JP3933978B2 - 情報端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報端末装置が、情報端末装置により受信可能な情報量の放送情報、例えば地上波ディジタルテレビジョン(以下、「テレビジョン」を「TV」と称する)放送の番組情報や放送情報を受信して、受信した番組情報を情報端末装置間で交換することに関する。特に、離れた場所にいる家族や友人などのグループ間で同じTV番組を簡単に視聴することができるディジタル放送受信機能付情報端末装置の情報交換に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、CS(通信衛星)やBS(放送衛星)を利用したディジタルTV放送が開始され、これらの放送では番組情報もデータ放送として送信されておりTV放送受信機から番組情報の確認や予約が行えるようになった。
【0003】
また、情報端末装置、例えば、携帯電話機を利用した遠隔制御によるTV番組の予約も可能となっている。例えば、特開2001−103406では、図15に示すように、TV放送受信機100より番組情報を携帯電話機200へ転送し、携帯電話機200によって、TV放送受信機100から転送された番組情報より特定の番組情報を予約する予約情報をTV放送受信機100へ転送するTV番組予約システムが提案されている。 また、TV放送受信機100より転送された番組情報を友人などの携帯電話機210へ転送することも提案されている。友人などの携帯電話機210へ転送された番組情報は、TV放送受信機110へ転送されて予約情報として記憶される。
【0004】
しかしながら、上述の場合、携帯電話機はTV放送受信手段を持たないためTV放送受信機より番組情報を転送する必要があるとともに、転送された番組情報を予約する予約情報を携帯電話機からTV放送受信機へ転送する必要がある。また、屋外のモバイル環境で使用する携帯電話機ではTV放送を視聴することはできなかった。
【0005】
一方、従来のCSやBSのディジタルTV受信手段を携帯端末機器として実現することは困難であった。また、小型・軽量を要求される携帯電話機へ従来のCSやBSのディジタルTV放送の放送情報を受信するには、放送情報が携帯電話機の受信可能情報量を超えている為、携帯電話機に従来のCSやBSのディジタルTV受信手段を組み込むことは不可能であった。
【0006】
しかしながら、近年サービスが予定されている地上波ディジタルTV放送では、TV放送および番組情報を受信する手段の小型化が可能であり、TV放送もデータ量を減らすために解像度等を減らして携帯電話機等の機器専用の規格が検討されている。
【0007】
上述のとおり、携帯電話機へ地上波ディジタルTV放送受信機を組み込みことは可能であるが、携帯電話機は小型・軽量・低消費電力化が要求される機器である。このため、番組情報を格納するための記憶手段を充分に確保することが困難であり、一度にすべての番組情報を記憶しておくことができない。
さらに、携帯電話機はモバイル環境で使用される機器であるため消費電力を抑えることが必要であり、頻繁にTV放送から番組情報の受信を繰り返すこともできないという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のTV番組予約システムは以上のように構成されているので、TV放送受信機を用いて携帯電話機から遠隔地でTV番組を録画予約する機能を実現しているのみである。このため、遠隔地で携帯電話機を用いてTV放送を視聴することはできない。
また、1つの番組を予約する場合でも、番組情報を入手する時と希望する番組を予約する時との両方の機会でTV放送受信機と携帯電話機との間で通信が必要となっている。
一方、TV放送受信機を携帯電話機へ組み込んだ構成を実現した場合、番組情報を携帯電話機に格納することが必要となる。しかし、すべての番組情報を格納するための記憶手段を携帯電話機に備えることが困難であり、少ない記憶手段で実現するためには番組情報を受信する機会を増やす必要があるが、この動作は消費電力の増大を招くという問題点がある。
【0009】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、情報端末装置、例えば携帯電話機により受信可能な情報量の放送情報及び番組情報、例えば地上波ディジタルTV放送からの放送情報及び番組情報を受信する機能を情報端末装置に備える。これによって、地上波ディジタルTV放送から番組情報を入手可能であるとともに、屋外のモバイル環境で直接放送情報を受信してTV放送を視聴することを可能にすることと、多量の番組情報から視聴したい番組を簡単かつ確実に選択することとを可能にする、情報端末装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る情報端末装置は、以下の要素を備えることを特徴とする。
(a)1つ以上の番組情報を受信する受信部、
(b)上記受信部により受信された上記1つ以上の番組情報を表示する表示部、
(c)上記表示部により表示された上記1つ以上の番組情報から予約する番組情報を指示する操作部、
(d)上記操作部により予約を指示された番組情報を含む電子メールを作成するとともに、作成した電子メールに対して電子メールの宛先情報を設定する電子メール作成部、
(e)上記電子メール作成部により作成された電子メールを上記宛先情報に宛てて送信する送信部。
【0011】
この発明に係る情報端末装置は、送信者からのメッセージ情報を含む電子メールを受信する受信部と、上記受信部により受信された上記電子メールの上記メッセージ情報に1つ以上の番組情報が含まれているか含まれていないかを解析する電子メール解析部と、上記電子メール解析部により上記1つ以上の番組情報が含まれていると解析された場合に上記1つ以上の番組情報を記憶する番組情報格納部とを備えることを特徴とする。
