JP3940692B2 - アルミニウム電池用負極材料及びアルミニウム一次電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム電池用負極材料と、アルミニウム電池用負極材料を含む負極を備えたアルミニウム一次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯機器の一次電池としてマンガン電池及びアルカリ電池が広く使用されている。携帯機器の発達に伴い、この一次電池において高電圧、高容量並びに軽量化が望まれている。
【0003】
負極にアルミニウムを使用する一次電池は、亜鉛からなる負極の一次電池に比べて高容量化が期待できるため、古くから検討されている。
【0004】
中でも、無通電時および通電時の電位を卑となすため、Al−Zn合金をベースとした種々の合金が開発されてきた(特公昭48-41411号特許公報、特開昭54-25208号公開公報、特開昭54-26211号公開公報)。また、自己腐食を抑制するため、Sn添加をはじめ種々の組成が試みられてきた(特公昭48-41411号特許公報)。
【0005】
【特許文献1】
特公昭48−41411号公報
【0006】
【特許文献2】
特開昭54−25208号公報
【0007】
【特許文献3】
特開昭54−26211号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した特許文献1〜3には、放電中の水素ガス発生についての特段の記述は見当たらず、問題としてあまり意識されてこなかったようである。しかし、放置もしくは貯蔵中の水素ガス発生と放電中の水素ガス発生とは比例関係でも線形の関係にもないことに発明者らは気づいた。放電中の水素ガス発生を抑制しなければ、うまくガスを逃がさない限り電池の内圧が高まり破裂にいたる危険がある上、電流効率も悪くなる。
【0009】
本発明は、放電時の水素ガス発生を抑制することが可能なアルミニウム電池用負極材料と、このアルミニウム電池用負極材料を備えたアルミニウム一次電池とを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1のアルミニウム電池用負極材料は、下記(1)式で表される組成を有する合金からなることを特徴とするものである。
【0011】
ZnaMnbSncMdAl100-a-b-c-d (1)
但し、前記Mは、Ga、Ti、Zr、Cr、Mg及び希土類元素よりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含む元素を表し、a、b、c及びdは、それぞれ、2重量%≦a≦8重量%、0.6重量%≦b≦5重量%、0≦c≦0.01重量%、0≦d≦3重量%を示す。
【0012】
本発明に係る第2のアルミニウム電池用負極材料は、下記(2)式で表される組成を有する合金からなることを特徴とするものである。
【0013】
PbXSncMdAl100-X-c-d (2)
但し、前記Mは、Ga、Ti、Zr、Cr、Mg、Mn及び希土類元素よりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含む元素を表し、X、c及びdは、0.01重量%≦X≦10重量%、0.0001重量%≦c≦0.01重量%、0≦d≦3重量%を示す。
【0014】
本発明に係るアルミニウム一次電池は、本発明に係る第1〜第2のアルミニウム電池用負極材料から形成された負極容器と、
前記負極容器内に収容され、正極活物質及び電解液を含む正極合剤と
を具備することを特徴とするものである。
また、本発明に係るアルミニウム一次電池は、本発明に係る第1〜第2のアルミニウム電池用負極材料及び電解液を含むゲル状負極と、
正極と
を具備することを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係るアルミニウム電池用負極材料の第1の実施形態について説明する。
【0016】
このアルミニウム電池用負極材料は、下記(1)式で表される組成を有する合金を含む。
【0017】
ZnaMnbSncMdAl100-a-b-c-d (1)
但し、前記Mは、Ga、Ti、Zr、Cr、Mg及び希土類元素よりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含む元素を表し、a、b、c及びdは、それぞれ、0.01重量%≦a≦20重量%、0.01重量%≦b≦30重量%、0≦c≦0.01重量%、0≦d≦3重量%を示す。
