JP3936670B2 - インサート部材を有する樹脂成形品の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

インサート部材を有する樹脂成形品の製造方法及びその製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インサート部材を有する樹脂成形品の製造方法及びその製造装置に関する。本発明の製造方法及びその製造装置により製造される樹脂成形品の一つを例示すれば、リアクトルを構成するリアクトル構成部材とされ得る。このリアクトルは、電気自動車やハイブリッド車等に使用され、電力を供給するバッテリの直流電流を交流電流に変換するインバータに用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、特許文献1にインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法が開示されている。この製造方法は、図6に示すように、インサート部材としての積層コア97を載置可能な第1型92と、この第1型92に対して開閉可能で積層コア97を第1型92との間に挟持可能な第2型91とを備えた製造装置を用いるものである。第1型92と第2型91とのパーティング部93には、積層コア97の積層公差を吸収するためのクリアランスδ1が設けられている。積層コア97は、金属板を略同一外形状に形成した複数枚のコア片が積層固定されたものである。
【0003】
この製造装置を用いて樹脂成形品を製造する場合、まず、第1型92に積層コア97を載置する。そして、第1型92と第2型91との型閉じを行い、積層コア97と第1型92と第2型91とでキャビティCを形成する。この際、クリアランスδ1により積層コア97と第2型91とが確実に当接する。次いで、キャビティC内に溶融した液状の合成樹脂を射出してキャビティCに合成樹脂を充填し、積層コア97の外表面の少なくとも一部を合成樹脂で一体的に被覆する。こうして樹脂成形品を製造することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−278079号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の樹脂成形品の製造方法では、型閉じ時にインサート部材と第2型とが直接当接しているため、インサート部材に強い型締め力を加えるとインサート部材が破損するおそれがあり、また型締め力が不足するとバリ等が発生してしまうため、安定したインサート射出成形を行うことができない。
【0006】
このような傾向が顕著に現れる例として、コア片を積層した積層コアをインサート部材とし、この積層コアの積層方向に対して垂直方向から型閉じする場合がある。積層コアは珪素鋼板を一定寸法だけ送って裁断し、あるいはプレスブランクしたコア片を接着剤により複数枚(通常、数枚から数百枚)積層固着したものである。このような積層コアは、ミクロ的に見ると、各々のコア片の端面が完全には平面的に一致しておらず、コア片間で最大百分の数ミリメートル程度の出っ張り(凸)と引っ込み(凹)とを不可避的に有している。この凹凸の発生原因は、複数のコア片を積層して接着剤で固着する時に、各コア片の端面同士を完全に平面的に一致させることが不可能であることに加え、裁断して形成した各コア片同士の外形寸法がばらつきを有していることによる。このような積層コアをインサート部材とし、製造装置の中に載置した状態で積層コアの積層方向に対して垂直方向から型閉じを行うと、製造装置の形成型面が積層コアの端部において最も突出している部分にまず当接し、さらに限度を超える力が加わると、積層コアが変形したりコア片同士の剥がれを生じることがある。
【0007】
また、別の例として、焼成時の変形が一般的に大きなセラミックス材をインサート部材として用いる場合がある。このような変形が大きなセラミックス材をインサート部材として製造装置の中に載置して型閉じを行うと、一般に脆い性質のセラミックス材が破損する虞がある。
【0008】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、強い圧力を加えることのできないインサート部材であっても、そのようなインサート部材の変形及び破損を防止することのできるインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法及びその製造装置を提供することを解決すべき課題としている。
【0009】