また、この発明に係る情報端末装置は、上記電子メール解析部により上記1つ以上の番組情報が含まれていると解析された場合に上記1つ以上の番組情報から所定の番組情報の予約を指示できるように表示する表示部と、上記表示部により表示された上記1つ以上の番組情報から予約する番組情報を指示する操作部とを備え、上記番組情報格納部は上記操作部により予約を指示された番組情報を記憶することを特徴とする。
【0012】
また、この発明に係る情報端末装置は、上記電子メールは、上記電子メールの送信元を示す送信元情報を含み、上記情報端末装置は、所定の電子メールの送信者を特定する送信者情報を記憶する送信者情報格納部を備え、上記電子メール解析部は、上記メッセージ情報に上記1つ以上の番組情報が含まれているとともに、上記電子メールの送信元情報が上記送信者情報格納部に記憶されている送信者情報と一致する場合に、上記メッセージ情報に含まれている1つ以上の番組情報を上記番組情報格納部に記憶することを特徴とする。
【0013】
また、この発明に係る情報端末装置は、上記送信者情報格納部は、上記操作部からの予約の指示なしに所定の番組情報を記憶するかしないかのいずれか一方を設定する自動予約設定情報を上記送信者情報に対応させて記憶し、上記電子メール解析部は、上記メッセージ情報に上記1つ以上の番組情報が含まれているとともに、上記電子メールの送信元情報が上記送信者情報格納部に記憶されている送信者情報と一致する場合は、上記送信者情報に対応する上記自動予約設定情報の内容に従い、上記1つ以上の番組情報を上記番組情報格納部に記憶させることと上記1つ以上の番組情報から所定の番組情報の予約を指示できるように上記表示部に表示させることとのいずれか一方を行うことを特徴とする。
【0014】
また、この発明に係る情報端末装置は、上記番組情報格納部は、上記番組情報に対応させて上記電子メールの送信元情報を記憶し、上記電子メール解析部は、上記1つ以上の番組情報を上記番組情報格納部に記憶する場合に、上記電子メールの送信元情報を上記1つ以上の番組情報に対応させて記憶し、上記操作部は、上記番組情報格納部に記憶されている番組情報を送信元情報毎に表示する送信元別番組一覧作成の指示を入力し、上記情報端末装置は、上記操作部により上記送信元別番組一覧作成の指示が入力されると、上記番組情報格納部に記憶されている番組情報と上記番組情報に対応して記憶されている送信元情報を用いて上記送信元別番組一覧を作成する番組情報解析部を備え、上記表示部は、上記番組情報解析部により作成された上記送信元別番組一覧を表示することを特徴とする。
【0015】
また、この発明に係る情報端末装置は、上記送信者情報格納部は、上記送信者情報に対応させて送信者の所属するグループを示すグループ情報を記憶し、上記操作部は、上記番組情報格納部に記憶されている番組情報を送信者の所属するグループ情報毎に表示するグループ別番組一覧作成の指示を入力し、上記番組情報解析部は、上記操作部より上記グループ別番組一覧作成の指示が入力されると、上記番組情報格納部に記憶されている番組情報に対応して記憶されている送信元情報の所属するグループ情報を上記送信者情報格納部より取得し、取得したグループ情報と上記番組情報格納部に記憶されている番組情報とを用いて上記グループ別番組一覧を作成し、上記表示部は、上記番組情報解析部により作成された上記グループ別番組一覧を表示することを特徴とする。
【0016】
また、この発明に係る情報端末装置は、上記番組情報は、少なくとも放送予定日と放送チャンネルと放送時間帯とを示す情報を有し、上記情報端末装置は、上記操作部により予約を指示された番組情報を記憶する番組情報格納部と、上記番組情報格納部に記憶された番組情報から番組情報の有する上記放送予定日と上記放送時間帯とが到来している番組情報を選択して、選択した番組情報の上記放送時間帯に上記放送チャンネルから放送されている放送情報の受信を上記受信部に対して指示する番組情報解析部とを備え、上記受信部は、上記番組情報解析部により放送情報の受信を指示されると、上記番組情報に従い放送情報を受信し、上記表示部は、上記受信部により受信された放送情報を表示することを特徴とする。
【0017】
また、この発明に係る情報端末装置は、上記番組情報は、少なくとも放送予定日と放送チャンネルと放送時間帯とを示す情報を有し、上記情報端末装置は、所定の放送時間帯に所定の放送チャンネルから放送されている放送情報を受信する受信部と、上記番組情報格納部に記憶された番組情報から番組情報の有する上記放送予定日と上記放送時間帯とが到来している番組情報を選択して、選択した番組情報の上記放送時間帯に上記放送チャンネルから放送されている放送情報の受信を上記受信部に対して指示する番組情報解析部とを備え、上記表示部は、上記受信部により受信された放送情報を表示することを特徴とする。
【0018】
また、この発明に係る情報端末装置は、上記表示部は、上記放送情報を表示すると同時に所定のメッセージを表示することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に説明する実施の形態では、情報端末装置の一例として携帯電話機を用いる。また、携帯電話機が受信する番組情報、及び、放送情報は、携帯電話機が受信可能な情報量であるものとする。受信可能な情報量の番組情報、及び、放送情報とは、例えば地上波ディジタルTV放送から出力される番組情報、及び、放送情報とする。また、番組情報は少なくとも放送予定日と放送チャンネルと放送時間帯(放送開始時間と放送終了時間)と番組のタイトルとを示す情報を有しているものとする。また、放送情報は、TV番組の映像と音声とを再生するための元の情報である。
【0022】
実施の形態1.
