JP3945466B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本体に外装カバーを開閉可能に設けて、該外装カバーの開放時に、感光ドラム周辺の記録紙搬送路が外部に露出される構成の画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、給紙ローラにより記録紙を給紙カセットからピックアップして現像機の位置まで搬送し、感光ドラム上に形成されているトナー像を転写ローラで記録紙に転写することにより画像を形成している。
また、本体に対して開閉可能な外装カバー(ジャムアクセスカバー)が設けられ、該外装カバーの開放により、本体内で、画像記録部周辺の記録紙搬送路が開放される構成の画像形成装置も一般に知られている。ここで、本体内に感光ドラムが設けられると共に外装カバーには転写ローラが設けられている。
感光ドラムと転写ローラには、ニップ部が形成されており、外装カバーが閉じた状態において、所定のニップ圧がかかるようにして、記録紙を、記録紙搬送路に沿って挟持搬送する構成としていた。
また、該転写ローラは、より詳しくは、外装カバーに、感光ドラム側へ付勢するためのバネを介して軸支されており、外装カバーの開閉と一体的に、外装カバーの回転軸を中心に回動(公転)する。
以上構成の画像形成装置において、外装カバーが閉じた状態における転写ローラの位置決めを、外装カバー側に設けられたガイド部材により行っていたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、転写ローラの位置決めにおいて、特にガイドを設けず、転写ローラを感光ドラム側に付勢するバネの弾性力に頼る構成としたものも、一般的である。つまり、圧縮コイルバネのように、その軸心方向にのみ弾性変形し、軸心からずれる方向には弾性変形しにくい部材を利用して、転写ローラの位置ズレを防止するものである。
特開平8−101587号公報
しかし、特許文献1に開示される技術のように、外装カバーに転写ローラとそのガイド部材とを両方設けて、ガイド部材により転写ローラの位置決めを行う構成とした場合は、外装カバーと本体との間にズレがあると、転写ローラの位置決めに不具合が発生する恐れがあった。
また、圧縮コイルバネ等の付勢部材を設けて、一方向から感光ドラム側に付勢することにより転写ローラの位置決めを行う構成とした場合は、感光ドラムの軸心に向けた一方向からの位置決めしか行っておらず、外装カバーを閉じた際に、コイルバネがその伸縮方向から外れるように(記録紙搬送方向に)歪んで、位置ズレが発生することがあった。よって、感光ドラムと転写ローラとのニップを確実とすることができず、転写位置でのトナーの転写が行えず、転写不良よる画質劣化の原因となっていた。
また、圧縮コイルバネが伸縮方向から外れて歪まないように、そのコイルバネの剛性を高めると、転写ローラが感光ドラムに強く当たりすぎることになって、転写不良が生じてしまう。
そこで、本発明では、感光ドラムに対する転写ローラの位置決めを確実としながら、感光ドラムに対する転写ローラの接触圧を適切に保ち、転写不良の発生を防止する技術を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、本体に外装カバーを開閉可能に設けて、該外装カバーの開放時に、感光ドラム周辺の記録紙搬送路が外部に露出される構成の画像形成装置であって、本体に感光ドラムを支持すると共に、外装カバーに転写ローラを付勢手段を介して支持し、本体に、転写ローラに対して外装カバー開閉方向の閉鎖側で、転写ローラの変位を規制するガイド部材を固定し、前記付勢手段による付勢方向は、転写ローラと感光ドラムとの軸心間方向よりも若干前記ガイド部材側へ傾斜させた方向とし、前記ガイド部材および前記感光ドラムを前記本体に対して挿脱自在の感光ドラムユニットに設け、前記ガイド部材を感光ドラムの軸端部に位置する、該感光ドラムの軸を支持する支持部材に設ける、ものである。
請求項2においては、前記付勢手段を、主として感光ドラム側に転写ローラを付勢する第一の弾性部材と、主としてガイド部材側へ転写ローラを付勢する第二の弾性部材と、から構成したものである。
請求項3においては、前記付勢手段は、転写ローラの軸受けを介して転写ローラを付勢する構成としたものである。
請求項1に記載のように構成することで、転写ローラがガイド部材によりその変位方向が規制されるため、転写ローラを感光ドラム側に付勢するバネに、転写ローラの位置決めをさせるだけの付勢力を要求する必要がなく、感光ドラムに転写ローラが過剰な当接することによる転写不良が防止される。
