JP3934447B2 - 自動給紙機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層されている紙葉類を1枚ずつに分離して、後処理部(プリンタやスキャナの印字部や読み取り部等)へ繰り出す自動給紙機構に関し、さらに詳しくは、積層されている紙葉類の外面に接触し、外面の紙葉類を繰り出す給紙ローラと、該給紙ローラによる紙葉類繰り出し位置に、給紙ローラの外周面に向けて付勢された状態で配置され、外面の紙葉類と同時に送り出された紙葉類に接触して、紙葉類が同時に複数枚繰り出されることを摩擦力によって阻止する摩擦パッドとを備えた自動給紙機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6はプリンタやスキャナ等における従来の自動給紙機構の主要部を示す側面図、図7は図6の右方向から見た正面図である。これらの図において、紙葉類10は給紙テーブル30に積層されている。給紙テーブル30は、図示しないばね等の押圧手段により上方(矢印A方向)に付勢されており、紙葉類10中の最上位の紙葉類11は給紙ローラ20の外周面に押圧されている。これにより、給紙ローラ20は、図6における反時計方向(B方向)の回転により最上位の紙葉類11を繰り出すことができる。
【0003】
給紙ローラ20は、矢印B方向に回転する駆動シャフト40に係止される円筒状のカラー部21と、このカラー部21の外筒面に嵌着されたゴムリング22とから構成されている。この給紙ローラ20による紙葉類繰り出し位置には、摩擦パッド50が配置されている。摩擦パッド50は、最上位の紙葉類11と同時に送り出された紙葉類10に接触して、紙葉類10が同時に複数枚繰り出されることを摩擦力によって阻止するものである。
【0004】
摩擦パッド50としては、一般的には、摩擦パッド50・紙葉類10間の摩擦係数が紙葉類10同士の摩擦係数より若干高い値で、かつ給紙ローラ20・紙葉類10間の摩擦係数より低い値のものが使われ、材料としてはJIS−A硬度70度前後のEPDMゴム板や発泡ウレタンゴム板、コルク板等が多く用いられている。摩擦パッド50は、給紙ローラ20の外周面方向(矢印C方向)に移動可能に支持され、さらに、図示しないばね等の押圧手段により給紙ローラ20の外周面に向けて付勢されている。
【0005】
次に、上記従来の自動給紙機構の動作を図8を用いて説明する。給紙ローラ20が図示しないモータ等の回転駆動源により矢印B方向に回転させられると、給紙ローラ20に接触している最上位の紙葉類11が搬送方向(矢印D方向)に進行する。この時、紙葉類10間の摩擦力によって、2枚目の紙葉類12も搬送方向に移動し、場合によっては、3枚目の紙葉類も2枚目の紙葉類12に引きずられて搬送方向に移動する。そして、これら複数枚の紙葉類10は、その先端が摩擦パッド50に接触する。
【0006】
この状態において、最上位の紙葉類11については、給紙ローラ20から与えられる搬送力が、摩擦パッド50と2枚目の紙葉類12からの合計摩擦抵抗力より大きいので、その後も搬送方向(矢印D方向)に進行してゆく。しかし、2枚目以降の紙葉類10においては、最上位の紙葉類11から与えられる搬送力が、摩擦パッド50と3枚目の紙葉類からの合計摩擦抵抵抗力より小さいので、摩擦パッド50に当接した位置で停止する。以上の動作により、紙葉類10の内、最上位の紙葉類11のみが繰り出される。その後、最上位である1枚目の紙葉類11の後端が給紙ローラ20下から抜け出ると、上記と同様の繰り出し動作を繰り返して、次の最上位の紙葉類1枚のみを給紙してゆく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような自動給紙機構では、各部材間の摩擦係数の差によって、積層された紙葉類から1枚のみを繰り出すため、紙葉類間、紙葉類と摩擦パッド間、紙葉類と給紙ローラ間の各摩擦係数に大きな隔たりがある方が、正確な繰り出し動作を行わせ易い。又、摩擦係数の大小関係は、「紙葉類間の摩擦係数」<「紙葉類・摩擦パッド間の摩擦係数」<「紙葉類・給紙ローラ間の摩擦係数」であることが必要である。しかし、この関係を満たせば必ず紙葉類を1枚だけ分離ができる訳ではなく、紙質等によっては各摩擦係数間の差に大きなマージンが必要である。
【0008】
