JP3928767B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、延長管およびホースをケース体に係止取り付ける電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気掃除機としては、例えば特開平6−159329号公報に記載の構成が知られている。
【0003】
この特開平6−159329号公報に記載の電気掃除機は、掃除機本体の走行方向の前側に開口しホースの一端を接続する吸込口を有している。また、ホースの他端に設けられた把持部には直列状に接続された2本の延長管が接続され、この延長管には吸込口体が接続される。また、吸込口体が接続される一方の延長管には、吸込口近傍に位置して掃除機本体の前方に向けて開口する凹部に係脱自在に係合する爪部を有した取付手段が取り付けられている。さらに、取付手段には、ホースの把持部に設けた第1の係止部を係脱可能に係止して取り付ける第1の係合部と、ホースの把持部に接続される他方の延長管の側面中間部に設けられた第2の係止部を係脱可能に係止して取り付ける第2の係合部とが設けられている。
【0004】
そして、掃除が終了し電気掃除機を収納する際には、ホースの把持部から延長管を取り外すとともに延長管同士を取り外し、掃除機本体の後部を床面に載置した立位状態で、吸込口体を接続する延長管に設けられた取付手段の爪部を掃除機本体の凹部に係止して取り付ける。さらに、ホースから取り外した延長管の第2の係止部を取付手段の第2の係合部に係止して取り付ける。そしてさらに、ホースの把持部の第1の係止部を取付手段の第1の係合部に係止して取り付ける。
【0005】
また、電気掃除機を収納する際に、吸込口体を接続する一方の延長管に設けられた取付手段の爪部を掃除機本体の凹部に係止して取り付けた後、ホースの把持部から他方の延長管を取り外すことなくこの他方の延長管の第2の係止部を取付手段の第2の係合部に係止して取り付けてもよい構成が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、上記特開平6−159329号公報に記載の電気掃除機では、吸込口体が接続された延長管を掃除機本体に取り付けるとともに、その両側にもう一方の延長管とホースの把持部とをそれぞれ取り付ける第1の収納状態と、吸込口体が接続された延長管を掃除機本体に取り付けるとともにその片側にホースの把持部が接続された状態のもう一方の延長管を取り付ける第2の収納状態とを選択できるものである。
【0007】
しかしながら、第1の収納状態とする場合には、ホースの把持部とこれに接続された延長管との接続を取り外すとともに延長管同士の接続を取り外し、さらに、ホースの把持部とホースの把持部から取り外された延長管とを吸込口体が接続された延長管に取り付ける必要があることから、収納するための作業が面倒であるという問題がある。
【0008】
また、第2の収納状態とする場合には、吸込口体が接続された延長管に設けられた取付手段が吸込口体側に位置して設けられていることから、吸込口体が接続された延長管が掃除機本体に取り付けられた状態では取付手段が低い位置すなわち使用者から離れた位置となるので、ホースの把持部からこのホースに接続された延長管に設けられた第2の係止部まで離れていることも相俟って、取付手段とホースに接続された延長管の第2の係止部との取り付けが行ないにくいという問題がある。また、第2の収納状態では、ホースの重量が作用する把持部と取付手段とが離れて位置することから、把持部に接続された延長管が傾きやすく安定して取り付けることができないという問題もある。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、ケース体への着脱が容易で安定してホースおよび延長管を係止して取り付ける電気掃除機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電気掃除機は、内部に電動送風機を収容する電動送風機室およびこの電動送風機室の吸気側に位置した集塵室を有しこの集塵室に連通する本体吸込口を備えたケース体と、前記本体吸込口に一端が接続され他端に把持部を有したホースと、このホースの把持部に一端が着脱可能に接続され互いに直列状に着脱可能な複数の延長管と、前記ホースの把持部に設けられ、吸込口を有し前記ホースの把持部または前記延長管に接続される付属品を着脱可能に係止して取り付け可能な係止手段と、前記延長管の1つに設けられた取付手段と、前記ケース体に設けられ前記取付手段を着脱可能に係止して取り付ける係合手段と、前記取付手段が取り付けられた延長管に設けられ、この取付手段にて前記ケース体に取り付けられた状態の延長管の上端部近傍に位置して前記係止手段に装着された前記付属品と前記係止手段と選択的に着脱可能に係止して取り付け可能な連結手段とを具備したものである。
