JP3936708B2 - 画像通信システム,通信会議システム,階層符号化装置,サーバ装置,画像通信方法,画像通信プログラムおよび画像通信プログラム記録媒体 - Google Patents

画像通信システム,通信会議システム,階層符号化装置,サーバ装置,画像通信方法,画像通信プログラムおよび画像通信プログラム記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は,階層符号化データを用いた画像通信技術に係わり,特に多地点テレビ会議などの画像通信システムにおいて,ある指定されたビットレートのもとで特定の画像領域の部分の画質を簡易に向上させることができるようにした画像通信技術に関するものである。
従来の多地点通信会議システムとしては,例えば下記の特許文献1「多地点会議制御装置」,特許文献2「画像符号化方式及びその画像符号化方式を用いた多地点間テレビ会議方式」,特許文献3「多地点間テレビ会議装置」等に記載されたものが知られている。
一般にこれらの多地点通信会議システムでは,個人画像から興味のある領域の一部を切り出し,その部分を高精細に視聴することができなかった。
画像通信におけるスケーラブルな符号化方式としては,例えば下記の非特許文献1に記載されているようなMPEG−4・FGS(Fine Granularity Scalable) 符号化方式が知られている。このような階層符号化の目的は,伝送帯域の変動があった場合に,拡張レイヤを適応的にカットして,画像の途切れをなくすための機能を実現することである。また,一つのソースにて複数のビットストリームを取り出せるという,いわゆる One Source Multi-use を実現するものである。
特開平07−236128号公報 特開平04−177993号公報 特開昭63−174487号公報 "AMENDMENT 4:Streaming video profile ", ISO/IEC 14496-2:1999/FDAM4.
多地点テレビ会議などの通信会議システムにおいて,あるクライアントAが,他のクライアントBの個人画像の特定の領域部分だけを高精細に視聴したいと思った場合でも,従来方式では,サーバ装置とクライアント端末間で送受信される符号化データが,通常,一定のデータ量になるように符号化されているため,特定の領域部分だけを高精細に表示させることはできなかった。
受信側のクライアント端末で,クライアントが見たい特定の領域部分を高精細に表示することができるようにする方法として考えられるのは,データ量が少ない通常の符号化データストリームと,データ量が多い高精細版の符号化データストリームの2本のストリームデータを,サーバ装置が,常時クライアント端末から受信し,受信側のクライアント端末からの要求によって,通常のストリームデータを高精細版のストリームデータに切り替える方法である。しかし,この方法では,通常のストリームデータから高精細版のストリームデータに切り替えたときにデータ量が大幅に増加するため,帯域幅に制限があるときに,その帯域幅の中でストリームデータを円滑に送信することができないという問題がある。
この問題は,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化方式による符号化データとして,各クライアント端末に画像データを配信する場合にも同様に発生する。すなわち,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームのすべてのレイヤの符号化データを各クライアント端末に配信した場合には,データ量が増大化するため,ネットワークによる伝送能力やクライアント端末の通信処理能力で対応することができなくなるという問題がある。
本発明は上記問題点の解決を図り,通信会議システム等において階層符号化方式により符号化された映像をリアルタイムに受信し表示する装置が,ある制限されたビットレートのもとで,すなわち少ない符号化データ量で画像の特定の部分だけを高精細に表示することができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため,本発明は,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータの通信を行う画像通信システムにおいて,前記データのビットレートを指示するビットレート指示手段と,送信対象となる前記階層符号化されたデータのデータ量が,前記ビットレート指示手段により指示されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,送信される階層符号化されたデータを復号した画像の特定部分の領域を,他の部分よりも高精細に表示させることを指示する画質向上領域指示手段と,前記画質向上領域指示手段により高精細に表示させる特定部分の領域の指示があった場合に,前記ビットレートトランスコード手段によるビットレートの調整前に,送信対象となる前記階層符号化されたデータの拡張レイヤビットストリームのうち,前記特定部分の領域以外の領域に相当する符号化データのデータ量を削減するコード変換を行う拡張レイヤ領域トランスコード手段とを備えることを特徴とする。