ところが、給紙ローラの表面には紙粉や埃等が付着するので、給紙ローラ・紙葉類間の摩擦係数が低下し易い上に、積層された紙葉類同士には、不定の密着力が働いて、最上位の紙葉類でさえ繰り出せない、所謂「不送り」という現象が発生することがある。ここで、紙葉類同士の不定の密着力とは、カット紙の切断面が噛み合って密着したり、一旦湿度を含んだ紙葉類が乾燥して貼り付いた状態になったり、紙葉類の繊維同士の凹凸が噛み合ったりすることによって生じる。又、表面が樹脂でコーティングされ、空気の透過率が低下した紙葉類の場合にも生じる。このような原因があると、摩擦係数が前述のように設定されている場合であっても、給紙ローラの空転が発生し、最上位の紙葉類を繰り出せずに不送りとなってしまい、自動給紙機構が休止状態になる。
【0009】
自動給紙機構における繰り出し障害の代表的なものとしては、紙葉類を1枚も送り出せない上記「不送り」と、複数枚の紙葉類が一度に送られてしまう「重送」の2つがある。重送の場合、紙葉類が密着したまま送られれば、自動給紙機構が休止状態になることはない。しかし、不送りの場合は、給紙ローラを清掃したり、積層された紙葉類の束をさばき直すなど、復帰に人手が必要になるので、作業効率の低下を招くことになる。
【0010】
近年では、プリンタ等のネットワーク化が進んでおり、プリンタから離れた場所から指示して印刷を行うケースも多いが、このような場合、一旦不送りが発生すると、復帰作業を行うためにいちいちプリンタの設置場所まで出向かねばならず、効率化を目指したネットワークプリンタの設置の趣旨に反する結果となる。
【0011】
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、本発明の解決すべき課題は、万一不送りが起きても、人手を煩わせずに自動的に正常状態に復帰し不送り状態を解消できる自動給紙機構を簡単な構成で実現することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、図1および図2を用いて示すと、積層されている紙葉類10の外面に接触し、外面の紙葉類10を繰り出す給紙ローラ20と(図1および図2では、最上位の紙葉類11を繰り出す構成のため、最上位の紙葉類11の上面に給紙ローラ20の外周面を接触させ、最上位の紙葉類11を繰り出しているが、最下位の紙葉類を繰り出す構成も容易にとり得るので、積層されている紙葉類の外面という表現を用いている)、該給紙ローラ20による紙葉類繰り出し位置に、給紙ローラ20の外周面に向けて付勢された状態で配置され、外面の紙葉類11と同時に送り出された紙葉類10に接触して、紙葉類10が同時に複数枚繰り出されることを摩擦力によって阻止する摩擦パッド50とを備えた自動給紙機構であって、モータ等の回転駆動源の回転出力を給紙ローラ20に伝達する回転力伝達経路の一部を弾性体(スプリング)で構成したものである。
【0013】
この発明では、回転駆動源の回転出力は弾性体を介して給紙ローラ20に伝達されるため、弾性体はその伝達トルクに相応して弾性変形(捩れ)することになる。この構成で、不送りとなり、給紙ローラ20が外面の紙葉類11を繰り出せない状況では、給紙ローラ20は摩擦パッド50に直接接触したまま空転することになる。
【0014】
給紙ローラ20・紙葉類11間の摩擦力、および摩擦パッド50・給紙ローラ20間の摩擦力は大きく、又、給紙ローラ20・摩擦パッド50間の摩擦(一般的には、ゴム同士)では、静摩擦係数と動摩擦係数の境界が不明瞭になる現象も生じ易い。このため、空転時には、弾性体に正常繰り出し時以上に捩じり力が蓄積されてゆく。蓄積された捩じり力が、給紙ローラ20に働く摩擦抵抗力を超えて限界まで達すると、弾性体の捩じりが一気に戻るため、給紙ローラ20は急回転し、蓄積された捩じり力を一気に解放する。不送りの状態が続く場合は、上記捩じり力の蓄積と解放のサイクルが繰り返され、紙葉類10側から見ると、給紙ローラ20の回転速度が乱高下することになる。この給紙ローラ20の回転速度の断続的な変化が衝撃となって、紙葉類10に対して一種のさばき効果が生まれる。その結果、紙葉類10の密着力が解消され、外面の紙葉類11の繰り出しが再開されることになる。
【0015】
このように、本発明によれば、万一不送りが起きても、人手を煩わせずに自動的に正常状態に復帰させて不送りの状態を解消できる自動給紙機構を簡単な構成で実現できる。
