JPH0746553A - 画像通信装置及びシステム - Google Patents

画像通信装置及びシステム

Info

Publication number
JPH0746553A
JPH0746553A JP5189592A JP18959293A JPH0746553A JP H0746553 A JPH0746553 A JP H0746553A JP 5189592 A JP5189592 A JP 5189592A JP 18959293 A JP18959293 A JP 18959293A JP H0746553 A JPH0746553 A JP H0746553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
range
circuit
frame
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5189592A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Senda
誠 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5189592A priority Critical patent/JPH0746553A/ja
Publication of JPH0746553A publication Critical patent/JPH0746553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像受信側が、受信画像の画質を指定できる
ようにする。 【構成】 画像受信端末で、操作者は、受信画像の中で
高画質にしたい部分を重点範囲として指定する。この重
点範囲情報は画像送信端末に伝達される。画像送信端末
は、重点範囲情報に従い、指定された重点範囲内がその
外側よりも高画質になるように、送信すべき画像を符号
化し、送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像通信装置及びシス
テムに関し、より具体的には、テレビ電話やテレビ会議
などの画像通信装置及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル公衆通信回線網(所謂、IS
DN)の普及により、画像、音声及びデータの同時的な
通信な可能になり、テレビ電話及びテレビ会議システム
が現実的になってきた。ディジタル回線を用いた音声映
像サービス用のサービス規定、プロトコル規定及びマル
チメディア多重化フレーム構成規定が、ITU−T(旧
CCITT)勧告H.320、H.242及びH.22
1等として発表されている。
【0003】H.320は、音声映像サービスの全般の
システム・アスペクトを規定する。H.221は、64
Kbps〜1,920Kbpsチャネル上での音声映像
伝送における、フレーム構造並びに端末能力の交換及び
通信モードの指定等に使用されるFAS(Frame
Alignment Signal)及びBAS(Bi
t−rate Allocation Signal)
の符号化割り当てを規定する。H.242はBASによ
る端末間の能力交換及び通信モード切換えのプロトコル
を規定する。
【0004】上記勧告ではまた、エンド・ツー・エンド
の物理コネクションの設定、並びに、インチャネルでの
FASによる同期確立後、インチャネルでBASによる
端末能力の交換シーケンス及び通信モードの指定による
モード切換えシーケンス等の手順により端末間で画像、
音声及びデータ等の複合情報通信を行なう方法が規定さ
れている。
【0005】なお、各端末は、自己の端末能力を状況に
応じて所定範囲で変更又は選択できるようになってお
り、交換された能力の範囲内でどの通信モードを用いる
かは、規定の範囲外である。
【0006】画像、音声及びデータを同時的に伝送する
場合の各情報の伝送速度については、音声は音声符号の
符号化方式により決定され、データは指定値に設定さ
れ、画像には、通信回線の伝送速度の中の残りの伝送能
力が割り当てられる。
【0007】画像情報の圧縮方式としては、圧縮率を高
めると共に、伝送エラーの伝搬を少なく抑えられるよう
に、フレーム内符号化(INTRA)と動き補償フレー
ム間符号化(INTER)を混在させる符号化方式が提
案されている。
【0008】ディジタル公衆網は、ISDNとして既に
実用化されている。ユーザに提供されているインターフ
ェースは、基本インターフェース(2B(64Kbp
s)+D(16Kbps))と一次群インターフェース
(H0(384Kbps)、H1(1.5Mbps)及
び23B+D)である。基本インターフェースは、現在
のアナログ公衆網に代わるものである。相手端末との呼
接続にはアウトバンド・チャネルであるDチャネルを使
用し、音声、画像及びデータなどの情報データの伝送に
はBチャネルを使用する。Bチャネルは2つあるので、
この2チャネル間の同期をとることにより、最高で12
8Kbpsのデータ転送(バルク転送)が可能になる。
TV電話などでは大量のデータ伝送容量が必要になるの
