JP3933319B2 - ガラスパネル固定構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラスパネルとそのガラスパネルに対して厚み方向から当て付けられる板材とが、前記ガラスパネルに形成したガラスパネル貫通孔と前記板材に形成した板材貫通孔とに亘って挿通される雄ねじ部材と、その雄ねじ部材に螺着される雌ねじ部材とを備えたねじ部材にて締め付け固定され、前記ガラスパネルと前記ねじ部材との間にブッシュが装着されているガラスパネル固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記ガラスパネル固定構造は、ガラスパネルとねじ部材との間にブッシュが装着されているので、ガラスパネルとねじ部材とが直に接当することによるガラスパネルの破損を防止できるが、従来、例えば図11に示すように、ガラスパネル1の左右両側に例えば樹脂製の弾性シート3を挟んで板材2を当て付け、ガラスパネル貫通孔1aと各板材貫通孔2aとに亘ってねじ部材としての全ねじボルト5を挿通するとともに、ガラスパネル1と全ねじボルト5との間に、ガラスパネル貫通孔1aの長さと同じ又はそれよりも短い長さのブッシュ7を径方向に融通を持たせて装着し、その全ねじボルト5の板材2からの突出部に雌ねじ部材としての袋ナット6を螺着して、二枚の板材2間にガラスパネル1を締め付け固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によれば、ブッシュ7とガラスパネル1との間やブッシュ7とねじ部材との間に隙間が形成されるために、ガラスパネル1と板材2とがブッシュ径方向に相対変位してがたつき易い欠点があり、特に、ガラスパネル1と板材2とが複数箇所に挿通したねじ部材4で締め付け固定されている場合に、ガラスパネル1と板材2とが相対変位すると、ガラスパネル1が一部のねじ部材に対してのみブッシュ7を介して集中的に押圧されることがあるので、ガラスパネル1を破損し易い欠点がある。
【0004】
この欠点を解決するために、例えば、ブッシュ7をガラスパネル1とねじ部材との間に隙間無く装着することが考えられるが、この場合は、ガラスパネル貫通孔1aの加工に高い精度を要するとともに、ブッシュ7の装着にも手間がかかるので、ガラスパネル1の固定作業が煩雑化する欠点がある。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ガラスパネルの固定作業を煩雑化することなく、ガラスパネルと板材との相対変位を防止できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の特徴構成は、ガラスパネルとそのガラスパネルに対して厚み方向から当て付けられる板材とが、前記ガラスパネルに形成したガラスパネル貫通孔と前記板材に形成した板材貫通孔とに亘って挿通される雄ねじ部材と、その雄ねじ部材に螺着される雌ねじ部材とを備えたねじ部材にて締め付け固定され、前記ガラスパネルと前記ねじ部材との間にブッシュが装着されているガラスパネル固定構造であって、前記ガラスパネル貫通孔が、ガラスパネルと雄ねじ部材との間にブッシュの厚みよりも広い間隔で環状の空隙が形成されて、前記ブッシュの径方向への変形を許容するように形成され、前記ねじ部材にて前記ガラスパネルと前記板材とを締め付け固定するに伴って、前記ブッシュをねじ軸芯方向に押圧して、前記雄ねじ部材に圧接される縮径変形部位と、前記ガラスパネル貫通孔の内周面に圧接される拡径変形部位とがブッシュ長手方向で位置をずらして形成されるように、径方向に変形させる押圧部が設けられている点にある。
【0007】
つまり、ねじ部材にてガラスパネルと板材とを締め付け固定するに伴って、押圧部がブッシュをネジ軸芯方向に押圧し、雄ねじ部材に圧接される縮径変形部位と、ガラスパネル貫通孔の内周面に圧接される拡径変形部位とがブッシュ長手方向で位置をずらして形成されるように、ブッシュ径方向に変形して、ガラスパネル側とねじ部材側との双方に対して圧接する。
