JP3943727B2 - 環境測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置(例えば、複写機、プリンタなど)の使用環境状態を検知する環境測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の環境測定装置の構成を示す回路ブロック図である。電源回路101aは各部に+9V、−9Vの電源電圧を供給する。センサユニット102aは、温度の変化によって抵抗値が変化する素子であるサーミスタ103a、および湿度の変化に応じて抵抗値が変化する素子である湿度センサ104aを有する。
【0003】
サーミスタ103aには抵抗118aを介して電源電圧+9Vが印加されており、このサーミスタ103aと抵抗118aとの間のB点の電圧がオペアンプ105aにより増幅され、A/Dコンバータを内蔵したCPU120aに入力される。そして、CPU120aはオペアンプ105aからの信号に基づいてサーミスタ103aの抵抗値を測定し、サーミスタ103aの周囲の温度を検出する。
【0004】
湿度センサ104aにはコンデンサ114aを介して抵抗116a、117aの一端が接続されており、抵抗116a、117aの他端はスイッチ112aによって選択的にそれぞれ発振回路110a、111aに接続される。そして、湿度センサ104aには、発振回路110aまたは発振回路111aから出力される矩形波信号の3V電圧が印加される。スイッチ112aはCPU120aによって制御される。
【0005】
図7および図8は環境測定装置(ユニット)の各部の波形信号を示すタイミングチャートである。発振回路110aは、図8(a)に示すように、振幅0〜3V、周波数1kHzの矩形波の電圧を湿度センサ104aに印加し、発振回路111aは図8(d)に示すように振幅0〜3V、周波数100Hzの矩形波の電圧を湿度センサ104aに印加する。ここで、湿度センサ104aに矩形波を印加する理由は、湿度センサに長時間直流電圧を印加すると、湿度センサが壊れてしまうためである。抵抗116aは数百kΩであり、抵抗117aは数十MΩである。
【0006】
湿度センサ104aと抵抗116a、117aとの間のA点の電圧は、コンデンサ115aを介してオペアンプ106aに入力される。コンデンサ115aとオペアンプ106aとの間の電圧波形は、図7(a)に示すように0Vを中心とする矩形波になる。この波形は、図7(b)に示すようにオペアンプ106aで増幅され、図7(c)に示すように整流される。この整流された波形は積分回路108aに入力され、この積分回路108aから図7(d)に示すような積分値を示す信号が出力される。
【0007】
この信号は、オペアンプ109aにより増幅されてCPU120aに入力される。CPU120aはオペアンプ109aからの信号に基づいて湿度センサ104aの抵抗値を測定し、それと前述の温度データから温度センサ104aの周囲の湿度を検知する。そして、CPU120aは、検出した温度および湿度に基づき、図示しない画像形成装置の各部を制御する。
【0008】
図9はCPU120aによって実行される湿度測定制御処理手順を示すフローチャートである。まず、スイッチ112aを発振回路110a、抵抗116a側に切り替える(ステップS101)。オペアンプ109aおよびオペアンプ105aからの信号に基づいて湿度を測定する(ステップS102)。
【0009】
そして、湿度センサ104aの抵抗値が数kΩ〜数MΩ(中高湿度域)であるか、数十MΩ〜数百Ω(低湿度域)であるかを判別する(ステップS103)。このとき、ステップS102で測定されたA点の電圧が非常に高い場合、低湿度域である。
【0010】
ステップS103で中高湿度域であると判別された場合、ステップS102で測定された結果に基づいて画像形成装置の各部を制御する(ステップS104)。一方、ステップS103で低湿度域であると判別された場合、スイッチ112aを発振回路111a、抵抗117a側に切り替え(ステップS105)、オペアンプ109aおよびオペアンプ105aからの信号に基づいて湿度を測定する(ステップS106)。そして、ステップS106で測定された結果に基づいて画像形成装置の各部を制御する(ステップS104)。
【0011】
