JP3935554B2 - 回転型電気部品の取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータリエンコーダやロータリボリューム等の回転型電気部品の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば車載用音響機器において、図3に示すように、ノーズとも称せられるパネル1の表面に各種の押圧キー2や回転ノブ3を配置し、これら押圧キー2と回転ノブ3を選択的に操作することにより、モード切換えやチューニングあるいは音量調整等を行うものが知られている。ここで、回転ノブ3はパネル1の内部に配置された回転型電気部品の回転軸に取付けられており、操作者が回転ノブ3を回転操作すると、その回転角に応じた電気信号が回転型電気部品から出力されるようになっている。
【0003】
図4はこのような回転型電気部品の取付構造を示す従来例であり、同図に示すように、回転型電気部品の一例であるロータリボリューム4はプリント基板5上に実装されている。このプリント基板5はシャーシ6に切り起こし形成されたクリンチ部6aまたは図示せぬネジ止め等の手段を用いて固定されており、パネル1はシャーシ6またはシャーシ6と一体の図示せぬ筐体にネジ止めやスナップ等の手段を用いて固定されている。ロータリボリューム4の回転軸4aはパネル1に穿設された貫通孔7を挿通して外部へ突出しており、この回転軸4aに回転ノブ3が圧入・固定されている。回転ノブ3の上部は操作者の指で摘めるようにパネル1の表面から突出しているが、回転ノブ3の下部は貫通孔7内に収納されている。
【0004】
組立に際しては、予めロータリボリューム4や図示せぬ他の電気部品をプリント基板5上に実装した後、このプリント基板5に穿設された複数の取付孔5aを対応するクリンチ部6aに挿入し、各クリンチ部6aをプリント基板5の表面に沿って捻ることにより、プリント基板5をシャーシ6の所定位置に固定する。しかる後、プリント基板5の上からパネル1をシャーシ6または筐体に固定してロータリボリューム4の回転軸4aを貫通孔7から突出させ、最後にパネル1の外方から回転軸4aに回転ノブ3を圧入・固定する。その際、貫通孔7の外径寸法は回転ノブ3よりも幾分大きめに設定され、回転ノブ3の周囲にA=Bのクリアランスが確保されるようになっているため、回転ノブ3の回転操作時に、回転ノブ3はこのクリアランス内を回転してパネル1にぶつからない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来技術では、プリント基板5をシャーシ6の所定位置に固定し、このプリント基板5上に実装されたロータリボリューム4の回転軸4aに回転ノブ3を取付けているため、各部材の寸法誤差や取付誤差に起因して回転ノブ3と貫通孔7との相対位置がずれるという問題がある。例えば、プリント基板5に設けられた取付孔5aの位置ずれに起因して、プリント基板5上に実装されたロータリボリューム4が図4の右方向へ変位すると、その回転軸4aに取付けられた回転ノブ3も同図の右方向へ変位するため、回転ノブ3の周囲に確保されるクリアランスがA>Bとなる。そして、このように回転ノブ3が貫通孔7の中心に対してずれた状態で組立られると、円筒形状の回転ノブ3と円形の貫通孔7の偏心が見た目を非常に悪いものにし、著しい場合は、回転操作時に回転ノブ3がパネル1にぶつかってしまうことがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、貫通孔を有する外装パネルと、前記外装パネルの内部に配置されたシャーシと、前記シャーシに保持されたプリント基板と、前記プリント基板上に実装された回転型電気部品と、前記回転型電気部品の上部から突出する前記回転型電気部品よりも小径の回転軸と、前記回転型電気部品の径よりも大径の回転ノブとを備え、前記貫通孔はその上部が前記回転ノブの下部を収納する径に形成されており、該上部に連続して形成された該上部より小径の位置決め孔を有し、前記回転ノブはその下部を前記貫通孔内に収納した状態で前記回転軸に固定されており、その上部が前記外装パネルの外部に突出している回転型電気部品の取付構造において、前記回転型電気部品を前記位置決め孔に嵌挿することによって前記回転型電気部品と前記外装パネルとを位置決めすると共に、前記プリント基板を前記シャーシに対して前記回転軸の軸線と直交する面内方向へ移動可能に保持した。