JP3936707B2 - スケーラブル通信会議システム,サーバ装置,スケーラブル通信会議方法,スケーラブル通信会議制御方法,スケーラブル通信会議制御プログラムおよびそのプログラム記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は,複数のクライアントの合成画像と特定のクライアントの画像とを,各クライアントが任意に切り替えて表示することができるようにした多地点テレビ会議システムに関し,特に各クライアントごとに画像のビットレートを任意に変更可能とし,特定のクライアントの画像を高精細に表示できるようした階層符号化データを用いたスケーラブル通信会議システムに関するものである。
従来の多地点通信会議システムとしては,例えば下記の特許文献1「多地点会議制御装置」,特許文献2「画像符号化方式及びその画像符号化方式を用いた多地点間テレビ会議方式」,特許文献3「多地点間テレビ会議装置」等に記載されたものが知られている。
一般にこれらの多地点通信会議システムでは,通信会議を制御するサーバ装置が,会議に参加している複数のクライアントから受信した画像を合成して,各クライアント端末に配信しているが,合成された画像は固定ビットレートであった。
また,多地点通信会議システムにおいて,サーバ装置と各クライアント端末間の画像データの送受信に,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなるスケーラブルな階層符号化データを用いることは,基本レイヤおよび拡張レイヤの全体としての符号化データ量が多くなることなどから,あまり考えられていなかった。
画像通信におけるスケーラブルな符号化方式としては,例えば下記の非特許文献1に記載されているようなMPEG−4・FGS(Fine Granularity Scalable) 符号化方式が知られている。このような階層符号化のもっとも目的とするところは,伝送帯域の変動があった場合に,拡張レイヤを適応的にカットして,画像の途切れをなくすための機能を実現することである。
特開平07−236128号公報 特開平04−177993号公報 特開昭63−174487号公報 "AMENDMENT 4:Streaming video profile ", ISO/IEC 14496-2:1999/FDAM4.
従来の多地点通信会議システムには,次のような問題があった。
(1)サーバ装置が各クライアント端末に配信する画像データは固定ビットレートであり,各クライアント端末ごとに異なるビットレートで受信することはできなかった。ある一人の会議参加者のクライアント端末が,サーバ装置から受信する画像データのビットレートを変更しようとすると,他のすべてのクライアント端末に対する画像データのビットレートも同じビットレートに変更する必要があった。
(2)クライアント端末が,複数のクライアントの合成画像から特定のクライアントの画像(以下,個人画像という)だけを選択して表示させた場合に,合成画像と個人画像の精細度は同じであり,合成された画像から個人画像を高精細に視聴することはできなかった。
(3)また,サーバ装置から各クライアント端末に配信される画像データは固定ビットレートであるため,帯域の変動に対処することはできなかった。
本発明は上記問題点の解決を図り,多地点通信会議システムにおいて各クライアント端末ごとに画像データのビットレートを自由に変更できるようにし,また合成画像と特定の個人画像とを任意に切り替え,個人画像を高精細に視聴できるようにし,また,ビットレートを落としたときでもフレームレートを保証できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため,本発明は,多地点テレビ会議を制御するサーバ装置が,各クライアント端末からスケーラブルビットストリームを受信する機能と,各クライアント端末へスケーラブルビットストリームを送信する機能と,受信した基本レイヤビットストリームの合成・符号化を行う機能と,受信した拡張レイヤビットストリームの合成・符号化を行う機能と,各クライアント端末ごとに合成画像のビットストリームまたは個々の画像のビットストリームに切り替えて送信する機能と,クライアント端末ごとに送信するデータのビットレートとを決定する機能と,各クライアント端末に対して送信する合成画像のビットストリームまたは個々の画像のビットストリームについて指定されたビットレートとなるようにビットストリームを切り出す機能とを備える。
すなわち,本発明は,複数のクライアント端末と,前記クライアント端末にネットワークを介して接続され,前記クライアント端末間の通信を制御するサーバ装置とを備え,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を行うスケーラブル通信会議システムであって,前記各クライアント端末または前記サーバ装置またはネットワーク上の装置の少なくともいずれかが,前記各クライアント端末が受信するデータのビットレートを指示する手段を備え,前記各クライアント端末は,自端末における入力映像を階層符号化する手段と,階層符号化されたデータを前記サーバ装置へ送信する手段と,前記サーバ装置から階層符号化されたデータを受信する手段と,受信した階層符号化されたデータを階層復号する手段と,階層復号した画像を表示する手段と,前記複数のクライアント画像を合成した画像を表示するか特定のクライアントの画像を表示するかの合成画像と個人画像の選択情報を入力する手段と,前記合成画像と個人画像の選択情報を前記サーバ装置へ送信する手段とを備え,前記サーバ装置は,前記各クライアント端末から階層符号化されたデータを受信する手段と,受信した各クライアント端末からの階層符号化されたデータを復号することなく,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとをそれぞれ合成し,合成画像のビットストリームを生成するビットストリーム合成処理手段と,前記各クライアント端末から合成画像と個人画像の選択情報を受信する手段と,受信した合成画像と個人画像の選択情報に基づき,前記合成画像のビットストリームを送信するか選択された特定のクライアント端末から受信した階層符号化されたデータを送信するかを切り替える手段と,前記各クライアント端末への送信対象となる前記合成画像または特定のクライアントの画像の階層符号化されたデータのデータ量が,前記指示されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,前記ビットレートトランスコード手段の出力ビットストリームを前記クライアント端末へ送信する手段とを備えることを特徴とする。
