JP2004052560A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液化ガス燃料とその代替燃料とを燃料とする内燃機関にあって、液化ガス燃料を積極的に使用しつつも、これを貯留する燃料タンクを常に適正な飽和蒸気圧に維持することのできる内燃機関の燃料供給装置を提供する。
【解決手段】液化ガス燃料(LPG)およびガソリンを燃料として使用するバイフューエルエンジンは、それぞれの燃料の供給系統として各別に設けられたLPG燃料系20とガソリン燃料系30とを有する。各燃料の供給系統はそれぞれ、デリバリパイプ21,31、インジェクタ22,32、燃料タンク23,33、および燃料ポンプ24,34等を備える。LPG燃料系20の燃料タンク23には内部の圧力を検出する圧力センサ27が設けられている。LPGを使用した運転中、検出された圧力が設定値Pb以上となったとき、電子制御ユニット40はエンジンに供給する燃料をガソリンからLPGに切り替える。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関に燃料を噴射供給する内燃機関の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液化石油ガス(LPG)等の液化ガスを燃料とする内燃機関が周知である。そして、それら内燃機関のなかには、機関に液相状態の燃料を噴射供給する燃料供給装置を備えるものも実用化されている。こうした燃料供給装置は、基本的には図13に模式的に示すフューエルリターン式といわれる燃料循環方式を用いた構成となっている。
【0003】
上記フューエルリターン式の燃料供給装置にあっては、図13に示されるように、燃料タンク123内の液相燃料を燃料ポンプ124により燃料供給経路126に圧送しつつ、この圧送した燃料を、インジェクタ122とともに燃料噴射機構を構成するデリバリパイプ121内に供給する。そして、このデリバリパイプ121内に供給した燃料をインジェクタ122を通じて内燃機関に噴射供給する一方で、同デリバリパイプ121内に残留している燃料を還流経路127を介して燃料タンク123に還流させる。
【0004】
このリターンフューエル式の燃料供給装置では、こうして燃料ポンプ124により圧送された液相燃料をデリバリパイプ121を介して燃料タンク123に還流させることで、上記圧送された液相燃料により燃料噴射機構を構成するデリバリパイプ121が冷却されるようにしている。これにより、内燃機関からの熱を受けて温度上昇しやすいデリバリパイプ121内の液化ガス燃料が液相状態に維持される。
【0005】
また一方で、使用燃料を切り替えて作動させることのできる内燃機関、いわゆるバイフューエルエンジンが知られている。このバイフューエルエンジンにあっては、使用する燃料をその運転情況等に応じて適宜選択することによって、燃料経費や出力特性、あるいは始動性など、それぞれの燃料の利点を生かした機関稼働を可能としている。
【0006】
そして従来、こうしたバイフューエルエンジンとしては、たとえばガソリンと液化石油ガス(LPG)とを燃料として使用する車両用エンジンがある(たとえば特開平1−216034号公報参照)。この場合、ガソリンおよびLPGの各燃料のためにそれぞれ各別の燃料供給系統が設けられており、それら各燃料がそれぞれ専用の燃料供給系統を介してエンジンに噴射供給される。
【0007】
ここで、上記バイフューエルエンジンの燃料供給装置として、たとえば上述のLPGおよびガソリンの燃料供給系統が各別に設けられる場合、ガソリンが燃料として使用されるガソリン運転時には、ガソリン用燃料ポンプが作動されて、その専用の燃料噴射機構からガソリンが当該エンジンに噴射供給される。なおこのとき、LPG用燃料ポンプは停止されている。また、LPGが燃料として使用されるLPG運転時には、LPG用燃料ポンプが作動されて、その専用の燃料噴射機構から液相のLPGが同エンジンに噴射供給される。またこのときには、ガソリン用燃料ポンプが停止されている。
【0008】
上記ガソリンおよびLPGを使用するバイフューエルエンジンにあっては、始動時や高出力の要求されるときなどにはそれらの点で有利なガソリン運転が行われるものの、それ以外の通常時には燃料経費の点で有利なLPG運転が継続的に行われるのが一般的となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記LPG等の液化ガス燃料は、常温常圧では気相で存在するため、加圧して液化された状態で燃料タンクに貯留される。このため、燃料の補給施設に備えられる貯蔵容器(施設タンク)から上記機関側に備えられる燃料タンクへの燃料の補給は、次のような態様をもって行われる。すなわち、液化ガス燃料を補給する際、燃料タンクおよび施設タンクの内部を大気から遮断した状態で接続するとともに、施設タンク内の燃料を所定の圧力(たとえば「0.5MPa」程度)だけ加圧することで、同施設タンクから燃料タンクへと液化ガス燃料が流入できるようにしている。
【0010】
こうしたことから、上記フューエルリターン式燃料供給装置によって液化ガス燃料が循環しつつ内燃機関に供給される場合にあっては、以下のようなことが懸念される。
【0011】
すなわち、デリバリパイプ121内の燃料が内燃機関の燃焼室等から熱を受けて高温の状態で燃料タンク123に還流されるため、同燃料タンク123内の温度が上昇するとともにその圧力も上昇する傾向を示す。そして、この燃料タンク123内の圧力が、上記補給施設において燃料タンク123に補給される燃料の圧力(加圧されて燃料タンクに補給される燃料の圧力)を超える場合には、燃料タンク123に燃料を補給することができなくなってしまう。
【0012】
なお、こうした燃料の補給時に限らず、上記液化ガス燃料が貯留される燃料タンク内の圧力を常に適正な飽和蒸気圧に維持するうえでも、その圧力管理は重要である。
【0013】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液化ガス燃料とその代替燃料とを燃料とする内燃機関にあって、液化ガス燃料を積極的に使用しつつも、これを貯留する燃料タンクを常に適正な飽和蒸気圧に維持することのできる内燃機関の燃料供給装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段およびその作用効果について記載する。請求項1に記載の発明は、液化ガス燃料とその代替燃料とを内燃機関に選択的に噴射供給すべくそれら燃料の供給系統が各別に設けられ、そのうちの少なくとも前記液化ガス燃料の供給系統が、該液化ガス燃料を液相にて貯留する密閉式の燃料タンクと、前記内燃機関にその液化ガス燃料を噴射供給する燃料噴射機構と、前記燃料タンク内の液化ガス燃料を該燃料噴射機構を介して液相にて循環させる燃料循環機構とを備えて構成される内燃機関の燃料供給装置として、前記液化ガス燃料を使用しての前記内燃機関の運転中、前記液化ガス燃料を貯留する燃料タンク内の圧力もしくはその相当値を監視し、該監視する圧力もしくはその相当値が所定の設定値以上となるとき、前記内燃機関を前記代替燃料を使用しての運転に切り替えるとともに前記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構を停止させる制御手段を備えることをその要旨とする。