この実施の形態1では、携帯電話機を用いて番組情報を受信し、受信した番組情報から所定の番組情報を選択して、選択した番組情報を含む電子メールを作成し、作成した電子メールを所定の相手先に送信する送信側の情報端末装置の一例と、番組情報を含む電子メールを携帯電話機で受信し、受信した電子メールから番組情報を取り出して記憶する受信側の情報端末装置の一例とについてそれぞれ説明する。
以下、この発明の実施の形態1を図を用いて説明する。
図1は実施の形態1の送信側と受信側の携帯電話機で番組情報を互いに通信する場合の概略構成図である。
図1において、10はディジタル放送受信機能付携帯電話機であり、携帯電話機10は、ディジタルTV放送として放送情報及び番組情報とを受信するための受信部20、放送情報を再生した映像情報と番組情報と電子メールとを少なくとも表示する表示部11、表示部11に表示された番組情報から視聴を希望する番組を選択するための操作部13、インターネットへ接続するための送信部或いは受信部の一例である無線部30で構成されている。50は前記10と同一の構成を持つ携帯電話機であり、家族や友人などの相手側の携帯電話機を指している。
【0023】
図2は図1のディジタル放送受信機能付携帯電話機10の構成を詳細に示すものである。
図2において、20は地上波ディジタルTV放送を受信するための受信部であり、映像および音声を含むTV放送情報、チャンネル番号、番組のタイトル、番組の放送日、放送開始時間/終了時間(放送時間帯)などの番組情報を取り込むことができる。30は、インターネットへ接続するための無線部であり携帯電話機のほかPHS(personal handyphon system)携帯電話機や他の任意の移動電話機を含むものである。また、11はTV放送情報、番組情報、電子メールなどを表示するための液晶パネル等の表示部。12はTV放送情報の音声を再生するためのスピーカ等の音声再生部。13は予約したい番組の選択や電子メール作成を行うためのキーパッド等の操作部。21は番組情報や予約情報を制御する番組情報解析部。22は番組情報を予約する予約情報を記憶するための再書き込み可能な不揮発性メモリ等の番組情報格納部。31は番組情報を含む電子メールを作成する電子メール作成部。32は番組情報を含む電子メールから番組情報を抽出する電子メール解析部である。40は電子メールを通信するインターネットであり、電子メールを通信できる通信網であれば、インターネットに限らず別の通信網でもかまわない。
【0024】
次に、図1,2を用いて番組情報を通信する動作の概要を説明する。
ユーザは、操作部13より番組情報の入手を指示することにより、TV放送受信部20より番組情報を入手する。TV放送受信部20により受信された番組情報は、番組情報解析部21により例えば放送チャンネル毎、放送日毎、放送開始時間毎とに分類され、表示部11へ表示される。ユーザは、表示部11に表示された番組情報を確認し、視聴を希望する番組を操作部13より指示する。番組情報解析部21は操作部13より指示を受けると、必要な情報を番組情報格納部22へ記憶させる。番組情報格納部22へ記憶された番組情報は、予約情報として管理される。番組情報解析部21は、番組情報格納部22に記憶されている番組情報の放送日と放送時間帯とを確認し、放送時間が到来している番組情報を選択する。選択された番組情報はTV放送受信部20に渡される。その結果、視聴を希望した番組の放送開始時間になると、自動的にTV放送受信部20よりTV放送情報が受信され、受信された放送情報が表示部11および音声再生部12で再生され、ユーザは希望の番組を視聴することができる。
【0025】
次に、この発明の特徴である家族や友人などのグループ間で簡単に同一番組を視聴できるようにする方法を説明する。
ユーザは前述のとおりTV放送受信部20より入手した番組情報を表示部11で確認する。ここで予約を希望する番組情報を操作部13より選択して、電子メール作成の指示を行う。または、一旦予約情報として番組情報格納部22に記憶した番組情報を表示部11に表示して、表示された番組情報の中から所定の番組情報を操作部13を用いて指定してもかまわない。その後、電子メール作成の指示を操作部13から行う。電子メール作成の指示がされると、電子メール作成部31は前記選択されたTV番組の番組情報を電子メールのメッセージ情報に含んで番組情報付電子メールを作成する。作成された前記番組情報付電子メールは、インターネットへ接続可能な無線部30により相手側の携帯電話機50へ送信される。
【0026】
ここで、相手側の携帯電話機50は、送信側の携帯電話機10と同一構成をとるため、同じ図2を用いて受信側の機能を説明する。
携帯電話機50は、無線部30により送信側の携帯電話機10から送信された番組情報付電子メールを受信する。受信した番組情報付電子メールは、電子メール解析部32へ送られる。電子メール解析部32は、番組情報付電子メールを表示部11に表示するが、このとき、番組情報付電子メールに番組情報とともにメッセージが含まれている場合は、メッセージを番組情報とともに表示する。ユーザは、表示部11に表示された番組情報を確認し、操作部13より所定の番組情報の予約を指示する。電子メール解析部32は、操作部13を用いてユーザにより指示された電子メールに埋め込まれた番組情報を予約情報として番組情報格納部22へ記憶する。
このように、一人のユーザがTV放送受信部より受信した番組情報を別のユーザに送信することによって、番組情報を送信された別のユーザが自信でTV放送受信部より番組情報を受信することなく、簡単に番組情報を入手して予約することができる。例えば、趣味のサークルに加入している仲間同士でその趣味に関する番組を視聴しようとした場合に、そのグループ内の1人がTV放送受信部20により番組情報を受信して、グループ内の他のメンバーに対して番組情報付電子メールを送信すれば、グループ全員が同一番組を視聴することが可能となる。また、番組情報解析部21が番組情報格納部22に記憶されている番組情報を確認して、放送開始時間が到来している場合には、放送開始時間が到来している番組情報に基づくTV放送情報をTV放送受信部20が自動的に受信して表示部11および音声再生部12により再生されたTV放送情報を表示する。このため、ユーザは放送開始時間の到来を気にすることなく、予約した番組情報の放送を視聴できる。
