JP3936027B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、消費エネルギー低減を実現する空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より空気調和機の冷媒としてHCFC22が広く用いられており、また減圧器入口での過冷却度を増大するために図5に示すような空気調和機が提案されている。
【0003】
図5において21は圧縮機、22は凝縮器、23は減圧器、24は蒸発器であり、これらを配管接続することにより冷凍サイクルを構成している。また凝縮器22と減圧器23との間の冷媒と、蒸発器24と圧縮機21の吸入部との間の冷媒とを熱交換させる補助熱交換器25が設けられている。さらに冷媒として一般にはHCFC22が封入されている。
【0004】
このような構成の空気調和機における動作を説明する。
【0005】
冷媒は圧縮機21で圧縮されて高温高圧となり、凝縮器22で放熱して凝縮液化して、補助熱交換器25を経て、減圧器23に導入され、減圧器23で減圧されて低温低圧の二相状態となり、蒸発器24で吸熱して蒸発気化して再び圧縮機21に吸入される。ここで凝縮器22で凝縮液化した冷媒は、補助熱交換器25で蒸発器24と圧縮機21の吸入部との間の冷媒と熱交換を行い、過冷却される。 ここで、補助熱交換器25で冷媒を過冷却することにより、蒸発器24では、蒸発潜熱を十分に利用できて同等の吸熱量を効率よく吸熱できるため蒸発圧力すなわち圧縮機21の吸入圧力が上昇して、圧縮機21における圧縮比が減少して空気調和機の効率が向上して消費電力量を低減できる。これを図6の圧力−エンタルピ線図を用いて説明すると、低温となる圧縮機21の吸入部の冷媒から、比較的高温である外気によって奪われる冷却効果(図6中のイに相当する)を用いて、凝縮器22の出口部の液冷媒を過冷却(図6中のロに相当する)することにより、蒸発器24に導入される冷媒は乾き度が小さい二相状態となるため、蒸発器24の入口と出口でのエンタルピ差が増大(図6中のハに相当する)すなわち、蒸発潜熱を十分に利用できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、地球環境への関心が高まり、発電過程で大気中に放出される地球温暖化ガスである二酸化炭素の排出量削減が求められており、家庭内で消費される電力量の約2割を占める空気調和機の消費電力量の発電の際に排出される二酸化炭素による間接的な地球温暖化への影響を低減させるために、空気調和機のさらなる高効率化を実現させなければならないという課題がある。
【0007】
また、オゾン層保護の観点からは、従来より冷媒として一般に用いられているHCFC22が僅かながらオゾン層を破壊することから、HCFC22の代替冷媒として有力視されているHFC32/HFC125/HFC134aの三種混合冷媒であるR407Cは、冷媒自身の漏洩や放出による直接的な地球温暖化への影響を示す地球温暖化係数(GWP)がHCFC22よりも小さい。しかし、1996年12月に神戸で行われたHCFC22代替冷媒国際シンポジウムでの報告によると、HCFC22代替冷媒の有力候補であるR410A(HFC32/HFC125の二種混合冷媒)を用いた空気調和機は蒸発器や吸入配管内での圧力損失が小さいという特徴を持つため、ほぼ従来のHCFC22並の性能が得られているが、R407Cを用いた空気調和機は圧力損失はHCFC22とほぼ同等であるため、従来のHCFC22を用いた空気調和機よりも若干性能が低下している。したがって地球温暖化防止の観点からは、直接的な地球温暖化への影響とともに、その冷媒を用いた空気調和機の消費電力量を発電する際に排出される二酸化炭素による間接的な地球温暖化への影響を低減させることが必要であり、HCFC22やR410AよりもGWPの小さいR407Cを用いた空気調和機のさらなる高効率化を実現させなければならないという課題がある。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、空気調和機のさらなる高効率化により、間接的な地球温暖化への影響を低減することを目的とするものである。
【0009】