【0011】
そして、複数の延長管の1つに設けた取付手段をケース体に設けた係合手段に着脱可能に係止して取り付けるとともに、このケース体に取付手段を介して取り付けられた延長管の上端部近傍に位置して設けた連結手段に、ホースの把持部に設けられ吸込口を有しホースの把持部または延長管に接続される付属品を着脱可能な係止手段に装着された付属品とこの係止手段と選択的に着脱可能に係止して取り付ける。このことにより、ホースの把持部に延長管を取り付けた状態でも把持部をケース体に取り付けられた延長管に取り付け可能で、複数の延長管を全て取り外す必要がなく容易に取り付けられるとともに、把持部を取り付ける位置が上方に位置することにより、目視が容易となって容易に把持部が取り付けられ、取付作業性が向上する。さらに、例えば付属品を用いないで掃除する際には連結手段や係止手段に付属品を取り付けておけばよく、また収容する際には係止手段または連結手段の一方に取り付けた付属品に他方を直接係止して取り付けて付属品を介してホー スの把持部と連結手段とを取り付ければよく、別途付属品を収容するための空間をケース体に設ける必要がなく、ケース体が小型化するとともに、付属品を用いない掃除状態からの収納も容易にできる。そして、ホースの重量が作用する把持部の係止手段連結手段に係止して取り付ける際には、ホースが安定して取り付けられる。
【0012】
求項記載の電気掃除機は、請求項記載の電気掃除機において、付属品は、吸込口に連通しホースの把持部または延長管に連通して接続される連結管部を有し、連結手段は、連結管部の曲率と略同曲率で前記連結管部の一部の縁が係脱可能なスリットを備えたものである。
【0013】
そして、吸込口に連通しホースの把持部または延長管に連通して接続される連結口を有した付属品の連結管部の曲率と略同曲率で連結管部の一部の縁を係脱可能なスリットを連結手段に設ける。このことにより、簡単な構成で、例えば係止手段に取り付けた付属品を介してホースの把持部が延長管に設けた連結手段に取り付けられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電気掃除機の実施の一形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1ないし図4において、1は掃除機本体で、この掃除機本体1は、上面を開口した下部ケース2、および、この下部ケース2の後部上面を閉塞する図示しない上部ケースとが、前面を含む周縁にバンパ3を挟持して接合されて前側上面部を開口したケース体としての本体ケース4を有している。また、この本体ケース4には、前側上面部の開口を開閉自在に閉塞する図示しない蓋体が後端部を回動自在に軸支されて設けられている。
【0016】
そして、本体ケース4には、進行方向の前側下面に図示しない旋回輪が旋回自在に取り付けられ、本体ケース4の後側側面に走行輪としての大径の従動後輪5,5が回転自在に設けられ、掃除機本体1は旋回輪と従動後輪5,5とにて図示しない床面上を走行可能となっている。さらに、本体ケース4の上部には上下方向に回動自在の図示しないハンドルが設けられ、本体ケース4の前側下部には凹溝状の前ハンドル部6が設けられている。
【0017】
また、本体ケース4の後面上部である上部ケースの後面部および本体ケース4の後面下部である下部ケース2の後面上部には、本体ケース4の後面を下面として立位状態で図示しない床面に載置した際、本体ケース4の後面が床面に所定の間隙を介するように従動後輪5,5とにて床面に当接する図示しない載置部が後方に向けて突設されている。
【0018】
一方、掃除機本体1内には、図示しない格子状の連通孔を有する隔壁により、掃除機本体1の走行方向の後側に電動送風機を収納した電動送風機室が区画形成されているとともに、この電動送風機室の吸気側には上方が蓋体にて開閉され内部に集塵袋が着脱自在に装着される集塵室が掃除機本体1の進行方向の前側に区画形成されている。
【0019】
また、下部ケース2の下面の前部で旋回輪の一側には、本体ケース4の前後方向に沿い本体ケース4の前方に向けて開口する図示しない係合手段としての係合凹部が設けられている。