また、放送開始時間が到来しているときに、携帯電話機の電源がOFFであったり、呼び出し音の出力を制限するように設定されている場合は、放送情報を受信しても表示を行わないようにしたり、表示を行っても音声は出力しないようにしたり、放送情報の受信を行わないように動作を制限するように制御することも可能である。
また、電子メールのメッセージ情報に含める番組情報は、1つとは限らず2つ以上の番組情報を含むことも可能である。この場合、複数の番組情報が表示部11により表示されるようになるので、ユーザは操作部13より1つ或いは2つ以上の番組情報を選択して、番組情報格納部22に記憶させる。
【0027】
次に発明の実施の形態1の携帯電話機の詳細な動作を説明する。
図3は、この実施の形態1の電子メールの送信側の携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
図3に示すとおり、携帯電話機はユーザから操作部13より番組情報の受信を指示されると、TV放送受信部20は、地上波ディジタル放送から番組情報を入手し(S1,S2,受信工程)、入手した番組情報に基づく番組表を表示部11より表示する(S3,表示工程)。表示部11により表示した番組表に対してユーザから所定の番組情報の予約が操作部13より指示されるとともに、指示された番組情報を送付する要求があると(S4、予約操作工程)、電子メール作成部31により番組情報付電子メールが作成、送信される(S5,S6,電子メール作成工程,送信工程)。これで送信側の処理は終了する(S7)。なお、表示部11に表示する番組情報は地上波ディジタル放送から入手した番組情報ではなく、番組情報格納部22に記憶されている番組情報を表示させるようにしてもかまわない。
図4は、この実施の形態1の電子メールの受信側の携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
図4に示すとおり、電子メールを受信した場合は(S10,受信工程)、電子メール解析部32により受信した電子メールに番組情報が含まれているかいないかを判断する(S11,電子メール解析工程)。例えば、電子メールのメッセージ情報に番組情報を含んでいることを示す識別子をあらかじめ決めておいて、送信側では番組情報を含むメッセージ情報を作成する場合に、前記識別子をメッセージ情報中に挿入し、受信側ではメッセージ情報中に前記識別子が含まれているかいないかを確認するようにする。S11で番組情報が含まれていると判断された場合は、表示部11によりメッセージとともに番組情報の案内を表示する(S12,表示工程)。S11で番組情報が含まれていないと判断された場合は、表示部11によりメッセージを表示して(S18,表示工程)、処理を終了する(S17)。S12の処理の後、ユーザは視聴したい番組情報を指示する(S13の「あり」,操作工程)。視聴したい番組情報がない場合には(S13の「なし」)、処理を終了する(S17)。S13により番組情報が指示されると、番組情報解析部21は指示された番組情報の放送開始時間が到来しているか確認する(S14)。放送開始時間が到来している場合には放送中であるため、直ちにTV放送受信部20によりその番組情報を元に地上波ディジタル放送から放送情報を受信し、受信した放送情報を表示部11および音声再生部12によって再生し、再生した映像を表示する(S15)。放送中でない場合は、その番組情報を予約情報として番組情報解析部21により番組情報格納部22に記憶する(S16)。
【0028】
以上のように、この実施の形態1では、地上波ディジタルTV放送受信部と端末間で電子メールの送信および受信を行う無線部とを備え、番組情報を格納する少なくとも1つの記憶部、TV番組と電子メールを表示する少なくとも1つの表示部、TV番組の音声を再生する少なくとも1つの音声再生部、電子メールの作成等を行う少なくとも1つの入力部とで構成し、前記地上波ディジタルTV放送受信部で番組情報を受信し、前記番組情報を含む電子メールを前記無線部で交換することにより、グループ間で簡単に同一番組を視聴できるようにしたことを特徴とする情報端末装置の一例としてディジタル放送受信機能付携帯電話機を説明した。
【0029】
また、この実施の形態1では、地上波ディジタルTV放送より番組情報を受信する受信部および視聴を予約する番組情報を格納する蓄積(格納)部を備えるとともにTV放送受信部、番組情報を埋め込んだ電子メール作成部および番組情報が埋め込まれた電子メールの解析部、電子メールを送信および受信する無線通信部とを備えたディジタル放送受信機能付携帯電話機において、家族および友人などのグループ間で視聴したい番組を携帯電話機の格納部に登録するようにした、ディジタル放送受信機能付携帯電話機の番組情報の交換方法について説明をおこなった。
【0030】
実施の形態2.
この実施の形態2では、電子メールを送信する送信者の情報を記憶する記憶部を受信側の携帯電話機に備える、情報端末装置の一例を説明する。
以下、この発明の実施の形態2を図を用いて説明する。
図5は、実施の形態2におけるディジタル放送受信機能付携帯電話機10の構成を示すものであり、基本的には、上記実施の形態1の図2と同じであるが、33のユーザ情報格納部(送信者情報格納部)を備えたことが図5と図2との異なる点である。
図5において、ユーザ情報格納部33は、番組情報付電子メールを受信した場合に電子メール解析部32が参照するユーザ情報(送信者情報)を記憶するための再書き込み可能な不揮発性メモリ等の格納部である。このユーザ情報格納部33は、家族や友人などの特定のグループメンバーから送られてきた番組情報に限り自動視聴できるように番組情報を予約させることで、受信側のユーザが電子メールの確認を忘れてしまった場合でも、確実にTV放送情報の視聴を可能にするために備えるものである。例えば、家族や友人などの特定のグループメンバーに所属する送信者の電話番号やメールアドレスやユーザIDやユーザ名等を記憶するものである。
【0031】
