JP2001197458A - 画像伝送システム及び画像送信装置 - Google Patents

画像伝送システム及び画像送信装置

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JP2001197458A
JP2001197458A JP2000359443A JP2000359443A JP2001197458A JP 2001197458 A JP2001197458 A JP 2001197458A JP 2000359443 A JP2000359443 A JP 2000359443A JP 2000359443 A JP2000359443 A JP 2000359443A JP 2001197458 A JP2001197458 A JP 2001197458A
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JP2000359443A
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Makoto Senda
誠 千田
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Canon Inc
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像送信側のγ補正量を、画像受信側の必要
値に合わせる。不在時に記録した画像の再生画質を改善
する。 【解決手段】 カメラ10のプロセス回路12bに含ま
れるγ補正回路は補正量を調節自在であり、システム制
御回路42は、画像受信側からの要求に応じてγ補正量
を調節する。画像送信側は画像受信側に、γ補正を調節
できるか否か、及び調節できる場合の範囲を知らせる。
画像受信側は画像送信側に、γ補正の要不要、必要な場
合のγ補正値の範囲を知らせる。不在時には、着信した
圧縮画像を順に記録媒体に記録し、フレーム内符号化の
画面から再生出力するか、又は、着信した最初のフレー
ム内符号化画像から記録媒体に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像伝送システム
及び画像送信装置に関し、より具体的には、テレビ電話
やテレビ会議における画像伝送システム及び画像送信装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル公衆通信回線網(所謂、IS
DN)の普及により、画像、音声及びデータの同時的な
通信な可能になり、テレビ電話及びテレビ会議システム
が現実的になってきた。ディジタル回線を用いた音声映
像サービス用のサービス規定、プロトコル規定及びマル
チメディア多重化フレーム構成規定が、国際電信電話諮
問委員会(CCITT)の勧告H.320、H.242
及びH.221等として発表されている。
【0003】H.320は、音声映像サービスの全般の
システム・アスペクトを規定する。H.221は、64
Kbps〜1,920Kbpsチャネル上での音声映像
伝送における、フレーム構造並びに端末能力の交換及び
通信モードの指定等に使用されるFAS(Frame
Alignment Signal)及びBAS(Bi
t−rate Allocation Signal)
の符号化割り当てを規定する。H.242はBASによ
る端末間の能力交換及び通信モード切換えのプロトコル
を規定する。
【0004】上記勧告ではまた、エンド・ツー・エンド
の物理コネクションの設定、並びに、インチャネルでの
FASによる同期確立後、インチャネルでBASによる
端末能力の交換シーケンス及び通信モードの指定による
モード切換えシーケンス等の手順により端末間で画像、
音声及びデータ等のマルチメディア通信を行なう方法が
規定されている。
【0005】なお、各端末において自己の端末能力を状
況に応じて変化させてあり、交換された能力の範囲内で
どの通信モードを用いるかは、規定の範囲外である。
【0006】画像、音声及びデータを同時伝送する場合
の各情報の伝送速度については、音声は音声符号の符号
化方式により決定され、データは指定値に設定され、画
像には、通信回線の伝送速度の中の残りの伝送能力が割
り当てられる。
【0007】画像情報の圧縮方式としては、圧縮率を高
めると共に、伝送エラーの伝搬を少なく抑えられるよう
に、フレーム内符号化と動き補償フレーム間符号化を混
在させる符号化方式が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に画像表示装置は
固有の発光特性を具備し、表示しようとする画像を正し
く発色させるには、当該固有の発光特性に合致させるガ
ンマ補正処理を画像信号に施す必要がある。
【0009】即ち、映像信号は暗い部分は低レベルで、
明るい部分は高レベルになっている。明るさ(光パワ
ー)は、撮像素子の感光材料、画像表示装置(通常は、
カラーCRT)の蛍光材料及び眼の分光特性が関係して
おり、個々の入出力特性は、数学的にはべき乗関数で表
現される非線形特性になる。
【0010】例えば、CRT受像管は、蛍光面発光輝度
が受像管に印加される映像信号のγ乗に比例するという
発光特性、所謂γ特性を具備する。NTSC方式では通
常、γ=2.2程度である。そこで、受像管の駆動回路
には、入力電圧を1/γ乗するγ補正回路を設けて、受
像管のγ特性を相殺又は補償すればよいが、全ての受像
管にγ補正回路を設けるのは経済的でないので、通常、
カメラ側にγ補正回路を設けている。図8にγ補正特性
を示す。
【0011】画像の計測などでは、光の強さを直読でき
る点で総合γ=1が好ましいが、暗い部分が見えにくく
なるので、通常、γ=0.5〜0.7に設定される。ま
た、白黒フィルムの場合には、ネガフィルムがγ=0.