【0008】
従って、ガラスパネル貫通孔の加工に高い精度を要さず、ブッシュの装着にも手間がかからないので、ガラスパネルの固定作業を煩雑化することなく、ガラスパネルと板材との相対変位を防止できる。
【0009】
請求項2記載の発明の特徴構成は、前記ブッシュが、その外径が前記板材貫通孔の径よりも大径で、かつ、前記ガラスパネル貫通孔よりも長い長さに形成され、前記押圧部が、前記板材貫通孔を前記ガラスパネル貫通孔よりも小径に形成して、前記板材貫通孔の周縁部にて前記ブッシュを押圧するように構成されている点にある。
【0010】
つまり、ガラスパネル挿入孔に装着したブッシュは、ねじ部材で締め付ける前は、その端部がガラスパネル貫通孔から突出しており、しかも、その外径が板材貫通孔の径よりも大径に形成されているので、ねじ部材にてガラスパネルと板材とを締め付けるに伴って、板材貫通孔の周縁部はブッシュのガラスパネル貫通孔から突出している部分をネジ軸芯方向に押圧し、ブッシュは径方向に変形する。
【0011】
従って、特別な押圧部材を設けることなく、板材貫通孔の径をブッシュの外径よりも小径に形成するだけで、ガラスパネルに当て付けられる板材を利用してブッシュを径方向に変形させることができ、構造の簡略化を図ることができる。
【0012】
請求項3記載の発明の特徴構成は、前記板材が、前記ガラスパネルの両側に当て付けられている点にある。
【0013】
従って、締め付け力を分散させながら、強い締め付け力で締め付け固定することができる。
【0014】
請求項4記載の発明の特徴構成は、前記ねじ部材が、前記ガラスパネル貫通孔と前記板材貫通孔とに亘って挿通される全ねじの雄ねじ部材とその雄ねじ部材に螺着される雌ねじ部材とを設けて構成され、前記ブッシュの内周側に、前記雄ねじ部材の雄ねじ部に対して係止する係止部が設けられている点にある。
【0015】
従って、雄ねじ部材とブッシュとを雄ねじ部に対する係止部の係止で位置決めして装着することができ、固定作業を簡略化できるとともに、雄ねじ部材の両端に雌ねじ部材を螺着して締め付け固定する場合は、各雌ねじ部材の締め代を所望の締め代に設定し易い。
【0016】
請求項5記載の発明の特徴構成は、前記ブッシュの外周側に、前記ガラスパネル貫通孔の周縁部に対して係止する係止部が設けられている点にある。
【0017】
従って、ブッシュのガラス貫通孔に対する装着位置を、ガラスパネル貫通孔の周縁部に対する係止部の係止で位置決めすることができ、固定作業を簡略化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0019】
[第1実施形態]
図1は、例えば、建物の内部から外部を広く見通せるようにその外壁の一部として設けられる大型の強化ガラス板製のガラス壁Aを強化ガラス板製のフレームBで補強してあるガラス壁の補強構造を示す。
【0020】
前記フレームBは、ガラスパネルとしての厚さが12〜25mm程度の帯板状の強化ガラス板(以下、単にガラス板という)1どうしを、本発明によるガラスパネル固定構造によって上下に連結して構成されている。
【0021】
すなわち、本発明によるガラスパネル固定構造は、図2に示すように、上下に突き合わせたガラス板1に対して、厚み方向の左右両側から板材としての厚さが6mm〜12mm程度のステンレス鋼板製の接続板2を、例えば樹脂製の弾性シート3を挟んで上下のガラス板1に跨る状態で当て付け、各ガラス板1に形成したガラスパネル貫通孔1aと各接続板2に形成した板材貫通孔2a及び各弾性シート3に形成したシート貫通孔3aとに亘って挿通したねじ部材4で、ガラス板1と左右の接続板2とを締め付け固定するように構成されている。
【0022】
前記ガラス板1とねじ部材4との間には樹脂(例えばナイロン66)製のブッシュ7が装着され、このブッシュ7の径方向への変形を許容するべく、ガラス板1とねじ部材4との間にブッシュ7の厚みよりも広い間隔で環状の空隙8が形成されるようにガラスパネル貫通孔1aが設けられ、この空隙8に、径方向に変形させたブッシュ7が装着されている。
