JP3929308B2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関に燃料を噴射供給する内燃機関の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液化石油ガス(LPG)を燃料とする内燃機関が実用化されているが、その燃料供給装置としての構成は、ガソリンを燃料とする内燃機関の燃料供給装置と基本的にほぼ同様である。即ち、燃料タンクに貯留されている燃料を燃料ポンプによってデリバリパイプに圧送し、このデリバリパイプに圧送された燃料を燃料噴射弁を介して内燃機関の吸気通路等に噴射供給する構成となっている。
【0003】
ところで、ガソリンを燃料とする内燃機関の燃料供給装置においては、通常、図10に模式的に示すフューエルリターン式と呼ばれる燃料の循環方式が採用されている。
【0004】
即ち、この燃料循環方式では、図10に示されるように、燃料タンク101に貯留された燃料は、その液相部が燃料ポンプ102により汲み取られ、供給経路R10を介して燃料噴射機構を構成するデリバリパイプ103に圧送される。そして、このデリバリパイプ103に圧送供給された燃料のうち、同じく燃料噴射機構を構成する燃料噴射弁104から内燃機関への噴射供給に使用されなかった燃料は、デリバリパイプ103の下流部に接続された還流経路R11を介して、燃料タンク101に還流される。なお、この還流経路R11には、その経路途中にプレッシャレギュレータ105が設けられており、上記デリバリパイプ103に圧送供給される燃料の圧力は、このプレッシャレギュレータ105によって一定の値に調圧されている。
【0005】
そして従来、上記液化石油ガスを燃料とする内燃機関の燃料供給装置においても、基本的にはこうした燃料の循環方式が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記液化石油ガスは通常、加圧され、液相と気相が共存した状態で燃料タンクに貯留されており、そのうちの液相燃料が燃料ポンプによって燃料噴射機構へ圧送される。しかし、内燃機関の始動直後は燃料ポンプによる液化石油ガスの加圧が不十分であるため、デリバリパイプに設けられた燃料噴射弁からは、ベーパ(気化燃料)を含んだ燃料が噴射される場合がある。そして、このように燃料噴射弁から噴射される燃料にベーパが含まれているにもかかわらず、同燃料が液相であるという前提のもとに燃料噴射が行われると、実際には密度の低い燃料が噴射されるために必要とされる燃料量が確保できず、始動性の悪化を招くおそれがある。
【0007】
ここで、上記フューエルリターン式(図10)の燃料循環方式が採用されている燃料供給装置では、燃料ポンプ102により加圧された燃料(液化石油ガス)の全量がデリバリパイプ103へ供給されるため、ベーパを含んだ燃料が燃料タンク101に押し出されるかたちとなる。即ち、ベーパを含んだ燃料が内燃機関に噴射供給される可能性は低い。しかし、燃料ポンプ102によって、上記プレッシャレギュレータ105の設定圧力まで燃料圧力を昇圧させるには、そのポンプの能力によるものの、通常はある程度の時間を要し、少なくともそれまでの期間は、上述した始動性の悪化も避けられない。なお、こうした事態に対処すべく、上記燃料ポンプ102として、より吐出能力の高いものを採用することも考えられるが、この場合には、装置のコスト上昇、さらには機関への搭載性や消費電力等の問題が新たに浮上する。
【0008】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料ポンプの負担を抑えつつも、燃料噴射機構での燃料の液相状態を好適に維持することのできる内燃機関の燃料供給装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1記載の発明は、燃料タンク内に貯留された燃料を燃料ポンプにて燃料噴射機構に圧送し、この圧送した燃料を同燃料噴射機構を介して内燃機関に噴射供給する内燃機関の燃料供給装置において、前記燃料ポンプにより圧送される燃料を前記燃料噴射機構の下流から前記燃料タンクに還流させる還流経路と、前記燃料ポンプにより圧送される燃料を前記燃料噴射機構の上流から前記燃料タンクに還流させるバイパス経路と、このバイパス経路に設けられて前記燃料噴射機構に圧送される燃料の圧力を調圧するプレッシャレギュレータと、前記還流経路を選択的に開閉する電磁弁と、この電磁弁を迂回して前記還流経路の燃料を流通させる迂回経路と、この迂回経路に設けられて燃料の流量を調量する絞り機構と、前記還流経路及び前記バイパス経路における燃料の流通態様を切り替える切替手段とを含めて構成されるとともに、前記内燃機関の始動時に前記燃料噴射機構に圧送される燃料の流量が前記内燃機関の始動完了後の通常運転時よりも増量される第1の流通態様と、前記内燃機関の始動完了後の通常運転時に前記燃料噴射機構に圧送される燃料の流量が前記内燃機関の始動時よりも減量されることに併せて所定量の燃料が前記燃料噴射機構及び前記絞り機構を介して前記燃料タンクに還流される第2の流通態様とを前記切替手段により切り替える流通制御機構を備え、前記切替手段は、前記第1の流通態様を選択する操作として前記内燃機関の始動時に前記電磁弁を開弁し、前記第2の流通態様を選択する操作として前記内燃機関の始動完了後の通常運転時に前記電磁弁を閉弁することを要旨としている。
上記発明によれば、内燃機関の始動時、電磁弁の開弁にともない還流経路の一部、すなわち迂回経路と並行する部位が開放されることを通じて第1の流通態様が選択されることにより、バイパス通路のプレッシャレギュレータの調圧機能が働かなくなるため、燃料噴射機構に圧送される燃料の流量が増量されるようになる。これにより、燃料噴射機構を介して燃料タンクに還流される燃料の流量、すなわち燃料噴射機構内から押し出される燃料の流量が増量されるため、燃料噴射機構内のベーパを還流経路に速やかに押し出して、内燃機関の始動性の悪化を好適に抑制することができるようになる。また、燃料の流通態様の制御を通じて、ベーパを含む燃料を速やかに燃料噴射機構から押し出す機能を実現するようにしていることにより、内燃機関の始動性の向上を図るうえで燃料ポンプとして大型のものを採用する等の対策を講じる必要がないため、装置のコスト上昇や搭載性の低下を的確に回避することができるようになる。ちなみに、一般の燃料供給装置においては、燃料噴射機構に圧送される燃料の圧力調圧度合いが高くなるにつれて燃料ポンプの前後における圧力差が大きくなるため、燃料ポンプの仕事量が一定の場合には燃料ポンプによる燃料の圧送量、即ち燃料噴射機構に圧送される燃料の流量が低下するようになる。換言すると、燃料噴射機構に圧送される燃料の圧力調圧度合いが小さくなるにつれて同燃料の流量が増量することになる。また、燃料ポンプの仕事量が一定の場合には、燃料の流通経路における流通抵抗が大きくなることにともなう燃料の流動性の低下により、流通経路における燃料の密度が高くなるため、それに応じて燃料の圧力調圧度合いが大きくなる。換言すると、燃料噴射機構に圧送される燃料の流通経路の流通抵抗が小さくなるにつれて同燃料の圧力調圧度合いが低減されることになる。そして、上記構成においては、こうしたことに基づいて、流通抵抗の異なる還流経路及びバイパス経路の燃料の流通態様を制御することにより、すなわち内燃機関の始動時には流通抵抗の小さい還流経路を介して燃料噴射機構内の燃料を燃料タンクに還流することにより、燃料噴射機構に圧送される燃料の圧力調圧度合いの低減を通じて、ベーパを含む燃料が燃料噴射機構から速やかに燃料タンクに還流されるようにしている。
上記効果に加えて、上記発明を通じて奏せられる効果を以下に示す。
まずは、上記発明によれば、内燃機関の通常運転時、電磁弁の閉弁にともない還流経路の一部、すなわち迂回経路と並行する部位が閉鎖されることを通じて第2の流通態様が選択されることにより、バイパス経路のプレッシャレギュレータの調圧機能が働くようにな るため、燃料噴射機構に圧送される燃料の圧力が一定の加圧値に維持されるようになる。これにより、燃料噴射機構内の燃料の飽和蒸気温度が高められるため、燃焼室等からの受熱に起因する燃料の気化を好適に抑制することができるようになる。
次に、上記発明においては、内燃機関の通常運転時に電磁弁の閉弁にともない還流経路の一部が閉鎖されるものの、絞り機構を流通する一定量の燃料が燃料噴射機構から燃料タンクに還流されるため、始動時のみならず通常運転時においても燃料噴射機構内のベーパを的確に除去することができるようになる。また、燃料ポンプにより圧送された燃料が燃料噴射機構を介して燃料タンクに還流されることにより、併せて燃料噴射機構の冷却が図られるため、燃料噴射機構内でのベーパの発生を好適に抑制することができるようになる。ちなみに、従来のフューエルリターンレス式の燃料循環方式を採用した燃料供給装置においては、燃料タンクの温度上昇の抑制に対しては有効であるものの、燃料噴射機構を介して燃料タンクに還流される燃料の量が「0」であるため、燃料噴射機構内のベーパが除去されないことに起因して内燃機関の運転性の悪化をまねきやすくなることが問題となる。