【0020】
さらに、本体ケース4の前側略中央には、ホース11を着脱自在に接続し集塵室に連通する図示しない本体吸込口が前方に向けて開口形成されている。
【0021】
そして、ホース11は、可撓性を有したホース部12と、このホース部12の一端に回転可能に設けられ本体吸込口に着脱可能に嵌合固定される図示しない接続部と、ホース部12の他端に設けられ掃除機本体1内に配設された電動送風機などの駆動を設定する複数の図示しないスイッチを有した操作部が配設された把持部としての手許操作部13とを備えている。そして、手許操作部13は、延長管15や吸込口本体45、吸込口体である付属品としての鶴口や家具ブラシ、隙間ノズル17などが着脱可能に接続される接続管部18と、この接続管部18に先端が後方に向けて分岐し掃除作業者に把持される握り部19とを備えている。
【0022】
さらに、手許操作部13には、吸込口体である付属品としての隙間ノズル17を着脱可能に取り付ける係止手段21が設けられている。この係止手段21は、接続管部18の下面、すなわち握り部19が分岐する側と反対側に向けて突出する基端部22と、この基端部22の先端に設けられ長手方向が接続管部18の軸方向に略沿う係止突部23とを有している。そして、係止突部23には、基端部22側の両側面に係脱膨出部25が一対突出形成されているとともに、先端部の両側面に案内膨出部26が一対突出形成されている。また、接続管部18の外周面には、係止手段21が突出する側で係止突部23が突出する方向と反対側に位置して位置決め爪部27が突出形成されている。
【0023】
そして、隙間ノズル17は、一端に略円筒状でホース11の手許操作部13の接続管部18や延長管15に接続される連結管部30を有し他端側が径方向で扁平の管状に形成され、他端側に図示しない吸込口を開口形成している。また、隙間ノズル17には、外周面の中間部にガイド取付部31が突出形成されている。
【0024】
このガイド取付部31は、径方向に突出する台座部32と、この台座部32の先端の両側縁に長手方向が軸方向に沿う一対のガイド板33,33と、これらガイド板33,33の長手方向の一縁に側面を閉塞するように架橋して設けられた図示しない案内板とを有している。さらに、ガイド板33,33には、長手方向に長手状で、ホース11の手許操作部13の係止手段21に設けられた案内膨出部26を係脱可能でかつ案内膨出部26を摺動可能に係合するスリット状のガイド孔34と、このガイド孔34の一端側の近傍に位置し係脱膨出部25が係脱可能に係合する係脱孔35とがそれぞれ設けられている。
【0025】
そして、隙間ノズル17は、ガイド孔34に案内膨出部26を係合するととも係脱孔35に係脱膨出部25が係合した状態で、ガイド板33,33が係止手段21を挟持するとともに案内板が係止手段21に当接して、吸込口が位置決め爪部27に嵌挿係合して位置決めされ、ガイド取付部31にて係止手段21に取り付けられる。さらに、隙間ノズル17は、係脱孔35から係脱膨出部25を外しガイド孔34に係合する案内膨出部26を支点として吸込口側を回動させ、連結管部30を手許操作部13の接続管部18の先端に対向させ、ガイド孔34内で案内膨出部26を摺動させるように移動させることにより、連結管部30が接続管部18に接続されて取り付けられる。
【0026】
また、延長管15は、延長上管41と延長下管42とを備えている。また、これら延長上管41および延長下管42には、一端側に略円筒状の接続雄管部43がそれぞれ設けられ、他端側に略円筒状の図示しない接続雌管部がそれぞれ設けられている。そして、これら接続雄管部43および接続雌管部は互いに着脱自在に嵌合接続するとともに、接続雄管部43はホース11の手許操作部13の接続管部18に着脱自在に嵌合接続し、接続雌管部は吸込口本体45の接続管46や隙間ノズル17の連結管部30を着脱自在に嵌合接続する。
【0027】
さらに、延長下管42には、接続雄管部43側に連結手段51が取り付けられているとともに、接続雌管部側に取付手段52が取り付けられている。
【0028】