また,前記階層符号化されたデータは,拡張レイヤの解像度が基本レイヤの解像度のn倍(ただしn>1)の解像度を持つデータであることを特徴とする。
図1は,本発明の概要を説明するための図である。本発明は,テレビ会議システムなどの画像通信システムにおいて,所定のビットレート(帯域幅)のもとで,指定された特定の領域(以下,ROI(Region Of Interest)選択領域という)を高精細に表示することを,階層符号化方式における拡張レイヤビットストリームを操作することにより実現するものである。
スケーラブルな符号化が可能な階層符号化方式では,入力映像を基本レイヤ符号化部と拡張レイヤ符号化部とによって符号化し,符号化データをそれぞれ基本レイヤビットストリーム11,拡張レイヤビットストリーム12として出力する。拡張レイヤビットストリーム12は,通常,図1(A)に示すように複数のビットプレーン(レイヤ)P1〜Pkの可変長符号化データVLCからなる。
ビットレートトランスコード部16は,受信側の装置から指示されたビットレートによる転送可能ビット量に応じて,拡張レイヤビットストリーム12の下位側のビットプレーンをカットすることにより,送信するビットストリームのビット量を,指示されたビットレートで送ることができるように調整する処理を行うものである。
一般に拡張レイヤビットストリーム12のデータ量は,基本レイヤビットストリーム11のデータ量よりも多くなる。図1(A)に示す例では,指示されたビットレートによる転送可能ビット量から,基本レイヤビットストリーム11と拡張レイヤビットストリーム12のうち最上位レイヤのビットプレーンP1の符号化データだけを送信している。ビットレートによっては,拡張レイヤビットストリーム12をまったく送らない場合もあり,また基本レイヤビットストリーム11におけるBピクチャ,さらにPピクチャをカットする場合もある。もちろん,拡張レイヤビットストリーム12として送信するビットプレーン数が多ければ多いほど,受信側の装置において符号化データを復号した画像は,高精細に表示されることになる。
本発明は,例えば図1(B)に示すように,受信側の装置において表示された表示画像40において,ある特定の領域を高精細に見たいというユーザの希望により,ユーザがROI指示部23によってROI選択領域41を指定した場合,送信側の装置では,そのROI情報を受け取り,拡張レイヤ領域トランスコード部15が拡張レイヤビットストリーム12の符号化データを次のように加工する。すなわち,拡張レイヤビットストリーム12の可変長符号化データVLCのうち,ROI選択領域41以外の部分をすべて“0”のコードに置き換える。ROI選択領域41に含まれる部分の可変長符号化データVLCは,元の値のままとする。
このようにROI選択領域41以外の部分の可変長符号化データVLCをすべて“0”コードにすれば,各ビットプレーンP1〜Pkのデータ量は大幅に削減されることになる。したがって,ビットレートトランスコード部16では,図1(A)と同一のビットレートのもとで,図1(B)に示すように,拡張レイヤビットストリーム12の多くのビットプレーン(例えばP1〜Pj)の符号化データを,送信することができるようになる。
受信側の装置がこのビットストリームを復号して表示した場合,表示画像40におけるROI選択領域41以外の部分は,基本レイヤビットストリーム11の復号画像として見ることができ,ROI選択領域41の部分については,さらにビットプレーンP1〜Pjの符号化データを用いた高精細な画像として見ることができることになる。
本発明によれば,階層符号化方式により符号化された画像を受信する装置が,同一ビットレートのもとで,画像の特定の部分だけを高精細に表示することができるようになる。特に,複数の個人画像を表示するようなテレビ会議システムにおいて,帯域幅に制限があるような場合に,特定の個人画像の特定の領域を高精細に切り換えて表示することができるようになり,会議資料の高精細な表示などにより会議を円滑に進行させることができるようになる。
以下,図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図2は,本発明を適用した4者間の通信会議システムの例を示している。各クライアント端末2A〜2Dは,それぞれ自端末で撮影した映像を階層符号化方式により符号化してビットストリームを生成し,上りセッションにてサーバ装置1にアップロードする。サーバ装置1は,テレビ会議を制御する多地点接続装置(MCU:Multipoint Connection Unit)であり,サーバ装置1では,各クライアント端末2A〜2Dから要求のあったデータ量だけを切り出して,個々のクライアント端末2A〜2Dに,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームからなる階層符号化されたデータを配信する。
図3は,サーバ装置とクライアント端末の構成例を示している。クライアント端末については,説明を分かりやすくするために,自画像をサーバ装置1にアップロードするクライアント端末(送信側)2と,サーバ装置1からスケーラブルビットストリームを受信して復号し,画像を表示するクライアント端末(受信側)2’とを分けて書いてある。実際には,各クライアント端末は,送信側と受信側の両方の機能を持つ。
