JP3945279B2 - 障害物認識装置、障害物認識方法、及び障害物認識プログラム並びに移動型ロボット装置 - Google Patents

障害物認識装置、障害物認識方法、及び障害物認識プログラム並びに移動型ロボット装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は障害物認識装置及び方法に関し、特に移動型ロボット装置に適用されて床面上の障害物を認識する障害物認識装置、障害物認識方法及び障害物認識プログラム、並びに移動型ロボット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自律型ロボットにおいて、自身の周りの環境を認識して経路計画を立ててそれに応じて移動する能力は言うまでもなく重要である。従来の移動ロボットと言えば車輪型のロボットの周囲に超音波センサーを床に平行に配置して、壁などの反射を測定する方法が取られてきた。これは床に平行に測定することで床自身を測定する事は無く、反射した点は全て障害物として取り扱うことが出来るために処理を単純化することができる。しかしながらこうした方法は、特定の高さの障害物しか測定しないために小さな段差や穴などの凹んだ障害物を検出できない。また歩行型ロボット(4足歩行ロボット、2足歩行ロボットなど)ではこうした測距センサーは、頭や手先など能動的に姿勢を変えることができる位置に取り付けられることが多い。
【0003】
また、広く知られるようになった4足歩行ロボット(エンターテインメントロボット)では、頭部についた測距センサを使い、ロボットの姿勢から床面パラメータを導出して、測定点が床面に属するか障害物として扱うかを判断している。
【0004】
上記方法でも測定点は1点(もしくは姿勢を変えながら繰り返し測定することで数点)しかなく、ロボットの周囲の状況を把握したとは言い難い。また1点しか測定していないために測定に対する信頼度が著しく低い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、正確に床面を抽出し、障害物を認識することができる障害物認識装置、障害物認識方法及び障害物認識プログラムの提供を目的とする。
【0006】
また、本発明は、前記障害物認識装置を適用して床面上の障害物を認識しながら移動することができる移動型ロボット装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る障害物認識装置は、前記課題を解決するために複数の撮像手段から得られた画像データに基づいて算出された視差画像と複数のセンサ手段から得られたセンサデータ出力とに基づいて前記複数の撮像手段が配設された位置における前記視差画像に対応する同時変換行列とを用いて距離画像を生成する距離画像生成手段と、前記距離画像生成手段により生成された距離画像に基づいて平面パラメータを検出する平面検出手段と、前記複数の撮像手段の配設された位置における座標系を床面での座標系に変換する座標変換手段と、前記センサ手段からのセンサデータ出力に基づき前記座標変換手段による座標変換を行って得られた接地平面パラメータと、前記平面検出手段によって検出された平面パラメータとに基づいて床面を検出する床面検出手段と、前記床面検出手段の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識する障害物認識手段とを備える。
【0008】
本発明に係る障害物認識方法は、前記課題を解決するために複数の撮像手段から得られた画像データに基づいて算出された視差画像と複数のセンサ手段から得られたセンサデータ出力とに基づいて前記複数の撮像手段が配設された位置における前記視差画像に対応する同時変換行列とを用いて距離画像を生成する距離画像生成工程と、前記距離画像生成工程により生成された距離画像に基づいて平面パラメータを検出する平面検出工程と、前記複数の撮像手段の配設された位置における座標系を床面での座標系に変換する座標変換工程と、前記センサ手段からのセンサデータ出力に基づき前記座標変換工程による座標変換を行って得られた接地平面パラメータと、前記平面検出工程によって検出された平面パラメータとに基づいて床面を検出する床面検出工程と、前記床面検出工程の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識する障害物認識工程とを備える。
【0009】
本発明に係る障害物認識プログラムは、前記課題を解決するために障害物を認識する障害物認識プログラムにおいて複数の撮像手段から得られた画像データに基づいて算出された視差画像と複数のセンサ手段から得られたセンサデータ出力とに基づいて前記複数の撮像手段が配設された位置における前記視差画像に対応する同時変換行列とを用いて距離画像を生成する距離画像生成工程と、前記距離画像生成工程により生成された距離画像に基づいて平面パラメータを検出する平面検出工程と、前記複数の撮像手段の配設された位置における座標系を床面での座標系に変換する座標変換工程と、前記センサ手段からのセンサデータ出力に基づき前記座標変換工程による座標変換を行って得られた接地平面パラメータと、前記平面検出工程によって検出された平面パラメータとに基づいて床面を検出する床面検出工程と、前記床面検出工程の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識する障害物認識工程とを備えてなる。
【0010】
本発明に係る移動型ロボット装置は、前記課題を解決するために、頭部ユニットと、少なくとも1以上の可動脚ユニットと、情報処理手段を有する胴体ユニットとを備えてなり、障害物の床面を認識しながら前記可動脚ユニットを用いて床面を移動する移動型ロボット装置において、前記頭部ユニットに設けた複数の撮像手段から得られた画像データに基づいて算出された視差画像と、前記頭部ユニット、前記可動脚ユニット、前記胴体ユニットに設けた複数のセンサ手段から得られたセンサデータ出力とに基づいて前記複数の撮像手段が配設された位置における前記視差画像に対応する同時変換行列とを用いて距離画像を生成する距離画像生成手段と、前記距離画像生成手段により生成された距離画像に基づいて平面パラメータを検出する平面検出手段と、前記複数の撮像手段の配設された位置における座標系を床面での座標系に変換する座標変換手段と、ロボット装置の前記センサ手段からのセンサデータ出力に基づき前記座標変換手段による座標変換を行って得られた接地平面パラメータと、前記平面検出手段によって検出された平面パラメータとに基づいて床面を検出する床面検出手段と、前記床面検出手段の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識する障害物認識手段とを前記胴体ユニットに備えてなる。
【0011】
本発明では、複数の撮像手段として例えばステレオカメラなどを用いた2次元の測距センサを導入している。これにより画像認識による平面の検出とロボットの姿勢との関係からよりロバストにより正確に床面を抽出することができるようになっている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。この実施の形態は、本発明に係る障害物認識装置を2足歩行のロボット装置に適用したものである。
【0013】
図1は、2足歩行のロボット装置の概略を示すブロック図である。図1に示すように、ロボット装置1の頭部ユニット250には、2台のCCDカメラ200R,200Lが設けられ、このCCDカメラ200R,200Lの後段には、ステレオ画像処理装置210が設けられている。2台のCCDカメラ(以下、右目200R、左目200Lという。)により撮像された右目画像201R、左目画像201Lは、ステレオ画像処理装置210に入力される。ステレオ画像処理装置210は、各画像201R,201Lの視差情報(disparity data)(距離情報)を計算し、カラー画像(YUV:輝度Y、UV色差)202及び視差画像(YDR:輝度Y、視差D、信頼度R)203をフレーム毎に左右交互に算出する。ここで、視差とは、空間中のある点が左目及び右目に写像される点の違いを示し、そのカメラからの距離に応じて変化するものである。
【0014】
このカラー画像202及び視差画像203はロボット装置1の体幹部260に内蔵されたCPU(制御部)220に入力される。また、ロボット装置1の各関節にはアクチュエータ230が設けられており、CPU220からの指令となる制御信号231が供給されて、その指令値に応じてモータを駆動する。各関節(アクチュエータ)には、ポテンショメータが取り付けられ、その時のモータの回転角がCPUに送られる。このアクチュエータに取り付けられたポテンショメータ、足底に取り付けられたタッチセンサ及び体幹部に取り付けられたジャイロ・センサ等の各センサ240は、現在の関節角度、設置情報、及び姿勢情報等の現在のロボット装置の状態を計測し、センサデータ241としてCPU220へ出力する。CPU220は、ステレオ画像処理装置210からのカラー画像202及び視差画像203と、アクチュエータの全ての関節角度等のセンサデータ241とが入力され、後述するソフトウェア構成を実現する。
【0015】
本実施の形態のソフトウェアは、オブジェクト単位で構成され、ロボット装置の位置、移動量、周囲の障害物、及び環境地図等を認識し、ロボット装置が最終的に取るべき行動についての行動列を出力する各種認識処理等を行うものである。なお、ロボット装置の位置を示す座標として、例えば、後述するランドマーク等の特定の物体等を座標の原点としたワールド基準系のカメラ座標系(以下、絶対座標ともいう。)と、ロボット装置自身を中心(座標の原点)としたロボット中心座標系(以下、相対座標ともいう。)との2つの座標を使用する。
【0016】
図2は、2足歩行のロボット装置のソフトウェアの構成を示す模式図である。同図において、丸で表されているのが、オブジェクト又はプロセスと呼ばれるエンティティである。オブジェクト同士が非同期に通信し合うことで、システム全体が動作する。各オブジェクトはメッセージ通信と共有メモリを使用したオブジェクト間通信方法によりデータの受け渡し及びInvokeを行っている。
【0017】
図2に示すように、ソフトウェア300は、キネマティックオドメトリ(Kinematics Odometry)KINE310、平面抽出部(Plane Extractor)PLEX320、障害物グリッド算出部(Occupancy Grid)OG330、ランドマーク位置検出部(Landmark Sensor)CLS340、絶対座標算出部(Localization)LZ350及び行動決定部(Situated behavior Layer)SBL360から構成され、各オブジェクト単位にて処理がなされる。これらのソフトウェアの詳細な構成及び動作については後述する。また、ロボット装置についての詳細な構成及び動作についても後述する。
【0018】
ここで、先ず、上述したロボット装置1に搭載される本発明の障害物認識装置について説明する。障害物認識装置は、前記平面抽出部(Plane Extractor)PLEX320を実行したCPU220内にて構成される。図3には障害物認識装置221の機能ブロック図を示す。障害物認識装置221は、後述する視差画像から距離画像を生成する距離画像生成部222と、距離画像から平面検出をして平面パラメータを算出する平面検出部223と、後述する同時変換行列を座標変換する座標変換部224と、前記座標変換結果と前記平面パラメータからから床面を検出する床面検出部225と、床面の平面パラメータから障害物を認識する障害物認識部226とを備えてなる。
【0019】
距離画像生成部222は、ロボット装置1に設けた二つのCCDカメラから得られた画像データに基づいて算出された視差画像と、ロボット装置1に設けた複数のセンサ手段から得られたセンサデータ出力とに基づいて二つのCCDカメラが配設された位置における前記視差画像に対応する同時変換行列を用いて距離画像を生成する。平面検出部223は、距離画像生成部222により生成された距離画像に基づいて平面パラメータを検出する。座標変換部224は、前記同時変換行列をロボット装置1の接地面での座標に変換する。床面検出部225は、平面検出部223からの平面パラメータと座標変換部224からの座標変換結果を用いて床面を検出し、その平面パラメータを障害物認識部226に供給する。障害物認識部226は、床面検出部225が検出した床面の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識する。