なお、「インサート射出成形」は、一般に予め形成されたインサート部材を製造装置内に固定した後、溶融した液状の合成樹脂の射出成形を行い、インサート部材に合成樹脂を一体的に形成する成形方法を意味するが、インサート部材が合成樹脂よりも多いときには、「アウトサート射出成形」と呼ばれることもある。本願明細書において、「インサート射出成形」は「アウトサート射出成形」も含む。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法は、内部に略塊状で所定の外形状を有するインサート部材を備え、該インサート部材の外表面の少なくとも一部を合成樹脂で一体的に被覆したインサート部材を有する樹脂成形品を製造する製造方法であって、
前記インサート部材を載置可能な第1型と、該第1型に対して開閉可能で該インサート部材を該第1型との間に挟持可能な第2型と、該第1型と該第2型との間に設けられた少なくとも一つのスライド型とを備え、該スライド型は、該第1型と該第2型との型閉じに連動して開閉方向と交差する方向で該インサート部材に向けて前進可能で、かつ型開きに連動して該インサート部材から後退可能であり、前進時に該インサート部材に当接するスライドコアと、該スライドコアの背後に設けられて該スライドコアを前進方向に付勢する第1付勢手段とを有し、該第1型と該第2型とは、該型閉じ時に、該スライドコアを挟んでスライド不能に固定するスライドコア固定手段を有し、前記スライドコア固定手段は、該型閉じ時に前記スライドコアに接する部分の前記第1型の表面と、該スライドコアに接する部分の前記第2型の表面との少なくとも一方に施された粗面である製造装置を用いて、
該型開き時に該第1型に該インサート部材を載置する第1工程と、
該型閉じの途中で、該スライド型を前進させて該スライドコアを該インサート部材に接触させた後、該第1付勢手段の付勢力で該スライドコアを該インサート部材に圧接させる第2工程と、
該型閉じで、該スライドコアを該第1型と該第2型とで挟んで前記粗面を接触させることによりスライド不能に固定するとともに、該インサート部材と該第1型と該第2型と該スライドコアとでキャビティを形成する第3工程と、
該キャビティ内に溶融した液状の前記合成樹脂を射出して充填し、該インサート部材の外表面の少なくとも一部を該合成樹脂で一体的に被覆する第4工程とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明のインサート部材を有する樹脂成形品の製造装置は、内部に略塊状で所定の外形状を有するインサート部材を備え、該インサート部材の外表面の少なくとも一部を合成樹脂で一体的に被覆したインサート部材を有する樹脂成形品を製造する製造装置であって、
前記インサート部材を載置可能な第1型と、該第1型に対して開閉可能で該インサート部材を該第1型との間に挟持可能な第2型と、該第1型と該第2型との間に設けられた少なくとも一つのスライド型とを備え、該スライド型は、該第1型と該第2型との型閉じに連動して開閉方向と交差する方向で該インサート部材に向けて前進可能で、かつ型開きに連動して該インサート部材から後退可能であり、前進時に該インサート部材に当接するスライドコアと、該スライドコアの背後に設けられて該スライドコアを前進方向に付勢する第1付勢手段とを有し、該第1型と該第2型とは、該型閉じ時に、該スライドコアを挟んでスライド不能に固定するスライドコア固定手段を有し、前記スライドコア固定手段は、該型閉じ時に前記スライドコアに接する部分の前記第1型の表面と、該スライドコアに接する部分の前記第2型の表面との少なくとも一方に施された粗面であることを特徴とする。
【0012】
本発明の製造方法及び製造装置では、型閉じの途中でスライド型を前進させてスライドコアを第1付勢手段の付勢力でインサート部材に圧接させ、インサート部材に第1付勢手段の付勢力を加えてインサート部材を固定する。そして、前記付勢力が与えられた状態を維持して第1型と第2型とで挟んでスライドコアをスライド不能に固定する。そのため、スライドコアはインサート部材の形状にばらつきがあっても無段階にその位置に固定され、スライド型の型締め力がインサート部材に直接加わることはない。また、樹脂の射出時の圧力でスライド型が後退するおそれがない。
また、第1型と第2型とは、型閉じ時に、スライドコアを挟んでスライド不能に固定するスライドコア固定手段を有する。このスライドコア固定手段は、型閉じ時にスライドコアに接する部分の第1型の表面とスライドコアに接する部分の第2型の表面との少なくとも一方に施された粗面である。この粗面により、スライドコアと、第1型と第2型との少なくとも一方とが物理的に(又は機械的に)噛み合う、又は食い込むので、スライドコアの固定位置を維持し、スライド不能にする固定力が更に高まる。
【0013】
したがって、本発明の製造方法及び製造装置によれば、強い圧力を加えることのできないインサート部材であっても、インサート部材に変形や破損を生じることなく、樹脂成形品を製造することができる。
【0014】
