JP6075358B2 - 作業機械のガード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ショベル等の作業機械において、キャブを防護するガード装置に関するものである。
ショベル等の作業機械において、キャブの窓の外側にガード装置が取り付けられる場合がある。
例えばショベルにおいては、キャブの前面を外側から覆うガードと、このガードをキャブ前面に取り付ける取付ブラケットによりガード装置が構成され、キャブの前面を作業中に前方から飛来する岩石などから保護することができる。
このようなガード装置のうち、ガードを移動可能とすることにより、視界性やメンテナンス性を向上させる方法がいくつか提案されている。
例えば特許文献1に記載のガード装置は、ガードを2以上に分割し、分割された各ガードをそれぞれ第1の位置および第2の位置との間で移動可能とし、第1の位置および第2の位置で固定可能としている。
また、特許文献2に記載のガード装置は、キャブの外周面部の前面側より上面側を経て後方側へ至る左右の両端縁部にそれぞれローラガイドレールを延設し、またキャブガードの前後長手方向を分割して複数個のガード板部材に形成し、その複数個のガード板部材をそれぞれ前後方向に屈折回動自在に連結し、上記キャブガードをローラガイドレールに沿ってスライド移動可能に嵌合して構成している。
特開平9−228422号公報 特開2008-100442号公報
上述した先行技術はいずれも、窓の視界を良好にする場合には、その窓を覆うガードを移動する必要があり、ガードに覆われず窓が保護されない部分が生じてしまう。
また、一般にガードは金属製で重量物であるが、窓全体の視界を良好にするにはガードを大きく動かす必要があり、労力を要する。
本発明は、上記の観点からなされたもので、その目的は、ガードを移動させても窓をある程度保護する機能を確保し、またガードの移動に要する労力を低減するガード装置を提供することである。
上記課題を解決する手段として、本発明では、作業機械のキャブを保護するキャブガード装置において、
前記キャブの窓の外側に取付ブラケットを介して取り付けられ縦桟と横桟により四角枠状のフレームを形成した固定ガードと、前記固定ガードに保持され前記固定ガードの縦方向または横方向に移動可能な移動ガードとを備え、
前記固定ガードは、前記フレーム内に複数の固定側棒材が前記縦桟また前記横桟に平行で所定の間隔を保つように構成され、
前記移動ガードは、前記固定側棒材の向きと同一の方向を向き同等の間隔を保ち平行に並ぶ複数の移動側棒材と前記移動側材を接続する移動側連結材から構成され、
前記窓に正対した方向から見て前記移動側棒材が隣り合う前記固定側棒材の一方と重なるように近接する一致状態と、前記窓に正対した方向から見て前記移動側棒材が前記隣り合う前記固定側棒材の間に位置する不一致状態とに変更可能であり、
前記2つの状態において、前記移動ガードは、前記固定ガードに固定可能としたものである(請求項1)。
この構成において、上記窓に正対した方向から見て、上記移動ガードを上記固定ガードに対して縦方向または横方向に移動させるだけで上記固定側棒材と上記移動側棒材の並ぶ間隔を可変とすることができ、上記一致状態では上記前窓をある程度保護する機能を確保しながら窓全体の視界を良好にすることができ、上記不一致状態では一般的なガード装置と同程度に上記前窓を保護することができる。
また、上記一致状態と上記不一致状態とを変更するには、上記移動ガードだけを移動させればよく、その移動は、上記移動側棒材が隣り合う上記固定側棒材の一方に近接する位置と、上記窓に正対した方向から見て上記隣り合う上記固定側棒材の間となる位置とを変更するもので、上記移動ガードを大きく動かす必要がなく、労力を低減できる。
本発明において、前記固定ガードは、前記キャブの前面に対して、前記窓の外側に隙間を挟んで対するように前記取付ブラケットを介して取り付けられ、前記フレーム内に複数の前記固定側棒材が前記縦桟に平行で所定の間隔を保つように構成され、