また,前記階層符号化されたデータは,拡張レイヤの解像度が基本レイヤの解像度のn倍(ただしn>1)の解像度を持つデータであることを特徴とする。
図1は,本発明の概要を説明するための図である。本発明は,多地点テレビ会議のための通信会議システムにおいて,サーバ装置は,各クライアント端末から基本レイヤビットストリーム11と拡張レイヤビットストリーム12とからなる階層符号化データを受信する。各クライアント端末は,合成画像を受信するか任意の個人画像を受信するかを選択することができる。また,受信するビットレート(データ量)を指定することができる。
図1(a)は,クライアント端末が合成画像の受信を選択した場合の動作を示している。ここでは,あるクライアントが,他の会議参加者であるクライアントA〜Dの画像を受信するものとする。ビットレート指示部19は,あらかじめデータを受信するクライアント端末からの要求などにより,そのクライアント端末に対して送信するデータのビットレートをビットレートトランスコード部16に指示する。
サーバ装置が,各クライアントA〜Dのクライアント端末から,基本レイヤビットストリーム11および拡張レイヤビットストリーム12からなるスケーラブルビットストリームを受信すると,転送先のクライアント端末が合成画像を選択しているか個人画像を選択しているかを判定し,合成画像を選択している場合には,ビットストリーム合成処理部13によって,各クライアントA〜Dの画像データを合成する。
ビットストリーム合成処理部13は,基本レイヤ合成符号化部131と拡張レイヤ合成符号化部132とを備え,画像データの合成の場合には,基本レイヤ合成符号化部131によって各クライアントA〜Dの基本レイヤビットストリーム11を合成・符号化し,拡張レイヤ合成符号化部132によって各クライアントA〜Dの拡張レイヤビットストリーム12を合成・符号化する。
ビットレートトランスコード部16は,ビットストリーム合成処理部13によって合成されたビットストリームを受信し,ビットレート指示部19により指示された所定のビットレート(帯域幅)で送信することができるように,ビットストリームをカットする処理を行うものである。すなわち,指示されたビットレートにより転送可能なビット量になるようにデータ量を削減するために,拡張レイヤビットストリーム12の下位側のビットプレーン(レイヤ)から順番に符号化データを0にする。ビットレートによっては,拡張レイヤビットストリーム12をまったく送らない場合もあり,また基本レイヤビットストリーム11におけるBピクチャ,さらにPピクチャをカットする場合もある。
ビットレートトランスコード部16によりトランスコードしたビットストリームを,合成画像を要求したクライアント端末へ送信することにより,クライアントでの表示画面3のように,クライアントA〜Dの画像が合成されたものが表示される。
また,クライアント端末が合成画像ではなく,特定の個人画像(例えばクライアントBの画像)を要求した場合には,サーバ装置は,図1(b)に示す処理を行う。まず,合成・個人画像選択情報受信部18が,クライアント端末からクライアントBの画像の要求を受信したことを,個人画像選択部14に通知する。個人画像選択部14は,クライアントA〜Dから受信したスケーラブルビットストリームのうち,クライアントBの基本レイヤビットストリーム11および拡張レイヤビットストリーム12だけを選択してビットレートトランスコード部16へ送る。
ビットレートトランスコード部16では,図1(a)の場合と同様に,ビットレート指示部19により指示された所定のビットレート(帯域幅)で送信することができるように,ビットストリームをカットする処理を行う。ここでは,クライアントBのスケーラブルビットストリームだけが選択されているので,基本レイヤビットストリーム11および拡張レイヤビットストリーム12のビット量は,クライアントBの一人分だけであり,図1(a)の場合と同じビットレートであっても,特に拡張レイヤビットストリーム12について,多くの転送ビット量を割り当てることができる。もちろん,拡張レイヤビットストリーム12として送信するビットプレーン数が多ければ多いほど,受信側の装置において符号化データを復号した画像は,高精細に表示されることになる。
したがって,クライアントでの表示画面3は,クライアントBの画像が高精細に表示されたものになる。
本発明によれば,多地点テレビ会議の通信会議システムにおいて各クライアント端末ごとに画像データのビットレートを自由に変更することができるという効果がある。また,複数人のクライアントの合成画像と特定の個人画像とを任意に切り替え,個人画像を高精細に視聴することができるようになるという効果がある。さらに,ビットレートを落としたときでもフレームレートを保証することができ,帯域の変動に対応することができるという効果がある。
以下,図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図2は,本発明を適用した4者間の通信会議システムの例を示している。各クライアント端末2A〜2Dは,それぞれ自端末で撮影した映像を階層符号化方式により符号化してスケーラブルビットストリームを生成し,上りセッションにてサーバ装置1に実時間でアップロードする。なお,本実施の形態では,基本レイヤの符号化に,MPEG−4のSP(Simple Profile)もしくはASP(Advanced Simple Profile )符号化方式を用い,拡張レイヤの符号化に,MPEG−4のFGS(Fine Granularity Scalable) 符号化方式を用いるものとする。
