JP2004019410A - 可動式目隠し - Google Patents

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岡田 一光
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Abstract

【課題】室内を外部から見えないように遮蔽できると共に、外部に対して遮蔽性が余り必要でない昼間帯には室内に採光することができる可動式目隠しを提供する。
【解決手段】枠体5の内部に、一定間隔に並べて配置した複数本の固定縦桟6と、固定縦桟6の並び方向に移動可能となる複数本の可動縦桟7を設け、この可動縦桟7が、開位置で固定縦桟6とラップし、閉位置で固定縦桟6間に位置するようになっている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の窓やベランダ等の手すり部分等に、外部に対する遮蔽のために取り付け、必要に応じて採光が行なえるようにした可動式目隠しに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、浴室やトイレ等に設けられている窓は、外部から室内が見えないように遮蔽するため、窓の外部に目隠しを取り付けることが行なわれている。
【0003】
従来の目隠しは、枠体内に、一定間隔に並べて配置した複数本の外側固定縦桟と、この固定縦桟の内側に一定の間隔に並べて配置された複数本の内側固定縦桟を設け、内側固定縦桟を、各外側固定縦桟間に形成された間隔の内側に少し距離をおいて位置するように配置した構造になっている。
【0004】
窓の外部に目隠しを取り付け状態で、室外側から見た場合、各外側固定縦桟間に形成された間隔をその後方に位置する内側固定縦桟で隠蔽することで、室内を外部から見えないようにすると共に、外側固定縦桟と内側固定縦桟の間に設けた隙間の部分が通風性を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、上記のような目隠しは、一般的に強度等を考慮して、枠体内と外側固定縦桟の形成材料にアルミニウムを用いているため、室内を外部から見えないように遮蔽することは、室内に対する外光も同時に遮蔽することになり、従って、外部に対して遮蔽性が余り必要でない昼間帯にも室内が暗くなるという問題がある。
【0006】
そこで、この発明の課題は、室内を外部から見えないように遮蔽すると共に、外部に対して遮蔽性が余り必要でない昼間帯には室内に採光することができる可動式目隠しを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、枠体内に、一定間隔に並べて配置した複数本の固定縦桟と、固定縦桟の一面側に一定の間隔に並べて配置され、固定縦桟の並び方向に移動可能となる複数本の可動縦桟を設け、この可動縦桟が、開位置で固定縦桟とラップし、閉位置で固定縦桟間に位置するようになっている構成を採用したものである。
【0008】
上記枠体は、アルミニウムの型材を用い、上下横桟と両側の縦桟を矩形の枠状に結合して形成され、固定縦桟と可動縦桟に用いる桟材は、内部中空の偏平な筒状の断面形状に形成し、この桟材を幅方向に沿って、各隣接する桟材間に桟材の幅に見合う間隔を形成するように一列に並べて固定縦桟及び可動縦桟を形成する。
【0009】
上記固定縦桟は、その上下端が上下横桟に固定化され、可動縦桟は、上下横桟の対向面に長さ方向へ移動可能となるよう取り付けたスライド杆に上下端が固定され、桟材の幅に見合う程度の範囲で移動可能となる。
【0010】
また、上記桟材の材料には金属製桟材と硬質の合成樹脂製桟材を選択して用いることができ、合成樹脂製桟材に遮蔽性と透光性のある乳白色のような材料を用いることにより、可動縦桟を閉位置にしたときでも、室内への採光を確保できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0012】
図1乃至図5に示す第1の実施の形態において、窓の室外側に取り付ける目隠し1は、アルミニウムの押しだし型材を用い、上下の横桟2、3と両側の縦桟4、4を矩形の枠状に結合して形成された枠体5内に、一定間隔に並べて配置した複数本の固定縦桟6と、固定縦桟6に対して室内側寄りの位置において一定の間隔に並べて配置され、固定縦桟6の並び方向に移動可能となる複数本の可動縦桟7を設け、この可動縦桟7が、開位置で固定縦桟6と室内側でラップし、閉位置で固定縦桟6間の室内側に位置するようになっている。
【0013】
この目隠し1を窓に対して取り付けるには、図示の場合、枠体5の両側縦桟4、4の上下を取り付け金具8で窓のサッシ9に固定している。具体的には、サッシ9における両側縦桟部分の室外側に設けた鍔10に、取り付け金具8に屈曲形成した溝を嵌め、取り付け金具8をサッシ9の縦桟部分にビス11で固定すると共に、取り付け金具8の先端屈曲部に枠体5の背面を重ねてビス12で固定している。
【0014】
上記固定縦桟6と可動縦桟7は、共に等しい断面形状の桟材Aを用い、この桟材Aは図2のように、内部中空の偏平な筒状の断面形状に押しだし成形され、固定縦桟6は、桟材Aを幅方向に沿って、各隣接する桟材A間に桟材Aの幅に見合う間隔aを形成するように一列に並べて枠体5内の室外側の位置に配置し、その上端と下端が上下横桟2、3に固定化されている。
【0015】
また、可動縦桟7は、固定縦桟6に対する室内側寄りの位置において、桟材Aを幅方向に沿って、各隣接する桟材A間に桟材Aの幅に見合う間隔bを形成するように一列に並べ、上下横桟2、3の対向面に長さ方向へ移動可能となるよう取り付けたスライド杆13に上下端が固定されている。