【0020】
上述した如く、CCDカメラ200L,200Rによって取り込まれた映像は、ステレオ画像処理装置210に入力され、図4に具体的に示す左右画像201R,201Lの視差情報(距離情報)からカラー画像(YUV)202及び視差画像(YDR)203が算出されてCPU220に入力される。また、ロボット装置1に複数個設けられた各センサからのセンサデータ240が入力される。図2に示すように、これらの視差情報及び視差画像からなる画像データ301と、ロボット装置の関節角等のデータであるセンサデータ302とがキネマティックオドメトリKINE310に入力される。
【0021】
キネマティックオドメトリKINE310は、画像データ301及びセンサデータ302からなる入力データに基づいて画像データ301の画像が撮像された時間におけるセンサデータ302の関節角を割り出し、この関節角のデータを使用してロボット装置1が中心に固定されたロボット中心座標系を頭部ユニットに設けられたカメラの座標系へ変換する。この場合、本実施の形態においては、ロボット中心座標系からカメラ座標系の同時変換行列等を導出し、この同時変換行列311とこれに対応する視差画像312を障害物認識装置221(平面抽出部PLEX320の実行結果)へ出力する。
【0022】
障害物認識装置221(平面抽出部PLEX320)は、同時変換行列311とこれに対応する視差画像312を受け取り、以下の図5に示す処理手順にしたがって障害物を認識する。
【0023】
先ず、障害物認識装置221(平面抽出部PLEX320)の座標変換部224は同時変換行列311を、また距離画像生成部222は同時変換行列311に対応する視差画像312を受け取る(ステップS61)。そして、距離画像生成部222は、視差画像312からレンズ歪みとステレオの取り付け誤差を吸収したキャリブレーションパラメータを利用して、画素毎にカメラ座標から見た3次元の位置データ(X,Y,Z)を距離画像として生成する(ステップS62)。このとき各3次元データは、視差画像又は距離画像等の入力画像における信頼度等から得られる信頼度パラメータを個別に有し、この信頼度パラメータにより選別されて入力される。
【0024】
そして、平面検出部223は、選別された3次元データ群からランダムにデータをサンプリングし、ハフ変換により平面を推定する。即ち、法線ベクトルの向きを(θ,φ)、原点からの距離をdとしたときの平面パラメータ(θ,φ,d)を算出し、平面パラメータを投票空間(θ,Ψ,d)=(θ,φcosθ,d)に直接投票して平面を推定する。これにより、平面検出部223は、画像中の支配的な平面のパラメータを検出する(ステップS63)。この平面のパラメータは図5に示すパラメータ空間(θ,φ)(投票空間)のヒストグラムにより検出される。パラメータの投票が小さいいと障害物、大きいと平面上のものと見なすことができる。
【0025】
投票の際は、3次元データに付随する信頼度パラメータ又は平面パラメータの算出方法等により、1票の投票に対して異なる重み付けをして、投票値を異ならせると共に、投票値の分布から得られるピーク値を推定するために、ピーク値近傍における重み付き平均処理等をすることにより、信頼度の高いデータを推定することができる。そして、この平面パラメータを初期パラメータとしてイタレーションを行い、平面を決定することで、更に信頼度が高い平面を決定することができる。また、最終的に決定される平面を算出した3次元データに付随する信頼度パラメータ及びイタレーションにおける残差誤差等を使用して平面の信頼度を算出し、この平面信頼度を平面のデータと共に出力することにより、後段の処理が行い易くなる。このように、平面抽出は、投票、即ちヒストグラムに基づく確率密度関数の推定により3次元データから、その3次元データに含まれる支配的な平面のパラメータを決定する確率論的方法で行われる。こうして得られた平面のパラメータ使用すれば、元々画像から得られた距離の測定点が平面上からどれくらいの距離であるかが分かる。
【0026】
次に、座標変換変換部224は、カメラ座標系の同時変換行列311から図7に示すようにロボットの足底接地面への変換を求める(ステップS64)。これにより、カメラ座標系で表現される接地平面のパラメータの算出が行われる。そして、床面検出部225は、平面検出部223による前記ステップS63での画像による平面の検出結果と、座標変換部224による前記ステップS64での足底接地平面の照合から、画像中の平面パラメータから床面に相当するものを選択する(ステップS65)。
【0027】
次に、障害物認識部226は、床面検出部225が前記ステップS65にて選択した平面パラメータを使って、元の距離画像から平面上に載っている点を選択する(ステップS66)。これは以下に示す式1、式2を用いて、平面からの距離dがしきい値Dthより小さい事を使って判断する。
【0028】
【数1】
Figure 0003945279
【0029】
【数2】
Figure 0003945279
【0030】
図9には、しきい値Dthを1cmとした範囲で選択された測定点(×印)を示す。この図9にて、黒く抜かれている点が平面と判断されなかった点である。
【0031】
したがって、障害物認識部226は、前記ステップS66にて平面上(床面)上に載っている点以外の点(床面上に無い点)を障害物としてステップS67にて認識することができる。これらの判断結果は床平面上の点(x、y)とその高さzで表現される。例えば、高さz<0は、平面より凹んでいる点を示す。
【0032】
これにより、高さがロボットより高い障害物点はそれをくぐることができるので障害物ではないという判断も可能とすることができる。
【0033】
また、ロボットビュー(図9の(a))から得た床面抽出画像(図9の(b))の高さzを0(z=0)となるように座標変換すれば、図9の(c)に示すように、平面上の2次元の位置で床か障害物かを表現することができる。
【0034】
このように、障害物認識装置は、多数の測定点を使って平面の検出を行うために安定した平面を抽出できる。また、画像から得られる平面候補をロボットの姿勢から得られる床面パラメータと照合することで正しい平面を選択できる。また、障害物を認識するのではなく、実質的には床面を認識するので障害物の形状や大きさに因らない認識が可能である。また、床面からの距離で障害物を表現するので細かい段差や凹みまで検出することができる。またロボットの大きさを考慮して跨いだり、くぐったりする判断も容易である。さらに、2次元床面上の障害物表現となるので経路計画などに既存の移動ロボットで用いられる手法が適用可能であるし、3次元の表現より高速に演算できる。
【0035】
次に、上述した図2に示すロボット装置1のソフトウェアについて詳細に説明する。図10は、図2に示すソフトウェア300の動作を示すフローチャートである。
【0036】
図2に示すソフトウェア300のキネマティックオドメトリKINE310には、上述したように、画像データ301及びセンサデータ302が入力される。この画像データ301は、カラー画像及びステレオカメラによる視差画像である。また、センサデータは、ロボット装置の関節角等のデータである。キネマティックオドメトリKINE310は、これらの入力データ301,302を受け取り、メモリに格納されていたそれまでの画像及びセンサデータを更新する(ステップS101)。
【0037】
次に、これら画像データ301とセンサデータ302との時間的な対応を取る(ステップS102−1)。即ち、画像データ301の画像が撮像された時間におけるセンサデータ302の関節角を割り出す。次いで、この関節角のデータを使用してロボット装置1が中心に固定されたロボット中心座標系を頭部ユニットに設けられたカメラの座標系へ変換する(ステップS102−2)。この場合、本実施の形態においては、ロボット中心座標系からカメラ座標系の同時変換行列等を導出し、この同時変換行列311とこれに対応する画像データとを画像認識を行うオブジェクトへ送信する。即ち、同時変換行列311及びこれに対応する視差画像312を平面抽出部PLEX320へ出力し、同時変換行列311及びカラー画像313をランドマークセンサ部CLS340へ出力する。
【0038】
また、センサデータ302から得られる歩行パラメータと、足底センサを使用した歩数のカウント数とからロボット装置1の移動量を算出し、ロボット装置1のロボット装置中心座標系における移動量を算出する。以下、ロボット装置中心座標系の移動量をオドメトリともいう。このオドメトリ314を障害物グリッド算出部OG330及び絶対座標算出部LZ350へ出力する。
【0039】
平面抽出部PLEX320は、キネマティックオドメトリKINE310にて算出された同時変換行列311と、これに対応するステレオカメラから得られる視差画像312とが入力されると、それまでメモリに格納されていたこれらのデータを更新する(ステップS103)。そして、ステレオカメラのキャリブレーションパラメータ等を使用して視差画像312から3次元の位置データ(レンジデータ)を算出する(ステップS104−1)。次いで、このレンジデータからハフ変換等を使用して、例えば壁及びテーブル等の平面を除く平面を平面として抽出する。また、座標変換行列311からロボット装置1の足底が接地している平面との対応を取り、床面を選択し、床面上にない点、例えば所定の閾値よりも高い位置にあるもの等を障害物として床面からの距離を算出し、この障害物情報(obstacle)321を障害物グリッド算出部330に出力する(ステップS104−2)。
【0040】
障害物グリッド算出部OG330では、キネマティックオドメトリKINE310にて算出されたオドメトリ314と、平面抽出部PLEX320にて算出された障害物の観測情報(障害物情報)321とが入力されると、メモリに格納されていたそれまでのデータを更新する(ステップS105)。そして、床面上に障害物があるか否かの確率を保持する障害物グリッドを確率的手法により更新する(ステップS106)。
【0041】
この障害物グリッド算出部OG330は、ロボット装置1を中心とした例えば周囲4mの障害物情報、即ち、上述した環境地図と、ロボット装置1の向く方角を示す姿勢情報とを保持しており、上述の方法により、環境地図を更新し、この更新した認識結果(障害物情報331)を出力することにより、上位レイヤ、即ち、本実施の形態においては、経路計画決定部SBL360にて障害物を回避する計画を作成することができる。
【0042】
ランドマークセンサCLS340は、キネマティックオドメトリKINE310から同時変換行列311及びカラー画像313が入力されると、予めメモリ内に格納されていたこれらのデータを更新する(ステップS107)。そして、カラー画像313の画像処理を行って、予め認識しているカラーランドマークを検出する。このカラーランドマークのカラー画像313上での位置及び大きさをカメラ座標系での位置に変換する。更に、同時変換行列311を使用し、カラーランドマークのカメラ座標系での位置をロボット中心位置座標系における位置に変換し、ロボット中心位置座標系におけるカラーランドマーク位置の情報(カラーランドマーク相対位置情報)341を絶対座標算出部LZ350に出力する(ステップS108)。
【0043】
絶対座標算出部LZ350は、キネマティックオドメトリKINE310からのオドメトリ314と、ランドマークセンサ部CLS340からのカラーランドマーク相対位置情報341とが入力されると、予めメモリ内に格納されていたこれらのデータが更新される(ステップS109)。そして、絶対座標算出部LZ350が予め認識しているカラーランドマークの絶対座標(ワールド座標系での位置)、カラーランドマーク相対位置情報341、及びオドメトリ314を使用し、確率的手法によりロボット装置の絶対座標(ワールド座標系での位置)を算出する。そして、この絶対座標位置351を経路計画決定部SBL360に出力する。
【0044】