【0015】
上記構成によれば、液化ガス燃料を使用して上記内燃機関を運転中、該液化ガス燃料を貯留する密閉式の燃料タンク内の圧力もしくはその相当値が上記所定の設定値以上となるとき、同内燃機関が上記代替燃料を使用しての運転に切り替えられるとともに液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構が停止せしめられる。このため、上記内燃機関から受熱した燃料噴射機構内の液化ガス燃料の循環が停止して燃料タンクに流入されなくなり、同燃料タンク内の温度上昇要因が取り除かれる。これにより、燃料タンク内の圧力もしくはその相当値が上記所定の設定値を大きく超えることなく適正に維持されるようになる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記所定の設定値が、外部の補給用燃料タンクから前記燃料タンクへの液化ガス燃料の補給を妨げる圧力もしくはその相当値に対応した値として設定されることをその要旨とする。
【0017】
上記構成によれば、上記所定の設定値が、外部の補給用燃料タンクから上記内燃機関の燃料タンクへの液化ガス燃料の補給を妨げる圧力もしくはその相当値として設定される。このため、上記液化ガス燃料の燃料タンク内の圧力もしくはその相当値は、外部の補給用燃料タンクから内燃機関の燃料タンクへの液化ガス燃料の補給を円滑に行うことのできる適正な範囲に維持されるようになる。
【0018】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記制御手段は、前記監視対象である液化ガス燃料の燃料タンク内の圧力もしくはその相当値を検出するセンサを備え、該センサを通じて検出される圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値以上となる条件で、前記内燃機関の代替燃料を使用しての運転への切り替え、および前記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止を行うことをその要旨とする。
【0019】
上記構成によれば、上記監視対象とされる燃料タンク内の圧力もしくはその相当値が上記センサを通じて確実に検出される。このため、そのセンサを通じて検出される値に基づいて燃料タンク内の圧力もしくはその相当値について上記所定の設定値以上となるか否かが確実に評価されて、上記内燃機関の代替燃料を使用しての運転への切り替え、および上記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止が的確な時期に行われるようになる。なお、上記センサとしては、たとえば燃料タンク内の圧力を直接検出する圧力センサがある。また、燃料タンク内の圧力の相当値として液化ガス燃料の飽和蒸気圧特性に基づく同燃料タンク内の温度が用いられる場合には、同燃料タンク等に配設した温度センサを用いてもよい。
【0020】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記制御手段は、当該燃料供給装置近傍の環境温度を監視する手段をさらに備え、該監視する環境温度に基づいて前記所定の設定値を可変設定することをその要旨とする。
【0021】
上記構成によれば、上記燃料供給装置近傍の環境温度を監視する手段、たとえば外気温度あるいは上記内燃機関の冷却水温度を検出する手段等によって検出された環境温度に基づき、上記所定の設定値が可変設定される。このため、上記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構を停止させる時期をより的確なものとすることができるようになる。
【0022】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記制御手段は、前記監視対象である液化ガス燃料の燃料タンク内の圧力もしくはその相当値を検出するセンサを備え、該センサを通じて検出される圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値以上となる条件で、前記内燃機関の代替燃料を使用しての運転への切り替え、および前記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止を行うとともに、同圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値よりも小さいもう1つの所定の設定値以下となる条件で、前記内燃機関の液化ガス燃料を使用しての運転への切り替えを行うことをその要旨とする。
【0023】
上記構成によれば、上記監視対象とされる燃料タンク内の圧力もしくはその相当値が上記センサを通じて確実に検出される。このため、そのセンサを通じて検出される値に基づいて燃料タンク内の圧力もしくはその相当値について上記所定の設定値以上となるか否かが確実に評価されて、上記内燃機関の代替燃料を使用しての運転への切り替え、および上記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止が的確な時期に行われる。また、同検出される値に基づいて上記燃料タンク内の圧力もしくはその相当値についてもう1つの所定の設定値以下となるか否かが確実に評価されて、上記内燃機関の液化ガス燃料を使用しての運転への切り替えが行われる。これにより、上記内燃機関の運転に際して上記検出される圧力もしくはその相当値に基づく使用燃料の相互の切り替えが、履歴特性を有してより円滑に制御されるようになる。なお、上記センサとしては、たとえば燃料タンク内の圧力を直接検出する圧力センサがある。また、燃料タンク内の圧力の相当値として液化ガス燃料の飽和蒸気圧特性に基づく同燃料タンク内の温度が用いられる場合には、同燃料タンク等に配設した温度センサを用いてもよい。
【0024】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記制御手段は、当該燃料供給装置近傍の環境温度を監視する手段をさらに備え、該監視する環境温度に基づいて前記所定の設定値および前記もう1つの所定の設定値の少なくとも一方を可変設定することをその要旨とする。
【0025】
