JP3931612B2 - シール装置 - Google Patents
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一軸アクチュエータ,直動案内軸受等の直動装置に使用されるシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一軸アクチュエータ,直動案内軸受等の直動装置に使用される従来のシール装置としては、例えば、図6に示すようなサイドシール100がある。
このサイドシール100は、断面コ字状の鋼板にニトリルゴム等からなるゴム部材を固着したもので、スライダと案内レールとからなる直動案内軸受のスライダの前後両端部のエンドキャップに取り付けられて使用される。
【0003】
サイドシール100は、案内レールの外面にすべり接触しつつ弾性変形するゴム製のシールリップ部101を備えていて、案内レールとスライダとの間の隙間の開口をシールし、スライダの前後からの異物の侵入を防止するようになっている。そして、シールリップ部101の基部近傍には凹部102が設けられていて、この凹部102によりシールリップ部101が弾性変形しやすいようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のサイドシール100は、サイドシール100のB−B線断面図である図7に示すように、凹部102の断面形状が矩形であるため、形状が複雑となってゴム部材を成形するための金型の作製に工数がかかるという問題があった。また、凹部102の底部近傍に肉の薄い部分が形成されるため、強度が不十分となるおそれがあった。さらに、凹部102の底部の角部102aが先鋭であるので、案内レールの外面にすべり接触して弾性変形した際に角部102aに応力が集中しやすく、その結果、角部102aが破損の起点となる可能性があるという問題点も有していた。
【0005】
そこで、本発明は、上記のような従来のシール装置が有する問題点を解決し、シール装置を製造するための金型の作製が容易で、また、弾性変形しても破損しにくいシール装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成からなる。すなわち、本発明のシール装置は、軸方向に延びる固定部材と、前記固定部材に案内されて前記軸方向に相対移動する可動部材と、を備える直動装置の前記可動部材に取り付けられ、前記固定部材と前記可動部材との間の隙間の開口をシールするシール装置において、前記固定部材にすべり接触する弾性変形可能なシールリップ部を有するとともに、前記シールリップ部の基部又はその近傍に前記シールリップ部の弾性変形を容易にする凹部を有し、前記凹部の形状は、円形で且つ底部よりも開口部の方が広くなっていることを特徴とする。
【0007】
このような構成であれば、前記凹部の形状から、シール装置を製造するための金型の作製が容易である。また、前記シールリップ部が前記固定部材にすべり接触して弾性変形した際に、前記凹部には負荷が均等に作用すること、及び、前記凹部は先鋭な角部を有していないため、応力が集中して破損の起点となる部分がないことにより、前記シールリップ部が前記固定部材にすべり接触して弾性変形しても前記シールリップ部が破損しにくい。 さらに、凹部の形状が円形であることから、シール装置の装着が不均一となった際には前記円形が歪んで見えるから、シール装置の装着状態の良否を容易に確認することが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係るシール装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
まず、一軸アクチュエータの構成について詳細に説明する。図1は、本発明のシール装置を装着した一軸アクチュエータの構成を示す一部を破断して示した斜視図である。また、図2は、図1の一軸アクチュエータを軸方向に垂直な面で破断したときの断面図である。
【0009】
軸方向に延びる断面略コ字状の案内レール11の内側に、直方体状のスライダ12が相対移動可能に組み付けられている。このスライダ12は、スライダ本体12Aと、その軸方向両端部に着脱可能に取り付けられたエンドキャップ12B,12Bと、で構成されている。案内レール11のほぼ中央には、断面円弧状の螺旋状のねじ溝13aを外周面に有するねじ軸13が平行に取り付けられていて、このねじ軸13は、スライダ12が有する穴に挿通されている。
【0010】
ねじ軸13のねじ溝13aは、スライダ12の穴の内周面に形成されている断面円弧状の螺旋状のねじ溝12aと対向しており、ねじ軸13のねじ溝13aとスライダ12のねじ溝12aとで形成される断面ほぼ円形の螺旋状の第一転動体転動路21には、例えば鋼球からなる多数の転動体14が転動自在に装填されている。
【0011】
また、案内レール11の内側両側面には、軸方向に延びる断面円弧状の転動体転動溝11a,11aが備えられ、また、スライダ12の両側面には、案内レール11の転動体転動溝11a,11aに対向する断面円弧状の負荷転動体転動溝12b,12bが備えられており、案内レール11の転動体転動溝11aとスライダ12の負荷転動体転動溝12bとで、断面略円形の直線状の第二転動体転動路22,22が形成されている。
【0012】
さらに、スライダ12の内部には、第二転動体転動路22と平行をなして軸方向に貫通する断面円形の貫通孔からなる転動体戻し路23,23が形成されている。さらにまた、スライダ12の軸方向両端に備えられたエンドキャップ12B,12Bには、第二転動体転動路22とこれに平行な転動体戻し路23とを連通させる図示されない湾曲路が形成されており、これら第二転動体転動路22と転動体戻し路23と両端の前記湾曲路とで、転動体の循環路が形成されている。この転動体の循環路内には、例えば鋼球からなる多数の転動体15が転動自在に装填されている。