で、バルク転送は非常に有効である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】TV電話やテレビ会議
では、送信端末が、伝送される画像の符号化条件の決定
権を有し、受信側端末は単に、受信する画像を忠実に復
号化するのみである。従って、受信側が受信画像の画質
に不満がある場合には、音声などで画像送信側に通知
し、符号化条件の変更を依頼するしかない。通常は、伝
送画像の符号化条件は送信端末側で一方的に決定され
る。
【0010】特に、全画面の符号データ量をある一定量
に抑えるように符号化制御する場合、全画面に対して、
できるだけ発生する符号データが偏らないように均一
に、同一の符号化条件で符号化しようするので、受信側
で必要とする部分で必要な画質を得られないという問題
点がある。
【0011】本発明は、このような問題点を解決する画
像通信装置及びシステムを提示することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像通信装
置は、画像を通信する画像通信装置であって、受信した
相手端末の画像を画像表示する表示手段と、表示された
受信画像の少なくとも1つの重点範囲を指定する指定手
段と、当該指定手段により指定された重点範囲情報を送
信する送信手段とを有することを特徴とする。 本発明
に係る画像通信システムは、画像を通信する画像通信シ
ステムであって、画像受信側端末に、受信した相手端末
の画像を画像表示する表示手段と、表示された受信画像
の少なくとも1つの重点範囲を指定する指定手段と、当
該指定手段により指定された重点範囲情報の符号化制御
情報を送信する送信手段とを設け、画像送信側端末に、
当該重点範囲の符号化制御情報を受信する受信手段と、
当該重点範囲の符号化制御情報に従い、送信すべき画像
を符号化する符号化手段とを設けたことを特徴とする。
【0013】本発明に係る画像通信装置は、相手端末か
ら当該相手端末における画像符号化に際しての制御可能
範囲に関する情報を受信する受信手段と、当該制御可能
範囲に従った画像符号化を制御するため制御データを当
該相手端末に送信する送信手段とを有することを特徴と
する。
【0014】本発明に係る画像通信装置は、画像符号化
に際しての制御可能範囲に関する情報を相手端末に送信
する送信手段と、相手端末から画像符号化を制御するた
めの制御データを受信する受信手段と、当該受信手段に
より受信された制御データに従って画像符号化を行なう
符号化手段とを有することを特徴とする。
【0015】
【作用】上記手段により、伝送画像の中で、画像受信側
で重視する部分を上記重点範囲として指定できる。指定
された重点範囲は、その外側より高画質になるように符
号化されて伝送される。従って、画像受信側が、伝送画
像の符号化条件を決定権を持つことができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0017】図1は、本発明の一実施例における端末装
置の概略構成ブロック図を示す。
【0018】図1において、10は会議参加者を撮影す
るカメラ、14は図面などの会議資料を撮影する書画カ
メラ、16はCRTや液晶表示装置などからなる画像表
示装置、18は、カメラ10,14の出力画像を送信用
に選択し、カメラ10,14の出力画像及び受信画像を
選択合成して画像表示装置16に供給する画像入出力回
路である。
【0019】22は、送信すべき画像信号を符号化する
画像符号化回路、24は、受信した符号化画像信号を復
号化する画像復号化回路である。ここでは、画像符号化
回路22は、離散コサイン変換(DCT)、ベクトル量
子化及び動き補償を使用するフレーム内及び間符号化、
並びに駒落としにより、画像データを帯域圧縮する。I
SDN回線の基本インターフェースの64Kbpsで伝
送可能な符号化方式として、CCITT勧告H.261
がある。
【0020】26はマイク及びスピーカからなるハンド
セット、28はマイク、30はスピーカ、32はハンド
セット26、マイク28及びスピーカ30に対する音声
入出力インターフェースである。音声入出力インターフ
ェース32は、ハンドセット26、マイク28及びスピ
ーカ30の音声入出力を切り換えるだけでなく、エコー
・キャンセル処理、並びに、ダイヤルトーン、呼出音、
ビジー・トーン及び着信音などのトーンの生成処理を行
なう。
【0021】34は、音声入出力インターフェース32
からの送信すべき音声信号を符号化する音声符号化回
路、36は、受信した符号化音声信号を復号化して音声
入出力インターフェース32に出力する音声復号化回路
である。伝送速度及び符号化方法には、64Kbpsの
PCM(A−law)、64KbpsのPCM(μ−l
aw)、7KHzオーディオ(SB−ADPCM)、3
2KbpsのADPCM、16Kbps(例えば、LD
−CELP)及び8Kbpsなどがある。
【0022】38は全体を制御するシステム制御回路で
あり、内部に記憶回路40を具備する。42はシステム
制御回路38に種々の指示を入力する操作装置であり、
例えば、キーボード、タッチ・パネル、ディジタイザ及
びマウスなどのポインティング装置からなる。