また、感光ドラムに対して固定されているガイド部材により、転写ローラの位置決めが行われるため、外装カバーと本体との位置ズレに関りなく、転写ローラの位置決めが安定する。
また、本体に支持される部位の中でも、特に、感光ドラムに対して位置ズレしない部位にガイド部材が設けられるので、感光ドラムと転写ローラとの位置決めが確実となる。
請求項2に記載のように構成することで、感光ドラムに転写ローラを当接させる付勢力の調整と、ガイド部材に転写ローラを当接させる付勢力の調整とが、それぞれの付勢を担当する弾性部材の選定や交換だけでよいので、共に容易となる。
請求項3に記載のように構成することで、転写ローラの転写不良を起こすことなく、転写ローラの位置決めを行うことができる。
次に、発明を実施するための最良の形態を添付の図面を用いて説明する。
図1は、本発明を適用する画像形成装置の一実施例を示す断面側面図、図2(a)転写ローラの位置決め機構の概略側面図、(b)は同じく平面図である。なお、本実施例では、図1における矢印A方向を右から左への向きとしている。
本実施例の画像形成装置は、電子写真方式に構成されており、例えば、プリンタ、コピー機、ファクシミリに適用される。
図1に示すように、画像形成装置1は、給紙カセット5の上方に配置されており、該給紙カセット5から繰り込まれた記録紙に、画像情報を現像するトナーを転写し、定着を行って、画像形成装置1の上部に設けられる排紙トレイ(図示せず)に記録紙を排出するようにしている。
画像形成装置1は、幅方向(図1における左右方向、矢印Aは右から左への向き)の一側面を開放した本体1aと、該本体1aに開閉可能に開閉(回動)可能に設けられる外装カバー(ジャムアクセスカバー)7と、からなっている。外装カバー(ジャムアクセスカバー)7は、本体1aの右側部に位置する。
そして、外装カバー7が画像形成装置1右下部に設けられる回動軸75を中心に回動すると、画像形成装置1の右側面が開放される。通常時には、外装カバー7は、ストッパー等によって係止されて閉じた状態(図1の実線)となっているが、ジャム処理を行う場合には、外装カバー7を開いた状態(図1の鎖線)とする。
画像形成装置1の構成について説明する。
画像形成装置1の内部には、給紙カセット5から繰り込まれた記録紙を、画像形成装置1の上部に配置される排紙トレイまで搬送する記録紙搬送路9が形成されている。本実施の形態では、該記録紙搬送路9は、画像形成装置1の幅方向の一側で、縦方向に延びるように形成されている。
外装カバー7を閉じた状態では、画像形成装置1の装置本体1aと外装カバー7との間には隙間があり、この隙間に記録紙搬送路9が形成されている。
記録紙搬送路9は、上流側の給紙カセット5から画像形成部を通って、下流側の排紙トレイに向かって形成されている。
この記録紙搬送路9には、上流側から下流側に向かって順に、給紙カセット5の給紙口近傍の備えられる給紙ローラ52、レジストローラ21及びプレスローラ22、感光ドラム31及び転写ローラ32、ヒートローラ41及びプレスローラ42、並びに排紙トレイへの排紙口近傍に備えられる排紙ローラ(図示せず)が配置されている。
前記レジストローラ21は、給紙カセット5の上方に配置されており、レジストローラ21の外周面と接触するようにプレスローラ22が配置されており、該レジストローラ21、プレスローラ22等により記録紙の斜行防止装置を構成している。
斜行防止装置は、給紙カセット5からピックアップされた記録紙の斜行を防止するためのもので、レジストローラ21とプレスローラ22との合わせ目に、給紙カセット5からピックアップされた記録紙を衝突させて、下方から押すことにより、用紙の先端をこの二種類のローラの合わせ目に一致させて記録紙の搬送方向を真直ぐに整え、斜行を矯正した記録紙を下流側に搬送するようにしている。
前記感光ドラム31は、該レジストローラ21の上方に配置されており、該感光ドラム31の外周面と接触するように転写ローラ32が配置されている。
該感光ドラム31は、画像情報に基づいて感光を行う露光器(図示せず)により静電潜像を形成し、トナー薄層が担持された現像ローラ(図示せず)より、静電潜像が形成された感光ドラム31にトナーが受け渡されて、感光ドラム31と、転写ローラ32とが摺接することで、感光ドラム31上にトナー画像が形成され、このトナー画像が転写ローラ32により記録紙に転写される。