経路計画決定部SBL360は、障害物グリッド算出部OG330から障害物グリッド情報331が入力され、絶対座標算出部LZ350から絶対座標位置351が入力されると、予めメモリに格納されていたこれらのデータが更新される(ステップS111)。そして、経路計画決定部SBL360障害物グリッド算出部OG330からの障害物情報331により、ロボット装置1の周囲に存在する障害物に関する認識結果を取得し、絶対座標算出部LZ350から現在のロボット装置1の絶対座標を取得することにより、絶対座標系又はロボット装置中心のロボット中心座標系で与えられた目標地点に対して障害物に衝突せずに歩行可能な経路を生成し、経路に応じて経路を遂行する動作コマンドを発行する。即ち、入力データから状況に応じてロボット装置1が取るべき行動を決定し、その行動列を出力する(ステップS112)。
【0045】
また、人間によるナビゲーションの場合には、障害物グリッド算出部OG330からロボット装置の周囲に存在する障害物に関する認識結果及び絶対座標算出部LZ350からの現在のロボット装置の位置の絶対座標をユーザに提供し、このユーザからの入力に応じて動作コマンドを発行させる。
【0046】
図11は、上述のソフトウェアに入力されるデータの流れを模式的に示す図である。なお、図11において、図1及び図2に示す構成と同一構成要素には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0047】
顔検出部FDT(FaceDetector)371は、画像フレーム中から顔領域を検出するオブジェクトであり、カメラ等の画像入力装置からカラー画像202を受け取り、それを例えば9段階のスケール画像に縮小変換する。この全ての画像の中から顔に相当する矩形領域を探索する。重なりあった候補領域を削減して最終的に顔と判断された領域に関する位置、大きさ、及び特徴量等の情報372を出力して、顔識別部FI(FaceIdentify)377へ送る。
【0048】
顔識別部FI377は、検出された顔画像を識別するオブジェクトであり、顔の領域を示す矩形領域画像からなる情報372を顔検出部FDT371から受け取り、この顔画像がメモリに格納されている手持ちの人物辞書のうちでどの人物に相当するかを比較して人物の識別を行う。そして、顔検出部EDT371から受け取った顔画像の顔画像領域の位置、大きさ情報と共に人物のID情報378をDIL379に出力する。
【0049】
色認識部MCT(MultiColorTracker)373は、色認識を行うオブジェクトであり、カメラ等の画像入力装置からカラー画像202を受け取り、予め保有している複数のカラー・モデル情報に基づいて色領域を抽出し、連続した領域に分割する。色認識部MCT373は、分割した各領域の位置、大きさ及び特徴量等の情報374をDIL379に出力する。
【0050】
動き検出部MDT(MotionDetector)375は、画像の中で動いている部分を検出する部分であり、検出した動き領域の情報376を距離情報付加部DIL379に出力する。
【0051】
距離情報付加部DIL(DistanceInformationLinker)379は、入力された2次元の情報に距離情報を付加して3次元の情報を出力するオブジェクトであり、顔検出部FI377からのID情報378、色認識部MCT373からの分割した各領域の位置、大きさ及び特徴量等の情報374、動き検出部MDT375からの動き領域の情報376に距離情報を付加して3次元の情報380を短期記憶部STM(ShortTermMemory)381に出力する。
【0052】
短期記憶部STM381は、ロボット装置1の外部環境に関する情報を比較的短い時間だけ保持するオブジェクトであり、ArthurDecoder(図示せず)から音声認識結果(単語、音源方向、確信度)を受け取り、色認識部MCT373から肌色の領域の位置、大きさと顔領域の位置、大きさを受け取り、顔識別部FI377から人物のID情報等を受け取る。また、ロボット装置1の機体上の各センサからロボット装置の首の方向(関節角)を受け取る。そして、これらの認識結果及びセンサ出力を統合的に使って、現在どこにどの人物がいて、しゃべった言葉がどの人物のものであり、その人物とはこれまでにどんな対話を行ったのかという情報を保存する。こうした物体、即ちターゲットに関する物理情報と時間方向でみたイベント(履歴)を出力として、経路計画決定部(状況依存行動階層)(SBL)360等の上位モジュールに渡す。
【0053】
経路計画決定部SBLは、上述の短期記憶部STM381からの情報を基にロボット装置1の行動(状況に依存した行動)を決定するオブジェクトである。複数の行動を同時に評価したり、実行したりすることができる。また、行動を切り替えて機体をスリープ状態にしておき、別の行動を起動することができる。
【0054】
次に、既に詳細に説明した平面抽出部PLEX320の障害物検出処理を除いた各オブジェクトについて更に詳細に説明する。
【0055】
障害物グリッド算出部OG330は、所定の大きさのグリッドに分割された、ロボット中心座標系の地図情報である環境地図と、例えば環境地図上においてx軸方向又はy軸方向等の所定の方角からロボット装置が向く方角を示す姿勢情報とを有している。また、環境地図は、障害物情報が平面抽出部PLEXから入力され、障害物として認識されているグリッド(障害物占有領域)を有する。この障害物グリッド算出部OG330は、ロボット装置が移動すると、即ち、オドメトリ314が入力されると、予めメモリ内に格納されていた環境地図及び姿勢情報を、ロボット装置の姿勢の変化(差分移動角)及び移動距離(差分移動量)に伴って、予め認識している環境地図及び姿勢方向の情報を更新する。ここで、差分移動量がグリッドサイズより小さければ環境地図を更新せず、移動量がグリッドのサイズを超える場合は環境地図を更新する。また、環境地図及びそのグリッドの大きさを必要に応じて適宜変更することにより、計算量及びメモリコピーコスト等を低減することができる。
【0056】
以下、障害物グリッド算出部OG330について図12〜図17を参照して詳細に説明する。
図12は、障害物グリッド算出部OG330にて認識される環境地図を示す模式図である。図12に示すように、環境地図400は、ロボット装置(移動体)403を中心とした周囲の地図情報である環境地図(ロボット中心座標系での地図情報)であり、所定の大きさのグリッド410に分割されている。そして、ロボット装置403が移動すると、常にロボット装置403が環境地図400の中心に位置する中心グリッド401内に位置するように更新されるものである。この図12に示す環境地図400及びグリッド410の大きさは、必要に応じて適宜変更することができる。即ち、例えば、精細な環境地図が不要であるとき等は、環境地図400を小さくするか、又はグリッド410の大きさを大きくして解像度を下げることにより、計算量及びメモリコピーコスト等を小さくすることができる。
【0057】
また、図12において、ハッチングして示すグリッド402は、障害物として認識される最小単位の領域(障害物占有領域)を示す。位置認識装置における障害物の認識方法としては、例えば、ステレオカメラ等による視差画像から求める方法、レンジファインダー等の電波の跳ね返りを利用する方法、及び超音波センサ等の距離測定センサによる方法等がある。そして、これらの方法により認識された障害物の位置を位置認識装置が環境地図のグリッドの属性として認識(表示)する。本実施の形態においては、障害物情報は、前述した平面抽出部PLEX320から入力される。
【0058】
障害物グリッド算出部OG330は、上述したように、データ画像及びセンサデータが入力されるキネマティックオドメトリKINE310からオドメトリ314が入力されると、予めメモリ内に格納されていた環境地図を更新する。メモリ内には、ロボット装置403を中心としたロボット装置の周囲の障害物等の情報を有する地図情報である環境地図400と共に、この地図上においてのロボット装置(移動体)の向きを示す姿勢情報404とを有するものである。姿勢情報404は、所定の方角、例えばx軸方向又はy軸方向からロボット装置403が向く方角を示すものである。そして、ロボット装置の姿勢の変化及び移動等に伴って、図12に示す予め認識している環境地図及び姿勢方向の情報を更新する。
【0059】
先ず、環境地図の更新方法について説明する。本発明の位置認識装置においては、ロボット装置等の移動量の大きさによっては環境地図を更新しない。即ち、移動量が所定の領域(グリッド)内であれば環境地図を更新せず、移動量がグリッドのサイズを超える場合は環境地図を更新するものである。
【0060】
図13(a),(b)及び(c),(d)は移動量に応じた環境地図の更新方法を示す図であって、夫々環境地図を更新しない場合及び環境地図を更新する場合の環境地図を示す模式図である。図13(a)に示すように、環境地図500における中心グリッド501内にロボット装置503が位置している。ハッチングして示すグリッド502は障害物領域を示す。このロボット装置503の移動量505が小さく、図13(b)に示すように、ロボット装置503の位置が移動後のロボット装置506においても、そのロボット506の位置が中心グリッド501内であった場合、環境地図500は更新しない。この場合は、中心グリッド501内におけるロボット装置の移動位置情報だけを更新する。
【0061】
一方、図13(a)と同様に、図13(c)に示すように、環境地図500における中心グリッド501内に位置したロボット装置503の移動量515が大きく中心グリッド501を越えた場合、図13(d)に示すように、移動後のロボット装置513が環境地図の中心グリッド511に位置するように、移動したグリッドの数だけ環境地図500をシフトさせて更新して更新環境地図510を得る。
【0062】
即ち、障害物領域として認識される大きさの最小単位であるグリッドの大きさをCS(Cell Size)、グリッド内のロボット装置の位置を(Bx,By)、ロボット装置の2次元方向の移動量を(dx,dy)とすると、グリッドのシフトの大きさ(Sx,Sy)は下記数式(3)で示される。
【0063】
【数3】
Figure 0003945279
【0064】
ここで、上記数式(3)において、[]は、ガウス記号であって、[]内の値を超えない最大の整数値を示すものとする。また、グリッド内のロボット位置(Rx,Ry)は、下記数式(4)で示される。
【0065】
【数4】
Figure 0003945279
【0066】
上記数式(3)及び数式(4)の値を図14に示す。図14(a)に示すように、ロボット装置603は、グリッドサイズCSを有する複数個のグリッドに分割された環境地図600における中心グリッド601内に位置している。環境地図600内にはハッチングして示す障害物領域を示す複数個のグリッド602を有する。ここで、中心グリッド601内の例えば図中左下隅の点607をグリッド601内のロボット装置603の位置原点とすることができる。このロボット装置603の位置は、原点607からの距離として位置(Bx,By)として表すことができる。このロボット装置603が移動量(dx,dy)605の移動をしてグリッド608に移動した場合、移動後のロボット装置613の位置は、(Bx+dx,By+dy)として表すことができる。
【0067】
ロボット装置603が移動量(dx,dy)605の移動をした場合、環境地図シフト量(Sx,Sy)は、上記数式(1)から算出することができる。ここで、更新環境地図610において、環境地図600をx軸方向のシフト量Sx及びy軸方向のシフト量Syだけ、夫々x軸方向の移動量dx及びy軸方向の移動量dyとは逆方向に環境地図をシフトさせたものとして更新することができる。なお、ここでは、ロボット装置の移動量(dx,dy)は右向きを正とし、環境地図のシフト量(Sx,Sy)は、移動方向とは逆方向である左向きを正としている。
【0068】
こうして移動後のロボット装置613は、更新環境地図610の中心グリッド611に位置する。ここで、移動後のロボット装置613の環境地図シフト後の更新環境地図610の中心グリッド611におけるロボット位置(Ax,Ay)は、移動前のロボット装置603のシフト前環境地図600の中心グリッド601におけるロボット位置(Bx,By)と、グリッド内移動量(Rx,Ry)615とからロボット位置(Ax,Ay)=(Bx+Rx,By+Ry)=(Bx+dx−CS×Sx,By+dy−CS×Sy)として算出することができる。
【0069】
