JP3929156B2 - プレス機械の防護ガード - Google Patents

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    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/28Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof
    • B30B15/285Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof preventing a full press stroke if there is an obstruction in the working area

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス機械の側面視でC型形状をしたフレーム(以後、C型フレームと言う)を有するプレス機械の作業面に光線式安全装置を有し、この光線式安全装置の光線カーテン下端とボルスタ前面との隙間から作業領域への侵入を防護する防護ガードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレス本体の左右側面にC型フレームを有するプレス機械は、通常汎用プレス機械として広く使用されているので、稼動中にプレスの作業領域(すなわちスライドの動作領域)に作業者の手等を挿入したときの事故を防止するために、作業者が作業領域に素材を搬入するための作業面(通常は、プレスの前面)の入口に光線式安全装置を設置している。図8に光線式安全装置を備えたC型フレームを有する一般的なプレス機械の斜視図を示しており、同図に基づいて以下説明する。
【0003】
プレス機械1の下部に設けられたボルスタ2の上面に下型3が配置されており、このボルスタ2に対向する位置で、かつ、プレス機械1の上部に上下動自在に設けられたスライド4の下面には、前記下型3と対向するように上型5が配置されている。また、ボルスタ2の前面には、通常、左右に運転押しボタン8,8が配設されており、作業者が両手で左右の運転押しボタン8,8を操作することによって、スライド4を起動することができるようになっている。上型5と下型3との間の空間いわゆる作業領域6に対して作業者が作業するプレス機械1の前面の入口左右に、互いに対向する投光器7aと受光器7bとからなる光線式安全装置7が配設されている。そして、投光器7aと受光器7bとの間に形成された光線カーテン7cを作業者の手等身体の一部で遮光したときに、図示しない制御器は前記作業領域6への侵入と判断して、スライド4が作動中であればスライド4を非常停止させて安全性を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、プレス作業の際、スライド4の下降中に下型3の上面の所定位置にあるべき素材がずれていたり、あるいは、下型3の上面に異物等があることを作業者が発見した時に、作業者が素材の位置を正したり、異物等を排除しようと修正を試みる場合がある。ところが、 この場合に作業者はプレス作業が中断することを嫌って、光線式安全装置7の光線カーテン7cを避けようとして、この光線カーテン7cの下端とボルスタ2前面(図では運転押しボタン8,8の上部)との隙間Pから作業領域内6に手や工具等を入れて修正作業を行うとする。この結果、作業者の安全性が低下するという問題が発生している。
【0005】
本発明は、上記の問題点に着目してなされ、スライドの起動中にボルスタの前面と光線式安全装置の光線カーテンの下端との隙間Pから作業領域への侵入を防止するプレス機械の防護ガードを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用および効果】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、プレス機械の側面視でC 