65、ポジフィルムがγ=2.25であり、両者を組み
合わせた総合でγ=1.46となる。総合γ値が1以下
の場合は画像が軟調になり、γが1以上では硬調にな
る。
【0012】ちなみに、白黒映画の場合、総合γ値を
1.46とやや硬調にしてあるが、これは、色彩の無い
分、濃度をやや濃くしてコントラストを上げるためであ
る。
【0013】γ補正は、明るさのダイナミック・レンジ
が広い場合に画像の一部がつぶれてしまうのを防ぐ働き
をする。
【0014】近年、液晶表示装置やプラズマ・ディスプ
レイ装置などCRTとは異なる画像表示装置が開発及び
実用化され、これらの表示装置では、γ値がCRTとは
異なったり、また、γ補正が不要であったりする。この
ようにγ値が異なる場合には、表示装置側に新たなγ補
正回路が必要になり、また、γ補正が本来不要であれ
ば、カメラ側でのγ補正を相殺するγ補正回路を設ける
必要がある。
【0015】また、NTSC方式のCRTはγ値が約
2.2であり、PAL方式でも同じであるが、SECA
M方式のCRTではγ値が2.8である。従って、PA
L方式ではカメラ側で1/2.2のγ補正をかけて、S
ECAM方式ではカメラ側で1/2.8のγ補正をかけ
ている。このような状況下で、例えば、SECAM方式
の国とNTSC又はPAL方式の国とでテレビ電話又は
テレビ会議を行なうと、総合γ値が1にならず、非常に
見にくい映像になってしまう。
【0016】NTSC方式の国におけるカラー受像管の
標準γ値は2.2であるが、受像管の種類及び駆動方式
でばらつきがあり、3乃至5程度の値になっているもの
もある。
【0017】なお、カメラ側でγ補正することにより、
定輝度原理が成立しなくなる、ディテールが低下する、
浮き上がり現象や再度低下が発生するなどの問題が発生
するが、その詳細は、吹抜敬彦著、日刊工業新聞社刊
「TV画像の多次元信号処理」56ページ以降を参照さ
れたい。
【0018】このように、今日の画像通信システムで
は、カメラ側、即ち送像側で行なっているγ補正が、受
像側のγ特性に合致しないような状況が成立する。これ
らの不一致により、画像は正しく再生表示されない。
【0019】しかし、上述のような画像通信システムで
は、ガンマ補正に関してCCITTの勧告対象外であ
り、ガンマ補正の有無及び補正する場合の補正値につい
ては画像送信側で決定され、画像受信側は、受信した画
像のガンマ補正の有無及び程度を知ることができなかっ
た。逆に、画像送信側は、画像受信側がどのような発光
特性の画像表示装置を具備するかを知る術がなく、自端
末の画像表示装置又は標準的な画像表示装置の発光特性
に合致するガンマ補正値によるガンマ補正を施して画像
を出力している。
【0020】このような状況下では、画像受信側の画像
表示装置には画像送信側が期待するのとは異なる色で画
像が表示されることになり、色再現性の点で問題があ
る。
【0021】本発明は、このような不都合を解消する画
像伝送システム及び画像送信装置を提示することを目的
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像伝送シ
ステムは、画像送信側のγ補正手段の補正値を調節自在
とし、画像受信側の要求に従い当該γ補正手段を制御す
ることを特徴とする。
【0023】本発明に係る画像送信装置は、画像をγ補
正するγ補正手段と、当該γ補正手段の出力画像を送信
する送信手段と、γ補正制御情報を受信する制御情報受
信手段と、当該制御情報受信手段が受信したγ補正制御
情報に従い上記γ補正手段を制御する制御手段とからな
ることを特徴とする。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0025】図1は、本発明の一実施例における端末装
置の概略構成ブロック図を示す。
【0026】図1において、10は会議参加者を撮影す
るカメラであり、撮像素子12aと当該撮像素子12a
の出力にホワイトバランス調節及びガンマ補正などのカ
メラ信号処理を施すプロセス回路12bからなる。本実
施例では、当該プロセス回路12bにおけるガンマ補正
の有無及び程度(ガンマ値)を外部から制御することが
できる。
【0027】14は図面などの会議資料を撮影する書画
カメラ、16はCRTや液晶表示装置などからなる画像
表示装置、18は、カメラ10,14の出力画像を送信
用に選択し、カメラ10,14の出力画像及び受信画像
を選択合成して画像表示装置16に供給する画像入出力
回路である。
【0028】22は、送信すべき画像信号を符号化する
画像符号化回路、24は、受信した符号化画像信号を復
号化する画像復号化回路である。
【0029】26はマイク及びスピーカからなるハンド
セット、28はマイク、30はスピーカ、32はハンド
セット26、マイク28及びスピーカ30に対する音声
入出力インターフェースである。音声入出力インターフ
ェース32は、ハンドセット26、マイク28及びスピ
ーカ30の音声入出力を切り換えるだけでなく、エコー
・キャンセル処理、並びに、ダイヤルトーン、呼出音、
ビジー・トーン及び着信音などのトーンの生成処理を行
なう。
【0030】34は、音声入出力インターフェース32
からの送信すべき音声信号を符号化する音声符号化回
路、36は、受信した符号化音声信号を復号化して音声
入出力インターフェース32に出力する音声復号化回路
である。
【0031】38はパーソナル・コンピュータなどのデ
ータ端末装置、40は当該データ端末装置38を接続す
るためのデータ・インターフェースである。
【0032】42は全体を制御するシステム制御回路、
44はシステム制御回路42に種々の指示を入力する操
作装置であり、例えば、キーボード、タッチ・パネル、
ディジタイザ及びマウスなどのポインティング装置から
なる。
【0033】46は通信回線(例えば、ISDN回線)
の回線インターフェース、48は、画像符号化回路2
2、音声符号化回路34及びデータ・インターフェース
40からの送信すべき情報並びにシステム制御回路42
からの制御情報をH.221フォーマットに多重化して
回線インターフェース46に供給すると共に、回線イン
ターフェース46から供給される受信情報から画像、音
声、データ及び制御信号を分離し、それぞれ画像復号化
回路24、音声復号化回路36、データ・インターフェ
ース40及びシステム制御回路42に供給する分離多重
化回路である。
【0034】図1に示す実施例における画像信号及び音