さらに、上記発明においては、内燃機関の通常運転時、電磁弁の閉弁にともない還流経路の一部が閉鎖されることを通じて、燃料噴射機構に圧送される燃料の流量が減量されることにより、燃料噴射機構での受熱により高温となって燃料タンクに還流される燃料の量が減量されるため、燃料タンクの温度上昇を好適に抑制することができるようになる。ちなみに、従来のフューエルリターン式の燃料循環方式を採用した燃料供給装置においては、燃料噴射機構内のベーパの除去には有効であるものの、燃料ポンプを通じて圧送された燃料の全部が燃料噴射機構に供給されることにより、燃料噴射機構での受熱により高温となって燃料タンクに還流される燃料の量が多くなるため、燃料タンク内の温度が過度に高くなることが問題となる。
【0010】
(2)請求項2記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記切替手段は、前記切替手段は、前記内燃機関の始動完了後の通常運転時に前記燃料噴射機構内の燃料の気化が生じている旨判定したとき、前記電磁弁の開弁を通じて前記第1の流通態様を選択することを要旨としている。
上記構成によれば、内燃機関の通常運転時、還流経路の開放を通じて燃料噴射機構内のベーパを含む燃料が速やかに燃料タンクに還流されるようになるため、内燃機関の安定した運転状態をより好適に維持することができるようになる。
(3)請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記流通制御機構は、前記電磁弁と前記迂回経路とからなる前記還流経路の並列部の上流もしくは下流に設けられて、前記還流経路を選択的に開閉する主電磁弁をさらに含めて構成されることを要旨としている。
上記構成によれば、主電磁弁と上記電磁弁とのそれぞれの開閉状態の組み合わせを通じて、より多段階にわたる燃料経路の流通態様の制御を行うこと、ひいては内燃機関の運転状態等に応じてより緻密に燃料の状態を管理することができるようになる。
(4)請求項4記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記流通制御機構は、前記バイパス経路と前記燃料噴射機構との間の燃料経路に設けられて、この燃料経路を選択的に開閉する補助電磁弁をさらに含めて構成されるとともに、前記内燃機関の停止中に前記主電磁弁及び前記補助電磁弁の閉弁を通じて前記燃料噴射機構をその上流及び下流の燃料経路に対して閉鎖することを要旨としている。
上記構成によれば、燃料噴射機構内の燃料が内燃機関の停止中においても機関運転中の加圧状態に維持されるようになるため、機関停止中に燃料噴射機構の受熱等に起因して燃料の気化が生じることを好適に抑制することができるようになる。そして、こうした機関停止中における燃料の気化が抑制されることにより、また燃料ポンプの駆動開始直後における燃料の圧力損失も補償されることにより、同機関の始動性を好適に高めることができるようになる。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明を具体化した第1の実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。
【0043】
なお、この実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置は、液化石油ガス(LPG)を内燃機関に噴射供給する燃料供給装置である。
まず、図1を参照して、同実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置についてその概要を説明する。なお、図1は、内燃機関とともに燃料供給装置の全体構成の概略を模式的に示している。
【0044】
図1に示されるように、この実施の形態の装置は、混合気の燃焼を通じて出力を得る内燃機関1に対して燃料を噴射供給する燃料供給装置3、及び内燃機関1をはじめとして、この燃料供給装置3等の制御を統括して実行する電子制御装置(ECU)4を備えている。なお、このECU4には、内燃機関1の運転状態、及び燃料供給装置3の動作状態を示す各種検出データが、検出系5を通じて入力される。
【0045】
ここで、内燃機関1にあって、そのシリンダブロック11には、混合気の燃焼がその内部で行われるシリンダ12が複数備えられ、それら各シリンダ12の上部には、混合気の点火を行うイグニッションプラグ13や、吸気を行う吸気弁14及び排気を行う排気弁15等を備えるシリンダヘッド16が配設されている。また、上記シリンダ12内には、内燃機関1の出力軸であるクランクシャフト17にコネクティングロッド18を介して連結されるピストン19が摺動可能に収容されている。そして、このピストン19と上記シリンダヘッド16とが対峙してなす燃焼室20で混合気が燃焼され、これによる同ピストン19の往復運動が上記コネクティングロッド18により回転運動に変換された後、クランクシャフト17へ伝達される。なお、上記シリンダ12の周囲に設けられるウォータージャケット12a内を循環する冷却水により、各シリンダ12及びシリンダヘッド16等の冷却が行われる。
【0046】
また、上記燃焼室20には、吸入空気の浄化装置であるエアクリーナ21、及び吸入空気の調量機構であるスロットルバルブ22等を備える吸気通路23が接続されており、吸入空気は同エアクリーナ21による浄化、及び同スロットルバルブ22による調量を通じて燃焼室20へ供給される。また、上記スロットルバルブ22は、その開度が図示しないアクセルペダルの踏み込み量等に応じたものとなるように開閉駆動される。
【0047】
一方、燃料供給装置3において、燃料タンク31に貯留された燃料は、その液相部が燃料ポンプ32により汲み取られ、フィルタ33が設けられた供給経路R1を介して燃料噴射弁34とともに燃料噴射機構35を構成するデリバリパイプ36に圧送される。また、このデリバリパイプ36の上流側と上記燃料タンク31の気相部とはバイパス経路R2により接続されており、同バイパス経路R2には、燃料の調圧機構であるプレッシャレギュレータ37が設けられている。これにより、上記燃料ポンプ32から圧送された燃料は、このプレッシャレギュレータ37により一定の圧力に調圧されつつ、上記燃料噴射機構35に供給される。そして、この燃料噴射機構35に供給された燃料は、燃料噴射弁34がECU4からの信号に応じて所定時間開弁されることにより、この開弁時間に対応した量だけ、各対応するシリンダに噴射供給される。
【0048】
また、上記デリバリパイプ36の下流部と燃料タンク31の気相部とは還流経路R3により接続されている。この還流経路R3には、同還流経路R3を開閉する電磁弁38と、この電磁弁38を迂回する迂回経路R4とが設けられている。そして、この迂回経路R4には、燃料の調量機構である絞り機構39が設けられている。これにより、上記燃料噴射機構35に供給された燃料のうち、燃料噴射弁34から噴射供給されなかった燃料は、開弁状態にある電磁弁38や絞り機構39を介して燃料タンク31に還流されるようになる。なお、本実施の形態においては、上記電磁弁38として、常時閉弁、即ち非通電時には閉弁されており、通電によって開弁されるものが採用されている。そして実際には、ECU4によりデリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときに、同ECU4からの指令信号に応じてこの電磁弁38が開弁される。
【0049】
内燃機関1にあっては、こうした燃料供給装置3を通じて噴射供給される燃料と吸入空気との混合気が燃焼室20に供給され、ピストン19により圧縮され高圧となった後に、イグニッションプラグ13による点火を通じて燃焼される。そして、このときに生じた燃焼エネルギによりクランクシャフト17が回転される。また、燃焼後の排気ガスは、排気弁15の開弁にともない、燃焼室20に接続される排気通路24に排出され、触媒装置25により浄化された後、内燃機関1の外部へ排出される。
【0050】
また、本実施の形態にあって、上記検出系5は、燃料の状態を検出するためのタンク燃温センサ51、タンク燃圧センサ52、パイプ燃温センサ53及びパイプ燃圧センサ54等を備える構成となっている。
【0051】
ここで、タンク燃温センサ51及びタンク燃圧センサ52は、それぞれ上記燃料タンク31に設けられて、同燃料タンク31内における燃料の温度及び圧力を検出するセンサである。また、パイプ燃温センサ53及びパイプ燃圧センサ54は、それぞれ上記デリバリパイプ36に設けられて、同デリバリパイプ36内の燃料の温度及び圧力を検出するセンサである。ECU4は、これら各センサにより検出されたデータに基づいてデリバリパイプ36内における燃料の状態を推定する。そして、この推定の結果に基づいて、上述した電磁弁38の開閉操作を行う。
【0052】
以下、これら各燃料経路における燃料の循環態様について、図2及び図3を参照して説明する。なお、以降では、電磁弁38が開弁されているときの燃料経路を第1の経路、同電磁弁38が閉弁されているときの燃料経路を第2の経路とする。ちなみに、図2は燃料供給装置3の第1の経路が能動とされている場合を示し、図3は燃料供給装置3の第2の経路が能動とされている場合を示している。また、これら図2及び図3において、破線で図示する経路(バイパス経路R2及び還流経路R3の一部)は、燃料の流れが遮断された状態を示している。
【0053】
まず、燃料経路の第1の経路が能動とされている場合(図2)について説明する。
この場合は、電磁弁38が開弁されているため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働かない。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料の全量がデリバリパイプ36に供給される。そして、上記供給された燃料のうち燃料噴射弁34により噴射供給されなかった燃料は、基本的には開弁されている電磁弁38(還流経路R3)を介して燃料タンク31に還流される。