【0016】
さらに本発明は、給紙ローラと同軸的に配置され、回転駆動源により回転駆動されると共に、給紙ローラを回転自在に支持する駆動シャフトと、該駆動シャフトと給紙ローラとの間に係止され、給紙ローラに対して駆動シャフトが相対的に回転する時に弾性変形する弾性体としてのスプリングとを有するもので、これにより、弾性体の配置が容易になる。
【0018】
上記スプリングは、駆動シャフトに半径方向に穿設された貫通穴に中間部が嵌入され、両端部がL字状に折り曲げられて先端が給紙ローラの端面に穿設した穴に係止されたコ字形ワイヤスプリングである。本発明は、コ字形ワイヤスプリングを駆動シャフト・給紙ローラ間に係止するため、一層簡単に構成できる。
【0020】
【実施の形態】
(第1の実施の形態例)
1の実施の形態例を図1および図2を用いて説明する。ここで、図1は第1の実施の形態例の主要部を示す側面図、図2は図1の左方向から見た給紙ローラ周辺図である。図1および図2において、図6および図7と対応する部分には同一符号を付した。なお、紙葉類の繰り出しには、最上位の紙葉類を繰り出す構成ではなく、最下位の紙葉類を繰り出す構成もある。本発明はその何れにも適用可能であるが、本形態例は、最上位の紙葉類の上面に給紙ローラの外周面を接触させ、最上位の紙葉類を繰り出す構成を有したものである。
【0021】
本形態例においても、紙葉類10は給紙テーブル30に積層されている。給紙テーブル30は、図示しないばね等の押圧手段により上方(矢印A方向)に付勢されており、最上位の紙葉類11は給紙ローラ20の外周面に押圧されている。これにより、給紙ローラ20が、図1における反時計方向(B方向)に回転することにより最上位の紙葉類11を繰り出すことができる。又、この給紙ローラ20による紙葉類繰り出し位置には、図6および図7の場合と同様に、摩擦パッド50が配置されている。摩擦パッド50は、紙葉類10中の最上位の紙葉類11と同時に送り出された紙葉類10に接触して、紙葉類10が同時に複数枚繰り出されることを摩擦力によって阻止するものである。
【0022】
摩擦パッド50としては、一般的には、摩擦パッド50・紙葉類10間の摩擦係数が紙葉類10同士の摩擦係数より若干高い値で、かつ給紙ローラ20・紙葉類10間の摩擦係数より低い値のものが使われ、材料としては、たとえば、JIS−A硬度70度前後のEPDMゴム板や発泡ウレタンゴム板、コルク板等を用いる。摩擦パッド50は、給紙ローラ20の外周面方向(矢印C方向)に移動可能に支持され、さらに、図示しないばね等の押圧手段により給紙ローラ20の外周面に向けて付勢されている。
【0023】
本形態例における給紙ローラ20は、矢印B方向に回転する駆動シャフト40に回転自在に嵌合された円筒状のカラー部21と、このカラー部21の外筒面に嵌着されたゴムリング22とから構成されている。そのカラー部21は摩擦係数の小さいPOM等の樹脂材料で形成されている。又、給紙ローラ20は図示しない規制手段より、駆動シャフト40の軸方向には移動できないようになっている。
【0024】
本形態例における駆動シャフト40は、給紙ローラ20を回転自在に支持すると共に、図示しないモータ等の回転駆動源により回転駆動される。駆動シャフト40と給紙ローラ20との間には、弾性体としてのコイルスプリング60が係止されており、給紙ローラ20に対して駆動シャフト40が相対的に回転する時に、コイルスプリング60が弾性変形し、又、駆動シャフト40が回転すると、駆動シャフト40からコイルスプリング60を介して給紙ローラ20に回転駆動力が伝達されるようになっている。
【0025】
コイルスプリング60は、その内径が駆動シャフト40の外径よりも充分大きく、駆動シャフト40にゆとりを持って同軸的に嵌挿され、その一端61は駆動シャフト40の固定用穴41に係止され、他端62は給紙ローラ20の側端の固定用穴25に係止されている。なお、このコイルスプリング60の巻き方向は、本形態例では、給紙ローラ20を強制的に停止させた上で駆動シャフト40を矢印Bの方向に回転させた場合に、内径が拡大するような向きに成形されている。しかし、駆動シャフト40との隙間が大きい場合には、巻き方向が逆であっても、コイルスプリング60が駆動シャフト40を締め付けることはないので、巻き方向には拘らない。