次に、実施の形態2の詳細の動作を説明する。実施の形態2では、説明を容易にする為、受信側の携帯電話機が受信する電子メールは、番組情報付電子メールであるものとする。また、ユーザ情報格納部33は、ユーザ情報(送信者情報)に対応させて、その送信者から送られてきた電子メールに含まれている番組情報について視聴の予約有無を確認せずに予約情報として番組情報格納部22に格納する場合と、必ず確認させてから格納する場合との、いずれか一方を指定する自動予約設定情報を記憶させる。図7は、送信者情報としてユーザIDとユーザ名とに対応させて自動予約設定情報を記憶するユーザ情報格納部33に記憶されたユーザ情報52を示す図である。
図6は、実施の形態2の受信側の携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
図6に示すとおり、番組情報付電子メールを無線部30より受信すると(S20)、受信した番組情報付電子メールは電子メール解析部32へ送られる。電子メール解析部32は、例えば番組情報付電子メールの送信元のユーザIDを確認して送信元のユーザを識別する。そして、ユーザ情報格納部33を検索して、送信元のユーザが登録ユーザかどうかを判定する(S21)。ここでは、送信元のユーザIDと一致する送信元情報がユーザ情報格納部33に記憶されている場合を、登録ユーザであると判定し、送信元のユーザIDと一致する送信元情報がユーザ情報格納部33に記憶されていない場合を、登録ユーザでないと判定する。登録ユーザの場合は、送信元情報に対応して記憶されている自動予約設定情報を入手する(S22)。自動予約設定情報が「Yes」であれば(S28)、受信した番組情報付電子メールに含まれている番組情報についてユーザからの視聴希望を確認せずに、番組情報解析部21によって自動的に番組情報の放送日と放送開始時間とを解析して、TV放送が放映中である場合は(S23,「Yes」)、直ちにTV放送受信部によって放送情報を受信してTV放送を表示部11により放送する(S24)。TV放送がまだ開始されていない場合は(S23,「No」)、電子メール解析部32によって番組情報付電子メールに含まれている番組情報を予約情報として番組情報格納部22に対して登録する(S25)。S28で自動予約設定情報が「No」である場合と、S21で登録ユーザでないと判定された場合には、受信した番組情報付電子メールに含まれている番組情報を表示部11により表示して、ユーザにより視聴を希望する番組情報を操作部13を用いて選択させる。任意の番組が選択された場合は、上記S23以降の処理を行う。番組の選択が何も行われなかった場合は、処理を終了する(S26)。
【0032】
上記したユーザ情報格納部33は、送信元情報に対応させて自動予約設定情報を記憶している。そして、この自動予約設定情報の内容によって(「Yes」、「No」)、「Yes」ならばユーザからの視聴希望を確認すること無く自動的に番組情報を番組情報格納部22に記憶させていた。しかし、送信元のユーザが誰であっても視聴希望を確認する場合は、自動予約設定情報はなくてもいいし、或いは「No」と設置しておけば、電子メールに含まれて送られてきた全ての番組情報に対してユーザは視聴希望を指定することができるようになる。
【0033】
以上のように、この実施の形態2では、上記実施の形態1で説明した情報端末装置に加えて、ユーザ情報(所定の電子メールの送信者を特定する送信者情報)を格納する記憶部(送信者情報格納部)を備え、前記無線部より受信した電子メールの送信元ユーザ(送信元情報)と前記記憶部に格納されているユーザ情報(送信者情報)とを判定することで、自動的にTV番組の視聴予約を可能にしたことを特徴とする情報端末装置の一例を説明した。
【0034】
実施の形態3.
この実施の形態3では、番組情報を番組情報格納部に記憶する場合に、送信元情報を番組情報に対応させて記憶する携帯電話機について説明する。
以下、この発明の実施の形態3を図を用いて説明する。
この実施の形態3における携帯電話機の構成は、上記実施の形態2で説明した携帯電話機と同様であり、図5を用いて説明する。また、ユーザ情報格納部33には、送信元情報として図7のようにユーザIDを記憶しているが、この実施の形態3では、ユーザIDに対応してさらにメールアドレスを記憶しているものとする。また、図6のS21の登録ユーザであるか否かの確認は、電子メールの送信元のメールアドレスがユーザ情報格納部33に登録されているかいないかで判断すものとする。
番組情報付電子メールを無線部30で受信した場合、実施の形態2で説明した図6では、S25で番組情報を番組情報格納部22に記憶させていた。この実施の形態3では、電子メール解析部32は、図6のS22で自動予約設定情報を入手する際にメールアドレスに対応するユーザIDもユーザ情報格納部33から取得する。そして、番組情報格納部22に番組情報を記憶する際に、S22で入手したユーザIDを番組情報に対応させて記憶させる。
【0035】
番組情報格納部22に、番組情報に対応させてユーザIDを記憶することによって、ユーザID別の送信元別番組一覧を作成することが可能になる。
ユーザは、操作部13より送信元別番組一覧の作成を指示する。ユーザより送信元別番組一覧の作成を指示されると、番組情報解析部21は、番組情報格納部22に記憶されている番組情報をユーザID毎にまとめて、送信元別番組一覧を作成する。作成した送信元別番組一覧は、表示部11により表示する。
また、番組情報解析部21は、ユーザ情報格納部33に記憶されているユーザIDの登録順を確認して、登録順に送信元別番組一覧が表示されるように編集を行ってもかまわない。
また、番組情報解析部21は、ユーザ情報格納部33に記憶されているユーザIDを表示部11により表示させて、番組一覧を作成する任意のユーザIDを選択させるようにしてもかまわない。
【0036】
以上のように、この実施の形態3では、ユーザ情報(送信元情報)を格納する記憶部を備え、番組情報格納部に番組情報を格納する際、電子メールから送られてきた番組情報については送信元情報、例えばユーザIDもあわせて番組情報とともに格納することにより、送信元別の番組表を簡単に作成可能にしたことを特徴とする情報端末装置の一例を説明した。
【0037】
実施の形態4.