そして、連結手段51は、図1ないし図5に示すように、外周面が内周面に連続する切込53を有しこの切込53から挿入される延長下管42を嵌合する管状の管状部54を有している。また、この管状部54の切込53の対向縁には、外方に一対突出し管状部54の周方向である対向方向にねじ止めされて管状部54を縮径し延長下管42を嵌着する固定リブ55が設けられている。さらに、管状部54の外周面には、先端部が手許操作部13の外周面で係止手段21の係止突部23が対向する位置の曲面に対応して略凹面状の係合凹面部57を形成した連結突部58が突出形成されている。そして、この連結突部58の管状部54の軸方向に面する一側面には、係合凹面部57の湾曲に沿って円弧状で、隙間ノズル17の連結管部30の曲率と略同曲率のスリット59が管状部54の軸方向に切込形成され、スリット59の底部が当接引っ掛け部60となる。また、スリット59と係合凹面部57との間に位置し当接引っ掛け部60から舌片状に突出する部分が引っ掛け部61となる。さらに、連結突部58には、スリット59が切込形成された一側面でスリット59の略中央に位置して係止手段21の係止突部23が係脱可能に挿入する連結凹部63が当接引っ掛け部60まで設けられている。
【0029】
なお、連結凹部63から係合凹面部57までの引っ掛け部61の肉厚は、係止手段21の係止突部23と手許操作部13の接続管部18の外周面との対向距離と略同寸法で、係止突部23が連結凹部63に係合した状態で係合凹面部57が手許操作部13の接続管部18の外周面に略当接し、係止手段21の係止突部23と手許操作部13の接続管部18の外周面とにて引っ掛け部61を挟持する状態となり、がたつきなく手許操作部13が連結手段51の連結突部58に取り付けられる。
【0030】
また、取付手段52は、連結手段51の管状部54と同様に切込53および固定リブ55が設けられ延長下管42を嵌合する管状の環状部65を有している。そして、この環状部65の外周面には、径方向に略垂直に突出する図示しない首部が設けられている。また、この首部の先端部には、環状部65の軸方向に沿って嵌着する延長下管42の接続雌管部側に舌片状に突出し係合凹部に係脱可能に係止する図示しない係止爪部が設けられている。なお、係合凹部に係止爪部が挿入係合した状態では、係止爪部と延長下管の外周面との間に係合凹部の外面側に位置する下部ケース2の底面が挟持されてがたつきなく取り付けられるようになっている。
【0031】
次に、上記実施の一形態の動作について説明する。
【0032】
通常の掃除時には、蓋体を閉じておき、引き出された図示しない電源コードを介して電力を供給し、開口する本体吸込口に、ホース11や延長管15、吸込口本体45を適宜接続し、供給された電力で電動送風機の電動機を所定の駆動状態で駆動させて掃除する。この掃除により、ホース11および延長管15を介して吸込口本体45の吸込口から空気とともに塵埃が吸い込まれ、掃除機本体1の集塵室に導かれて集塵袋内に捕捉する。
【0033】
そして、掃除後に電気掃除機を収納場所に収納させる際には、掃除機本体1の後面を床面に対向させて載置部および従動後輪5,5にて床面上に載置して立位状態とする。この後、上方に向けて開口する係合凹部に延長下管42に取り付けた取付手段52の係止爪部を挿入して係合凹部内に係合し、延長管15を吸込口本体45が接続されたまま軸方向が上下方向に沿った状態で掃除機本体1に取り付ける。なお、係合凹部は、本体ケース4の一側に偏位して設けたため、延長管15は旋回輪と干渉しない。
【0034】
次に、延長管15の延長上管41および延長下管42を取り外す。この後、掃除機本体1に取付手段52にて取り付けられた延長下管42の連結手段51の連結突部58に設けたスリット59に、ホース11の手許操作部13の係止手段21に取り付けられた隙間ノズル17の連結管部30の縁を当接引っ掛け部60に当接するまで挿入係合し、図1および図2に示すように、ホース11の手許操作部13を延長上管41が接続されたまま延長下管42に取り付ける。この手許操作部13を取り付ける場合、手許操作部13に取り付けられた隙間ノズル17あるいは係止手段21を取り付ける連結手段51が、手許操作部13を掃除機本体1に取付手段52にて取り付けられた延長下管42の上部に位置するので、作業者の視線の位置に近いため容易に目視にて取り付けできる。この状態で、電気掃除機本体1の前ハンドル部6を持って収納場所まで搬送する。
【0035】
また、隙間ノズル17を備えない場合には、図3および図4に示すように、掃除機本体1に取付手段52にて取り付けられた延長下管42の連結手段51の連結突部58に設けた連結凹部63に、ホース11の手許操作部13の係止手段21を当接引っ掛け部60に当接するまで挿入係合し、ホース11の手許操作部13を延長上管41が接続されたまま延長下管42に取り付ける。
【0036】