【0023】44は通信回線(例えば、ISDN回線)
の回線インターフェース、46は、画像符号化回路22
及び音声符号化回路34からの送信すべき情報並びにシ
ステム制御回路38からの制御情報をH.221フォー
マットに多重化して回線インターフェース44供給する
と共に、回線インターフェース44から供給される受信
情報から画像、音声、データ及び制御信号を分離し、画
像情報を画像復号化回路24に、音声情報を音声復号化
回路36にデータ及び制御信号をシステム制御回路42
に供給する分離多重化回路である。
【0024】48は、画像入出力回路18及び音声イン
ターフェース32からの画像信号及び音声信号を記憶
し、再生する蓄積装置、50は、システム制御回路38
からの重点範囲情報を記憶し、重点範囲を示す座標デー
タを発生する重点範囲記憶回路、52は、システム制御
回路38からの指示に従い、重点範囲記憶回路50から
の座標データに従った範囲を特定するグラフィック・デ
ータを生成するグラフィック生成回路、54は、グラフ
ィック生成回路52の生成するグラフィック・データ
を、送信画像及び受信画像に合成する画像合成回路であ
る。
【0025】図2は、画像合成回路54の概略構成ブロ
ック図を示す。60は、画像入出力回路18からの送信
画像を一時記憶する送信ビデオRAM、62は、画像復
号化回路24からの受信画像を一時記憶する受信ビデオ
RAM、64はグラフィック生成回路52からのグラフ
ィック・データを色データに変換するカラー・ルックア
ップ・テーブル、66は、送信ビデオRAM60、受信
ビデオRAM62及びカラー・ルックアップ・テーブル
64からの画像出力タイミングを規定する垂直同期信号
及び水平同期信号を発生するビデオ同期発生回路であ
る。
【0026】68は、送信ビデオRAM60から出力さ
れた画像データをシステム制御回路38からの指示に従
い変倍する画像変倍回路、70は、受信ビデオRAM6
2から出力される画像データをシステム制御回路38か
らの指示に従い変倍する画像変倍回路、72は、変倍回
路68、変倍回路70又はカラー・ルックアップ・テー
ブル64の出力を選択するスイッチ、74は、システム
制御回路38からの制御信号及びカラー・ルックアップ
・テーブル64の出力に従い、スイッチ72を制御する
スイッチ制御回路である。
【0027】スイッチ制御回路74は、具体的には、シ
ステム制御回路38からの、カラー・ルックアップ・テ
ーブル64の出力を監視し、次のようにスイッチ72を
制御する。即ち、スイッチ制御回路74は、カラー・ル
ックアップ・テーブル64の出力が送信ビデオRAM6
0の出力画像データの選択を示すデータであるときに
は、スイッチ72に変倍回路68の出力を選択させ、カ
ラー・ルックアップ・テーブル64の出力が受信ビデオ
RAM62の出力画像データの選択を示すデータである
ときには、スイッチ72に変倍回路70の出力を選択さ
せ、これら以外のデータであるとき、スイッチ72にカ
ラー・ルックアップ・テーブル64の出力を選択させ
る。
【0028】画像合成回路54により、カラー・ルック
アップ・テーブル64からのグラフィック・データを画
面前面に表示し、その画面上に送信ビデオRAM60か
らの送信画像と、受信ビデオRAM62からの受信画像
をウインドウ表示することができる。カラー・ルックア
ップ・テーブル64の出力データの選定により、送信画
像を受信画像上にスーパーインポーズ表示することもで
きる。更には、送信画像と受信画像が重なり合うとき
に、重なった部分で任意の一方を表示するようにもでき
る。
【0029】図1に示す実施例における画像信号及び音
声信号の流れを簡単に説明する。カメラ10及び書画カ
メラ14による入力画像は画像入出力回路18により選
択されて画像符号化回路22及び画像合成回路54に印
加される。画像符号化回路22は、システム制御回路3
8からの制御信号及び内部決定に従う符号化モードで入
力画像信号を符号化し、分離多重化回路46に出力す
る。
【0030】他方、ハンドセット26のマイク又はマイ
ク28による入力音声信号は音声入出力インターフェー
ス32を介して音声符号化回路34に入力し、ここで符
号化されて分離多重化回路46に入力される。
【0031】分離多重化回路46は、画像符号化回路2
2及び音声符号化回路34からの符号化信号、並びにシ
ステム制御回路42からのデータ及び制御コマンドを多
重化し、回線インターフェース44に出力する。回線イ
ンターフェース44は、分離多重化回路46からの信号
を、接続する通信回線に所定フォーマットで出力する。
【0032】通信回線から受信した信号は回線インター
フェース44から分離多重化回路46に供給される。分
離多重化回路46は、受信信号から符号化画像信号、符
号化音声信号、データ及び制御コマンドを分離し、画像
情報を画像復号化回路24に、音声情報を音声復号化回
路36に、データ及び制御信号をシステム制御回路38
に印加する。
【0033】画像復号化回路24は、分離多重化回路4
6からの符号化画像信号を復号し、画像合成回路54に
印加する。画像合成回路54は先に説明したように、画
像入出力回路18からの送信画像、画像復号化回路24