声信号の流れを簡単に説明する。カメラ10及び書画カ
メラ14による入力画像は画像入出力回路18により選
択されて画像符号化回路22に印加される。画像符号化
回路22は、システム制御回路42からの制御信号及び
内部決定に従う符号化モードで入力画像信号を符号化
し、分離多重化回路48に出力する。
【0035】他方、ハンドセット26のマイク又はマイ
ク28による入力音声信号は音声入出力インターフェー
ス32を介して音声符号化回路34に入力し、ここで符
号化されて分離多重化回路48に印加される。
【0036】データ端末38から送信したいデータはデ
ータ・インターフェース40を介して分離多重化回路4
8に入力する。また、操作装置44から入力した送信し
たいデータも、データ・インターフェース40を介して
分離多重化回路48に入力する。
【0037】分離多重化回路48は、画像符号化回路2
2及び音声符号化回路34からの符号化信号、データ・
インターフェース40からのデータ、並びにシステム制
御回路42からの制御コマンドを多重化し、回線インタ
ーフェース46に出力する。回線インターフェース46
は分離多重化回路48からの信号を、接続する通信回線
に所定フォーマットで出力する。
【0038】通信回線から受信した信号は回線インター
フェース46から分離多重化回路48に供給される。分
離多重化回路48は、受信信号から符号化画像信号、符
号化音声信号、データ及び制御コマンドを分離し、それ
ぞれ画像復号化回路24、音声復号化回路36、データ
・インターフェース40及びシステム制御回路42に印
加する。
【0039】画像復号化回路24は、分離多重化回路4
8からの符号化画像信号を復号し、画像入出力回路18
に印加する。画像入出力回路18は、カメラ10,14
からの画像及び画像復号化回路24からの受信画像を選
択合成して画像表示装置16に印加する。画像入出力回
路18は、合成処理として例えば、ピクチャー・イン・
ピクチャーやウインドウ表示システムにおける対応ウイ
ンドウへのはめ込みなどを行なう。これにより、入力画
像及び/又は受信画像が画像表示装置16の画面に表示
される。
【0040】音声符号化回路36により復号された受信
音声信号は音声入出力インターフェース32を介してハ
ンドセット26のスピーカ及び/又はスピーカ30に印
加される。これにより、通信相手からの音声を聞くこと
ができる。
【0041】分離多重化回路48で分離された受信デー
タはデータ・インターフェース40からデータ端末38
に印加される。
【0042】ISDN回線を例に、端末能力のネゴシエ
ーションと変換を行なう方法を説明する。ISDN回線
では、図2に示すように、アウトバンド信号(つまり、
Dチャネル)を用いて発呼する。図2に示すように、端
末Aから端末Bへの呼設定と、端末Bから端末Aへの応
答でBチャネルでの通信が可能になる。通信路としては
他にDチャネル、H0,H1などもあるがBチャネルの
みで説明する。
【0043】このようにして通信可能になったBチャネ
ルを用いて、勧告H.242に従い、図3に示すインバ
ンド信号手順がようにBチャネルで実行され、これによ
りBチャネル内をデータ部と通信を制御する制御部に割
り付ける。インチャネルの制御部による制御はインチャ
ネル制御と呼ばれる。
【0044】インチャネル制御を実行するためのBチャ
ネル内のフレーム構成を図4に示す。図4はBチャネル
(64Kbps)に対するマルチフレーム構造を示す。
このマルチフレーム構造は、1オクテット/125μs
を基本として、図4(a)に示すように1フレームが8
0オクテット、同(b)に示すように1サブマルチフレ
ームが2フレーム、同(c)に示すように1マルチフレ
ームが8サブマルチフレームとなる。ビット方向には、
8Kbpsの8つのサブチャネル#1〜#8が定義され
る。
【0045】但し、サブチャネル#8だけは、転送レー
トが6.4Kbpsになり、制御ビットとしてFAS
(Frame Alignment Signal)及
びBAS(Bit−rate Allocation
Signal)の信号が挿入されている。このFAS及
びBASにより、Bチャネルのインチャネル制御が可能
になる。
【0046】なお、FASはフレーム及びマルチフレー
ム同期に利用される。BASは、サブチャネルなどの多
重方法を決定するのに必要な端末能力の情報の交換又は
能力設定に使用される。特に、BASは、データ通信中
であってもサブマルチフレーム(20ms)毎に切り換
えることができる。
【0047】図3に示すインバンド信号手順を簡単に説
明する。Bチャネルが通信可能状態になると、端末A,
Bは共に、FASを送信する。このときの端末能力は、
初期状態のモード0(音声と、FAS及びBASのみの
モード)である。このFASは、相手端末で探索され、
H.242で規定されたフレーム同期確立の条件が満た
されると、図5に示すFAS内のビット構成のAを”
0”にして送信する。A=0を端末が受信することで、
相手端末がフレーム同期を確立したことが確認される。
所謂、伝達能力の交換である。
【0048】次に、自端末の能力情報をBASで相手端
末に送信し、互いに相手端末の能力を確認する。もしこ
の時点で、互いに通信可能であれば、データの通信が開
始される。能力変更が必要な場合には、同時にBASを
用いてコマンドとして端末能力を送信し、相手端末がそ
の能力の設定を完了した後、データの通信を開始する。
【0049】データの通信は送信と受信が独立してお
り、同期の確立も端末能力の設定も別々に行なわれる。
従って、片方向だけ同期が外れたり、送信と受信でデー
タの種類が異なることもある。
【0050】データの通信が完了し、呼を切断するとき
には、先ず、切断する側の端末(図4では端末A)がB
ASを用いてモード0にする。これにより、Bチャネル
のインチャネル制御は初期状態に戻る。次に、図2に示
すようにDチャネルのアウトバンド手順で、切断と解放
が行なわれて、全ての通信が完了する。
【0051】図5は、FAS内のビット構成を示す。ビ
ットAはフレーム同期外れの有無を示し、EビットはC
RC誤りの発生の有無を示す。C1,C2,C3,C4
はCRC4のビットである。N1〜N5はマルチフレー
ムの番号付け用、R1〜R4はチャネル番号である。T
EAは端末装置アラームであり、端末内部の故障により
受信信号に応答できないときに”1”にセットされる。
【0052】図6は、BAS内のビット構成を示す。図
