JP3944447B2 - 椅子の座部スライド支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は主としてパチンコ遊技場に設置される椅子の座部スライド支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平09−271420号公報
【特許文献2】
実公平07−50989号公報
【特許文献3】
第3041084号登録実用新案公報
【特許文献4】
第3046771号登録実用新案公報
【0003】
例えばパチンコ遊技場では、通路幅を広く確保できるように、座部を前後方向にスライド可能に設けるとともに、該座部をコイルバネによって前方に付勢することで非使用時に該座部が前方に移動するようにしている。上記各特許文献にはそのための種々の構造が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1〜3に示された椅子のスライド支持部は、座部の下面に固着した枠体に一対の横断面コ字状のレールを溶接により固着し、該レールにスライドシューを摺接させた構造であった。このため、溶接等の作業を要するとともにその溶接時にレールを熱変形させ易いので注意を要するなど加工精度を要するので製造コストが高くなるという問題があった。
また、特許文献4では、丸棒状のレールを横架したものであったが、使用時にこの丸棒状のレールに体重による曲げ荷重が掛かるために、その荷重に耐え得る充分なる強度を要するものであり、たわみ変形によりスライド性が悪くなるおそれがあった。
そこで本発明は、構造が簡略化され、製造コストを軽減し得るとともに、必要とする強度を容易に具現し得る椅子の座部スライド支持構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明に係る椅子の座部スライド支持構造は、脚柱の上端部に水平に支持された樹脂製サドルと、軽摩擦抵抗の合成樹脂により成形され前記サドルの両側縁に固着されたスライドシューと、座部の下側に固定され前記スライドシューを介して前記サドル上に前後方向にスライド可能に支持された下面開放方形箱状の板金製スライド盤と、該スライド盤内に前後方向に横架状に固定された一対の横架部材と、該スライド盤を前方に付勢するため前記サドルとスライド盤との間に張架されたコイルバネとからなり、前記スライドシューは前記サドルの両側縁を覆うコ字状部が形成され、該コ字状部の上面および外側面をスライド盤の底板下面および両側板内面に摺接させるとともに、該スライドシューの下面に前記横架部材を隙間なく対峙させてなることを特徴とする。
また本発明に係る椅子の座部スライド支持構造は、脚柱の上端部に水平に支持された樹脂製サドルと、軽摩擦抵抗の合成樹脂により成形され前記サドルの両側縁に固着されたスライドシューと、座部の下側に固定され前記スライドシューを介して前記サドル上に前後方向にスライド可能に支持された下面開放方形箱状の板金製スライド盤と、該スライド盤内に前後方向に横架状に固定された一対の金属製丸棒からなる横架部材と、該スライド盤を前方に付勢するため前記サドルとスライド盤との間に張架されたコイルバネとからなり、前記スライドシューは前記サドルの両側縁を覆うコ字状部の下部先端縁に円弧状に曲がって垂下する曲面部が形成され、該コ字状部の上面および外側面をスライド盤の底板下面および両側板内面に摺接させるとともに、前記曲面部の内面に前記横架部材の外周面を隙間なく対峙させてなることを特徴とする。
また本発明は上記座部スライド支持構造において、コイルバネが貫挿される透孔が開設された複数のリブをサドルの両側に定間隔で一体に形成してなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に従い説明する。図1はこの椅子の座部の縦断面図、図2はその横断面図である。図中、1は鉛直に樹立された脚柱、2は下面に形成された嵌合孔3に該脚柱の上端部を嵌合することにより水平に支持された樹脂製サドルである。該サドル2は図3に分解斜視図を示したように横断面が略Y字形を呈し、その上部両側縁の下面に複数のリブ4が定間隔で一体に形成され、下部両側面には一連の透孔5が開設された複数のリブ6が定間隔で一体に形成されている。なお、7はサドル2の中心部に樹脂の肉厚を一定に保つために形成された抜孔、8は前記嵌合孔3を形成するための上方への突起である。
【0007】
また、10はポリアセタール等の軽摩擦抵抗の合成樹脂により成形された4個のスライドシューで、該スライドシューはコ字状部11の下部先端縁に円弧状に曲がって垂下する曲面部12が形成され、内面には複数本のリブを形成することで溝13が形成され、該溝に前記リブ4を嵌合することにより図4に示したように4個のスライドシュー10を前記サドル2の上部両側縁四隅を覆うように固着する。また、15は一端に大径巻部16が形成され、他端にフック17が形成された一対のコイルバネである。
【0008】
また、図5に示したように、20は厚さ約3mmの亜鉛鋼板をプレス加工することにより底板21と両側板22と両端板23とからなる長方形箱状に形成した頑強な板金製スライド盤で、該スライド盤を図1に示したように前後方向に長手で下面が開放した状態なるように椅子の座部30の下側に底板21にボルト31を貫挿することによって固定する。なお、32は座部30の後部に突設された背もたれ部である。そして該スライド盤20を前記サドル2上に乗せ前記スライドシュー10のコ字状部11の上面をスライド盤の底板21下面に摺接させるとともに該コ字状部11の外側面を該スライド盤の両側板22内面に摺接させる。
【0009】