また、感光ドラム31は、本体1aに回転自在に軸支されている。一方、転写ローラ32は、外装カバー7に回転自在に軸支されており、外装カバー7の開閉により転写ローラ32が前記回動軸75を中心に回動する。
前記ヒートローラ41は感光ドラム31の上方に配置されており、ヒートローラ41の外周面と接触するようにプレスローラ42が配置されている。
ヒートローラ41内の軸芯位置には、熱源としてのハロゲンランプ43等が内装されており、該ハロゲンランプ43にて発生した熱をヒートローラ41の外周部に伝達するようにしている。該ヒートローラ41とプレスローラ42とによって、トナー画像を保持した記録紙を、加熱及び加圧しながら搬送路に沿って挟持搬送し、トナー画像を永久像として記録紙に定着するようにしている。
また、該ヒートローラ41は、本体1aに回転自在に軸支されている。一方、プレスローラ42は、外装カバー7に回転自在に軸支されており、外装カバー7の開閉によりプレスローラ42が前記回動軸75を中心に公転する。
前記外装カバー7を閉じた状態では、画像形成装置1に記録紙搬送路9が形成され、該記録紙搬送路9を挟んで、各ローラ対が対向する。そして、各ローラ対により記録紙を、記録紙搬送路9に沿って挟持搬送する構成としている。
つまり、各ローラ対のニップ部(挟持部)には、所定のニップ圧がかかるようにしている。具体的には、レジストローラ21・プレスローラ22対のニップ部、感光ドラム31・転写ローラ32対のニップ部、ヒートローラ41・プレスローラ42対で、記録紙はニップされる。
また、該記録紙搬送路9は、該外装カバー7の開放時には、外部に露出される構成としており、記録紙搬送路9に記録紙が詰った際に、外装カバー7を開放して、ジャム処理を行うようにしている。
次に、本発明に関わる転写ローラ32の位置決め機構について、図1、図2を用いて説明する。
外装カバー7の閉鎖時に、記録紙搬送路9を挟んで、感光ドラム31と転写ローラ32とは対向するが、良好な転写を行うためには、本体1aに支持される感光ドラム31に対して転写ローラ32の位置決めが必要である。より詳しくは、記録紙搬送路9に対して、感光ドラム31と転写ローラ32とが記録紙をニップする方向が、垂直となるように、転写ローラ32の位置決めを要する。なお、このニップ方向は、感光ドラム31の軸心と転写ローラ32の軸心とを結ぶ方向である。
以上の理由により、適切な転写ローラ32の位置(以下転写位置)が設定されており、外装カバー7の閉鎖時に、この転写位置に転写ローラ32が移動するように、転写ローラ32の位置決め機構が設けられている。
そして、転写ローラ32と感光ドラム31とのニップを確実に行うことで、転写不良による画質劣化を防止している。
転写ローラ32の位置決め機構は、前記感光ドラム31に設けられているガイド部材36、転写ローラ32を支持する支持部材34、該支持部材34を感光ドラム31方向に押圧する第一の弾性部材であるバネ35、及び、該支持部材34をガイド部材36側に押圧する第二の弾性部材である板バネ37で構成されている。
前記転写ローラ32は、バネ35を介して外装カバー7に支持されており、外装カバー7と共に転写ローラ32が、前記回動軸75を中心に一体的に回動(公転)する。また、外装カバー7と転写ローラ32との間には、板バネ37も介装されている。
一方、感光ドラム31は、本体1aに軸支される構成であり、該本体1aには、ガイド部材36も固設されている。
転写ローラ32は、より詳しくは、次の構成で外装カバー7に支持されている。
転写ローラ32は、同軸上に配置される軸部33に固設され、該軸部33の両軸端部には、軸受けとしての支持部材34・34が設けられ、支持部材34・34と外装カバー7との間にそれぞれバネ35・35が介装されている。
支持部材34は、側面視ドーナツ形状の軸受け部34aと、転写ローラ32を感光ドラム31側に付勢するバネ35が外嵌されるバネ受け部34bとで構成されている。
該軸受け部34aは、内部に軸部33が挿通されており、該軸部33を回転自在に軸支している。なお、軸受け部34aと軸部33との間にベアリングを設けて、軸部33をしやすい構成とすることもできる。
また、前記バネ受け部34bは、前記軸受け部34aの外周から反感光ドラム31側に突出形成される棒状部材としている。該バネ受け部34bには、外周に弾性部材であるバネ35が外嵌されている。該バネ35は、支持部材34を感光ドラム31側に付勢しており、該バネ35の付勢力により、転写ローラ32が感光ドラム31側へ押圧される。