本発明の製造方法では、インサート部材は、金属板を略同一外形状に形成した複数枚のコア片が積層固定され、隣接する各コア片の端部同士に僅かな段差が生じている積層コアであり、樹脂成形品は電気制御のためのリアクトル構成部材とすることができる。この製造方法では、コア片の形成時及び/又は積層時のバラツキによって積層コアの各コア片の端部が凹凸状になって積層されていても、個々のコア片に変形を生じさせず、また積層されたコア片同士の剥がれを生じることなく、樹脂成形品であるリアクトル構成部材を製造することができる。
【0015】
また、本発明の製造方法では、インサート部材は、セラミックス材を単独又は前述の積層コアと組み合わせて使用することもできる。この製造方法では、脆い材料であり、しかも焼成時にねじれや曲がりが生じて寸法にバラツキが生じ易いセラミックス材であっても、そのセラミックス材に破損を生じさせずに樹脂成形品を製造することができる。
【0016】
さらに、本発明の製造方法では、製造装置は、互いに近づく方向に前進可能で、かつ互いに遠ざかる方向に後退可能な対をなすスライド型を備え、インサート部材は、金属板を略同一外形状に形成した複数枚のコア片が積層固定され、隣接する各コア片の端部同士に僅かな段差が生じている積層コアであり、樹脂成形品は電気制御のためのリアクトル構成部材であり得る。この場合、本発明の製造方法は、第1工程では、第1型に複数個の積層コアを所定の間隔を保って載置し、第2工程では、両スライド型を前進させて両スライドコアを両端の各積層コアに接触させた後、両第1付勢手段の付勢力で各スライドコアを両端の各積層コアに圧接させることができる。これにより、複数個の積層コアを一度に被覆し、複数個の積層コアを有する樹脂成形品であるリアクトル構成部材を製造することができる。
【0017】
この製造方法では、第1工程において、複数個の積層コア間にセラミックス材を挟んで載置することもできる。これにより、複数個の積層コア及びセラミックス材を一度の射出成形で被覆し、複数個の積層コア及びセラミックス材を有する樹脂成形品であるリアクトル構成部材を製造することができる。
【0018】
また、この製造方法では、積層コアは、金属板を略U字の略同一外形状に形成した複数枚の第1コア片が積層固定された略馬蹄形状の第1積層コアと、金属板を略I字の略同一外形状に形成した複数枚の第2コア片が積層固定された略直方体形状の第2積層コアであり得る。この場合、第1工程では、第1積層コアの各々の脚部の先端と第2積層コアとの間にセラミックス材を挟んでこれらを載置することができる。脚部とは、略馬蹄形状の第1積層コアの同一方向に向いた両端をいう。これにより、略馬蹄形状の第1積層コアと略直方体形状の第2積層コアとからなり、第1積層コアの各々の脚部の先端と第2積層コアとの間にセラミックス材を挟んだリアクトル構成部材を製造することができる。
【0019】
本発明の製造方法では、キャビティには、同一形状の複数個の樹脂成形品が互いに接して組み立てられるときの位置決めとして用いられる嵌込部を形成するための凹凸が形成され、凹凸に対応した嵌込部を一体的に形成することができる。これにより、1つの樹脂成形品が他の1つの樹脂成形品と嵌め合わされて組み立てられるときの作業が容易になり、そのような樹脂成形品を容易に製造することができる。
【0021】
この製造装置では、第1型第2型の少なくとも一方の型は、スライドコアを型締め力よりも小さい力で付勢し、型開きの際にスライドコアを第1型及び/又は第2型の表面から離反させる第2付勢手段を有することが好ましい。これにより、型開きのときに、スライドコアが第2付勢手段の付勢方向に幾分(数分の1ミリ)離れ、粗面の噛み合い、食い込みが開放され、スライドコアを後退動させるのに支障がなくなる。
【0022】
スライドコアは第1型及び第2型の開閉方向に沿って移動可能に第1付勢手段と連結されていることが好ましい。これにより、型開きのときに、スライドコアが第2付勢手段の付勢方向に移動可能となる。
【0023】
本発明の製造装置では、第1型第2型とのいずれか一方の型は他方の型に向けて突出する傾斜ピンを有し、スライド型は、傾斜ピンを案内することにより、型閉じによりスライド型を前進させ、型開きによりスライド型を挿通させて後退させるピン穴を有することが好ましい。これにより、簡単な構造により、型閉じ及び型開きとスライド型の移動とを連動して確実に行える。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0025】