からの受信画像及びグラフィック生成回路52からのグ
ラフィック画像を合成して、受信画像入出力回路18に
印加する。画像入出力回路18は、画像合成回路54か
らの画像を画像像表示装置16に印加する。
【0034】音声符号化回路36により復号された受信
音声信号は音声入出力インターフェース32を介してハ
ンドセット26のスピーカ及び/又はスピーカ30に印
加される。これにより、通信相手からの音声を聞くこと
ができる。
【0035】H.261勧告では、NTSC方式、PA
L方式及びディジタル・テレビジョン信号などの複数の
規格間での通信を可能にするため、共通のビデオ・フォ
ーマットが規定されている。CIFフォーマットとQC
IFフォーマットであり、その構成を図3に示す。CI
Fフォーマットは、標本数が輝度信号Yで352画素×
288ライン、色差信号Cr,Cbで176画素×14
4ラインである。標本点については、色差(Cr,C
b)は輝度の4点(Y1,Y2,Y3,Y4)の等距離
にある点と定められている。QCIFフォーマットはC
IFフォーマットの1/4の情報量であり、標本数が輝
度信号Yで176画素×144ライン、色差信号Cr,
Cbで88画素×72ラインである。
【0036】CIFフォーマットは12個のGOB(グ
ループ・オブ・ブロックス)からなり、1つのGOBは
33個のMB(マクロブロック)からなり、1つのMB
は、8画素×8ラインからなる4個の輝度ブロックY
1,Y2,Y3,Y4と、8画素×8ラインからなる2
個の色差ブロックCr,Cbからなる。
【0037】上記階層構造により、符号化をMB単位で
実行できる。
【0038】GOBは、標本数が輝度Yで176画素×
48ライン、色差Cr,Cbで88画素×24ラインと
なり、CIFの1/12、QCIFの1/3に相当す
る。GOBの番号は、CIFではGOB1〜GOB1
2、QCIFではGOB1,GOB3,GOB5と決め
られている。
【0039】画像圧縮又は画像符号化の要素技術として
は、フレーム内の画像を8画素×8画素のブロックに区
分し、そのブロックに対して二次元離散コサイン変換
(DCT変換)するフレーム内符号化、前フレームと現
フレームの同位置のブロックに対してフレーム間の差分
をとり二次元DCT変換するフレーム間符号化、フレー
ム間の画像の動きを補償することで発生符号量を減らす
動き補償、DCT変換係数で高周波領域では一般にゼロ
値が続くことを利用したゼロ・ランレングス符号化、デ
ータの発生量に応じて量子化ステップ・サイズを変更す
る量子化、発生頻度の高いデータ・パターンに短い符号
値を、発生頻度の低いデータ・パターンに長い符号値を
割り当てる可変長符号化、及び、フレームをスキップす
る駒落としが採用されて、これらの組み合わせで高い圧
縮率を達成し、低レートの通信路での動画伝送を可能に
している。
【0040】フレーム間符号化(INTER)モード
は、フレーム間の相関が高い場合に高い圧縮率を達成で
きるので、フレーム間に一定以上の相関がある場合にI
NTERモードを採用し、一定未満の相関のときフレー
ム内符号化(INTRA)モードを採用する。
【0041】INTERモードでは、送信側の量子化と
受信側の量子化との間の差である量子化誤差が受信側端
末で累積され、量子化が粗い場合にはこれが顕著になる
ので、周期的にINTRAモードを配置するのが普通で
ある。伝送エラーの伝搬を防ぐためにも、上記ブロック
単位に周期的にINTRAモードが配置される。特に、
画像通信の開始時などのように、差分のための参照画像
が無い場合や、シーン・チェンジ(場面が切り換わるこ
とで、画面全体でフレーム間相関が無いと判断された状
態)の場合に限り、フレーム内の全ブロックをフレーム
内符号化する。これを全INTRA処理と呼ぶ。全IN
TRA処理により、復号化エラー及び量子化誤差を解消
し、画面をリフレッシュできる。
【0042】次に、ISDN回線を例に、端末能力のネ
ゴシエーションとその変更の方法を説明する。ISDN
回線では、図4に示すように、アウトバンド信号(つま
り、Dチャネル)を用いて発呼する。図4に示すよう
に、端末Aから端末Bへの呼設定と、端末Bから端末A
への応答でBチャネルでの通信が可能になる。通信路と
しては他にDチャネル、H0,H1などもあるがBチャ
ネルのみで説明する。
【0043】このようにして通信可能になったBチャネ
ルを用いて、勧告H.242に従い、図5に示すように
インバンド信号手順がBチャネルで実行され、これによ
りBチャネル内をデータ部と通信を制御する制御部に割
り付ける。インチャネルの制御部による制御はインチャ
ネル制御と呼ばれる。インチャネル制御のためにBチャ
ネル内に制御ビットが必要になり、そのフレーム構成が
勧告H.221で規定されている。
【0044】インチャネル制御を実行するためのBチャ
ネル内のフレーム構成を図6に示す。図6は、Bチャネ
ル(64Kbps)に対するマルチフレーム構造を示
す。このマルチフレーム構造は、1オクテット/125
μsを基本として、図6(a)に示すように1フレーム
が80オクテット、同(b)に示すように1サブマルチ
フレームが2フレーム、同(c)に示すように1マルチ