上記構成によれば、上記燃料供給装置近傍の環境温度を監視する手段、たとえば外気温度あるいは上記内燃機関の冷却水温度を検出する手段等によって検出された環境温度に基づき、上記所定の設定値およびもう1つの所定の設定値の少なくとも一方が可変設定される。このため、上記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構を停止させる時期とその期間とをより的確なものとすることができるようになる。
【0026】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記液化ガス燃料の供給系統は、前記燃料タンク内の液化ガス燃料の気相分を前記内燃機関に供給する気相供給機構をさらに備え、前記制御手段は、前記監視する圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値以上となるとき、前記内燃機関を代替燃料を使用しての運転に切り替えることに併せて、前記気相供給機構を能動とすることをその要旨とする。
【0027】
上記構成によれば、上記内燃機関の代替燃料を使用しての運転への切り替え、および上記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止に併せて、上記燃料タンク内の液化ガス燃料の気相分が上記気相供給機構により内燃機関に供給される。このため、燃料タンク内の圧力を速やかに減圧することができるとともに、液化ガス燃料の液相分がその減圧された気相に燃料タンク内の飽和蒸気圧まで蒸発する際に気化潜熱を奪うことから同燃料タンク内の温度を効果的に低下させることができるようになる。
【0028】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記気相供給機構が、前記燃料タンク内に存在する液化ガス燃料の気相分を前記内燃機関に噴射供給する気相インジェクタであることをその要旨とする。
【0029】
上記構成によれば、上記燃料タンク内に存在する液化ガス燃料の気相分の内燃機関への噴射供給を制御性よく行うことができるようになる。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記気相供給機構が、前記燃料タンク内に存在する液化ガス燃料の気相分を前記内燃機関に発生する負圧を利用しつつ弁機構を介して供給するものであることをその要旨とする。
【0030】
上記構成によれば、上記燃料タンク内に存在する液化ガス燃料の気相分の内燃機関への噴射供給を簡素な構成にて行うことができるようになる。
そして、請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の内燃機関の燃料供給装置において、前記液化ガス燃料が液化石油ガスであり、前記代替燃料がガソリンであることをその要旨とする。
【0031】
上記構成によれば、請求項1〜9のいずれかの構成が、ガソリンと液化石油ガスとを使用して運転される内燃機関に適用される。これにより、ガソリンと液化ガス燃料である液化石油ガスとを燃料として使用する内燃機関について、液化石油ガスの燃料タンク内の圧力を適正に維持することができるようになる。
【0032】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置を、ガソリンおよび液化石油ガス(LPG)を燃料として使用する車載内燃機関(エンジン)に適用した第1の実施の形態について図1〜図4を使って説明する。
【0033】
図1は、本実施の形態のエンジンとその周辺部の構成を模式的に例示する説明図である。
図1に示されるように、このエンジン11は4つの気筒を有して構成される。このエンジン11を運転するために、吸気口から吸入された空気はエアクリーナ12を介して吸気通路13に導入され、さらにスロットルバルブ14の開度によりその流量が調整されつつサージタンク15に流入する。そして、サージタンク15に流入した空気は、各気筒に対応して分岐形成された吸気マニホールド16に分流する。この吸気マニホールド16には燃料を液相にて噴射する燃料噴射機構が配設されており、この燃料噴射機構により噴射供給された燃料が上記分流した空気と混合されて各気筒に吸入される。
【0034】
ここで、本実施の形態のエンジン11は、燃料の供給系統としてガソリン燃料系とLPG燃料系とが各別に設けられ、それら燃料が選択的に使用される、いわゆるバイフューエルエンジンとして構成されている。すなわち、吸気マニホールド16には、LPGの燃料噴射機構としてLPG用デリバリパイプ21とLPG用インジェクタ22とが、またガソリンの燃料噴射機構としてガソリン用デリバリパイプ31とガソリン用インジェクタ32とがそれぞれ取り付けられている。そして、これら各燃料噴射機構から選択的に噴射供給された燃料が吸気マニホールド16内にて空気と混合されてエンジン11の各気筒に吸入されるようにしている。
【0035】
こうして上記各燃料の供給系統によって噴射供給された燃料は各気筒の燃焼室で燃焼され、それら各気筒に対応して分岐形成された排気マニホールド17を通って所定の排気通路に排出される。
【0036】
つぎに、上記各燃料の供給系統について図2を使って説明する。
図2に示されるように、このエンジン11は、上記2種の燃料に対応して上述したLPG燃料系20およびガソリン燃料系30の2つの供給系統を有している。
【0037】
LPG燃料系20は、LPGを液相にて貯留する燃料タンク23と、上述したLPG用デリバリパイプ21およびLPG用インジェクタ22と、燃料タンク23に貯留されている液相のLPGをデリバリパイプ21に圧送する燃料ポンプ24とを有して構成されている。燃料ポンプ24は、デリバリパイプ21にLPGを圧送し、そのデリバリパイプ21の下流側からはインジェクタ22から噴射されずに滞留しているLPGが還流経路として設けられた還流管26を通って燃料タンク23に還流される。これら燃料ポンプ24および還流管26は、LPG燃料系20にあってLPGを循環させる燃料循環機構として機能する。なおこのとき、デリバリパイプ21内の圧力はプレッシャレギュレータ25により所望の値に調圧されており、インジェクタ22からの燃料の噴射供給が安定して行われるようにしている。また、燃料タンク23には、その内部の圧力を検出する圧力センサ27が配設されている。
【0038】
一方、ガソリン燃料系30は、ガソリンを液相にて貯留する燃料タンク33と、上述したガソリン用デリバリパイプ31およびガソリン用インジェクタ32と、燃料タンク33に貯留されている液相のガソリンをデリバリパイプ31に圧送する燃料ポンプ34とを有して構成されている。このガソリン燃料系30についてもLPG燃料系20と同様に、燃料ポンプ34がデリバリパイプ31にガソリンを圧送し、そのデリバリパイプ31の下流側からはインジェクタ32から噴射されずに滞留しているガソリンが還流経路として設けられた還流管36を通って燃料タンク33に還流される。これら燃料ポンプ34および還流管36は、ガソリン燃料系30にあってガソリンを循環させる燃料循環機構として機能する。なお、ガソリン燃料系30においてもデリバリパイプ31内の圧力はプレッシャレギュレータ35により所望の値に調圧されており、インジェクタ32からの燃料の噴射供給が安定して行われるようにしている。