サーバ装置1は,各クライアント端末2からのスケーラブルビットストリーム(基本レイヤビットストリーム11と拡張レイヤビットストリーム12)を受信する受信バッファ10と,クライアント端末(受信側)2’からROI情報を受信するROI情報受信部13と,ROIの有無によってデータの流れを切り換えるROI切換え部14と,拡張レイヤ領域トランスコード部15と,ビットレートトランスコード部16と,スケーラブルビットストリームを各クライアント端末(受信側)2’に送信するための送信バッファ17と,クライアント端末(受信側)2’から指示されたビットレート情報を受信するビットレート受信部18と,受信したビットレートをビットレートトランスコード部16へ伝達するビットレート指示部19とを備える。
クライアント端末(送信側)2は,映像を入力するカメラ20と,カメラ20から入力した映像を階層符号化する階層符号化部21と,階層符号化部21により符号化したスケーラブルビットストリームを送信するための送信バッファ22とを備える。
また,クライアント端末(受信側)2’は,ユーザからROI選択領域の指示を入力するROI指示部23と,指示されたROI情報をサーバ装置1へ送信するROI情報送信部24と,サーバ装置1からスケーラブルビットストリームを受信するための受信バッファ25と,受信したスケーラブルビットストリームを復号する階層復号部26と,復号画像を表示するディスプレイ等の表示部27と,自装置で受信を希望するデータ量のビットレート情報をサーバ装置1へ送信するビットレート送信部28とを備える。
図3に示す例では,クライアント端末(受信側)2’がROI選択領域を指定しているが,サーバ装置1がROI選択領域を指定してもよい。例えば,テレビ会議において特定のクライアントが発話した場合に,複数のクライアントの画像の中で,発話したクライアントの画像の顔部分の領域を,画像認識により自動的にROI選択領域とするようなこともできる。
クライアント端末(受信側)2’においてデータを受信するときのビットレートは,例えばビットレートもしくは受信するビットストリームのデータ量を入力するためのスライダーバーを表示部27に表示し,ユーザに指定させてもよいし,クライアント端末(受信側)2’が規定値もしくは通信状況に応じて自動的に決定してもよい。また,データを受信するときのビットレートをクライアント端末(受信側)2’が指定するのではなく,ネットワークの状況などに応じてネットワーク上の装置またはサーバ装置1が指定するようにしてもよい。
クライアント端末(送信側)2は,スケーラブルビットストリームを送信しているが,非スケーラブル符号化データを送信するクライアント端末が存在してもよい。
サーバ装置1には,複数のクライアント端末からスケーラブルデータもしくは非スケーラブルデータが上がってくる(上りの符号化データ)。各クライアント端末は,これらのデータを,クライアント指定もしくはサーバ装置1が自動的に判断した任意のビットレートおよびROI情報によって目的とする符号化データにトランスコードしたものを受信する。
以下では,クライアントAが他のクライアントBの画像領域をROI選択領域として指定し,またそのデータの受信ビットレートをサーバ装置1に対して指定した場合の動作を説明する。クライアントA(図3ではクライアント端末(受信側)2’のクライアント)は,受信している複数のクライアントの画像うち,特定のクライアントB(図3ではクライアント端末(送信側)2のクライアント)を選択し,クライアントBの符号化データの受信ビットレートとROI情報を,それぞれビットレート送信部28とROI情報送信部24によってサーバ装置1に通知する。サーバ装置1は,ビットレート受信部18およびROI情報受信部13にて,それぞれ受信ビットレートおよびROI情報をクライアントAのクライアント端末(受信側)2’から受ける。
ROI情報は,ROI指定があるかないかの情報,およびROI指定がある場合に,そのROI選択領域の位置およびサイズを示す領域情報である。この領域情報は,領域が矩形の場合,例えば左上隅の座標と右下隅の座標の座標情報のようなものでよい。また,領域が任意形状の場合,例えばマクロブロックごとに,ROI選択領域に属するマクロブロックの位置を“1”,ROI選択領域に属さないマクロブロックの位置を“0”に設定したビットマップデータのようなものでもよい。
サーバ装置1は,受信したビットレート情報とROI情報とに基づいて,拡張レイヤ領域トランスコード部15およびビットレートトランスコード部16によるトランスコード処理を行う。
クライアントAからクライアントBの画像についてのROIの指示があった場合,指定されたクライアントBの拡張レイヤビットストリーム12を,ROI切換え部14を介して拡張レイヤ領域トランスコード部15へ送る。拡張レイヤ領域トランスコード部15では,クライアントBの拡張レイヤビットストリーム12の中で,ROI選択領域に入らないマクロブロックの可変長符号化データを“0”というコードに置き換えてビットレートトランスコード部16へ出力する。ROI選択領域に入る部分の可変長符号化データはそのまま出力する。