6(a)に示すように、上位3ビットは属性を表わし、
残り5ビットはその属性の属性値を示す。図6(b)は
属性の内容を示す。属性値には例えば、転送レート値、
コーディック種別、各メディア又は情報種特有のパラメ
ータ値などがある。
【0053】図7は、プロセス回路12bの内部構成を
示す。説明を簡略化するため、撮像素子10aは、カラ
ー画素信号をR(赤)、G(緑)及びB(青)で並列に
出力するものとする。プロセス回路12bには、R,
G,Bの各信号に対して、光源の色温度に応じてR,
G,B値を調節するホワイトバランス調節回路50R,
50G,50B、回路50R,50G,50Bの出力信
号を1/γ乗して出力するγ補正回路52R,52G,
52B、白レベルの最大値を調節するホワイト・クリッ
プ回路54R,54G,54B及び帯域制限用のローパ
ス・フィルタ(LPF)56R,56G,56Bを設け
てある。
【0054】ホワイト・バランス調節回路50R,50
G,50B及びホワイト・クリップ回路54R,54
G,54Bの機能は周知であるので、説明を省略する。
【0055】γ補正回路52R,52G,52Bの設置
理由を簡単に説明する。
【0056】先に説明したように、画像受信側には、γ
特性の異なる種々の画像表示装置が用いられるので、標
準的なγ特性に対するγ補正を一律に画像送信側で行な
っても、総合γ値を所望値(例えば、1)に保持するに
は、更にγ補正しなければならない。
【0057】そこで本実施例では、画像送信側のプロセ
ス回路12b内のγ補正回路51R,52G,52Bの
γ値を選択自在とし、画像受信側が要求するγ値でのγ
補正を実行するようにした。いうまでもないが、ここで
のγ補正のγ=1はγ補正無しを意味する。
【0058】画像受信側が要求するγ補正のγ値をBチ
ャネルのインチャネル制御のBASを利用して、図3に
示すように、画像送信側に通知する。図6(b)に示す
属性値としては、未定義又はエスケープ符号を使用す
る。画像送信側は、図9(a)に示すフォーマットで、
自己のγ補正能力の上限及び下限を画像受信側に通知
し、他方、画像受信側は、図9(b)に示すフォーマッ
トで、画像送信側に要求するγ補正値の上限及び下限を
通知する。
【0059】図9(a)において、識別子は、独自モー
ドであることを示すコード情報である。γ補正識別子
は、γ補正に関するデータであることを示すコード情報
である。γ補正有無は、画像送信側でγ補正を無効化、
即ちバイパスできるか否かを示し、γ補正値(上限)及
びγ補正値(下限)は、選択可能なγ補正値の範囲を示
す。
【0060】図9(b)において、識別子は、図9
(a)と同様に、独自モードであることを示すコード情
報、γ補正識別子は、γ補正に関するデータであること
を示すコード情報である。γ補正有無は、画像送信側で
のγ補正を必要とするか否かを示し、γ補正値(上限)
及びγ補正値(下限)は、画像受信側で対応可能なγ補
正値の範囲を示す。
【0061】画像受信側が画像送信側にγ補正の不要を
通知したとき、画像送信側は、γ補正回路52R,52
G,52Bのγ値を1にして、実質的にγ補正無しの映
像信号を送信する。画像受信側がγ補正処理を画像送信
側に要求した場合で、必要なγ補正値が画像送信側で選
択可能な値のとき、画像送信側は、要求されたγ補正値
でγ補正した映像信号を送信する。画像受信側が要求す
るγ補正値を画像送信側が選択できないときには、最も
近いγ補正値でγ補正して映像信号を送信する。
【0062】γ補正回路52R,52G,52Bをディ
ジタル回路で実現する回路例を図10に示す。γ補正値
を上位アドレス、γ補正したい映像データを下位アドレ
スとしたときの、ROMの該当する記憶位置にγ補正し
た映像データを格納しておく。
【0063】勿論、非線形特性を折れ線で近似する方法
や、ダイオードの非線形性を利用する方法などのアナロ
グ処理方法があるが、部品のばらつきや温度変動に弱い
という欠点がある。
【0064】テレビ電話のように、双方向に画像を送信
する画像通信システムを例に説明したが、常に一方向に
画像を送信する場合にも本発明を適用し得ることはいう
までもない。例えば、複数のTVカメラでビル内を監視
するビル内監視システムなどにも適用でき、暗いところ
の色再現性を良くするような調節を画像受信側から行な
えるようになる。
【0065】計測データとしての利用を考えると、必要
に応じてγ補正の無い画像情報を入手できるようにな
り、ユーザの利便性が向上する。
【0066】次に、画像情報の留守録機能を有する実施
例を説明する。図11は、その概略構成ブロック図を示
す。
【0067】図11において、110は会議参加者を撮
影するカメラ、114は図面などの会議資料を撮影する
書画カメラ、116はCRTや液晶表示装置などからな
る画像表示装置、118は、カメラ110,114の出
力画像を送信用に選択し、カメラ110,114の出力
画像及び受信画像を選択合成して画像表示装置116に
供給する画像入出力回路である。
【0068】122は、送信すべき画像信号を符号化す
る画像符号化回路、124は、受信した符号化画像信号
を復号化する画像復号化回路である。
【0069】126はマイク及びスピーカからなるハン
ドセット、128はマイク、130はスピーカ、132
はハンドセット126、マイク128及びスピーカ13
0に対する音声入出力インターフェースである。音声入
出力インターフェース132は、ハンドセット126、
マイク128及びスピーカ130の音声入出力を切り換
えるだけでなく、エコー・キャンセル処理、並びに、ダ
イヤルトーン、呼出音、ビジー・トーン及び着信音など
のトーンの生成処理を行なう。
【0070】134は、音声入出力インターフェース1
32からの送信すべき音声信号を符号化する音声符号化
回路、136は、受信した符号化音声信号を復号化して
音声入出力インターフェース132に出力する音声復号
化回路である。
【0071】142は全体を制御するシステム制御回
路、144はシステム制御回路142に種々の指示を入
力する操作装置であり、例えば、キーボード、タッチ・
パネル、ディジタイザ及びマウスなどのポインティング
装置からなる。
【0072】146は通信回線(例えば、ISDN回
線)の回線インターフェース、148は、画像符号化回
路122及び音声符号化回路134からの送信すべき情
報並びにシステム制御回路142からの制御情報をH.