型形状のフレームを有すると共に、ボルスタ2とスライド4間の作業領域6へ作業者の手及び素材の少なくともいずれか一方が侵入する作業面の入り口の左右に光線式安全装置7を配設したプレス機械1において、ボルスタ2の前面と光線式安全装置7の光線カーテン7cの下端との隙間に、揺動自在又は摺動自在な第1邪魔板9,12を設け、第1邪魔板9,12の左右両端部の少なくともいずれか一方に、上下方向に延びる第2邪魔板10,13,21を設け、ボルスタ2の前面への寄り付きを許容する方向に第1邪魔板9,12を揺動又は摺動したときに、第1邪魔板9,12の揺動又は摺動に連動して、第2邪魔板10,13,21が光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光するように設けた構成としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によると、ボルスタの前面(通常は左右の運転押しボタンが配設されている)と、光線式安全装置の光線カーテンの下端との隙間に第1邪魔板を設けたので、この隙間より作業領域に作業者の手等が入らないよう防護することができる。したがって、作業中に光線式安全装置の光線カーテンを作業者の手等で遮光したときスライドを非常停止させることと併せて、作業者の安全を大幅に向上させることができる。ボルスタの前面と光線式安全装置の光線カーテンの下端との隙間に、前記第1邪魔板を揺動自在又は摺動自在に設けたので、ボルスタへの寄り付きが良くなる。したがって、金型交換時や、ボルスタ、スライド、及びこれらの周辺部分のメンテナンス時には、第1邪魔板を揺動又は摺動して、ボルスタ前面の作業者の手前側を開放し、作業者のボルスタ及びスライドへの寄り付きを良くして作業を容易に行うことができる。この結果、金型交換時やメンテナンス時の作業性を向上できる。プレス加工時には、第1邪魔板を揺動又は摺動によりボルスタ前面と光線カーテンの下端との隙間を閉鎖する位置に移動した状態で作業を行う。これによりプレス作業時の安全性向上も図ることができる。さらに、ボルスタ前面に設けた第1邪魔板を作業者等のボルスタ前面への寄り付きを許容する位置に移動したときには、第1邪魔板の左右両端部の少なくともいずれか一方に設けた第2邪魔板が第1邪魔板の揺動又は摺動に連動して光線式安全装置の光線カーテンを遮光するように構成している。通常、光線式安全装置の投光器と受光器が通光状態にあることを条件として、プレス運転ができるインタロックを設けているので、第2邪魔板が光線式安全装置の光線カーテンを遮光したときには、プレス機械を運転できないようになる。したがって、金型交換時やメンテナンス時には、作業者が第1邪魔板をボルスタ前面への寄り付きを許容する位置に移動すると、必ず第2邪魔板が光線カーテンを遮光して、プレスを運転できないようにするので、作業者の安全性が確実に得られる。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項記載のプレス機械の防護ガードにおいて、前記第2邪魔板10,13,21は単独でも揺動自在又は摺動自在とし、かつ、この揺動又は摺動により光線式安全装置7の光線カーテン7cの遮光を可能とした構成としている
【0015】
請求項に記載の発明によると、ボルスタ前面に設けられた前記第1邪魔板の揺動又は摺動とは独立に第2邪魔板のみでも揺動又は摺動できるようにし、揺動又は摺動させたときに、この第2邪魔板が光線式安全装置の光線カーテンを遮光するようにしている。通常、光線式安全装置の投光器と受光器が通光状態にあることを条件として、プレス運転ができるインタロックを設けている。したがって、上下金型交換時、ボルスタ、スライド及びその周辺部分の点検時に、上記第2邪魔板のみを移動して光線式安全装置の光線カーテンを遮光し、プレス運転を停止させることができる。これによって、請求項の作用及び効果に加えて、作業者の安全性をさらに向上できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜図7を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係る第1実施形態の防護ガードが適用されたプレス機械要部の正面図及び右側面図を示す。プレス機械1は本体フレーム側面にC 型形状のC型フレームを有しており、プレス機械1の下部に設けられたボルスタ2の上面に下型3が取着されている。また、プレス機械1の上部で、かつボルスタ2に対向する位置に上下動自在に設けられたスライド4の下面には、下型3と対向するように上型5が取着されている。作業者が作業する作業面(通常はプレス機械1の前面)の入口左右には、互いに対向して設けられた投光器7aと受光器7bとを有する光線式安全装置7が配設されており、作業面の入り口に光線カーテン7cを形成している。