【0018】
Zn重量比aとMn重量比bとを前記範囲に規定する理由を説明する。ZnとMnとが合金中に含有されていても、Mn重量比またはZn重量比が0.01重量%未満であると、放電時の水素ガス発生を抑制する効果が得られないか、きわめて小さい。また、Zn重量比が20%を超えるか、もしくはMn重量比が30%を超えると、自己腐食が大きくなる。また、本発明の負極材料の硬度が不必要に高くなるため、本発明の負極材料から電池容器を形成するのが困難になる。Zn重量比のより好ましい範囲は、2重量%≦a≦8重量%である。一方、Mn重量比のより好ましい範囲は、0.1重量%≦b≦5重量%であり、さらに好ましい範囲は0.6重量%≦b≦3重量%である。
【0019】
合金中に元素Mを含有させる(0<d≦3重量%)ことによって、放電中の水素ガス発生量をさらに少なくすることができる。但し、元素Mの重量比dが3重量%を超えると、放電時の水素ガス発生抑制の効果が飽和する一方、自己腐食が大きくなり好ましくない。
【0020】
元素Mは、Al原子と置換されていることが望ましい。また、希土類元素としては、例えば、La、Nd、Dy、Er、Ho等を用いることができる。元素Mの中でも、Ga、Ti、Zrは、放電時の水素ガス発生を抑制しつつ、放電初期の一時的な電圧降下(電圧遅延)を抑制することができる。元素MのうちMgは、放電中の水素ガス発生を抑制する効果が高いため、特に好ましい。
【0021】
Snについては、Sn重量比cが0.01重量%を超えると、自己腐食が大きくなり好ましくないが、Sn重量比cを0.0001〜0.01重量%の範囲内にすることによって、放電中の水素ガス発生をより抑制できる場合がある。なお、Sn及び元素M以外の元素で0.005重量%以下しか含まれないものは、不可避的不純物と見なす。
【0022】
上記合金において、意図的に添加された上述の元素以外は、合計で0.01重量%より多く含まれないことが好ましい。
【0023】
上記合金において、Mn分布は適度に不均一であることが好ましい。Mn組成分布の不均一度を数値で表すと、好ましい範囲は下記(A)式で表される。
【0024】
0.15<(σ1/C1)<0.5 (A)
但し、σ1はMn含有量の標準偏差(重量%)で、C1はMn平均組成(重量%)である。ここで、「均一」とは組成の標準偏差が平均組成の15%を超えないことと定義する。
【0025】
Mn分布が適度に不均一が好ましいとした理由は以下のとおりである。通常、この種の負極合金は均一でないと局部電池を形成して自己放電を起こし電流効率が下がると考えられるが、後述する実施例1に示した通り、同組成の合金を溶融状態からより早く冷却固化させ、より均一で微細な組織にしたものを使用して電池を組み立てたところ、かえって放電中ガスが多くなった。
【0026】
後述する実施例1の結果からも明らかなように、前述した(A)式で表されるMn組成分布を有する合金を含む負極材料を用いることによって、放電時の水素ガス発生量をより少なくすることができる。この場合は、Mn分布が不均一であることが、Al合金表面の電気化学的障壁を適度に下げ、反応がより多く水素発生でなく電流として使われることにつながったと見られる。
【0027】
一方、あまりに不均一であると局部電池の効果が増大し、自己放電が無視できなくなる。標準偏差で表すと、平均組成の50%以上になる場合{(σ1/C1)が0.5を超える場合}は好ましくない。
【0028】
純度については高いほうが、意図しない元素の混入を防いでよいと考えられるが、Alが99.99%以上、Zn及びMnが99.9%以上の純度であれば、どの不純物元素もおおむね50ppm以内に収まり、十分な品質が得られると考えられる。さらに純度が高くてもよいが、通常純度が高いほど高価になるので製造時の費用対効果の観点から純度が決定される。
【0029】
以上詳述した本発明に係る負極材料は、前述した(1)式で表される組成を有する合金を含むため、放電時の水素ガス発生が抑制されたアルミニウム一次電池を実現することができる。
【0030】
すなわち、本発明者らは、アルミニウム電池の実用化に向けて必要とされる特性を達成すべく鋭意研究を重ねてきた。その一として、放電中水素ガス発生抑制という課題があることはこれまで述べたとおりであるが、ZnとMnとの複合添加で放電中水素ガス発生抑制が可能であることをつきとめた。また、この課題解決のために、Mn単独添加では効果がなく、Zn単独添加では水素ガス発生を増大させてしまうことも本発明者らによって明らかになった。さらに、この負極材料は、廃棄後の環境汚染の心配がほとんどないという観点からも注目に値するものである。