221フォーマットに多重化して回線インターフェース
146に供給すると共に、回線インターフェース146
から供給される受信情報から画像、音声及び制御信号を
分離し、それぞれ画像復号化回路124、音声復号化回
路136及びシステム制御回路142に供給する分離多
重化回路である。
【0073】150は、受信した1フレーム内の圧縮画
像情報が全てフレーム間符号化されたものであるか否か
を検知する全INTRA検知回路、152は、通常は開
放されており、検知回路150の出力及びシステム制御
回路142の制御信号により閉成されるゲート回路、1
54は、留守録機能のオン時に、受信した圧縮画像情報
を記憶する記憶装置である。ゲート回路152及び全I
NTRA検知回路154は、専ら、留守録した画像情報
の再生時に機能する。
【0074】なお、留守録としては、当然に、受信した
音声信号も記録するが、音声データの情報量は少なく、
既存の安価な記録装置で記録できるので、本実施例では
説明を省略する。勿論、受信した画像と一緒に記憶装置
154に記憶してもよい。
【0075】図1に示す実施例において、留守録機能を
オフにしたときの画像信号及び音声信号の流れを簡単に
説明する。
【0076】カメラ110及び書画カメラ114による
入力画像は画像入出力回路118により選択されて画像
符号化回路122に印加される。画像符号化回路122
は、システム制御回路142からの制御信号及び内部決
定に従う符号化モードで入力画像信号を符号化し、分離
多重化回路148に出力する。
【0077】他方、ハンドセット126のマイク又はマ
イク128による入力音声信号は音声入出力インターフ
ェース132を介して音声符号化回路134に入力し、
ここで符号化されて分離多重化回路148に印加され
る。
【0078】分離多重化回路148は、画像符号化回路
122及び音声符号化回路134からの符号化信号並び
にシステム制御回路142からの制御コマンドを多重化
し、回線インターフェース146に出力する。回線イン
ターフェース146は分離多重化回路148からの信号
を、接続する通信回線に所定フォーマットで出力する。
【0079】通信回線から受信した信号は回線インター
フェース146から分離多重化回路148に供給され
る。分離多重化回路148は、受信信号から符号化画像
信号、符号化音声信号、データ及び制御コマンドを分離
し、それぞれ画像復号化回路124、音声復号化回路1
36及びシステム制御回路142に印加する。
【0080】画像復号化回路124は、分離多重化回路
148からの符号化画像信号を復号し、その復号出力は
ゲート回路152を介して画像入出力回路118に印加
される。画像入出力回路118は、カメラ110,11
4からの画像及びゲート回路152からの受信画像を選
択合成して画像表示装置116に印加する。画像入出力
回路118は、合成処理として例えば、ピクチャー・イ
ン・ピクチャーやウインドウ表示システムにおける対応
ウインドウへのはめ込みなどを行なう。これにより、入
力画像及び/又は受信画像が画像表示装置116の画面
に表示される。
【0081】音声符号化回路136により復号された受
信音声信号は音声入出力インターフェース132を介し
てハンドセット126のスピーカ及び/又はスピーカ1
30に印加される。これにより、通信相手からの音声を
聞くことができる。
【0082】ISDN回線で端末能力のネゴシエーショ
ンと変換を行なう方法は、図1に示す実施例で説明した
内容と同じであるので、詳しい説明は省略する。
【0083】H.261勧告では、NTSC方式、PA
L方式及びディジタル・テレビジョン信号などの複数の
規格間での通信を可能にするため、共通のビデオ・フォ
ーマットが規定されている。CIFフォーマットとQC
IFフォーマットである。CIFフォーマットは、標本
数が輝度信号Yで352画素×288ライン、色差信号
Cr,Cbで176画素×144ラインである。QCI
FフォーマットはCIFフォーマットの1/4の情報量
であり、標本数が輝度信号Yで176画素×144ライ
ン、色差信号Cr,Cbで88画素×72ラインであ
る。
【0084】圧縮方法の要素技術としては、フレーム内
の画像を8画素×8画素のブロックに区分し、二次元離
散コサイン変換(DCT変換)するフレーム内符号化、
フレーム間の差分を二次元DCT変換するフレーム間符
号化、フレーム間の画像の動きを補償することで発生符
号量を減らす動き補償、DCT変換係数で高周波領域で
は一般にゼロ値が続くことを利用したゼロ・ランレング
ス符号化、データの発生量に応じて量子化ステップ・サ
イズを変更する量子化、発生頻度の高いデータ・パター
ンに短い符号値を、発生頻度の低いデータ・パターンに
長い符号値を割り当てる可変長符号化、及び、フレーム
をスキップする駒落としが採用されて、これらの組み合
わせで高い圧縮率を達成し、低レートの通信路での動画
伝送を可能にしている。
【0085】次に、伝送フレーム構造を簡単に説明す
る。図12は、BCH符号による誤り訂正フレームの構
造を示す。1フレームは1ビットの誤り訂正フレーム・
ビット、1ビットのファイル識別子、492ビットの画
像データ及び18ビットの誤り訂正パリティからなり、
合計で512ビットである。このフレームを8つまとめ
て、1つのマルチフレームを構成する。
【0086】図13は、多重化フレーム構造を示す。1
画面を12分割(CIFの場合で、QCIFの場合には
後述するように3分割)し、1ブロックをグループ・オ
ブ・ブロック(GOB)として、フレーム・ヘッダFH
の後に各GOBのデータを順次送信する。GOBの分割
方法を図14に示す。GOBは、標本数にして、輝度に
対しては176画素×48ライン、色差Cr,Cbに対
して88画素×24ラインと定義されており、CIFフ
ォーマットの1/12、QCIFフォーマットの1/3
に相当する。なお、図14に示すように、CIFフォー
マットでは、GOB1からGOB12まで順番に番号付
けされているが、QCIFフォーマットではGOB1、
GOB3及びGOB5と番号付けされている。
【0087】図13(b)は、フレーム・ヘッダFH
と、これに続くGOB1の先頭部分の詳細な構造を示
す。フレーム・ヘッダFHは、20ビットのフレーム開
始符号PSC、5ビットのフレーム番号TR及び6ビッ
トのタイプ情報PTYPEからなる。フレーム開始符号
PSCは、”0000 0000 0000 0001
0000”である。TRは”1”から”30”までの値
をとる。PTYPEは、スプリット・スクリーン指示情
報、書画カメラ指示情報、画面凍結解除及び情報源フォ
ーマット指示情報(CIF又はQCIFを示す情報)か
らなる。
【0088】GOB領域にはGOBヘッダがあり、次
に、MBヘッダと係数データが対で必要数続く。1つの