サーバ装置1は,テレビ会議を制御する多地点接続装置(MCU:Multipoint Connection Unit)であり,サーバ装置1では,受信したスケーラブルビットストリームを合成し,送信先のクライアントの自画像については削除し,そのスケーラブルビットストリームを各クライアント端末2A〜2Dから要求された帯域までカットして,各クライアント端末2A〜2Dに配信する。特定のクライアントの個人画像を要求したクライアント端末に対しては,受信したスケーラブルビットストリームの中から要求されたクライアントのものを選択し,そのスケーラブルビットストリームを要求元のクライアント端末が指定した帯域までカットして送信する。
図3は,サーバ装置とクライアント端末の構成例を示している。クライアント端末については,説明を分かりやすくするために,自画像をサーバ装置1にアップロードするクライアント端末(送信側)2と,サーバ装置1からスケーラブルビットストリームを受信して復号し,画像を表示するクライアント端末(受信側)2’とを分けて書いてある。実際には,各クライアント端末は,送信側と受信側の両方の機能を持つ。
サーバ装置1は,各クライアント端末(送信側)2からのスケーラブルビットストリーム(基本レイヤビットストリーム11と拡張レイヤビットストリーム12)を受信する受信バッファ10と,各クライアント端末(送信側)2から受信したスケーラブルビットストリームを合成するビットストリーム合成処理部13と,クライアント端末(受信側)2’から特定のクライアントの個人画像を要求された場合に,要求されたクライアント番号に対応する受信バッファ10のビットストリームを選択する個人画像選択部14と,各クライアント端末(受信側)2’からの要求に応じて合成画像または特定の個人画像のビットストリームのいずれかを選択して出力する合成・個人画像切替え部15と,指定されたビットレートになるように出力するデータ量を調整するビットレートトランスコード部16と,スケーラブルビットストリームを各クライアント端末(受信側)2’に送信するための送信バッファ17と,クライアント端末(受信側)2’から合成画像と個人画像のどちらを選択するかの情報および個人画像を選択する場合にはそのクライアント番号の情報を受信する合成・個人画像選択情報受信部18と,クライアント端末(受信側)2’から要求されたビットレートをビットレートトランスコード部16へ伝達するビットレート指示部19とを備える。
サーバ装置1において,受信バッファ10,個人画像選択部14,合成・個人画像切替え部15,ビットレートトランスコード部16,送信バッファ17,合成・個人画像選択情報受信部18およびビットレート指示部19は,会議参加者の各クライアント端末に対応して複数組用意されている。
クライアント端末(送信側)2は,映像を入力するカメラ20と,カメラ20から入力した映像を階層符号化する階層符号化部21と,階層符号化部21により符号化したスケーラブルビットストリームを送信するための送信バッファ22とを備える。
また,クライアント端末(受信側)2’は,ユーザから合成画像と個人画像のどちらを選択するか,また個人画像を選択する場合にはどのクライアントの画像を選択するかを指示する情報を入力する合成・個人画像選択情報指示部23と,合成・個人画像選択情報指示部23によって指示された情報をサーバ装置1へ送信する合成・個人選択情報送信部24と,サーバ装置1からスケーラブルビットストリームを受信するための受信バッファ25と,受信したスケーラブルビットストリームを復号する階層復号部26と,復号画像を表示するディスプレイ等の表示部27と,自装置で受信を希望するデータ量のビットレート情報をサーバ装置1へ送信するビットレート送信部28とを備える。
クライアント端末(受信側)2’においてデータを受信するときのビットレートは,例えばビットレート[bit per sec ]を入力するためのスライダーバーを表示部27に表示し,ユーザに指定させてもよいし,クライアント端末(受信側)2’が規定値もしくは通信状況に応じて自動的に決定してもよい。また,データを受信するときのビットレートをクライアント端末(受信側)2’が指定するのではなく,ネットワークの状況などに応じてネットワーク上の装置またはサーバ装置1が指定するようにしてもよい。
図4は,ビットストリーム合成処理部13の構成例を示す。ビットストリーム合成処理部13は,基本レイヤ合成符号化部131および拡張レイヤ合成符号化部132からなる。
各クライアント端末(送信側)2がサーバ装置1に対して送信したスケーラブルビットストリームは,受信バッファ10を介してビットストリーム合成処理部13に入力され,個々のクライアントの基本レイヤビットストリーム11は,基本レイヤ合成符号化部131にて1本の基本レイヤビットストリームに合成される。また,個々のクライアントの拡張レイヤビットストリーム12は,拡張レイヤ合成符号化部132にて1本の拡張レイヤビットストリーム12に合成される。
これらの合成された基本レイヤビットストリームおよび拡張レイヤビットストリームからなる合成画像ビットストリームは,クライアント端末(受信側)2’が合成画像を要求している場合には,合成・個人画像切替え部15を通してビットレートトランスコード部16へ出力される。
図5は,ビットストリーム合成処理部13における画像の合成を説明する図である。複数の符号化ビットストリームによる複数の画像を合成して,1本の符号化ビットストリームを生成する方法としては,例えば個々の符号化ビットストリームをそれぞれ復号し,その後,復号した画像を合成して合成画像を生成し,合成画像を再符号化することにより,合成画像の符号化ビットストリームを生成する方法が考えられる。しかし,この方法では,個々のビットストリームの復号処理および合成画像の再符号化処理に時間がかかることになる。
