JP3932162B2 - コイル梱包材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、不安定形状の船底型コイル製品を出荷するとき、あるいは同コイルの製造過程において半製品状態で運搬、保管するときに使用するのに好適なコイル梱包材に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
例えば、素線径0.5mm以下の極細線を巻回した後、船底型をなすロッド状に加工されてなるコイルは、不安定形状、すなわち素線に微妙な捩り等が加えられて船底型ロッド状に成形され素線が外力により崩れ易い形状であるため、運搬、保管時の形状保持がきわめて難しい製品である。
【0003】
従来、このような不安定形状のコイル製品を梱包する場合は、ビニル類あるいは紙類のシート材により製品を、注意深くかつ丁寧に包み込んでその形状をある程度保持できるよう包装し、さらに、運搬時には包装されたコイル製品を、外部からの打撃、衝撃に耐え得るようにダンボール箱に緩衝材を介在しながら梱包していた。
【0004】
上記した梱包手段は、梱包材(緩衝材含む)の種類、量および作業工数が多く、また形状の安定保持が確実に行い得ないという難点があった。また製造過程でも運搬、保管することを考えると実際には形状の安定保持が不可能である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、形状不安定なコイル製品を安定した形状保持を行うと共に、梱包作業を簡略化しうるコイル梱包材を提供することを目的とする。
すなわち、この目的を達成する本発明のコイル梱包材は次の構成である。
【0006】
<構成1>
一面に梱包すべきコイルの形状に合致する凹部を有し、他面に前記凹部に嵌合可能な突出部を有する保持部材の複数個からなることを特徴とするコイル梱包材。
【0007】
<構成2>
構成1記載のコイル梱包材において、前記コイルが細い線材を巻回した後、不安定形状に成形された本体と前記本体の一端に突出した端子部とから構成されており、前記保持部材は前記コイル本体を前記凹部内に収納した状態で複数個を積層したとき、積層した他の保持部材の突出部が前記凹部内に嵌入して前記コイル本体を押圧するように構成されたものであることを特徴とするコイル梱包材。
【0008】
<構成3>
構成2記載のコイル梱包材において、前記保持部材に、前記コイルの端子部を折り曲げた状態で収納しうる空間が前記凹部に連通して設けられたことを特徴とするコイル梱包材。
【0009】
<構成4>
構成2又は3に記載のコイル梱包材において、前記保持部材に、前記コイルの端子部を挿通しうる挿通溝が前記空間に連通して設けられたことを特徴とするコイル梱包材。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のコイル梱包材における実施の形態例について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例を示している。同図において、本発明のコイル梱包材は、積層可能な複数個の保持部材1によって構成されている
【0011】
保持部材1は、発泡スチロールにより、一面に、梱包すべきロッド状のコイル2の形状に合致する複数条の凹部3を、また他面に、各凹部3にそれぞれ嵌合可能な複数条の突出部4をそれぞれ備えたパレット状に成形されている。
複数条の各凹部3および突出部4は、それぞれ並列に設けられ、かつ複数の保持部材1を積層したとき、各凹部3に、隣接する他の保持部材1の各突出部4がそれぞれ嵌合するように配列されている。
保持部材1が上記のような各凹部3および突出部4を備えていることにより段積み時にコイル製品を動かないように押さえ付けるようになり、形状保持を確実に行うことになる。
【0012】
梱包すべきコイル2は、素線径0.5mm以下の極細線を巻回した後、素線に微妙な捩り等が加えられて図2に示したように、本体2aが船底型をなすロッド状に成形され、さらに本体の一端に2本の端子部2bを突出したものである。このコイル2は、極細線を異形に捩り加工したことから、不安定形状であり運搬、保管時の形状保持がきわめて難しいものである。
【0013】
保持部材1に、コイルの端子部2bを適当な曲率で折り曲げた状態で収納しうる空間6a、6bが設けられている。