【0054】
このように、上記第1の経路においては、デリバリパイプ36に供給された燃料がプレッシャレギュレータ37を介さずに燃料タンク31に還流されることにより、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却が速やかに行われるようになる。
【0055】
次に、燃料経路の第2の経路が能動とされている場合(図3)について説明する。
この場合は、電磁弁38が閉弁されているため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働く。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料の一部がデリバリパイプ36に供給される。このとき、燃料噴射弁34より内燃機関1に噴射供給される噴射量と、絞り機構39による調量を通じて燃料タンク31に還流される一定量とが上記デリバリパイプ36に供給され、それ以外の燃料は、プレッシャレギュレータ37(バイパス経路R2)を介して燃料タンク31に還流される。
【0056】
このように、上記第2の経路においては、デリバリパイプ36に供給される燃料が減量されることにより、燃焼室20等からの熱を受けて燃料タンク31に還流される燃料が減量され、ひいては燃料タンク31内の温度上昇が抑制されるようになる。また、デリバリパイプ36内の圧力がプレッシャレギュレータ37により一定に調圧され、燃料の飽和蒸気温度が高められるようになるため、同デリバリパイプ36が燃焼室20等からの熱を受けることに起因する燃料の気化が抑制されるようにもなる。
【0057】
ところで、従来のフューエルリターンレス式の燃料循環方式も、上述のように燃料タンク内の温度上昇の抑制を図ることはできたが、こうした燃料循環方式においては次のような懸念がある。即ち、従来一般のフューエルリターンレス式の燃料循環方式では、デリバリパイプを介して燃料タンクに還流される燃料の量が「0」であるため、同デリバリパイプのベーパの除去やその冷却が有効に行われない。これにより、燃料噴射弁から多量のベーパを含む燃料が噴射供給され、機関始動性の悪化等をまねきかねない。
【0058】
この点、本実施の形態における上記第2の経路(図3)では、一定量の燃料を絞り機構39による調量を通じて燃料タンク31に還流するようにしているため、同燃料タンク31内の温度上昇の抑制のみならず、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却もあわせ図られるようになる。
【0059】
また、本実施の形態においては、以下に示す態様をもって上記各経路の切り替えを行うようにしている。
また、本実施の形態においては、
・内燃機関1の始動時は、電磁弁38を開弁して第1の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中は、基本的には第2の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、電磁弁38を開弁して第1の経路を能動とする。
といった態様をもって上記各経路の切り替えを行うようにしている。これにより、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになるとともに、同機関の運転中は安定した運転状態が維持されるようにもなる。
【0060】
以上詳述したように、この第1の実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、以下に列記するような優れた効果が得られるようになる。
(1)電磁弁38の開閉操作を通じて、第1の経路(図2)及び第2の経路(図3)のいずれかが選択的に能動とされる。そして、上記第1の経路が能動とされている場合には、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却を速やかに行うことができるようになる。また、上記第2の経路が能動とされている場合には、燃料タンク31内の温度上昇を抑制のみならず、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却も図ることができるようになる。さらに、上記第2の経路においては、同デリバリパイプ36が燃焼室20等からの熱を受けることに起因する燃料の気化を好適に抑制することができるようになる。
【0061】
(2)内燃機関1の始動時は、電磁弁38が開弁され、上記第1の経路が能動とされる。これにより、内燃機関1の停止中に発生したベーパが速やかに燃料タンク31へ還流されるようになり、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになる。
【0062】
(3)内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、電磁弁38が開弁され、上記第1の経路が能動とされる。これにより、ベーパを含む燃料の燃料タンク31への早期還流が図られ、内燃機関1の安定した運転状態が維持されるようになる。
【0063】
(4)経路途中に絞り機構39が設けられる迂回経路R4を還流経路R3に接続するといった極めて簡易な構成により、燃料タンク31内の温度上昇の抑制と、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却との両立が実現されるようになる。これにより、装置の複雑化を回避することができるようになるとともに、同装置のコスト上昇をも抑制することができるようになる。
【0064】
(5)第1の経路が能動とされている場合には、燃料ポンプ32による燃料の圧送に際して、プレッシャレギュレータ37の調圧機能による圧送抵抗が生じなくなるため、同燃料ポンプ32の負荷が低減されるようになる。これにより、燃料ポンプ32として吐出能力の高いものを採用する等の対策を講じなくとも、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却の早期実行を図ることができるようになる。また逆に、こうしたベーパ除去及び冷却の早期実行がある程度満たされている環境にあっては、同燃料ポンプ32として、より吐出能力の低い、より小型のものを採用することができるようにもなる。
【0065】
(第2の実施の形態)
本発明を具体化した第2の実施の形態について、先の第1の実施の形態との相違点を中心に図1及び図4を参照して説明する。
【0066】
本実施の形態においては、装置全体の基本的な構成は前記第1の実施の形態(図1)と同様であるものの、図1における燃料供給装置3の構成が図4に示すものに変更されている。ちなみにその構成は、同図4に示されるように、前記第1の実施の形態の燃料供給装置3において、迂回経路R4及び電磁弁38を除外し、還流経路R3に可変絞り機構FCVを新たに設けたものとなっている。
【0067】
ここで、上記可変絞り機構FCVは、還流経路R3を流通する燃料の調量機構であり、前記ECU4による同可変絞り機構FCVの絞り開度thの制御を通じて、同燃料の調量が行われる。ちなみに、この絞り開度thは、上記可変絞り機構FCVを通過する燃料量を「0」とする最小絞り開度thLから、上記可変絞り機構FCVを通過する燃料量を、還流経路R3を通過する燃料量と同程度とする最大絞り開度thHまでの範囲を有する。そして、上記絞り開度thの選択的な変更操作を通じて、大きくは、
・最小絞り開度thLから所定絞り開度thCまでの範囲にあるときは(thL≦th<thC)、可変絞り機構FCVを介して燃料タンク31に還流される燃料量が絞り開度thに応じて増加するものの、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働く。
・所定絞り開度thC以上となると(thC≦th)、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働かなくなる。
といった燃料循環形態が選択的に能動とされる。
【0068】
即ち、上記所定絞り開度thCは、燃料ポンプ32により圧送された燃料に対してプレッシャレギュレータ37の調圧機能が働くか否かを示す絞り開度thの閾値開度である。なお、上記可変絞り機構FCVは、ECU4によりデリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、同ECU4からの信号に応じて所定絞り開度thC以上とされる。
【0069】
以下、燃料供給装置3における燃料の循環態様について図4を参照してさらに詳述する。なお、以降では、可変絞り機構FCVの絞り開度thが所定絞り開度thC以上である燃料経路を第1の経路、最小絞り開度thLより大きく所定絞り開度thC未満である燃料経路を第2の経路、最小絞り開度thLである燃料経路を第3の経路とする。
【0070】
まず、燃料経路の第1の経路が能動とされている場合について説明する。
この場合は、絞り開度thが所定絞り開度thC以上であるため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働かない。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料の全量がデリバリパイプ36に供給される。