ビットレートトランスコード部16は,受信バッファ10から基本レイヤビットストリーム11を入力し,また拡張レイヤ領域トランスコード部15からトランスコードした拡張レイヤビットストリーム12を入力し,またビットレート指示部19からビットレート指示情報を入力する。ビットレートトランスコード部16は,入力されたビットストリームにおいて,ビットレート指示部19により指示された任意のビットレートになるまで,送信するビットストリームのデータ量を削減するため,拡張レイヤの下位側のビットプレーンから順番に符号化データに“0”を入れる。拡張レイヤのデータがなくなった場合には,基本レイヤのBピクチャから“0”とし,次にPピクチャ,Iピクチャの順に符号化データを“0”とする。ビットレートトランスコード部16にてトランスコードされたクライアントBのビットストリームは,送信バッファ17に送られ,送信バッファ17からクライアントAのクライアント端末(受信側)2’へ送信される。
一方,ROIの指示がない場合,すなわち,クライアントAがクライアントBの画像に対して,ROIの指定を行わず,ビットレートの指定(必須)のみを行った場合には,受信バッファ10中のクライアントBの基本レイヤビットストリーム11および拡張レイヤビットストリーム12は,直接,ビットレートトランスコード部16へ送られ,ビットレートトランスコード部16でビットレート指示部19により指定されたビットレートに相当するデータ量に調整され,送信バッファ17を介して,クライアントAのクライアント端末(受信側)2’へ送信される。
図4は,拡張レイヤ領域トランスコード部15の処理を説明するフローチャートである。拡張レイヤにMPEG−4のFGS(Fine Granularity Scalable) 符号化を用いるものとする。FGS符号化の場合,拡張レイヤのビットストリームは,基本的にマクロブロック単位の可変長符号化データVLCから構成される。よって,ROI選択領域に相当しないマクロブロックの可変長符号化データVLCをすべて“0”に置き換えることで,トランスコードができる。すなわち,この個々の可変長符号化データVLCがROIの領域であるなら,VLCに何も操作せず,ROI以外の領域であるなら,VLCを“0”のコードに置き換える。
すなわち,拡張レイヤビットストリーム12の各マクロブロックごとに,図4に示す処理を実行する。f番目のフレームのl番目のレイヤのm個目のマクロブロックにおけるVLC符号を,VLCf (l,m)とし,f番目のフレームのm個目のマクロブロックにおける選択領域情報を,Rf (m)とする。なお,このm個目のマクロブロックがROI選択領域内であれば,Rf (m)=1であり,ROI選択領域外であれば,Rf (m)=0と定義されているものとする。
ステップS1では,現在処理しているm個目のマクロブロックのRf (m)が0かどうかを判定する。0でない場合には,そのマクロブロックのVLCf (l,m)を,VLC符号としてそのまま出力する。Rf (m)が0の場合,ステップS2においてVLCf (l,m)を“0”のコードに置き換えて出力する。ステップS3では,変換後の拡張レイヤビットストリーム12を再構成してビットレートトランスコード部16へ出力する。このビットストリームの再構成は,VLCf (l,m)が“0”のコードを圧縮する処理であり,きわめて簡単なコード変換処理で実現することができる。
図5は,ビットレートトランスコード部16の処理を説明するフローチャートである。本実施の形態で扱う拡張レイヤビットストリーム12のデータ形式は,図5(A)に示すように,1フレーム分の可変長符号化データ(VLC)の前に,FGSのVOP(Video Object Plane)スタートコードビットSc が付加された形式になっている。
クライアントから指示されたビットレートをBc [bit per sec ],直前のGOVのフレームレートf[frames per sec]とする。まず,ステップS10では,Bc をfで割る(Bv =Bc /f)ことにより,1フレーム当たりのビット量Bv を計算する。
次に,ステップS11では,ビット量をカウントするためのビットカウント値を“0”に初期化する。ステップS12では,拡張レイヤビットストリーム12の先頭から順番にビットデータを取り出して解析する。取り出したビットデータがFGSのVOPスタートコードビットSc であれば(ステップS13),ステップS11へ戻り,再度,ビットカウント値を“0”に初期化してカウントを続ける。
FGSのVOPスタートコードビットSc でなければ,ビットカウント値がBv を超えるか(ステップS15),次のFGSのVOPスタートコードビットSc が現れるまで(ステップS13),ビットカウント値をカウントアップし,符号化ビットをカウントする。ビットカウント値が1フレーム当たりのビット量Bv を超えたら,ステップS16へ進み,そのフレームの残りのデータ(VLC),すなわち次のFGSのVOPスタートコードビットSc が現れるまでのデータをすべて“0”というコードにする。以上の処理を一連の拡張レイヤビットストリーム12について繰り返す。