前記移動ガードは、前記固定ガードの横方向に移動可能であり、上下方向への移動は制限され、前記一致状態において前記移動側棒材が隣り合う前記固定側棒材の一方と前後、左右いずれかに近接し、前記不一致状態において前記移動側棒材が前後方向から見て前記隣り合う前記固定側棒材の間に位置するのが望ましい(請求項2)。
この構成において、上記窓は上記キャブの前窓であり、上記一致状態では、上記キャブの前後方向から見て上記移動側棒材が上記固定側棒材に重なり、この前窓の視界を大きく確保することができる。
また、上記キャブガード装置が前窓に取り付けられることにより、重量物である上記移動ガードを持ち上げることなく、横方向に移動させるだけで上記一致状態と上記不一致状態とを変更でき、労力を低減できる。
本発明において、前記移動側棒材は、前記一致状態で、前記固定側棒材よりも前記キャブから離れた位置において、前記窓に正対した方向から見て前記固定側棒材と重なるように備えられるのが望ましい(請求項3)。
この構成において、上記移動側棒材が上記固定側棒材に近接する状態では、上記窓に正対した方向から見て上記移動側棒材が上記固定側棒材に重なり、上記前窓の視界を大きく確保することができる。
本発明において、前記移動側棒材は、前記不一致状態で、前記窓との間隔が前記固定側棒材と同等であり、前記固定側棒材の側方に並ぶことが望ましい(請求項4)。
この構成において、上記不一致状態では、上記固定側棒材に対して上記移動側棒材の外側への突出を抑えることができる。
本発明において、前記固定ガードまたは前記移動ガードは、前記移動側棒材が前記固定側棒材と近接する位置と前記窓に正対した方向から見て前記移動側棒材が隣り合う前記固定側棒材の間となる位置との間で移動可能となるように前記移動ガードを保持するレールを備えるのが望ましい(請求項5)。
この構成において、上記移動ガードは、上記レールを介して上記固定ガードに移動可能に保持される。
本発明において、前記移動側棒材には、係合部が備えられ、前記係合部は、前記移動ガードの移動方向に沿った前記横桟または前記縦桟に挿通される係合孔を有するのが望ましい(請求項6)。
この構成において、上記移動ガードは、上記係合部に上記横桟が挿通されることにより、上記固定ガードに保持される。
本発明において、前記係合孔は、固定側連結材に挿通され、前記固定側連結材は、前記固定ガードに備えられ、前記固定側棒材と垂直に交差し、前記固定側棒材を接続するのが望ましい(請求項7)。
この構成において、上記した複数の固定側連結材が上記固定側棒材を接続することになり、上記固定ガードの強度を向上させることができる。
上記移動ガードは、上記係合孔に上記縦桟または上記横桟に加えて上記固定側連結材が挿通されることにより、安定的に保持される。
本発明において、前記移動ガードは、前記移動側連結材が複数備えられ、前記移動側連結材は、前記移動側棒材と垂直に交差し前記移動側棒材を接続するのが望ましい(請求項8)。
この構成において、上記した複数の移動側連結材が上記移動側棒材を接続することにより、上記移動ガードの強度を向上させることができる。
本発明において、前記移動側連結材は、前記移動ガードの移動方向に沿った前記横桟または前記縦桟の前記窓から離れた側に重なるように備えられるのが望ましい(請求項9)。
この構成において、上記連結材は、上記前記固定側連結材または前記移動ガードの移動方向に沿った前記横桟または前記縦桟の外側に重なることにより、前後方向の視界の妨げとなることを避けている。
本発明において、前記移動側連結材は、前記固定側連結材の前記窓から離れた側に重なるように備えられてもよい(請求項10)。
この構成において、上記連結材は、上記固定側連結材の外側に重なることにより、前後方向の視界の妨げとなることを避けている。
本発明において、前記固定ガードまたは前記移動ガードには、着脱可能なブロックが備えられ、前記ブロックは、前記固定ガードまたは前記移動ガードのいずれかに当接し前記移動ガードの移動を妨げるのが望ましい(請求項11)。
この構成において、上記固定ガードまたは上記移動ガードに取り付けられた上記ブロックにより上記移動ガードの移動が妨げられ、上記一致状態と、上記不一致状態とを維持することができる。