次に、ロボット装置の姿勢方向の情報の更新について説明する。図15(a)及び(b)は、姿勢方向の夫々更新前後の様子を示す模式図である。ロボット装置の姿勢情報に関しては、環境地図を固定した座標系に対する角度として示すことができる、即ち、ロボット装置が姿勢方向dαだけ変化させた場合、ロボット装置の姿勢方向の情報のみが更新され、環境地図は更新されない。
【0070】
即ち、図15(a)に示すように、障害物領域である複数個のグリッド702を有する環境地図700における中心グリッド701に位置するロボット装置703において、移動前のロボット姿勢方向をαとする。姿勢方向αは、例えば時計回りを正とし、y軸からの傾き又はx軸からの傾き等として示すことができる。ここで、ロボット装置703が姿勢回転角度dαで回転した場合、図15(b)に示すように、移動後後のロボット姿勢方向(姿勢情報)は、α+dαとして示すことができる。
【0071】
図16は、障害物グリッド算出部OG330のもたらす効果を示す図である。図16に示すように、環境地図及びロボット装置自身の姿勢方向の情報の更新、即ちキネマティックオドメトリKINE801から障害物グリッド算出部802への移動量(オドメトリ)803の受け渡しは、所定の時間毎に自動的に行うこともできるが、ロボット装置が1歩歩く毎に行うようにする。このことにより、移動していないときは更新作業をしないようにし、更新作業を行うことによる計算コスト及びメモリコピーコストをなくすことでロボット装置の例えばCPU等の負荷を低減することができる。また、ソフトウェアの構成がオブジェクト単位で処理を行うような場合は、受け渡すデータは、ロボット装置の移動差分量・回転差分量(dx,dy,dα)のみとでよく、ロボット装置の絶対座標及び絶対角度を受け渡すよりもデータ量が少なく、且つ高い精度を得ることができる。
【0072】
また、エンタテーメントロボット装置が位置認識以外の処理を行う場合、例えば音声認識及び顔認識等、位置認識と直接関係がなく、位置認識のプライオリティを下げてもよい場合がある。このような場合において、位置認識装置(位置認識のオブジェクト)を停止すると、位置認識のプライオリティが高くなった際に、停止していた間に移動があったりする等して、停止前の位置認識結果と整合が取れなくなるという問題(KidNap問題)が生じる。従って、位置認識のプライオリティを下げてよい場合においては、環境地図のグリッドの大きさCSを大きくするか、又は環境地図サイズの大きさ自身を小さくするかすることにより、位置認識のオブジェクトを停止することなく、CPUのリソースを低減することができる。
【0073】
更に、以上説明したような処理で得られる環境地図及びロボット装置の姿勢情報を図17に示す操作盤に表示することができる。図17は、例えばユーザがロボット装置の遠隔操作時に使用する操作盤を示す模式図である。図17に示すように、操作盤900には、ロボット装置のカメラ画像901及び環境地図910が表示される。操作盤900には、その他、例えばロボット装置913を移動させる操作ボタン920等が備えられている。
【0074】
移動ロボット装置の重要な利用方法としては、自律動作以外にユーザが遠隔操作をする利用方法がある。従来、ロボットの操作盤にロボット装置に装備されたカメラによって得られる画像を表示するものがある。しかしながら、特に、視野の限られたカメラだけではユーザがロボット装置周辺の環境を把握してロボット装置を操作することは困難であった。しかし、本実施の形態のように、ロボット装置913に装備されたCCD等のカメラからのカメラ画像901のみのデータで遠隔操作する従来のロボット制御よりも、遠隔操作用の操作盤900に環境地図910を表示することによって、ロボット制御の操作性が飛躍的に向上する。
【0075】
ここで、ロボットの姿勢情報が変化しても環境地図を更新しないものとして説明したが、通常、ロボット装置においてはCCDカメラ等の撮像装置は頭部ユニット前面に設けられており、カメラ画像901はロボット装置の前方の画像を表示する。従って、姿勢情報が変化してロボット装置の向きが例えば180°回転した場合、カメラ画像と環境地図との方向が逆になる。よって、姿勢情報が、例えば45°又は90°等、所定の角度以上回転した場合は、この回転に伴い環境地図を回転させることにより、更にロボット制御の操作性が向上する。
【0076】
次に、ランドマーク位置検出部CLS340は、図18に示すように、例えば、グリーン部分1001、ピンク部分1002、又はブルー部分1003等のカラーを有する人工的なカラーランドマーク1004を含む環境において、ロボット装置1のセンサ情報と、ロボット装置1が行った動作情報によって、ロボット装置の自己位置(位置及び姿勢)を同定する。
【0077】
例えば、2次元的な作業空間上では、略等間隔状にグリッド(x,y)を設け、各グリッドの位置l(localization)毎にロボット装置が存在する確率p(l)を管理する。この存在確率p(l)は、ロボット装置の移動(move)、即ち内界観測情報a、又はランドマークの観測、即ち外界観測情報sの入力に応じて更新される。
【0078】
存在確率p(l)は、ロボット装置の以前の状態、即ち自己位置l'における存在確率p(l')と、以前の状態l'において移動aを行ったときに状態lになるという遷移確率p(l|a,l')に依拠する。即ち、これまでの各状態l'になる確率p(l')と、状態l'において移動aを行ったときに状態lになるという遷移確率p(l|a,l')の積を加算していく(若しくは積分する)ことによって、現在の状態、即ち自己位置lになるという存在確率p(l)に収束する。従って、外界観測結果としてのロボット装置の移動aが観測されたときに
は、各グリッドでは、下記数式(5)に従ってロボット装置の存在確率p(l)を更新することができる。
【0079】
【数5】
Figure 0003945279
【0080】
また、状態、即ち自己位置lにロボット装置が存在するという存在確率p(l)は、存在確率p(l)とこの状態lにおいてランドマークを観察するという遷移確率p(s|l)に依拠する。したがって、状態lにおいてランドマークの観測、即ち外界観測情報sが入力された場合には、下式に従ってロボット装置の存在確率p(l)を更新することができる。但し、下記数式(4)に示すように右辺では、正規化のため、ランドマークを観察するという確率p(s)で除して正規化している。
【0081】
【数6】
Figure 0003945279
【0082】
図19は、マルコフ・ローカリゼーションと拡張カルマン・フィルタを併用したランドマークセンサCLS(自己位置同定システム)340の機能構成を模式的に示している。同図に示すように、このランドマークセンサCLS340は、マルコフ・ローカリゼーション部(ML)342と、拡張カルマン・フィルタ部(EKL)343と、拡張カルマン・フィルタ部343の動作を制御するEKL制御部344とで構成されている。
【0083】
マルコフ・ローカリゼーション部342は、作業空間内の自分の位置を離散的なグリッド上の自己位置確率密度分布として保持し、ランドマークの観測に関する外界観測情報sと、ロボット装置自身の動作に関する内界観測情報aを入力して、自己位置確率密度分布の更新を行う。そして、各時刻において、自己位置確率密度分布の最も高い値を持つグリッドを自己位置の推定結果としてEKL制御部344に出力する。
【0084】
図20は、マルコフ・ローカリゼーション部342により求められた各グリッド上での自己位置確率密度分布を表している。同図では、各グリッドにおける確率密度を濃淡により表現している。最も色が濃い、即ち自己位置確率密度分布が最も高い値を有するグリッドが自己位置の推定結果となる。
【0085】
このマルコフ・ローカリゼーションによる自己位置同定は、センサのノイズに対してロバストであり、同定解の精度は粗いが解の収束速度が速いことを主な特徴とする。
【0086】
一方、図19に示す拡張カルマン・フィルタ部343は、自己位置を状態変数[x,y,θ]を実測値として保持し、環境内に設置されたカラーランドマーク1004を観測すると、ランドマークからの相対位置に基づいて自己位置を推定する。また、自身の動作情報を観測すると、その動作情報に基づいて状態量の推定を行う。
【0087】
拡張カルマン・フィルタ部343は、ロボット装置自身の動作情報aと状態、即ち、自己位置lとの関係を規定した状態モデルと、自己位置lとランドマークの観測情報sとの関係を規定した観測モデルとで構成されている。
【0088】
状態モデルは、ロボット装置が状態(自己位置)lにおいて動作aを行った場合における理論的な状態lを与える遷移関数F(l,a)を備えている。実際には理論的な状態lに対してノイズ成分wが重畳されることから、ロボット装置の状態lは状態モデルにより下記数式(7)のように収束する。
【0089】
【数7】
Figure 0003945279
【0090】
また、観測モデルは、ロボット装置が状態、即ち自己位置iにおいて、ある既知の環境Env(例えばランドマークの位置など)に関する観測の理論値sを与える観測関数H(Env,l)を備えている。実際には観測の理論値に対してノイズ成分vが重畳されることから、観測値sは観測モデルにより下記数式(8)のように収束する。
【0091】
【数8】
Figure 0003945279
【0092】
なお、状態l並びに観測sに重畳されるそれぞれのノイズw及びvは、ここではゼロを中央値とするガウス分布として仮定する。
【0093】
ロボット装置自身の動作情報aと自己位置lとの関係を規定した状態モデルと自己位置lとランドマークの観測情報sとの関係を規定した観測モデルを備えた拡張カルマン・フィルタ部343において、動作情報aは内界観測結果として、ランドマークの観測情報sは外界観測結果として、夫々既知である。従って、ロボット装置の自己位置同定を、ロボット装置の状態lをロボット装置の動作情報a及び観測情報sにより推定するという問題に帰着することができる。ここでは、ロボット装置の動作a、状態l、及び観測sをそれぞれ下記に示すガウス分布として表現することができる。
【0094】
【数9】
Figure 0003945279
【0095】
ある時点でのロボット装置の状態lがある中央値と及び共分散を有するガウス分布をとるものとして推定する。そして、ロボット装置の動作aが観測されたときには、状態lの推定値に関する中央値並びに共分散を下記数式(9−1),(9−2)により更新することができる。
【0096】
【数10】
Figure 0003945279
【0097】
ここで、▽Fl,▽Faは、下記とする。
【0098】
【数11】
Figure 0003945279
【0099】
同様に、ある時点でのロボット装置の状態lがある中央値及び共分散を有するガウス分布をとるものとして推定する。そして、ランドマークの観測情報sが観測されたときには、状態lの推定値に関する中央値並びに共分散を下記数式(10−1),(10−2)により更新することができる。
【0100】
【数12】
Figure 0003945279
【0101】
ここで、各パラメータは下記とする。
【0102】
【数13】
Figure 0003945279
【0103】
拡張カルマン・フィルタ343はセンサ情報に対するロバスト性に優れているので、拡張カルマン・フィルタ部343の推定結果は、ランドマークセンサCLS340全体の出力としている。
【0104】
EKL制御部344は、マルコフ・ローカリゼーション部342の出力結果に応じて拡張カルマン・フィルタ部344の動作を制御する。より具体的には、マルコフ・ローカリゼーション部342の自己位置推定結果に基づいて、ランドマークの観測情報sに関する妥当性を検証する。観測情報sの妥当性は、マルコフ・ローカリゼーション部342において最大の存在確率となるグリッド位置mlpにおいてランドマークを観測する確率p(s|mlp)が所定の閾値パラメータthreshobsを越えたかどうかで判断することができる。
【0105】
グリッド位置mlpにおいてランドマークを観測する確率p(s|mlp)が閾値パラメータthreshobsを下回る場合には、センサ・ノイズに対してロバストなマルコフ・ローカリゼーション部342においてさえ、センサ・ノイズのために同定解が充分に収束していないことが推測される。このような場合、センサ・ノイズに対するロバスト性が低い拡張カルマン・フィルタ部343において自己位置を推定しても、精度が高い解が得られず、むしろ演算時間を浪費するだけである。このため、観測情報sが妥当でないと判断された場合には、切換器345を用いて拡張カルマン・フィルタ部343への外界観測情報s、即ちランドマークの観測情報の入力を遮断して、拡張カルマン・フィルタ部343における自己位置推定値の更新を停止させる。
