JP3933787B2 - 水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物、水道配水管および配水管継手 - Google Patents

水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物、水道配水管および配水管継手 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道配水管および配水管継手用のポリエチレン樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、青色で、塩素含有水に直接接触しても成形品の表面に水泡を発生せず、かつ水道配水管および配水管継手に要求される耐候性を具備するような管および管継手を提供し得るポリエチレン樹脂組成物、ならびにそれを用いて成形された水道配水管および配水管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンパイプは、可撓性の大きい材料特性と融着による接合で管と継手を一体化することが可能なため軟弱な地盤や地震時の地盤変位によく追従できること、軽量のため取り扱いが容易であること、また可撓性があるため生曲げ配管が可能で施工効率が高いこと、あるいは酸およびアルカリに強く耐食性に優れていること等の特長を有している。
【0003】
水道用のポリエチレンパイプとしては従来外径60.0mmφまでの比較的小口径のものがJIS K6762に規格化され給水管用途(私有地内で敷設)にのみ使用されてきたが、西欧諸国において大口径のパイプが配水管用途(私有地までの敷設)に10年来使用されてきた実績から近年我が国においても大口径の水道配水管および配水管継手の使用が始まりつつあり、1997年には水道協会規格(JWWA)K144、145、および配水用ポリエチレン管協会規格(PWA)001、002が制定された。
【0004】
従来の給水管用途においては管の色は黒とされていたが、給水管より上流側で用いられる水道配水管および配水管継手の色は上記規格では濃青色とすることが規定されている。ポリエチレンを青色に着色成形するためには、群青、コバルトブルー等の無機顔料およびフタロシアニンブルー等の有機顔料が用いられるが青色の成形品は塩素含有水に直接接触するような用途に使用されると成形品表面に水泡を生じ、その結果として剥離することがある。すなわち、配水管および配水管継手において、管および管継手の一部が剥離して上水中に混入するという問題が生じる可能性があり、顔料の種類においては耐塩素含有水性に優れるものを選択することが極めて重要である。
【0005】
一方、水道配水管および配水管継手は、その施工に先立って屋外で保管される可能性のあることから、耐候性についても厳しい基準が求められている。濃青色の水道配水管および配水管継手に耐候性を付与するためには光安定剤あるいは紫外線吸収剤の添加が不可欠である。
【0006】
ところが、青色顔料を含有したポリエチレンに光安定剤および/あるいは紫外線吸収剤を添加すると青色顔料が本来有する耐塩素含有水性能が損なわれる、すなわち光安定剤および/あるいは紫外線吸収剤を添加しない場合の水泡の発生までの時間が短縮されて水泡の発生が早まってしまう問題が生じる。
青色に着色した配水管の退色を防止するために特定のフタロシアニン化合物にフェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤あるいはベンゾトリアゾール系紫外線防止剤を配合する試みが提案されているが(特開平7-76639 号公報)、水泡発生の防止効果が劣り満足のいくものではない。
これらのことから、青色顔料を含有し、その顔料の本来有する耐塩素含有水性を損なうことなく、水道配水管および配水管継手に要求される耐候性を達成できるポリエチレン樹脂組成物が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の欠点を改良し、耐候性および耐塩素含有水性に優れた青色の水道配水管および配水管継手用ポリエチレン樹脂組成物、およびそのポリエチレン樹脂組成物からなる水道配水管と配水管継手を提供することにある。
【0008】
すなわち、本発明は以下に示す水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物、水道配水管および配水管継手に関する。
1) 少なくとも1種類の青色顔料を含有し、かつ下記式(I)で示されるピペリジン誘導体の少なくとも一種を含有することを特徴とする水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物:
【化4】
Figure 0003933787
(式中、nは1または2の整数であり、
1、R2、R3およびR4は互いに無関係に炭素原子数1〜4のアルキル基を表わすか、あるいはR1とR2またはR3とR4は一緒になってテトラメチレン基またはペンタメチレン基を表わし、
5は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を表わし、
6は水素原子、炭素原子数1〜22のアルキル基、炭素原子数3〜22のアルケニル基、または炭素原子数1〜4のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、炭素原子数1〜4のアルコキシル基、メチレンジオキシル基および/またはジ−炭素原子数1〜4のアルキル−アミノ基により置換されていてもよい炭素原子数7〜12のフェニルアルキル基、炭素原子数1〜22のアルカノイル基、炭素原子数2〜3のシアノアルキル基、炭素原子数1〜22のヒドロキシアルキル基または炭素原子数2〜22のアミノアルキル基を表わし、