【0026】
次に、本形態例の動作について説明する。正常に1枚目(最上位の紙葉類11)が繰り出される場合は、まず、図示しない回転駆動源でもって駆動シャフト40を回転させると、コイルスプリング60を介して給紙ローラ20に回転駆動力が伝達される。この際、摩擦パッド50・給紙ローラ20間の摩擦力と、紙葉類10同士の摩擦力の2力が給紙ローラ20の回転負荷になり、給紙ローラ20は停止したままコイルスプリング60に捩じり力が蓄積されてゆく。
【0027】
そして、回転負荷と捩じり力の釣り合い点を超えたところで、給紙ローラ20が少しでも回転を開始すると、最上位の紙葉類11は(場合によっては2枚目の紙葉類12も)、即座に摩擦パッド50と給紙ローラ20の接触部(ニップ部)に入り込み、それ以降、給紙ローラ20にかかる回転負荷は、摩擦パッド50と紙葉類10の動摩擦力と、紙葉類10間の動摩擦力の2力になる。この2力は、繰り出し開始時の力より遙かに小さく、給紙ローラ20は、最上位の紙葉類11をスムースに繰り出してゆく。
【0028】
一方、不送りの事態が発生する場合は、正常繰り出しの場合で給紙ローラ20の回転が始まった直後に、紙葉類10同士の密着力によって、給紙ローラ20が紙葉類11上でスリップしてしまう場合である。給紙ローラ20が紙葉類11を繰り出せずに空転すると、摩擦パッド50が給紙ローラ20に直接接触したまま暫く回転することになる。給紙ローラ20・紙葉類11間、および摩擦パッド50・給紙ローラ20間の摩擦力は大きく、又、給紙ローラ20・摩擦パッド50間の摩擦では、静摩擦係数と動摩擦係数の境界が不明瞭になる現象も生じ易い。
【0029】
このため、空転時には、コイルスプリング60に正常繰り出し時以上に捩じり力が蓄積されてゆく。蓄積された捩じり力が、給紙ローラ20に働く摩擦抵抗力を超えて限界まで達すると、コイルスプリング60の捩じりが一気に戻るため、給紙ローラ20が滑って駆動シャフト40より高速度で急回転し、蓄積された捩じり力を一気に解放する。不送りの状態が続く場合は、このサイクルが繰り返され、紙葉類10側から見ると、給紙ローラ20の回転が速くなったり、急激にブレーキがかかったようになる。
【0030】
この給紙ローラ20の断続的な回転速度変化が衝撃となって、紙葉類10に対して一種のさばき効果が生まれる。その結果、紙葉類10の密着力が解消され、不送りになっていた紙葉類11が繰り出される。
【0031】
本形態例による駆動シャフト40と給紙ローラ20の回転状態を図3に示す。この図からわかるように、駆動シャフト40は一定の角速度で駆動されるが、給紙ローラ20は、コイルスプリング60の働きと非線形の摩擦の特徴を表す断続的な回転状態となっている。
【0032】
給紙ローラ20が図3に示すような挙動をするためには、コイルスプリング60は、摩擦パッド50から給紙ローラ20に作用する摩擦力による制動により、給紙ローラ20が停止し駆動シャフト40が回転する状態が存在する強さであることが必要であり、コイルスプリング60のバネ定数が大き過ぎないように設定することが望ましい。
【0033】
このように、本形態例では、万一不送りが起きても、人手を煩わせずに自動的に正常状態に復帰させることができる。しかも、極めて簡単な構成であり、コスト増を殆ど招くことはない。
(第2の実施の形態例)
図4は第2の実施の形態例の主要部を示す側面図、図5は図4の左方向から見た給紙ローラ周辺図である。図4および図5において、図1および図2と対応する部分には同一符号を付した。本形態例と第1の形態例との相違点は、主に、スプリングとしてコ字形ワイヤスプリング70を用いた点であり、他の部分の構成は、第1の実施の形態例と同一である。
【0034】
本形態例における駆動シャフト40には半径方向に貫通穴42が穿設されている。そして、コ字形ワイヤスプリング70は、貫通穴42に中間部が嵌入され、L字状に折り曲げられた両端部71,72の先端が、給紙ローラ20の端面に穿設した固定用穴26,27に係止されている。
【0035】