【0039】
そして、上記2つの燃料供給系統からエンジン11に燃料を選択的に噴射供給する制御手段の構成要素として、この燃料供給装置は電子制御ユニット40を備えている。この電子制御ユニット40は、各燃料の供給系統のLPG用インジェクタ22およびガソリン用インジェクタ32に対してそれぞれ噴射指令を出力する。この出力された噴射指令に応じて各燃料噴射機構による燃料の噴射供給が行われる。
【0040】
ところで、上記各デリバリパイプ21および31は、吸気マニホールド16に取り付けられることから、エンジン11の輻射熱等により温度が上昇する。したがって、上記バイフューエルエンジンにおいては、燃料ポンプが作動している供給系統のデリバリパイプ内にて受熱した燃料が還流管を通じて各燃料タンクに還流される。このため、燃料ポンプの作動している供給系統では燃料タンク内の温度がしだいに上昇するとともに内部の圧力も上昇することになる。
【0041】
これら燃料の供給系統のうち特に、液化ガス燃料を用いるLPG燃料系20にあっては燃料タンク23が密閉式であるため、その内部圧力の上昇は、外部補給施設からの燃料の補給を困難にするばかりでなく、燃料タンク23の強度設計にも関わってくる。したがって、同燃料タンク23内の圧力については、これを適正に維持することが重要となる。
【0042】
そこで、本実施の形態の燃料供給装置では、LPG運転中にLPG燃料系20の燃料タンク23内の圧力を検出して、その検出された圧力に基づきガソリン運転への切り替えとLPG燃料系20の燃料ポンプ24の停止とを行うようにしている。
【0043】
なお、上記エンジン11をLPG運転とするかガソリン運転とするかは、このエンジン11を搭載している車両の運転者等によって選択的に切り替え可能な運転切替スイッチ41からの入力信号と、エンジン11あるいは車両の状態とに基づき電子制御ユニット40が決定している。
【0044】
図3は、LPG燃料系20の燃料タンク23内の圧力を適正に維持するために、電子制御ユニット40が、LPG運転とガソリン運転との運転切替処理を行う手順を例示するフローチャートである。
【0045】
まず、電子制御ユニット40は、エンジン11がLPG運転中か否かを判定する(ステップS301)。LPG運転中であると判定された場合、燃料タンク23内の圧力(タンク圧力)Pを評価してこれが設定値Pb以上であるか否かを判定する(ステップS302)。ここでタンク圧力Pが設定値Pb以上であると判定されると、電子制御ユニット40はエンジン11をガソリン運転に切り替えるとともに、LPG燃料系20の燃料ポンプ24を停止する(ステップS303)。また、ステップS302においてタンク圧力Pが設定値Pbに満たないと判定されると、電子制御ユニット40は運転切替スイッチ41からの入力信号を評価する(ステップS304)。このとき、運転切替スイッチ41がLPG運転側に設定されていると判断された場合は、何もしないでLPG運転のままとする。また、運転切替スイッチ41がガソリン運転側に設定されていると判断された場合は、上記ステップS303に処理を移行してガソリン運転への切り替えを行う。
【0046】
一方、ステップS301においてLPG運転中ではない、すなわちガソリン運転中であると判定された場合には、電子制御ユニット40は運転切替スイッチ41からの入力信号を評価する(ステップS305)。このとき、運転切替スイッチ41がLPG運転側に設定されていると判断された場合は、電子制御ユニット40はタンク圧力Pを評価する(ステップS306)。そして、タンク圧力Pが設定値Pb以上である場合には、何もしないでガソリン運転のままとし、またそうではない場合には、LPG運転への切り替えを行う(ステップS307)。また、上記ステップS305において、運転切替スイッチ41がLPG運転側に設定されていない、すなわちガソリン運転側に設定されていると判断された場合は、何もしないでガソリン運転のままとする。
【0047】
図4は、上記運転切替処理を行ったときのLPGのタンク圧力Pの時間的推移をエンジン11の運転燃料および運転切替スイッチの変化とともに例示したタイムチャートである。
【0048】
図4に示されるように、まず時刻t1において運転切替スイッチ41がガソリンからLPGに切り替えられると、この時点でのタンク圧力Pは設定値Pbよりも小さいため、電子制御ユニット40は運転燃料をガソリンからLPGに切り替える(図3のステップS307)。これによりLPG運転となったエンジン11にはLPG燃料系20からLPGが噴射供給されるようになるとともに、同燃料系20においてデリバリパイプ21にて受熱したLPGが還流されて燃料タンク23の温度、そしてタンク圧力Pが上昇しはじめる(期間T1)。
【0049】
上記期間T1にタンク圧力Pが徐々に上昇して設定値Pbに到達すると(時刻t2)、電子制御ユニット40は運転燃料をLPGからガソリンに切り替える(図3のステップS303)とともに、LPGの燃料ポンプ24を停止させる。これにより、デリバリパイプ21にて受熱したLPGの循環が停止されるため、燃料タンク23が外気により冷却されてタンク圧力Pは上昇傾向から緩やかに下降傾向に変化する(期間T2)。
【0050】
そして、タンク圧力Pが設定値Pbを下回ったとき(時刻t3)、電子制御ユニット40はガソリンに切り替えていた運転燃料を再度、LPGに切り替える(図3のステップS307)。
【0051】
ここで、設定値Pbは、LPGを燃料タンク23に補給する際にタンク圧力Pが外部補給施設等から印加される補給圧を超えないような値に設定されている。こうして、LPG燃料系20の燃料タンク23内の圧力Pは、設定値Pbを超えて過度に上昇することなく所定値以下の適正な範囲に維持されるようになる。
【0052】
以上説明したように、この第1の実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、以下のような効果を得ることができるようになる。
(1)ガソリンとLPGとを使用するバイフューエルエンジンにおいて、LPG燃料系20の燃料タンク23内の圧力Pが設定値Pbを過度に超えて上昇することなく所定値以下の適正な範囲に維持されるようになる。
【0053】
(2)LPGの燃料タンク23を、補給施設からの燃料タンク23への燃料補給が可能な状態に維持することができるようになる。
(3)圧力センサ27により燃料タンク23内の圧力が検出されて、その検出される値に基づいてタンク圧力Pが設定値Pb以上になるか否かが確実に評価される。
【0054】