実施形態のインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法及びその製造装置は、リアクトル構成部材の製造方法及びその製造装置に具体化される。この製造方法及びその製造装置では、図1に示すように、インサート部材として1個のU字コア51と2個のI字コア54、54とからなる積層コア50を用いる。U字コア51は、珪素鋼板を略U字形状にプレスブランクした複数枚の第1コア片52が矢印Xの方向に積層されてエポキシ接着剤で固定された略馬蹄形状をなし、脚部の各先端面51aにはセラミックス材からなるスペーサ53が仮止めされている。I字コア54は、珪素鋼板のストリップ材を一定寸法だけ送って裁断した複数枚の第2コア片55が矢印Yの方向に積層されてエポキシ接着剤で固定された略直方体形状をなしている。ここで、U字コア51が第1積層コアであり、I字コア54が第2積層コアである。
【0026】
図2及び図3は射出成形型からなるリアクトル構成部材の製造装置を示し、図2は型が開いていて積層コア50が型内に配置されている状態を示し、図3は型を閉じた状態を示す。図2及び図3に示すように、この製造装置は第1型としての下型1と、第2型としての上型2と、スライド型3、4とを備えている。
【0027】
下型1は下型本体をなすベース10と、ベース10に設けられた複数のボールプランジャ11とからなっている。ベース10には、そのほぼ中央にU字コア51を載置するワーク台部10a、I字コア54を載置するワーク台部10b及び型閉じ時にキャビティCを構成する凹部10dが形成されている。また、ベース10の少なくとも型閉じ時に後述する横スライドコア31、41に接する面には、粗面10cが形成されている。この粗面10cは、十分に研磨された鏡面と異なり、研磨を少なくして、あるいは梨地加工を施して摩擦抵抗を大きくしたものである。即ち、スライドコア31、41がベース10と接したときに型締め方向と直交する方向へ移動するときの抵抗が大になるようにして、スライドコア31、41の位置ズレを防止する。ボールプランジャ11は、型開き時に横スライドコア31、41を上方に押し上げ、横スライドコア31、41が粗面10cから離れるようにしている。ただし、このボールプランジャ11の付勢力は、下型1と上型2との型締め力よりも小さい力に設定されている。ここで、ボールプランジャ11が第2付勢手段である。
【0028】
上型2は、下型1に対して上下方向で開閉可能なベース20と、ベース20に突設された傾斜ピン21とを備えている。ベース20には、そのほぼ中央に下型1の方向に突出された突出部20aが形成され、突出部20aの少なくとも型閉じ時に横スライドコア31、41に接する面には、前記下型1で説明したのと同様の粗面20bが形成されている。粗面20bは下型1の粗面10cと同様に形成されたものであり、粗面20b及び粗面10cがスライドコア固定手段である。また、突出部20aにはブロック25が埋設されている。このブロック25には縦スライドコア21、23が上下に移動可能に設けられ、縦スライドコア21、23は皿ばねや圧縮コイルばね22、24により下方に付勢されている。また、ブロック25の下面には、型閉じ時にキャビティCを構成する凹部25a、25bが形成されている。さらに、ベース20とブロック25との中央部には、スプルー26が貫設され、スプルー26の先端部には樹脂射出ゲート26aが形成されている。
【0029】
スライド型3、4は、本体30、40、横スライドコア31、41、ロッド収納部材32、42、押圧ロッド33、43及び圧縮コイルばね34、44により構成されている。本体30、40には傾斜したピン穴30a、40aが貫設され、このピン穴30a、40aに傾斜ピン21が挿通される。これにより、本体30、40は、下型1と上型2との型閉じに連動して積層コア50に近づく方向に前進し、かつ下型1と上型2との型開きに連動して積層コア50から遠ざかる方向に後退可能にされている。本体30、40にはロッド収納部材32、42が固定され、ロッド収納部材32、42には水平に延びる押圧ロッド33、43が移動可能に設けられている。また、押圧ロッド33、43の先端には、横スライドコア31、41がボールプランジャ11により移動可能に支持されている。横スライドコア31、41には縦方向に嵌合溝31a、41aが設けられ、この嵌合溝31a、41aに押圧ロッド33、43の先端部が移動可能に嵌合されている。これにより、横スライドコア31、41は上下方向(上型2と下型1との開閉方向)に移動可能になっている。また、ロッド収納部材32、42の内部には、圧縮コイルばね34、44が本体30、40と押圧ロッド33、43との間に配置されている。そのため、横スライドコア31、41は、皿ばねや圧縮コイルばね34、44の付勢力により、押圧ロッド33、43を介して積層コア50の方向に付勢可能とされている。また、横スライドコア41の積層コア50側には、型閉じ時にキャビティCを構成する凹部41bが形成されている。ここで、横スライドコア31、41がスライドコアであり、圧縮コイルばね34、44が第1付勢手段である。