本発明において、前記移動ガードには移動側孔が形成され、前記固定ガードには固定側孔が形成され、前記移動側孔と前記固定側孔が重なる状態で、前記移動側孔と前記固定側孔とを貫くねじが挿通されるのが望ましい(請求項12)。
この構成において、上記移動側孔と上記固定側孔が重なる状態で、上記移動ガードを上記固定ガードに固定することができる。
本発明において、前記移動ガードの移動に伴い、前記一致状態において前記縦桟または前記横桟のいずれかに近接し、前記不一致状態において前記窓に正対した方向から見て前記縦桟または前記横桟のいずれかと前記固定側棒材の間に位置する前記移動側棒材が追加されるのが望ましい(請求項13)。
この構成において、上記窓の端は上記固定ガードの上記フレームと上記移動ガードの上記前記移動側棒材により保護される。
本発明のキャブのガード装置によると、視界性の向上のためにキャブの窓の外側の移動ガードを移動させる場合でも固定ガードにより前窓はある程度保護され、その移動ガードの移動に要する労力を低減できる。
実施形態1のキャブの上ガードの閉じ状態を示す斜視図である。 実施形態1のキャブの上ガードの開き状態を示す斜視図である。 実施形態1のガード装置の斜視図である。 実施形態1の固定ガードの斜視図である。 実施形態1の移動ガードの斜視図である。 実施形態1のキャブの正面図で、(a)は一致状態、(b)は不一致状態を示す。 図6(a)の14a付近の拡大図である。 実施形態2のキャブの上ガードの閉じ状態を示す斜視図である。 実施形態2のキャブの上ガードの開き状態を示す斜視図である。 実施形態2のガード装置の斜視図である。 実施形態2の固定ガードの斜視図である。 実施形態2の移動ガードの斜視図である。 実施形態2のキャブの正面図で、(a)は一致状態、(b)は不一致状態を示す。 図13(a)の14a付近の拡大図で、ブロック81aを取り付ける様子を示す。 図13(b)の81c付近の拡大図で、ブロック81bを取り付ける様子を示す。 図13(b)の下半分の拡大図で、ブロック92を取り付ける様子を示す。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら述べる。
<実施形態1>
図1および図2に示すように、キャブ1の前面に設けられた前窓2の前方にはキャブ1およびオペレータを保護するガード装置3が設けられている。
前窓2は、上窓2aおよび下窓2bから構成され、ガード装置3は、上窓2aを覆う上ガード4と下窓2bを覆う下ガード5からなる。
下ガード5は、左右両端部がキャブ前面の下部に取付ブラケット10を介して取り付けられる。
一方、上ガード4は、上部と下部の蝶番11、12により左右一端側に開閉自在に取り付けられる。
上ガード4の蝶番11、12の反対側の上部と下部にロック装置13a、14aが備えられ、上ガード4の閉じ状態で13b、14bと係合してロック状態となる。
なお、上ガード4の開閉機能が不必要であれば、上ガード4を下ガード5と同様にキャブ前面に取付ブラケットを介して取り付けてもよい。
図3に示すように、上ガード4は、固定ガード20と固定ガード20の前方に保持される移動ガード21から構成される。
図4に示すように、固定ガード20は、縦桟22a、22bと横桟23a、23bから形成された四角枠上のフレーム24の中に、複数の固定側棒材25a、25b、25cが縦桟22a、22bと平行に所定の間隔で並んでいる。
さらに、固定側棒材25a〜25cと縦桟22a、22bを連結する複数の固定側連結材30a、30bが備えられ、固定ガード20の強度を維持している。
上部の横桟23aと下部の横桟23bには、移動ガード21を横方向に移動可能に保持するためのレール部31、32が向き合うように備えられている。
横桟23aに設けた固定側孔33a、33bと横桟23bに設けた固定側孔34a、34bにはねじが刻まれ、移動ガード21を固定ガード20に固定する際に用いられる。
図5に示すように、移動ガード21は垂直に並んだ複数の移動側棒材40a、40b、40c、40dと移動側棒材を接続する移動側連結材41a、41b、41c、41dにより構成される。