GOBは33個のマクロブロック(MB)からなり、1
つのマクロブロック(MB)は、8画素×8ラインの6
つのブロック(輝度信号Yが4個、色差信号Crが1
個、色差信号Cbが1個)からなる。輝度信号のブロッ
クには1〜4の番号が付けられ、色差信号Cbには5、
色差信号Crには6の番号が付けられる。
【0089】GOBヘッダは、16ビットのGOB開始
符号(GBSC)、4ビットのGOB番号(GN)及び
5ビットの量子化特性情報(GQUANT)からなる。
GBSCは、”0000 0000 0000 000
1”である。GNは”1”から”12”までの値をと
る。GNを仮りに”0”とすると、FHのPSCとGO
BのGBSC+GNが共に20ビットで、連続する同じ
ビット列になってしまうので、GNには”0”を割り当
てない。GQUANTは量子化ステップ・サイズの情報
である。
【0090】MBヘッダは、マクロブロック(MB)の
位置を表わすマクロブロック・アドレス(MBA)、マ
クロブロックのタイプ情報(MTYPE)、量子化特性
情報(MQUANT)、動きベクトル情報(MVD)及
び有意ブロックパターンの情報(CBP)からなる。
【0091】MBAは先頭のマクロブロックに対しては
絶対値で、以降のマクロブロックに対しては相対値(差
分)であり、可変長になっている。MTYPAは、フレ
ーム内符号化(INTRA)、フレーム間差分符号化
(INTER)、動き補償付きフレーム間差分符号化
(MC)及びフィルタ処理(FIL)などの、マクロブ
ロックに施した処理のタイプを示す。MQUANTはG
QUANTと同じである。CBPは、マクロブロックの
4つの輝度信号Yのブロックと色差信号Cr,Cbのブ
ロックの内の有効なブロックの番号を情報として持つ。
【0092】MBヘッダの後には、圧縮符号化した画像
データが、上述したように、4つの輝度信号のブロック
と、色差信号Cr,Cbのブロックの内、有意となった
ブロックについて順番に続いている。
【0093】フレーム・ヘッダFHのPSCと、GOB
のGBSC及びGNは、復調の際にフレーム・ヘッダ及
びGOBヘッダを検出できるように、唯一のデータ・パ
ターンになるように選定されている。
【0094】図15は、図11に示すブロック図から、
本実施例の主要構造部分を抜き出したブロック図を示
す。160はBCH復号化回路、162は受信バッフ
ァ、164は、留守録のために記憶装置154を介在さ
せるための切換え回路であり、2つのスイッチ164
a,164bからなる。166は、図13に示す多重化
フレームからヘッダ情報、具体的にはフレーム・ヘッダ
FH、GOBヘッダ及びMBヘッダを分離する画像フレ
ーム分離回路である。
【0095】168は分離回路166で分離されたフレ
ーム・ヘッダFHを解読するFH解読回路であり、フレ
ーム番号情報、CIF/QCIFのフォーマット情報、
フリーズ解除指令及び書画カメラ指示情報などを出力す
る。170は分離回路166で分離されたGOBヘッダ
を解読するGOBH解読回路であり、量子化ステップ・
サイズ情報を出力する。172は分離回路166で分離
されたMBヘッダを解読するMBH解読回路であり、フ
レーム内符号化(INTRA)かフレーム間符号化(I
NTER)かを示す情報及び動きベクトルを出力する。
【0096】174は画像フレーム分離回路166から
の圧縮画像データを可変長復号化する可変長復号化回
路、176は変調復号化回路174の出力を逆量子化す
る逆量子化回路、177はGOBH解読回路170及び
MBH解読回路172からの量子化値情報に従い逆量子
化回路176の量子化ステップ・サイズを設定する量子
化値設定回路、178は、逆量子化回路176の出力を
逆離散コサイン変換(DCT変換)する逆DCT変換回
路である。逆DCT変換回路178の出力は、復号画像
データ又はフレーム間の差分データになっている。
【0097】180は、逆DCT変換回路178の出力
をそのまま、又は前フレームの画素値を加算して出力す
る演算回路であり、2つのスイッチ180a,180b
と加算器180cからなる。スイッチ180a,180
bは、MBH解読回路172から出力されるINTER
/INTRA識別信号により連動して切り換えられ、I
NTRAのときには共にa接点に接続して逆DCT変換
回路178の出力をそのまま出力し、INTERのとき
には共にb接点に接続して逆DCT変換回路178の出
力に前フレームの画素値を加算して出力する。
【0098】182は演算回路180から出力される画
像データを現フレームと前フレームの2画面(フレー
ム)分記憶するフレーム・メモリ、184は、FH解読
回路168からのCIF/QCIF情報及びMBH解読
回路172からの動きベクトル情報に従いフレーム・メ
モリ182を制御するメモリ制御回路である。186は
フレーム・メモリ182の前フレーム記憶領域からの復
号画像データを帯域制限して加算器180cに印加する
フィルタである。
【0099】記憶装置154は、大容量のメモリ188
と、当該メモリ188の書き込み及び読出しを制御する
メモリ制御回路190とからなる。勿論、記憶媒体とし
ては固体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気デ
ィスクなどを使用できる。
【0100】システム制御回路142には、FH解読回
路168からフレーム番号情報、CIF/QCIFのフ
ォーマット情報、フリーズ解除指令及び書画カメラ指示
情報などを受ける。全INTRA検知回路150は、F
H解読回路168からフレーム番号情報を受け、MBH
解読回路172からINTER/INTRA識別情報を
受けて、ゲート回路152の開閉制御信号を出力する。
【0101】不在モード、即ち、留守録機能を作動状態
にした時の、図15の動作を説明する。不在モードで着
呼があると、先に説明したようにして呼が接続され、B
CH復号化回路160は、図12に示すBCHフレーム
を復号化し、図13に示す画像データ多重化フレーム構
造で受信データを出力する。その出力は受信バッファ1
62を介して切換え回路164に印加される。システム
制御回路142は、呼の接続に応じて切換え回路164
のスイッチ164bをa接点に接続する。これにより、
図13に示す画像データ多重化フレーム構造の受信デー
タが、記憶装置154に印加される。システム制御回路
142はメモリ制御回路190によりメモリ188上の
書き込み領域を制御する。
【0102】呼の切断要求があるか、又は記憶装置15
4のメモリ188に記憶した受信データが所定量に到達
すると、システム制御回路142は呼を切断し、次の着
呼の準備状態にはいる。
【0103】このように留守録した画像情報を再生する
際の動作を説明する。システム制御回路142は再生の
指示に応じて、先ずゲート回路152を閉じ、スイッチ