【0106】
また、EKL制御部344は、拡張カルマン・フィルタ部343の自己位置推定結果の妥当性も検証する。自己位置推定結果の妥当性は、推定された状態lの中央値及び共分散を用いて、マルコフ・ローカリゼーション部342から出力される存在確率p(l)との分布比較テストにより判断することができる。分布比較テストの一例は、カイ自乗テストchi−square−test(ml,ekf)である。
【0107】
分布比較テストによりマルコフ・ローカリゼーション部342と拡張カルマン・フィルタ部343との各確率分布が類似していない場合には、センサ・ノイズに対するロバスト性が低い拡張カルマン・フィルタ部343における自己位置推定値の方が、センサ・ノイズの影響により妥当でないと判断することができる。このような場合、EKL制御部344は拡張カルマン・フィルタ部343の再初期化を行わせる。何故ならば、拡張カルマン・フィルタは再復帰に多大な時間を要するからである。
【0108】
次に、ランドマークセンサCLS340の動作について説明する。図21は、ランドマークセンサCLS340の動作を示すフローチャートである。図21に示すように、ロボット装置1の移動に関する内界観測情報aがランドマークセンサCLS340に入力されると、まずマルコフ・ローカリゼーション部342において、上記数式(5)を用いて自己位置推定値の更新処理が行われる(ステップS201)。次いで、拡張カルマン・フィルタ部343において、上記数式数(9)を用いて自己位置推定値の更新処理が行われる(ステップS202)。
【0109】
また、ランドマークの観測に関する外界観測情報sがランドマークセンサCLS340に入力されると、まずマルコフ・ローカリゼーション部342において、上記数式(6)を用いて、自己位置推定値の更新処理が行われる(ステップS211)。
【0110】
マルコフ・ローカリゼーション部342の出力結果は、EKL制御部344に入力されて、観測情報sの妥当性が検証される(ステップS212)。観測情報sの妥当性は、マルコフ・ローカリゼーション部342において最大の存在確率となるグリッド位置mlpにおいてランドマークを観測する確率p(s|mlp)が所定の閾値パラメータthreshobsを越えたかどうかで判断することができる。
【0111】
グリッド位置mlpにおいてランドマークを観測する確率p(s|mlp)が閾値パラメータthreshobsを下回る場合には、センサ・ノイズに対してロバストなマルコフ・ローカリゼーション部342においてさえ、センサ・ノイズのために同定解が充分に収束していないことが推測される。このような場合、センサ・ノイズに対するロバスト性が低い拡張カルマン・フィルタ部343において自己位置を推定しても、精度のよい解が得られず、むしろ演算時間を浪費するだけである。このため、観測情報sが妥当でないと判断された場合には、切換器345を用いて拡張カルマン・フィルタ部343への外界観測情報s、即ちランドマークの観測情報の入力を遮断して、拡張カルマン・フィルタ部343における自己位置推定値の更新を停止させる。
【0112】
他方、観測情報sを検証した結果、妥当性を満たす、即ちグリッド位置mlpにおいてランドマークを観測する確率p(s|mlp)が閾値パラメータthreshobsを上回る場合には、さらに拡張カルマン・フィルタ部343において、上記数式(10−1),(10−2)を用いて更新処理が行われる(ステップS213)。
【0113】
拡張カルマン・フィルタ部343による自己位置推定の結果は、EKL制御部344に入力されて、その妥当性が検証される(ステップS214)。拡張カルマン・フィルタ部343による自己位置推定結果の妥当性は、推定された状態lの中央値及び共分散を用いて、マルコフ・ローカリゼーション部342から出力される存在確率p(l)との分布比較テストにより判断することができる。分布比較テストの一例は、カイ自乗テストchi−square−test(ml,ekf)である。
【0114】
分布比較テストによりマルコフ・ローカリゼーション部342と拡張カルマン・フィルタ部343それぞれの確率分布が類似していない場合には、センサ・ノイズに対するロバスト性が低い拡張カルマン・フィルタ部343における自己位置推定値の方が、センサ・ノイズの影響により妥当でないと判断することができる。このような場合、EKL制御部344は拡張カルマン・フィルタ部343の再初期化を行わせる(ステップS215)。何故ならば、拡張カルマン・フィルタは再復帰に多大な時間を要するからである。
【0115】
このようにして、ランドマークセンサCLS340では、広い範囲で比較的短い探索時間で探索を行う大域探索と高精度だが探索時間を要する局所的探索とを併用して、高精度で、高速且つロバストな自己位置同定を行うことができる。
次に、行動決定部SBL360は、障害物グリッド算出部OG330からの障害物情報331により、ロボット装置1の周囲に存在する障害物に関する認識結果を取得し、絶対座標算出部LZ350から現在のロボット装置1の絶対座標を取得することにより、絶対座標系又はロボット装置中心のロボット中心座標系で与えられた目標地点に対して障害物に衝突せずに歩行可能な経路を生成し、経路に応じて経路を遂行する動作コマンドを発行する。即ち、入力データから状況に応じてロボット装置1が取るべき行動を決定し、その行動列を出力する。ここで、障害物グリッド算出部OG330の、障害物情報331に基づいた処理については後述する。
【0116】
障害物グリッド算出部OG330からの障害物情報331により生成される障害物地図上の点は、図22に示すように以下の3つの種類に分類される。
【0117】
第1の点は、障害物の存在する点(図中の黒色で表される点)である。第2の点は、自由空間(障害物が存在しない空間)上の点(図中の白で表される点)である。そして、第3の点は、未観測領域上の点(図中の斜線で表される点)である。
【0118】
次に、前記経路計画決定部SBL360が採用する経路計画アルゴリズムを図23のフローチャートに示し、以下に詳細を説明する。
先ず、現在位置から目的位置までを結ぶ直線経路の周辺の障害物地図が作成されるように、視線を目的地方向に向ける(ステップS71)。そして距離画像を観測し、距離計測を行い、障害物地図を作成(更新)する(ステップS72)。
【0119】
次に、生成された障害物地図において、未観測領域と自由空間領域を移動可能領域とみなして経路計画を行う(ステップS73)。
【0120】
この経路計画としては、例えば経路全体のコストを最小化するA探索(Asearch)いう方法を用いる。このA探索は、評価関数としてfを用い、h関数が許容的であるような最良優先探索である。いかなるヒューリスティック関数に対しても効率最適という点を用いている。
【0121】
このステップS73にて例えばA探索を適用することにより生成された経路が移動可能であるな否かをステップS74にてチェックし、障害物を回避することのできる経路が計画できなかった場合(NO)には、これ以上観測を続けても移動可能な経路が得られる可能性がないため、その旨を告げて経路計画を終了する(ステップS75)。
【0122】
ステップS73にて移動可能経路が例えば前記A探索を適用して計画できた場合(YES)には、ステップS76に進み、出力された経路上に未観測領域が含まれるか否かを検索する。このステップS76にて経路上に未観測領域が含まれなかった場合(NO)には、ステップS77にて目的地までの経路計画として移動可能経路を出力する。ステップS76にて未観測領域が含まれる場合(YES)には、ステップS78に進んで現在位置から未観測領域までの歩数を計算し、その歩数が閾値を超えるか否かをチェックする。
【0123】
ステップS78において歩数が閾値を超える場合(YES)には、ステップS79により未知領域までの移動可能経路を出力する。一方、ステップS78において未知観測領域までの歩数が閾値に満たない場合(NO)は、未観測領域が距離観測されるように視線方向の制御を行って再観測を行い(ステップS80)、再び障害物地図の更新を行う。
【0124】
以上のような経路計画アルゴリズムを採用した経路計画決定部SBL360は、未観測領域と自由空間領域を移動可能領域とみなして経路計画を行い、出力された経路上に含まれる未観測領域部のみを再観測することにより、目的地に移動する際に不必要な観測及び距離画像計算処理を行わなわず、効率的で短時間に移動経路計画を生成することが可能となる。
【0125】
以下、本発明の実施の形態における上述した位置認識装置を搭載した2足歩行タイプのロボット装置について詳細に説明する。この人間型のロボット装置は、住環境その他の日常生活上の様々な場面における人的活動を支援する実用ロボットであり、内部状態(怒り、悲しみ、喜び、楽しみ等)に応じて行動できるほか、人間が行う基本的な動作を表出できるエンターテインメントロボットである。
【0126】
図23に示すように、ロボット装置1は、体幹部ユニット2の所定の位置に頭部ユニット3が連結されると共に、左右2つの腕部ユニット4R/Lと、左右2つの脚部ユニット5R/Lが連結されて構成されている(但し、R及びLの各々は、右及び左の各々を示す接尾辞である。以下において同じ。)。
【0127】
このロボット装置1が具備する関節自由度構成を図25に模式的に示す。頭部ユニット3を支持する首関節は、首関節ヨー軸101と、首関節ピッチ軸102と、首関節ロール軸103という3自由度を有している。
【0128】
また、上肢を構成する各々の腕部ユニット4R/Lは、肩関節ピッチ軸107と、肩関節ロール軸108と、上腕ヨー軸109と、肘関節ピッチ軸110と、前腕ヨー軸111と、手首関節ピッチ軸112と、手首関節ロール輪113と、手部114とで構成される。手部114は、実際には、複数本の指を含む多関節・多自由度構造体である。ただし、手部114の動作は、ロボット装置1の姿勢制御や歩行制御に対する寄与や影響が少ないので、本明細書ではゼロ自由度と仮定する。したがって、各腕部は7自由度を有するとする。
【0129】
また、体幹部ユニット2は、体幹ピッチ軸104と、体幹ロール軸105と、体幹ヨー軸106という3自由度を有する。
【0130】
また、下肢を構成する各々の脚部ユニット5R/Lは、股関節ヨー軸115と、股関節ピッチ軸116と、股関節ロール軸117と、膝関節ピッチ軸118と、足首関節ピッチ軸119と、足首関節ロール軸120と、足部121とで構成される。本明細書中では、股関節ピッチ軸116と股関節ロール軸117の交点は、ロボット装置1の股関節位置を定義する。人体の足部121は、実際には多関節・多自由度の足底を含んだ構造体であるが、ロボット装置1の足底は、ゼロ自由度とする。したがって、各脚部は、6自由度で構成される。
【0131】
以上を総括すれば、ロボット装置1全体としては、合計で3+7×2+3+6×2=32自由度を有することになる。ただし、エンターテインメント向けのロボット装置1が必ずしも32自由度に限定されるわけではない。設計・制作上の制約条件や要求仕様等に応じて、自由度、即ち関節数を適宜増減することができることはいうまでもない。
【0132】
上述したようなロボット装置1がもつ各自由度は、実際にはアクチュエータを用いて実装される。外観上で余分な膨らみを排してヒトの自然体形状に近似させること、2足歩行という不安定構造体に対して姿勢制御を行うことなどの要請から、アクチュエータは小型且つ軽量であることが好ましい。
【0133】
図26には、ロボット装置1の制御システム構成を模式的に示している。同図に示すように、ロボット装置1は、ヒトの四肢を表現した体幹部ユニット2,頭部ユニット3,腕部ユニット4R/L,脚部ユニット5R/Lと、各ユニット間の協調動作を実現するための適応制御を行う制御ユニット10とで構成される。
【0134】
ロボット装置1全体の動作は、制御ユニット10によって統括的に制御される。制御ユニット10は、CPU(Central Processing Unit)や、DRAM、フラッシュROM等の主要回路コンポーネント(図示しない)で構成される主制御部11と、電源回路やロボット装置1の各構成要素とのデータやコマンドの授受を行うインターフェイス(何れも図示しない)などを含んだ周辺回路12とで構成される。