また、R407CなどのHFC32/HFC125/HFC134a三種混合冷媒を用いた空気調和機のさらなる高効率化により、オゾン層保護と直接的および間接的な地球温暖化への影響を低減することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、少なくとも圧縮機、四方弁、室外熱交換器、第一減圧器、室内熱交換器を配管接続した空気調和機において、前記室外熱交換器と前記第一減圧器間に補助熱交換器が接続され、前記第一減圧器と前記室内熱交換器間に気液分離器が接続され、前記気液分離器のガス側出口が前記補助熱交換器を介して前記圧縮機の中間圧部に接続され、前記気液分離器の液側出口が第二減圧器を介して前記室内熱交換器に接続され、
前記室外熱交換器から前記補助熱交換器への方向のみに冷媒の流れを制限する第二逆止弁と、前記第二減圧器から前記室内熱交換器への方向のみに冷媒の流れを制限する第三逆止弁と、前記第二減圧器と前記第三逆止弁との間から前記室外熱交換器と前記第二逆止弁との間への方向のみに冷媒の流れを制限する第一逆止弁を介して、前記第二減圧器と前記第三逆止弁との間と前記室外熱交換器と前記第二逆止弁との間を接続し、
前記第三逆止弁と前記室内熱交換器との間から前記第二逆止弁と前記補助熱交換器との間への方向のみに冷媒の流れを制限する第四逆止弁を介して、前記第三逆止弁と前記室内熱交換器との間と前記第二逆止弁と前記補助熱交換器との間を接続し、
前記補助熱交換器により、前記室外熱交換器あるいは前記室内熱交換器と前記第一減圧器間の冷媒と、前記気液分離器のガス側出口部と前記圧縮機中間圧部間の冷媒とが、熱交換することを特徴とする空気調和機である。
【0013】
また、冷媒としてHFC32/HFC125/HFC134aからなる三種混合冷媒冷媒、特にHFC32=23wt%、HFC125=25%、HFC134a=52wt%の三種混合冷媒、あるいはHFC32=25wt%、HFC125=15%、HFC134a=60wt%の三種混合冷媒、あるいはHFC32=30wt%、HFC125=20%、HFC134a=50wt%の三種混合冷媒などを用いることにより、その冷媒を用いた空気調和機の消費電力量を発電するために排出される二酸化炭素による間接的な地球温暖化への影響の低減と、冷媒自身の漏洩や放出による直接的な地球温暖化への影響の低減との両立が可能となり、地球温暖化防止の観点からは、さらに望ましい空気調和機を実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態、および参考例について、図1から図4を用いて説明する。
(参考例1)
図1に参考例1の空気調和機を示す。図1においては、1は圧縮機、2は凝縮器、3は減圧器、4は蒸発器であり、これらを配管接続することにより冷凍サイクルを構成している。また凝縮器2と減圧器3との間に補助熱交換器5を接続し、減圧器3と蒸発器4との間に気液分離器6を接続している。気液分離器6で分離されたガス冷媒は圧縮機1の吸入部で蒸発器4を経た冷媒と合流し、気液分離器6で分離された液冷媒は蒸発器4へ導入されるように構成されている。補助熱交換器5では、凝縮器2と減圧器3との間の冷媒と圧縮機1の吸入部の冷媒とを熱交換させるように構成されている。
【0015】
このような構成の空気調和機における動作を説明する。
【0016】
冷媒は圧縮機1で圧縮されて、凝縮器2で放熱して凝縮液化して、補助熱交換器5へ導入される。凝縮器2で凝縮液化した冷媒は、補助熱交換器5で蒸発器4と圧縮機1の吸入部との間の冷媒と熱交換を行い、過冷却された後、減圧器3、気液分離器6を経て、蒸発器4で吸熱して蒸発気化して再び圧縮機1に吸入される。
【0017】
ここで、補助熱交換器5で過冷却された冷媒が減圧器3で減圧されるために、減圧器3を経た冷媒は乾き度の小さい二相冷媒であり、また、気液分離器6で分離された液冷媒は飽和液状態であるため、蒸発器4に導入される冷媒は飽和液状態となる。すなわち、気液分離器6で分離されたガス冷媒が蒸発器4をバイパスしても、蒸発器4では蒸発潜熱を十分に利用できて同等の吸熱量を効率よく吸熱できるため、蒸発圧力すなわち圧縮機1の吸入圧力が上昇して圧縮機1における圧縮比が減少して空気調和機の効率が向上し、消費電力量を低減できる。
【0018】