上記従来の環境測定装置では、最初に中高湿度域測定モードで測定し、その測定結果に基づいて低湿度域測定モードに切り替える場合について述べたが、その逆に、最初に低湿度域測定モードで測定し、その測定結果に基づいて中高湿度域測定モードに切り替える場合でも、同様の制御を行うことができる。但し、その際、ステップS103の中高湿度域に切り替える判別時、ステップS102でのA点の電圧は非常に低いものとなる。
【0012】
このように、低湿度域では、中高湿度域のときの発振回路110aの周波数よりも低い周波数の発振回路111aを選択し、中高湿度域のときの抵抗116aよりも高い抵抗値の抵抗117aを選択している。
【0013】
発振回路をこのように選択する理由は次の通りである。すなわち、中高湿度域では、A点の電圧波形が図8(b)のようになるのに対し、低湿度域では湿度センサ104aの抵抗値が数十MΩ〜数百MΩになり、回路基板上の配線容量などの浮遊容量の影響を受けやすくなって、A点の電圧波形が図8(c)のようになってしまう。図8(b)と図8(c)を比較してわかるように、図8の(c)ではA点の電圧が本来の分圧された電圧に達する前に発振回路からの印加電圧が0Vになってしまうため、このような電圧を積分回路で積分しても正確な測定を行うことができないからである。
【0014】
そこで、発振回路から図8(d)に示す波形の電圧を印加することにより、A点の電圧波形が図8(e)に示すように、本来の分圧された電圧に達するようにすることで、正確な測定が可能となる。また、抵抗を上述のように選択する理由は、湿度センサ104の抵抗値が数kΩ〜数MΩ(中高湿度域)のときには数百KΩの抵抗との間の分圧電圧を測定し、数十Ω〜数百MΩ(低湿度域)のときには数十MΩの抵抗との間の分圧電圧を測定することにより、湿度センサ104の抵抗特性に応じた正確な測定を行うためである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
図10は従来の環境測定装置における実環境相対湿度と近似換算相対湿度との関係を示す特性図である。図において、X軸は実環境相対湿度(%RH)、Y軸は環境測定ユニットからの出力信号に基づき、近似換算した相対湿度(%RH)を示す。
【0016】
同図(A)は理論直線上に中高湿度域測定時の近似換算相対湿度値、および低湿度域測定時の近似換算相対湿度値を示したものであり、この特性が望ましいことは明白である。
【0017】
しかしながら、湿度センサと分圧電圧を設定する抵抗のぱらつき、湿度センサ自身の抵抗値が低湿度域では、ばらつきが大きくなる傾向にあること等により、同図(B)のように低湿度測定時、近似換算相対湿度値が理論直線から外れることがある。本図では、低湿度測定時、近似換算相対湿度値が理論直線から低めに外れる場合を示しているが、当然のごとく、低湿度測定時、近似換算相対湿度値が理論直線から高めに外れる場合も有り得る。
【0018】
本図のような場合、低湿度域と中高湿度域測定モードの切り替えポイント以下の低湿度域では、測定精度が悪化するという問題があった。
【0019】
さらに、中高湿度域測定モードから低湿度域測定モードへの切り替え時、湿度センサからの信号がある所定値以上の場合、低湿度域測定モードから中高湿度域測定モードへの切り替え時、湿度センサからの信号がある所定値以下の場合、各々切り替えるが、低湿度域測定モードで湿度センサからの信号出力が低めにばらついている場合、すなわち、図10(B)では近似換算相対湿度値が理論直線よりも高めになった場合、中高湿度域測定モードと低湿度域測定モードとの切り替えが無限ループに入ってしまい、測定時間の長期化、もしくは測定値の未収束化を招き、結果としてこのような環境測定装置が備わっている画像形成装置の性能悪化を招いていた。
【0020】