フレームが8サブマルチフレームとなる。ビット方向に
は、8Kbpsの8つのサブチャネル#1〜#8が定義
される。
【0045】但し、サブチャネル#8だけは、転送レー
トが6.4Kbpsになり、制御ビットとしてFAS
(Frame Alignment Signal)及
びBAS(Bit−rate Allocation
Signal)の信号が挿入されている。このFAS及
びBASにより、Bチャネルのインチャネル制御が可能
になる。
【0046】なお、FASはフレーム及びマルチフレー
ム同期に利用される。BASは、サブチャネルなどの多
重方法を決定するのに必要な端末能力の情報の交換又は
能力設定に使用される。特に、BASは、データ通信中
であってもサブマルチフレーム(20ms)毎に切り換
えることができる。
【0047】図5に示すインバンド信号手順を簡単に説
明する。Bチャネルが通信可能状態になると、端末A,
Bは共に、FASを送信する。このときの端末能力は、
初期状態のモード0(音声と、FAS及びBASのみの
モード)である。このFASは、相手端末で探索され、
H.242で規定されたフレーム同期確立の条件が満た
されると、図7に示すFAS内のビット構成のAを”
0”にして送信する。A=0を端末が受信することで、
相手端末がフレーム同期を確立したことが確認される。
【0048】次に、自端末の能力情報をBASで相手端
末に送信し、互いに相手端末の能力を確認する。もしこ
の時点で互いに通信可能であれば、データの通信が開始
される。能力変更が必要な場合には、同様にBASを用
いてコマンドとして端末能力を送信し、相手端末がその
能力の設定を完了した後、データの通信を開始する。
【0049】データの通信は送信と受信が独立してお
り、同期の確立も端末能力の設定も別々に行なわれる。
従って、片方向だけ同期が外れたり、送信と受信でデー
タの種類が異なることもある。
【0050】データの通信が完了し、呼を切断するとき
には、先ず、切断する側の端末(図5では端末A)がB
ASを用いてモード0にする。これにより、Bチャネル
のインチャネル制御は初期状態に戻る。次に、図4に示
すようにDチャネルのアウトバンド手順で、切断と解放
が行なわれて、全ての通信が完了する。
【0051】図7は、FAS内のビット構成を示す。ビ
ットAはフレーム同期外れの有無を示し、EビットはC
RC誤りの発生の有無を示す。C1,C2,C3,C4
はCRC4のビットである。N1〜N5はマルチフレー
ムの番号付け用、R1〜R4はチャネル番号である。T
EAは端末装置アラームであり、端末内部の故障により
受信信号に応答できないときに”1”にセットされる。
【0052】図8は、BAS内のビット構成を示す。図
8(a)に示すように、上位3ビットは属性を表わし、
残り5ビットはその属性の属性値を示す。図8(b)は
属性の内容を示す。属性値には例えば、転送レート値、
コーディック種別、各メディア又は情報特有のパラメー
タ値などがある。
【0053】次に、重点範囲の指定方法を説明する。図
9は、CIFフォーマットの例、図10はQCIFフォ
ーマットの例を示す。これらの例では、重点範囲をMB
単位で指定しており、交差斜線領域が優先順位1番目、
単方向の斜線領域が優先順位2番目である。受信側端末
の利用者による操作装置42の操作に応じて、システム
制御回路38が、MB単位の優先範囲を優先範囲記憶回
路50に格納する。
【0054】優先範囲記憶回路50は、指定された優先
範囲を囲む枠を示す信号をグラフィック生成回路52に
出力し、グラフィック生成回路52は、その枠情報を画
像合成回路54に転送する。画像合成回路54は、画像
復号化回路24からの受信画像に、当該枠情報による枠
画像を合成して画像入出力回路18に出力する。これに
より、画像表示装置16の画面上で、枠の合成された受
信画像が表示される。これにより、端末利用者は、指定
した重点範囲を視覚的に確認できる。
【0055】図11、図12及び図13は、表示画面の
例を示す。図11は、相手画像をフル画面に、自画像を
サブ画面に表示している場合で、相手画像に対して重点
範囲を特定する枠80が表示されている。この枠80内
が重点範囲になる。
【0056】図12は、相手画像の中で複数の重点範囲
を指定する例である。枠82,84が重点範囲を特定し
ている。
【0057】図13は、重点範囲にレベル、即ち、優先
順位を付与している場合であり、枠86内が最高優先順
位、枠86の外で枠88の中が2番目の優先順位にな
る。
【0058】このようにして表示画面を参照して重点範
囲を指定し、その指定情報を画像送信端末に送信する。
画像送信端末は、画像受信端末で重視している画像範囲
を認識できる。即ち、画像送信端末の画像符号化回路
は、画像受信端末からの重点範囲情報に応じて、重点範
囲により多くの符号化データを割り当てるように送信す
べき画像を符号化する。
【0059】重点範囲の符号化制御情報の送信方法を説
明する。図5に示すように、Bチャネルのインチャネル
制御のBASを利用する。即ち、図8(b)の属性とし
て、独自モードとして未定義又はエスケープ符号を使用
し、図14に示すようなBASデータ・フォーマットで
重点範囲の符号化制御情報を送信する。