ビットレートトランスコード部16は,以上の処理をGOV(Iピクチャから次のIピクチャまでのデータ)ごとに行うことによって,クライアントが指定したビットレートとなるように,送信するビットストリームのビット量を調整することができる。
図6〜図8は,図3に示すクライアント端末(送信側)2における階層符号化部21の構成例を示す。いずれもMPEG−4 ASP/FGS符号化方式による基本レイヤと拡張レイヤからなる階層符号化を行うものである。図6および図7は,基本レイヤと拡張レイヤとが同じ解像度を持つ場合の階層符号化方式を示しており,一般に知られているものである。図8は,従来の階層符号化方式を本実施の形態のために改良したものであり,拡張レイヤが基本レイヤの2倍の解像度を持つ階層符号化を行うものである。なお,図6〜図8では,図をわかりやすくするために動き検出部および動き補償部については図示を省略している。
まず,図6の階層符号化方式について説明する。基本レイヤの符号化では,デジタル化された入力映像211が入力されると,減算器212により入力映像211と動き補償された予測画像との差分が算出される。DCT部213は,この差分信号を離散コサイン変換し,結果のDCT係数を出力する。量子化部214は,そのDCT係数を量子化し,量子化結果を可変長符号化部215と,逆量子化部216へ出力する。可変長符号化部215は,量子化されたDCT係数を可変長符号化し,基本レイヤビットストリームを生成する。逆量子化部216は,量子化されたDCT係数を逆量子化し,逆DCT部217は,さらにそれを逆離散コサイン変換して,予測画像に用いるための復号画像を生成する。
拡張レイヤの符号化では,逆量子化部216と逆DCT部217とによってローカルデコードされた基本レイヤの復号画像と,入力映像211との差分画像を減算器218によって算出し,それをDCT部219によって離散コサイン変換する。ビットプレーン展開部220は,DCT係数をそのままビットプレーン展開し,選択的拡張処理部(SE:Selective Enhancement )221は,可変長符号化する前のビットプレーン展開されたDCT係数の符号化優先順位の変更を行う。可変長符号化部222は,その結果を可変長符号化し,拡張レイヤビットストリームを生成する。
図7に示す構成による階層符号化部による符号化は,次のように入力映像231の階層符号化を行う。基本レイヤの符号化は,図6と同様であり,減算器232,DCT部233,量子化部234,可変長符号化部235,逆量子化部236および逆DCT部237によって,基本レイヤビットストリームの生成と,次の予測符号化のための復号画像の生成を行う。
拡張レイヤの符号化では,基本レイヤにおけるDCT部233によるDCT変換直後のDCT係数と,量子化部234による量子化,逆量子化部236による逆量子化した後のDCT係数との差分を,減算器238によって直接的に計算する。このDCT係数の差分をビットプレーン展開部239によってビットプレーン展開する。選択的拡張処理部(SE)240は,可変長符号化する前のビットプレーン展開された差分DCT係数の符号化優先順位の変更を行い,可変長符号化部241は,その結果を可変長符号化して拡張レイヤビットストリームを生成する。この方法によっても,FGS符号化シンタックスに則ったビットストリームを生成することができ,図6の方法よりも処理を高速化することができる。
図8に示す構成の階層符号化部による符号化では,拡張レイヤが基本レイヤの2倍の解像度を持つように階層符号化する。図6に示す階層符号化部との違いは,入力映像251を,例えば1/2というような所定の縮小率に応じて縮小する画像縮小部252が,予測画像との差分を算出する減算器253の前に設けられていること,および拡張レイヤの符号化の際に,縮小された基本レイヤの復号画像を元のサイズに拡大する画像拡大部259が,逆DCT部258と減算器260との間に設けられていることである。
画像縮小部252は,図8(B)に示すように,入力映像251の1フレームの縦横の画素数を例えば半分に縮小し,その縮小画像251aを基本レイヤの符号化に用いる。拡張レイヤの符号化では,縮小画像251aを符号化してそれをローカルデコードしたものを,画像拡大部259によって元の入力映像251の画像サイズに拡大し,その拡大した復号画像251bと入力映像251との差分を算出して符号化する。すなわち,図8に示す方式の階層符号化では,入力映像251を例えば半分の解像度にしたものを基本レイヤの符号化に用いる。拡張レイヤの符号化では,基本レイヤの単純拡大画像と,入力映像251の原画像との差分を符号化する。
図8の階層符号化方式により階層符号化されたビットストリームを復号するクライアント端末(受信側)2’では,階層復号部26において,基本レイヤの復号画像を2倍に拡大し,拡張レイヤの復号データと重ね合わせる。