【0017】
プレス機械1のボルスタ2の前面には、通常左右に運転押しボタン8,8が配設されており、作業者が両手で左右の運転押しボタン8,8を操作することによりスライド4を起動できるようになっている。この両手式運転押しボタン8,8の上部と、光線式安全装置7の投光器7aと受光器7bにより形成する光線カーテン7cの下端との間にある隙間Pに、次のような揺動式の第1邪魔板9が設けられている。すなわち、ボルスタ2の前面に、プレス前方に突出するように固定板11aが取着されており、この固定板11aの前端部にはプレス機械1の左右方向に水平な回転軸心を有するヒンジ11の固定側が取り付けられている。そして、前記第1邪魔板9が、このヒンジ11に取り付けられて前記固定板11aに対して揺動(回転)自在となっている。
なお、第1邪魔板9は、例えば鋼材を基材として構成されている。
【0018】
第1邪魔板9の左端部又は右端部の少なくとも一方に例えば半円状等の第2邪魔板10を取り付けており、第1邪魔板9を作業者のボルスタ2への寄り付きが良くなるような位置に揺動すると、この第2邪魔板10の一部が光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光するようにしている。
【0019】
次に、図3に示すフローチャートに基づいて本発明に係わる光線式安全装置7とプレス運転とのインタロック処理について説明する。ここで、プレス前面側の作業面の入り口に光線カーテン7cを形成する光線式安全装置7の投光器7aと受光器7bが通光できることを基準状態とし、第1邪魔板9がボルスタ2の前面(ここでは、運転押しボタン8,8の上部)と光線式安全装置7の光線カーテン7cの下端との隙間Pから作業領域6への侵入を防護できる位置を基準位置とする。
そして、第2邪魔板10が光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光している状態を「ガード開放」とし、また投光器7aと受光器7bが通光できて光線カーテン7cが形成されている状態を「ガード閉」とする。
【0020】
まず、S1において、第1邪魔板9が前記基準位置にあるか、又はこれより外れた位置にあるかを、光線式安全装置7が通光できる基準状態か否かによってチェックし、通光でないとき、ガード開放又は作業領域の侵入物有りと判断し、この後S2でプレス運転準備をNGとしてプレス運転を停止させる。そして、S3で金型交換作業か否かを判断し、そうでないときはS1からの処理を継続し、金型交換のときはS4で金型交換を行った後、S1へ戻って処理を繰り返す。また、前記S1で通光のときは、ガード閉又は侵入物無しと判断し、この後S5でプレス運転準備OKとし、次にS6で、運転押しボタン8,8が押されたらプレス運転を行うようにする。そして、再びS1に戻って通光か否かをチェックし、以上の処理が繰り返される。
【0021】
上記のフローチャートに基づき、プレス運転のインタロックの効果を説明する。プレス機械を運転するときは、第1邪魔板9がボルスタの前面と光線式安全装置の光線カーテンの下端との隙間Pに配置されていて、この隙間Pから作業者の手や工具等が侵入することを防護する。これによって、プレス運転中の安全性向上が図れる。このとき、第2邪魔板10は光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光していないので,プレス運転は準備OKとなる。そして、プレス運転中に、プレス機械前面から作業領域6への侵入があったときに光線式安全装置7の光線カーテン7cで検知してスライド4を非常停止させることと併せて、作業者の安全性を向上できる。
【0022】
また、金型交換作業時には、第1邪魔板9が隙間Pにあると金型交換作業を阻害するので、第1邪魔板9を揺動させて作業者のボルスタ前面側への寄り付きを良くする位置に移動させる。これにより、第2邪魔板10が光線式安全装置7を遮光してプレス運転は準備NGとなり、金型交換作業中のプレス運転ができなくなり、安全性を確保できる。金型交換作業が終了して、第1邪魔板9を前記隙間Pの位置に移動させると、第2邪魔板10も反転して光線式安全装置7を通光させることができ、プレス運転準備はOKとなる。
【0023】