この実施の形態4では、上記実施の形態3のユーザ情報格納部33に送信元ユーザの所属するグループを識別するグループ情報を記憶させて、グループ別の番組一覧を作成する携帯電話機について説明する。
図9は、実施の形態4のユーザ情報格納部33に記憶されているユーザ情報51の一例を示す図である。実施の形態4のユーザ情報格納部33は、図9のように、ユーザID(送信元情報)毎にユーザの所属するグループ情報をグループIDとして記憶している。
図10は、実施の形態4の番組情報格納部22に記憶されている番組予約情報60の一例を示す図である。実施の形態4の番組情報格納部22は、番組情報(番組ID、チャンネル番号、タイトル名、放送時間)とその番組情報を送ってきた送信元情報である予約者(ユーザID)を記憶している。番組IDとは、番組予約情報の識別情報であり、番組情報格納部22から任意の番組予約情報を検索する時のキーとなる情報である。
図11は、番組情報解析部21によって作成されたグループ番組表70の一例を示す図である。グループ番組表70は、グループIDと番組予約情報とを記憶している。番組予約情報は、1つ以上の番組IDからなり、この番組IDをキーにして番組情報格納部22から詳細な番組予約情報を検索する。グループIDはグループ別番組一覧を作成する時のグループを識別するためのものである。どのグループIDにどのユーザが含まれているかは、ユーザ情報51を参照して分かる。
【0038】
以下に、グループ別番組一覧を作成する動作を説明する。
まず始めに、グループ別番組一覧を作成する元となるグループ番組表を作成する。グループ番組表の作成は、操作部13よりグループ番組表の作成指示を行って開始される。グループ番組表の作成指示を行うと、表示部11にユーザ情報格納部33に登録されているユーザ情報51が表示される(ユーザ情報51の内、自動予約設定は表示しなくてもよい)。操作部13を用いて、表示部11に表示されたユーザIDよりグループ番組表に含めるユーザを選択してグループIDを登録する。既にグループIDが登録されている場合は、グループIDの登録は不要である。また、既に登録されたグループIDを変更する場合は、新しいグループIDを登録する。選択されたユーザIDは番組情報解析部21へ送られ、番組情報解析部21は、番組情報格納部22に記憶されている番組情報から、上記選択されたユーザIDと一致するユーザIDを持つ番組情報を入手し、その番組情報の番組IDをグループ番組表70に登録する。さらに、別のユーザをグループ番組表に追加したい場合は、表示部11によりユーザ情報51を表示させる処理から繰り返す。追加するユーザが存在しない場合は、グループ番組表を元にグループ別番組一覧を作成して表示する。
上述のとおり、ユーザは希望するメンバーを選択するのみで簡単にグループ専用の番組表を作成することが可能となる。また、一度グループ番組表を登録しておけば、次回からはグループ番組表を作成すること無く、グループ別番組一覧を表示させることができる。
【0039】
図8は、実施の形態4の動作を示すフローチャートである。
図8に示すとおり、ユーザより操作部13からグループ番組表作成指示を受けると(S30)、表示部11はユーザ情報格納部33に登録されているユーザ情報51をユーザ一覧として表示する(S31)。操作部13を用いて、表示部11に表示されたユーザ一覧からグループ番組表への登録を希望するユーザの指定を行うとともに、グループIDの登録を行う(S32)。番組情報解析部21は、指定されたユーザ名のユーザIDを取得し(S33)、そのユーザIDを基に番組情報格納部22に記憶されている番組情報を確認して、該当するユーザIDについて予約された番組情報の有無を確認する(S34)。番組情報解析部21は該当ユーザIDの番組情報が予約されていれば、グループ番組表70に番組予約情報60の番組IDを追加する(S35)。番組情報解析部21は、グループ番組表70に登録されている番組予約情報を用いて番組情報格納部22に記憶されている番組予約情報60を取得し、現在のグループ別番組一覧を表示部11より表示する(S36)。さらに、番組情報解析部21は、追加するユーザの有無を確認する(S37)。追加するユーザがある場合は、S31のユーザ一覧の表示から動作を繰り返す。追加するユーザがない場合は、グループ番組表を番組情報格納部22へ登録し(S38)、処理を終了する(S39)。
【0040】
上記手順を具体的に説明する。
まず、S31のユーザ一覧表示では、図9のユーザ情報51が表示される。ユーザ情報51からユーザ名「山田太郎」が選択され、グループIDに「G1」と登録する(S32)。既に、グループIDが登録済みであれば、ここでのグループIDの登録は不要である。ユーザ情報51によれば「山田太郎」のユーザIDは「Y1」である(S33)。番組情報解析部21は、番組情報格納部22に記憶されている番組情報からユーザIDが「Y1」である番組情報の番組IDを取得する。図10の番組予約情報60によれば、ユーザIDが「Y1」である番組情報の番組IDは「B1」である(S34)。そこで、図11のグループ番組表70のように「B1」がグループID「G1」に対応する番組予約情報として登録される(S35)。さらに、ユーザ情報51を表示部11により表示して、「山田花子」を選択して、グループIDに「G1」と登録する。「山田花子」のユーザIDは「Y2」であるので、番組情報格納部22の番組予約情報60からユーザIDが「Y2」である番組予約情報の番組IDを取得する。番組予約情報60より番組IDは「B2」と取得される。取得された番組ID「B2」は、グループ番組表70のグループID「G1」に対応する番組予約情報として登録される。
このように、図11のグループ番組表が作成される。
番組情報解析部21は、作成したグループ番組表を用いて、グループ別番組一覧を表示部11より表示する。まず、グループ番組表のグループID毎に登録されている全ての番組予約情報について、番組IDを用いて番組情報格納部22に記憶されている番組情報(番組予約情報60)を取得する。この動作をグループ番組表70に登録されている全てのグループIDについて実行する。
【0041】
このように、この実施の形態4では、送信元情報に対して送信元のユーザをグループ分けするグループIDを定義して、各グループに含まれる個々のユーザを登録することで、グループ別の番組一覧を表示することを可能にした。例えば、家族をグループ1、職場の仲間をグループ2、趣味のサークルの仲間をグループ3とに分けて、送信元情報に対してその送信元ユーザが属するグループIDを登録しておく。グループIDを登録しておくことによって、グループ番組表を作成し、グループ番組表を元にグループ別番組一覧を表示できる。また、グループ番組表を作成して登録しておくことによって、グループ別番組一覧を表示するたびにグループ番組表を作成すること無く、登録済みのグループ番組表を使用してグループ別番組一覧を作成できる。
【0042】
以上のように、この実施の形態4では、ユーザ情報を格納する記憶部を備え、前記ユーザ情報を格納する記憶部へ少なくとも二人のユーザを含むユーザグループを登録可能とし、グループ毎の番組表を簡単に表示可能にしたことを特徴とする情報端末装置の一例を説明した。
【0043】
実施の形態5.