【0060】図14に示すBASデータ・フォーマット
は、Bチャネルのインチャネル制御として最初に画像受
信側からの重点範囲指定によるリモート制御が可能か否
かの確認、及び可能な場合の、許容される能力の交換に
使用される。
【0061】図14(a)は、重点範囲指定の能力情報
を交換するデータ・フォーマットである。識別子は、後
続するデータの内容を識別するためのもので、このデー
タ・フォーマットが独自モードであることを示すコード
情報である。
【0062】重点指定識別子は、この独自モードのステ
ータスに対して、内容情報の内容を識別するためのもの
で、重点範囲指定のデータであることを示すコード情報
である。
【0063】レベル能力は、重点範囲の指定方法とし
て、図13に示すように、複数のレベルを設定する場合
に、設定可能なレベル数を示す。
【0064】指定能力は、重点範囲の指定方法として、
図12に示すように、複数の重点範囲を指定する場合
に、設定可能な数を示す。
【0065】優先符号化は、通常の画像と重点範囲指定
された画像との優劣を生じさせるための符号化時の各種
制御方法のコード情報である。具体的には、前述した画
像の相関の計測によるフレーム内符号化/フレーム間符
号化の判別制御、パターン・マッチングによる相関の計
測による動き補償のオン/オフの判別制御、ゼロ・ラン
レングス符号化で0をできるだけ連続させるための可変
量子化閾値制御、送信バッファの充足度による量子化ス
テップ・サイズ制御、及び、量子化誤差や受信側の復号
化エラーをリカバリーするためのフレーム内符号化のリ
フレッシュ周期制御などを特定する。
【0066】上記は例としてあげたが、符号化制御に関
わる全てが対象になることは明らかである。
【0067】上記の制御方法には、例えば、以下の方法
がある。フレーム内符号化/フレーム間符号化の判別制
御の場合、重点範囲では、通常画像よりもフレーム内符
号化になるレベルを小さくしてフレーム内符号化になり
やすくする。可変量子化閾値制御の場合、可変量子化閾
値の最大値を上げることで通常であれば0に丸められる
係数を非0になるようにする。送信バッファの充足度に
よる量子化ステップ・サイズ制御の場合、通常に比べ量
子化ステップ・サイズを小さくする。リフレッシュ周期
制御の場合、通常よりもリフレッシュ周期をより短くす
る。これらにより、通常の画像よりも、重点範囲指定さ
れた画像の方をより高画質にする。
【0068】重点範囲指定のBASデータが両端末間で
交換され、相手端末の能力が認識されると、互いに共通
に持っている能力の範囲内でリモート制御が実施され
る。その際、画像受信端末から画像送信端末に送信され
る重点範囲指定の要求コマンドは、図14(b)に示す
ようなBASデータ・フォーマットになる。
【0069】図14(b)の構造を説明する。識別子
は、後続するデータの内容を識別するためのもので、こ
のデータ・フォーマットが独自モードであることを示す
コード情報である。
【0070】重点指定識別子は、この独自モードのステ
ータスに受信側において重点範囲指定が必要か否かを伝
える情報である。もし重点範囲指定が不必要であれば、
その後のデータは不要である。重点範囲指定が必要であ
れば、以下に説明するデータが続く。
【0071】レベルは、レベル能力のことであり、重点
範囲指定のことであり、優先符は優先符号化のことであ
る。
【0072】MB番号は、そのレベル、その重点範囲指
定、その優先符号化で制御されるMBの番号(この番号
は、GOB番号とMB番号で特定される。)である。複
数ある場合には、その対象となるMB全ての番号が複数
続けて記載される。ここでは例として、MB番号として
いるが、符号化の最小ブロック単位に割り当てた番号で
あってもよい。
【0073】画像送信端末は、重点範囲指定のBASコ
マンドを受信すると、このコマンド情報に基づいて重点
範囲の画質を向上させる処理を実行する。
【0074】このようにして、画像受信端末の操作者
は、モニタを見ながら相手画像に対して重点範囲を指定
し、画像送信端末は、指定された重点範囲について、受
信側の要求に応じて、他の領域よりも画質を向上させて
画像を送信する。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、画像受信側は、受信画像を所望の
画質で受信できるようになる。特に、所望の範囲の範囲
の画像を受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図2】 画像合成回路54の概略構成ブロック図であ
る。
【図3】 CIFフォーマット及びQCIfフォーマッ
トの構造図である。
【図4】 呼の設定から切断の手順を示す図である。
【図5】 インチャネル制御手順を示す図である。
【図6】 H.221のフレーム構成の説明図である。
【図7】 FASのビット構成図である。
【図8】 BASのビット構成図である。
【図9】 CIFフォーマットでの重点範囲指定例であ
る。
【図10】 QCIFフォーマットでの重点範囲指定例
である。
【図11】 受信画像と重点範囲を示す枠の第1の表示
例である。
【図12】 受信画像と重点範囲を示す枠の第2の表示
例である。
