠36aの係止片36dに支持され、後縁が、後枠36bから吊下した受け枠56に支持される。
【0054】
このとき、最下段空スティック37の次の実スティック37の落下が防止される手段が講じられているもので、取り外し手段53によっては、通孔45内へ繰り出された押出部材兼受部材55が次の実スティック37の下縁を支持し、作動手段49によっては、図6および図7に示すように、固着部材57が次の実スティック37に係合する。
【0055】
すなわち、後枠36bに設けて、作用杆52に一端部を軸支した回動レバー58の他端に進退杆59を軸支して、この進退杆59に設けた爪部材60を次の実スティック37に係合させることでなされる。
【0056】
この爪部材60の次の実スティック37への係合と、支持部材50による最下段空スティック37との係合解除とは、作動手段49による相対運動によって同時に行なわれる。
【0057】
このような動作を繰り返して、積層実スティック37の電子部品bの送り出しが終れば、図1において仮想線で示すように、係止片36dと受け枠56に空スティック37が支持されるもので、枠体36を、図4に示すように、起こした状態で、再び積層実スティック37の交換がなされる。
【0058】
次に、搬送手段2の下流側に達した電子部品bの吸着ノズルc1による供給作用について説明する。
【0059】
図3に示すように、吸着点pへ移動した電子部品bは、検出手段6は該電子部品bの前縁を検出し、その検出信号を制御手段7における遅延調整手段31に送られるもので、遅延調整手段31内のタイマ30が作動して、あらかじめ定められた時間が経過した後、搬送手段2を停止させる。
【0060】
詳述すれば、この吸着点pは、電子部品bの大きさに合わせて、あらかじめ切出部材4の移動規制体24とに対してその距離が設定されているもので、いわゆる、この電子部品bに見合う形状や寸法の切出部材4が選定され、操作手段5によって正しい位置に取り付けられている。
【0061】
また、吸着点pも吸着ノズルc1に対して正しい位置に設けられているものであり、この吸着点pが、図8に示すように、移動規制体24から電子部品bの長さ寸法の1/2長さに設けられている。
【0062】
すなわち、前記した距離を、電子部品bの長さ寸法の1/2長さに設定することで、電子部品bの前端縁が切出部材4の移動規制体24に当接したとき、吸着点pに対して電子部品bの中心位置が吸着ノズルc1の中心位置に合致することができる。
【0063】
そのため、前記した検出手段6が、図8(a)に示すように、電子部品bの前端縁を検出する信号を制御手段7に送られ、これに基づいて該遅延調整手段31に内蔵したタイマ30が起動されるもので、このタイマ30の設定時間が経過すると搬送手段2が停止するものであって、図8(b)に示すように、このタイマ30の設定時間が電子部品bの前端縁が切出部材4の移動規制体24に到達するまでの時間である。
【0064】
したがって、吸着点pにおいて停止し、待機する電子部品bを、吸着ノズルc1が正しい姿勢により吸着保持して実装機へ運ぶものであり、この実装機にあっては、例えば、プリント基板上のあらかじめ定められた搭載位置に、該電子部品bが実装される大きな効果を発揮する。
【0065】
この切出部材4における移動規制体24に達した電子部品bは、移送ガイド3によって、方形状の電子部品bの四方が案内されて正確な位置決めがなされるもので、図2および図9に示すように、電子部品bの移送方向にあってその両側が側位置決めガイド17,17により案内され、電子部品bの前縁は移動規制体24により案内される。
【0066】
また、電子部品bの後縁は、図9(b)に示すように、操作手段5によって切出部材4が上昇したとき、この受体25に載置されつつ、搬送手段2の上方に位置する後縁位置決めガイド21に後縁が係合し、移動規制体24と挟まれた状態で案内され正確な位置決めがなされる。
【0067】
したがって、実装機における装着ヘッドcの吸着ノズルc1をこの吸着点pに移動させ、この電子部品bを吸着させれば、電子部品bは正しい姿勢および位置において吸着保持がなされる。
【0068】
また、この吸着ノズルc1による電子部品bの送り出しに伴って吸着点pに電子部品bがなくなれば、検出手段6が電子部品b無しを検出するので、この信号に基づいて搬送手段2が再運転して電子部品bの移送を開始する。
【0069】
したがって、前記した作動を繰り返しながら電子部品bは安定的に切出部材4における吸着点pに移送されるものである。
【0070】