この実施の形態5では、TV放送情報を表示するとともに、電子メールのメッセージ情報を同時に表示する携帯電話機を説明する。
以下、この発明の実施の形態5を図を用いて説明する。
図12は、この実施の形態5におけるディジタル放送受信機能付携帯電話機10の構成を示すものである。
図12において、34は無線部30より受信した番組情報付電子メールのメッセージを記憶するための再書き込み可能な不揮発性メモリ等のメッセージ格納部であり、電子メールにより受信した番組情報に関するメッセージを、TV放送情報の受信時にTV放送情報の再生表示と同時に表示させるために備えるものである。
【0044】
図13は発明の実施の形態5の動作を示すフローチャートである。
図13に示すとおり、番組情報付電子メールを無線部30より受信すると(S50)、電子メール解析部32は受信した番組情報付電子メールを番組情報とメッセージ情報とに分離し(S51)、分離した番組情報とメッセージ情報とに対して同一のメッセージIDを自動採番して付与して(S52)、メッセージ情報とメッセージIDとをメッセージ格納部34へ記憶する(S53)。分離された番組情報はメッセージIDとともに番組情報解析部21へ送られ、放送中かどうかをチェックされ(S54)、放送中の場合は直ちにTV放送受信部20よりTV放送情報を受信し、表示部11および音声再生部12により受信したTV放送情報を再生する。ここで、番組情報解析部21は、同時にメッセージ格納部34から番組情報のメッセージIDと同じメッセージIDのメッセージ情報を入手し、表示部11へ表示する(S59,S60)。放送中でない場合は、番組情報解析部21は番組情報を視聴予約情報として番組情報格納部22へ、メッセージIDとともに記憶し(S55)、TV番組の放送予定日と放送開始時間の到来をチェックし、放送が開始されると、前記放送中の場合と同様の動作をする(S57)。
【0045】
また、実施の形態2に示したユーザ情報格納部を備え、番組情報格納部22へ番組情報とメッセージIDとともにユーザIDも同時に格納することにより、TV番組の放映及びメッセージの表示と同時に、ユーザ情報を表示することも可能となる。
【0046】
この実施の形態5では、地上波ディジタルTV放送を受信する受信部、端末間で電子メールの送信および受信を行う無線部、TV番組の映像と電子メールのメッセージを同時に表示できる少なくとも1つの表示部を備え、番組情報と電子メールのメッセージ情報を格納する少なくとも1つの記憶部、TV番組の音声を再生する少なくとも1つの音声再生部、電子メールの作成等を行う少なくとも1つの入力部とで構成し、前記無線部で受信した電子メールを番組情報とメッセージ情報とに分離し、前記地上波ディジタルTV放送受信部で受信したTV番組と同時に電子メールで受信したメッセージ情報を表示することにより、TV番組を視聴する場合のグループ間でのコミュニケーションを向上させることを特徴とする情報端末装置の一例を説明した。
【0047】
また、この実施の形態5では、ユーザ情報を格納する少なくとも1つの記憶部を備え、前記TV番組情報、電子メールで受信したメッセージ情報と同時にユーザ情報を表示することにより、TV番組を視聴する場合のグループ間でのコミュニケーションを向上させることを特徴とする情報端末装置の一例を説明した。
【0048】
実施の形態6.
上記実施の形態1では、送信側の携帯電話機は、TV放送受信部20により番組情報を受信して、受信した番組情報を電子メールのメッセージ情報に含めて所定の宛先に送信していた。しかし、自身で受信した番組情報を受信側の携帯電話機と同様に番組情報格納部22に格納することも可能である。この時、TV放送受信部20により受信した番組情報は、所定の宛先へ電子メールのメッセージ情報として送信しなくてもかまわない。自身の視聴の予約の為に、番組情報をTV放送受信部20により受信してもかまわない。
【0049】
図14は、実施の形態6のディジタル放送受信機能付携帯電話機10の構成を示すものである。
図14のそれぞれの構成要素は、図2の同一符号の構成要素と同様の動作をするものである。
ユーザは、操作部13より番組情報の入手を指示することにより、TV放送受信部20より番組情報を入手する。TV放送受信部20により受信された番組情報は、番組情報解析部21により例えば放送チャンネル毎、放送日毎、放送開始時間毎とに分類され、表示部11へ表示される。ユーザは、表示部11に表示された番組情報を確認し、視聴を希望する番組を操作部13より指示する。番組情報解析部21は操作部13より指示を受けると、必要な情報を番組情報格納部22へ記憶させる。番組情報解析部21は、番組情報格納部22に記憶されている番組情報の放送日と放送時間帯とを確認し、放送時間が到来している番組情報を選択する。選択された番組情報はTV放送受信部20に渡される。その結果、希望した番組の放送開始時間になると、自動的にTV放送受信部20よりTV放送情報(映像およびデータ)が受信され、受信された放送情報が表示部11および音声再生部12で再生され、ユーザは希望の番組を視聴することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、この発明の情報端末装置では、TV放送から受信した番組情報を簡単に相手先の情報端末装置に伝えることができ、仲間同士で番組情報を交換することによって番組情報をグループ間で補完することできる。このため、仲間同士でそれぞれのユーザが情報端末を使用して番組情報を受信する負荷を軽減することができる効果がある。
また、TV放送から番組情報を受信するたびに掛かる料金を節約できる効果がある。
【0051】
また、番組情報は電子メールのメッセージ情報に含んで受信できるので、電子メールを受信できる情報端末、例えば、電子メール対応の携帯電話機で番組情報を受信できる。このため、インターネットを使用する情報交換機能を利用できるので、ネットワークを新たに構築すること無く番組情報を交換できる効果がある。
【0052】
また、あらかじめ送信元を特定する送信者情報を受信側の情報端末装置に登録を行うと、登録された送信元から受信した番組情報は自動的に視聴の予約を登録することが可能であり、確実にTV放送を視聴できる効果がある。
【0053】
また、自動予約設定情報を上記送信者情報とともに記憶することによって、自動予約設置情報の内容に従い、登録された送信元から受信した番組情報は自動的に視聴の予約を登録することと、登録された送信元から受信した番組情報であっても予約の確認を行ってから登録を行うこととを選択的に行える効果がある。
【0054】
また、番組情報格納部に番組情報と共に送信元情報を登録することによって、送信元別番組一覧を容易に作成できる効果がある。
【0055】
また、送信元情報とともにその送信元の属するグループ情報を登録しておくことによって、グループ別番組一覧を容易に作成できる効果がある。
【0056】