そこで、本発明は、簡易な構成によって切り替えポイントを含む低湿度域測定モードでの測定精度を向上させることができる環境測定装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の環境測定装置は、湿度の変化に応じて抵抗値が変化する第1素子と、温度の変化に応じて抵抗値が変化する第2素子と、所定の周波数で変動する第1矩形波の電圧を発生する第1矩形波発生手段と、該第1矩形波より低い周波数で変動する第2矩形波の電圧を発生する第2矩形波発生手段と、第1抵抗を介して前記第1素子に接続される前記第1矩形波発生手段と、第2抵抗を介して前記第1素子に接続される前記第2矩形波発生手段とを選択的に切り替えて前記第1素子に前記第1矩形波の電圧または前記第2矩形波の電圧を供給する電圧供給手段と、前記第1矩形波の電圧が前記第1素子に供給された場合、該第1素子と前記第1抵抗との間の電圧を測定し、該測定された電圧および前記第2素子に起因する電圧を基に湿度を測定し、一方、前記第2矩形波の電圧が前記第1素子に供給された場合、該第1素子と前記第2抵抗との間の電圧を測定し、該測定された電圧および前記第2素子に起因する電圧に基づく演算式にしたがって、湿度を測定する測定手段と、前記第1素子に切り替わって接続され、前記電圧供給手段によって前記第1矩形波の電圧および前記第2矩形波の電圧が選択的に供給される第1基準抵抗、および前記第2素子に切り替わって接続される第2基準抵抗と、前記それぞれ切り替わって接続された第1基準抵抗および第2基準抵抗に起因する電圧に基づき、前記演算式を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】
請求項に記載の環境測定装置は、請求項に係る環境測定装置において、前記第1素子、前記第2素子とそれぞれ並列に設けられた前記第1基準抵抗、前記第2基準抵抗を含むセンサユニットを有し、該センサユニットは、測定対象を前記第1素子と前記第1基準抵抗とのいずれかに切り替える第1切替スイッチ、および測定対象を前記第2素子と前記第2基準抵抗とのいずれかに切り替える第2切替スイッチを有することを特徴とする。
【0025】
請求項に記載の環境測定装置は、請求項に係る環境測定装置において、前記第1素子および第2素子を含むセンサユニットと、前記第1基準抵抗および第2基準抵抗を含む基準抵抗ユニットとを交換自在に設けたことを特徴とする。
【0026】
請求項に記載の環境測定装置では、請求項に係る環境測定装置において、前記電圧供給手段は、前記第1素子の抵抗が所定値以上である場合、前記第2矩形波発生手段により第2矩形波の電圧を供給することを特徴とする。
【0028】
請求項に記載の環境測定装置は、請求項に係る環境測定装置において、前記第1素子の抵抗値が低い場合、該第1素子は前記第1抵抗に接続され、前記第1素子の抵抗値が高い場合、該第1素子は前記第2抵抗に接続されることを特徴とする。
【0029】
請求項に記載の環境測定装置では、請求項に係る環境測定装置において、前記補正手段は、前記第1素子が所定値以上の抵抗値となる環境での前記演算式を補正することを特徴とする。
【0030】
請求項に記載の環境測定装置では、請求項に係る環境測定装置において、前記第1基準抵抗は、前記第1矩形波発生手段と前記第2矩形波発生手段の切替え点付近での前記第1素子に対応する抵抗値を有することを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の環境測定装置の実施の形態について説明する。本実施形態の環境測定装置(ユニット)は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタなどの画像形成装置に搭載される。
【0033】
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態における環境測定装置の構成を示す回路ブロック図である。環境測定装置(ユニット)では、電源回路101は各部に+9V、−9Vの電源電圧を供給する。
【0034】
センサユニット128は、温度の変化によって抵抗値が変化する素子であるサーミスタ103、湿度の変化に応じて抵抗値が変化する素子である湿度センサ104、所定温度でのサーミスタ103の抵抗値に対応した基準抵抗121、および所定湿度(本実施形態では、後述する低湿度域、中高湿度域測定モードの切り替えポイントにおける湿度)での湿度センサ104の抵抗値に対応した基準抵抗122、出力端子とサーミスタ103あるいは基準抵抗121との接続を切り替えるスイッチ123、および出力端子と湿度センサ104あるいは基準抵抗122との接続を切り替えるスイッチ124を有する。
【0035】