そして、図1および図2に示す付属品を介してホース11の手許操作部13を取り付けた収納状態、あるいは、図3および図4に示す付属品を介さずに直接ホース11の手許操作部13を取り付けた収納状態では、通常の掃除形態である連結する延長上管41および延長下管42を外すのみの手許操作部13に延長上管41が接続したままの状態でも取り付けでき、また上述したように連結手段51が高い位置で容易に目視にて取り付けできるので、収納のための作業が容易にできる。
【0037】
また、搬送の際に、連結手段51にて取り付けられる手許操作部13には連結手段51より下方に延長上管41が接続されているので、安定した取り付け状態が得られ、ホース11や延長上管、延長下管が揺動しにくく、仮にホース11や延長上管、延長下管が揺動しても揺動角が小さく、収納のための搬送も容易にできる。
【0038】
上述したように、上記実施の形態では、延長管の延長下管42に取り付けた取付手段52を本体ケース4の係合凹部に着脱可能に係止して取り付けるとともに、本体ケース4に取り付けた延長下管42の上端部近傍に位置して設けた連結手段51にホース11の手許操作部13の係止手段21を係止して取り付けるため、手許操作部13に延長上管41を取り付けた状態でも延長上管41の下端部が床面に干渉することなく取り付けでき、手許操作部13から延長上管41を取り外す必要がなく容易に取り付けできるとともに、手許操作部13を取り付ける位置が上方に位置するので、容易に目視による取り付けができ、収納のための作業性を向上でき、手許操作部13に接続する延長上管41が連結手段51による取付位置より下方に位置し、ホース11の重量が作用する手許操作部13の係止手段21が連結手段51に係止して取り付けられるので、ホース11の手許操作部13を安定して取り付けでき、作業性の向上および取り付け位置近傍の損傷の防止ができる。
【0039】
また、延長下管42の連結手段51に取り付ける手許操作部13の係止手段21として、付属品である隙間ノズル17を取り付ける構造を利用するので、別途延長下管42に取り付けるための構成が不要で、また隙間ノズル17を用いないで掃除する際には係止手段21に隙間ノズル17を取り付けておけばよく、本体ケース4に隙間ノズル17を収容する構成を設ける必要がなく、構造が簡略化し、製造性が向上するとともに小型化が図れるとともに、付属品を用いない掃除状態からの収納も容易にできる。
【0040】
さらに、延長下管42の連結手段51に、手許操作部13の係止手段21を取り付ける連結凹部63とは別に係止手段21に取り付けられる隙間ノズル17をスリット59にて取り付け可能としたため、延長下管42に手許操作部13を取り付けるための構成および本体ケース4に隙間ノズル17を収容する構成を別途設ける必要なく係止手段21にて直接取り付ける構成および隙間ノズル17を介して取り付ける構成が得られる。
【0041】
そして、この隙間ノズル17を取り付けるための構成として、隙間ノズル17の連結管部30の曲率と略同曲率のスリット59とするため、単にスリット59を設ける簡単な構造で、係止手段21にて直接取り付ける構成および隙間ノズル17を介して取り付ける構成が容易に得られる。
【0042】
また、連結手段51の先端に係合凹面部57を設けるため、連結手段51の突出寸法を短くでき、小型化が図れる。
【0043】
なお、上記実施の形態において、隙間ノズル17を取り付ける係止手段21を取り付ける連結突部58に隙間ノズル17を取り付けるためのスリット59を設けたが、隙間ノズル17を備えない構成、あるいは隙間ノズル17を別途収容する構成を備える場合には、スリット59を設けず連結凹部63のみとしたり、隙間ノズル17を回動して手許操作部13に接続する構成では連結凹部63を設けずスリット59のみ設けて隙間ノズル17を介して取り付ける構成とするなどしてもよい。
【0044】
そして、延長管15として延長上管41および延長下管42を一対備える構成としたが、複数の延長管を適宜、例えば連結した状態で略半分の位置で分離して半分連結した状態の延長下管42側を掃除機本体1に取り付け、半分連結した延長上管42側を取り付けた状態で手許操作部13の係止手段21を延長下管42側に取り付けてもよい。
【0045】
また、係止手段21として基端部22に係止突部23を突設し、この係止突部23を係合可能に連結手段51に連結凹部63を設けて説明したが、逆の構成、すなわち例えば連結手段51に係止突部23を設け、係止手段21として連結凹部63を設けるなど、係脱可能ないずれの構成でもよい。