光線式安全装置7が遮光されているか否かによって、第2邪魔板10が基準位置あることとプレス運転とのインタロックをとっている。したがって、例えばリミットスイッチ等を取り付けて行う特別のインタロックを用いないので、プレス機械を使用する事業者側にてこの特別のインタロックを取り外す等の改造が行わる可能性がなく、よって安全性の向上が図れる。
【0024】
以上によると、プレス運転中は、ボルスタ2の前面と光線式安全装置7の光線カーテン7cの下端との隙間Pに設けた第1邪魔板9によって、この隙間Pから作業領域6内に作業者の手等が入らないよう防護することができ、第1邪魔板9の左右両端部のいずれか一方に設けた第2邪魔板により左右側面から作業領域への侵入を防護することができる。また、段取り換え時等には、第1邪魔板9がヒンジ11を中心に揺動されて反転され、作業者のボルスタ2及び上下金型への寄り付きを良くする位置に移動する。これにより、金型交換時やメンテナンス時の作業性が非常に良い。また、このとき、第1邪魔板9の反転により、左端部及び/又は右端部の第2邪魔板10は第1邪魔板9よりも上方に移動し、この第2邪魔板10の一部が光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光する。この遮光により、プレス機械1は運転できないようにインタロックがとってあるので、安全性が非常に向上する。
【0025】
なお、本実施形態においては、第1邪魔板9を、左右方向の水平軸心を有するヒンジ11により揺動自在としているが、本発明はこれに限定されず、例えば、前後方向の水平軸心を有するヒンジによって揺動自在とし、これにより第1邪魔板9を左右方向に開閉するようにしてもよい。
【0026】
また、上記では第1邪魔板9は鋼材を基材として構成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば金網または透明アクリル板等を用いて構成することも可能であり、又は、複数の棒状部材を使用し、この棒状部材の間隔を作業者の手が入らないようにした構造にしてもよい。
【0027】
次に、図4,5に基づいて第2実施形態を説明する。図4及び図5は、それぞれ第2実施形態に係わる防護ガードが適用されたプレス機械の要部側面図である。なお、図1,2と同じ構成には同一の符号を付けてここでの説明を省く。
ボルスタ2の前面と、光線カーテン7cの下端との隙間Pに第1邪魔板12を設けている。この第1邪魔板12の左端部又は右端部の少なくともいずれか一方には、上ラック14が前後方向に沿って、かつ、そのボルスタ前面側が下方となるように傾斜させて取り付けられている。また、第1邪魔板12の左端部又は右端部の少なくとも一方の近傍には第2邪魔板13が設けられており、この第2邪魔板13には上ラック14と同一方向に沿って下ラック16が取り付けられており、さらに、下ラック16よりも下方には下ラック16と同一方向に沿ってガイド溝17が設けられている。ボルスタ2の側面には、プレス前方に突出した固定板18が取着されており、この固定板18の先端部には左右方向の回転軸心を有するピニオン15a,15bが取着されている。そして、このピニオン15a,15bには前記上ラック14と下ラック16がピニオン15a,15bをはさんで互いに反対側に噛み合っている。また固定板18には、左右方向の軸心を有するガイドピン19と固定締め具付きガイドピン20が取着されており、これらのガイドピン19,20は、第2邪魔板13の前記ガイド溝17に係合している。
【0028】
本実施形態における光線式安全装置7とプレス運転とのインタロック処理は前記図3で示したフローチャートと同じである。
【0029】
つぎに、以上のような構成による作動を説明する。
図4は、第1邪魔板12をボルスタ2前面に近い方の位置から作業者に近い方の位置に矢印31方向に移動させた状態を示す。第1邪魔板12のこの移動により、第2邪魔板13はピニオン15a,15bを介して反対方向、つまりボルスタ2に近い側に移動する。そして、第2邪魔板13は、ガイド溝17の前端部17aがガイドピン19に当接した位置で停止するようになっている。この停止位置では、第2邪魔板13が光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光しない位置とになるように構成している。なお、このとき、第2邪魔板13のガイドピンを兼ねる固定締め具付きガイドピン20により、第2邪魔板13を停止位置に固定することもできる。
【0030】