(第2の実施の形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置を、ガソリンおよび液化石油ガス(LPG)を燃料として使用する車載内燃機関(エンジン)に適用した第2の実施の形態について図5〜図8を使って説明する。なお、この第2の実施の形態の燃料供給装置も基本的には先の第1の実施の形態と同様の構成を有しているため、ここではそれら相互の相違部分を中心に説明する。
【0055】
図5は、本実施の形態のエンジンとその周辺部の構成を模式的に例示する説明図である。
図5に示されるように、このエンジン11も4つの気筒を有しており、これを運転するためにLPG燃料系とガソリン燃料系とが各別に設けられている。そして、それら各燃料供給系統の構成要素としてLPGおよびガソリンをそれぞれ液相にて噴射供給する燃料の噴射機構が各別に設けられているのは、基本的に先の第1の実施の形態の構成と同様である。
【0056】
ただし、本実施の形態のエンジン11のLPGの供給系統にあっては、上記燃料噴射機構にくわえて、燃料タンク内の気相のLPGを気相のままサージタンク15の吸入口に噴射供給する気相供給機構として気相補助インジェクタ28が配設されている。
【0057】
つぎに、上記各燃料の供給系統について図6を使って説明する。
図6に示されるように、このエンジン11は、上記2種の燃料に対応して上述のLPG燃料系20aおよびガソリン燃料系30の2つの供給系統を有している。そして、これら各燃料の供給系統の構成は基本的には先の第1の実施の形態と同様である。ただし、本実施の形態のLPG燃料系20aは、上述の気相補助インジェクタ28を有して構成されている点が特徴となっている。この気相補助インジェクタ28は、燃料タンク23aの気相部分に連通する減圧管29に連結されており、燃料タンク23a内のLPGの気相分をサージタンク15(より正確にはその吸入口)に噴射供給するようにしている点、先の第1の実施の形態の構成と相違している。
【0058】
そして、上記2つの供給系統からエンジン11に燃料を選択的に噴射供給する制御手段の構成要素として、この燃料供給装置は電子制御ユニット40aを備えている。この場合、この電子制御ユニット40aは、各供給系統の燃料噴射機構にくわえて気相補助インジェクタ28に対しても噴射指令を出力する機能を有している。すなわち、この燃料供給装置では、電子制御ユニット40aから出力されるこれら噴射指令に基づいて各燃料噴射機構および気相供給機構による各気筒への燃料の噴射供給が行われる。
【0059】
ところで、LPG運転中にエンジン11から受熱したLPGが循環されて燃料タンク23a内の温度、そして圧力が上昇するのは、この第2の実施の形態の燃料供給装置においても同様である。そこで、LPG燃料系20aの燃料タンク23a内の圧力を適正に維持するために、この電子制御ユニット40aも先に図3に例示したLPG運転とガソリン運転との運転切替処理を行っている。ただし、本実施の形態の電子制御ユニット40aは、この運転切替処理にくわえて上記気相補助インジェクタ28への噴射指令を出力するLPG気相噴射処理を実行する。
【0060】
すなわち、そのLPG気相噴射処理の手順を図7のフローチャートに例示するように、電子制御ユニット40aは、まずタンク圧力Pが設定値Pb以上であるか否かを判定する(ステップS701)。このとき、タンク圧力Pが設定値Pb以上であると判定されると電子制御ユニット40aはLPG気相噴射を実行する噴射指令を気相補助インジェクタ28に出力する(ステップS702)。また、タンク圧力Pが設定値Pbに満たないと判定されるとステップS702をスキップしてこの処理を抜ける。
【0061】
図8は、上記運転切替処理およびLPG気相噴射処理を行ったときのLPGのタンク圧力Pの時間的推移をエンジン11の運転燃料、LPG気相噴射の実行状況、および運転切替スイッチの変化とともに例示したタイムチャートである。
【0062】
図8に示されるように、時刻t1において運転切替スイッチ41がガソリンからLPGに切り替えられると、この時点でのタンク圧力Pは設定値Pbよりも小さいため、電子制御ユニット40が運転燃料をガソリンからLPGに切り替える(図3のステップS307)点については第1の実施の形態と同じである。これによりLPG運転となるとタンク圧力Pが上昇しはじめる(期間T1)。
【0063】
上記期間T1にタンク圧力Pが徐々に上昇して設定値Pbに到達すると(時刻t2)、電子制御ユニット40は運転燃料をLPGからガソリンに切り替える(図3のステップS303)とともに、LPGの燃料ポンプ24を停止させる。そしてさらに、電子制御ユニット40aは上記LPG気相噴射処理により気相補助インジェクタ28に対して噴射指令を出力する(図7のステップS702)。これにより、デリバリパイプ21にて受熱したLPGの循環が停止されて燃料タンク23aが外気により冷却されはじめる。またそれに併せて、LPGの気相分の噴射により燃料タンク23a内が減圧されてタンク圧力Pが飽和蒸気圧を下回るため、燃料タンク23a内に貯留されているLPGの液相分の蒸発が促進される。このとき、蒸発するLPGは気化潜熱を奪うため燃料タンク23aの温度、そして圧力Pは、上述した外気のみによる冷却時(破線にて図示)と比較して効果的に低下する(期間T2’)。
【0064】
そして、タンク圧力Pが設定値Pbを下回ったとき(時刻t3’)、電子制御ユニット40aはガソリンに切り替えていた運転燃料を再度、LPGに切り替える(図3のステップS307)。
【0065】
こうして、LPG燃料系20aの燃料タンク23a内の圧力Pは、設定値Pbを超えて過度に上昇することなく所定値以下の適正な範囲に維持されるようになる。
【0066】
以上説明したように、この第2の実施の形態にかかる内燃機関の燃料供給装置によれば、先の第1の実施の形態による(1)〜(3)の効果にくわえて、さらに以下のような効果を得ることができるようになる。
【0067】
(4)LPG運転中に燃料タンク23a内の圧力Pが設定値Pb以上となったとき、ガソリン運転に切り替えてLPGの燃料ポンプ24が停止されるとともに、燃料タンク23a内のLPGの気相分が気相供給機構の構成要素である気相補助インジェクタ28により噴射供給されてタンク圧力Pが減圧される。このため、燃料タンク23aの温度(圧力)上昇要因がとりのぞかれるだけでなく、燃料タンク23a内の減圧と冷却とが迅速に行われるようになる。
【0068】
(5)LPG燃料系を構成する気相供給機構として、気相のLPGを噴射供給する気相補助インジェクタ28を採用している。これにより、気相のLPGの噴射についてその量やタイミング等、制御性よく実行することができるようになる。
【0069】
(その他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は以下のように変更して実施してもよい。