前記バネ35の一端部は、前記支持部材34のバネ受け部34bに外嵌固定されており、他端部は、外装カバー7に形成されているガイド7aに外嵌固定されている。なお、本実施例では、転写ローラ32の付勢手段(第一の弾性部材)として、圧縮コイルバネを使用しているが、転写ローラ32を感光ドラム31側に付勢するものであれば、コイルバネに限定されるものではない。
前記感光ドラム31側には、外装カバー7を閉じた状態において転写ローラ32の位置決めを行うガイド部材36が設けられている。該ガイド部36は、転写ローラ32に対して外装カバー7開閉方向の閉鎖側(転写ローラの下側)に配置されており、転写ローラの変位を規制すると共に、外装カバー7の開閉時にガイド部36が転写ローラ32に干渉しないようにしている。また、該ガイド部36は、感光ドラムの両端部に配置され、前記支持部材34が当接する位置に配置されている。
該ガイド部材36は、感光ドラム31の支持部材38に一体的に形成されている。該支持部材38は、感光ドラム31の両端部に配置されて、感光ドラム31の軸を支持している。該ガイド部材36は、該支持部材38から、転写ローラ32の下方に向けて、突出して形成されている。そして、該ガイド部材36により、転写ローラ32が、前記転写位置より下方(ガイド部材32側)に外れることが規制されている。
また、転写ローラ32が転写位置に対して上方(反ガイド部材32側)に外れることも防止される必要があるが、その構成に関して次に述べる。
外装カバー7が閉じた状態において、転写ローラ32をガイド部材36側に押圧するための板バネ37が、外装カバー7に設けられている。
該板バネ37は、外装カバー7が閉じた状態において、前記ガイド部材36と略平行となる位置に設けられており、転写ローラ32を前記軸受け部34aを介して、ガイド部材36側に押圧している。そして、板バネ37により転写ローラ32をガイド部材36側に押圧することで、前記転写位置に対する上下方向の移動を規制している。
なお、本実施例では、転写ローラ32の付勢手段(第二の弾性部材)として、板バネ圧縮を使用しているが、転写ローラ32をガイド部材36側に付勢するものであれば、板バネに限定されるものではない。
図2を用いて、ガイド部材36の構成についてより詳しく説明する。
ガイド部材36の上面には、ガイド部36aが形成されている。該ガイド部36aは、外装カバー7が閉じた状態において、前記支持部材34の軸受け部34aの外周が当接する位置に配置されており、支持部材34がガイド部材36に当接することにより、支持部材34の下方向の位置が規制される。
また、該ガイド部材36と前記板バネ37とで、転写ローラ32が一方向(ガイド方向)で、前記転写位置に正しく位置決めされる。
本実施例では、ガイド部材36の転写ローラ32側の上面に、凹部を形成して、ガイド部36aとしており、該凹部は、支持部材34の軸受け部34aが嵌入できる形状としている。そして、軸部33の軸心方向(画像形成装置1の前後方向)で、転写ローラ31が感光ドラム32に対して位置ズレすることを防止している。
また、感光ドラム31及び支持部材38は、感光ドラムユニット3内に設けられている。つまり、該ガイド部材36を、一体的に交換される感光ドラムユニット3内で、感光ドラム31の軸端部に位置する支持部材38に設けている。
そして、本体1aに支持固定される各種フレームや支持部材等の中で、感光ドラム31に対して位置ズレすることのない部材に、前記ガイド36が設けられる構成となっている。ここで、感光ドラムユニット3は、本体1aに対して挿脱自在に固定される構成であり、本体1aに対する位置ズレの発生が無視できないものである。
このような構成で、ジャム処理のため、該外装カバー7を開くと、転写ローラ32、支持部材34、バネ35、板バネ37等は、外装カバー7と一体的に移動するので、感光ドラム31と転写ローラ32とのニップが解除され、例えば、感光ドラム31と転写ローラ32との間に挟まった記録紙を取り除くことができる。
一方、外装カバー7を閉じる際は、外装カバー7を閉じると、転写ローラ32、支持部材34、バネ35、板バネ37等は、外装カバー7と一体的に移動する。まず、支持部材34に外嵌されているバネ35により、転写ローラ32が感光ドラム31方向(ニップ方向)へ付勢されて転写位置へと移動させられる。このとき、転写ローラ32の記録紙搬送方向への移動が自在であると、転写ローラ32が必ずしも前記転写位置に位置しているとは限らないが、ガイド部材36および板バネ37により、記録紙搬送方向(ガイド方向)で転写ローラ32が位置規制される。つまり、支持部材34の下部は、ガイド部材36のガイド部36aに当接することで、転写ローラ32の下方向(ガイド方向)の位置を規制し、支持部材34の上部は、板バネ37により下方に押圧され、転写ローラ32の上方向(ガイド方向)の位置を規制する。