そこで本実施の形態では,合成前のスケーラブルビットストリームに含まれる符号化データを,できるだけそのまま利用することを考え,基本レイヤビットストリーム11については基本レイヤ合成符号化部131で合成し,拡張レイヤビットストリーム12については拡張レイヤ合成符号化部132で合成するようにして,基本レイヤと拡張レイヤとを別々に合成している。
基本レイヤ合成符号化部131においては,例えば画像A,B,C,Dの4つの画像のビットストリームを,フレームごとに図5(a)のように1段目に画像A,B,2段目に画像C,Dの順番で2段に並べて合成する場合,画像Aの符号化データのマクロブロックMBの1行目の後に画像Bの符号化データのマクロブロックMBの1行目を連結し,次に画像AのマクロブロックMBの2行目,続いて画像BのマクロブロックMBの2行目というように符号化データを並べていく。画像A,Bの符号化データが終了したならば,同様に各行ごとに画像C,画像Dの順番でマクロブロックMBを並べていく。これを合成された基本レイヤビットストリームとする。
拡張レイヤ合成符号化部132では,個々の拡張レイヤビットストリーム12について,図5(b)に示すように,最上位のレイヤから画像A,B,C,Dの順番で各マクロブロックMBの可変長符号化データを抽出し,レイヤごとに合成されたビットストリームを生成する。
ところで,拡張レイヤにMPEG−4のFGS符号化を用いている場合,拡張レイヤビットストリーム12は,4つのレイヤのビットストリームから構成され,それぞれのレイヤの可変長符号化テーブルが異なる。よって,各クライアントのFGSレイヤをそのまま合成することはできない。すなわち,クライアントごとの各フレームの最大のビットプレーンが異なるため,画像A〜Dの可変長符号化データをそのまま並べたのでは,ビットプレーンにずれが生じ,正しい可変長符号化テーブルによる復号ができなくなる。
本実施の形態では,この問題を解決するため,FGS符号化の枠組みにおいて,選択されたマクロブロックを優先的に符号化するためのSE(Selective Enhancement )の機能を利用する。図6(a)は,そのSEの概念を説明する図である。
図6(a)において,横軸はマクロブロック番号,縦軸はDCT係数の大きさを表している。一般に画像が複雑な領域のマクロブロック(Complex MB)ではDCT係数が大きくなり,画像が平坦な領域のマクロブロック(Plain MB)ではDCT係数が小さくなる。拡張レイヤの符号化では,基本的にDCT係数の振幅の大きいものから順番に符号化される。例えば上位4プレーンに含まれないDCT係数は,拡張レイヤとして符号化データが生成されないことになるが,画像のグラデーションの領域のマクロブロック(Gradation MB)や形状のエッジ領域部分のマクロブロック(Edge MB )は,視覚上重要であるので,その領域のDCT係数は符号化されたほうが望ましい。そこで,SEでは,図6(a)に示すように,そのマクロブロックのビットを何ビットからシフトし,そのマクロブロックを優先的に符号化できるようにしている。
すなわち,FGSはマクロブロック毎に符号化されるのではなく,FGSのビットプレーン毎に可変長符号化される。下位のプレーンほど時間的に遅く符号化される。しかし,SEを用いることでマクロブロック毎にこの順番を変えることができる。つまり,下位のプレーンにしか情報の現れない任意のマクロブロックを,上位のプレーンに属するようにシフトして下駄をはかせ,そのマクロブロックを何プレーン上位にしたかの情報を持たせる。これがSEである。
このSEの機能を利用すれば,複数の画像A〜Dの拡張レイヤを合成したときに,プレーンにずれが生じて可変長符号化テーブルが異なるという問題を解決することができる。FGSの拡張レイヤビットストリームを合成する場合に,最上位プレーンからの位置が合成後も変化がなければ,可変長符号化テーブルを合成前の各画像で共通に用いても問題がないので,プレーンシフトしたマクロブロックに,SEのデータ(何プレーン上位にしたかの情報)を付けるだけで,再度可変長符号化をし直すことなく,拡張レイヤビットストリーム12を合成することができる。
図6(b)は,拡張レイヤ合成符号化部132においてn個の画像の拡張レイヤを合成するときのフローチャートである。
まず,ステップS1では,合成するn個の各画像について,fフレーム目のi番目(i=1〜n)の画像の最大のビットプレーン(MBP:Max Bit Plane )を調べ,MBPf (i)とする。次に,ステップS2では,1番目の画像のMBPf (1)からn番目の画像のMBPf (n)の中で最大のもの,すなわち最大のプレーン数をMBPf (max)とする。
続くステップS3では,i=1とし,iがnを超える(ステップS6)までiをインクリメントしながら(ステップS5),i番目の画像についてステップS4を実行する。ステップS4では,i番目の画像において,画像全体に対し,MBPf (max)−MBPf (i)の差分値だけSEを行う。なお,i番目の画像がMBPf (max)の場合には,何もしない。n個のすべての画像についてSEを行ったならば,可変長符号化データVLCを合成して,合成後の拡張レイヤビットストリームとする。
図7は,ビットレートトランスコード部16の構成例を示す。ビットレートトランスコード部16は,合成・個人画像切替え部15で選択された合成画像または個人画像のビットストリームを入力する。あるクライアントAから指定された個人画像がクライアントBのものである場合,クライアントBのスケーラブルビットストリームが,図3の個人画像選択部14で選択され,合成・個人画像切替え部15を介してビットレートトランスコード部16に入力され,ビットレート可変部162にて,クライアントAから指定されたビットレートまでビットストリームをカットし,送信バッファ17へ出力する。