このようにプリント基板をシャーシに位置決めせず、該プリント基板に実装された回転型電気部品の位置出しをパネル側に負担させると、各部材の寸法誤差や取付誤差がプリント基板の面内方向への移動によって吸収されるため、回転ノブを貫通孔の中心位置に確実に配置させることができ、外観不良をなくすことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明による回転型電気部品の取付構造では、貫通孔を有する外装パネルと、前記外装パネルの内部に配置されたシャーシと、前記シャーシに保持されたプリント基板と、前記プリント基板上に実装された回転型電気部品と、前記回転型電気部品の上部から突出する前記回転型電気部品よりも小径の回転軸と、前記回転型電気部品の径よりも大径の回転ノブとを備え、前記貫通孔はその上部が前記回転ノブの下部を収納する径に形成されており、該上部に連続して形成された該上部より小径の位置決め孔を有し、前記回転ノブはその下部を前記貫通孔内に収納した状態で前記回転軸に固定されており、その上部が前記外装パネルの外部に突出している回転型電気部品の取付構造において、前記回転型電気部品を前記位置決め孔に嵌挿することによって前記回転型電気部品と前記外装パネルとを位置決めすると共に、前記プリント基板を前記シャーシに対して前記回転軸の軸線と直交する面内方向へ移動可能に保持した。
【0008】
前記プリント基板をシャーシに対して回転軸と直交する面内方向へ移動可能に保持する手段としては、例えば、プリント基板に長孔を穿設し、回転型電気部品をパネルの貫通孔に嵌挿して位置決めした後に、長孔を挿通するネジによってプリント基板をシャーシにネジ止めしたり、長孔をシャーシに形成した突片に挿入した状態で回転型電気部品をパネルの貫通孔に嵌挿して位置決めした後に、突片をクリンチすることによってプリント基板をシャーシに固定すれば良い。なお、シャーシは金属板から形成されたものに限らず、合成樹脂により形成された板体等であっても良い。
【0009】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は実施例に係る回転型電気部品の取付構造を示す断面図、図2は図1のプリント基板をシャーシに保持する工程を示す説明図である。
【0010】
図1に示すように、本実施例に係る回転型電気部品の取付構造が前述した従来例と相違する点は、回転型電気部品の一例であるロータリボリューム4をパネル1の貫通孔7に位置決めしたことと、このロータリボリューム4が実装されたプリント基板5をシャーシ6に位置決めせず、回転軸4aの軸線と直交する面内方向へ移動可能に保持したことにあり、それ以外の構成は基本的に同じである。すなわち、パネル1に貫通孔7に連続する位置決め孔7aが穿設されており、これら位置決め孔7aと貫通孔7の中心は一致している。ロータリボリューム4は位置決め孔7aに嵌挿されることによって位置出しされており、その回転軸4aに圧入・固定された回転ノブ3の上部はパネル1の表面から突出しているが、回転ノブ3の下部は貫通孔7内に収納されている。位置決め孔7aおよびロータリボリューム4の径は回転ノブ3の外径よりも小さいものであり、正面から見た際にロータリボリューム4を目視できないようになっている。また、プリント基板5の取付孔5aはシャーシ6のクリンチ部6aよりも十分に大き目に設定されており、これら取付孔5aとクリンチ部6aとの間に画成された遊びの範囲内で、プリント基板5はシャーシ6に対して回転軸4aの軸線と直交する面内方向(図1における左右方向および紙面と直交する方向)へ移動できるようになっている。
【0011】