【0031】
次いで、本発明に係るアルミニウム電池用負極材料の第2の実施形態について説明する。
【0032】
このアルミニウム電池用負極材料は、下記(2)式で表される組成を有する合金を含む。
【0033】
PbXSncMdAl100-X-c-d (2)
但し、前記Mは、Ga、Ti、Zr、Cr、Mg、Mn及び希土類元素よりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含む元素を表し、X、c及びdは、0.01重量%≦X≦10重量%、0≦c≦0.01重量%、0≦d≦3重量%を示す。
【0034】
Pbの重量比Xを前記範囲に規定する理由について説明する。重量比Xを0.01重量%未満にすると、放電時の水素ガス発生抑制効果が得られない、もしくは小さくなる。一方、重量比Xが10重量%を超えると、合金中のPb分布の巨視的な均一性が低下する。Pb分布は微視的に不均一でもよいが、巨視的に不均一になるのは自己腐食が大きくなり、好ましくない。Pbの重量比Xのより好ましい範囲は、0.03重量%≦X≦3重量%である。
【0035】
合金中に元素Mを含有させる(0<d≦3重量%)ことによって、放電中の水素ガス発生量をさらに少なくすることができる。但し、元素Mの重量比dが3重量%を超えると、放電時の水素ガス発生抑制の効果が飽和する一方、自己腐食が大きくなり好ましくない。
【0036】
元素Mは、Al原子と置換されていることが望ましい。また、希土類元素としては、例えば、La、Nd、Dy、Er、Ho等を用いることができる。元素Mの中でも、Ga、Ti、Zrは、放電時の水素ガス発生を抑制しつつ、放電初期の一時的な電圧降下(電圧遅延)を抑制することができる。
【0037】
Snについては、Sn重量比cが0.01重量%を超えると、自己腐食が大きくなり好ましくないが、Sn重量比cを0.0001〜0.01重量%の範囲内にすることによって、放電中の水素ガス発生をより抑制できる場合がある。なお、Sn及び元素M以外の元素で0.005重量%以下しか含まれないものは、不可避的不純物と見なす。
【0038】
上記合金において、意図的に添加された上述の元素以外は、合計で0.01重量%より多く含まれないことが好ましい。
【0039】
上記合金において、Pb分布は適度に不均一であることが好ましい。Pb組成分布の不均一度を数値で表すと、好ましい範囲は下記(B)式で表される。
【0040】
0.15<(σ2/C2)<0.5 (B)
但し、σ2はPb含有量の標準偏差(重量%)で、C2はPb平均組成(重量%)である。ここで、「均一」とは組成の標準偏差が平均組成の15%を超えないことと定義する。
【0041】
Pb分布が適度に不均一が好ましいとした理由は以下のとおりである。通常、この種の負極合金は均一でないと局部電池を形成して自己放電を起こし電流効率が下がると考えられるが、後述する実施例51に示した通り、同組成の合金を溶融状態からより早く冷却固化させ、より均一で微細な組織にしたものを使用して電池を組み立てたところ、かえって放電中ガスが多くなった。
【0042】
後述する実施例51の結果からも明らかなように、前述した(B)式で表されるPb組成分布を有する合金を含む負極材料を用いることによって、放電時の水素ガス発生量をより少なくすることができる。この場合は、Pb分布が不均一であることが、Al合金表面の電気化学的障壁を適度に下げ、反応がより多く水素発生でなく電流として使われることにつながったと見られる。
【0043】
一方、あまりに不均一であると局部電池の効果が増大し、自己放電が無視できなくなる。標準偏差で表すと、平均組成の50%以上になる場合{(σ2/C2)が0.5を超える場合}は好ましくない。
【0044】
純度については高いほうが、意図しない元素の混入を防いでよいと考えられるが、Alが99.99%以上、Pbが99.9%以上の純度であれば、どの不純物元素もおおむね50ppm以内に収まり、十分な品質が得られると考えられる。さらに純度が高くてもよいが、通常純度が高いほど高価になるので製造時の費用対効果の観点から純度が決定される。
【0045】