図5は、第1邪魔板12を作業者に近い方からボルスタ2の前面に近い方に(図示で矢印32の方向に)摺動して移動させた状態を示す。第1邪魔板12を矢印32方向に移動させると上ラック14も同じ方向に移動し、これによってピニオン15a,15bを介して下ラック16が反対方向に移動する。よって第2邪魔板13は、作業者に近い方に移動する。このとき、第1邪魔板12は、上ラック14の前端部に設けたストッパ14aがピニオン15aの軸部に当接した位置に停止する。なお、このとき、第2邪魔板13のガイドピンを兼ねる固定締め具付きガイドピン20により、第2邪魔板13を停止位置に固定することもできる。この停止位置で、第2邪魔板13の一部が光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光する。
【0031】
金型交換時あるいはメンテナンス時には、図5に示すように、第1邪魔板12をボルスタ2前面に近い方に移動させて、作業者はボルスタ2への寄り付きを良くして作業する。このとき、前述のように、第2邪魔板13の一部が光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光し、この遮光によりプレス運転はできないようにインタロックがとってあるので、作業者はボルスタ2及びスライド4に充分に近づいて作業ができ、しかも安全性を確実に確保した状態で作業ができる。
【0032】
また、プレス運転時には、図4のように第1邪魔板12を矢印31方向に移動させ、第1邪魔板12がボルスタ2の前面の(ここでは、左右の運転押しボタン8の上部)と光線式安全装置7の光線のカーテン7cの下端との隙間に配置されるように、また第2邪魔板13がプレス機械1の左右側方から作業領域6への侵入を防護する位置に配置されるようにする。これにより、プレス前面の下方、及び側方から作業者の身体の一部が侵入するのを第1邪魔板9及び第2邪魔板13により防止する。
また、光線式安全装置7の光線カーテン7cが遮光されているときには、プレス機械が非常停止となるようにインタロックをとっているので、プレス前面の作業面からの侵入を光線式安全装置で検知して非常停止させることができる。
作業者が固定締め具付きガイドピン20により第2邪魔板13を固定することを忘れたり、あるいはこの固定が不備なときには、第1邪魔板12は自重により斜め前方、かつ下方に下降し、ピニオン15a,15bの回転により第2邪魔板13が作業者に近い側に移動して(図5参照)第2邪魔板13が光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光するので、プレス運転をできないようになり、安全性が高められる。
【0033】
以上説明したように、本実施形態によれば、従来の光線式安全装置の効果に加えて、第1邪魔板によりプレス前面の作業領域への侵入を防護し、第2邪魔板により左右側方からの作業領域への侵入を防護し、金型交換時等には、第1邪魔板を移動して寄り付きを良くすることと併せて、第2邪魔板が光線カーテンを遮光してプレス機械の運転をできないようにして安全性向上を図ることが可能である。
【0034】
つぎに、図6と図7に基づいて第3実施形態を説明する。本実施形態は第2邪魔板を単独で移動できる例を示している。
図6は本実施形態に係わる防護ガードの側面図、図7は図6のA−A断面図を表している。同図において、第2邪魔板21の上部には係止部22が設けており、図7に示すように第1邪魔板9の左右端部の上面にこの係止部22が当接して係止している。また第2邪魔板21には孔23aを有するホルダ23を設けられており、この孔23a内に第1邪魔板のヒンジ11の中心軸11bが挿入されている。そして、この第2邪魔板21は、第1邪魔板9のヒンジ11と同じ中心軸11bの回りに揺動可能となっている。
【0035】
このような構成による作動を説明すると、ボルスタ2の前面(ここでは運転押しボタン8,8の上部)と光線式安全装置7の光線カーテン7cの下端との隙間に設けた第1邪魔板9を揺動又は摺動させずに、第2邪魔板21のみを単独で揺動して下方より上方に移動することができる。このように第2邪魔板21を上方に移動したときには、この第2邪魔板21が光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光する。これにより、作業領域6内のメンテナンスや金型交換などを行う時に、第2邪魔板21だけを移動させて光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光させることができるので、プレスを非常停止させておくことができ、よって作業者の安全性が向上する。