【0030】
以上の構成をしたリアクトル構成部材の製造装置を用いて、リアクトル構成部材が以下のように製造され得る。
【0031】
まず、第1工程において、図2に示すように、2個のスペーサ53、53を仮付けした1個のU字コア51と2個のI字コア54、54とからなる積層コア50をワーク台部10a、10b上に載置する。この際、図2において、U字コア51の第1コア片52の積層方向が上下となり、I字コア54の第2コア片55の積層方向が前後(紙面に直角方向)となるようにワーク台部10a、10bに載置する。また、U字コア51の脚部の各先端面51aに仮止めされたスペーサ53にI字コア54を接触させる。
【0032】
次に、第2工程において、下型1と上型2とを閉じる。ただし、この第2工程は型閉じの途中までをいう。つまり、スライド型3、4の本体30、40のピン穴30a、40aに上型2の傾斜ピン21が挿通され、本体30、40は、下型1と上型2との型閉じに連動して積層コア50に近づく方向に前進する。これにより、本体30、40と共に横スライドコア31、41を前進させU字コア51及びI字コア54に接触させる。この際、下型1のボールプランジャ11の回転自在なボールが横スライドコア31、41に接してこれらを上方に押し上げているため、横スライドコア31、41と粗面10cとの接触をなくし摩擦抵抗を少なくすることができ、横スライドコア31、41及び粗面10cが型の開閉によって摩耗することが防止される。その後、更なる型締めに伴って本体30、40は共に積層コア50側に向けて更に移動するが、横スライドコア31、41は更なる移動を阻止されている。この結果、圧縮コイルばね34、44が圧縮されてその反発力として生じた付勢力は、押圧ロッド33、43を介して横スライドコア31、41をU字コア51及びI字コア54に圧接する。したがって、傾斜ピン21によって本体30、40を移動させる力がU字コア51及びI字コア54に直接的に及ぶことがない。言い換えれば、U字コア51及びI字コア54を圧接する力は、横スライドコア31、41を移動させる力とは無関係に、圧縮コイルばね34、44のばね定数と変位量とによって定まる。
【0033】
第3工程において、図3に示すように、下型1と上型2との型閉じが完了し、U字コア51及びI字コア54が圧縮コイルばね34、44の付勢力により横スライドコア31、41に圧接されて固定した状態において、下型1と上型2によって横スライドコア31、41を挟んでスライド不能(移動不能)に固定する。つまり、下型1のボールプランジャ11は型締め力よりも小さい力で横スライドコア31、41を上方に押し上げていた状態から、下型1と上型2との型閉じに伴って下方に押し下げられ、型閉じが完了すると、横スライドコア31、41の上下面は上型2の粗面20b及び下型1の粗面10cに圧接することになる。この型締めの際、横スライドコア31、41には縦方向に嵌合溝31a、41aが設けられ、この嵌合溝31a、41aに押圧ロッド33、43の先端部が移動可能に嵌合されているため、横スライドコア31、41は上下に移動可能である。そして、横スライドコア31、41の上下面と粗面20b、10cとの間の摩擦抵抗が大きいため、横スライドコア31、41の固定された位置が維持され、スライド不能に固定される。この状態において、U字コア51及びI字コア54の一部及び凹部10d、25a、25b、41bにより後述するように樹脂が射出、充填されるキャビティCが形成される。
【0034】
第2工程及び第3工程における、U字コア51及びI字コア54と横スライドコア31、41との関係を図4に模式的に拡大して示す。なお、図面においては、理解を容易にするために積層コア50の第1、2コア片52、55を拡大誇張して図示している。U字コア51の第1コア片52は上下方向に積層され、I字コア54の第2コア片55は前後方向(紙面に直角方向)に積層されている。そのため、U字コア51及びI字コア54は、横スライドコア31、41により、第1コア片52及び第2コア片55の積層方向に対して垂直方向から圧力を受けることになる。ここで、U字コア51及びI字コア54はミクロ的に見ると、第1コア片52同士及び第2コア片55同士の端面が完全に直線的には一致はしておらず、各々の第1コア片52及び各々の第2コア片55は共に他の第1コア片52及び第2コア片55との間で最大百分の数ミリメートル単位の出っ張り(凸)と引っ込み(凹)が発生している。また、U字コア51とI字コア54との間のスペーサ53は比較的脆いセラミックス材である。そのため、圧縮コイルばね34、44の付勢力は、U字コア51及びI字コア54が変形したり破損することがないように調整されている。ここで、第1、2付勢手段としては、圧縮コイルばねの他、流体圧(空気圧、油圧)シリンダ、ゴム、ウレタン等の弾性材料等、適宜の手段を採用することができる。