以上詳述した本発明に係る負極材料は、前述した(2)式で表される組成を有する合金を含むため、放電時の水素ガス発生が抑制されたアルミニウム一次電池を実現することができる。なお、Znは従来技術で開示した文献にも示されている通り、負極電位を下げるなど有用な元素であるが、Pbとの複合添加は放電中の水素ガス発生を増大させるので本発明においては好ましくない。
【0046】
次いで、本発明に係るアルミニウム一次電池について説明する。
【0047】
このアルミニウム一次電池は、本発明に係る負極材料を含む負極と、正極と、正極と負極の間に配置されるセパレータと、電解液とを備えるものである。
【0048】
本発明においては、前述した(1)式または(2)式で表される組成を有する合金を含む負極材料から形成された容器を負極として用いても良いが、この負極材料及び電解液を含むゲル状物を負極として用いても良い。
【0049】
電解液には、硫酸イオン(SO4 2-)及び硝酸イオン(NO3 -)よりなる群から選ばれる少なくとも1種類のイオンと、ハロゲンイオンとを含む水系電解液を使用することが好ましい。なお、前述した(2)式で表わされる組成を有する合金を含む負極材料を使用する際には、自己放電を抑制する観点から、硫酸イオンとハロゲンイオンを含む電解液を使用することが望ましい。
【0050】
また、この電解液は、窒素含有有機物及び有機酸のうち少なくとも一方をさらに含むことが好ましい。窒素含有有機物としては、ピラジン(pyrazine)、ビピリジル(2,2’-bipyridyl)、フェナントロリン(phenanthrolineもしくは1,10- phenanthroline)、シンコニン(cinchonine)、ピペラジン(piperazine)、トリピリジルトリアジン(tri-pyridyl-triazine,もしくは2,4,6-tri-2-pyridyl-1,3,5-triazine)等が挙げられる。一方、有機酸としては、マレイン酸(maleic acid)、酒石酸(tartaric acid)、マロン酸(malonic acid)、リンゴ酸等が挙げられる。
【0051】
最適な電解液組成は、合金組成により変わり得るが、おおむね上に列挙した添加物から選んで添加した電解液を使用するのがよい。
【0052】
本発明に係るアルミニウム一次電池の一例を図1〜図2に示す。
【0053】
本発明に係るアルミニウム一次電池の一例を図1〜図2を参照して説明する。図1は、本発明に係る第1のアルミニウム一次電池の一例であるアルカリ乾電池構造のアルミニウム一次電池を示す部分断面図である。
【0054】
図1に示すように、円筒状の外装体1は、少なくとも内面が樹脂から形成されている。この外装体1の開口部下端が内方に折り曲げられており、この折り曲げ部が、負極端子を兼ねる底板2の周縁に接着性の絶縁材料(例えば、タール、ピッチ)により接着されている。底板2には、ガス抜き孔3aが開口されている。
【0055】
負極ガスケット4は、円筒状の支持部4aと、この支持部4aの周囲に形成された鍔部4bとを備える。この負極ガスケット4は、鍔部4bの周縁を下方に折り曲げた状態で前記外装体1内に挿入されている。
【0056】
負極集電棒7は、負極ガスケット4の支持部4aに挿入され、かつ下端が前記底板2の内面に溶接されている。金属製ワッシャー8は、負極ガスケット4の支持部4aと鍔部4bの折り曲げ部との間に挿入されている。この金属製ワッシャー8により負極ガスケット4に与えられた反発弾性力で、外装体1と負極ガスケット4と負極集電棒7との密着性が高められ、密閉性を確保している。金属製ワッシャー8の一部にはガス抜き孔3bが形成されている。
【0057】
有底円筒形のセパレータ9は、前記負極集電棒7を囲むように前記負極ガスケット4上に配置されている。負極ゲル10は、前記セパレータ9と前記ガスケット4とにより囲まれた空間に充填されている。円筒状の正極合剤11は、前記セパレータ9の側周面と前記外装体1の内壁との間に配置されている。有底円筒形の正極缶12は、前記セパレータ9の上面、前記正極合剤11の上面及び前記正極合剤11の側周面を被覆している。電解液は、前記負極ゲル10、前記セパレータ9及び前記正極合剤11に保持されている。正極端子を兼ねる帽子形状の封口板(正極端子板)13は、前記正極缶12の上面に配置されている。外装体1の開口部上端は、内方に折り曲げられ、折り曲げ部内面が前記封口板13の周縁に接着性の絶縁材料(例えば、タール、ピッチ)により接着されている。例えば金属箔からなる外装チューブ14は、前記外装体1を被覆している。