移動ガード21は、複数の移動側連結材41a〜41dを設けることにより、強度を維持している。
移動側棒材40a〜40dは、固定側棒材25a〜25cおよび縦桟22aと平行かつ同等の間隔を保つように並ぶ。
上部と下部の移動側連結材41a、41dには、それぞれレール部31、32と係合する突出部42、43が取り付けられる。
突出部42、43は、図示したようにいくつかに分かれて構成してもよいし、それぞれを一体として構成してもよい。
また、移動側連結材41a、41dは左右一端側に延伸され、この延伸部に設けた移動側孔44、45にはねじが刻まれ、移動ガード21を固定ガード20に固定する際に用いられる。
図3では、移動ガード21の突出部42、43を固定ガード20のレール部31、32に係合させた様子を示している。
移動側連結材41a〜41dは、固定側連結材30a、30bや横桟23a、23bと前後に重なるように構成される。
移動ガード21は、レール部31、32に沿って摺動可能であり、図6の(a)のように移動側棒材40b〜40dが固定側棒材25a〜25cと前後に重なる状態(以下、一致状態と呼ぶ)と、図6の(b)のように移動側棒材40b、40cが前後方向から見て隣り合う固定側棒材25a、25bおよび25b、25cの中間に位置する状態(以下、不一致状態と呼ぶ)とに変更することができる。
また、一致状態では、移動側棒材40aは縦桟22aと前後に重なり、不一致状態では、移動側棒材40aは縦桟22aと固定側棒材25aの中間に位置し、同時に移動側棒材40dは縦桟22bと固定側連結材25cの中間に位置する。
一致状態では、前窓2aは固定ガード20によりある程度保護されながら、移動側棒材40a〜40dが固定側棒材25a〜25cおよび縦桟22aに前後に重なることにより視界を良好にすることができる。
不一致状態では、移動側棒材40a〜40dと固定側棒材25a〜25cおよび縦桟22aが交互かつ均等に並ぶことにより、前窓2aを一般的なガード装置と同程度に保護することができる。
また、一致状態と不一致状態を変更するには、移動ガード21を水平に移動させるだけでよいので、大きな労力を必要としない。
このガード装置は、一致状態と不一致状態においてねじ50aにより移動ガード21を移動ガード21に固定ガード20に固定することができる。
具体的には図7に示すように、一致状態では、下部の移動側連結材41dに設けた移動側孔45が下部の横桟23bに設けた固定側孔34aと重なり、ねじ50bが孔45と孔34aを貫きながら締められる。
一方、点線で示す不一致状態では、移動側孔45は固定側34bと重なり、ねじ50bが移動側孔45と固定側孔34bを貫きながら締められる。
移動側孔45と固定側孔34a、34bは、一致状態と不一致状態において重なればよく、また、同時に複数個所に設けてもよい。
実施形態1においては、図4および図5に示す固定側孔33a、33bと移動側孔44も、一致状態と不一致状態において重なり、図6のようにねじ50bにより貫きながら締められるように構成している。
作業のしやすさを考慮する場合には、作業者の手の届きやすい高さにある移動側連結材41dと横桟23bに、固定側孔と移動側孔を設けてねじ止めしてもよい。
以上のように、実施形態1のガード装置3は、一致状態または不一致状態で使用することができる。
一致状態と不一致状態とを変更するには、すべてのねじを取り外し、移動ガード21を一致状態または不一致状態となるまでレール部31、32に沿って移動させ、再びねじを締めつければよい。
<実施形態2>
図8は、第2の実施形態のガード装置3を装着したキャブ1を示す。
実施形態2において、以下の点は実施形態1と同じである。
前窓2は、上窓2aおよび下窓2bから構成され、ガード装置3は、上窓2aを覆う上ガード4と下窓2bを覆う下ガード5からなる点。
下ガード5は、左右両端部がキャブ前面の下部に取付ブラケット10を介して取り付けられる点。
上ガード4は、上部と下部の蝶番11、12により左右一端側に開閉自在に取り付けられる点。