なお、本発明実施例の電子部品供給装置Aにあって、接続する供給電子部品bと後続電子部品bとの切り出しを行なって、この電子部品bの次工程への取り出しが安定姿勢で確実に行なえるための基本的な装置として、搬送手段2と、電子部品bの吸着点pと、切出部材4と、この切出部材4の操作手段5とによる構成でもよい。
【0071】
そして、搬送手段2は、前記したようにベルトコンベア式はもちろんのこと、図10に示すように、圧電素子65を用いた振動式の振動駆動部材によることもできる。
【0072】
この振動駆動部材2は、機体1へ弾性部材、例えば、ばね材66を介して振動台67を揺動自在に取り付けてあるもので、詳しくは、機体1に取り付けた基台68へ所定傾斜(例えば、鉛直線に対して反時計回りに2〜10度の角度)のばね材69により接続された中継台70を介して前記した前後一対のばね材66により、この振動台67が移送方向に対して若干の上向き傾斜により取り付けられているものであって、前記した弾性部材66は、ばね材以外にもゴム材やエアクッション等の慣用の手段が採用し得る。
【0073】
そして、この振動台67の上部に凵形の樋状に形成された移送案内部材71が設けられていて、その始端側から終端側の吸着ノズルc1による吸着点pに対して一方向へ電子部品bが移動する移送路71aが形成されている。
【0074】
更に、この移送案内部材71は、実装機に供給される電子部品bの種類や形状等の変化に応じて適宜型換えができるように設けられている。
【0075】
この吸着点pは、その座標が実装機の制御部にあらかじめ設定されているもので、該吸着ノズルc1は、この吸着点pに対応することで電子部品bが正確な姿勢で吸着保持される。
【0076】
また、この振動駆動部材64は、一端の基部を機体1に取り付け、他端を振動台67へ連結させて該振動台67を介して移送案内部材71へ振動を与えるもので、この振動により、図10において、振動台67が右方向に動くときは該振動台67が上昇しながら移動し、また、振動台67が左方へ動くときは該振動台67が下がりながら動く、いわゆる、鋸刃波形を形成して移動するので、電子部品bを吸着点pに向かって移動させることができるものであって、その駆動源として圧電素子を用いる。
【0077】
すなわち、この圧電素子に電圧を与えることにより、その量に比例して所定の振動が発生するもので、制御手段7に連係させた調整手段72によってその振動条件が任意に調整される。
【0078】
この調整手段72は、振動時間を調整する遅延調整手段72aと、振動の強さを調整する振幅調整手段72bと、振動数を調整する振動数調整手段72cとにより構成されるもので、これら手段72a,72b,72cの全てを操作する場合と、このうちのいずれかを選択的に操作する場合があるもので、これら操作は移送する電子部品bの種類等や実装機の可動状態に応じて適宜選定される。
【0079】
そして、これら手段72a,72b,72cは、慣用な可変抵抗器などを用いて、出力する電圧や周波数を適宜変化させることで前記した各種の調整に対応できる。
【0080】
なお、前記した吸着ノズルc1の吸着点pには、すなわち、移送案内部材71の終端部における切出部材4の近傍において、最前列の電子部品bの有無を検出する検出手段6が設けられているもので、光電スイッチ等が用いられる。
【0081】
また、切出部材4は、搬送手段2の下流側(吸着点p)に設けて、電子部品bの前縁が当接する移動規制体24と最前列の電子部品bの少なくとも一部の下面を支承する受体25とを有しているもので、前記した例の構成と同様のものが用いられる。
【0082】
そして、この切出部材4は、流体シリンダ等の操作手段5により任意に昇降されるもので、該切出部材4による電子部品bの切出作動は、前記例において示した同様の作用・効果を発揮する。
【0083】
【発明の効果】
前述したように本発明の電子部品供給装置は、搬送手段の下流側における吸着点に、操作手段によって作動され最前列の電子部品の一個を持ち上げる切出部材を設けることにより、次工程への供給電子部品と連続して送られる後続の電子部品との継がりを解除させることができて、その次工程への取り出しが確実に行なえて、しかも、その取り出し姿勢も常に安定した状態や姿勢で行なわれる。
【0084】
一対のベルトからなる搬送手段は、そのベルト間隔を幅調整手段により調整することができるため、電子部品種類や寸法が変わっても搬送手段の型換えができて、装置の汎用性が向上する。
【0085】
切出部材の移動規制体および移送ガイドにより、次工程への供給時に、電子部品の四方に対してガイドされた正確な位置決めがなされる。
【0086】