【0058】
図2は、本発明に係るアルミニウム一次電池の一例であるマンガン乾電池構造のアルミニウム一次電池を示す部分断面図である。
【0059】
図2に示すように、アルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる有底円筒形の負極容器31内には、セパレータ32および底紙33を介して、正極活物質と導電剤と電解液を含む正極合剤34が充填されている。つば紙35は、正極合剤34上に配置されている。ワックス層36は、つば紙35上に配置されている。
【0060】
負極容器(負極缶)31の開口部上端に絶縁性ワッシャー37が載置され、かつ負極容器31の底面に負極端子板38が配置されている。熱収縮チューブ39は、負極容器31の周囲を被覆すると共に、絶縁性ワッシャー37を負極容器31に固定し、かつ負極端子板38を負極容器31に固定している。
【0061】
正極集電棒40は、つば紙35、ワックス層36および絶縁性ワッシャー37の開口部に挿入され、上端が絶縁性ワッシャー37から突出している。ワックス層36と絶縁性ワッシャー37の間の空間は、空気室41として機能する。
【0062】
円筒形の外装体42は、熱収縮チューブ39を被覆している。正極端子を兼ねる帽子型の封口板(正極端子板)43は、正極集電棒40の上端を覆うように、外装体42の上部開口部内に配置されており、封口板43の一部にはガス抜き孔45が形成されている。絶縁リング44は、外装体42と封口板43との間に介装されている。
【0063】
【実施例】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0064】
(実施例1)
<電解液の調製>
硫酸、塩化アルミニウム、塩化カリウムそれぞれの濃度が0.5mol/L、1.0mol/L、及び0.5mol/L(mol/Lは以下Mと略す)になるように溶解させ、電解液を調製した。
【0065】
<正極合剤の作製>
正極活物質として電解二酸化マンガンを用い、これに導電剤としてアセチレンブラック5重量%を添加して混合した後、上記電解液をさらに加え、正極合剤を作製した。
【0066】
<負極の作製>
Al,Zn,Mnの各原料をZn5重量%、Mn1.2重量%、残部Alの所定割合で配合し、溶解した合金溶湯から鋳造、圧延といった通常の方法により作製された6mm厚の板を、アルミ専業メーカーから入手した。分析組成は表1に示すとおりで、他の元素はいずれも50ppm以下の不純物であった。
【0067】
これを塑性変形により、有底円筒形状のアルミニウム合金製容器を得た。
【0068】
<電池組立て>
上記で作製した負極容器の内壁を覆うようにセパレータを収納し、その中に正極合剤を充填し、さらにそこに黒鉛製正極集電体を挿入した。後でガス発生を調べる都合上封口等は行なわなかった。
【0069】
<放電試験>
上記の電池を室温中で500mAの定電流放電をさせた。このとき発生するガスを捕集し、体積測定を行い、ガス発生速度を求めた。表1に結果を示す。
【0070】
<組成分析>
負極合金板の断面をEPMAにてマッピングを行い、表面から深さ方向(表面の法線方向)の元素の分布状態を調べた。
【0071】
(比較例1〜3)
実施例1における負極の組成を99.99%純度Alのもの(比較例1)、Zn単独添加に変えたもの(比較例2)、Mn単独添加に変えたもの(比較例3)を作製した。その他の不純物の含有量は、実施例1とほぼ同様であった。実施例1と同様に電池を作製し、放電試験を行なった。
【0072】
【表1】
【0073】
表中の組成は重量%表示で、Albalとあるのは、全体を100%としたときの残部がアルミニウムであることを示す。以下、掲示する表の説明は上に同じである。
【0074】
表1からわかるように、ZnとMnとを複合添加した実施例1の負極材料が、何も添加しない場合(比較例1)に比べても放電中水素ガス発生量(速度)が小さく、最も効果があることがわかる。比較例2及び比較例3のような単独添加ではこの効果が得られない。
【0075】