【0135】
この制御ユニット10の設置場所は、特に限定されない。図26では体幹部ユニット2に搭載されているが、頭部ユニット3に搭載してもよい。あるいは、ロボット装置1外に制御ユニット10を配備して、ロボット装置1の機体とは有線又は無線で交信するようにしてもよい。
【0136】
図26に示したロボット装置1内の各関節自由度は、それぞれに対応するアクチュエータによって実現される。即ち、頭部ユニット3には、首関節ヨー軸101、首関節ピッチ軸102、首関節ロール軸103の各々を表現する首関節ヨー軸アクチュエータA2、首関節ピッチ軸アクチュエータA3、首関節ロール軸アクチュエータA4が配設されている。
【0137】
また、頭部ユニット3には、外部の状況を撮像するためのCCD(Charge Coupled Device)カメラが設けられているほか、前方に位置する物体までの距離を測定するための距離センサ、外部音を集音するためのマイク、音声を出力するためのスピーカ、使用者からの「撫でる」や「叩く」といった物理的な働きかけにより受けた圧力を検出するためのタッチセンサ等が配設されている。
【0138】
また、体幹部ユニット2には、体幹ピッチ軸104、体幹ロール軸105、体幹ヨー軸106の各々を表現する体幹ピッチ軸アクチュエータA5、体幹ロール軸アクチュエータA6、体幹ヨー軸アクチュエータA7が配設されている。また、体幹部ユニット2には、このロボット装置1の起動電源となるバッテリを備えている。このバッテリは、充放電可能な電池によって構成されている。
【0139】
また、腕部ユニット4R/Lは、上腕ユニット41R/Lと、肘関節ユニット42R/Lと、前腕ユニット43R/Lに細分化されるが、肩関節ピッチ軸107、肩関節ロール軸108、上腕ヨー軸109、肘関節ピッチ軸110、前腕ヨー軸111、手首関節ピッチ軸112、手首関節ロール軸113の各々表現する肩関節ピッチ軸アクチュエータA8、肩関節ロール軸アクチュエータA9、上腕ヨー軸アクチュエータA10、肘関節ピッチ軸アクチュエータA11、肘関節ロール軸アクチュエータA12、手首関節ピッチ軸アクチュエータA13、手首関節ロール軸アクチュエータA14が配備されている。
【0140】
また、脚部ユニット5R/Lは、大腿部ユニット51R/Lと、膝ユニット52R/Lと、脛部ユニット53R/Lに細分化されるが、股関節ヨー軸115、股関節ピッチ軸116、股関節ロール軸117、膝関節ピッチ軸118、足首関節ピッチ軸119、足首関節ロール軸120の各々を表現する股関節ヨー軸アクチュエータA16、股関節ピッチ軸アクチュエータA17、股関節ロール軸アクチュエータA18、膝関節ピッチ軸アクチュエータA19、足首関節ピッチ軸アクチュエータA20、足首関節ロール軸アクチュエータA21が配備されている。各関節に用いられるアクチュエータA2,A3・・・は、より好ましくは、ギア直結型で旦つサーボ制御系をワンチップ化してモータ・ユニット内に搭載したタイプの小型ACサーボ・アクチュエータで構成することができる。
【0141】
体幹部ユニット2、頭部ユニット3、各腕部ユニット4R/L、各脚部ユニット5R/Lなどの各機構ユニット毎に、アクチュエータ駆動制御部の副制御部20,21,22R/L,23R/Lが配備されている。さらに、各脚部ユニット5R/Lの足底が着床したか否かを検出する接地確認センサ30R/Lを装着するとともに、体幹部ユニット2内には、姿勢を計測する姿勢センサ31を装備している。
【0142】
接地確認センサ30R/Lは、例えば足底に設置された近接センサ又はマイクロ・スイッチなどで構成される。また、姿勢センサ31は、例えば、加速度センサとジャイロ・センサの組み合わせによって構成される。
【0143】
接地確認センサ30R/Lの出力によって、歩行・走行などの動作期間中において、左右の各脚部が現在立脚又は遊脚何れの状態であるかを判別することができる。また、姿勢センサ31の出力により、体幹部分の傾きや姿勢を検出することができる。
【0144】
主制御部11は、各センサ30R/L,31の出力に応答して制御目標をダイナミックに補正することができる。より具体的には、副制御部20,21,22R/L,23R/Lの各々に対して適応的な制御を行い、ロボット装置1の上肢、体幹、及び下肢が協調して駆動する全身運動パターンを実現できる。
【0145】
ロボット装置1の機体上での全身運動は、足部運動、ZMP(Zero Moment Point)軌道、体幹運動、上肢運動、腰部高さなどを設定するとともに、これらの設定内容にしたがった動作を指示するコマンドを各副制御部20,21,22R/L,23R/Lに転送する。そして、各々の副制御部20,21,・・・等では、主制御部11からの受信コマンドを解釈して、各アクチュエータA2,A3・・・等に対して駆動制御信号を出力する。ここでいう「ZMP」とは、歩行中の床反力によるモーメントがゼロとなる床面上の点のことであり、また、「ZMP軌道」とは、例えばロボット装置1の歩行動作期間中にZMPが動く軌跡を意味する。なお、ZMPの概念並びにZMPを歩行ロボットの安定度判別規範に適用する点については、Miomir Vukobratovic著“LEGGED LOCOMOTION ROBOTS”(加藤一郎外著『歩行ロボットと人工の足』(日刊工業新聞社))に記載されている。
【0146】
以上のように、ロボット装置1は、各々の副制御部20,21,・・・等が、主制御部11からの受信コマンドを解釈して、各アクチュエータA2,A3・・・に対して駆動制御信号を出力し、各ユニットの駆動を制御している。これにより、ロボット装置1は、目標の姿勢に安定して遷移し、安定した姿勢で歩行できる。
【0147】
また、ロボット装置1における制御ユニット10では、上述したような姿勢制御のほかに、加速度センサ、タッチセンサ、接地確認センサ等の各種センサ、及びCCDカメラからの画像情報、マイクからの音声情報等を統括して処理している。制御ユニット10では、図示しないが加速度センサ、ジャイロ・センサ、タッチセンサ、距離センサ、マイク、スピーカなどの各種センサ、各アクチュエータ、CCDカメラ及びバッテリが各々対応するハブを介して主制御部11と接続されている。
【0148】
主制御部11は、上述の各センサから供給されるセンサデータや画像データ及び音声データを順次取り込み、これらをそれぞれ内部インターフェイスを介してDRAM内の所定位置に順次格納する。また、主制御部11は、バッテリから供給されるバッテリ残量を表すバッテリ残量データを順次取り込み、これをDRAM内の所定位置に格納する。DRAMに格納された各センサデータ、画像データ、音声データ及びバッテリ残量データは、主制御部11がこのロボット装置1の動作制御を行う際に利用される。
【0149】
主制御部11は、ロボット装置1の電源が投入された初期時、制御プログラムを読み出し、これをDRAMに格納する。また、主制御部11は、上述のように主制御部11よりDRAMに順次格納される各センサデータ、画像データ、音声データ及びバッテリ残量データに基づいて自己及び周囲の状況や、使用者からの指示及び働きかけの有無などを判断する。
【0150】
さらに、主制御部11は、この判断結果及びDRAMに格納した制御プログラムに基づいて自己の状況に応じて行動を決定するとともに、当該決定結果に基づいて必要なアクチュエータを駆動させることによりロボット装置1に、いわゆる「身振り」、「手振り」といった行動をとらせる。
【0151】
このようにしてロボット装置1は、制御プログラムに基づいて自己及び周囲の状況を判断し、使用者からの指示及び働きかけに応じて自律的に行動できる。
【0152】
ところで、このロボット装置1は、内部状態に応じて自律的に行動することができる。そこで、ロボット装置1における制御プログラムのソフトウェア構成例について、図27乃至図32を用いて説明する。なお、この制御プログラムは、上述したように、予めフラッシュROM12に格納されており、ロボット装置1の電源投入初期時において読み出される。
【0153】
図27において、デバイス・ドライバ・レイヤ40は、制御プログラムの最下位層に位置し、複数のデバイス・ドライバからなるデバイス・ドライバ・セット41から構成されている。この場合、各デバイス・ドライバは、CCDカメラやタイマ等の通常のコンピュータで用いられるハードウェアに直接アクセスすることを許されたオブジェクトであり、対応するハードウェアからの割り込みを受けて処理を行う。
【0154】
また、ロボティック・サーバ・オブジェクト42は、デバイス・ドライバ・レイヤ40の最下位層に位置し、例えば上述の各種センサやアクチュエータ281〜28n等のハードウェアにアクセスするためのインターフェイスを提供するソフトウェア群でなるバーチャル・ロボット43と、電源の切換えなどを管理するソフトウェア群でなるパワーマネージャ44と、他の種々のデバイス・ドライバを管理するソフトウェア群でなるデバイス・ドライバ・マネージャ45と、ロボット装置1の機構を管理するソフトウェア群でなるデザインド・ロボット46とから構成されている。
【0155】
マネージャ・オブジェクト47は、オブジェクト・マネージャ48及びサービス・マネージャ49から構成されている。オブジェクト・マネージャ48は、ロボティック・サーバ・オブジェクト42、ミドル・ウェア・レイヤ50、及びアプリケーション・レイヤ51に含まれる各ソフトウェア群の起動や終了を管理するソフトウェア群であり、サービス・マネージャ49は、メモリカードに格納されたコネクションファイルに記述されている各オブジェクト間の接続情報に基づいて各オブジェクトの接続を管理するソフトウェア群である。
【0156】
ミドル・ウェア・レイヤ50は、ロボティック・サーバ・オブジェクト42の上位層に位置し、画像処理や音声処理などのこのロボット装置1の基本的な機能を提供するソフトウェア群から構成されている。また、アプリケーション・レイヤ51は、ミドル・ウェア・レイヤ50の上位層に位置し、当該ミドル・ウェア・レイヤ50を構成する各ソフトウェア群によって処理された処理結果に基づいてロボット装置1の行動を決定するためのソフトウェア群から構成されている。
【0157】
なお、ミドル・ウェア・レイヤ50及びアプリケーション・レイヤ51の具体なソフトウェア構成をそれぞれ図28に示す。
【0158】
ミドル・ウェア・レイヤ50は、図28に示すように、騒音検出用、温度検出用、明るさ検出用、音階認識用、距離検出用、姿勢検出用、タッチセンサ用、動き検出用及び色認識用の各信号処理モジュール60〜68並びに入力セマンティクスコンバータモジュール69などを有する認識系70と、出力セマンティクスコンバータモジュール78並びに姿勢管理用、トラッキング用、モーション再生用、歩行用、転倒復帰用、LED点灯用及び音再生用の各信号処理モジュール71〜77などを有する出力系79とから構成されている。
【0159】
認識系70の各信号処理モジュール60〜68は、ロボティック・サーバ・オブジェクト42のバーチャル・ロボット43によりDRAMから読み出される各センサデータや画像データ及び音声データのうちの対応するデータを取り込み、当該データに基づいて所定の処理を施して、処理結果を入力セマンティクスコンバータモジュール69に与える。ここで、例えば、バーチャル・ロボット43は、所定の通信規約によって、信号の授受或いは変換をする部分として構成されている。
【0160】
入力セマンティクスコンバータモジュール69は、これら各信号処理モジュール60〜68から与えられる処理結果に基づいて、「うるさい」、「暑い」、「明るい」、「ボールを検出した」、「転倒を検出した」、「撫でられた」、「叩かれた」、「ドミソの音階が聞こえた」、「動く物体を検出した」又は「障害物を検出した」などの自己及び周囲の状況や、使用者からの指令及び働きかけを認識し、認識結果をアプリケーション・レイヤ41に出力する。
【0161】
アプリケーション・レイヤ51は、図29に示すように、行動モデルライブラリ80、行動切換モジュール81、学習モジュール82、感情モデル83及び本能モデル84の5つのモジュールから構成されている。
【0162】
行動モデルライブラリ80には、図30に示すように、「バッテリ残量が少なくなった場合」、「転倒復帰する」、「障害物を回避する場合」、「感情を表現する場合」、「ボールを検出した場合」などの予め選択されたいくつかの条件項目にそれぞれ対応させて、それぞれ独立した行動モデルが設けられている。