図9に示すように、上ガード4の蝶番11、12の反対側の上部と下部にロック装置13a、14aが備えられ、上ガード4の閉じ状態で13b、14bと係合してロック状態となる点。
上ガード4の開閉機能が不必要であれば、上ガード4を下ガード5と同様にキャブ前面に取付ブラケットを介して取り付けてもよい点。
さて、上ガード4は、図10のように固定ガード20と固定ガード20に重なるように保持される移動ガード21から構成される。
図11に示すように、固定ガード20は、縦桟22a、22bと横桟23a、23bから形成された四角枠上のフレーム24の中に、複数の固定側棒材25a、25b、25cが縦桟22a、22bと平行に所定の間隔で並んでいる。
さらに、固定側棒材25a〜25cと縦桟22a、22bを連結する複数の固定側連結材30a、30bが備えられ、固定ガード20の強度を維持している。
上部の横桟23aに設けた固定側孔60a、60bと下部の上部の横桟23bに設けた固定側孔61a、61bは移動ガード21を固定ガード20に固定する際に用いるものであり、ねじが刻まれている。
図12に示すように、移動ガード21は垂直に並んだ複数の移動側棒材40a、40b、40c、40dと移動側棒材を接続する移動側連結材41a、41b、41c、41dにより構成される。
移動ガード21は、複数の移動側連結材41a〜41dを設けることにより、強度を維持している。
移動側棒材40a〜40dは、固定側棒材25a〜25cおよび縦桟22aと平行かつ同等の間隔を保つように並ぶ。
移動ガード21は、移動側棒材40a〜40dと移動側連結材41a〜41dが交差する部分に複数の係合部70が備えられ、係合部70は、移動側連結材41a〜41dの後方に横桟23a、23bと固定側連結材30a、30bに挿通される係合孔71を有する。
図10では、移動ガード21の係合孔71を固定ガード20の横桟23a、23bと固定側連結材30a、30bに係合させた様子を示している。
移動側連結材41a〜41dは、固定側連結材30a、30bや横桟23a、23bと前後に重なるように構成される。
移動側棒材40a〜40dは、複数の係合孔71が横桟23a、23bと固定側連結材30a、30bとに同時に係合することにより、強度上安定的に保持される。
移動側連結材41a〜41dは固定ガード20の前方に位置するが、移動側棒材40a〜40dは固定側連結材30a、30bと横並びとなるため、実施形態2のガード装置3は、実施形態1よりも前方への突出を抑えることができる。
移動ガード21は、横桟23a、23bと固定側連結材30a、30bに沿って摺動可能であり、図13の(a)のように移動側棒材40b〜40dが固定側棒材25a〜25cの左右に重なる一致状態と、図13の(b)のように移動側棒材40b、40cがキャブ1の前後方向から見て隣り合う固定側棒材25a、25bおよび25b、25cの中間に位置する不一致状態とに変更することができる。
また、一致状態では、移動側棒材40aは縦桟22aと前後に重なり、不一致状態では、移動側棒材40aは縦桟22aと固定側棒材25aの中間に位置し、同時に移動側棒材40dは縦桟22bと固定側棒材25cの中間に位置する。
一致状態では、前窓2aは固定ガード20によりある程度保護されながら、移動側棒材40a〜40dが固定側棒材25a〜25cおよび縦桟22aに前後に重なることにより視界を良好にすることができる。
不一致状態では、移動側棒材40a〜40dと固定側棒材25a〜25cおよび縦桟22a、22bが交互かつ均等に並ぶことにより、前窓2aを一般的なガード装置と同程度に保護することができる。
また、一致状態と不一致状態を変更するには、移動ガード21を水平に移動させるだけでよいので、大きな労力を必要としない。
このガード装置は、一致状態と不一致状態においてブロック81aにより移動ガード21の移動を妨げることができる。
具体的には図14に示すように、一致状態では、移動側棒材40dとロック装置14aとの間の点線で示す位置にブロック81aが備えられ、移動ガード21の移動が妨げられる。
ブロック81aには、ネジ80aが付属し、横桟23に設けた固定側孔61bに対して着脱可能としている。