一方,あるクライアントAが合成画像を指定している場合には,ビットストリーム合成処理部13で合成されたビットストリームが合成・個人画像切替え部15を介してビットレートトランスコード部16に入力される。ビットレートトランスコード部16では,自画像削除処理部161が,合成画像ビットストリームのうちのクライアントAに相当する領域の基本レイヤビットストリームおよび拡張レイヤビットストリームを“0”の値に変更する。自画像を消去された合成画像ビットストリームは,ビットレート可変部162にてクライアントAから指定されたビットレートまでカットされ,送信バッファ17に出力される。
図8は,図7に示すビットレート可変部162の処理を説明するフローチャートである。本実施の形態で扱う拡張レイヤビットストリームのデータ形式は,図8(a)に示すように,1フレーム分の可変長符号化データ(VLC)の前に,FGSのVOP(Video Object Plane)スタートコードビットSc が付加された形式になっている。
クライアントから指示されたビットレートをBc [bit per sec ],直前のGOVのフレームレートf[frames per sec]とする。まず,ステップS10では,Bc をfで割る(Bv =Bc /f)ことにより,1フレーム当たりのビット量Bv を計算する。
次に,ステップS11では,ビット量をカウントするためのビットカウント値を“0”に初期化する。ステップS12では,拡張レイヤビットストリームの先頭から順番にビットデータを取り出して解析する。取り出したビットデータがFGSのVOPスタートコードビットSc であれば(ステップS13),ステップS11へ戻り,再度,ビットカウント値を“0”に初期化してカウントを続ける。
FGSのVOPスタートコードビットSc でなければ,ビットカウント値がBv を超えるか(ステップS15),次のFGSのVOPスタートコードビットSc が現れるまで(ステップS13),ビットカウント値をカウントアップし(ステップS14),符号化ビットをカウントする。ビットカウント値が1フレーム当たりのビット量Bv を超えたら(ステップS15),ステップS16へ進み,そのフレームの残りのデータ(VLC),すなわち次のFGSのVOPスタートコードビットSc が現れるまでのデータをすべて“0”というコードにする。以上の処理を一連の拡張レイヤビットストリームについて繰り返す。
ビットレート可変部162は,以上の処理をGOV(Iピクチャから次のIピクチャまでのデータ)ごとに行うことによって,クライアントが指定したビットレートとなるように,送信するビットストリームのビット量を調整する。
図9〜図11は,図3に示すクライアント端末(送信側)2における階層符号化部21の構成例を示す。いずれもMPEG−4 ASP/FGS符号化方式による基本レイヤと拡張レイヤからなる階層符号化を行うものである。図9および図10は,基本レイヤと拡張レイヤとが同じ解像度を持つ場合の階層符号化方式を示しており,一般に知られているものである。図11は,従来の階層符号化方式を本実施の形態のために改良したものであり,拡張レイヤが基本レイヤの2倍の解像度を持つ階層符号化を行うものである。なお,図9〜図11では,図をわかりやすくするために動き検出部および動き補償部については図示を省略している。
まず,図9の階層符号化方式について説明する。基本レイヤの符号化では,デジタル化された入力映像211が入力されると,減算器212により入力映像211と動き補償された予測画像との差分が算出される。DCT部213は,この差分信号を離散コサイン変換し,結果のDCT係数を出力する。量子化部214は,そのDCT係数を量子化し,量子化結果を可変長符号化部215と,逆量子化部216へ出力する。可変長符号化部216は,量子化されたDCT係数を可変長符号化し,基本レイヤビットストリームを生成する。逆量子化部216は,量子化されたDCT係数を逆量子化し,逆DCT部217は,さらにそれを逆離散コサイン変換して,予測画像に用いるための復号画像を生成する。
拡張レイヤの符号化では,逆量子化部216と逆DCT部217とによってローカルデコードされた基本レイヤの復号画像と入力映像211との差分画像を減算器218によって算出し,それをDCT部219によって離散コサイン変換する。ビットプレーン展開部220は,DCT係数をそのままビットプレーン展開し,選択的拡張処理部(SE:Selective Enhancement )221は,可変長符号化する前のビットプレーン展開されたDCT係数の符号化優先順位の変更を行う。可変長符号化部222は,その結果を可変長符号化し,拡張レイヤビットストリームを生成する。
図10に示す構成による階層符号化部による符号化は,次のように入力映像231の階層符号化を行う。基本レイヤの符号化は,図9と同様であり,減算器232,DCT部233,量子化部234,可変長符号化部235,逆量子化部236および逆DCT部237によって,基本レイヤビットストリームの生成と,次の予測符号化のための復号画像の生成を行う。
拡張レイヤの符号化では,基本レイヤにおけるDCT部233によるDCT変換直後のDCT係数と,量子化部234による量子化,逆量子化部236による逆量子化した後のDCT係数との差分を,減算器238によって直接的に計算する。このDCT係数の差分をビットプレーン展開部239によってビットプレーン展開する。選択的拡張処理部(SE)240は,可変長符号化する前のビットプレーン展開された差分DCT係数の符号化優先順位の変更を行い,可変長符号化部241は,その結果を可変長符号化して拡張レイヤビットストリームを生成する。この方法によっても,FGS符号化シンタックスに則ったビットストリームを生成することができ,図9の方法よりも処理を高速化することができる。
図11に示す構成の階層符号化部による符号化では,拡張レイヤが基本レイヤの2倍の解像度を持つように階層符号化する。図9に示す階層符号化部との違いは,入力映像251を,例えば1/2というような所定の縮小率に応じて縮小する画像縮小部252が,予測画像との差分を算出する減算器253の前に設けられていること,および拡張レイヤの符号化の際に,縮小された基本レイヤの復号画像を元のサイズに拡大する画像拡大部259が,逆DCT部258と減算器260との間に設けられていることである。