【0013】
そして、第一転動体転動路21内の転動体14を介してねじ軸13に螺合されているスライダ12と、ねじ軸13とが、転動体14の転動を介して相対螺旋運動すると同時に、スライダ12が、第二転動体転動路22内の転動体15の転動を介して軸方向に滑らかに相対移動するようになっている。その移動中は、第二転動体転動路22内の転動体15は前記循環路を転動しつつ無限循環する。
【0014】
なお、案内レール11が本発明の構成要件たる固定部材に相当し、スライダ12が本発明の構成要件たる可動部材に相当する。
次に、スライダ12と案内レール11との間に形成される隙間の開口をシールする防塵用の接触シール装置30について、図3〜5を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
スライダ12の軸方向両端部(エンドキャップ12Bのさらに外側)には、シール装置30が取り付けられている。このシール装置30は、弾性変形可能なゴム製部材と、エンドキャップ12Bの外形に合わせた略コ字状の金属板からなる芯金と、が接着,溶着等により一体化されて形成されている。
そして、シール装置30のうちの少なくとも案内レール11と摺接するシールリップ部31,31は、前記ゴム製部材で構成されていて、スライダ12と案内レール11との間の隙間の開口をシールできるように、案内レール11の断面形状に合わせて案内レール11の内側両側面に摺接可能な形状に成形されている。ただし、その外面寸法は、案内レール11との間の隙間の開口を確実にシールするために、案内レール11の表面に接する寸法よりも若干大きくしてある。ただし、前記芯金は案内レール11とは非接触である。
【0016】
また、シールリップ部31は、図4の拡大図に示すように、案内レール11の転動体転動溝11aの円弧形状と合致する略半円形状の部分を有していて、この略半円形状の部分が転動体転動溝11aに摺接してシールし、第二転動体転動路22の防塵が行われるようになっている。このように、シールリップ部31は軸方向から見て略半円形状であるので、シール装置30が正常に装着されているか否か(シール装置30の位置ずれ等)を目視で確認することが容易である。前述した従来のシール装置では、このような目視による確認は容易ではない。
【0017】
さらに、シールリップ部31には、摺接した際に弾性変形しやすくなるように、その基部に凹部32を設けてある。この凹部32の形状は、底部から開口部に向かって徐々に広くなっており、その断面形状は、図5の断面図に示すように台形状となっている。
凹部32がこのような形状であれば、シール装置30を構成する前記ゴム製部材を成形するための金型の作製が容易となる。また、上記のような形状から、シールリップ部31が案内レール11に摺接して弾性変形した際に、凹部32全体に負荷が均等に作用する。さらに、底部の角部32a,32aが先鋭ではないので、応力が角部32aに集中して破損の起点となることがない。よって、シールリップ部31が案内レール11に摺接して弾性変形してもシールリップ部31が破損しにくい。凹部32の形状(断面形状)としては、図5のような台形状の他、円弧状,U字状等が好適である。
【0018】
また、図4から分かるように、軸方向から見た凹部32の形状は円形とされている。凹部32がこのような形状であると、シール装置30の装着が不均一となった際には前記円形が歪んで見えるから、シール装置30の装着状態の良否を容易に確認することが可能である。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、シール装置30を装着する直動装置として一軸アクチュエータを例示して説明したが、本発明のシール装置は、直動案内軸受等の他の様々な種類の直動装置に対して適用することができる。
【0019】
また、一軸アクチュエータを構成する案内レール11,スライダ12,ねじ軸13,転動体14,15等の部材の材質は、特に限定されるものではなく、直動装置を構成する部材に通常使用される材質を問題なく使用することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明のシール装置は、シール装置を製造するための金型の作製が容易で、また、弾性変形しても破損しにくい。さらに、シール装置の装着状態の良否を容易に確認することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシール装置を装着した一軸アクチュエータの構成を示す一部を破断して示した斜視図である。
【図2】図1の一軸アクチュエータの断面図である。
【図3】本発明に係るシール装置の一実施形態を示す正面図である。
【図4】図3のシール装置のシールリップ部を拡大して示した部分拡大図である。
【図5】図4のシールリップ部のA−A線断面図である。
【図6】従来のシール装置であるサイドシールの構成を示す斜視図である。
【図7】図6のサイドシールのB−B線断面図である。
【符号の説明】
11 案内レール
12 スライダ
30 シール装置
31 シールリップ部
32 凹部
Claims (1)
- 軸方向に延びる固定部材と、前記固定部材に案内されて前記軸方向に相対移動する可動部材と、を備える直動装置の前記可動部材に取り付けられ、前記固定部材と前記可動部材との間の隙間の開口をシールするシール装置において、
前記固定部材にすべり接触する弾性変形可能なシールリップ部を有するとともに、前記シールリップ部の基部又はその近傍に前記シールリップ部の弾性変形を容易にする凹部を有し、
前記凹部の形状は、円形で且つ底部よりも開口部の方が広くなっていることを特徴とするシール装置。
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