図8に示す階層符号化方式を用いることの利点は,基本レイヤビットストリーム11のデータ量を大きく削減することができることである。この結果,同一のビットレートで符号化ビットストリームを送信する場合に,基本レイヤビットストリーム11のデータ量が少なくなる分だけ,拡張レイヤビットストリーム12のデータ量を増加させることができるようになる。基本レイヤだけの復号画像の表示では,解像度が半分になるため画質が劣化するが,拡張レイヤを用いて階層復号された結果の解像度は,実質的に拡張レイヤの解像度によって決まるため,基本レイヤの解像度を半分にしたことによる影響は少ない。
図9は,本実施の形態における選択的画質向上(ROI)の様子を図式化したものである。図9(A)は,基本レイヤと拡張レイヤの解像度が同じ場合の様子を示しており,図9(B)は,基本レイヤと拡張レイヤの解像度が異なり,拡張レイヤの解像度が基本レイヤの2倍の解像度の場合の様子を示している。すなわち,図9(A)は,図6または図7に示す階層符号化方式によって生成されたビットストリームを用いる場合,図9(B)は,図8に示す階層符号化方式によって生成されたビットストリームを用いる場合の例である。
例えば,クライアント端末(受信側)2’において,図9(A1)に示すようなクライアントの画像を見ているユーザが,ポインティングデバイス等によりROI選択領域41を指定すると,その部分の拡張レイヤのデータがサーバ装置1から多く送信され,図9(A2)のように,選択された領域が他の部分よりも高精細に表示される。表示方法として,全体の表示の中で一部だけを高精細に表示する方法以外に,図9(A3)に示すように,領域の一部だけを切り出して,高精細に表示する方法を用いることもできる。
次に,拡張レイヤの解像度が基本レイヤの2倍の解像度で階層符号化されている場合の例を,図9(B)に従って説明する。ユーザがROI選択領域41を指定していない状態では,例えば図9(B1)に示すような基本レイヤのみの復号画像が表示されているものとする。図9(B1)のクライアント画像を見ているユーザが,ポインティングデバイス等によりROI選択領域41を指定すると,拡張レイヤを含めた階層復号により,図9(B2)のように,選択された領域が高精細に表示される。このとき全体の解像度は,拡張レイヤの解像度になる。なお,図9(B3)に示すように,高精細化された領域だけをクリップして表示するような方法を用いることもできる。
以上のサーバ装置1およびクライアント端末2,2’が行う処理は,ハードウェアやファームウェアによって実現することができるだけでなく,コンピュータとソフトウェアプログラムとによっても実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
本発明の概要を説明するための図である。 本発明を適用した4者間の通信会議システムの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサーバ装置とクライアント端末の構成例を示す図である。 拡張レイヤ領域トランスコード部のフローチャートである。 ビットレートトランスコード部のフローチャートである。 階層符号化部の第1の構成例を示す図である。 階層符号化部の第2の構成例を示す図である。 階層符号化部の第3の構成例を示す図である。 クライアント端末における表示画面の例を示す図である。
符号の説明
1 サーバ装置
2,2’ クライアント端末
10 受信バッファ
11 基本レイヤビットストリーム
12 拡張レイヤビットストリーム
13 ROI情報受信部
14 ROI切換え部
15 拡張レイヤ領域トランスコード部
16 ビットレートトランスコード部
17 送信バッファ
18 ビットレート受信部
19 ビットレート指示部
20 カメラ
21 階層符号化部
22 送信バッファ
23 ROI指示部
24 ROI情報送信部
25 受信バッファ
26 階層復号部
27 表示部
28 ビットレート送信部
40 表示画像
41 ROI選択領域

Claims (11)

  1. 基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータの通信を行う画像通信システムにおいて,
    送信対象となる階層符号化されたデータを入力する手段と,
    前記データのビットレートを指示するビットレート指示手段と,
    記階層符号化されたデータのデータ量が,前記ビットレート指示手段により指示されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,
    送信される階層符号化されたデータを復号した画像の特定部分の領域を,他の部分よりも高精細に表示させることを指示する画質向上領域指示手段と,
    前記画質向上領域指示手段により高精細に表示させる特定部分の領域の指示があった場合に,前記ビットレートトランスコード手段によるビットレートの調整前に,送信対象となる前記階層符号化されたデータの拡張レイヤビットストリームのうち,前記特定部分の領域以外の領域に相当する符号化データのデータ量を,該符号化データを0のコードに置き換えることにより削減するコード変換を行う拡張レイヤ領域トランスコード手段とを備える
    ことを特徴とする画像通信システム。
  2. 請求項1記載の画像通信システムにおいて,