画像縮小部252は,図11(b)に示すように,入力映像251の1フレームの縦横の画素数を例えば半分に縮小し,その縮小画像251aを基本レイヤの符号化に用いる。拡張レイヤの符号化では,縮小画像251aを符号化してそれをローカルデコードしたものを,画像拡大部259によって元の入力映像251の画像サイズに拡大し,その拡大した復号画像251bと入力映像251との差分を算出して符号化する。すなわち,図11に示す方式の階層符号化では,入力映像251を例えば半分の解像度にしたものを基本レイヤの符号化に用いる。拡張レイヤの符号化では,基本レイヤの単純拡大画像と,入力映像251の原画像との差分を符号化する。
図11の階層符号化方式により階層符号化されたビットストリームを復号するクライアント端末(受信側)2’では,階層復号部26において,基本レイヤの復号画像を2倍に拡大し,拡張レイヤの復号データと重ね合わせる。
図11に示す階層符号化方式を用いることの利点は,基本レイヤビットストリーム11のデータ量を大きく削減することができることである。この結果,同一のビットレートで符号化ビットストリームを送信する場合に,基本レイヤビットストリーム11のデータ量が少なくなる分だけ,拡張レイヤビットストリーム12のデータ量を増加させることができるようになる。基本レイヤだけの復号画像の表示では,解像度が半分になるため画質が劣化するが,拡張レイヤを用いて階層復号された結果の解像度は,実質的に拡張レイヤの解像度によって決まるため,基本レイヤの解像度を半分にしたことによる影響は少ない。
図12は,本実施の形態におけるクライアントでの表示画面の例を示す。図12(a)のクライアントでの表示画面3は,あるクライアント端末(受信側)2’において,4人分の合成画像を表示している様子を示している。ここで,この端末のクライアントが,表示クライアントの一人を,マウス等のポインティングデバイスにより選択しクリックすると,クライアント端末(受信側)2’の合成・個人画像選択指示部23がそれを検出し,合成・個人画像選択情報送信部24によってその選択情報をサーバ装置1へ送信する。
サーバ装置1は,この選択情報を解析し,送信するスケーラブルビットストリームを合成画像から選択されたクライアントの個人画像に切り替え,要求元のクライアント端末(受信側)2’に配信する。クライアント端末(受信側)2’では,それを受信バッファ25で受信すると階層復号部26により復号し,復号した個人画像を表示部27に表示する。
図12(b)は,受信画像の表示において,基本レイヤと拡張レイヤの解像度が同じ場合の表示例を示しており,図12(c)は,基本レイヤと拡張レイヤの解像度が異なり,拡張レイヤの解像度が基本レイヤの2倍の解像度の場合の表示例を示している。すなわち,図12(b)は,図9または図10に示す階層符号化方式によって生成されたビットストリームを用いる場合,図12(c)は,図11に示す階層符号化方式によって生成されたビットストリームを用いる場合の例である。
図12(b)の表示の場合,選択されたクライアントの一人分の映像が高精細に表示される。図12(c)の表示では,拡張レイヤの解像度に合わせて基本レイヤを拡大し,選択されたクライアントの一人分の映像を高精細に表示している。すなわち,図12(a)のように,4人のクライアントが同じ画像サイズで通信会議をしている場合に,図12(c)の例では,合成画像から個人画像への切り替え時に,合成画像と同じ大きさの個人画像に切り替わる。
基本レイヤと拡張レイヤの解像度が同じ場合でも,個人画像を合成画像の大きさに単純に拡大して表示することもできるが,図12(c)に示す階層符号化・復号方式を用いた表示のほうが,単純に拡大した画像よりも解像度の高い表示が得られる。
以上のサーバ装置1およびクライアント端末2,2’が行う処理は,ハードウェアやファームウェアによって実現することができるだけでなく,コンピュータとソフトウェアプログラムとによっても実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
本発明の概要を説明するための図である。 本発明を適用した4者間の通信会議システムの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサーバ装置とクライアント端末の構成例を示す図である。 ビットストリーム合成処理部の構成例を示す図である。 ビットストリーム合成処理部における画像の合成を説明する図である。

SEの概念と拡張レイヤ領域トランスコード部の処理フローを示す図である。 ビットレートトランスコード部の構成例を示す図である。 ビットレート可変部の処理フローを示す図である。 階層符号化部の第1の構成例を示す図である。 階層符号化部の第2の構成例を示す図である。 階層符号化部の第3の構成例を示す図である。 クライアント端末における表示画像の例を示す図である。
符号の説明
1 サーバ装置
2,2’ クライアント端末
3 クライアントでの表示画面
10 受信バッファ
11 基本レイヤビットストリーム
12 拡張レイヤビットストリーム
13 ビットストリーム合成処理部
14 個人画像選択部
15 合成・個人画像切替え部
16 ビットレートトランスコード部
17 送信バッファ
18 合成・個人画像選択情報受信部
19 ビットレート指示部
20 カメラ
21 階層符号化部
22 送信バッファ
23 合成・個人画像選択指示部
24 合成・個人画像選択情報送信部
25 受信バッファ
26 階層復号部
27 表示部
28 ビットレート送信部

Claims (8)

  1. 複数のクライアント端末と,前記クライアント端末にネットワークを介して接続され,前記クライアント端末間の通信を制御するサーバ装置とを備え,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を行うスケーラブル通信会議システムであって,