スイッチ123がサーミスタ103側に切り替えられた場合、サーミスタ103には抵抗118を介して電源電圧+9Vが印加される。このサーミスタ103と抵抗118との間のB点の電圧はオペアンプ105により増幅され、A/Dコンバータを内蔵したCPU120に入力される。そして、CPU120はオペアンプ105からの信号に基づいてサーミスタ103の抵抗値を測定し、サーミスタ103の周囲の温度を検出する。
【0036】
スイッチ124が湿度センサ104側に切り替えられた場合、湿度センサ104にはコンデンサ114を介して抵抗116、117の一端が接続される。抵抗116、117の他端はスイッチ112によって選択的にそれぞれ発振回路110、111に接続される。そして、湿度センサ104には、発振回路110または発振回路111から出力される矩形波信号の3V電圧が印加される。スイッチ112はCPU120によって制御される。
【0037】
このように、第1の実施形態では、所定温度でのサーミスタ103の抵抗値に対応した基準抵抗121、および所定湿度での湿度センサ104の抵抗値に対応した基準抵抗122がセンサユニット128内に設けられている。
【0038】
図2は近似換算相対湿度の測定処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはCPU120内のROM(図示せず)に格納されており、CPU120によって実行される。また、この処理は、実際の温度および湿度測定ルーチンより前に行われるものであり、その周期は実測定前毎、所定時間毎、あるいは図示しない画像形成装置の電源ON毎(例えば朝1回)などのいずれの場合でもよく、その周期が短いほど高精度に測定を行うことが可能である。
【0039】
まず、スイッチ123を基準抵抗121側に、スイッチ124を基準抵抗122側に接続するように、CPU120はスイッチ123およびスイッチ124に切替信号を送出する(ステップS1)。
【0040】
さらに、CPU120はスイッチ112を発振回路110および抵抗116側に接続するように、スイッチ112に切替信号を送出する(ステップS2)。この状態で、本環境測定ユニットは中高湿度測定モードとなる。オペアンプ105からの所定温度時に対応する温度信号、およびオペアンプ109からの所定湿度時に対応する湿度信号が、それぞれCPU120に入力される。この2つの信号に基づき、基準抵抗値で、かつ中高湿度測定モードでの近似換算相対湿度を求め(この値をHUM1とする)、CPU120内に記憶する(ステップS3)。
【0041】
つづいて、スイッチ112を発振回路111、抵抗117側に接続するように、CPU120は切替信号を送出する(ステップS4)。この状態で、本環境測定ユニットは低湿度測定モードとなる。オペアンプ105からの所定温度時に対応する温度信号、およびオペアンプ109からの所定湿度時に対応する湿度信号が、それぞれCPU120に入力される。この2つの信号に基づき、基準抵抗値で、かつ低湿度測定モードでの近似換算相対湿度を求め(この値をHUM2‘とする)、CPU120内に記憶する(ステップS5)。
【0042】
ここで、この低湿度測定モードでの近似換算相対湿度は下記の数式(1)により求められることが、発明者の実験によって判明している。
【0043】
HUM2‘(%RH)=α*TH(V)+β*HV(V)+△……(1)
ここで、HUM2‘:低湿度測定モード時での近似換算相対湿度、α、β、△:所定定数、TH:温度信号、HV:湿度信号である。
【0044】
CPU120内に記憶されているHUM1を呼び出し、上記低湿度測定モードでの近似換算相対湿度を求める数式を下記数式(2)のように補正する(ステップS6)。
【0045】
HUM2(%RH)=α*TH(V)+β*HV(V)+△+HUM1−HUM2‘ ……(2)
そして、スイッチ123をサーミスタ103側に、スイッチ124を湿度センサ104側に切り換え(ステップS7)、通常モードに移行するための処理を終了する。
【0046】
図3は通常モード時の湿度測定制御処理手順を示すフローチャートである。まず、スイッチ112を発振回路110、抵抗116側に切り替える(ステップS11)。オペアンプ109およびオペアンプ105からの信号に基づいて湿度を測定する(ステップS12)。
【0047】
そして、湿度センサ104の抵抗値が数kΩ〜数MΩ(中高湿度域)であるか、数十MΩ〜数百Ω(低湿度域)であるかを判別する(ステップS13)。このとき、ステップS12で測定されたA点の電圧が非常に高い場合、低湿度域であると判別される。