    前記階層符号化されたデータは,拡張レイヤの解像度が基本レイヤの解像度のn倍(ただしn>1)の解像度を持つデータである
    ことを特徴とする画像通信システム。
  3. 複数のクライアント端末と,前記クライアント端末にネットワークを介して接続され,前記クライアント端末間の通信を制御するサーバ装置とを備え,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を行う通信会議システムであって,
    前記各クライアント端末は,
    自端末における入力映像を階層符号化する手段と,
    階層符号化されたデータを前記サーバ装置へ送信する手段と,
    前記サーバ装置から階層符号化されたデータを受信する手段と,
    受信した階層符号化されたデータを階層復号する手段と,
    階層復号した画像を表示する手段と,
    自端末が受信するデータのビットレートを前記サーバ装置へ通知する手段と,
    前記階層符号化されたデータを復号した画像の特定部分の領域を,他の部分よりも高精細に表示させることを指示する画質向上領域指示情報を前記サーバ装置へ送信する手段とを備え,
    前記サーバ装置は,
    前記クライアント端末から階層符号化されたデータを受信する手段と,
    前記各クライアント端末への送信対象となる前記階層符号化されたデータのデータ量が,前記クライアント端末から通知されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,
    前記クライアント端末から画質向上領域指示情報を受信した場合に,前記ビットレートトランスコード手段によるビットレートの調整前に,送信対象となる前記階層符号化されたデータの拡張レイヤビットストリームのうち,前記特定部分の領域以外の領域に相当する符号化データのデータ量を,該符号化データを0のコードに置き換えることにより削減するコード変換を行う拡張レイヤ領域トランスコード手段とを備える
    ことを特徴とする通信会議システム。
  4. 複数のクライアント端末と,前記クライアント端末にネットワークを介して接続され,前記クライアント端末間の通信を制御するサーバ装置とを備え,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を行う通信会議システムであって,
    前記各クライアント端末は,
    自端末における入力映像を階層符号化する手段と,
    階層符号化されたデータを前記サーバ装置へ送信する手段と,
    前記サーバ装置から階層符号化されたデータを受信する手段と,
    受信した階層符号化されたデータを階層復号する手段と,
    階層復号した画像を表示する手段と,
    自端末が受信するデータのビットレートを前記サーバ装置へ通知する手段とを備え,
    前記サーバ装置は,
    前記クライアント端末から階層符号化されたデータを受信する手段と,
    前記各クライアント端末への送信対象となる前記階層符号化されたデータのデータ量が,前記クライアント端末から通知されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,
    前記階層符号化されたデータを前記クライアント端末にて復号した画像の特定部分の領域を,他の部分よりも高精細に表示させることを指示する画質向上領域指示手段と,
    前記画質向上領域指示手段により高精細に表示させる特定部分の領域の指示があった場合に,前記ビットレートトランスコード手段によるビットレートの調整前に,送信対象となる前記階層符号化されたデータの拡張レイヤビットストリームのうち,前記特定部分の領域以外の領域に相当する符号化データのデータ量を,該符号化データを0のコードに置き換えることにより削減するコード変換を行う拡張レイヤ領域トランスコード手段とを備える
    ことを特徴とする通信会議システム。
  5. 請求項3または請求項4記載の通信会議システムにおいて,
    前記クライアント端末が受信するデータのビットレートを前記サーバ装置へ通知する手段を持つ代わりに,ネットワーク上の装置または前記サーバ装置が,各クライアント端末に対して送信するデータのビットレートを決定し,前記ビットレートトランスコード手段に通知する手段を持つ
    ことを特徴とする通信会議システム。
  6. 請求項3,請求項4または請求項5記載の通信会議システムのクライアント端末が用いる階層符号化装置であって,
    入力映像を1/n(ただしn>1)に縮小する画像縮小手段と,
    前記画像縮小手段によって縮小した画像を符号化し,基本レイヤビットストリームを生成する基本レイヤ符号化手段と,
    前記基本レイヤ符号化手段によって符号化したデータを復号した画像を,n倍に拡大する画像拡大手段と,
    入力映像と前記画像拡大手段によって拡大した画像とを用いて,拡張レイヤビットストリームを生成する拡張レイヤ符号化手段とから構成される
    ことを特徴とする階層符号化装置。
  7. テレビ会議を行う複数のクライアント端末にネットワークを介して接続され,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を制御するサーバ装置であって,