【0163】
そして、これら行動モデルは、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュール69から認識結果が与えられたときや、最後の認識結果が与えられてから一定時間が経過したときなどに、必要に応じて後述のように感情モデル83に保持されている対応する情動のパラメータ値や、本能モデル84に保持されている対応する欲求のパラメータ値を参照しながら続く行動をそれぞれ決定し、決定結果を行動切換モジュール81に出力する。
【0164】
なお、この実施の形態の場合、各行動モデルは、次の行動を決定する手法として、図31に示すような1つのノード(状態)NODE0〜NODEnから他のどのノードNODE0〜NODEnに遷移するかを各ノードNODE0〜NODEnに間を接続するアークARC1〜ARCn1に対してそれぞれ設定された遷移確率P1〜Pnに基づいて確率的に決定する有限確率オートマトンと呼ばれるアルゴリズムを用いる。
【0165】
具体的に、各行動モデルは、それぞれ自己の行動モデルを形成するノードNODE0〜NODEnにそれぞれ対応させて、これらノードNODE0〜NODEn毎に図23に示すような状態遷移表90を有している。
【0166】
この状態遷移表90では、そのノードNODE0〜NODEnにおいて遷移条件とする入力イベント(認識結果)が「入力イベント名」の列に優先順に列記され、その遷移条件についてのさらなる条件が「データ名」及び「データ範囲」の列における対応する行に記述されている。
【0167】
したがって、図32の状態遷移表90で表されるノードNODE100では、「ボールを検出(BALL)」という認識結果が与えられた場合に、当該認識結果とともに与えられるそのボールの「大きさ(SIZE)」が「0から1000」の範囲であることや、「障害物を検出(OBSTACLE)」という認識結果が与えられた場合に、当該認識結果とともに与えられるその障害物までの「距離(DISTANCE)」が「0から100」の範囲であることが他のノードに遷移するための条件となっている。
【0168】
また、このノードNODE100では、認識結果の入力がない場合においても、行動モデルが周期的に参照する感情モデル83及び本能モデル84にそれぞれ保持された各情動及び各欲求のパラメータ値のうち、感情モデル83に保持された「喜び(Joy)」、「驚き(Surprise)」又は「悲しみ(Sadness)」の何れかのパラメータ値が「50から100」の範囲であるときには他のノードに遷移することができるようになっている。
【0169】
また、状態遷移表90では、「他のノードヘの遷移確率」の欄における「遷移先ノード」の行にそのノードNODE0〜NODEnから遷移できるノード名が列記されているとともに、「入力イベント名」、「データ名」及び「データの範囲」の列に記述された全ての条件が揃ったときに遷移できる他の各ノードNODE0〜NODEnへの遷移確率が「他のノードヘの遷移確率」の欄内の対応する箇所にそれぞれ記述され、そのノードNODE0〜NODEnに遷移する際に出力すべき行動が「他のノードヘの遷移確率」の欄における「出力行動」の行に記述されている。なお、「他のノードヘの遷移確率」の欄における各行の確率の和は100[%]となっている。
【0170】
したがって、図32の状態遷移表90で表されるノードNODE100では、例えば「ボールを検出(BALL)」し、そのボールの「SIZE(大きさ)」が「0から1000」の範囲であるという認識結果が与えられた場合には、「30[%]」の確率で「ノードNODE120(node 120)」に遷移でき、そのとき「ACTION1」の行動が出力されることとなる。
【0171】
各行動モデルは、それぞれこのような状態遷移表90として記述されたノードNODE0〜 NODEnが幾つも繋がるようにして構成されており、入力セマンティクスコンバータモジュール69から認識結果が与えられたときなどに、対応するノードNODE0〜NODEnの状態遷移表を利用して確率的に次の行動を決定し、決定結果を行動切換モジュール81に出力するようになされている。
【0172】
図30に示す行動切換モジュール81は、行動モデルライブラリ80の各行動モデルからそれぞれ出力される行動のうち、予め定められた優先順位の高い行動モデルから出力された行動を選択し、当該行動を実行すべき旨のコマンド(以下、行動コマンドという。)をミドル・ウェア・レイヤ50の出力セマンティクスコンバータモジュール78に送出する。なお、この実施の形態においては、図30において下側に表記された行動モデルほど優先順位が高く設定されている。
【0173】
また、行動切換モジュール81は、行動完了後に出力セマンティクスコンバータモジュール78から与えられる行動完了情報に基づいて、その行動が完了したことを学習モジュール82、感情モデル83及び本能モデル84に通知する。
【0174】
一方、学習モジュール82は、入力セマンティクスコンバータモジュール69から与えられる認識結果のうち、「叩かれた」や「撫でられた」など、使用者からの働きかけとして受けた教示の認識結果を入力する。
【0175】
そして、学習モジュール82は、この認識結果及び行動切換えモジュール71からの通知に基づいて、「叩かれた(叱られた)」ときにはその行動の発現確率を低下させ、「撫でられた(誉められた)」ときにはその行動の発現確率を上昇させるように、行動モデルライブラリ70における対応する行動モデルの対応する遷移確率を変更する。
【0176】
他方、感情モデル83は、「喜び(Joy)」、「悲しみ(Sadness)」、「怒り(Anger)」、「驚き(Surprise)」、「嫌悪(Disgust)」及び「恐れ(Fear)」の合計6つの情動について、各情動毎にその情動の強さを表すパラメータを保持している。そして、感情モデル83は、これら各情動のパラメータ値を、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュール69から与えられる「叩かれた」及び「撫でられた」などの特定の認識結果や、経過時間及び行動切換モジュール81からの通知などに基づいて周期的に更新する。
【0177】
具体的には、感情モデル83は、入力セマンティクスコンバータモジュール69から与えられる認識結果と、そのときのロボット装置1の行動と、前回更新してからの経過時間となどに基づいて所定の演算式により算出されるそのときのその情動の変動量を△E[t]、現在のその情動のパラメータ値をE[t]、その情動の感度を表す係数をkeとして、下記数式(11)によって次の周期におけるその情動のパラメータ値E[t+1]を算出し、これを現在のその情動のパラメータ値E[t]と置き換えるようにしてその情動のパラメータ値を更新する。また、感情モデル83は、これと同様にして全ての情動のパラメータ値により更新する。
【0178】
【数14】
Figure 0003945279
【0179】
なお、各認識結果や出力セマンティクスコンバータモジュール78からの通知が各情動のパラメータ値の変動量△E[t]にどの程度の影響を与えるかは予め決められており、例えば「叩かれた」といった認識結果は「怒り」の情動のパラメータ値の変動量△E[t]に大きな影響を与え、「撫でられた」といった認識結果は「喜び」の情動のパラメータ値の変動量△E[t]に大きな影響を与えるようになっている。
【0180】
ここで、出力セマンティクスコンバータモジュール78からの通知とは、いわゆる行動のフィードバック情報(行動完了情報)であり、行動の出現結果の情報であり、感情モデル83は、このような情報によっても感情を変化させる。これは、例えば、「叫ぶ」といった行動により怒りの感情レベルが下がるといったようなことである。なお、出力セマンティクスコンバータモジュール78からの通知は、上述した学習モジュール82にも入力されており、学習モジュール82は、その通知に基づいて行動モデルの対応する遷移確率を変更する。
【0181】
なお、行動結果のフィードバックは、行動切換モジュール81の出力(感情が付加された行動)によりなされるものであってもよい。
【0182】
一方、本能モデル84は、「運動欲(exercise)」、「愛情欲(affection)」、「食欲(appetite)」及び「好奇心(curiosity)」の互いに独立した4つの欲求について、これら欲求毎にその欲求の強さを表すパラメータを保持している。そして、本能モデル84は、これらの欲求のパラメータ値を、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュール69から与えられる認識結果や、経過時間及び行動切換モジュール81からの通知などに基づいて周期的に更新する。
【0183】
具体的には、本能モデル84は、「運動欲」、「愛情欲」及び「好奇心」については、認識結果、経過時間及び出力セマンティクスコンバータモジュール78からの通知などに基づいて所定の演算式により算出されるそのときのその欲求の変動量をΔI[k]、現在のその欲求のパラメータ値をI[k]、その欲求の感度を表す係数kiとして、所定周期で下記数式(12)を用いて次の周期におけるその欲求のパラメータ値I[k+1]を算出し、この演算結果を現在のその欲求のパラメータ値I[k]と置き換えるようにしてその欲求のパラメータ値を更新する。また、本能モデル84は、これと同様にして「食欲」を除く各欲求のパラメータ値を更新する。
【0184】
【数15】
Figure 0003945279
【0185】
なお、認識結果及び出力セマンティクスコンバータモジュール78からの通知などが各欲求のパラメータ値の変動量△I[k]にどの程度の影響を与えるかは予め決められており、例えば出力セマンティクスコンバータモジュール78からの通知は、「疲れ」のパラメータ値の変動量△I[k]に大きな影響を与えるようになっている。
【0186】
なお、この具体例においては、各情動及び各欲求(本能)のパラメータ値がそれぞれ0から100までの範囲で変動するように規制されており、また係数ke、kiの値も各情動及び各欲求毎に個別に設定されている。
【0187】
一方、ミドル・ウェア・レイヤ50の出力セマンティクスコンバータモジュール78は、図28に示すように、上述のようにしてアプリケーション・レイヤ51の行動切換モジュール81から与えられる「前進」、「喜ぶ」、「鳴く」又は「トラッキング(ボールを追いかける)」といった抽象的な行動コマンドを出力系79の対応する信号処理モジュール71〜77に与える。
【0188】
そしてこれら信号処理モジュール71〜77は、行動コマンドが与えられると当該行動コマンドに基づいて、その行動をするために対応するアクチュエータに与えるべきサーボ指令値や、スピーカから出力する音の音声データ及び又はLEDに与える駆動データを生成し、これらのデータをロボティック・サーバ・オブジェクト42のバーチャル・ロボット43及び信号処理回路を順次介して対応するアクチュエータ又はスピーカ又はLEDに順次送出する。
【0189】
このようにしてロボット装置1は、上述した制御プログラムに基づいて、自己(内部)及び周囲(外部)の状況や、使用者からの指示及び働きかけに応じた自律的な行動ができる。
【0190】
このような制御プログラムは、ロボット装置が読取可能な形式で記録された記録媒体を介して提供される。制御プログラムを記録する記録媒体としては、磁気読取方式の記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク、磁気カード)、光学読取方式の記録媒体(例えば、CD−ROM、MO、CD−R、DVD)等が考えられる。記録媒体には、半導体メモリ(いわゆるメモリカード(矩形型、正方形型など形状は問わない。)、ICカード)等の記憶媒体も含まれる。また、制御プログラムは、いわゆるインターネット等を介して提供されてもよい。
【0191】
これらの制御プログラムは、専用の読込ドライバ装置、又はパーソナルコンピュータ等を介して再生され、有線又は無線接続によってロボット装置1に伝送されて読み込まれる。また、ロボット装置1は、半導体メモリ、又はICカード等の小型化された記憶媒体のドライブ装置を備える場合、これら記憶媒体から制御プログラムを直接読み込むこともできる。