【図13】 受信画像と重点範囲を示す枠の第3の表示
例である。
【図14】 重点範囲指定のBASデータ・フォーマッ
トである。
【符号の説明】
10:カメラ 14:書画カメラ 16:画像表示装置
18:画像入出力回路 22:画像符号化回路 24:画像復号化回路 26:
ハンドセット 28:マイク 30:スピーカ 32:
音声入出力インターフェース 34:音声符号化回路
36:音声復号化回路 38:システム制御回路 4
0:記憶回路 42:操作装置 44:回線インターフ
ェース 46:分離多重化回路 48:蓄積装置 5
0:重点範囲記憶回路 52:グラフィック生成回路
54:画像合成回路 60:送信ビデオRAM 62:
受信ビデオRAM 64:カラー・ルックアップ・テー
ブル 66:ビデオ同期発生回路 68,70:変倍回
路 72:スイッチ 74:スイッチ制御回路 80,82,84,86,88:重点範囲を示す枠

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を通信する画像通信装置であって、
    受信した相手端末の画像を画像表示する表示手段と、表
    示された受信画像の少なくとも1つの重点範囲を指定す
    る指定手段と、当該指定手段により指定された重点範囲
    情報を送信する送信手段とを有することを特徴とする画
    像通信装置。
  2. 【請求項2】 画像を通信する画像通信システムであっ
    て、画像受信側端末に、受信した相手端末の画像を画像
    表示する表示手段と、表示された受信画像の少なくとも
    1つの重点範囲を指定する指定手段と、当該指定手段に
    より指定された重点範囲情報の符号化制御情報を送信す
    る送信手段とを設け、画像送信側端末に、当該重点範囲
    の符号化制御情報を受信する受信手段と、当該重点範囲
    の符号化制御情報に従い、送信すべき画像を符号化する
    符号化手段とを設けたことを特徴とする画像通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記画像受信側端末が、上記指定手段に
    より指定された重点範囲を、受信された表示画像に重ね
    て表示する手段を具備する請求項2に記載の画像通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 画像受信側端末が、上記重点範囲のレベ
    ルを指定する手段を具備する請求項2に記載の画像通信
    システム。
  5. 【請求項5】 上記重点範囲が、最小画像ブロック単位
    を単位とする請求項2に記載の画像通信システム。
  6. 【請求項6】 相手端末から当該相手端末における画像
    符号化に際しての制御可能範囲に関する情報を受信する
    受信手段と、当該制御可能範囲に従った画像符号化を制
    御するため制御データを当該相手端末に送信する送信手
    段とを有することを特徴とする画像通信装置。
  7. 【請求項7】 画像符号化に際しての制御可能範囲に関
    する情報を相手端末に送信する送信手段と、相手端末か
    ら画像符号化を制御するための制御データを受信する受
    信手段と、当該受信手段により受信された制御データに
    従って画像符号化を行なう符号化手段とを有することを
    特徴とする画像通信装置。
JP5189592A 1993-07-30 1993-07-30 画像通信装置及びシステム Pending JPH0746553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5189592A JPH0746553A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 画像通信装置及びシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5189592A JPH0746553A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 画像通信装置及びシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0746553A true JPH0746553A (ja) 1995-02-14

Family

ID=16243898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5189592A Pending JPH0746553A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 画像通信装置及びシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0746553A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005341076A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像通信システム,通信会議システム,階層符号化装置,サーバ装置,画像通信方法,画像通信プログラムおよび画像通信プログラム記録媒体