【0071】
次に、燃料経路の第2の経路が能動とされている場合について説明する。
この場合は、絞り開度thが最小絞り開度thLより大きく所定絞り開度thC未満であるため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働く。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料のうち、燃料噴射弁34より内燃機関1に噴射供給される噴射量と、可変絞り機構FCVによる調量を通じて燃料タンク31に還流される一定量とがデリバリパイプ36に供給される。
【0072】
このように、
・上記第1の経路においては、デリバリパイプ36に供給された燃料がプレッシャレギュレータ37を介さずに燃料タンク31に還流されることにより、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却が速やかに行われるようになる。
・上記第2の経路においては、デリバリパイプ36に供給される燃料が減量されることにより、燃焼室20等からの熱を受けて燃料タンク31に還流される燃料が減量され、ひいては燃料タンク31内の温度上昇が抑制されるようになる。また、一定量の燃料が可変絞り機構FCVによる調量を通じて燃料タンク31に還流されることにより、同燃料タンク31内の温度上昇の抑制のみならず、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却もあわせ図られるようになる。また、デリバリパイプ36内の圧力がプレッシャレギュレータ37により一定に調圧され、燃料の飽和蒸気温度が高められることにより、同デリバリパイプ36が燃焼室20等からの熱を受けることに起因する燃料の気化が抑制されるようにもなる。といった効果がそれぞれ奏せられるようになる。
【0073】
次に、燃料経路の第3の経路が能動とされている場合について説明する。
この場合は、絞り開度thが最小絞り開度thLであるため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働く。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料のうち、燃料噴射弁34より内燃機関1に噴射供給される噴射量のみがデリバリパイプ36に供給される。
【0074】
このように、デリバリパイプ36に供給される燃料が、上記第2の経路が能動とされている場合よりもさらに減量されることにより、同燃料タンク31内の温度上昇の抑制効果がより一層高められるようになる。
【0075】
また、本実施の形態においては、
・内燃機関1の始動時は、絞り開度thを所定絞り開度thC以上とし第1の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中は、基本的には第2の経路あるいは第3の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、絞り開度thを所定絞り開度thC以上とし第1の経路を能動とする。
といった態様をもって上記各経路の切り替えを行うようにしている。これにより、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになるとともに、同機関の運転中は安定した運転状態が維持されるようにもなる。
【0076】
以上詳述したように、この第2の実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、以下に列記するような優れた効果が得られるようになる。
(1)可変絞り機構FCVの絞り開度thの操作を通じて、第1の経路、第2の経路及び第3の経路のいずれかが選択的に能動とされる。そして、上記第1の経路が能動とされている場合には、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却を速やかに行うことができるようになる。また、上記第2の経路が能動とされている場合には、燃料タンク31内の温度上昇を抑制のみならず、デリバリパイプ36のベーパ除去及び冷却も図ることができるようになる。また、上記第3の経路が能動とされている場合には、デリバリパイプ36に供給される燃料が、上記第2の経路が能動とされている場合よりもさらに減量されるため、同燃料タンク31内の温度上昇の抑制効果をより一層高めることができるようになる。さらに、上記第2の経路及び第3の経路においては、上記デリバリパイプ36が燃焼室20等からの熱を受けることに起因する燃料の気化を好適に抑制することができるようになる。
【0077】
(2)内燃機関1の始動時は、絞り開度thが所定絞り開度thC以上とされ、上記第1の経路が能動とされる。これにより、内燃機関1の停止中に発生したベーパが速やかに燃料タンク31へ還流されるようになり、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになる。
【0078】
(3)内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、可変絞り機構FCVの絞り開度thが所定絞り開度thC以上とされ、上記第1の経路が能動とされる。これにより、ベーパを含む燃料の燃料タンク31への早期還流が図られ、内燃機関1の安定した運転状態が維持されるようになる。
【0079】
(4)第1の経路が能動とされている場合には、燃料ポンプ32による燃料の圧送に際して、プレッシャレギュレータ37の調圧機能による圧送抵抗が生じなくなるため、同燃料ポンプ32の負荷が低減されるようになる。これにより、燃料ポンプ32として吐出能力の高いものを採用する等の対策を講じなくとも、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却の早期実行を図ることができるようになる。また逆に、こうしたベーパ除去及び冷却の早期実行がある程度満たされている環境にあっては、同燃料ポンプ32として、より吐出能力の低い、より小型のものを採用することができるようにもなる。
【0080】
(5)前記第1の実施の形態における迂回経路R4を備えずともデリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却が速やかに行われるようになるため、より簡易な構成をもって機関始動性の悪化等を回避することができるようになる。
【0081】
(第3の実施の形態)
本発明を具体化した第3の実施の形態について、先の第1の実施の形態との相違点を中心に図1及び図5を参照して説明する。
【0082】
本実施の形態においては、装置全体の基本的な構成は前記第1の実施の形態(図1)と同様であるものの、図1における燃料供給装置3の構成が図5に示すものに変更されている。ちなみにその構成は、同図5に示されるように、前記第1の実施の形態の燃料供給装置3において、迂回経路R4を除外したものとなっている。
【0083】
以下、燃料供給装置3における燃料の循環態様について図5を参照して説明する。なお、以降では、電磁弁38が開弁されている燃料経路を第1の経路、同電磁弁38が閉弁されている燃料経路を第2の経路とする。
【0084】
まず、燃料経路の第1の経路が能動とされている場合について説明する。
この場合は、電磁弁38が開弁されているため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働かない。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料の全量がデリバリパイプ36に供給される。
【0085】
次に、燃料経路の第2の経路が能動とされている場合について説明する。
この場合は、電磁弁38が閉弁されているため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働く。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料のうち、燃料噴射弁34より内燃機関1に噴射供給される噴射量のみがデリバリパイプ36に供給される。
【0086】
このように、
・上記第1の経路においては、デリバリパイプ36に供給された燃料がプレッシャレギュレータ37を介さずに燃料タンク31に還流されることにより、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却が速やかに行われるようになる。
・上記第2の経路においては、デリバリパイプ36に供給される燃料が減量されることにより、燃焼室20等からの熱を受けて燃料タンク31に還流される燃料が減量され、ひいては燃料タンク31内の温度上昇が抑制されるようになる。また、デリバリパイプ36内の圧力がプレッシャレギュレータ37により一定に調圧され、燃料の飽和蒸気温度が高められることにより、同デリバリパイプ36が燃焼室20等からの熱を受けることに起因する燃料の気化が抑制されるようにもなる。
といった効果がそれぞれ奏せられるようになる。
【0087】
また、本実施の形態においては、
・内燃機関1の始動時は、電磁弁38を開弁して第1の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中は、基本的には第2の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、電磁弁38を開弁して第1の経路を能動とする。