さらに気液分離器6で分離されたガス冷媒は蒸発器4をバイパスして圧縮機1吸入部へ導入されるため、減圧器3あるいは気液分離器6〜蒸発器4〜圧縮機1吸入部間の圧力損失を低減でき、圧縮機1の吸入圧力が上昇して圧縮機1における圧縮比が減少して、さらに空気調和機の効率を向上できて消費電力量を低減できるものである。
【0019】
なお、図1では、気液分離器6で分離されたガス冷媒を、蒸発器4と補助熱交換器5との間で、蒸発器4を経た冷媒と合流する構成としたが、これに限るものではなく、補助熱交換器5と圧縮機1の吸入部間で合流する構成としてもよい。ただし、蒸発器4出口で冷媒が過熱ガスとなる場合には、気液分離器6で分離されたガス冷媒を、蒸発器4と補助熱交換器5との間で、蒸発器4を経た冷媒と合流する構成とした方が、補助熱交換器5へ導入される冷媒の温度を飽和ガス温度近くに下げることができ、補助熱交換器5での熱交換量が増大するため、望ましい。
(参考例2)
図2に参考例2の空気調和機を示す。図2においては、図1と同じ構成要素については同じ符号を付す。図2においては、7は中間圧部へのインジェクション機構を備えた圧縮機、8は第一減圧器、9は第二減圧器である。気液分離器6で分離されたガス冷媒は圧縮機7の中間圧部にインジェクションされ、気液分離器6で分離された液冷媒は第二減圧器9を経て蒸発器4へ導入されるように構成されている。補助熱交換器5では、凝縮器2と第一減圧器8との間の冷媒と圧縮機7の吸入部の冷媒とを熱交換させるように構成されている。
【0020】
このような構成の空気調和機における動作を説明する。
【0021】
凝縮器2で凝縮液化した冷媒は、補助熱交換器5で蒸発器4と圧縮機7の吸入部との間の冷媒と熱交換を行い、過冷却された後、第一減圧器8に導入される。第一減圧器8で減圧されて低温中間圧の二相状態となった冷媒は、気液分離器6でガス冷媒と液冷媒に分離され、ガス冷媒は蒸発器4をバイパスして圧縮機7の中間圧部にインジェクションされ、液冷媒は第二減圧器9で低圧に減圧されて蒸発器4へ導入される。
【0022】
ここで、補助熱交換器5で過冷却された冷媒が第一減圧器8で減圧されるために、第一減圧器8を経た冷媒は乾き度の小さい二相冷媒となり、また気液分離器6で分離された液冷媒は第二減圧器9で中間圧の飽和液状態から低圧に減圧されるため乾き度の小さい二相冷媒となるため、蒸発器4に導入される冷媒は乾き度が非常に小さい二相状態となる。すなわち、気液分離器6で分離されたガス冷媒が蒸発器4をバイパスしても、蒸発器4では蒸発潜熱を十分に利用できて同等の吸熱量を効率よく吸熱できるため、蒸発圧力すなわち圧縮機7の吸入圧力が上昇して圧縮機7における圧縮比が減少して空気調和機の効率が向上して消費電力量を低減できる。
【0023】
さらに気液分離器6で分離されたガス冷媒は蒸発器4をバイパスして圧縮機7中間圧部へインジェクションされるため、第一減圧器8あるいは気液分離器6〜蒸発器4〜圧縮機7吸入部間の圧力損失を低減できるため圧縮機7の吸入圧力が上昇して圧縮機7における圧縮比が減少してさらに空気調和機の効率を向上できて消費電力量を低減できるだけでなく、凝縮器2へ導入される冷媒流量を増大できるため、凝縮器2での放熱が効率よく行われて空気調和機の効率が向上して消費電力量をさらに低減できるものである。
(参考例3)
図3に参考例3の空気調和機を示す。図3においては、図1と同じ構成要素については同じ符号を付す。図3においては、気液分離器6で分離されたガス冷媒は補助熱交換器5を経て、圧縮機7の中間圧部にインジェクションされ、気液分離器6で分離された液冷媒は第二減圧器9を経て蒸発器4へ導入されるように構成されている。補助熱交換器5では、凝縮器2と第一減圧器8との間の冷媒と気液分離器6のガス側出口部と圧縮機7の中間圧部との間の冷媒とを熱交換させるように構成されている。
【0024】
このような構成の空気調和機における動作を説明する。
【0025】
凝縮器2で凝縮液化した冷媒は、補助熱交換器5で気液分離器6のガス側出口部と圧縮機7の中間圧部との間の冷媒と熱交換を行い、過冷却された後、第一減圧器8に導入される。
【0026】
第一減圧器8で減圧されて低温中間圧の二相状態となった冷媒は、気液分離器6でガス冷媒と液冷媒に分離され、ガス冷媒は蒸発器4をバイパスして、補助熱交換器5で、凝縮器2と第一減圧器8との間の液冷媒を過冷却した後、圧縮機7の中間圧部にインジェクションされ、他方、液冷媒は第二減圧器9で低圧に減圧されて蒸発器4へ導入される。