以上のような構成とすることで、転写ローラ32がガイド部材36によりその変位方向が規制されるため、転写ローラ32を感光ドラム31側に付勢するバネ35に、転写ローラ32の位置決めをさせるだけの付勢力を要求する必要がなく、感光ドラム31に転写ローラ32が過剰に当接することによる転写不良が防止される。また、感光ドラム31に対して固定されているガイド部材36により、転写ローラ32の位置決めが行われるため、外装カバー7と本体1aとの位置ズレに関りなく、転写ローラ32の位置決めが安定する。
また、感光ドラム31に転写ローラ32を当接させる付勢力の調整と、ガイド部材36に転写ローラ32を当接させる付勢力の調整とが、それぞれの付勢を担当するバネ35や板バネ37の選定や交換だけでよいので、共に容易となる。
特に、本実施の形態では、感光ドラム31側に転写ローラ32を付勢する第一の弾性部材をバネ35とし、ガイド部材36側へ転写ローラ32を付勢する第二の弾性部材を板バネ37とし、転写ローラ32の付勢手段を、二つの弾性部材からなる構成としているが、この構成に限定されるものではない。
転写ローラ32の付勢手段は、転写ローラ32を感光ドラム側に付勢すると共に、ガイド部材36側に付勢可能とする構成であればよく、すなわち、転写ローラ32を、転写ローラ32と感光ドラム31との軸心間方向よりも若干前記ガイド部材36側へ傾斜させた方向へ付勢する手段であれば良い。つまり、単一の弾性部材を用いて、前記傾斜させた方向へ転写ローラ32を付勢して、感光ドラム31およびガイド部材36に転写ローラ32を押し付ける構成であっても良い。
更に、前記ガイド部材36を、一体的に交換される感光ドラムユニット3内で、感光ドラム31の軸端部に位置する支持部材38に設けたので、本体1aに支持される部位の中でも、特に、感光ドラム31に対して位置ズレしない部位にガイド部材36が設けられるので、感光ドラム36と転写ローラ32との位置決めが確実となる。
また、前記バネ35及び板バネ37は、転写ローラ32の支持部材34の軸受け部34aを介して転写ローラ32を付勢する構成としたので、転写ローラ32の転写不良を起こすことなく、転写ローラ32の位置決めを行うことができる。
本発明を適用する画像形成装置の一実施例を示す断面側面図。 (a)転写ローラの位置決め機構の概略側面図、(b)は同じく平面図。
符号の説明
1 画像形成装置
1a 本体
7 外装カバー
9 記録紙搬送路
31 感光ドラム
32 転写ローラ
35 バネ(第一の弾性部材)
36 ガイド部材
37 板バネ(第二の弾性部材)

Claims (3)

  1. 本体に外装カバーを開閉可能に設けて、該外装カバーの開放時に、感光ドラム周辺の記録紙搬送路が外部に露出される構成の画像形成装置であって、
    本体に感光ドラムを支持すると共に、外装カバーに転写ローラを付勢手段を介して支持し、
    本体に、転写ローラに対して外装カバー開閉方向の閉鎖側で、転写ローラの変位を規制するガイド部材を固定し、
    前記付勢手段による付勢方向は、転写ローラと感光ドラムとの軸心間方向よりも若干前記ガイド部材側へ傾斜させた方向とし、
    前記ガイド部材および前記感光ドラムを前記本体に対して挿脱自在の感光ドラムユニットに設け、
    前記ガイド部材を感光ドラムの軸端部に位置する、該感光ドラムの軸を支持する支持部材に設ける、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記付勢手段を、
    主として感光ドラム側に転写ローラを付勢する第一の弾性部材と、
    主としてガイド部材側へ転写ローラを付勢する第二の弾性部材と、
    から構成した、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記付勢手段は、転写ローラの軸受けを介して転写ローラを付勢する構成とした、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
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