【0192】
本実施の形態においては、障害物認識装置は、多数の測定点を使って平面の検出を行うために安定した平面を抽出できる。また、画像から得られる平面候補をロボットの姿勢から得られる床面パラメータと照合することで正しい平面を選択できる。また、障害物を認識するのではなく、実質的には床面を認識するので障害物の形状や大きさに因らない認識が可能である。また、床面からの距離で障害物を表現するので細かい段差や凹みまで検出することができる。またロボットの大きさを考慮して跨いだり、くぐったりする判断も容易である。さらに、2次元床面上の障害物表現となるので経路計画などに既存の移動ロボットで用いられる手法が適用可能であるし、3次元の表現より高速に演算できる。
【0193】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明に係る障害物認識装置は、座標変換手段による座標変換結果と、平面検出手段によって検出された平面パラメータとに基づいて床面検出手段が床面を検出し、その床面の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識するので、正確に床面を抽出し、障害物を認識することができる。
【0194】
また、本発明に係る障害物認識方法は、座標変換工程による座標変換結果と、平面検出工程によって検出された平面パラメータとに基づいて床面検出工程が床面を検出し、その床面の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識するので、正確に床面を抽出し、障害物を認識することができる。
【0195】
また、本発明に係る障害物認識プログラムは、ロボット装置によって実行されることにより、座標変換工程による座標変換結果と、平面検出工程によって検出された平面パラメータとに基づいて床面検出工程が床面を検出し、その床面の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識するので、ロボット装置に正確に床面を抽出させ、障害物を認識させることができる。
【0196】
また、本発明に係るロボット装置は、座標変換手段による座標変換結果と、平面検出手段によって検出された平面パラメータとに基づいて床面検出手段が床面を検出し、その床面の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識するので、正確に床面を抽出し、障害物を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるロボット装置の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるロボット装置のソフトウェアの構成を示す模式図である。
【図3】障害物認識装置の機能ブロック図である。
【図4】平面抽出部PLEXに入力される視差画像の生成を説明するための図である。
【図5】平面抽出部PLEXが障害物を認識する処理手順を示すフローチャートである。
【図6】平面抽出部PLEXが検出する平面のパラメータを示す図である。
【図7】カメラ座標系から足底接地平面座標系への変換処理を説明するための図である。
【図8】平面抽出部PLEXにて抽出された平面上の点を示す図である。
【図9】ロボットビューから床面を抽出し、さらに座標変換して2次元(床平面)上に障害物を表現したことを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態におけるロボット装置のソフトウェアの動作を示すフローチャートである。
【図11】同ソフトウェアに入力されるデータの流れを示す模式図である。
【図12】本発明の実施の形態における障害物認識装置(ロボット装置)にて表示される環境地図を示す模式図である。
【図13】(a),(b)及び(c),(d)は位置認識装置の移動量に応じた環境地図の更新方法を示す図であって、夫々環境地図を更新しない場合及び環境地図を更新する場合の環境地図を示す模式図である。
【図14】位置認識装置における環境地図更新の際の各移動量を示す模式図である。
【図15】(a)及び(b)は、位置認識装置における姿勢方向の夫々更新前後の様子を示す模式図である。
【図16】位置認識装置における効果を説明する模式図である。
【図17】環境地図及び姿勢情報を表示した操作盤を示す模式図である。
【図18】ランドマークセンサCLSにおけるカラーランドマークを示す模式図である。
【図19】ランドマークセンサCLSの構成を模式的に示すブロック図である。
【図20】マルコフ・ローカリゼーション部により求められた各グリッド上での自己位置確率密度分布を示す模式図である。
【図21】ランドマークセンサCLS340の動作を示すフローチャートである。
【図22】障害物情報により生成された障害物地図上に、現在位置から目的位置までの経路を示した図である。
【図23】経路計画アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図24】本実施の形態におけるロボット装置の外観構成を示す斜視図である。
【図25】同ロボット装置の自由度構成モデルを模式的に示す図である。
【図26】同ロボット装置の回路構成を示すブロック図である。
【図27】同ロボット装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図28】同ロボット装置のソフトウェア構成におけるミドル・ウェア・レイヤの構成を示すブロック図である。
【図29】同ロボット装置のソフトウェア構成におけるアプリケーション・レイヤの構成を示すブロック図である。
【図30】アプリケーション・レイヤの行動モデルライブラリの構成を示すブロック図である。
【図31】同ロボット装置の行動決定のための情報となる有限確率オートマトンを説明する図である。
【図32】有限確率オートマトンの各ノードに用意された状態遷移表を示す図である。
【符号の説明】
1 ロボット装置、250 頭部ユニット、200R,200L CCDカメラ、201R 右目画像、201L 左目画像、202 カラー画像、203 視差画像、210 ステレオ画像処理装置、220 CPU、230 アクチュエータ、231 制御信号、240 センサ、241 センサデータ、260 体幹部、300 ソフトウェア、310 キネマティックオドメトリKINE310、320 平面抽出部PLEX、330 障害物グリッド算出部OG、340 ランドマーク位置検出部CLS、350 絶対座標算出部LZ、360 行動決定部SBL、400,500,510,600,610,700 環境地図、401,501,601,701 中心グリッド、402,502,602 障害物グリッド、403,503,506,513,603,703 ロボット装置、410 グリッド、404 情報、900 操作盤

Claims (8)

  1. 複数の撮像手段から得られた画像データに基づいて算出された視差画像と複数のセンサ手段から得られたセンサデータ出力とに基づいて前記複数の撮像手段が配設された位置における前記視差画像に対応する同時変換行列とを用いて距離画像を生成する距離画像生成手段と、
    前記距離画像生成手段により生成された距離画像に基づいて平面パラメータを検出する平面検出手段と、前記複数の撮像手段の配設された位置における座標系を床面での座標系に変換する座標変換手段と、
    前記センサ手段からのセンサデータ出力に基づき前記座標変換手段による座標変換を行って得られた接地平面パラメータと、前記平面検出手段によって検出された平面パラメータとに基づいて床面を検出する床面検出手段と、
    前記床面検出手段の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識する障害物認識手段と
    を備えることを特徴とする障害物認識装置。
  2. 前記障害物認識手段は、前記床面検出手段にて検出された床面の平面パラメータを用いて平面からの距離が小さいデータを取り除いた残りを障害物として認識することを特徴とする請求項1記載の障害物認識装置。
  3. 前記床面検出手段にて検出した床面と、前記障害物認識手段が認識した障害物とを、高さをゼロとした平面座標上に変換して平面上の2次元の位置で床面か障害物かを識別することを特徴とする請求項1記載の障害物認識装置。
  4. 複数の撮像手段から得られた画像データに基づいて算出された視差画像と複数のセンサ手段から得られたセンサデータ出力とに基づいて前記複数の撮像手段が配設された位置における前記視差画像に対応する同時変換行列とを用いて距離画像を生成する距離画像生成工程と、
    前記距離画像生成工程により生成された距離画像に基づいて平面パラメータを検出する平面検出工程と、
    前記複数の撮像手段の配設された位置における座標系を床面での座標系に変換する座標変換工程と、
    前記センサ手段からのセンサデータ出力に基づき前記座標変換工程による座標変換を行って得られた接地平面パラメータと、前記平面検出工程によって検出された平面パラメータとに基づいて床面を検出する床面検出工程と、
    前記床面検出工程の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識する障害物認識工程と
    を備える障害物認識方法。
  5. 障害物を認識する障害物認識プログラムにおいて、
    複数の撮像手段から得られた画像データに基づいて算出された視差画像と複数のセンサ手段から得られたセンサデータ出力とに基づいて前記複数の撮像手段が配設された位置における前記視差画像に対応する同時変換行列とを用いて距離画像を生成する距離画像生成工程と、
    前記距離画像生成工程により生成された距離画像に基づいて平面パラメータを検出する平面検出工程と、
    前記複数の撮像手段の配設された位置における座標系を床面での座標系に変換する座標変換工程と、
    前記センサ手段からのセンサデータ出力に基づき前記座標変換工程による座標変換を行って得られた接地平面パラメータと、前記平面検出工程によって検出された平面パラメータとに基づいて床面を検出する床面検出工程と、
    前記床面検出工程の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識する障害物認識工程と
    を備えてなることを特徴とする障害物認識プログラム。
  6. 頭部ユニットと、少なくとも1以上の可動脚ユニットと、情報処理手段を有する胴体ユニットとを備えてなり、床面上の障害物を認識しながら前記可動脚ユニットを用いて床面を移動する移動型ロボット装置において、
    前記頭部ユニットに設けた複数の撮像手段から得られた画像データに基づいて算出された視差画像と、前記頭部ユニット、前記可動脚ユニット、前記胴体ユニットに設けた複数のセンサ手段から得られたセンサデータ出力とに基づいて前記複数の撮像手段が配設された位置における前記視差画像に対応する同時変換行列とを用いて距離画像を生成する距離画像生成手段と、
    前記距離画像生成手段により生成された距離画像に基づいて平面パラメータを検出する平面検出手段と、
    前記複数の撮像手段の配設された位置における座標系を床面での座標系に変換する座標変換手段と、
    ロボット装置の前記センサ手段からのセンサデータ出力に基づき前記座標変換手段による座標変換を行って得られた接地平面パラメータと、前記平面検出手段によって検出された平面パラメータとに基づいて床面を検出する床面検出手段と、
    前記床面検出手段の平面パラメータを用いて床面に載っている点を選択し、この点に基づいて障害物を認識する障害物認識手段と
    を前記胴体ユニットに備えてなることを特徴とする移動型ロボット装置。
  7. 前記障害物認識手段は、前記床面検出手段にて検出された床面の平面パラメータを用いて平面からの距離が小さいデータを取り除いた残りを障害物として認識することを特徴とする請求項6記載の移動型ロボット装置。
  8. 前記床面検出手段にて検出した床面と、前記障害物認識手段が認識した障害物とを、高さをゼロとした平面座標上に変換して平面上の2次元の位置で床面か障害物かを識別することを特徴とする請求項6記載の移動型ロボット装置。
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