【0023】
前記板材貫通孔2aは、ガラスパネル貫通孔1aの径よりも小径に形成して、後述するように、板材貫通孔2aの周縁部9にてブッシュ7を押圧する押圧部が構成されている。
【0024】
前記ねじ部材4は、ガラスパネル貫通孔1aとシート貫通孔3aと板材貫通孔2aとに亘って挿通される、全長に亘って雄ねじ部5aが形成された所定強度の全ねじの雄ねじ部材(ボルト)5と、その板材貫通孔2aからの突出部に螺着される雌ねじ部6aが形成された2個の雌ねじ部材(袋ナット)6とを設けて構成されている。
【0025】
図3は径方向に変形する前のブッシュ7を示しており、ガラス板1の厚さにその両側の弾性シート3の厚さを加えた長さL1よりも長い長さL2を備え、かつ、板材貫通孔2aの径よりも大径の外径D1と雄ねじ部材5の径よりも大きい内径D2とを備えた筒状に形成され、筒軸方向に長い多数の長孔7aを周方向に並設して、径方向に変形し易くなるように形成されている。
【0026】
また、ブッシュ7の各長孔7a間の内周側であって、かつ、筒軸方向の中央位置には、そのブッシュ7に挿通した雄ねじ部材5の雄ねじ部5aに対して係止する係止部としての周方向のリブ7bが一体形成され、ブッシュ7の一端側近くの外周側には、ガラスパネル貫通孔1aの面取りされた周縁部1bに対して係止する係止部としての、筒状体7の中心側に向けて傾斜するテーパ面7cを備えた鍔7dが環状に形成されている。
【0027】
以下、ガラス板1と左右の接続板2とをねじ部材4で締め付け固定する固定方法を説明する。
先ず、図4に示すように、雄ねじ部材5をブッシュ7に挿通し、リブ7bをその雄ねじ部5aに係止させて、ブッシュ7を雄ねじ部材5の長さ方向の中央位置に外嵌保持する。
【0028】
次に、図5に示すように、ブッシュ7を、鍔7dがガラスパネル貫通孔1aの周縁部1bに接当するまで、雄ねじ部材5ごとガラスパネル貫通孔1aに挿通し、雄ねじ部材5の左右両側をシート貫通孔3aと板材貫通孔2aとに挿通して、弾性シート3と接続板2とをセットするとともに、雄ねじ部材5の左右の接続板2からの突出部に雌ねじ部材6を螺着する。
【0029】
そして、両雌ねじ部材6を略同量ずつねじ込んでいくと、両板材貫通孔2aの内側周縁部9がブッシュ7の左右端縁に接当し、雌ねじ部材6を更にねじ込んでガラス板1と接続板2とを締め付け固定するに伴って、図2に示すように、ブッシュ7の端部が縮径変形するとともに、中央部が拡径変形して全体として太鼓状に変形し、ブッシュ7の縮径変形部位は雄ねじ部材5に圧接され、拡径変形部位はガラスパネル貫通孔1aの内周面に圧接されて、ガラス板1と接続板2とがブッシュ径方向に相対変位しにくい状態で締め付け固定される。
【0030】
尚、本実施形態では、筒軸方向に長い多数の長孔7aを周方向に並設したブッシュ7を使用したが、この長孔7aに代えて、筒軸方向に長いスリット状の多数の長孔を周方向に並設したブッシュを使用しても良い。
【0031】
[第2実施形態]
図6はブッシュ7の別実施形態を示し、このブッシュ7は、押圧部9にて押圧するに伴って径方向に湾曲変形し易くなるように、例えばヤング率が30〜1500kg/cm2(絶乾時)の熱可塑性ゴム、例えばポリスチレン系,ポリウレタン系,ポリ塩化ビニル系,ポリエステル系,ポリオレフィン系,ポリアミド系,イソプレン系,シリコン系等の熱可塑性ゴム等の樹脂材料で形成した軟質系筒部7eの両端に、曲げ弾性率が20000〜40000kg/cm2(絶乾時)の汎用エンジニアリングプラスチック、例えばナイロン66,ポリカーボネート,ABS樹脂,アクリル樹脂.硬質塩化ビニル等の樹脂材料で形成した硬質系筒部7fを接続して構成され、軟質筒部7eにはスリット状の多数の長孔7aを周方向に並設してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0032】
[第3実施形態]