一方、不一致状態では図15に示すようにブロック81bは、移動側棒材40aと縦桟22aとの間の点線で示す位置に備えられ、移動ガード21の移動が妨げられる。
ブロック81bは、ネジ80bにより固定側孔61aに対して着脱可能に取り付けられる。
ブロック81aは、同時に複数個所に設けてもよく、実施形態2においては、図11に示す固定側孔60aまたは孔60bにブロック81c、81dを取り付け可能であり、図13に示すように一致状態ではブロック81c、ブロック81dが取り付けられ、移動ガード21の移動が妨げる。
作業のしやすさを考慮する場合には、作業者の手の届きやすい高さの固定側連結材30a、30bにブロックを取り付けるように構成してもよい。
また、ブロックは、一致状態と不一致状態において移動ガード21の移動を妨げればよく、移動側連結材41a〜41dのいずれかに取り付けてもよい。
例えば、図16に示すように不一致状態のガード装置3において、ブロック92は、移動側棒材40b、40cの間に挟まれるとともに、固定側棒材25bを挟み込む溝部93を有している。
ブロック92は、ネジ91a、91bを移動側孔90a、90bに締め付けられることにより、移動側連結材41上に固定することができ、固定側棒材25を挟み込む溝部93が、移動ガード21の移動を妨げる。
ブロック92は、一致状態でも装着することができ、この場合ブロック92は、移動側棒材40b、40cの間に挟まれるとともに、固定側棒材25a、25bの間に持挟まれることにより、移動ガード21の移動を妨げる。
以上のように、実施形態2のガード装置3は、一致状態または不一致状態で使用することができる。
一致状態と不一致状態とを変更するには、すべてのブロックを取り外し、移動ガード21を一致状態または不一致状態となるまで横桟23a、23bと固定側連結材30a、30bに沿って移動させ、再びブロックを取り付ければよい。
<他の実施形態>
なお、上記の実施形態では、移動側棒材40の一部が縦桟22と重なり得るように構成しているが、ガード装置3と比較して前窓2の左右幅が小さい場合には、縦桟22と重なる移動側棒材40a、40dを省いて構成してもよい。
また、上記の実施形態では上ガード4のみに視界性を向上しつつ前窓2aを保護する策を講じたが、下ガード5やキャブ1の上部の図示しない天窓を保護するガードに適用し、前窓2bやキャブ1の天窓を保護するように構成してもよい。
1 キャブ
2 前窓
2a 上窓
2b 下窓
3 ガード装置
4 上ガード
5 下ガード
10 取付ブラケット
11 蝶番
12 蝶番
13a、13b ロック装置
14a、14b ロック装置
20 固定ガード
21 移動ガード
22 縦桟
23 横桟
24 フレーム
25a〜25c 固定側棒材
30a、30b 固定側連結材
31、32 レール部
33a、33b 固定側孔
34a、34b 固定側孔
40a〜40d 移動側棒材
41a〜41d 移動側連結材
42、43 突出部
44、45 移動側孔
50a、50b ねじ
60a、60b 固定側孔
61a、61b 固定側孔
70 係合部
71 係合孔
80 ねじ
81a〜81d ブロック
90a、90b 移動側孔
91a、91b ねじ
92 ブロック
93 溝部

Claims (13)

  1. 作業機械のキャブを保護するキャブガード装置において、
    前記キャブの窓の外側に取付ブラケットを介して取り付けられ縦桟と横桟により四角枠状のフレームを形成した固定ガードと、前記固定ガードに保持され前記固定ガードの縦方向または横方向に移動可能な移動ガードとを備え、
    前記固定ガードは、前記フレーム内に複数の固定側棒材が前記縦桟また前記横桟に平行で所定の間隔を保つように構成され、
    前記移動ガードは、前記固定側棒材の向きと同一の方向を向き同等の間隔を保ち平行に並ぶ複数の移動側棒材と前記移動側材を接続する移動側連結材から構成され、
    前記窓に正対した方向から見て前記移動側棒材が隣り合う前記固定側棒材の一方と重なるように近接する一致状態と、前記窓に正対した方向から見て前記移動側棒材が前記隣り合う前記固定側棒材の間に位置する不一致状態とに変更可能であり、