・上記第2の実施の形態においては、燃料タンク23a内のLPGの気相分をエンジン11に供給する気相供給機構として、LPG燃料系20aが気相補助インジェクタ28を備えて構成される場合について説明したが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。この気相補助インジェクタ28を用いた構成に限らず、LPGを気相にて供給する他の構成、たとえば図9に例示するように、燃料タンク23aの気相に連通する減圧管29を固定絞り52と弁機構51とを介してサージタンク15に連結させた構成としてもよい。この場合、弁機構51を開弁することでエンジン11によって生じる負圧により燃料タンク23a内のLPGの気相分がサージタンク15に供給される。この構成によれば、気相補助インジェクタ28を用いた構成と比較して制御性の面では及ばないものの、それに準じた効果が簡素な構成にて得られるようになる。
【0070】
・上記第2の実施の形態においては、燃料タンク23aの圧力上昇にともなってLPG運転からガソリン運転に切り替えられた場合に気相供給機構にてLPGの気相分をエンジン11に供給する場合について説明したが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。たとえば、気相供給機構からのLPGの供給を開始する設定値Pdgを、上述した運転切替を実行する設定値Pbよりも大きい値に設定する構成としてもよい。この場合、燃料タンク23aの圧力上昇の度合いが大きい場合には気相供給機構が機能する一方、その度合いが小さい場合には気相供給機構は機能しない。したがって、気相供給機構からのLPGの気相分の供給がエンジン11の運転に及ぼす影響をより小さいものとすることができるようになる。
【0071】
・上記各実施の形態においては、LPG運転中のLPGの燃料タンクの圧力上昇に際し、該燃料タンクの圧力を監視してその圧力が設定値以上となることを条件にLPG運転からガソリン運転への運転切替を行う構成について説明したが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。上記LPGの燃料タンクの圧力に対する条件に限らず、同圧力の相当値がそれに対応する設定値に到達することを条件として上記運転切替を行う構成としてもよい。この圧力の相当値としては、たとえばタンク圧力PとLPGの飽和蒸気圧特性とから求められるLPGの燃料タンクの温度を用いることができる。
【0072】
・上記各実施の形態においては、LPG運転中のLPGの燃料タンクの圧力上昇に際し、タンク圧力Pが設定値Pb以上となったときにLPG運転からガソリン運転への運転切替を行い、同設定値Pbを下回ったときにLPG運転に切り替える場合について説明したが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。たとえば、図10にその処理手順を先の図3に対応して示すように、LPG運転からガソリン運転への切り替えを上限設定値Pbh以上となったときに行い、ガソリン運転からLPG運転への切り替えを下限設定値Pblを下回ったときに行うような構成としてもよい。この場合、図10に示されるように、図3のステップS302に対応するステップS302aにおいて、タンク圧力Pが上限設定値Pbhに対して評価される。また、同ステップS306に対応するステップS306aにおいて、タンク圧力Pが下限設定値Pblに対して評価される。このような構成によれば、図11にタイムチャートを先の図4に対応して示すように、タンク圧力Pがより低くなる時刻t4までガソリン運転が行われるため、LPG運転とガソリン運転との切替頻度をより少なくする制御とすることができるようになる。なお、このときの運転切替に対する条件設定も、タンク圧力Pに限らずその相当値として構成してもよい。
【0073】
・上記各実施の形態においては、上記運転切替を行う際の境界温度(設定値Pb、あるいは上限設定値Pbhおよび下限設定値Pbl)が固定値である構成について例示したが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。上記境界温度を固定値とする構成に限らず、たとえばエンジンの雰囲気温度である外気温度やエンジンの冷却水温度等、当該燃料供給装置の環境温度を監視する手段を備えて、その監視された環境温度に基づいてそれら境界温度を適宜、可変値とする構成としてもよい。
【0074】
・上記各実施の形態においては、燃料としてガソリンとLPGとが使用されるバイフューエルエンジンについて説明したが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。たとえば、LPGの代替燃料はガソリンに限らず他の燃料であってもよい。また、燃料タンクの圧力上昇にともなって代替燃料に切り替えられる液化ガス燃料としてはLPGに限らず、たとえば液化天然ガス(LNG)やジメチルエーテル、液体水素等の他の液化ガス燃料であってもよい。
【0075】
・上記各実施の形態においては、液化ガス燃料とその代替燃料とを使用して運転される内燃機関について例示したが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。代替燃料の燃焼による動力を液化ガス燃料の燃焼による動力の代替動力源とする場合に限らず、他の代替動力源を有する車両等の構成にあっても本発明を適用することができる。こうした車両としては、たとえば図12に示すエンジン61と電気モータ62とを動力源として備えるハイブリッド車両がある。この場合、バッテリ63と、該バッテリ63から供給される電力を変換するインバータ64と、変換された電力を利用して駆動する電気モータ62とを備えて構成される電気駆動系が上記代替動力源に相当する。また、それら動力源の切り替えについては、制御手段を構成する電子制御ユニット65がこれを行う。この場合、エンジン61への燃料供給装置として、たとえば図2、図6、あるいは図9に示した構成のうちのガソリン燃料系30を削除したLPG燃料系を用いることができる。
【0076】
・上記各実施の形態においては、エンジンが車載内燃機関である場合について例示したが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。車載内燃機関に限らず、LPG等の液化ガス燃料を使用する他の内燃機関の燃料供給装置にあっても本発明を広く適用することができる。
【0077】
このほか、上記第1および第2の実施の形態およびその変形例から把握することができる技術思想を、その技術思想から得られる作用効果とともに以下に記載する。
【0078】