【0048】
ステップS13で中高湿度域であると判別された場合、ステップS12で測定された結果に基づいて画像形成装置の各部を制御する(ステップS14)。一方、ステップS13で低湿度域であると判別された場合、スイッチ112を発振回路111、抵抗117側に切り替え(ステップS15)、オペアンプ109およびオペアンプ105からの信号に基づいて湿度を測定する(ステップS16)。そして、ステップS16で測定された結果に基づいて画像形成装置の各部を制御する(ステップS14)。
【0049】
このように、第1の実施形態では、切り替えポイントでの抵抗値に対応する基準抵抗をセンサユニット内に設け、所定期間間隔で、かつ基準抵抗で低湿度域と中高湿度域での測定を行い、その両者の出力信号値より低湿度の近似換算式の補正を行う。これにより、簡易な構成によって切り替えポイントを含む低湿度域測定モードでの測定精度を向上させることができる。
【0050】
[第2の実施形態]
図4は第2の実施形態における環境測定装置の構成を示す回路ブロック図である。前記第1の実施形態と同一の構成要素については同一の番号を付すことによりその説明を省略する。
【0051】
第2の実施形態の環境測定ユニットでは、所定温度でのサーミスタ103の抵抗値に対応した基準抵抗126、および所定湿度(前記第1の実施形態と同様、低湿度域、中高湿度域測定モードの切り替えポイントにおける湿度)での湿度センサ104の抵抗値に対応した基準抵抗127からなる基準抵抗ユニット125がセンサユニット102と交換自在に別に用意されている。
【0052】
図5は第2の実施形態における近似換算相対湿度の測定処理手順を示すフローチャートである。この処理は、実際の温度、湿度測定ルーチンよりも前に行うものであり、その時期は図示しない画像形成装置の組立調整時、市場での定期的なサービスマンによる調整時などいずれの場合でもよく、高精度に測定を行うことが可能である。
【0053】
まず、基準抵抗ユニット125をセンサユニット102の代わりに取り付ける(ステップS21)。CPU120は、スイッチ112を発振回路110および抵抗116側に接続するように、切替信号を送出する(ステップS22)。この状態で、本環境測定ユニットは中高湿度測定モードとなる。このとき、オペアンプ105からの所定温度時に対応する温度信号、およびオペアンプ109からの所定湿度時に対応する湿度信号がそれぞれCPU120に入力される。
【0054】
この2つの信号により、CPU120は基準抵抗値でかつ中高湿度測定モードでの近似換算相対湿度を求め(この値をHUM1とする)、CPU120内に記憶する(ステップS23)。
【0055】
CPU120は、スイッチ112を発振回路111および抵抗117側に接続するように、切替信号を送出する(ステップS24)。この状態で、本環境測定ユニットは低湿度測定モードとなる。このとき、オペアンプ105からの所定温度時に対応する温度信号、およびオペアンプ109からの所定湿度時に対応する湿度信号はそれぞれCPU120に入力される。この2つの信号より、CPU120は、基準抵抗値でかつ低湿度測定モードでの近似換算相対湿度を求め(この値をHUM2‘とする)、CPU120内に記憶する(ステップS25)。
【0056】
ここで、前記第1の実施形態と同様、この低湿度測定モードでの近似換算相対湿度は前述した数式(1)により求められることが、発明者の実験によって判明している。また、前記第1の実施形態と同様、CPU120内に記憶されているHUM1を呼び出し、上記低湿度測定モードでの近似換算相対湿度を求める式を数式(2)により補正する(ステップS26)。
【0057】
そして、基準抵抗ユニット125の代わりにセンサユニット102を取り付け(ステップS17)、通常モードに移行するための処理を終了する。この後、通常の湿度測定ルーチンでの動作処理は前記第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0058】