空間6a、6bは、保持部材1における凹部3の長さ方向の両側に設けられて凹部3に連通しているが、保持部材1の中央部を境にして半数ずつのコイル本体を、各突出部4を互いに逆向きに折り曲げて収納できるように設けられている。すなわち、空間6a、6bは半数ずつのコイル本体を、同方向に折り曲げられた各突出部4どうしを束にして収納する側が幅広く形成されている。
また、保持部材1に、コイルの端子部2bを挿通しうる挿通溝7が、各凹部3に対応した位置に設けられている。これらの挿通溝7も空間6a、6bに連通している。
【0014】
保持部材の材料としては、発泡スチロールの他に、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン等の発泡プラスチック、あるいはその他の、コイルを損傷させず耐久性がある材料が好ましく、また帯電防止材料であればさらに好適である。
【0015】
上記のように構成された保持部材1は使用時、各凹部3にコイル2の本体を収納し、各端子部2bを適当な曲率で折り曲げた状態で空間6a、6b内に収納するか、もしくは各端子部2bを折り曲げずに挿通溝7に挿通させて外部に突出するようにする。各端子部2bを折り曲げずに挿通溝7から外部に突出するようにした場合は、コイル製造過程での移動の際、コイル本体を取出すことなく、各端子部2bの端末加工、電気検査等を実施することができる。このため、コイル本体の変形や損傷を防止することができ、歩留まりの向上に貢献しうる。
なお、コイル製造過程での移動中、各端子部2bを外部に露出した状態で保持部材1の積み重ねが可能である。
【0016】
なお、上記実施例では、空間6a、6bを保持部材1の両側に設けることにより、半数ずつのコイル本体の各両端部2bが逆方向に折り曲げて収納して各端子部2bどうしが重なり合わないようにして収納、取出しを容易にするようにしたが、本発明においてはこれに限定されない。すなわち、空間6a、6bを保持部材1の片側のみに設けることにより、コイル本体の各両端部2bが一方向に並ぶことになり運搬作業が行い易いという利点がある。
【0017】
【発明の効果】
本発明のコイル梱包材によれば、コイル本体が凹部内に収納された状態で、複数個の保持部材を積層したとき、積層される他のコイル梱包材の突出部により各コイル本体が押圧されることから、型崩れし易いコイル製品の運搬、保管時における形状保持が確実に行われる。また、梱包が簡単であり、また保持部材の寸法大きさを適宜選択すれば市販の標準棚に段重ねすることが可能であることから、作業効率、数量管理が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイル梱包材の一実施例を示す図で、(a)はコイル梱包材の平面図、(b)はそのA−A線に沿う断面図である。
【図2】不安定形状のコイル製品を示す斜視図である。
【図3】本発明のコイル梱包材を説明するための保持部材とコイル製品の各一部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 保持部材
2 コイル
3 凹部
4 突出部
6a、6b 空間
7 挿通溝
Claims (4)
- 素線径0 . 5mm以下の極細線を巻回した後、素線を異形に捩り加工して本体が船底型をなすロッド状に成形された不安定形状のコイルを梱包するコイル梱包材であって、
一面に前記コイルの船底型の形状に合致する複数条の凹部を有し、他面に前記各凹部にそれぞれ嵌合可能な複数条の突出部を有する、パレット状に成形された保持部材の複数個からなることを特徴とするコイル梱包材。 - 前記コイルは素線径0 . 5mm以下の極細線を巻回した後、素線を異形に捩り加工された本体と前記本体の一端に突出した端子部とから構成されており、
前記保持部材は前記コイルの本体を前記凹部内に収納した状態で複数個を積層したとき、積層した他の保持部材の突出部が前記凹部内に嵌入して前記コイル本体を押圧するように発泡プラスチックにより構成されたものであることを特徴とする請求項1記載のコイル梱包材。 - 前記保持部材に、前記コイルの端子部を折り曲げた状態で収納しうる空間が前記凹部に連通して設けられたことを特徴とする請求項2記載のコイル梱包材。
- 前記保持部材に、前記コイルの端子部を挿通しうる挿通溝が前記空間に連通して設けられたことを特徴とする請求項2又は3記載のコイル梱包材。
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