(1)液化ガス燃料により稼働する内燃機関と該内燃機関の代替動力源とを備える車両にあって、前記液化ガス燃料を前記内燃機関に供給する供給系統が、該液化ガス燃料を液相にて貯留する密閉式の燃料タンクと、前記内燃機関にその液化ガス燃料を噴射供給する燃料噴射機構と、前記燃料タンク内の液化ガス燃料を該燃料噴射機構を介して液相にて循環させる燃料循環機構とを備えて構成される車載内燃機関の燃料供給装置において、
前記液化ガス燃料を使用して稼働する前記内燃機関からの動力を前記車両の動力源としている際、前記液化ガス燃料を貯留する燃料タンク内の圧力もしくはその相当値を監視し、該監視する圧力もしくはその相当値が所定の設定値以上となるとき、前記車両の動力源を前記内燃機関から前記代替動力源に切り替えるとともに前記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構を停止させる制御手段を備える
ことを特徴とする車載内燃機関の燃料供給装置。
【0079】
前記(1)の構成によれば、上記液化ガス燃料により稼働する内燃機関にあってその燃料タンク内の圧力もしくはその相当値が上記所定の設定値以上となるとき、上記車両の動力源が上記代替動力源に切り替えられるとともに上記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構が停止される。このため、上記内燃機関から受熱した燃料噴射機構内の液化ガス燃料の上記燃料タンクへの還流が停止される。これにより、燃料タンクの温度上昇、すなわち圧力上昇が停止され、同燃料タンクの圧力を適正に維持することができるようになる。
【0080】
(2)前記所定の設定値が、外部の補給用燃料タンクから前記燃料タンクへの前記液化ガス燃料の補給を妨げる圧力もしくはその相当値に対応した値として設定される
前記(1)に記載の車載内燃機関の燃料供給装置。
【0081】
前記(2)の構成によれば、上記所定の設定値が、外部の補給用燃料タンクから上記内燃機関の燃料タンクへの液化ガス燃料の補給を妨げる圧力もしくはその相当値として設定される。このため、上記液化ガス燃料の燃料タンク内の圧力もしくはその相当値は、外部の補給用燃料タンクから内燃機関の燃料タンクへの液化ガス燃料の補給を円滑に行うことのできる適正な範囲に維持されるようになる。
【0082】
(3)前記制御手段は、前記監視対象である液化ガス燃料の燃料タンク内の圧力もしくはその相当値を検出するセンサを備え、該センサを通じて検出される圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値以上となる条件で、前記車両の動力源の前記内燃機関から前記代替動力源への切り替え、および前記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止を行う
前記(1)または前記(2)に記載の車載内燃機関の燃料供給装置。
【0083】
前記(3)の構成によれば、上記監視対象とされる燃料タンク内の圧力もしくはその相当値が上記センサを通じて確実に検出される。このため、そのセンサを通じて検出される値に基づいて燃料タンク内の圧力もしくはその相当値について上記所定の設定値以上となるか否かが確実に評価されて、上記車両の動力源の内燃機関から代替動力源への切り替え、および上記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止が的確な時期に行われるようになる。なお、上記センサとしては、たとえば燃料タンク内の圧力を直接検出する圧力センサがある。また、燃料タンク内の圧力の相当値として液化ガス燃料の飽和蒸気圧特性に基づく同燃料タンク内の温度が用いられる場合には、同燃料タンク等に配設した温度センサを用いてもよい。
【0084】
(4)前記制御手段は、当該燃料供給装置近傍の環境温度を監視する手段をさらに備え、該監視する環境温度に基づいて前記所定の設定値を可変設定する
前記(3)に記載の車載内燃機関の燃料供給装置。
【0085】
前記(4)の構成によれば、上記燃料供給装置近傍の環境温度を監視する手段、たとえば外気温度あるいは上記内燃機関の冷却水温度を検出する手段等によって検出された環境温度に基づき、上記所定の設定値が可変設定される。このため、上記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構を停止させる時期をより的確なものとすることができるようになる。
【0086】
(5)前記制御手段は、前記監視対象である液化ガス燃料の燃料タンク内の圧力もしくはその相当値を検出するセンサを備え、該センサを通じて検出される圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値以上となる条件で、前記車両の動力源の前記内燃機関から前記代替動力源への切り替え、および前記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止を行うとともに、同圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値よりも小さいもう1つの所定の設定値以下となる条件で、前記車両の動力源の前記代替動力源から前記内燃機関への切り替えを行う
前記(1)または前記(2)に記載の車載内燃機関の燃料供給装置。
【0087】
前記(5)の構成によれば、上記監視対象とされる燃料タンク内の圧力もしくはその相当値が上記センサを通じて確実に検出される。このため、そのセンサを通じて検出される値に基づいて燃料タンク内の圧力もしくはその相当値について上記所定の設定値以上となるか否かが確実に評価されて、上記車両の動力源の内燃機関から代替動力源への切り替え、および上記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止が的確な時期に行われるようになる。また、同検出される値に基づいて上記燃料タンク内の圧力もしくはその相当値についてもう1つの所定の設定値以下となるか否かが確実に評価されて、上記車両の動力源の代替動力源から内燃機関への切り替えが行われる。これにより、上記内燃機関の運転に際して上記検出される圧力もしくはその相当値に基づく車両の動力源の相互の切り替えが、履歴特性を有してより円滑に制御されるようになる。なお、上記センサとしては、たとえば燃料タンク内の圧力を直接検出する圧力センサがある。また、燃料タンク内の圧力の相当値として液化ガス燃料の飽和蒸気圧特性に基づく同燃料タンク内の温度が用いられる場合には、同燃料タンク等に配設した温度センサを用いてもよい。
【0088】
(6)前記制御手段は、当該燃料供給装置近傍の環境温度を監視する手段をさらに備え、該監視する環境温度に基づいて前記所定の設定値および前記もう1つの所定の設定値の少なくとも一方を可変設定する
前記(5)に記載の車載内燃機関の燃料供給装置。
【0089】