図7はブッシュ7の別実施形態を示し、このブッシュ7は、押圧部9にて押圧するに伴って径方向に湾曲変形し易くしながら、耐久性を向上できるように、例えばヤング率が30〜1500kg/cm2(絶乾時)の熱可塑性ゴム、例えば、ポリスチレン系,ポリウレタン系,ポリ塩化ビニル系,ポリエステル系,ポリオレフィン系,ポリアミド系,イソプレン系,シリコン系等の熱可塑性ゴム等の樹脂製の外側筒部7gの内側両端部に、アルミ合金等の金属製の薄肉の内側筒部7hを外側筒部7g内への入り込みを規制する状態で嵌着固定して構成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0033】
[第4実施形態」
図8はブッシュ7の別実施形態を示し、このブッシュ7は、例えばヤング率が30〜1500kg/cm2(絶乾時)の熱可塑性ゴム、例えばポリスチレン系,ポリウレタン系,ポリ塩化ビニル系,ポリエステル系,ポリオレフィン系,ポリアミド系,イソプレン系,シリコン系等の熱可塑性ゴム等の樹脂製の外側筒部7jの内側に、アルミ合金等の金属製の薄肉の内側筒部7kを外側筒部7j内への入り込みを規制する状態で嵌着固定して構成され、内側筒部7kには、筒軸方向に長い多数のスリット状の多数の長孔7aが周方向に並設されている。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0034】
[第5実施形態]
図9,図10は、ねじ部材4にてガラス板1と接続板2とを締め付け固定するに伴って、ブッシュ7をねじ軸芯方向に押圧して径方向に変形させる押圧部9の別実施形態を示す。
【0035】
前記押圧部9は、雄ねじ部材5に挿通される筒部10を雌ねじ部材6に一体形成して構成され、板材貫通孔2aはこの筒部10の外径よりも大径に形成されている。
【0036】
そして、図9に示すように、ガラス板1の厚さと略同じ長さのブッシュ7を雄ねじ部材5に外嵌保持し、第1実施形態で示したと同様に、そのブッシュ7を鍔7dがガラスパネル貫通孔1aの周縁部1bに接当するまで、雄ねじ部材5ごとガラスパネル貫通孔1aに挿通し、雄ねじ部材5の左右両側をシート貫通孔3aと板材貫通孔2aとに挿通して、弾性シート3と接続板2とをセットするとともに、雄ねじ部材5の左右の接続板2からの突出部に筒部10に挿入して雌ねじ部材6を螺着する。
【0037】
そして、両雌ねじ部材6を略同量ずつねじ込んでいくと、筒部10の先端部がブッシュ7の左右端縁に接当し、雌ねじ部材6を更にねじ込んでガラス板1と接続板2とを締め付け固定するに伴って、図10に示すようにブッシュ7の端部が縮径変形するとともに、中央部が拡径変形して全体として太鼓状に変形し、ブッシュ7の縮径変形部位は雄ねじ部材5に圧接され、拡径変形部位はガラスパネル貫通孔1aの内周面に圧接されて、ガラス板1と接続板2とがブッシュ径方向に相対変位しにくい状態で締め付け固定される。
【0038】
本実施形態によれば、ブッシュ7の長さをガラスパネル貫通孔1aの長さよりも特に長くすることなく、ガラス板1と接続板2とをブッシュ径方向に相対変位しにくい状態で締め付け固定することができる。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0039】
[その他の実施形態」
1.上記実施形態では、ガラスパネルとそのガラスパネルの左右両側に当て付けた板材とを締め付け固定するガラスパネル固構造を示したが、ガラスパネルとそのガラスパネルの片面にのみ当て付けた板材とを締め付け固定する構造であっても良い。
2.ガラスパネルの一方に当て付けられる板材に複数の雄ねじ部材を溶接固定しておき、ガラスパネルとそのガラスパネルの他方に当て付けられる板材とに亘って形成した貫通孔にそれらの雄ねじ部材を挿通して、ガラスパネルと板材とを締め付け固定する構造であっても良い。
3.上記実施形態では、ガラスパネルとして強化ガラスを示したが、他に、倍強度ガラスや、これらの強化ガラスや倍強度ガラスを複数枚組み合わせた合わせガラス、複数枚並列させたガラスであってもよく、条件が許せば、強度の低い生板ガラス(一般のアニールドガラス)や網入りガラスであってもよい。