【0027】
ここで、補助熱交換器5で過冷却された冷媒が第一減圧器8で減圧されるために、第一減圧器8を経た冷媒は乾き度の小さい二相冷媒となり、また気液分離器6で分離された液冷媒は第二減圧器9で中間圧の飽和液状態から低圧に減圧されるため乾き度の小さい二相冷媒となるため、蒸発器4に導入される冷媒は乾き度が非常に小さい二相状態となる。すなわち、気液分離器6で分離されたガス冷媒が蒸発器4をバイパスしても、蒸発器4では蒸発潜熱を十分に利用できて同等の吸熱量を効率よく吸熱できるため、蒸発圧力すなわち圧縮機7の吸入圧力が上昇して圧縮機7における圧縮比が減少して空気調和機の効率が向上して消費電力量を低減できる。
【0028】
さらに気液分離器6で分離されたガス冷媒は蒸発器4をバイパスして圧縮機7中間圧部へインジェクションされるため、第一減圧器8あるいは気液分離器6〜蒸発器4〜圧縮機7吸入部間の圧力損失を低減できるため圧縮機7の吸入圧力が上昇して圧縮機7における圧縮比が減少してさらに空気調和機の効率を向上できて消費電力量を低減できるだけでなく、凝縮器2へ導入される冷媒流量を増大できるため、凝縮器2での放熱が効率よく行われて空気調和機の効率が向上して消費電力量をさらに低減できるものである。
(実施の形態1)
図4に本発明にかかる実施の形態1の空気調和機を示す。図4においては、図1から図3と同じ構成要素については同じ符号を付す。図4においては、(参考例1)を冷暖房兼用に応用するために、冷房と暖房を切り替える四方弁10と、冷房時には凝縮器あるいは暖房時には蒸発器として作用する室外熱交換器11と、冷房時には蒸発器あるいは暖房時には凝縮器として作用する室内熱交換器12と、冷媒の流れ方向を制限する逆止弁13、14、15、16が接続された構成となっている。すなわち冷房時には図4中の実線矢印のように、暖房時には図4中の破線矢印のように冷媒が流れて、冷房時にも暖房時にも(参考例1)で説明したように消費電力量を低減できるものである。
【0029】
なお、上記(参考例2)あるいは(参考例3)では、気液分離器で分離されたガスを一台の圧縮機の中間圧部にインジェクションさせるものとして説明したがこれにこだわるものではなく、例えば二台の圧縮機を直列に接続した二段圧縮における低段側圧縮機の吐出部と高段側圧縮機の吸入部の間に合流させた場合にも同様の効果が得られるものである。本明細書ではこのような場合を含めて、圧縮機の中間圧部という。
【0030】
また、上記(実施の形態1)では、(参考例1)を冷暖房兼用に応用するように説明したが、これにこだわるものではなく、(参考例2)、(参考例3)についても四方弁と逆止弁等を適切に接続することにより、(実施の形態1)と同様の空気調和機を実現できることは明らかである。
【0031】
また、上記実施の形態および参考例のいずれにおいても、冷媒としてHFC32/HFC125/HFC134aからなる三種混合冷媒、特にHFC32=23wt%、HFC125=25%、HFC134a=52wt%の三種混合冷媒(R407C)、あるいはHFC32=25wt%、HFC125=15%、HFC134a=60wt%の三種混合冷媒、あるいはHFC32=30wt%、HFC125=20%、HFC134a=50wt%の三種混合冷媒などを用いた場合には、上記実施の形態および参考例で説明した圧力損失低減などによる消費電力量低減に加えて、表1(IPCC1995年12月第11回会合WG1報告書をもとに算出)に示すようにGWPがHCFC22よりも小さくできる。
【0032】
すなわち、その冷媒を用いた空気調和機の消費電力量を発電するために排出される二酸化炭素による間接的な地球温暖化への影響の低減と、冷媒自身の漏洩や放出による直接的な地球温暖化への影響の低減との両立が可能となり、地球温暖化防止の観点からは、さらに望ましい空気調和機を実現できるものである。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】
以上述べたことから明らかなように、本発明による空気調和機では、凝縮器と減圧器の間に補助熱交換器を接続し、減圧器と蒸発器の間に気液分離器を接続し、気液分離器で分離されたガス冷媒は圧縮機の吸入部で蒸発器を経た冷媒と合流し、気液分離器で分離された液冷媒は蒸発器へと導入されるように構成し、補助熱交換器では、凝縮器と減圧器との間の冷媒と圧縮機の吸入部の冷媒とを熱交換させるように構成することにより、蒸発器での効率よい熱交換と圧力損失低減によって、空気調和機の効率を向上できて消費電力量を低減できる。