前記(6)の構成によれば、上記燃料供給装置近傍の環境温度を監視する手段、たとえば外気温度あるいは上記内燃機関の冷却水温度を検出する手段等によって検出された環境温度に基づき、上記所定の設定値およびもう1つの所定の設定値の少なくとも一方が可変設定される。このため、上記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構を停止させる時期をより的確なものとすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置を車載内燃機関に適用した第1の実施の形態について、該内燃機関の概略構成を例示する図。
【図2】上記内燃機関の燃料供給装置について、その構成を模式的に例示する図。
【図3】同燃料供給装置について、運転切替処理の手順を例示するフローチャート。
【図4】同燃料供給装置による運転切替の時間的推移を例示するタイムチャート。
【図5】本発明にかかる内燃機関の燃料供給装置を車載内燃機関に適用した第2の実施の形態について、該内燃機関の概略構成を例示する図。
【図6】上記内燃機関の燃料供給装置について、その構成を模式的に例示する図。
【図7】同燃料供給装置について、LPG気相噴射処理の手順を例示するフローチャート。
【図8】同燃料供給装置による運転切替の時間的推移を例示するタイムチャート。
【図9】上記第2の実施の形態の変形例について、該内燃機関の概略構成を例示する図。
【図10】上記第1および第2の実施の形態の変形例について、運転切替処理の手順を例示するフローチャート。
【図11】上記変形例の燃料供給装置による運転切替の時間的推移を例示するタイムチャート。
【図12】その他の変形例について、その動力源の概略構成を例示する図。
【図13】従来の液化ガス燃料を使用する内燃機関の燃料供給装置について、その構成を模式的に例示する図。
【符号の説明】
11…エンジン、12…エアクリーナ、13…吸気通路、14…スロットルバルブ、15…サージタンク、16…吸気マニホールド、17…排気マニホールド、20、20a…LPG燃料系、21…LPG用デリバリパイプ、22…LPG用インジェクタ、23、23a…LPG用燃料タンク、24…LPG用燃料ポンプ、25…LPG用プレッシャレギュレータ、26…還流管、27…圧力センサ、28…気相補助インジェクタ、29…減圧管、30…ガソリン燃料系、31…ガソリン用デリバリパイプ、32…ガソリン用インジェクタ、33…ガソリン用燃料タンク、34…ガソリン用燃料ポンプ、35…ガソリン用プレッシャレギュレータ、36…還流管、40、40a…電子制御ユニット、51…弁機構、52…固定絞り。

Claims (10)

  1. 液化ガス燃料とその代替燃料とを内燃機関に選択的に噴射供給すべくそれら燃料の供給系統が各別に設けられ、そのうちの少なくとも前記液化ガス燃料の供給系統が、該液化ガス燃料を液相にて貯留する密閉式の燃料タンクと、前記内燃機関にその液化ガス燃料を噴射供給する燃料噴射機構と、前記燃料タンク内の液化ガス燃料を該燃料噴射機構を介して液相にて循環させる燃料循環機構とを備えて構成される内燃機関の燃料供給装置において、
    前記液化ガス燃料を使用しての前記内燃機関の運転中、前記液化ガス燃料を貯留する燃料タンク内の圧力もしくはその相当値を監視し、該監視する圧力もしくはその相当値が所定の設定値以上となるとき、前記内燃機関を前記代替燃料を使用しての運転に切り替えるとともに前記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構を停止させる制御手段を備える
    ことを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  2. 前記所定の設定値が、外部の補給用燃料タンクから前記燃料タンクへの液化ガス燃料の補給を妨げる圧力もしくはその相当値に対応した値として設定される
    請求項1に記載の内燃機関の燃料供給装置。
  3. 前記制御手段は、前記監視対象である液化ガス燃料の燃料タンク内の圧力もしくはその相当値を検出するセンサを備え、該センサを通じて検出される圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値以上となる条件で、前記内燃機関の代替燃料を使用しての運転への切り替え、および前記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止を行う
    請求項1または2に記載の内燃機関の燃料供給装置。
  4. 前記制御手段は、当該燃料供給装置近傍の環境温度を監視する手段をさらに備え、該監視する環境温度に基づいて前記所定の設定値を可変設定する
    請求項3に記載の内燃機関の燃料供給装置。
  5. 前記制御手段は、前記監視対象である液化ガス燃料の燃料タンク内の圧力もしくはその相当値を検出するセンサを備え、該センサを通じて検出される圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値以上となる条件で、前記内燃機関の代替燃料を使用しての運転への切り替え、および前記液化ガス燃料の供給系統の燃料循環機構の停止を行うとともに、同圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値よりも小さいもう1つの所定の設定値以下となる条件で、前記内燃機関の液化ガス燃料を使用しての運転への切り替えを行う
    請求項1または2に記載の内燃機関の燃料供給装置。
  6. 前記制御手段は、当該燃料供給装置近傍の環境温度を監視する手段をさらに備え、該監視する環境温度に基づいて前記所定の設定値および前記もう1つの所定の設定値の少なくとも一方を可変設定する
    請求項5に記載の内燃機関の燃料供給装置。
  7. 前記液化ガス燃料の供給系統は、前記燃料タンク内の液化ガス燃料の気相分を前記内燃機関に供給する気相供給機構をさらに備え、前記制御手段は、前記監視する圧力もしくはその相当値が前記所定の設定値以上となるとき、前記内燃機関を代替燃料を使用しての運転に切り替えることに併せて、前記気相供給機構を能動とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の燃料供給装置。
  8. 前記気相供給機構が、前記燃料タンク内に存在する液化ガス燃料の気相分を前記内燃機関に噴射供給する気相インジェクタである
    請求項7に記載の内燃機関の燃料供給装置。
  9. 前記気相供給機構が、前記燃料タンク内に存在する液化ガス燃料の気相分を前記内燃機関に発生する負圧を利用しつつ弁機構を介して供給するものである
    請求項7に記載の内燃機関の燃料供給装置。
  10. 前記液化ガス燃料が液化石油ガスであり、前記代替燃料がガソリンである
    請求項1〜9のいずれかに記載の内燃機関の燃料供給装置。
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