    前記クライアント端末への送信対象となる前記階層符号化されたデータのデータ量が,前記クライアント端末に対して指定されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,
    送信される階層符号化されたデータを前記クライアント端末にて復号した画像の特定部分の領域を,他の部分よりも高精細に表示させることを指示する画質向上領域指示情報に基づき,前記ビットレートトランスコード手段によるビットレートの調整前に,送信対象となる前記階層符号化されたデータの拡張レイヤビットストリームのうち,前記特定部分の領域以外の領域に相当する符号化データのデータ量を,該符号化データを0のコードに置き換えることにより削減するコード変換を行う拡張レイヤ領域トランスコード手段とを備える
    ことを特徴とするサーバ装置。
  8. 基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータの通信を行う画像通信システムにおける画像通信方法であって,
    前記データのビットレートを指示するビットレート指示過程と,
    送信対象となる前記階層符号化されたデータのデータ量が,前記ビットレート指示過程において指示されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード過程と,
    送信される階層符号化されたデータを復号した画像の特定部分の領域を,他の部分よりも高精細に表示させることを指示する画質向上領域指示過程と,
    前記画質向上領域指示過程により高精細に表示させる特定部分の領域の指示があった場合に,前記ビットレートトランスコード過程によるビットレートの調整前に,送信対象となる前記階層符号化されたデータの拡張レイヤビットストリームのうち,前記特定部分の領域以外の領域に相当する符号化データのデータ量を,該符号化データを0のコードに置き換えることにより削減するコード変換を行う拡張レイヤ領域トランスコード過程とを有する
    ことを特徴とする画像通信方法。
  9. 請求項8記載の画像通信方法において,
    前記階層符号化されたデータは,拡張レイヤの解像度が基本レイヤの解像度のn倍(ただしn>1)の解像度を持つデータである
    ことを特徴とする画像通信方法。
  10. テレビ会議を行う複数のクライアント端末にネットワークを介して接続され,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を制御するサーバ装置のコンピュータに実行させるための画像通信プログラムであって,
    前記クライアント端末への送信対象となる前記階層符号化されたデータのデータ量が,前記クライアント端末に対して指定されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,
    送信される階層符号化されたデータを前記クライアント端末にて復号した画像の特定部分の領域を,他の部分よりも高精細に表示させることを指示する画質向上領域指示情報に基づき,前記ビットレートトランスコード手段によるビットレートの調整前に,送信対象となる前記階層符号化されたデータの拡張レイヤビットストリームのうち,前記特定部分の領域以外の領域に相当する符号化データのデータ量を,該符号化データを0のコードに置き換えることにより削減するコード変換を行う拡張レイヤ領域トランスコード手段として,
    前記コンピュータを機能させるための画像通信プログラム。
  11. テレビ会議を行う複数のクライアント端末にネットワークを介して接続され,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を制御するサーバ装置のコンピュータに実行させるための画像通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって,
    前記クライアント端末への送信対象となる前記階層符号化されたデータのデータ量が,前記クライアント端末に対して指定されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,
    送信される階層符号化されたデータを前記クライアント端末にて復号した画像の特定部分の領域を,他の部分よりも高精細に表示させることを指示する画質向上領域指示情報に基づき,前記ビットレートトランスコード手段によるビットレートの調整前に,送信対象となる前記階層符号化されたデータの拡張レイヤビットストリームのうち,前記特定部分の領域以外の領域に相当する符号化データのデータ量を,該符号化データを0のコードに置き換えることにより削減するコード変換を行う拡張レイヤ領域トランスコード手段として,
    前記コンピュータを機能させるためのプログラムを記録した
    ことを特徴とする画像通信プログラム記録媒体。
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