    前記2つの状態において、前記移動ガードは、前記固定ガードに固定可能であることを特徴とするキャブガード装置。
  2. 前記固定ガードは、前記キャブの前面に対して、前記窓の外側に隙間を挟んで対するように前記取付ブラケットを介して取り付けられ、前記フレーム内に複数の前記固定側棒材が前記縦桟に平行で所定の間隔を保つように構成され、
    前記移動ガードは、前記固定ガードの横方向に移動可能であり、上下方向への移動は制限され、前記一致状態において前記移動側棒材が隣り合う前記固定側棒材の一方と前後、左右いずれかに近接し、前記不一致状態において前記移動側棒材が前後方向から見て前記隣り合う前記固定側棒材の間に位置することを特徴とする請求項1 に記載のキャブガード装置。
  3. 前記移動側棒材は、前記一致状態で、前記固定側棒材よりも前記キャブから離れた位置において、前記窓に正対した方向から見て前記固定側棒材と重なるように備えられることを特徴とする請求項1、2いずれかに記載のキャブガード装置。
  4. 前記移動側棒材は、前記不一致状態で、前記窓との間隔が前記固定側棒材と同等であり、前記固定側棒材の側方に並ぶことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のキャブガード装置。
  5. 前記固定ガードまたは前記移動ガードは、前記移動側棒材が前記固定側棒材と近接する位置と前記窓に正対した方向から見て前記移動側棒材が隣り合う前記固定側棒材の間となる位置との間で移動可能となるように前記移動ガードを保持するレールを備えることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のキャブガード装置。
  6. 前記移動側棒材には、係合部が備えられ、前記係合部は、前記移動ガードの移動方向に沿った前記横桟または前記縦桟に挿通される係合孔を有することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のキャブガード装置。
  7. 前記係合孔は、固定側連結材に挿通され、前記固定側連結材は、前記固定ガードに備えられ、前記固定側棒材と垂直に交差し、前記固定側棒材を接続することを特徴とする請求項6 に記載のキャブガード装置。
  8. 前記移動ガードは、前記移動側連結材が複数備えられ、前記移動側連結材は、前記移動側棒材と垂直に交差し前記移動側棒材を接続することを特徴とする請求項6、7いずれかに記載のキャブガード装置。
  9. 前記移動側連結材は、前記移動ガードの移動方向に沿った前記横桟または前記縦桟の前記窓から離れた側に重なるように備えられることを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載のキャブガード装置。
  10. 前記移動側連結材は、前記固定側連結材の前記窓から離れた側に重なるように備えられることを特徴とする請求項7に記載のキャブガード装置。
  11. 前記固定ガードまたは前記移動ガードには、着脱可能なブロックが備えられ、前記ブロックは、前記固定ガードまたは前記移動ガードのいずれかに当接し前記移動ガードの移動を妨げることを特徴とする請求項1〜10いずれかに記載のキャブガード装置。
  12. 前記移動ガードには移動側孔が形成され、前記固定ガードには固定側孔が形成され、前記移動側孔と前記固定側孔が重なる状態で、前記移動側孔と前記固定側孔とを貫くねじが挿通されることを特徴とする請求項6〜11いずれかに記載のキャブガード装置。
  13. 前記移動ガードの移動に伴い、前記一致状態において前記縦桟または前記横桟のいずれかに近接し、前記不一致状態において前記窓に正対した方向から見て前記縦桟または前記横桟のいずれかと前記固定側棒材の間に位置する前記移動側棒材が追加されることを特徴とする請求項1〜12いずれかに記載のキャブガード装置。
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