【0035】
そして、第4工程において、キャビティC内に加熱溶融した液状の熱可塑性樹脂を射出する。この際、熱可塑性樹脂は、射出成形機のノズルNからスプルー26に供給され、先端のゲート26aからキャビティCに射出される。
【0036】
キャビティCに射出、充填された樹脂が固化又は硬化した後に、下型1と上型2とが型開きされ、この下型1と上型2との型開きに連動してスライド型3、4が後退動する。この際、下型1のボールプランジャ11が横スライドコア31、41を上方に押し上げると共に、これらを下型1から離反させて接触状態が解除される。また、横スライドコア31、41には縦方向に嵌合溝31a、41aが設けられ、この嵌合溝31a、41aに押圧ロッド33、43の先端部が移動可能に嵌合されているため、横スライドコア31、41は上下に移動可能であることは既述の通りである。そのため、横スライドコア31、41の後退動に伴う粗面10cの型の開閉による摩耗が防止される。そして、図5に示すインサート部材を有する樹脂成形品としてのリアクトル構成部材60を得ることができる。このリアクトル構成部材60は、1個のU字コア51、2個のI字コア54、54とU字コア51の脚部とI字コア54との間の図示しないスペーサ53と、これらの外周に形成された1組のシース(外皮)61、61とから構成されている。各シース61の上部と下部とには、U字コア51の脚部と反対側に、位置決め固定用の溝61aと溝61aに嵌め込み可能な爪61bとが形成されている。この溝61aと爪61bとは、各シース61で上下反対になっている。ここで、溝61a及び爪61bが嵌込部である。
【0037】
上記のようにして製造されたリアクトル構成部材60を2個用意し、それぞれにコイルを巻きつけて一方のリアクトル構成部材60の溝61aに他方のリアクトル構成部材60の爪61bを嵌め込むことにより、容易に位置決めして組み付けることができる。こうして略長円環状又はトラック形状に組み付けられた組立体は、リアクトルとして使用に供される。このリアクトルは、インバータ回路、平滑回路、アクティブフィルタ等に使用され、電圧を調整したりノイズを除去したりして各々の回路を正常に働かせる機能を発揮する。
【0038】
この製造方法及び製造装置では、スライド型3、4を前進させて横スライドコア31、41を圧縮コイルばね34、44の付勢力で積層コア50(U字コア51及びI字コア54)に圧接させるため、積層コア50には圧縮コイルばね34、44の付勢力が加わる。そして、前記付勢力を与えた状態で、下型1と上型2とで挟んで横スライドコア31、41をスライド不能に固定する。そのため、横スライドコア31、41は積層コア50のばらつきに対応して無段階にその位置に固定され、スライド型3、4の型締め力が直接加わることはなく、積層コア50に過度の圧接力が作用しない。これにより、積層コア50の積層方向に対して垂直方向から型閉じしたり、U字コア51にスペーサ53が仮止めされていても、積層コア50の変形や破損を防止することができる。こうして、この製造方法及び製造装置では、複数個からなる積層コア50及びスペーサ53を一度に被覆し、リアクトル構成部材60を製造することができる。
【0039】
この製造装置では、ベース10の横スライドコア31、41側には粗面10cが施され、ベース20の突出部20aの横スライドコア31、41側にも粗面20bが施されている。そのため、下型1と上型2との型閉じが完了すると、横スライドコア31、41の上下面は、摩擦抵抗の大きい粗面10c、20bに圧接されるため、横スライドコア31、41の固定位置を維持し、スライド不能にする固定力が更に高まる。そして、積層コア50の外形寸法のばらつきに対応して、横スライドコア31、41の固定位置が不定であっても、粗面10c、20bによってその位置で固定し得るという利点がある。
【0040】
また、この製造装置では、下型1のベース10には、横スライドコア31、41を上方に押し上げるボールプランジャ11が設けられている。さらに、この製造装置では、横スライドコア31、41には縦方向に嵌合溝31a、41aが設けられ、この嵌合溝31a、41aに押圧ロッド33、43の先端部が移動可能に嵌合されていため、横スライドコア31、41は上下方向に移動可能になっている。これらにより、型閉じ、及び型開きの際、横スライドコア31、41が下方に押し下げ、及び上方に押し上げられるので、横スライドコア31、41のスライド移動のときに粗面10cとの接触を防ぐ。したがって、横スライドコア31、41及び粗面10cの型の開閉による摩耗が防止される。また、このボールプランジャ11の付勢力は、横スライドコア31、41を押し上げるのに十分で、かつ下型1と上型2との型締め力よりも小さい力に設定されているため、ボールプランジャ11の付勢力が型閉めに影響を与えることはない。