    前記各クライアント端末または前記サーバ装置またはネットワーク上の装置の少なくともいずれかが,前記各クライアント端末が受信するデータのビットレートを指示する手段を備え,
    前記各クライアント端末は,
    自端末における入力映像を階層符号化する手段と,
    階層符号化されたデータを前記サーバ装置へ送信する手段と,
    前記サーバ装置から階層符号化されたデータを受信する手段と,
    受信した階層符号化されたデータを階層復号する手段と,
    階層復号した画像を表示する手段と,
    前記複数のクライアント画像を合成した画像を表示するか特定のクライアントの画像を表示するかの合成画像と個人画像の選択情報を入力する手段と,
    前記合成画像と個人画像の選択情報を前記サーバ装置へ送信する手段とを備え,
    前記サーバ装置は,
    前記各クライアント端末から階層符号化されたデータを受信する手段と,
    受信した各クライアント端末からの階層符号化されたデータを復号することなく,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとをそれぞれ合成し,合成画像のビットストリームを生成するビットストリーム合成処理手段と,
    前記各クライアント端末から合成画像と個人画像の選択情報を受信する手段と,
    受信した合成画像と個人画像の選択情報に基づき,前記合成画像のビットストリームを送信するか選択された特定のクライアント端末から受信した階層符号化されたデータを送信するかを切り替える手段と,
    前記各クライアント端末への送信対象となる前記合成画像または特定のクライアントの画像の階層符号化されたデータのデータ量が,前記指示されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,
    前記ビットレートトランスコード手段の出力ビットストリームを前記クライアント端末へ送信する手段とを備える
    ことを特徴とするスケーラブル通信会議システム。
  2. 請求項1記載のスケーラブル通信会議システムにおいて,
    前記階層符号化されたデータは,拡張レイヤの解像度が基本レイヤの解像度のn倍(ただしn>1)の解像度を持つデータである
    ことを特徴とするスケーラブル通信会議システム。
  3. テレビ会議を行う複数のクライアント端末にネットワークを介して接続され,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を制御するサーバ装置であって,
    前記各クライアント端末から階層符号化されたデータを受信する手段と,
    受信した各クライアント端末からの階層符号化されたデータを復号することなく,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとをそれぞれ合成し,合成画像のビットストリームを生成するビットストリーム合成処理手段と,
    前記各クライアント端末から複数のクライアント画像を合成した画像を表示するか特定のクライアントの画像を表示するかを示す合成画像と個人画像の選択情報を受信する手段と,
    受信した合成画像と個人画像の選択情報に基づき,選択された特定のクライアント端末から受信した階層符号化されたデータを送信するか前記合成画像のビットストリームを送信するかを切り替える手段と,
    前記各クライアント端末への送信対象となる前記合成画像または特定のクライアントの画像の階層符号化されたデータのデータ量が,送信先のクライアント端末に対して指定されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,
    前記ビットレートトランスコード手段の出力ビットストリームを前記クライアント端末へ送信する手段とを備える
    ことを特徴とするサーバ装置。
  4. 複数のクライアント端末と,前記クライアント端末にネットワークを介して接続され,前記クライアント端末間の通信を制御するサーバ装置とを備え,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を行う通信会議システムにおけるスケーラブル通信会議方法であって,
    前記各クライアント端末が,自端末における入力映像を階層符号化し,前記サーバ装置へ送信する過程と,
    前記各クライアント端末が,前記複数のクライアント画像を合成した画像を表示するか特定のクライアントの画像を表示するかの合成画像と個人画像の選択情報を入力し,前記サーバ装置へ送信する過程と,
    前記サーバ装置が,前記各クライアント端末から階層符号化されたデータを受信する過程と,
    前記サーバ装置が,受信した各クライアント端末からの階層符号化されたデータを復号することなく,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとをそれぞれ合成し,合成画像のビットストリームを生成するビットストリーム合成処理過程と,
    前記サーバ装置が,前記各クライアント端末から合成画像と個人画像の選択情報を受信する過程と,
    前記サーバ装置が,受信した合成画像と個人画像の選択情報に基づき,前記合成画像のビットストリームを送信するか選択された特定のクライアント端末から受信した階層符号化されたデータを送信するかを切り替える過程と,
    前記サーバ装置が,前記各クライアント端末への送信対象となる前記合成画像または特定のクライアントの画像の階層符号化されたデータのデータ量が,前記クライアント端末に対して指定されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード過程と,
    前記サーバ装置が,前記ビットレートトランスコード過程による出力ビットストリームを前記クライアント端末へ送信する過程と,