また、実施例1の熱処理済みの負極合金をEPMA観察し、その結果のうち図3にMn分布についてのEPMAマッピング画像を示す。EPMA観察の結果、Zn分布はムラがなく均一であることを確認することができた。一方、図3から明らかなように、Mn分布には多少ばらつきがある。定量分析は、径1μm程度のビームを約200μm四方の範囲でビームスキャンすることにより行なった。1μm四方ごとにMn含有量を数値データ化し、その標準偏差を求めたところ、0.25wt%となった。これは平均組成の約21%、すなわち(σ1/C1)が約0.21にあたる数値である。
【0076】
通常、この種の負極合金は均一でないと局部電池を形成して自己放電を起こし電流効率が下がると考えられるので、実施例1と同組成の合金を、溶融状態から実施例1より早く冷却固化させ、より均一で微細な組織、つまり(σ1/C1)を実施例1よりも小さくした。これを使用して電池を組み立てたところ、実施例1より放電中ガスが多くなった。前述のように、この場合はMn分布が不均一であることが、Al合金表面の電気化学的障壁を適度に下げ、反応がより多く水素発生でなく電流として使われることにつながったと見られる。
【0077】
(実施例2,3,5〜8,11,12,14,15及び参照例4,9,10,13)
実施例1と同様に、種々の負極合金を作製し、電池を組立て、放電試験を行なった。表2に分析組成及び放電中水素ガス発生量を示す。
【0078】
【表2】
【0079】
実施例2,3,5〜8,11,12,14,15及び参照例4,9,10,13の負極材料は、いずれも比較例1〜3と比べて良好な特性を示す。
【0080】
(実施例16〜42)
<電解液の調製>
表3及び表4に示すような組成の電解液を調製した。
【0081】
<正極合剤の作製>
正極活物質として電解二酸化マンガンを用い、これに導電剤としてアセチレンブラック5重量%を添加して混合した後、上記電解液をさらに加え、正極合剤を作製した。
【0082】
<負極の作製>
実施例16〜31については、Zn3重量%、Mn0.6重量%、残部Alという組成になるように合金負極を実施例1と同様の方法で作製し、有底円筒形状のアルミニウム合金製容器を得た。
【0083】
実施例32〜42については、Zn5重量%、Mn1.2重量%、Sn0.002重量%、残部Alという合金組成の負極用有底円筒形状のアルミニウム合金製容器を、やはり実施例1と同様の方法で作製した。
【0084】
<電池組立て及び放電試験>
実施例1で説明したのと同様な方法で行った。
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
実施例16〜42の負極材料は、いずれも良好な特性を示した。
【0087】
(実施例43,47〜50、参照例44〜46及び比較例4〜5)
<電解液の調製>
塩化アルミニウム、塩化カリウム、ビピリジルそれぞれの濃度が1.5M、0.75M、及び0.1Mになるように溶解させ、電解液を調製した。
【0088】
<正極合剤の作製>
正極活物質として電解二酸化マンガンを用い、これに導電剤としてアセチレンブラック5重量%を添加して混合した後、上記電解液をさらに加え、正極合剤を作製した。
【0089】
<負極の作製>
各原料を表5に示す所定割合で配合し、球状合金粉末を作製した。これに電解液とゲル化剤を加えペレットを作製した。
【0090】
<電池組立て>
樹脂製容器に負極ペレットを充填し、その上にセパレータを収納し、さらにその上に正極合剤を充填し、さらにそこに黒鉛製正極集電体を挿入した。後でガス発生を調べる都合上封口等は行なわなかった。
【0091】
<放電試験>
上記の電池を室温中で500mAの定電流放電をさせた。このとき発生するガスを捕集し、体積測定を行い、ガス発生速度を求めた。表5に負極組成及び放電中水素ガス発生量を示す。
【0092】
【表5】
【0093】
負極の表面積が大きいため、実施例1,2,3,5〜8,11,12,14,15及び参照例4,9,10,13などに比べてガス発生速度のレベルが高いが、実施例43,47〜50及び参照例44〜46いずれも比較例4〜5と比べて良好な特性を示した。特に、Zn重量比aが2〜8重量%で、かつMn重量比bが0.1〜5重量%である実施例43,47〜50の負極材料は、参照例44〜46に比べて放電時の水素ガス発生量が少なかった。
【0094】
(参照例51)
<電解液の調製>
硫酸、塩化アルミニウム、塩化カリウムそれぞれの濃度が0.5mol/L、1.0mol/L、及び0.5mol/L(mol/Lは以下Mと略す)になるように溶解させ、電解液を調製した。
【0095】
<正極合剤の作製>
正極活物質として電解二酸化マンガンを用い、これに導電剤としてアセチレンブラック5重量%を添加して混合した後、上記電解液をさらに加え、正極合剤を作製した。