【0036】
また第1邪魔板9をボルスタ前面に近い方へ移動する場合は、第1邪魔板9の上面端部が第2邪魔板21の係止部22を押し上げて第2邪魔板21と共に下方より上方に揺動してボルスタ前面に近い方の位置の側に移動し、第2邪魔板21が光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光するので、確実に安全性を向上できる。
【0037】
以上説明したように本発明によると、光線式安全装置の光線カーテンの下端とボルスタ前面との隙間を第1邪魔板により防護することができ、また第1邪魔板の左右端部の少なくともいずれか一方の近傍に第2邪魔板を設けることにより、プレス機械前面の左右側方から作業者の手等が侵入することを防護するので安全性が大幅に向上する。そして金型交換時又はメンテナンス時には、第1邪魔板を揺動又は摺動させて、ボルスタへの寄り付きを良くすることができると共に、第2邪魔板21を移動(揺動又は摺動)させて光線式安全装置7の光線カーテン7cを遮光できる。この結果、メンテナンス作業等の作業性を良くすると共に、この作業中にプレス運転ができないので安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施形態の防護ガードが適用されたプレス機械要部の正面図である。
【図2】本発明に係わる第1実施形態の防護ガードが適用されたプレス機械要部の右側面図である。
【図3】光線式安全装置とプレス運転のインタロックを示すフローチャート例である。
【図4】本発明に係わる第2実施形態の防護ガードが適用されたプレス機械要部の側面図であり、第1邪魔板を作業者側に移動した場合を示す。
【図5】本発明に係わる第2実施形態の防護ガードが適用されたプレス機械要部の側面図であり、第1邪魔板をボルスタ前面側に移動した場合を示す。
【図6】第3実施形態に係わる防護ガードの側面図を表わす。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】光線式安全装置を備えたC型フレームを有するプレス機械例の斜視図を示す。
【符号の説明】
1 プレス機械
2 ボルスタ
3 下型
4 スライド
5 上型
6 作業領域
7 光線式安全装置
7a 投光器
7b 受光器
7c 光線カーテン
8 運転押しボタン
9、12 第1邪魔板
10、13、21 第2邪魔板
11 ヒンジ
11a 固定板
14 上ラック
14a ストッパ
15a、15b ピニオン
16 下ラック
17 ガイド溝
17a 前端部
18 固定板
19 ガイドピン
20 固定締め具付きガイドピン
22 係止部
23 ホルダ
23a 孔

Claims (2)

  1. プレス機械の側面視でC 型形状のフレームを有すると共に、ボルスタ(2)
    とスライド(4) 間の作業領域(6) へ作業者の手及び素材の少なくともいずれか一方が侵入する作業面の入り口の左右に光線式安全装置(7)
    を配設したプレス機械 (1)において、
    ボルスタ(2) の前面と光線式安全装置(7) の光線カーテン(7c)の下端との隙間(P)
    、揺動自在又は摺動自在な第1邪魔板(9,12)を設け、
    第1邪魔板 (9,12) の左右両端部の少なくともいずれか一方に、上下方向に延びる第2邪魔板 (10,13,21) を設け、
    ボルスタ (2) の前面への寄り付きを許容する方向に第1邪魔板 (9,12) を揺動又は摺動したときに、第1邪魔板 (9,12) の揺動又は摺動に連動して、第2邪魔板 (10,13,21) が光線式安全装置 (7)
    の光線カーテン (7c) を遮光するように設けた
    ことを特徴とするプレス機械の防護ガード。
  2. 請求項記載のプレス機械の防護ガードにおいて、
    前記第2邪魔板(10,13,21)は単独でも揺動自在又は摺動自在とし、かつ、この揺動又は摺動により光線式安全装置(7) の光線カーテン(7c)の遮光を可能とした
    ことを特徴とするプレス機械の防護ガード。
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