本形態例のコ字形ワイヤスプリング70も、第1の実施の形態例におけるコイルスプリング60と同様に、駆動シャフト40と給紙ローラ20との間に係止されており、給紙ローラ20に対して駆動シャフト40が相対的に回転する時に弾性変形し、又、駆動シャフト40が回転すると、回転駆動力を駆動シャフト40から給紙ローラ20に伝達している。よって、本形態例の動作も第1の実施の形態例の場合と全く同様であり、第1の実施の形態例におけるコイルスプリング60の働きを、本形態例のコ字形ワイヤスプリング70が担っているだけである。したがって、本形態例の動作についての説明は省略する。
【0036】
本形態例でも、万一不送りが起きても、人手を煩わせずに自動的に正常状態に復帰させることができる。しかも、極めて簡単な構成であり、コスト増を殆ど招くことはない。
(その他の実施の形態例)
本発明は上記形態例の構成に限られるものではない。たとえば、本発明は次のような形態例も含むものである。
▲1▼本発明の基本思想は、回転駆動源の回転出力を給紙ローラに伝達する回転力伝達経路の一部を弾性体で構成することであり、駆動シャフト・給紙ローラ間以外の箇所に弾性体を配置することも可能である。ただし、駆動シャフト・給紙ローラ間に弾性体を配置するのが、レイアウト上、最も簡単である。
▲2▼弾性体として、コイルスプリングやコ字形ワイヤスプリング以外のものを用いることも可能である。たとえば、スパイラルスプリングを用いて、その内端を駆動シャフトに係止し、外端を給紙ローラに係止したり、あるいは、駆動シャフトと給紙ローラを一直線上に配置して、両者の対向する端面間にゴム等の弾性体でなる接続ブロックを挿入し固定する。
▲3▼回転駆動源の回転出力を給紙ローラに伝達する回転力伝達経路中に、ベルト巻掛け機構を配置し、そのベルトをゴム等の弾性体で構成する。
▲4▼駆動シャフトと給紙ローラとの嵌合部にガタを設け、給紙ローラの断続的な回転速度変化による衝撃を大きくする。
▲5▼紙葉類の繰り出しに関し、最上位の紙葉類を繰り出す構成ではなく、最下位の紙葉類を繰り出す構成にする。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、発明によれば、回転駆動源の回転出力を給紙ローラに伝達する回転力伝達経路の一部を弾性体で構成したので、万一不送りが起きても、人手を煩わせずに自動的に正常状態に復帰し不送り状態を解消できる自動給紙機構を簡単な構成で実現できる。
【0038】
さらに、発明によれば、駆動シャフトと給紙ローラとの間に弾性体を配置したので、弾性体の配置が容易になり、この弾性体としてのコ字形ワイヤスプリングを駆動シャフト・給紙ローラ間に係止するため、一層簡単に構成できる
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態例の主要部を示す側面図である。
【図2】図1の左方向から見た給紙ローラ周辺図である。
【図3】第1の実施の形態例における駆動シャフトと給紙ローラの回転状態を示す図である。
【図4】第2の実施の形態例の主要部を示す側面図である。
【図5】図4の左方向から見た給紙ローラ周辺図である。
【図6】従来の自動給紙機構の主要部を示す側面図である。
【図7】図6の右方向から見た正面図である。
【図8】従来の自動給紙機構の動作を説明する図である。
【符号の説明】
10(11,12) 紙葉類
20 給紙ローラ
21 カラー部
22 ゴムリング
30 給紙テーブル
40 駆動シャフト
50 摩擦パッド
60 コイルスプリング
70 コ字形ワイヤスプリング

Claims (1)

  1. 積層されている紙葉類の外面に接触し、外面の紙葉類を繰り出す給紙ローラと、該給紙ローラによる紙葉類繰り出し位置に、前記給紙ローラの外周面に向けて付勢された状態で配置され、外面の紙葉類と同時に送り出された紙葉類に接触して、紙葉類が同時に複数枚繰り出されることを摩擦力によって阻止する摩擦パッドとを備えた自動給紙機構であって、
    前記給紙ローラと同軸的に配置され、回転駆動源により回転駆動されると共に、前記給紙ローラを回転自在に支持する駆動シャフトと、
    該駆動シャフトに半径方向に穿設された貫通穴に中間部が嵌入され、両端部がL字状に折り曲げられて先端が前記給紙ローラの端面に穿設した穴に係止され、前記給紙ローラに対して前記駆動シャフトが相対的に回転する時に弾性変形するコ字形ワイヤスプリングとを有することを特徴とする自動給紙機構。
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