収容送込手段において、スティックを多層に収容した枠体を傾斜可能に設けることにより、スティックの交換時に電子部品のスティック開口からの流出をさせることなく容易に行なうことができ、また、稼働時の電子部品の搬送手段への送り込みが円滑に行なわれるための電子部品の自重落下角度の設定が簡単に行なえる。
【0087】
電子部品の吸着点に検出手段を設けて、この検出信号により搬送手段を制御させる制御手段を設けることにより、移送する電子部品の検出手段の検出位置から所定位置までの移動を与えることで、搬送手段上において該電子部品を常に定められた位置への位置付けが行なえる。
等の格別な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する電子部品供給装置の一実施例を概略的に示す正面図である。
【図2】図1における装置の搬送手段を示すもので、(a)は最大寸法の電子部品の搬送時を、(b)は最小寸法の電子部品の搬送時をそれぞれ示す。
【図3】図1における装置の搬送手段の下流側を示す概略的な説明図である。
【図4】図1における装置の収容送込手段の前側要部を示すもので、スティックが略水平状態の説明図である。
【図5】図1における装置の収容送込手段の前側要部を示すもので、スティックが傾斜状態の説明図である。
【図6】図1における装置の収容送込手段の後側要部を示すもので、スティックが傾斜状態の説明図である。
【図7】図1における装置の収容送込手段の中間を省略した要部を示すもので、最下段のスティックが落下する状態の説明図である。
【図8】図1における装置の検出手段による検出状態を示す説明図である。
【図9】図1における装置の切出部材の作動状態を示す説明図である。
【図10】図1における装置において搬送手段の他の例を示す説明図である。
【図11】従来の電子部品供給装置を示す説明図である。
【図12】図11における従来装置の電子部品の検出状態を示す説明図である。
【符号の説明】
b 電子部品
p 吸着点
1 機体
2 搬送手段
3 移送ガイド
4 切出部材
5 操作手段
6 検出手段
7 制御手段
10,11 回転体
12,13 ベルト
14 モータ
15 幅調整手段
17 側位置決め部材
21 後縁位置決め部材
24 移動規制体
25 受体
33 収容送込手段
Claims (4)
- 機体と、該機体へ取り付けて一方向へ連続して多数の電子部品を移送する搬送手段と、該搬送手段の下流側に設けた最前列の電子部品の吸着点と、前記搬送手段の移送路に対応させて設けた前記電子部品の移送ガイドと、前記搬送手段の下流側に設けて、前記電子部品の前縁が当接する移動規制体と前記最前列の電子部品の少なくとも一部の下面を支承する受体とを有する切出部材と、該切出部材に連係させて切出部材の上昇時に、この受体上の電子部品とこれと隣り合う次列の電子部品との接触を切り離す操作手段と、前記搬送手段の下流側において最前列の電子部品の有無を検出させる検出手段と、この検出手段の検出信号に基づいて前記搬送手段の駆動および停止と前記切出部材の昇降を制御する制御手段とを備えさせ、
前記移送ガイドは、少なくとも電子部品の吸着点においては前記電子部品巾に見合う巾が形成されて、この電子部品の巾方向の位置決めがなされる側位置決めガイドを有し、搬送手段の下流側に設けた吸着点の近傍上方において、切出部材によって持ち上げられた電子部品の後端縁部に当接する前後方向の後縁位置決めガイドを備えさせたことを特徴とする電子部品供給装置。 - 搬送手段は、モータにより駆動される前後の回転体と、これら回転体へ懸張された左右一対のベルトとからなり、該ベルトには、このベルトの間を調整する幅調整手段を連係させたことを特徴とする請求項1記載の電子部品供給装置。
- 搬送手段は、一端の基部を機体に取り付け、他端を振動台へ連結させた振動駆動部材からなり、該振動駆動部材は圧電素子であることを特徴とする請求項1記載の電子部品供給装置。
- 機体と、該機体へ取り付けて一方向へ連続して多数の電子部品を移送する搬送手段と、該搬送手段の上流側に設けてこの搬送手段へ電子部品を送り込む収容送込手段と、搬送手段の下流側に設けた最前列の電子部品の吸着点とからなる電子部品供給装置にあって、前記収容送込手段は、機体へその基部を回動軸により回動自在に支持され、固定手段により所定角度で固定される枠体と、この枠体内へ複数段に載置したスティックとを備えさせ、この最下段部のスティックは、その送込始端部を前記搬送手段の始端部に臨ませたことを特徴とする電子部品供給装置。
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