といった態様をもって上記各経路の切り替えを行うようにしている。これにより、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになるとともに、同機関の運転中は安定した運転状態が維持されるようにもなる。
【0088】
以上詳述したように、この第3の実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、以下に列記するような優れた効果が得られるようになる。
(1)電磁弁38の開閉操作を通じて、第1の経路及び第2の経路のいずれかが選択的に能動とされる。そして、上記第1の経路が能動とされている場合には、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却を速やかに行うことができるようになる。また、上記第2の経路が能動とされている場合には、燃料タンク31内の温度上昇を抑制することができるようになる。さらに、上記第2の経路においては、上記デリバリパイプ36が燃焼室20等からの熱を受けることに起因する燃料の気化を好適に抑制することができるようになる。
【0089】
(2)内燃機関1の始動時は、電磁弁38が開弁され、上記第1の経路が能動とされる。これにより、内燃機関1の停止中に発生したベーパが速やかに燃料タンク31へ還流されるようになり、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになる。
【0090】
(3)内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、電磁弁38が開弁され、上記第1の経路が能動とされる。これにより、ベーパを含む燃料の燃料タンク31への早期還流が図られ、内燃機関1の安定した運転状態が維持されるようになる。
【0091】
(4)第1の経路が能動とされている場合には、燃料ポンプ32による燃料の圧送に際して、プレッシャレギュレータ37の調圧機能による圧送抵抗が生じなくなるため、同燃料ポンプ32の負荷が低減されるようになる。これにより、燃料ポンプ32として吐出能力の高いものを採用する等の対策を講じなくとも、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却の早期実行を図ることができるようになる。また逆に、こうしたベーパ除去及び冷却の早期実行がある程度満たされている環境にあっては、同燃料ポンプ32として、より吐出能力の低い、より小型のものを採用することができるようにもなる。
【0092】
(5)前記第1の実施の形態における迂回経路R4を備えずともデリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却が速やかに行われるようになるため、より簡易な構成をもって機関始動性の悪化等を回避することができるようになる。
【0093】
(第4の実施の形態)
本発明を具体化した第4の実施の形態について、先の第1の実施の形態との相違点を中心に図1及び図6を参照して説明する。
【0094】
本実施の形態においては、装置全体の基本的な構成は前記第1の実施の形態(図1)と同様であるものの、図1における燃料供給装置3の構成が図6に示すものに変更されている。ちなみにその構成は、同図6に示されるように、前記第1の実施の形態の燃料供給装置3において、電磁弁38と迂回経路R4との並列部の下流にマスター電磁弁(主電磁弁)MEVを新たに設けたものとなっている。
【0095】
以下、燃料供給装置3における燃料の循環態様について図6を参照して説明する。なお、以降では、マスター電磁弁MEV及び電磁弁38がともに開弁されている燃料経路を第1の経路、マスター電磁弁MEVが開弁、且つ電磁弁38が閉弁されている燃料経路を第2の経路、マスター電磁弁MEVが閉弁されている燃料経路を第3の経路とする。
【0096】
まず、燃料経路の第1の経路が能動とされている場合について説明する。
この場合は、マスター電磁弁MEV及び電磁弁38がともに開弁されているため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働かない。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料の全量がデリバリパイプ36に供給される。
【0097】
次に、燃料経路の第2の経路が能動とされている場合について説明する。
この場合は、マスター電磁弁MEVが開弁、且つ電磁弁38が閉弁されているため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働く。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料のうち、燃料噴射弁34より内燃機関1に噴射供給される噴射量と、絞り機構39による調量を通じて燃料タンク31に還流される一定量とがデリバリパイプ36に供給される。
【0098】
次に、燃料経路の第3の経路が能動とされている場合について説明する。
この場合は、マスター電磁弁MEVが閉弁されているため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働く。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料のうち、燃料噴射弁34より内燃機関1に噴射供給される噴射量のみがデリバリパイプ36に供給される。
【0099】
このように、
・上記第1の経路においては、デリバリパイプ36に供給された燃料がプレッシャレギュレータ37を介さずに燃料タンク31に還流されることにより、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却が速やかに行われるようになる。
・上記第2の経路においては、デリバリパイプ36に供給される燃料が減量されることにより、燃焼室20等からの熱を受けて燃料タンク31に還流される燃料が減量され、ひいては燃料タンク31内の温度上昇が抑制されるようになる。また、一定量の燃料が絞り機構39による調量を通じて燃料タンク31に還流されることにより、同燃料タンク31内の温度上昇の抑制のみならず、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却もあわせ図られるようになる。また、デリバリパイプ36内の圧力がプレッシャレギュレータ37により一定に調圧され、燃料の飽和蒸気温度が高められることにより、同デリバリパイプ36が燃焼室20等からの熱を受けることに起因する燃料の気化が抑制されるようにもなる。
・上記第3の経路においては、デリバリパイプ36に供給される燃料が、上記第2の経路が能動とされている場合よりもさらに減量されることにより、燃料タンク31内の温度上昇の抑制効果がより一層高められるようになる。
といった効果がそれぞれ奏せられるようになる。
【0100】
また、本実施の形態においては、
・内燃機関1の始動時は、マスター電磁弁MEV及び電磁弁38をともに開弁して第1の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中は、基本的には第2の経路あるいは第3の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、マスター電磁弁MEV及び電磁弁38をともに開弁して第1の経路を能動とする。
といった態様をもって上記各経路の切り替えを行うようにしている。これにより、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになるとともに、同機関の運転中は安定した運転状態が維持されるようにもなる。
【0101】
以上詳述したように、この第4の実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、以下に列記するような優れた効果が得られるようになる。
(1)マスター電磁弁MEV及び電磁弁38の開閉操作を通じて、第1の経路、第2の経路及び第3の経路のいずれかが選択的に能動とされる。そして、上記第1の経路が能動とされている場合には、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却を速やかに行うことができるようになる。また、上記第2の経路が能動とされている場合には、燃料タンク31内の温度上昇を抑制のみならず、デリバリパイプ36のベーパ除去及び冷却も図ることができるようになる。また、上記第3の経路が能動とされている場合には、デリバリパイプ36に供給される燃料が、上記第2の経路が能動とされている場合よりもさらに減量されるため、同燃料タンク31内の温度上昇の抑制効果をより一層高めることができるようになる。さらに、上記第2の経路及び第3の経路においては、上記デリバリパイプ36が燃焼室20等からの熱を受けることに起因する燃料の気化を好適に抑制することができるようになる。
【0102】
(2)内燃機関1の始動時は、マスター電磁弁MEV及び電磁弁38がともに開弁され、上記第1の経路が能動とされる。これにより、内燃機関1の停止中に発生したベーパが速やかに燃料タンク31へ還流されるようになり、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになる。