Yは、nが1のときは、水素原子、炭素原子数1〜22のアルキル基、炭素原子数3〜12のシクロアルキル基、炭素原子数3〜12のビシクロアルキル基、またはシアノ基、水酸基もしくは炭素原子数1〜4のアルコキシカルボニル基により置換された炭素原子数2〜22のアルキル基、またはエーテル酸素原子、窒素原子もしくは硫黄原子により中断された炭素原子数4〜22のアルキル基、または炭素原子数1〜4のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、炭素原子数1〜4のアルコキシル基、メチレンジオキシル基、エチレンジオキシル基もしくはジ−炭素原子数1〜4のアルキル−アミノ基により置換されていてもよい炭素原子数7〜22のフェニル−もしくは−ジフェニルアルキル基、または炭素原子数1〜4のアルキル基もしくは炭素原子数1〜4のアルコキシカルボニル基により置換されていてもよいフェニル基、下記式(II)
【化5】
Figure 0003933787
(式中の記号は前記と同じ意味を有する。)で示される残基または複素環族基を含有する炭素原子数1〜22のアルキル基を表わし、または
Yは、nが2のときは、炭素原子数2〜22のアルキレン基、炭素原子数5〜22のシクロアルキレン基、炭素原子数8〜14のフェニルアルキレン基、フェニレン基、またはエーテル酸素原子、窒素原子、硫黄原子もしくは5〜6員の複素環系により中断された炭素原子数4〜30のアルキレン基を表わす。)。
【0009】
2) 前記ピペリジン誘導体が式(I)中のR1、R2、R3およびR4がメチル基を表わすピペリジン誘導体である前記1に記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
【0010】
3) 前記ピペリジン誘導体が式(I)中のR5が水素原子を表わすピペリジン 誘導体である前記1に記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
【0011】
4) 前記ピペリジン誘導体が上記式(I)中のR1、R2、R3およびR4がメチル基を表わし、R5が水素原子を表わし、nが2であり、かつYがヘキサメチレ ン基を表わすピペリジン誘導体である前記1に記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
【0012】
5) 青色顔料がコバルトブルー顔料である前記1乃至4のいずれかに記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
【0013】
6) 青色顔料が群青顔料である前記1乃至4のいずれかに記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
【0014】
7) 青色顔料がフタロシアニンブルー顔料である前記1乃至4のいずれかに記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
【0015】
8) 青色顔料が下記式(III)
【化6】
Figure 0003933787
(式中、Mは水素原子、Cu、Zn、NiまたはFeを表わし、X1〜X4は塩素原子を表わし、a〜dは0または1〜4の整数であり、a+b+c+dは2〜10である。)で示される塩素化フタロシアニンブルー顔料である前記1乃至4のいずれかに記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
【0016】
9) 前記1乃至8のいずれかに記載のポリエチレン樹脂組成物を用いて押出成形された水道配水管。
【0017】
10) 前記1乃至8のいずれかに記載のポリエチレン樹脂組成物を用いて射出成形された水道配水管継手。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明において用いられるポリエチレンは、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と種々のものが挙げられるが、水道配水管および配水管継手用には高密度ポリエチレン(HDPE)が好ましい。
【0019】
前記の高密度ポリエチレンは種々の方法、例えば、フィリップス(Phillips)、チグラー(Ziegler) 、メタロセンまたはシングルサイト触媒(SSC)と称される、周期律表の第IVb、Vb、VIbまたはVIII属の金属の1個以上を含む触媒を使用する触媒重合により製造することができる。これらの金属は、通常π−配位またはσ−配位のどちらか一方が可能な、例えば酸化物、ハロゲン化物、アルコラート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニルおよび/またはアリールのような配位子を1つ以上持つ。これら金属錯体は遊離型で用いるか、あるいは活性化塩化マグネシウム、塩化チタン(III)、酸化アルミニウムまたは 酸化珪素などのような支持体に固定化して用いてもよい。これらの触媒は重合媒体中に可溶または不溶であってよい。前記の触媒は、例えば金属アルキル、金属水素化物、金属アルキルハライド、金属アルキル酸化物または金属アルキルオキサン(ここで、金属は周期律表の第Ia、IIaおよび/またはIIIa属の元素で ある。)のような別の活性剤を併用することもできる。これらの活性剤は、その官能基を他のエステル、エーテル、アミンもしくはシリルエーテル基等に置換してその活性を改良することができる。
【0020】
重合反応系は、均一系、縣濁系、気相系のいずれか1つ以上を選ぶことができる。重合反応は1個の反応器を用いるか、あるいは直列および/または並列に繋げた複数個の反応器を用いて行なわれる。
【0021】
本発明で使用する青色顔料としては、コバルトブルー、群青などの無機系顔料、フタロシアニン系顔料をはじめとする有機系顔料が挙げられ、これらを単独あるいは複数組合せて用いることができる。また、従来のプラスチックの着色に一般的に使用されている顔料、例えば酸価亜鉛,酸化チタン等の無機顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料等の有機顔料を用いることにより所望の色相に調整することができる。