【0041】
さらに、この製造装置では、上型2の傾斜ピン21とスライド型3、4の本体30、40に貫設されたピン穴30a、40aにより、スライド型3、4を前進及び後退させるため、簡単な構造により、型閉じ及び型開きとスライド型の移動とを連動して確実に行える。
【0042】
したがって、実施形態の製造方法及びその製造装置によりリアクトル構成部材60を製造すれば、強い圧接力を加えることが好ましくない積層コア50であっても、積層コア50に変形や破損を生じることなく、リアクトル構成部材60を製造することができる。
【0043】
また、この製造方法により得られたリアクトル構成部材60の各シース61の上部と下部とには、U字コア51の脚部と反対側に、溝61aと溝61aに嵌め込み可能な爪61bとが形成されている。そして、この溝61aと爪61bとは、各シース61で上下反対になっている。このため、リアクトル構成部材60を2個用意し、溝61aに爪61bを嵌め込むことにより、トラック形状の組立体を容易に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のリアクトル構成部材の製造方法及びその製造装置に係り、積層コアの斜視図である。
【図2】実施形態のリアクトル構成部材の製造方法及びその製造装置に係り、金型が開いた状態の断面図である。
【図3】実施形態のリアクトル構成部材の製造方法及びその製造装置に係り、金型が閉じた状態の断面図である。
【図4】実施形態のリアクトル構成部材の製造方法及びその製造装置に係り、金型が閉じた状態における積層コアの拡大断面図である。
【図5】実施形態のリアクトル構成部材の製造方法及びその製造装置に係り、リアクトル構成部材の斜視図である。
【図6】従来のリアクトル構成部材の製造装置の断面図である。
【符号の説明】
50…インサート部材(積層コア)
51…第1積層コア(U字コア)
52…第1コア片
53…セラミックス材(スペーサ)
54…第2積層コア(I字コア)
55…第2コア片
1…第1型(下型)
2…第2型(上型)
10c、20b…スライドコア固定手段(粗面)
3、4…スライド型
C…キャビティ
11…第2付勢手段(ボールプランジャ11)
21…傾斜ピン
30a、40a…ピン穴
31、41…スライドコア(横スライドコア)
34、44…第1付勢手段(圧縮コイルばね)
60…インサート部材を有する樹脂成形品(リアクトル構成部材)
61a、61b…嵌込部(61a…溝、61b…爪)

Claims (11)

  1. 内部に略塊状で所定の外形状を有するインサート部材を備え、該インサート部材の外表面の少なくとも一部を合成樹脂で一体的に被覆したインサート部材を有する樹脂成形品を製造する製造方法であって、
    前記インサート部材を載置可能な第1型と、該第1型に対して開閉可能で該インサート部材を該第1型との間に挟持可能な第2型と、該第1型と該第2型との間に設けられた少なくとも一つのスライド型とを備え、該スライド型は、該第1型と該第2型との型閉じに連動して開閉方向と交差する方向で該インサート部材に向けて前進可能で、かつ型開きに連動して該インサート部材から後退可能であり、前進時に該インサート部材に当接するスライドコアと、該スライドコアの背後に設けられて該スライドコアを前進方向に付勢する第1付勢手段とを有し、該第1型と該第2型とは、該型閉じ時に、該スライドコアを挟んでスライド不能に固定するスライドコア固定手段を有し、前記スライドコア固定手段は、該型閉じ時に前記スライドコアに接する部分の前記第1型の表面と、該スライドコアに接する部分の前記第2型の表面との少なくとも一方に施された粗面である製造装置を用いて、
    該型開き時に該第1型に該インサート部材を載置する第1工程と、
    該型閉じの途中で、該スライド型を前進させて該スライドコアを該インサート部材に接触させた後、該第1付勢手段の付勢力で該スライドコアを該インサート部材に圧接させる第2工程と、
    該型閉じで、該スライドコアを該第1型と該第2型とで挟んで前記粗面を接触させることによりスライド不能に固定するとともに、該インサート部材と該第1型と該第2型と該スライドコアとでキャビティを形成する第3工程と、
    該キャビティ内に溶融した液状の前記合成樹脂を射出して充填し、該インサート部材の外表面の少なくとも一部を該合成樹脂で一体的に被覆する第4工程とを備えたことを特徴とするインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法。
  2. 前記インサート部材は、金属板を略同一外形状に形成した複数枚のコア片が積層固定され、隣接する各該コア片の端部同士に僅かな段差が生じている積層コアであり、前記樹脂成形品は電気制御のためのリアクトル構成部材であることを特徴とする請求項1記載のインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法。