このように、第2の実施形態では、画像形成装置の組立調整時あるいは市場で、切り替えポイントでの湿度センサの抵抗値に対応する基準抵抗を湿度センサの代わりに装着し、低湿度域と中高湿度域モードでの測定を行い、その両者の出力信号値より低湿度域の近似換算式の補正を行う。これにより、より簡易な構成で切り替えポイントを含む低湿度域測定モードでの測定精度を向上させることができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の環境測定装置によれば、湿度センサとの分圧電圧を設定する抵抗のばらつき、湿度センサ自身の抵抗値が低湿度域ではばらつきが大きくなる傾向にある場合でも、低湿度測定時、近似換算相対湿度値を理論直線から外れることなく測定することが可能である。
【0060】
したがって、このような簡易な構成によって電圧の切り替えポイントを含む低湿度域測定モードでの測定精度を向上させることができる
【0061】
また、複数の素子からの出力信号に基づき、演算式を精度良く補正することができる。
【0062】
また、例えば、中高湿度測定モードでの温度信号および湿度信号に基づき、基準抵抗値でかつ中高湿度測定モードでの近似換算相対湿度を求め、つぎに、低湿度測定モードでの温度信号および湿度信号に基づき、基準抵抗値でかつ低湿度測定モードでの近似換算相対湿度を求める際、中高湿度測定モードでの近似換算相対湿度を呼び出し、低湿度測定モードでの近似換算相対湿度を求める数式を補正することができる。
【0063】
また、低湿度域測定モードで湿度センサからの信号出力が低めにばらついている場合、すなわち、近似換算相対湿度値が理論直線よりも高めになった場合、中高湿度域測定モードと低湿度域測定モードとの切り替えが無限ループに入ってしまうことがなくなり、測定時間の長期化、もしくは測定値の未収束化を招くことを回避できる。結果としてこのような環境測定装置が備わっている画像形成装置の性能悪化を防止できる。
【0064】
請求項に記載の環境測定装置によれば、切り替えポイントでの抵抗値に対応する基準抵抗をセンサユニット内に設け、所定期間間隔で、かつ基準抵抗で低湿度域と中高湿度域での測定を行い、その両者の出力信号値より低湿度の近似換算式の補正を行うことにより、簡易な構成によって切り替えポイントを含む低湿度域測定モードでの測定精度を向上させることができる
【0065】
請求項に記載の環境測定装置によれば、前記第1素子および第2素子を含むセンサユニットと、前記第1基準抵抗および第2基準抵抗を含む基準抵抗ユニットとを交換自在に設けたので、例えば、画像形成装置の組立調整時あるいは市場で、切り替えポイントでの湿度センサの抵抗値に対応する基準抵抗を含む基準抵抗ユニットを、湿度センサを含むセンサユニットの代わりに装着し、低湿度域と中高湿度域モードでの測定を行い、その両者の出力信号値より低湿度域の近似換算式の補正を行うことにより、より簡易な構成で切り替えポイントを含む低湿度域測定モードでの測定精度を向上させることができる。
【0066】
請求項に記載の環境測定装置によれば、前記電圧供給手段は、前記第1素子の抵抗が所定値以上である場合、前記第2矩形波発生手段により第2矩形波の電圧を供給するので、第1素子として湿度センサを用いた場合、低湿度域では抵抗値が大きくなるが、第1矩形波より周期の長い第2矩形波の電圧により第2抵抗と第1素子との間の電圧を正確に測定することができる。
【0068】
請求項に記載の環境測定装置によれば、前記第1素子の抵抗値が低い場合、該第1素子は前記第1抵抗に接続され、前記第1素子の抵抗値が高い場合、該第1素子は前記第2抵抗に接続されるので、湿度センサと抵抗との間の分圧電圧を測定する際、湿度センサの抵抗特性に応じた正確な測定を行うことができる。
【0069】
請求項に記載の環境測定装置によれば、前記補正手段は、前記第1素子が所定値以上の抵抗値となる環境での前記演算式を補正するので、湿度センサを用いた場合、低湿度域での補正を正確に行うことができる。
【0070】
請求項に記載の環境測定装置によれば、前記第1基準抵抗は、前記第1矩形波発生手段と前記第2矩形波発生手段の切替え点付近での前記第1素子に対応する抵抗値を有するので、低湿度域と中高湿度域測定モードの切り替えポイント以下の低湿度域における測定精度の悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における環境測定装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】近似換算相対湿度の測定処理手順を示すフローチャートである。