組立に際しては、予めロータリボリューム4や図示せぬ他の電気部品をプリント基板5上に実装した後、このプリント基板5の取付孔5aを対応するクリンチ部6aに挿入し、図2の破線で示すように各クリンチ部6aをプリント基板5の表面に沿って捻る。この状態で、プリント基板5はシャーシ6に対して抜け止めされるが、取付孔5aとクリンチ部6a間の遊びの範囲内でシャーシ6の水平方向へ移動することができる。次いで、プリント基板5の上からパネル1を被せ、パネル1の位置決め孔7aをロータリボリューム4に挿入すると共に、ロータリボリューム4の回転軸4aを貫通孔7から突出させる。その際、前述したように、プリント基板5はシャーシ6に対して水平方向へ移動可能であるため、各部材の寸法誤差や取付誤差に拘らず位置決め孔7aをロータリボリューム4に挿入することができる。しかる後、パネル1をシャーシ6または図示せぬ筐体に固定し、最後にパネル1の外方から回転軸4aに回転ノブ3を圧入・固定する。
【0012】
このように、上記実施例にあっては、プリント基板5をシャーシ6に対してロータリボリューム4の回転軸4aと直交する面内方向(水平方向)へ移動可能に保持し、ロータリボリューム4をパネル1の位置決め孔7aで位置決めしているため、各部材の寸法誤差や取付誤差がプリント基板5の面内方向への移動によって吸収され、回転ノブ3を貫通孔7の中心位置に確実に配置させることができる。したがって、回転ノブ3と貫通孔7との間に必要とされるクリアランスCを全周において均一にすることができ、外観不良をなくすことができる。また、クリアランスCのバラツキが少ない分だけ、クリアランスCの寸法を小さくすることができ、デザイン上の品質を高めることができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0014】
貫通孔を有する外装パネルと、この外装パネルの内部に配置されたシャーシと、このシャーシに保持されたプリント基板と、このプリント基板上に実装された回転型電気部品と、この回転型電気部品の回転軸に取付けられた回転ノブとを備え、前記回転型電気部品を前記パネルの貫通孔に嵌挿して位置決めすると共に、前記プリント基板を前記シャーシに対して前記回転軸の軸線と直交する面内方向へ移動可能に保持し、前記回転ノブの下部を前記貫通孔内に収納した状態で前記パネルの外部に突出させると、各部材の寸法誤差や取付誤差がプリント基板の面内方向への移動によって吸収されるため、回転ノブを貫通孔の中心位置に確実に配置させることができ、外観不良をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る回転型電気部品の取付構造を示す断面図である。
【図2】図1のプリント基板をシャーシに保持する工程を示す説明図である。
【図3】本発明が適用されるパネルの正面図である。
【図4】従来例に係る回転型電気部品の取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 パネル
3 回転ノブ
4 ロータリボリューム(回転型電気部品)
4a 回転軸
5 プリント基板
5a 取付孔
6 シャーシ
6a クリンチ部
7 貫通孔
7a 位置決め孔

Claims (1)

  1. 貫通孔を有する外装パネルと、前記外装パネルの内部に配置されたシャーシと、前記シャーシに保持されたプリント基板と、前記プリント基板上に実装された回転型電気部品と、前記回転型電気部品の上部から突出する前記回転型電気部品よりも小径の回転軸と、前記回転型電気部品の径よりも大径の回転ノブとを備え、
    前記貫通孔はその上部が前記回転ノブの下部を収納する径に形成されており、該上部に連続して形成された該上部より小径の位置決め孔を有し
    前記回転ノブはその下部を前記貫通孔内に収納した状態で前記回転軸に固定されており、その上部が前記外装パネルの外部に突出している回転型電気部品の取付構造において、
    前記回転型電気部品を前記位置決め孔に嵌挿することによって前記回転型電気部品と前記外装パネルとを位置決めすると共に、前記プリント基板を前記シャーシに対して前記回転軸の軸線と直交する面内方向へ移動可能に保持したことを特徴とする回転型電気部品の取付構造。
JP12394897A 1997-05-14 1997-05-14 回転型電気部品の取付構造 Expired - Lifetime JP3935554B2 (ja)

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