【0046】
同様に、取付手段52として首部の先端に係止爪部を設け、この係止爪部を係合可能に本体ケース4に係合凹部を設けたが、逆の構成、すなわち例えば取付手段52に係合凹部を設け、本体ケース4に係合凹部に係止する係止爪部を設けるなど、係脱可能ないずれの構成でもよい。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の電気掃除機によれば、ケース体の係合手段に着脱可能に係止して取り付けられる取付手段を設けた1つの延長管の上端部近傍の連結手段に、ホースの把持部に設けられ吸込口を有しホースの把持部または延長管に接続される付属品を着脱可能な係止手段に装着された付属品とこの係止手段と選択的に着脱可能に係止して取り付けるため、ホースの把持部に他の延長管を取り付けた状態でも把持部がケース体に取り付けられた延長管に取り付けられ、複数の延長管を全て取り外す必要がなく容易に取り付けでき、把持部を取り付ける位置が上方に位置し目視が容易で容易に把持部が取り付けられ、取付作業性を向上できるとともに、例えば付属品を用いないで掃除する際には連結手段や係止手段に付属品を取り付け、また収容する際には係止手段または連結手段の一方に取り付けた付属品に他方を直接係止して付属品を介してホースの把持部と連結手段とを取り付ければよく、別途付属品を収容するための空間、あるいは係止手段として把持部を取り付ける構成および付属品を取り付ける構成として共用でき、構成が簡略化し、容易に製造性の向上および小型化できるとともに、付属品を用いない掃除状態からの収納も容易にでき、かつ、ホースの重量が作用する把持部の係止手段連結手段に係止して取り付ける際には、ホースを安定して取り付けできる。
【0048】
求項記載の電気掃除機によれば、請求項記載の電気掃除機の効果に加え、吸込口に連通しホースの把持部または延長管に連通して接続される連結口を有した付属品の連結管部の曲率と略同曲率で連結管部の一部の縁を係脱可能なスリットを連結手段に設けるため、簡単な構成で、例えば係止手段に取り付けた付属品を介してホースの把持部を延長管に取り付ける構成が得られ、容易に製造性の向上および小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態における電気掃除機の収納状態を示す正面図である。
【図2】 同上係止手段が連結手段に鶴口を介して係合する近傍を示す正面図である。
【図3】 同上係止手段が連結手段に直接係合する近傍を示す正面図である。
【図4】 同上係止手段が連結手段に直接係合する近傍を示す正面図である。
【図5】 同上連結手段を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体
4 ケース体である本体ケース
11 ホース
13 把持部としての手許操作部
15 延長管
17 付属品である隙間ノズル
21 係止手段
30 連結管部
51 連結手段
52 取付手段
59 スリット

Claims (2)

  1. 内部に電動送風機を収容する電動送風機室およびこの電動送風機室の吸気側に位置した集塵室を有しこの集塵室に連通する本体吸込口を備えたケース体と、
    前記本体吸込口に一端が接続され他端に把持部を有したホースと、
    このホースの把持部に一端が着脱可能に接続され互いに直列状に着脱可能な複数の延長管と、
    前記ホースの把持部に設けられ、吸込口を有し前記ホースの把持部または前記延長管に接続される付属品を着脱可能に係止して取り付け可能な係止手段と、
    前記延長管の1つに設けられた取付手段と、
    前記ケース体に設けられ前記取付手段を着脱可能に係止して取り付ける係合手段と、
    前記取付手段が取り付けられた延長管に設けられ、この取付手段にて前記ケース体に取り付けられた状態の延長管の上端部近傍に位置して前記係止手段に装着された前記付属品と前記係止手段と選択的に着脱可能に係止して取り付け可能な連結手段と
    を具備したことを特徴とした電気掃除機。
  2. 付属品は、吸込口に連通しホースの把持部または延長管に連通して接続される連結管部を有し、
    連結手段は、連結管部の曲率と略同曲率で前記連結管部の一部の縁が係脱可能なスリットを備えた
    ことを特徴とした請求項記載の電気掃除機。
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