【0103】
(3)内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、マスター電磁弁MEV及び電磁弁38がともに開弁され、上記第1の経路が能動とされる。これにより、ベーパを含む燃料の燃料タンク31への早期還流が図られ、内燃機関1の安定した運転状態が維持されるようになる。
【0104】
(4)経路途中に絞り機構39が設けられる迂回経路R4を還流経路R3に接続するといった極めて簡易な構成により、燃料タンク31内の温度上昇の抑制と、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却との両立が実現されるようになる。これにより、装置の複雑化を回避することができるようになるとともに、同装置のコスト上昇をも抑制することができるようになる。
【0105】
(5)第1の経路が能動とされている場合には、燃料ポンプ32による燃料の圧送に際して、プレッシャレギュレータ37の調圧機能による圧送抵抗が生じなくなるため、同燃料ポンプ32の負荷が低減されるようになる。これにより、燃料ポンプ32として吐出能力の高いものを採用する等の対策を講じなくとも、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却の早期実行を図ることができるようになる。また逆に、こうしたベーパ除去及び冷却の早期実行がある程度満たされている環境にあっては、同燃料ポンプ32として、より吐出能力の低い、より小型のものを採用することができるようにもなる。
【0106】
(第5の実施の形態)
本発明を具体化した第5の実施の形態について、先の第4の実施の形態との相違点を中心に図7を参照して説明する。
【0107】
本実施の形態においては、燃料供給装置3の構成が図7に示すものに変更されている。ちなみにその構成は、同図7に示されるように、前記第4の実施の形態と同様、電磁弁38と迂回経路R4との並列部の下流にマスター電磁弁(主電磁弁)MEVが設けられることに加えて、バイパス経路R2とデリバリパイプ36との供給経路R1に補助電磁弁SEVが新たに設けられたものとなっている。なお、この補助電磁弁SEVは、内燃機関1の始動にともない開弁、また停止にともない閉弁されるといった開閉制御を通じて動作する。即ち、上記補助電磁弁SEVは、上記内燃機関1の運転中は常に開弁され、また停止中は常に閉弁されるようになる。
【0108】
以下、燃料供給装置3における燃料の循環態様について図7を参照して説明する。なお、以降では、補助電磁弁SEVが開閉されている条件のもとでの、マスター電磁弁MEV及び電磁弁38がともに開弁されている燃料経路を第1の経路、マスター電磁弁MEVが開弁、且つ電磁弁38が閉弁されている燃料経路を第2の経路、マスター電磁弁MEVが閉弁されている燃料経路を第3の経路とする。そして、マスター電磁弁MEV及び補助電磁弁SEVがともに閉弁されている燃料経路、即ち機関停止中の燃料経路を第4の経路とする。
【0109】
ここで、
・上記第1の経路は、前記第4の実施の形態における前記第1の経路と実質的に等しい。
・上記第2の経路は、前記第4の実施の形態における前記第2の経路と実質的に等しい。
・上記第3の経路は、前記第4の実施の形態における前記第3の経路と実質的に等しい。
といった構成であるため、これら各経路における燃料循環態様については、その重複する説明を割愛する。
【0110】
次に、機関停止中の燃料経路(第4の経路)について説明する。
この場合は、マスター電磁弁MEV及び補助電磁弁SEVがともに閉弁されているため、デリバリパイプ36内(正確にはデリバリパイプ36の下流部からマスター電磁弁MEVまで、及びデリバリパイプ36の上流部から補助電磁弁SEVまでの燃料経路も含む)の圧力は、内燃機関1の運転中の状態に維持される。
【0111】
これにより、本実施の形態における機関停止時のデリバリパイプ36内の飽和蒸気圧力は、通常の機関停止時よりも高い飽和蒸気圧力に維持されるようになるため、機関停止時におけるデリバリパイプ36の受熱等に起因する燃料の気化が好適に抑制されるようになる。そして、こうした機関停止中における燃料の気化が抑制されることにより、また燃料ポンプ32の駆動開始直後における燃料の圧送損失も補償されることにより、機関始動性が好適に高められるようになる。
【0112】
また、本実施の形態においては、
・内燃機関1の始動時は、マスター電磁弁MEV、電磁弁38及び補助電磁弁SEVをともに開弁して第1の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中は、基本的には第2の経路あるいは第3の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、マスター電磁弁MEV、電磁弁38及び補助電磁弁SEVをともに開弁して第1の経路を能動とする。
・内燃機関1の停止時は、マスター電磁弁MEV及び補助電磁弁SEVをともに閉弁して第4の経路を能動とする。
といった態様をもって上記各経路の切り替えを行うようにしている。これにより、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになるとともに、同機関の運転中は安定した運転状態が維持されるようにもなる。
【0113】
以上詳述したように、この第5の実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、先の第4の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果に加えて、さらに以下に示すような効果が得られるようになる。
【0114】
(6)内燃機関1の停止時にマスター電磁弁MEV及び補助電磁弁SEVがともに閉弁される(第4の経路)。これにより、デリバリパイプ36内の飽和蒸気圧力は、通常の機関停止時よりも高い飽和蒸気圧力に維持されるようになるため、機関停止時におけるデリバリパイプ36の受熱等に起因する燃料の気化が好適に抑制されるようになる。そして、こうした機関停止中における燃料の気化が抑制されることにより、また燃料ポンプ32の駆動開始直後における燃料の圧送損失も補償されることにより、機関始動性を好適に高めることができるようになる。
【0115】
(第6の実施の形態)
本発明を具体化した第6の実施の形態について、先の第1及び第3の実施の形態との相違点を中心に図1及び図8を参照して説明する。
【0116】
本実施の形態においては、装置全体の基本的な構成は前記第1の実施の形態(図1)と同様であるものの、図1における燃料供給装置3の構成が図8に示すものに変更されている。ちなみにその構成は、同図8に示されるように、前記第1の実施の形態の燃料供給装置3において、迂回経路R4を除外し、バイパス経路R2とデリバリパイプ36との供給経路R1に補助電磁弁SEVを新たに設けたものとなっている。即ち、図5に示した前記第3の実施の形態の燃料供給装置3において、バイパス経路R2と供給経路R1との接続部より下流、且つデリバリパイプ36より上流の供給経路R1に補助電磁弁SEVを新たに設けたものに等しい。なお、上記補助電磁弁SEVは、前記第5の実施の形態の補助電磁弁SEVと同じ態様をもって動作するものとする。
【0117】
以下、燃料供給装置3における燃料の循環態様について図8を参照して説明する。なお、以降では、補助電磁弁SEVが開弁されている条件のもとでの、電磁弁38が開弁されている燃料経路を第1の経路、電磁弁38が閉弁されている燃料経路を第2の経路とする。そして、電磁弁38及び補助電磁弁SEVともに閉弁されている燃料経路、即ち機関停止中の燃料経路を第3の経路とする。
【0118】
ここで、
・上記第1の経路は、前記第3の実施の形態における前記第1の経路と実質的に等しい。
・上記第2の経路は、前記第3の実施の形態における前記第2の経路と実質的に等しい。
といった構成であるため、これら各経路における燃料循環態様については、その重複する説明を割愛する。
【0119】
次に、機関停止中の燃料経路(第3の経路)について説明する。
この場合は、電磁弁38及び補助電磁弁SEVがともに閉弁されているため、デリバリパイプ36内(正確にはデリバリパイプ36の下流部から電磁弁38まで、及びデリバリパイプ36の上流部から補助電磁弁SEVまでの燃料経路も含む)の圧力は、内燃機関1の運転中の状態に維持される。
【0120】
これにより、本実施の形態における機関停止時のデリバリパイプ36内の飽和蒸気圧力は、通常の機関停止時よりも高い飽和蒸気圧力に維持されるようになるため、機関停止時におけるデリバリパイプ36の受熱等に起因する燃料の気化が好適に抑制されるようになる。そして、こうした機関停止中における燃料の気化が抑制されることにより、また燃料ポンプ32の駆動開始直後における燃料の圧送損失も補償されることにより、機関始動性が好適に高められるようになる。
【0121】
また、本実施の形態においては、
・内燃機関1の始動時は、電磁弁38及び補助電磁弁SEVをともに開弁して第1の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中は、基本的には第2の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、電磁弁38及び補助電磁弁SEVをともに開弁して第1の経路を能動とする。