【0096】
<負極の作製>
Al,Pbの各原料をPb0.8重量%、残部Alの所定割合で配合し、溶解した合金溶湯を、溶解した合金溶湯から鋳造、圧延といった通常の工程を経て作製された6mm厚の板を、アルミ専業メーカーから入手した。分析組成は表6に示すとおりで、他の元素はいずれも50ppm以下の不純物であった。
【0097】
これを塑性変形により、有底円筒形状のアルミニウム合金製容器を得た。
【0098】
<電池組立て>
上記で作製した負極容器の内壁を覆うようにセパレータを収納し、その中に正極合剤を充填し、さらにそこに黒鉛製正極集電体を挿入した。後でガス発生を調べる都合上封口等は行なわなかった。
【0099】
<放電試験>
上記の電池を室温中で500mAの定電流放電をさせた。このとき発生するガスを捕集し、体積測定を行い、ガス発生速度を求めた。表6に結果を示す。
【0100】
<組成分析>
負極合金板の断面をEPMAにてマッピングを行い、表面から深さ方向(表面の法線方向)の元素の分布状態を調べた。
【0101】
(比較例6)
負極材料として99.99%純度のAlを用いること以外は、前述した参照例51で説明したのと同様に電池の作製と放電試験を行なった。なお、負極材料中のその他の不純物の含有量は参照例51とほぼ同様であった。
【0102】
【表6】
【0103】
表中の組成は重量%表示で、Albalとあるのは、全体を100%ととしたときの残部がアルミであることを示す。以下、掲示する表の説明は上に同じである。
【0104】
表6から明らかなように、Pbを添加した参照例51の負極材料が、何も添加しない比較例6に比べて放電中水素ガス発生量(速度)が小さいことがわかる。
【0105】
また、参照例51の熱処理済みの負極合金をEPMA観察し、その結果のうち図4にPb分布についてのEPMAマッピング画像を示す。図4から明らかなように、Pb分布には多少ばらつきがある。定量分析は、径1μm程度のビームを約200μm四方の範囲でステージスキャンすることにより行なった。1μm四方ごとにPb含有量を数値データ化し、その標準偏差を求めたところ、0.15重量%となった。これは平均組成の約19%、すなわち(σ2/C2)が約0.19にあたる数値である。
【0106】
通常、この種の負極合金は均一でないと局部電池を形成して自己放電を起こし電流効率が下がると考えられるので、参照例51と同組成の合金を、溶融状態から参照例51より早く冷却固化させ、より均一で微細な組織、つまり(σ2/C2)を参照例51よりも小さくした。これを使用して電池を組み立てたところ、参照例51より放電中ガスが多くなった。前述のように、この場合はPb分布が不均一であることが、Al合金表面の電気化学的障壁を適度に下げ、反応がより多く水素発生でなく電流として使われることにつながったと見られる。
【0107】
(実施例55及び参照例52〜54,56〜62)
参照例51と同様に、種々の負極合金を作製し、電池を組立て、放電試験を行なった。表7に分析組成及び放電中水素ガス発生量を示す。
【0108】
【表7】
実施例55及び参照例52〜54,56〜62の負極材料は、いずれも比較例6と比べて良好な特性を示す。
【0109】
(参照例63〜78)
<電解液の調製>
表8に示すような組成の電解液を調製した。
【0110】
<正極合剤の作製>
参照例51で説明したのと同様な方法により正極合剤を作製した。
【0111】
<負極の作製>
Pb0.2重量%、残部Alという組成になるように合金負極を参照例51と同様の方法で作製し、有底円筒形状のアルミニウム合金製容器を得た。
【0112】
<電池組立て及び放電試験>
参照例51で説明したのと同様な方法で行った。
【0113】
【表8】
参照例63〜78の負極材料は、いずれも良好な特性を示した。
【0114】
(実施例81、参照例79,80,82〜87及び比較例7〜8)
<電解液の調製>
塩化アルミニウム、塩化カリウム、ビピリジルそれぞれの濃度が1.5M、0.75M、及び0.1Mになるように溶解させ、電解液を調製した。
【0115】
<正極合剤の作製>
正極活物質として電解二酸化マンガンを用い、これに導電剤としてアセチレンブラック5重量%を添加して混合した後、上記電解液をさらに加え、正極合剤を作製した。
【0116】
<負極の作製>
各原料を表9に示す所定割合で配合し、球状合金粉末を作製した。これに電解液とゲル化剤を加えペレットを作製した。