【図3】通常モード時の湿度測定制御処理手順を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態における環境測定装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図5】第2の実施形態における近似換算相対湿度の測定処理手順を示すフローチャートである。
【図6】従来の環境測定装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図7】環境測定装置の各部の波形信号を示すタイミングチャートである。
【図8】図7につづく環境測定装置の各部の波形信号を示すタイミングチャートである。
【図9】CPU120aによって実行される湿度測定制御処理手順を示すフローチャートである。
【図10】従来の環境測定装置における実環境相対湿度と近似換算相対湿度との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
102、128 センサユニット
103 サーミスタ
104 湿度センサ
110、111 発振回路
120 CPU
121、122 基準抵抗
123、124 スイッチ
125 基準抵抗ユニット

Claims (7)

  1. 湿度の変化に応じて抵抗値が変化する第1素子と、
    温度の変化に応じて抵抗値が変化する第2素子と、
    所定の周波数で変動する第1矩形波の電圧を発生する第1矩形波発生手段と、
    該第1矩形波より低い周波数で変動する第2矩形波の電圧を発生する第2矩形波発生手段と、
    第1抵抗を介して前記第1素子に接続される前記第1矩形波発生手段と、第2抵抗を介して前記第1素子に接続される前記第2矩形波発生手段とを選択的に切り替えて前記第1素子に前記第1矩形波の電圧または前記第2矩形波の電圧を供給する電圧供給手段と、
    前記第1矩形波の電圧が前記第1素子に供給された場合、該第1素子と前記第1抵抗との間の電圧を測定し、該測定された電圧および前記第2素子に起因する電圧を基に湿度を測定し、一方、前記第2矩形波の電圧が前記第1素子に供給された場合、該第1素子と前記第2抵抗との間の電圧を測定し、該測定された電圧および前記第2素子に起因する電圧に基づく演算式にしたがって、湿度を測定する測定手段と
    前記第1素子に切り替わって接続され、前記電圧供給手段によって前記第1矩形波の電圧および前記第2矩形波の電圧が選択的に供給される第1基準抵抗、および前記第2素子に切り替わって接続される第2基準抵抗と、
    前記それぞれ切り替わって接続された第1基準抵抗および第2基準抵抗に起因する電圧に基づき、前記演算式を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする環境測定装置。
  2. 前記第1素子、前記第2素子とそれぞれ並列に設けられた前記第1基準抵抗、前記第2基準抵抗を含むセンサユニットを有し、
    該センサユニットは、測定対象を前記第1素子と前記第1基準抵抗とのいずれかに切り替える第1切替スイッチ、および測定対象を前記第2素子と前記第2基準抵抗とのいずれかに切り替える第2切替スイッチを有することを特徴とする請求項記載の環境測定装置。
  3. 前記第1素子および第2素子を含むセンサユニットと、前記第1基準抵抗および第2基準抵抗を含む基準抵抗ユニットとを交換自在に設けたことを特徴とする請求項記載の環境測定装置。
  4. 前記電圧供給手段は、前記第1素子の抵抗が所定値以上である場合、前記第2矩形波発生手段により第2矩形波の電圧を供給することを特徴とする請求項記載の環境測定装置。
  5. 前記第1素子の抵抗値が低い場合、該第1素子は前記第1抵抗に接続され、前記第1素子の抵抗値が高い場合、該第1素子は前記第2抵抗に接続されることを特徴とする請求項記載の環境測定装置。
  6. 前記補正手段は、前記第1素子が所定値以上の抵抗値となる環境での前記演算式を補正することを特徴とする請求項記載の環境測定装置。
  7. 前記第1基準抵抗は、前記第1矩形波発生手段と前記第2矩形波発生手段の切替え点付近での前記第1素子に対応する抵抗値を有することを特徴とする請求項記載の環境測定装置。
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