・内燃機関1の停止時は、電磁弁38及び補助電磁弁SEVをともに閉弁して第3の経路を能動とする。
といった態様をもって上記各経路の切り替えを行うようにしている。これにより、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになるとともに、同機関の運転中は安定した運転状態が維持されるようにもなる。
【0122】
以上詳述したように、この第6の実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、先の第3の実施の形態による前記(1)〜(5)の効果に加えて、さらに以下に示すような効果が得られるようになる。
【0123】
(6)内燃機関1の停止時に電磁弁38及び補助電磁弁SEVがともに閉弁される(第3の経路)。これにより、デリバリパイプ36内の飽和蒸気圧力は、通常の機関停止時よりも高い飽和蒸気圧力に維持されるようになるため、機関停止時におけるデリバリパイプ36の受熱等に起因する燃料の気化が好適に抑制されるようになる。そして、こうした機関停止中における燃料の気化が抑制されることにより、また燃料ポンプ32の駆動開始直後における燃料の圧送損失も補償されることにより、機関始動性を好適に高めることができるようになる。
【0124】
(第7の実施の形態)
本発明を具体化した第7の実施の形態について、先の第1の実施の形態との相違点を中心に図1及び図9を参照して説明する。
【0125】
本実施の形態においては、装置全体の基本的な構成は前記第1の実施の形態(図1)と同様であるものの、図1における燃料供給装置3の構成が図9に示すものに変更されている。
【0126】
ここで、本実施の形態における燃料供給装置3は、デリバリパイプ36の下流部と燃料タンク31の気相部とは還流経路R3により接続されている。そして、この還流経路R3には、燃料の調圧機構であるプレッシャレギュレータ37が設けられている。また、この還流経路R3には、上記プレッシャレギュレータ37を迂回する態様で還流経路R3のプレッシャレギュレータ37の上流側と下流側とを接続する還流補助経路R5が設けられている。そして、この還流補助経路R5には、同還流補助経路R5を開閉する電磁弁38が設けられている。
【0127】
以下、燃料供給装置3における燃料の循環態様について図9を参照して説明する。なお、以降では、電磁弁38が開弁されている燃料経路を第1の経路、同電磁弁38が閉弁されている燃料経路を第2の経路とする。
【0128】
まず、燃料経路の第1の経路が能動とされている場合について説明する。
この場合は、電磁弁38が開弁されているため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働かない。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料の全量がデリバリパイプ36に供給される。そして、上記供給された燃料のうち、燃料噴射弁34より内燃機関1に噴射供給されなかった燃料は、電磁弁38を介して燃料タンク31に還流される。
【0129】
このように、上記第1の経路においては、デリバリパイプ36に供給された燃料がプレッシャレギュレータ37を介さずに燃料タンク31に還流されることにより、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却が速やかに行われるようになる。
【0130】
次に、燃料経路の第2の経路が能動とされている場合について説明する。
この場合は、電磁弁38が閉弁されているため、プレッシャレギュレータ37による燃料の調圧機能が働く。また、燃料ポンプ32により圧送された燃料の全量がデリバリパイプ36に供給される。そして、燃料噴射弁34より内燃機関1に噴射供給されなかった燃料は、プレッシャレギュレータ37を介して燃料タンク31に還流される。
【0131】
このように、上記第2の経路においては、デリバリパイプ36内の圧力がプレッシャレギュレータ37により一定に調圧され、燃料の飽和蒸気温度が高められるようになるため、同デリバリパイプ36が燃焼室20等からの熱を受けることに起因する燃料の気化が抑制されるようになる。
【0132】
また、本実施の形態においては、
・内燃機関1の始動時は、電磁弁38を開弁して第1の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中は、基本的に第2の経路を能動とする。
・内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、電磁弁38を開弁して第1の経路を能動とする。
といった態様をもって上記各経路の切り替えを行うようにしている。これにより、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになるとともに、同機関の運転中は安定した運転状態が維持されるようにもなる。
【0133】
以上詳述したように、この第7の実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、以下に列記するような優れた効果が得られるようになる。
(1)電磁弁38の開閉操作を通じて、第1の経路及び第2の経路のいずれかが選択的に能動とされる。そして、上記第1の経路が能動とされている場合には、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却を速やかに行うことができるようになる。また、上記第2の経路が能動とされている場合には、上記デリバリパイプ36が燃焼室20等からの熱を受けることに起因する燃料の気化を好適に抑制することができるようになる。
【0134】
(2)内燃機関1の始動時は、電磁弁38が開弁され、上記第1の経路が能動とされる。これにより、内燃機関1の停止中に発生したベーパが速やかに燃料タンク31へ還流されるようになり、ベーパを含む燃料が噴射供給されることに起因する内燃機関1の始動性の悪化が回避されるようになる。
【0135】
(3)内燃機関1の運転中において、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定されたときには、電磁弁38が開弁され、上記第1の経路が能動とされる。これにより、ベーパを含む燃料の燃料タンク31への早期還流が図られ、内燃機関1の安定した運転状態が維持されるようになる。
【0136】
(4)還流経路R3のプレッシャレギュレータ37の上流側と下流側とを、経路の途中に電磁弁38が設けられた還流補助経路R5により接続するといった簡易な構成をもって、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却を速やかに行うといった機能を実現することができる。これにより、装置の複雑化を回避することができるようになるとともに、同装置のコスト上昇をも抑制することができるようになる。
【0137】
(5)第1の経路が能動とされている場合には、燃料ポンプ32による燃料の圧送に際して、プレッシャレギュレータ37の調圧機能による圧送抵抗が生じなくなるため、同燃料ポンプ32の負荷が低減されるようになる。これにより、燃料ポンプ32として吐出能力の高いものを採用する等の対策を講じなくとも、デリバリパイプ36のベーパ除去及びその冷却の早期実行を図ることができるようになる。また逆に、こうしたベーパ除去及び冷却の早期実行がある程度満たされている環境にあっては、同燃料ポンプ32として、より吐出能力の低い、より小型のものを採用することができるようにもなる。
【0138】
なお、上記各実施の形態は、それらを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・図4に示した上記第2の実施の形態では、還流経路R3に可変絞り機構FCVを設ける構成としたが、他に例えば、同還流経路R3の可変絞り機構FCVの上流あるいは下流に、さらにマスター電磁弁MEVを設ける構成としてもよい。こうした構成を採用した場合には、このマスター電磁弁MEVの開閉操作を通じてその第3の経路(可変絞り機構FCVの絞り開度thが最小絞り開度thLである燃料経路)を能動とすることが可能となるため、可変絞り機構FCVの絞り開度thの開閉制御を簡略化することができるようになる。
【0139】
・また、上記構成に、バイパス経路R2と供給経路R1との接続部より下流、且つデリバリパイプ36より上流の供給経路R1に補助電磁弁SEVを新たに設けることもできる。こうした構成を採用した場合にも、内燃機関1の停止とともに可変絞り機構FCVの絞り開度thを最小絞り開度thLとする、あるいはマスター電磁弁MEVを閉弁する等の操作を行ったうえで、さらに補助電磁弁SEVを閉弁することで、先の第5あるいは第6の実施の形態と同様、機関始動性を好適に高めることができるようになる。
【0140】
・それぞれ図7及び図8に示した上記第5及び第6の実施の形態においては、供給経路R1に補助電磁弁SEVを設けるとともに、内燃機関1の停止にともない、
(イ)第5の実施の形態では、同補助電磁弁SEV及びマスター電磁弁MEVをともに閉弁とする。
(ロ)第6の実施の形態では、同補助電磁弁SEV及び電磁弁38をともに閉弁とする。