【0035】
また、凝縮器と減圧器の間に補助熱交換器を接続し、減圧器と蒸発器の間に気液分離器を接続し、気液分離器で分離されたガス冷媒は圧縮機の中間圧部にインジェクションされ、気液分離器で分離された液冷媒は第二減圧器を経て蒸発器へ導入されるように構成し、補助熱交換器では、凝縮器と第一減圧器との間の冷媒と圧縮機の吸入部の冷媒とを熱交換させるように構成することにより、蒸発器での効率よい熱交換と圧力損失低減と凝縮器へ導入される冷媒流量増大によって、空気調和機の効率が向上して消費電力量を低減できる。
【0036】
また、気液分離器で分離されたガス冷媒は補助熱交換器を経て、圧縮機の中間圧部にインジェクションされ、気液分離器で分離された液冷媒は第二減圧器を経て蒸発器へ導入されるように構成し、補助熱交換器では、凝縮器と第一減圧器との間の冷媒と気液分離器のガス側出口部と圧縮機の中間圧部との間の冷媒とを熱交換させるように構成することにより、蒸発器での効率よい熱交換と圧力損失低減と凝縮器へ導入される冷媒流量増大によって、空気調和機の効率が向上して消費電力量を低減できる。
【0037】
また、冷媒としてHFC32/HFC125/HFC134aからなる三種混合冷媒冷媒、特にHFC32=23wt%、HFC125=25%、HFC134a=52wt%の三種混合冷媒、あるいはHFC32=25wt%、HFC125=15%、HFC134a=60wt%の三種混合冷媒、あるいはHFC32=30wt%、HFC125=20%、HFC134a=50wt%の三種混合冷媒などを用いることにより、その冷媒を用いた空気調和機の消費電力量を発電するために排出される二酸化炭素による間接的な地球温暖化への影響の低減と、冷媒自身の漏洩や放出による直接的な地球温暖化への影響の低減との両立が可能となり、地球温暖化防止の観点からは、さらに望ましい空気調和機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1による空気調和機の冷凍サイクル図。
【図2】 参考例2による空気調和機の冷凍サイクル図。
【図3】 参考例3による空気調和機の冷凍サイクル図。
【図4】 本発明の実施の形態1による空気調和機の冷凍サイクル図。
【図5】 従来の空気調和機の冷凍サイクル図。
【図6】従来の空気調和機の圧力−エンタルピ線図。
【符号の説明】
1 圧縮機
2 凝縮器
3 減圧器
4 蒸発器
5 補助熱交換器
6 気液分離器
7 中間圧インジェクション機構付き圧縮機
8 第一減圧器
9 第二減圧器
10 四方弁
11 室外熱交換器
12 室内熱交換器
13、14、15、16 逆止弁
Claims (1)
- 少なくとも圧縮機、四方弁、室外熱交換器、第一減圧器、室内熱交換器を配管接続した空気調和機において、前記室外熱交換器と前記第一減圧器間に補助熱交換器が接続され、前記第一減圧器と前記室内熱交換器間に気液分離器が接続され、前記気液分離器のガス側出口が前記補助熱交換器を介して前記圧縮機の中間圧部に接続され、前記気液分離器の液側出口が第二減圧器を介して前記室内熱交換器に接続され、
前記室外熱交換器から前記補助熱交換器への方向のみに冷媒の流れを制限する第二逆止弁と、前記第二減圧器から前記室内熱交換器への方向のみに冷媒の流れを制限する第三逆止弁と、前記第二減圧器と前記第三逆止弁との間から前記室外熱交換器と前記第二逆止弁との間への方向のみに冷媒の流れを制限する第一逆止弁を介して、前記第二減圧器と前記第三逆止弁との間と前記室外熱交換器と前記第二逆止弁との間を接続し、
前記第三逆止弁と前記室内熱交換器との間から前記第二逆止弁と前記補助熱交換器との間への方向のみに冷媒の流れを制限する第四逆止弁を介して、前記第三逆止弁と前記室内熱交換器との間と前記第二逆止弁と前記補助熱交換器との間を接続し、
前記補助熱交換器により、前記室外熱交換器あるいは前記室内熱交換器と前記第一減圧器間の冷媒と、前記気液分離器のガス側出口部と前記圧縮機中間圧部間の冷媒とが、熱交換することを特徴とする空気調和機。
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