40は一端に頭部41が形成された金属製丸棒からなる横架部材で、一対の該横架部材をスライド盤20の両端板23間に貫挿することで、該各横架部材40を該スライド盤内に前後方向に横架状に固定し、該各横架部材40の外周面を前記スライドシュー10の曲面部12の内面に隙間なく対峙させる。なお、42は該横架部材40の端部に止着された抜止用リングである。そして、前記コイルバネ15をフック17側より前記透孔5に貫挿し、該コイルバネ15の大径巻部16をリブ6に係合させるとともに該フック17をスライド盤20の両端板23に形成された止孔24に係合し、該コイルバネ15をサドル2とスライド盤20との間に張架し、その弾性復元引張力により該スライド盤20を前方(背もたれ部32と反対方向)に付勢する。
【0010】
このように構成した椅子では、非使用状態ではコイルバネ15の作用で座部30は図1に示したように自然と前方に移動することにより、パチンコ遊技場では後側の通路幅を広く確保できる。また、使用に際しては図6に矢印で示したように座部30を後方に押すことにより後方に移動し前方が広くなって着座し易くできる。
【0011】
そして、この椅子では座部30の荷重がスライド盤20からスライドシュー10を介してサドル2に掛かり、横架部材40はサドル2上からスライド盤20が離脱するのを防いでいる。このため普通の使用状態で横架部材40に人の体重が掛かることなく長時間使用していても該横架部材40がたわむようなおそれはない。そして、サドル2はスライド盤20をスライドシュー10を介して直に支持するとともに、該スライドシュー10はコ字状部11をスライド盤の底板21下面と両側板22内面に摺接させていることから、座部30を前後方向にスライド可能に安定的に支持できる。
【0012】
なお、上記コイルバネ15の一端は、大径巻部16が透孔5の外周部に係合することによって止着されることから、透孔5に貫挿するだけで簡単に止着できる。また、該コイルバネ15は複数のリブ6の透孔5中に貫挿されることから、着座した人の指先が該コイルバネ15に触らないようにでき、伸縮するコイルバネ15によって挟まれて指先を怪我するおそれをなくすことができる。
【0013】
なお、金属製丸棒からなる横架部材40をスライドシュー10の曲面部12の内面に対峙させることにより、組み付け精度を容易に向上できるようにする利点があるが、図7に例示した本発明の他の実施形態のように、横断面L字状の横架部材40がスライドシュー10の下面に隙間なく対峙するように、該横架部材40をスライド盤20の両側板22にボルト43によって固着することによってもサドル2上からスライド盤20が離脱するのを防ぐことができる。
【0014】
【発明の効果】
このように本発明に係る椅子の座部スライド支持構造は、軽摩擦抵抗の合成樹脂により成形されたスライドシューをサドルの両側縁に固着し、該スライドシューのコ字状部をスライド盤の底板下面および両側板内面に摺接させるとともに、該スライドシューの下面に横架部材を隙間なく対峙させてなるので、少ない部品点数で構成され、従来のように溶接作業を要することなく簡単に組み立てられ不良品の発生を少なくでき製造コストを大幅に削減できるとともに、容易に頑強なスライド椅子を提供できるようにする顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す椅子の座部の縦断面図。
【図2】図1の椅子の座部の横断面図。
【図3】本発明の実施形態を示す椅子の座部スライド支持構造の主要部品の分解斜視図。
【図4】図3のスライドシューの組付時の分解斜視図。
【図5】本発明の実施形態を示す椅子の座部スライド支持構造の主要部の裏面の斜視図。
【図6】図1の作動状態図。
【図7】本発明の他の実施形態を示す椅子の座部の横断面図。
【符号の説明】
1 脚柱
2 樹脂製サドル
6 リブ
10 スライドシュー
11 コ字状部
12 曲面部
15 コイルバネ
20 板金製スライド盤
21 底板
22 両側板
23 両端板
30 座部
40 横架部材
Claims (3)
- 脚柱の上端部に水平に支持された樹脂製サドルと、軽摩擦抵抗の合成樹脂により成形され前記サドルの両側縁に固着されたスライドシューと、座部の下側に固定され前記スライドシューを介して前記サドル上に前後方向にスライド可能に支持された下面開放方形箱状の板金製スライド盤と、該スライド盤内に前後方向に横架状に固定された一対の横架部材と、該スライド盤を前方に付勢するため前記サドルとスライド盤との間に張架されたコイルバネとからなり、前記スライドシューは前記サドルの両側縁を覆うコ字状部が形成され、該コ字状部の上面および外側面をスライド盤の底板下面および両側板内面に摺接させるとともに、該スライドシューの下面に前記横架部材を隙間なく対峙させてなることを特徴とした椅子の座部スライド支持構造。
- 脚柱の上端部に水平に支持された樹脂製サドルと、軽摩擦抵抗の合成樹脂により成形され前記サドルの両側縁に固着されたスライドシューと、座部の下側に固定され前記スライドシューを介して前記サドル上に前後方向にスライド可能に支持された下面開放方形箱状の板金製スライド盤と、該スライド盤内に前後方向に横架状に固定された一対の金属製丸棒からなる横架部材と、該スライド盤を前方に付勢するため前記サドルとスライド盤との間に張架されたコイルバネとからなり、前記スライドシューは前記サドルの両側縁を覆うコ字状部の下部先端縁に円弧状に曲がって垂下する曲面部が形成され、該コ字状部の上面および外側面をスライド盤の底板下面および両側板内面に摺接させるとともに、前記曲面部の内面に前記横架部材の外周面を隙間なく対峙させてなることを特徴とした椅子の座部スライド支持構造。
- コイルバネが貫挿される透孔が開設された複数のリブをサドルの両側に定間隔で一体に形成してなる請求項1または2に記載の椅子の座部スライド支持構造。
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