【0016】
上記帯板状のスライド杆13は、図4に示すように、上下横桟2、3の対向面に設けた溝14に移動可能となるよう嵌まっている。図4は固定縦桟6も溝14に嵌めたスライド杆13に固定したが、固定縦桟6のスライド杆13は上下横桟2、3に対して固定化されている。
【0017】
このように、固定縦桟6と可動縦桟7は、桟材Aの配置間隔が等しく、可動縦桟7は桟材Aの幅に見合う程度の範囲で移動可能となり、この可動縦桟7が、図2のように、開位置で固定縦桟6と室内側寄りの位置でラップし、図3のように、閉位置で固定縦桟6間に形成された間隔aを室内側寄りの位置で閉鎖することになる。
【0018】
上記可動縦桟7のスライド操作が円滑に行なえるよう、端部に位置する可動縦桟7の室内側に向く面にスライド操作用の適当な把手15が取り付けてある。
【0019】
上記した固定縦桟6と可動縦桟7の形成に用いる桟材Aは、アルミニウムのような金属製桟材とポリカーボネイトのような硬質の合成樹脂製桟材を選択して用いることができ、例えば、固定縦桟6と可動縦桟7を共に金属製桟材とする他、固定縦桟6に金属製桟材を用い、可動縦桟7に合成樹脂製桟材を用いたり、固定縦桟6と可動縦桟7を共に合成樹脂製桟材とする組み合わせが選択できる。
【0020】
また、上記合成樹脂製の桟材Aに遮蔽性と透光性のある乳白色のような材料を用いるいることにより、可動縦桟7を閉位置にしたときでも、室内への採光を確保でき、合成樹脂製の桟材Aは、着色も自由になるので、色の組み合わせによるカラーバリエーションが広がることになる。
【0021】
上記した目隠し1の大きさは、取り付けんとする窓に合わせて設定すればよく、図5(A)の例は全体を一つの枠体5で形成し、図5(B)に示す例は、枠体5を二分割して大きな窓に対応できるようにしたものである。
【0022】
図6と図7はベランダ等の手摺りに設ける目隠し1aの第2の実施形態を示している。なお、上記第1の実施形態と同一部分に同一符号を付して説明に代える。
【0023】
この第2の実施形態の目隠し1aは、枠体5を手摺りにおける縦柱16と上部手摺り桟17で囲まれた空間に納まる大きさに形成し、この枠体5内に固定縦桟6と可動縦桟7を設けた構造になっている。
【0024】
この発明の目隠しは上記のような構成であり、窓の外部やベランダの手摺りに対して目隠し1や1aを取り付け状態で、昼間帯のような室内を外部から見えないように遮蔽する必要性の少ない場合は、図2のように、可動縦桟7を移動させて開位置にすれば、可動縦桟7が固定縦桟6の室内側寄りの位置にラップし、固定縦桟6間の間隔aと可動縦桟7間の間隔bが一致し、室内に対する採光と直接的な通風が得られる。
【0025】
また、室内の遮蔽が必要な場合は、図3のように、可動縦桟7を移動させて閉位置にすればよく、可動縦桟7は固定縦桟6間の間隔aを閉じ、室内に対する目隠し状態が得られることになる。
【0026】
このような目隠し状態において、固定縦桟6と可動縦桟7の配置は、前後の間に間隔が形成されるような条件になっているので、図3に矢印Xで示すように、上記間隔により通風を確保することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、枠体内に固定縦桟と可動縦桟を設け、この可動縦桟を、開位置で固定縦桟とラップし、閉位置で固定縦桟間に位置するように移動させることができるようにしたので、可動縦桟を移動させることで、室内を外部から見えないように遮蔽すると共に、外部に対して遮蔽性が余り必要でない昼間帯には室内に採光することができるようになり、目隠しで室内が暗くなるという不都合の発生がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る可動式目隠しの第1の実施の形態を示す縦断側面図
【図2】同上の可動式目隠しの開状態を示す横断平面図
【図3】同上の可動式目隠しの閉状態を示す横断平面図
【図4】枠体に対する固定縦桟と可動縦桟の取り付け構造を示す拡大縦断面図
【図5】(A)は枠体が一体構造の可動式目隠しを示す正面図、(B)は枠体が別体構造の可動式目隠しを示す正面図
【図6】この発明に係る可動式目隠しの第2の実施の形態を示す正面図
【図7】同上の拡大縦断側面図
【符号の説明】
1  目隠し
1a 目隠し
2  横桟
3  横桟
4  縦桟
5  枠体
6  固定縦桟
7  可動縦桟
8  取り付け金具
9  サッシ
10 鍔
11 ビス
12 ビス
13 スライド杆
14 溝
15 把手
16 縦柱
17 上部手摺り桟

Claims (2)

  1. 枠体内に、一定間隔に並べて配置した複数本の固定縦桟と、固定縦桟の一面側に一定の間隔に並べて配置され、固定縦桟の並び方向に移動可能となる複数本の可動縦桟を設け、この可動縦桟が、開位置で固定縦桟とラップし、閉位置で固定縦桟間に位置するようになっている可動式目隠し。
  2. 前記固定縦桟と可動縦桟は、金属製桟材と硬質の合成樹脂製桟材が選択して用いられている可動式目隠し。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009114654A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Seiki Hanbai Co Ltd 目隠しパネルの固定機構
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