US7305135B2 (en) 2001-03-29 2007-12-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image coding equipment and image coding program
JP2020005107A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 株式会社リコー 通信端末、データ送信方法、プログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7305135B2 (en) 2001-03-29 2007-12-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image coding equipment and image coding program
JP2005341076A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像通信システム,通信会議システム,階層符号化装置,サーバ装置,画像通信方法,画像通信プログラムおよび画像通信プログラム記録媒体
JP2020005107A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 株式会社リコー 通信端末、データ送信方法、プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5898457A (en) TV conference communication device and method of controlling the same
CA2434325A1 (en) Method and apparatus for continuously receiving frames from a plurality of video channels and for alternatively continuously transmitting to each of a plurality of participants ina video conference individual frames containing information concerning each of said video channels
US6313863B1 (en) Image communication apparatus and system
US5953505A (en) Communication apparatus and method for reading out stored function information in response to identifying information
US5903734A (en) Multimedia information communication apparatus which stores received information in an encoded state
US5917470A (en) Communication conference method and communication conference terminal
US5675393A (en) Image processing apparatus with generating unit for generating image data and decoding unit for decoding image data
JPH07203434A (ja) 画像送信装置
JPH0746553A (ja) 画像通信装置及びシステム
JPH0884331A (ja) 画像通信装置およびその画像通信方法
JP3927606B2 (ja) 画像通信装置及びシステム、並びに画像受信装置及び受信画像データの処理方法
JPH0723377A (ja) 画像送信装置
JPH07162831A (ja) テレビ会議通信装置の制御方法
JP3466639B2 (ja) 画像通信装置及び方法
JPH07115627A (ja) 画像通信端末装置
JPH09247643A (ja) 多地点テレビ会議システム
JPH06165167A (ja) 画像伝送システム、画像送信装置及び画像受信装置
JP2001197458A (ja) 画像伝送システム及び画像送信装置
JP3605063B2 (ja) 通信システム及び通信制御方法
JPH07336461A (ja) 画像通信装置
JPH0846792A (ja) 画像通信装置及びシステム
JPH05130601A (ja) 多地点間制御装置
JP3437191B2 (ja) 端末装置及び端末装置の制御方法
JPH1028260A (ja) 映像データ伝送方法および多地点テレビ会議装置
JPH0918846A (ja) 多地点間通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020528