【0022】
本発明の中で好ましく用いられるコバルトブルー顔料は、酸化コバルトと酸化アルミニウムの複合酸化物系顔料であり、CAS登録番号(Chemical Abstracts Service Registry Number)1345-16-0(Pigment Blue 28)、1333-88-6、37348-50-8、68187-11-1等、また群青顔料はCAS登録番号 67053-79-6(Pigment Blue 29)、39362-18-0、1302-83-6等が挙げられる。
【0023】
本発明の中で好ましく用いられるフタロシアニンブルー顔料は一般的に青色に着色するために使用されており、その代表的なものとして銅フタロシアニン化合物を主成分とするものが挙げられる。
また、本発明で好ましく用いられる塩素化フタロシアニンブルー顔料は式(III)で示され、式中のX1〜X4は塩素原子を表わし、a〜dは0または1〜4の 整数であり、a+b+c+dは2〜10である塩素化フタロシアニンブルー顔料である。フタロシアニンブルー顔料はCAS登録番号 147-14-8(Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4または15:6)、574-93-6(Pigment Blue 16)、3317-67-7(Pigment Blue 75)、12239-87-1、14055-02-8等、塩素化フタロシアニ ンブルー顔料はCAS登録番号 27614-71-7等が挙げられる。
【0024】
本発明において使用するピペリジン誘導体は公知の化合物であり、具体的には特開平1-160959号公報に記載された高分子の光安定剤として用いられる化合物である。これらの中でも好ましく用いられる具体的な化合物としては、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N,N′−ビス−ホルミル−ヘキサメチレンジアミンが挙げられる。これらの配合量は樹脂成分に対して好ましくは0.005〜1重量%、特に好ましくは0.01〜0.5重量%である。
【0025】
本発明の水道配水管および配水管継手用ポリエチレン樹脂組成物は、そのまま成形に供されるペレット状のもの(着色ペレット)であっても良いし、あるいは顔料を高濃度に含有するいわゆるマスターバッチと称されるペレット状の着色剤であってもよい。ピペリジン誘導体についても全く同様にマスターバッチとして添加してもよい。そして、顔料やピペリジン誘導体を高濃度に含有する場合には、係るマスターバッチをポリエチレン樹脂で希釈して成形に供し、水道配水管および配水管継手を得れば良い。
【0026】
本発明における水道配水管は現在では前記した規格で規定され、耐候性、耐塩素水性が要求されるものであり、前述のそのまま成形に供される本発明の着色樹脂組成物ペレットを用いて、あるいは着色剤、ピペリジン誘導体を高濃度に含むマスターバッチとポリエチレン樹脂を用いて一般的な押出成形により成形される。
【0027】
本発明における配水管継手は、前記配水管をつなぎ合わせる際に用いられるもので配水管と同様な耐候性、耐塩素水性が要求されるものであり、そのまま成形に供される本発明の着色樹脂組成物ペレットを用いて、あるいは着色剤、ピペリジン誘導体を高濃度に含むマスターバッチとポリエチレン樹脂を用いて射出成形によって成形される。
【0028】
本発明においては、本発明の効果を損なわない範囲において他の熱可塑性樹脂をはじめ、従来のプラスチックに使用される金属セッケン、中・低分子量ポリエチレン等の分散剤、酸化防止剤等を適宜配合することができる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明を実施例および比較例に基づいてさらに詳細に説明をする。
なお、実施例および比較例において使用したピペリジン誘導体および紫外線吸収剤は以下の通りである。
【0030】
ピペリジン誘導体
(1) Uvinul 4050H(商品名;BASF AG製):N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N,N′−ビス−ホルミル−ヘキサメチレンジアミン;
【0031】
(2) サノールLS−770(商品名;三共株式会社製):ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート;
【0032】
(3) サノールLS−765(商品名;三共株式会社製):ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート;
【0033】
(4) Tinuvin 123(商品名;Ciba Specialty Chemicals製):ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−オクチルオキシ−4−ピペリジニル)セバケート;
【0034】
(5) Tinuvin 662(商品名;Ciba Specialty Chemicals製):ポリ−(N−βーヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジルスクシネート);
【0035】
(6) Chimassorb 944(商品名;Ciba Specialty Chemicals製):ポリ−{[6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−イミノ−]−1,3−5−トリアジン−2,4−ジイル][2−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−アミノ]−ヘキサメチレン−[4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−イミノ]};
【0036】