164a,164bを共にb接点に接続する。そして、
記憶装置154のメモリ188に記憶される受信データ
を読み出し、切換え回路164を介して画像フレーム分
離回路166に転送する。
【0104】画像フレーム分離回路166は、入力した
画像データ多重化フレーム構造からフレーム・ヘッダF
H、GOBヘッダ及びMBヘッダを分離し、分離した各
ヘッダ情報を夫々FH解読回路168、GOBH解読回
路170及びMB解読回路172に印加し、圧縮画像デ
ータそのものを可変長復号化回路174に印加する。F
H解読回路168、GOBH解読回路170及びMB解
読回路172は、それぞれのヘッダ情報を解読する。
【0105】即ち、FH解読回路168は、フレーム・
ヘッダ中のPTYPEから現在処理中のフレームのフォ
ーマット(CIF又はQCIF)を識別し、その識別情
報をメモリ制御回路184及びシステム制御回路142
に出力する。回路168はまた、TR情報から、現在処
理中のフレーム番号を識別し、全INTRA検知回路1
50に出力する。
【0106】GOBH解読回路170は、GQUANT
情報から、現在処理中のGOBのマクロブロック(M
B)の量子化値(Q値)を判読し、量子化値設定回路1
77に供給する。MB解読回路172は、MBヘッダの
MTYPE情報から、現在処理中のマクロブロックがフ
レーム内符号化(INTRA)されたものかフレーム間
符号化(INTER)されたものかを判読し、INTR
A/INTERの識別情報を演算回路180及び全IN
TRA検知回路150に供給する。MB解読回路172
はまた、MTYPE情報から動き補償(MC)の有無を
判読し、動き補償されているときには、動きベクトルを
メモリ制御回路184に供給する。
【0107】画像フレーム分離回路166で分離された
画像情報は、可変長復号化回路174で可変長復号化さ
れ、逆量子化回路176に印加される。逆量子化回路1
76は量子化値設定回路177による量子化ステップ・
サイズで、回路174の出力を逆量子化する。逆DCT
変換回路178は逆量子化回路176の出力を逆DCT
変換する。
【0108】フレーム内符号化(INTRA)されてい
るときには、逆DCT変換回路178の出力は演算回路
180を素通りしてフレーム・メモリ182に印加さ
れ、現フレーム用の記憶領域の順次書き込まれる。
【0109】フレーム間符号化(INTER)されてい
るときには、逆DCT変換回路178の出力はフレーム
間の差分データであり、演算回路180はMBH解読回
路172からのINTER/INTRA識別信号に応じ
て、スイッチ180a,180bをb接点に接続する。
これにより、加算器180cが、逆DCT変換回路17
8の出力する差分データにフレーム・メモリ182の前
フレーム領域からの前フレームの画像データを加算す
る。
【0110】なお、MC(動き補償)モードでは、メモ
リ制御回路184は、MBH解読回路172からの動き
ベクトル情報に従い、その動きベクトル量だけずらした
位置から前フレームの画像データを読み出し、フィルタ
186を介して加算器180cに印加する。なお、MC
モードでは、MTYPE情報に基づきフィルタ186を
オン/オフさせる。
【0111】このようにしてフレーム・メモリ182の
現フレーム用記憶領域に復号画像データが書き込まれて
いく間、全INTRA検知回路150は、フレーム番号
とINTER/INTRA情報により、1画面(フレー
ム)が全てINTRAモードであるか否かを調べ、全て
INTRAモードであると、ゲート回路152を開け
て、フレーム・メモリ182から画像入出力回路118
への画像データ供給を許可する。これにより、1画面が
完全に復元された画像から画像表示装置116に表示さ
れることになる。
【0112】1部でもフレーム間符号化(INTER)
されているフレーム(画面)は、前フレームの適切なデ
ータが無いと正しく復元できず、そのまま画像表示した
のでは乱れた画面になっていまう。ところが、本実施例
では、1画面が全てINTRAモードである画像、即
ち、その画面だけで完全に復元できる画像から画像表示
を開始するので、画面に乱れた画像が表示されることが
なくなる。
【0113】図16は、本発明の別の実施例の概略構成
ブロック図を示し、図17は、その特徴部分の概略構成
ブロック図を示す。図17は図15に対応する。図11
及び図15と同じ構成要素には同じ符号を付してある。
【0114】図16において、202は全INTRA検
知回路、204は留守録用の記憶装置、206は留守録
時にフレーム・ヘッダを解読するFH解読回路、208
は全体を制御するシステム制御回路である。図17に示
すように、記憶装置204は、メモリ210と、FH解
読回路206の解読結果(特に、フレーム番号)と、シ
ステム制御回路208からの指示に従い、メモリ210
の書き込み及び読出しを制御するメモリ制御回路212
からなる。
【0115】図11及び図15に示す実施例では、画像
データ多重化フレーム構造のまま受信画像情報を記憶装
置に留守録したが、図16及び図17に示す実施例で
は、フレーム・ヘッダを外したフレーム単位で受信画像
情報を記憶する。これにより、記憶装置204の記憶容
量が実質的に増加する。メモリ210の記憶媒体として
は、メモリ188と同様、固体メモリ、磁気ディスク、
光ディスク、光磁気ディスクなどを使用できる。
【0116】次に、不在モード(留守録)時の動作を説
明する。不在モードで着呼があると、先に説明したよう
にして呼が接続され、BCH復号化回路160は、図1
2に示すBCHフレームを復号化し、図13に示す画像
データ多重化フレーム構造で受信データを出力する。そ
の出力は受信バッファ162を介して切換え回路164
に印加される。システム制御回路208は、呼の接続に
応じて切換え回路164のスイッチ164a,164b
を共にa接点に接続する。これにより、図13に示す画
像データ多重化フレーム構造の受信データが、スイッチ
164aを介して画像フレーム分離回路166に、そし
て、スイッチ164bを介して記憶装置204及びFH
解読回路206に印加される。
【0117】FH解読回路206はFH解読回路168
と同様にフレーム・ヘッダを解読し、フレームの先頭を
メモリ制御回路212に通知すると共に、システム制御
回路208及びメモリ制御回路212にフレーム番号情
報を供給する。メモリ制御回路212は、フレームの先
頭の通知に応じて、メモリ210にスイッチ164bか
らの受信データを書き込んでいく。システム制御回路2
8は、メモリ210に現在格納する画像情報と、FH解
読回路206からのフレーム番号をリンクして記憶す
る。
【0118】このようにして、フレーム単位に受信デー
タをメモリ210に記憶しながら、システム制御回路2
08は、そのフレーム番号を記憶位置情報とリンクして