尚、実施形態で示した大型のガラス壁Aは、生板ガラス,倍強度ガラス,強化ガラスで構成したものであっても良く、また、これらのガラスを組み合わせた合わせガラス,複層ガラスで構成したものであっても良い。
4.上記実施形態では、ガラスパネルに当て付けられる板材として、ステンレス鋼板製の板材を示したが、ステンレス鋼以外の金属製板材、その他の硬質の板材であっても良い。
5.上記実施形態では、ガラス製のフレームを構成するガラス板どうしを連結する為のガラスパネル固定構造を示したが、例えば、建物の壁や柱,梁等に対してガラスパネルを固定する為のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ガラス壁の補強構造を示す斜視図
【図2】 ガラスパネル固定構造を示す一部断面図
【図3】 ブッシュを示し、(イ)は側面図、(ロ)は一部断面図、(ハ)は正面図
【図4】 固定方法を示す要部側面図
【図5】 固定方法を示す要部の一部断面図
【図6】 第2実施形態を示し、(イ)はブッシュの側面図、(ロ)はブッシュの一部断面図
【図7】 第3実施形態を示し、(イ)はブッシュの正面図、(ロ)はブッシュの一部断面図
【図8】 第4実施形態を示し、(イ)はブッシュの断面図、(ロ)はブッシュの一部断面図
【図9】 第5実施形態のガラスパネル固定構造を示す一部断面図
【図10】 第5実施形態における固定方法を示す要部の一部断面図
【図11】 従来技術を示す一部断面図
【符号の説明】
1 ガラスパネル
1a ガラスパネル貫通孔
1b 周縁部
2 板材
2a 板材貫通孔
4 ねじ部材
5 雄ねじ部材
5a 雄ねじ部
6 雌ねじ部材
7 ブッシュ
7b 係止部
7d 係止部
8 空隙
9 押圧部
D1 外径
L2 長さ

Claims (5)

  1. ガラスパネルとそのガラスパネルに対して厚み方向から当て付けられる板材とが、前記ガラスパネルに形成したガラスパネル貫通孔と前記板材に形成した板材貫通孔とに亘って挿通される雄ねじ部材と、その雄ねじ部材に螺着される雌ねじ部材とを備えたねじ部材にて締め付け固定され、
    前記ガラスパネルと前記ねじ部材との間にブッシュが装着されているガラスパネル固定構造であって、
    前記ガラスパネル貫通孔が、ガラスパネルと雄ねじ部材との間にブッシュの厚みよりも広い間隔で環状の空隙が形成されて、前記ブッシュの径方向への変形を許容するように形成され、
    前記ねじ部材にて前記ガラスパネルと前記板材とを締め付け固定するに伴って、前記ブッシュをねじ軸芯方向に押圧して、前記雄ねじ部材に圧接される縮径変形部位と、前記ガラスパネル貫通孔の内周面に圧接される拡径変形部位とがブッシュ長手方向で位置をずらして形成されるように、径方向に変形させる押圧部が設けられているガラスパネル固定構造。
  2. 前記ブッシュが、その外径が前記板材貫通孔の径よりも大径で、かつ、前記ガラスパネル貫通孔よりも長い長さに形成され、
    前記押圧部が、前記板材貫通孔を前記ガラスパネル貫通孔よりも小径に形成して、前記板材貫通孔の周縁部にて前記ブッシュを押圧するように構成されている請求項1記載のガラスパネル固定構造。
  3. 前記板材が、前記ガラスパネルの両側に当て付けられている請求項2記載のガラスパネル固定構造。
  4. 前記ねじ部材が、前記ガラスパネル貫通孔と前記板材貫通孔とに亘って挿通される全ねじの雄ねじ部材とその雄ねじ部材に螺着される雌ねじ部材とを設けて構成され、
    前記ブッシュの内周側に、前記雄ねじ部材の雄ねじ部に対して係止する係止部が設けられている請求項1〜3のいずれか1項記載のガラスパネル固定構造。
  5. 前記ブッシュの外周側に、前記ガラスパネル貫通孔の周縁部に対して係止する係止部が設けられている請求項1〜4のいずれか1項記載のガラスパネル固定構造。
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