といった操作を行うことで、デリバリパイプ36内の圧力を内燃機関1の運転中の状態に維持するようにしたが、こうした機能を実現するためには、例えば次のような構成を採用することもできる。即ち、上記補助電磁弁SEVに代えて、燃料ポンプ32としてその停止時には弁としての機能を果たすものを採用する。こうした構成を採用した場合にも、内燃機関1の停止時におけるデリバリパイプ36内(正確にはデリバリパイプ36の下流部からマスター電磁弁MEVあるいは電磁弁38まで、及びデリバリパイプ36の上流部から燃料ポンプ32までの燃料経路も含む)の圧力を、同内燃機関1の運転中の状態に維持することができるようになる。また、こうした構成によれば、補助電磁弁SEVを新たに設ける必要がなくなるため、燃料経路の構成の簡略化が図られるようになる。
【0141】
・図9に示した上記第7の実施の形態では、還流補助経路R5に電磁弁38を設ける構成としたが、この電磁弁38に代えて可変絞り機構FCVを設けることもできる。
【0142】
・また、同じく第7の実施の形態において、供給経路R1に補助電磁弁SEVを、還流経路R3にマスター電磁弁MEVを設ける構成としてもよい。こうした構成を採用した場合にも、内燃機関1の停止とともにマスター電磁弁MEV及び補助電磁弁SEVを閉弁とすることで、上記第5あるいは第6の実施の形態と同様、機関始動性を好適に高めることができるようになる。
【0143】
・上記各実施の形態では、各センサ51,52,53,54による検出データに基づいて、デリバリパイプ36内の燃料が気化している旨推定するとしたが、例えばより簡易的に、パイプ燃温センサ53、パイプ燃圧センサ54による検出データのみに基づいて上記デリバリパイプ36内の燃料が気化しているか否かを推定することもできる。要するに、上記デリバリパイプ36における燃料の状態を推定することのできる方法であれば、その判定方法は適宜変更可能である。
【0144】
・上記各実施の形態では、バイパス経路R2及び還流経路R3の下流部がそれぞれ独立して燃料タンク31の気相部に接続される構成としたが、他に例えば、バイパス経路R2の下流端部を、還流経路R3の電磁弁38等よりも下流に接続することもできる。要するに、燃料ポンプ32による燃料噴射機構35に圧送された燃料を、プレッシャレギュレータ37等の調圧機構により調圧せずに燃料タンク31に還流させるといった機能が実現される構成であればよく、そのための経路構成等は上記各実施の形態に例示した構成に限られず適宜変更可能である。
【0145】
・上記各実施の形態では、還流経路R3に電磁弁38(あるいは可変絞り機構FCV)やマスター電磁弁MEVを設け、これら各弁の開閉制御を通じて、燃料ポンプ32に圧送された燃料をデリバリパイプ36を介して速やかに燃料タンク31に還流させるといった機能を実現するようにしたが、こうした機能を実現するための構成は上記構成に限られるものではない。要するに、燃料噴射機構35に圧送される燃料の圧力調圧、非調圧を選択的に切り替えることができる構成であればよく、そのための構成は適宜変更可能である。
【0146】
・上記各実施の形態では、液化石油ガス(LPG)を燃料とする内燃機関1を想定したが、本発明の適用は液化石油ガスを燃料とする内燃機関に限られるものではなく、例えば、ガソリン等を燃料とする内燃機関にも適用することができる。また、内燃機関としての構成も上記実施の形態で例示した構成に限られず、任意の構成を採用することができる。要するに、吸入空気と燃料との混合気を爆発、燃焼させて動力を得る内燃機関であれば本発明の適用は可能であり、そうした場合にも、上記各実施の形態に準じた効果を奏することができる。
【0147】
その他、燃料タンクに貯留された燃料を燃料ポンプにて燃料噴射機構に圧送し、この圧送した燃料を同燃料噴射機構を介して内燃機関に噴射供給する内燃機関の燃料供給装置であれば、内燃機関の始動時を含めての運転中、その燃料流通経路本来の燃料圧力の調圧状態に対し、さらに前記燃料噴射機構に圧送される燃料の圧力調圧、非調圧を選択的に切り替える構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置の第1の実施の形態についてその全体構成を模式的に示す概略図。
【図2】同実施の形態にかかる燃料経路の一切替状態を模式的に示す図。
【図3】同実施の形態にかかる燃料経路の一切替状態を模式的に示す図。
【図4】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置の第2の実施の形態にかかる燃料経路を模式的に示す図。
【図5】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置の第3の実施の形態にかかる燃料経路を模式的に示す図。
【図6】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置の第4の実施の形態にかかる燃料経路を模式的に示す図。
【図7】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置の第5の実施の形態にかかる燃料経路を模式的に示す図。
【図8】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置の第6の実施の形態にかかる燃料経路を模式的に示す図。
【図9】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置の第7の実施の形態にかかる燃料経路を模式的に示す図。
【図10】従来のフューエルリターン式の燃料経路を模式的に示す図。
【符号の説明】
1…内燃機関、3…燃料供給装置、4…電子制御装置(ECU)、5…検出系、11…シリンダブロック、12…シリンダ、12a…ウォータージャケット、13…イグニッションプラグ、14…吸気弁、15…排気弁、16…シリンダヘッド、17…クランクシャフト、18…コネクティングロッド、19…ピストン、20…燃焼室、21…エアクリーナ、22…スロットルバルブ、23…吸気通路、24…排気通路、25…触媒装置、31…燃料タンク、32…燃料ポンプ、33…フィルタ、34…燃料噴射弁、35…燃料噴射機構、36…デリバリパイプ、37…プレッシャレギュレータ、38…電磁弁、39…絞り機構、51…タンク燃温センサ、52…タンク燃圧センサ、53…パイプ燃温センサ、54…パイプ燃圧センサ、R1…供給経路、R2…バイパス経路、R3…還流経路、R4…迂回経路、FCV…可変絞り機構、MEV…マスター電磁弁(主電磁弁)、SEV…補助電磁弁、R5…還流補助経路。

Claims (4)

  1. 燃料タンク内に貯留された燃料を燃料ポンプにて燃料噴射機構に圧送し、この圧送した燃料を同燃料噴射機構を介して内燃機関に噴射供給する内燃機関の燃料供給装置において、
    前記燃料ポンプにより圧送される燃料を前記燃料噴射機構の下流から前記燃料タンクに還流させる還流経路と、前記燃料ポンプにより圧送される燃料を前記燃料噴射機構の上流から前記燃料タンクに還流させるバイパス経路と、このバイパス経路に設けられて前記燃料噴射機構に圧送される燃料の圧力を調圧するプレッシャレギュレータと、前記還流経路を選択的に開閉する電磁弁と、この電磁弁を迂回して前記還流経路の燃料を流通させる迂回経路と、この迂回経路に設けられて燃料の流量を調量する絞り機構と、前記還流経路及び前記バイパス経路における燃料の流通態様を切り替える切替手段とを含めて構成されるとともに、前記内燃機関の始動時に前記燃料噴射機構に圧送される燃料の流量が前記内燃機関の始動完了後の通常運転時よりも増量される第1の流通態様と、前記内燃機関の始動完了後の通常運転時に前記燃料噴射機構に圧送される燃料の流量が前記内燃機関の始動時よりも減量されることに併せて所定量の燃料が前記燃料噴射機構及び前記絞り機構を介して前記燃料タンクに還流される第2の流通態様とを前記切替手段により切り替える流通制御機構を備え、
    前記切替手段は、前記第1の流通態様を選択する操作として前記内燃機関の始動時に前記電磁弁を開弁し、前記第2の流通態様を選択する操作として前記内燃機関の始動完了後の通常運転時に前記電磁弁を閉弁する
    ことを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の燃料供給装置において、
    前記切替手段は、前記内燃機関の始動完了後の通常運転時に前記燃料噴射機構内の燃料の気化が生じている旨判定したとき、前記電磁弁の開弁を通じて前記第1の流通態様を選択する
    ことを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の燃料供給装置において、
    前記流通制御機構は、前記電磁弁と前記迂回経路とからなる前記還流経路の並列部の上流もしくは下流に設けられて、前記還流経路を選択的に開閉する主電磁弁をさらに含めて構成される
    ことを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の燃料供給装置において、
    前記流通制御機構は、前記バイパス経路と前記燃料噴射機構との間の燃料経路に設けられて、この燃料経路を選択的に開閉する補助電磁弁をさらに含めて構成されるとともに、前記内燃機関の停止中に前記主電磁弁及び前記補助電磁弁の閉弁を通じて前記燃料噴射機構をその上流及び下流の燃料経路に対して閉鎖する
    ことを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
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