記憶する。
【0119】画像フレーム分離回路166は各ヘッダ情
報を分離し、解読回路168,170,172に供給す
る。この実施例では、1フレームが全てフレームない符
号化されているフレームを検出するだけでよいので、回
路174以降が動作している必要はない。
【0120】解読回路168,170,172は先に説
明したようにヘッダ情報を解読し、FH解読回路168
はフレーム番号情報を全INTRA検知回路202及び
システム制御回路208に供給し、MBH解読回路17
2は、INTER/INTRA識別情報を全INTRA
検知回路202に供給する。全INTRA検知回路20
2は、フレーム番号情報とINTER/INTRA識別
情報から1フレームの全てがフレーム内符号化されてい
るか否かを調べ、全てフレーム内符号化されているフレ
ームを検知すると、そのフレーム番号をシステム制御回
路208に通知する。
【0121】システム制御回路208は、全INTRA
検知回路202から通知されたフレーム番号と一致する
フレーム番号を、記憶装置204に記憶する受信データ
のフレーム番号の中からさかのぼって調べ、一致したフ
レーム番号の記憶情報より前に記憶された情報を全て、
メモリ210から削除する。 このようにして記憶装置
204に格納された受信データは、最初のフレームが全
INTRAの圧縮画像データであることが保証されてい
るので、逐次復号化回路124に読み出して復号化し、
画像表示装置116で画像表示すればよい。
【0122】図11以降に説明した実施例では、不在時
に受信データを圧縮状態のままで記録するので、再生画
像の画質が良い。また、圧縮状態であるので、記憶装置
154,204に比較的長い時間の画像を記録できる。
VTR等のアナログ記録再生装置を設けなくてすむの
で、装置を小型化できる。
【0123】更には、全てフレーム内符号化された画像
から再生出力を開始するので、再生当初に乱れた画像が
表示されることがなくなる。また、全てフレーム内符号
化された画像以降の受信データを記憶装置に記憶するの
で、記憶容量を有効活用できる。
【0124】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、画像送信側でのγ補正の有無及び
程度を画像受信側に合わせて制御できるので、色再現性
や画質が向上する。通信回線を介した画像通信への適用
が可能になり、テレビ会議システムやテレビ電話におい
て、高画質な画像を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図2】 呼の設定から切断の手順を示す図である。
【図3】 インチャネル制御手順を示す図である。
【図4】 H.221のフレーム構成の説明図である。
【図5】 FASのビット構成図である。
【図6】 BASのビット構成図である。
【図7】 図1のプロセス回路12bの詳細な回路ブロ
ック図である。
【図8】 γ補正の特性図である。
【図9】 γ補正制御情報の伝送フォーマットである。
【図10】 γ補正回路52R,52G,52Bの一例
である。
【図11】 留守録機能を有する本発明の一実施例の概
略構成ブロック図である。
【図12】 BCH誤り訂正フレームの構造図である。
【図13】 画像データ多重化フレームの構造図であ
る。
【図14】 画像フォーマットCIF,QCIFの説明
図である。
【図15】 図11の特徴部分の概略構成ブロック図で
ある。
【図16】 留守録機能を有する第2の実施例の概略構
成ブロック図である。
【図17】 図16の特徴部分の概略構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
10:カメラ 12a:撮像素子 12b:プロセス回路 14:書画カメラ 16:画像表示装置 18:画像入出力回路 22:画像符号化回路 24:画像復号化回路 26:ハンドセット 28:マイク 30:スピーカ 32:音声入出力インターフェース 34:音声符号化回路 36:音声復号化回路 38:データ端末 40:データ・インターフェース 42:システム制御回路 44:操作装置 46:回線インターフェース 48:分離多重化回路 50R,50G,50B:ホワイトバランス調節回路 52R,52G,52B:γ補正回路 54R,54G,54B:ホワイト・クリップ回路 56R,56G,56B:ローパス・フィルタ(LP
F) 110:カメラ 114:書画カメラ 116:画像表示装置 118:画像入出力回路 122:画像符号化回路 124:画像復号化回路 126:ハンドセット 128:マイク 130:スピーカ 132:音声入出力インターフェース 134:音声符号化回路 136:音声復号化回路 142:システム制御回路 144:操作装置 146:回線インターフェース 148:分離多重化回路 150:全INTRA検知回路 152:ゲート回路 154:記憶装置 160:BCH復号化回路 162:受信バッファ 164:切換え回路 164a,164b:スイッチ 166:画像フレーム分離回路 168:FH解読回路 170:GOBH解読回路 172:MBH解読回路 174:可変長復号化回路 176:逆量子化回路 177:量子化値設定回路 178:逆DCT変換回路 180:演算回路 180a,180b:スイッチ 180c:加算器 182:フレーム・メモリ 184:メモリ制御回路 186:フィルタ 188:メモリ 190:メモリ制御回路 202:全INTRA検知回路 204:記憶装置 206:FH解読回路 208:システム制御回路 210:メモリ 212:メモリ制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/69

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像送信側のγ補正手段の補正値を調節
    自在とし、画像受信側の要求に従い当該γ補正手段を制
    御することを特徴とする画像伝送システム。
  2. 【請求項2】 画像をγ補正するγ補正手段と、当該γ
    補正手段の出力画像を送信する送信手段と、γ補正制御
    情報を受信する制御情報受信手段と、当該制御情報受信
    手段が受信したγ補正制御情報に従い上記γ補正手段を
    制御する制御手段とからなることを特徴とする画像送信
    装置。
  3. 【請求項3】更に撮像手段を有することを特徴とする請
    求項2に記載の画像送信装置。
  4. 【請求項4】前記γ補正制御情報は、符号化されてH.
    221に規定されるフレーム構造のBASに割り当てら
    れる事を特徴とする請求項2又は3に記載の画像送信装
    置。
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