    前記各クライアント端末が,前記サーバ装置から階層符号化されたデータを受信する過程と,
    前記クライアント端末が,受信した階層符号化されたデータを階層復号し,表示する過程とを有する
    ことを特徴とするスケーラブル通信会議方法。
  5. 請求項記載のスケーラブル通信会議方法において,
    前記階層符号化されたデータは,拡張レイヤの解像度が基本レイヤの解像度のn倍(ただしn>1)の解像度を持つデータである
    ことを特徴とするスケーラブル通信会議方法。
  6. テレビ会議を行う複数のクライアント端末にネットワークを介して接続され,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議をサーバ装置が制御するスケーラブル通信会議制御方法であって,
    前記各クライアント端末から階層符号化されたデータを受信する過程と,
    受信した各クライアント端末からの階層符号化されたデータを復号することなく,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとをそれぞれ合成し,合成画像のビットストリームを生成するビットストリーム合成処理過程と,
    前記各クライアント端末から複数のクライアント画像を合成した画像を表示するか特定のクライアントの画像を表示するかを示す合成画像と個人画像の選択情報を受信する過程と,
    受信した合成画像と個人画像の選択情報に基づき,選択された特定のクライアント端末から受信した階層符号化されたデータを送信するか前記合成画像のビットストリームを送信するかを切り替える過程と,
    前記各クライアント端末への送信対象となる前記合成画像または特定のクライアントの画像の階層符号化されたデータのデータ量が,送信先のクライアント端末に対して指定されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード過程と,
    前記ビットレートトランスコード過程の出力ビットストリームを前記クライアント端末へ送信する過程とを有する
    ことを特徴とするスケーラブル通信会議制御方法。
  7. テレビ会議を行う複数のクライアント端末にネットワークを介して接続され,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を制御するサーバ装置のコンピュータに実行させるためのスケーラブル通信会議制御プログラムであって,
    前記各クライアント端末から階層符号化されたデータを受信する手段と,
    受信した各クライアント端末からの階層符号化されたデータを復号することなく,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとをそれぞれ合成し,合成画像のビットストリームを生成するビットストリーム合成処理手段と,
    前記各クライアント端末から複数のクライアント画像を合成した画像を表示するか特定のクライアントの画像を表示するかを示す合成画像と個人画像の選択情報を受信する手段と,
    受信した合成画像と個人画像の選択情報に基づき,選択された特定のクライアント端末から受信した階層符号化されたデータを送信するか前記合成画像のビットストリームを送信するかを切り替える手段と,
    前記各クライアント端末への送信対象となる前記合成画像または特定のクライアントの画像の階層符号化されたデータのデータ量が,送信先のクライアント端末に対して指定されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,
    前記ビットレートトランスコード手段の出力ビットストリームを前記クライアント端末へ送信する手段として,
    前記コンピュータを機能させるためのスケーラブル通信会議制御プログラム。
  8. テレビ会議を行う複数のクライアント端末にネットワークを介して接続され,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとからなる階層符号化されたデータを用いたテレビ会議を制御するサーバ装置のコンピュータに実行させるためのスケーラブル通信会議制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって,
    前記各クライアント端末から階層符号化されたデータを受信する手段と,
    受信した各クライアント端末からの階層符号化されたデータを復号することなく,基本レイヤビットストリームと拡張レイヤビットストリームとをそれぞれ合成し,合成画像のビットストリームを生成するビットストリーム合成処理手段と,
    前記各クライアント端末から複数のクライアント画像を合成した画像を表示するか特定のクライアントの画像を表示するかを示す合成画像と個人画像の選択情報を受信する手段と,
    受信した合成画像と個人画像の選択情報に基づき,選択された特定のクライアント端末から受信した階層符号化されたデータを送信するか前記合成画像のビットストリームを送信するかを切り替える手段と,
    前記各クライアント端末への送信対象となる前記合成画像または特定のクライアントの画像の階層符号化されたデータのデータ量が,送信先のクライアント端末に対して指定されたビットレートに見合うデータ量になるように,階層符号化されたデータのうち,拡張レイヤビットストリームの下位プレーンの符号化データから上位プレーンの符号化データ,次に基本レイヤの符号化データの順番で,符号化データを切り捨てるコード変換を行うことにより,ビットレートの調整を行うビットレートトランスコード手段と,
    前記ビットレートトランスコード手段の出力ビットストリームを前記クライアント端末へ送信する手段として,
    前記コンピュータを機能させるためのプログラムを記録した
    ことを特徴とするスケーラブル通信会議制御プログラム記録媒体。
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