また、番組情報格納部に記憶された番組情報について、放送の開始を自動的に確認するので、予約を行った番組情報について確実に視聴できる効果がある。
【0057】
また、送信側で受信した番組情報とメッセージ情報とを受信側に同時に伝えることが可能となり、TV放送から送信されてくる番組情報にはないグループ間の個人情報(例えば自分自身の映像が放送される場合など)を付加することが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の番組情報交換の概略構成図。
【図2】 実施の形態1のディジタル放送受信機能付携帯電話機の構成図。
【図3】 実施の形態1の番組情報付電子メール送信のフローチャート図。
【図4】 実施の形態1の番組情報付電子メール受信のフローチャート図。
【図5】 実施の形態2のディジタル放送受信機能付携帯電話機の構成図。
【図6】 実施の形態2の番組情報付電子メール受信のフローチャート図。
【図7】 実施の形態2のユーザ情報格納部に記憶された送信者情報の一例を示す図。
【図8】 実施の形態4のグループ番組表作成のフローチャート図。
【図9】 実施の形態4のユーザ情報格納部に記憶された情報の一例を示す図。
【図10】 実施の形態4の番組情報格納部に記憶された情報の一例を示す図。
【図11】 実施の形態4のグループ番組表に記憶された情報の一例を示す図。
【図12】 実施の形態5のディジタル放送受信機能付携帯電話機の構成図。
【図13】 実施の形態5の番組情報付電子メール受信のフローチャート図。
【図14】 実施の形態6のディジタル放送受信機能付携帯電話機の構成図。
【図15】 従来の携帯電話機を利用した遠隔制御によるTV番組の予約の実施例を示す概略構成図。
【符号の説明】
10,50 ディジタル放送受信機能付携帯電話機、20 TV放送受信部、11 表示部、12 音声再生部、13 操作部、21 番組情報解析部、22番組情報格納部、30 無線部、31 電子メール作成部、32 電子メール解析部、33 ユーザ情報格納部、34 メッセージ格納部、40 通信網、51,52 ユーザ情報、60 番組予約情報、70 グループ番組表。
Claims (7)
- 所定の電子メールの送信者を特定する送信者情報を記憶する送信者情報格納部と、
1つ以上の番組情報を記憶する番組情報格納部と、
送信者からのメッセージ情報と送信元を示す送信元情報とを含む電子メールを受信する受信部と、 上記受信部により受信された上記電子メールの上記メッセージ情報に1つ以上の番組情報が含まれているか含まれていないかを解析して、含まれていることが解析できた場合に、上記電子メールの送信元情報が上記送信者情報格納部に記憶されている送信者情報と一致するかしないかを判定して、送信者情報が一致すると判定された場合に、上記メッセージ情報に含まれた1つ以上の番組情報を上記番組情報格納部に格納する電子メール解析部と
を備えることを特徴とする情報端末装置。 - 上記電子メール解析部により上記1つ以上の番組情報が含まれていると解析された場合に上記1つ以上の番組情報から所定の番組情報の予約を指示できるように表示する表示部と、
上記表示部により表示された上記1つ以上の番組情報から予約する番組情報を指示する操作部とを備え、
上記番組情報格納部は上記操作部により予約を指示された番組情報を記憶する
ことを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。 - 上記送信者情報格納部は、上記操作部からの予約の指示なしに所定の番組情報を記憶するかしないかのいずれか一方を設定する自動予約設定情報を上記送信者情報に対応させて記憶し、
上記電子メール解析部は、上記メッセージ情報に上記1つ以上の番組情報が含まれているとともに、上記電子メールの送信元情報が上記送信者情報格納部に記憶されている送信者情報と一致する場合は、上記送信者情報に対応する上記自動予約設定情報の内容に従い、上記1つ以上の番組情報を上記番組情報格納部に記憶させることと上記1つ以上の番組情報から所定の番組情報の予約を指示できるように上記表示部に表示させることとのいずれか一方を行う
ことを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。 - 上記番組情報格納部は、上記番組情報に対応させて上記電子メールの送信元情報を記憶し、
上記電子メール解析部は、上記1つ以上の番組情報を上記番組情報格納部に記憶する場合に、上記電子メールの送信元情報を上記1つ以上の番組情報に対応させて記憶し、
上記操作部は、上記番組情報格納部に記憶されている番組情報を送信元情報毎に表示する送信元別番組一覧作成の指示を入力し、
上記情報端末装置は、上記操作部により上記送信元別番組一覧作成の指示が入力されると、上記番組情報格納部に記憶されている番組情報と上記番組情報に対応して記憶されている送信元情報を用いて上記送信元別番組一覧を作成する番組情報解析部を備え、
上記表示部は、上記番組情報解析部により作成された上記送信元別番組一覧を表示する
ことを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。 - 上記送信者情報格納部は、上記送信者情報に対応させて送信者の所属するグループを示すグループ情報を記憶し、
上記操作部は、上記番組情報格納部に記憶されている番組情報を送信者の所属するグループ情報毎に表示するグループ別番組一覧作成の指示を入力し、
上記番組情報解析部は、上記操作部より上記グループ別番組一覧作成の指示が入力されると、上記番組情報格納部に記憶されている番組情報に対応して記憶されている送信元情報の所属するグループ情報を上記送信者情報格納部より取得し、取得したグループ情報と上記番組情報格納部に記憶されている番組情報とを用いて上記グループ別番組一覧を作成し、
上記表示部は、上記番組情報解析部により作成された上記グループ別番組一覧を表示する
ことを特徴とする請求項4記載の情報端末装置。 - 上記番組情報は、少なくとも放送予定日と放送チャンネルと放送時間帯とを示す情報を有し、
上記情報端末装置は、
所定の放送時間帯に所定の放送チャンネルから放送されている放送情報を受信する受信部と、
上記番組情報格納部に記憶された番組情報から番組情報の有する上記放送予定日と上記放送時間帯とが到来している番組情報を選択して、選択した番組情報の上記放送時間帯に上記放送チャンネルから放送されている放送情報の受信を上記受信部に対して指示する番組情報解析部と
を備え、
上記表示部は、上記受信部により受信された放送情報を表示する
ことを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。 - 上記表示部は、上記放送情報を表示すると同時に所定のメッセージを表示することを特徴とする請求項6記載の情報端末装置。
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