(7) Chimassorb 119(商品名;Ciba Specialty Chemicals製):N,N''' −[1,2−エタン−ジイル−ビス[[[4,6−ビス−[ブチル(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)アミノ−]−1,3,5−トリアジン−2−イル]イミノ]−3,1−プロパンジイル]]ビス−N′,N″−ジブチル−N′,N″−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリアミン;
【0037】
(8) Tinuvin 783(商品名;Ciba Specialty Chemicals製):ポリ−(N−βーヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジルスクシネート)とポリ−{[6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−イミノ−]−1,3−5−トリアジン−2,4−ジイル][2−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−アミノ]−ヘキサメチレン−[4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−イミノ]}の混合物;
【0038】
(9) Uvinul 5050H(商品名;BASF AG製):
【化7】
Figure 0003933787
【0039】
(10)アデカスタブ LA−57(商品名;旭電化工業株式会社製):テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート;
【0040】
(11)アデカスタブ LA−52(商品名;旭電化工業株式会社製):テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート。
【0041】
紫外線吸収剤
(1) Tinuvin 326(商品名;Ciba Specialty Chemicals製):2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−5′−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール;
(2) Tinuvin 328(商品名;Ciba Specialty Chemicals製):2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール。
【0042】
実施例1:
ポリエチレン樹脂(密度0.948g/cm3、MFR0.13g/10min(190℃、2.16kgf))に、酸化防止剤としてテトラキスメチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)メタン0.1重量%、トリス( 2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト0.1重量%、触媒残渣の中和 剤としてステアリン酸カルシウム0.1重量%、青色顔料として特開平7-76639号公報の実施例中の製造例2にしたがって調製された塩素化フタロシアニンブルー顔料0.06重量%、その他の顔料として酸化チタン(Pigment White 6)0.06重量% 、低分子量ポリエチレン0.12重量%およびN,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N,N′−ビス−ホルミル−ヘキサメチレンジアミン(Uvinul 4050H)0.05重量%を配合し、この混合物を175/145℃のロールミルで混練した。その後、170℃でプレス成形を行ない、2mm厚のプレートを成形し、JIS K6762に準じて次の条件で耐塩素含有水性試験を行ない、水泡の発生までの時間を確認した。
・試験条件
塩素濃度:2,000±100ppm
温度 :60℃
また、上記のプレートからJIS K6774に準じて耐候性試験を行なった。暴露前後の伸びの残率によって評価した。ただし、暴露時間は600時間に加えて1,000時間についても行なった。
結果を表1に示す。耐塩素含有水性、耐候性とも良好であった。
【0043】
比較例1:
N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N,N′−ビス−ホルミル−ヘキサメチレンジアミン(Uvinul 4050H)を配合しなかった以外は実施例1と同様にしてプレートを得、水泡発生時間の確認と耐候性試験を行なった。
結果を表1に示す。耐候性が不良であった。
【0044】
比較例2〜14:
N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N,N′−ビス−ホルミル−ヘキサメチレンジアミン(Uvinul 4050H)の代わりに表1に示すピペリジン誘導体を配合した以外は実施例1と同様にしてプレートを得、水泡発生時間の確認と耐候性試験を行なった。
結果を表1に示す。耐塩素含有水性が不良であった。
【0045】
【表1】
Figure 0003933787
【0046】
実施例2:
青色顔料として塩素化フタロシアニンブルー顔料の代わりに市販品のコバルトブルー(Pigment Blue 28)を0.13重量%配合した以外は実施例1と同様にして プレートを得、水泡発生時間の確認と耐候性試験を行なった。
結果を表2に示す。耐塩素含有水性、耐候性とも良好であった。
【0047】
比較例15:
N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N,N′−ビス−ホルミル−ヘキサメチレンジアミン(Uvinul 4050H)を配合しなかった以外は実施例2と同様にしてプレートを得、水泡発生時間の確認と耐候性試験を行なった。
結果を表2に示す。耐候性が不良であった。
【0048】
比較例16〜28:
N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−N,N′−ビス−ホルミル−ヘキサメチレンジアミン(Uvinul 4050H)の代わりに表2に示すピペリジン誘導体を配合した以外は実施例2と同様にしてプレートを得、水泡発生時間の確認と耐候性試験を行なった。
結果を表2に示す。耐候性が実施例2に比べて不良であった。
【0049】
【表2】
Figure 0003933787
【0050】
【発明の効果】
本発明は濃青色の水道配水管および配水管継手製造用の耐候性、耐塩素含有水性ポリエチレン樹脂組成物を提供したものであり、本発明のポリエチレン樹脂組成物から押出成形により得られる水道配水管および射出成形により得られる水道配水管継手は耐候性および耐塩素含有水性に優れている。

Claims (10)

  1. 少なくとも1種類の青色顔料を含有し、かつ下記式(I)で示されるピペリジン誘導体の少なくとも一種を含有することを特徴とする水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物:
    Figure 0003933787
    (式中、nは1または2の整数であり、
    1、R2、R3およびR4は互いに無関係に炭素原子数1〜4のアルキル基を表わすか、あるいはR1とR2またはR3とR4は一緒になってテトラメチレン基またはペンタメチレン基を表わし、
    5は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を表わし、
    6は水素原子、炭素原子数1〜22のアルキル基、炭素原子数3〜22のアルケニル基、または炭素原子数1〜4のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、炭素原子数1〜4のアルコキシル基、メチレンジオキシル基および/またはジ−炭素原子数1〜4のアルキル−アミノ基により置換されていてもよい炭素原子数7〜12のフェニルアルキル基、炭素原子数1〜22のアルカノイル基、炭素原子数2〜3のシアノアルキル基、炭素原子数1〜22のヒドロキシアルキル基または炭素原子数2〜22のアミノアルキル基を表わし、
    Yは、nが1のときは、水素原子、炭素原子数1〜22のアルキル基、炭素原子数3〜12のシクロアルキル基、炭素原子数3〜12のビシクロアルキル基、またはシアノ基、水酸基もしくは炭素原子数1〜4のアルコキシカルボニル基により置換された炭素原子数2〜22のアルキル基、またはエーテル酸素原子、窒素原子もしくは硫黄原子により中断された炭素原子数4〜22のアルキル基、または炭素原子数1〜4のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、炭素原子数1〜4のアルコキシル基、メチレンジオキシル基、エチレンジオキシル基もしくはジ−炭素原子数1〜4のアルキル−アミノ基により置換されていてもよい炭素原子数7〜22のフェニル−もしくは−ジフェニルアルキル基、または炭素原子数1〜4のアルキル基もしくは炭素原子数1〜4のアルコキシカルボニル基により置換されていてもよいフェニル基、下記式(II)
    Figure 0003933787
    (式中の記号は前記と同じ意味を有する。)で示される残基または複素環族基を含有する炭素原子数1〜22のアルキル基を表わし、または
    Yは、nが2のときは、炭素原子数2〜22のアルキレン基、炭素原子数5〜22のシクロアルキレン基、炭素原子数8〜14のフェニルアルキレン基、フェニレン基、またはエーテル酸素原子、窒素原子、硫黄原子もしくは5〜6員の複素環系により中断された炭素原子数4〜30のアルキレン基を表わす。)。
  2. 前記ピペリジン誘導体が式(I)中のR1、R2、R3および R4がメチル基を表わすピペリジン誘導体である請求項1に記載の水道配水管用 ポリエチレン樹脂組成物。
  3. 前記ピペリジン誘導体が式(I)中のR5が水素原子を表わ すピペリジン誘導体である請求項1に記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成
  4. 前記ピペリジン誘導体が上記式(I)中のR1、R2、R3お よびR4がメチル基を表わし、R5が水素原子を表わし、nが2であり、かつYがヘキサメチレン基を表わすピペリジン誘導体である請求項1に記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
  5. 青色顔料がコバルトブルー顔料である請求項1乃至4のいずれかに記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
  6. 青色顔料が群青顔料である請求項1乃至4のいずれかに記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
  7. 青色顔料がフタロシアニンブルー顔料である請求項1乃至4のいずれかに記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
  8. 青色顔料が下記式(III)
    Figure 0003933787
    (式中、Mは水素原子、Cu、Zn、NiまたはFeを表わし、X1〜X4は塩素原子を表わし、a〜dは0または1〜4の整数であり、a+b+c+dは2〜10である。)で示される塩素化フタロシアニンブルー顔料である請求項1乃至4のいずれかに記載の水道配水管用ポリエチレン樹脂組成物。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のポリエチレン樹脂組成物を用いて押出成形された水道配水管。
  10. 請求項1乃至8のいずれかに記載のポリエチレン樹脂組成物を用いて射出成形された水道配水管継手。
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