【0117】
<電池組立て>
樹脂製容器に負極ペレットを充填し、その上にセパレータを収納し、さらにその上に正極合剤を充填し、さらにそこに黒鉛製正極集電体を挿入した。後でガス発生を調べる都合上封口等は行なわなかった。
【0118】
<放電試験>
上記の電池を室温中で500mAの定電流放電をさせた。このとき発生するガスを捕集し、体積測定を行い、ガス発生速度を求めた。表9に負極組成及び放電中水素ガス発生量を示す。
【0119】
【表9】
【0120】
負極の表面積が大きいため、実施例55及び参照例51〜54,56〜62などに比べてガス発生速度のレベルが高いが、実施例81及び参照例79,80,82〜87いずれも比較例7〜8と比べて良好な特性を示した。特に、Pb重量比Xが0.03〜3重量%である実施例81及び参照例79,82〜87の負極材料は、参照例80と比較して放電時の水素ガス発生量が少なかった。
【0121】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0122】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、放電時の水素ガス発生を抑制することが可能なアルミニウム電池用負極材料と、このアルミニウム電池用負極材料を備えたアルミニウム一次電池とを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアルミニウム一次電池の一例であるアルカリ乾電池構造のアルミニウム一次電池を示す部分断面図。
【図2】 本発明に係るアルミニウム一次電池の一例であるマンガン乾電池構造のアルミニウム一次電池を示す部分断面図。
【図3】 実施例1の負極材料のMn成分についてのEPMAマッピング画像。
【図4】 実施例51の負極材料のPb成分についてのEPMAマッピング画像。
【符号の説明】
1…外装体、2…負極端子を兼ねる底板、3a,3b…ガス抜き孔、4…負極ガスケット、4a…支持体、4b…鍔部、7…負極集電棒、9…セパレータ、10…負極ゲル、11…正極合剤、12…正極缶、13…正極端子、31…負極容器、32…セパレータ、33…底紙、34…正極合剤、37…絶縁性ワッシャー、38…負極端子板、39…熱収縮チューブ、40…正極集電棒、42…外装体、43…封口板。
Claims (6)
- 下記(1)式で表される組成を有する合金からなることを特徴とするアルミニウム電池用負極材料。
ZnaMnbSncMdAl100-a-b-c-d (1)
但し、前記Mは、Ga、Ti、Zr、Cr、Mg及び希土類元素よりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含む元素を表し、a、b、c及びdは、それぞれ、2重量%≦a≦8重量%、0.6重量%≦b≦5重量%、0≦c≦0.01重量%、0≦d≦3重量%を示す。 - 下記(2)式で表される組成を有する合金からなることを特徴とするアルミニウム電池用負極材料。
PbXSncMdAl100-X-c-d (2)
但し、前記Mは、Ga、Ti、Zr、Cr、Mg、Mn及び希土類元素よりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含む元素を表し、X、c及びdは、0.01重量%≦X≦10重量%、0.0001重量%≦c≦0.01重量%、0≦d≦3重量%を示す。 - 前記cは、0.0001重量%≦c≦0.01重量%を示すことを特徴とする請求項1記載のアルミニウム電池用負極材料。
- 前記合金から形成された負極容器であり、前記合金は下記(A)式で表されるMn分布を有することを特徴とする請求項1または3記載のアルミニウム電池用負極材料。
0.15<(σ1/C1)<0.5 (A)
但し、σ1はMn含有量の標準偏差(重量%)で、C1はMn平均組成(重量%)である。 - 請求項1〜3いずれか1項記載のアルミニウム電池用負極材料から形成された負極容器と、
前記負極容器内に収容され、正極活物質及び電解液を含む正極合剤と
を具備することを特徴とするアルミニウム一次電池。 - 請求項1〜3いずれか1項記載のアルミニウム電池用負極材料及び電解液を含むゲル状負極と、
正極と
を具備することを特徴とするアルミニウム一次電池。
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