  3. 前記インサート部材は、セラミックス材であることを特徴とする請求項1記載のインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法。
  4. 前記製造装置は、互いに近づく方向に前進可能で、かつ互いに遠ざかる方向に後退可能な対をなす前記スライド型を備え、前記インサート部材は、金属板を略同一外形状に形成した複数枚のコア片が積層固定され、隣接する各該コア片の端部同士に僅かな段差が生じている積層コアであり、前記樹脂成形品は電気制御のためのリアクトル構成部材であり、
    前記第1工程では、前記第1型に複数個の該積層コアを所定の間隔を保って載置し、
    前記第2工程では、両該スライド型を前進させて両該スライドコアを両端の各該積層コアに接触させた後、両前記第1付勢手段の付勢力で各前記スライドコアを両端の各該積層コアに圧接することを特徴とする請求項1又は2に記載のインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法。
  5. 前記第1工程では、複数個の前記積層コア間に前記セラミックス材を挟んで載置することを特徴とする請求項4記載のインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法。
  6. 前記積層コアは、金属板を略U字の略同一外形状に形成した複数枚の第1コア片が積層固定された略馬蹄形状の第1積層コアと、金属板を略I字の略同一外形状に形成した複数枚の第2コア片が積層固定された略直方体形状の第2積層コアであり、
    前記第1工程では、該第1積層コアの各々の脚部の先端と該第2積層コアとの間に前記セラミックス材を挟んでこれらを載置することを特徴とする請求項5記載のインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法。
  7. 前記キャビティには、同一形状の複数個の前記樹脂成形品が互いに接して組付られる嵌込部を形成するための凹凸が形成され、該凹凸に対応した該嵌込部を一体的に形成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のインサート部材を有する樹脂成形品の製造方法。
  8. 内部に略塊状で所定の外形状を有するインサート部材を備え、該インサート部材の外表面の少なくとも一部を合成樹脂で一体的に被覆したインサート部材を有する樹脂成形品を製造する製造装置であって、
    前記インサート部材を載置可能な第1型と、該第1型に対して開閉可能で該インサート部材を該第1型との間に挟持可能な第2型と、該第1型と該第2型との間に設けられた少なくとも一つのスライド型とを備え、該スライド型は、該第1型と該第2型との型閉じに連動して開閉方向と交差する方向で該インサート部材に向けて前進可能で、かつ型開きに連動して該インサート部材から後退可能であり、前進時に該インサート部材に当接するスライドコアと、該スライドコアの背後に設けられて該スライドコアを前進方向に付勢する第1付勢手段とを有し、該第1型と該第2型とは、該型閉じ時に、該スライドコアを挟んでスライド不能に固定するスライドコア固定手段を有し、前記スライドコア固定手段は、該型閉じ時に前記スライドコアに接する部分の前記第1型の表面と、該スライドコアに接する部分の前記第2型の表面との少なくとも一方に施された粗面であることを特徴とするインサート部材を有する樹脂成形品の製造装置。
  9. 前記第1型前記第2型の少なくとも一方の型は、前記スライドコアを型締力よりも小さい力で付勢し、前記型開きの際に該スライドコアを該第1型及び/又は該第2型の表面から離反させる第2付勢手段を有することを特徴とする請求項記載のインサート部材を有する樹脂成形品の製造装置。
  10. 前記スライドコアは前記第1型及び前記第2型の開閉方向に沿って移動可能に前記第1付勢手段と連結されていることを特徴とする請求項8又は9記載のインサート部材を有する樹脂成形品の製造装置。
  11. 前記第1型前記第2型とのいずれか一方の型は他方の型に向けて突出する傾斜ピンを有し、前記スライド型は、該傾斜ピンを案内することにより、前記型閉じにより該スライド型を前進させ、前記型開きにより該スライド型を後退させるピン穴を有することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項記載のインサート部材を有する樹脂成形品の製造装置。
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