JP3926240B2 - 緯糸測長貯留装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水噴射織機や空気噴射織機に設けられる緯糸の測長貯留装置に関するもので、1回の飛走に必要な長さの緯糸をドラムに巻回して貯留し、かつ自由飛走とこれに続く拘束飛走とによる緯入れを実現する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
流体噴射織機では、織幅に応じた長さに予め緯糸を測長して貯留し、ノズルから噴射される水や空気で搬送して緯入れを行う。そのため、これらの織機の緯入れ装置には、飛走に先立って緯糸の測長と貯留とを行う測長貯留装置が設けられている。この種の装置は、測長された糸をドラムに巻回して貯留する構造の装置が一般的であり、ドラムが回転する回転ドラム式のものと、糸ガイドが回転して停止しているドラムに糸を巻きつける固定ドラム式のものとがある。回転ドラム式のものは、固定ドラム式のものより糸の解舒抵抗が小さいという特徴がある。
【0003】
ドラムに貯留される糸の長さは、巻数によって変えることも可能であるが、細かな変更ができない。ドラムを周方向に複数のピースに分割してそれぞれのピースを放射方向に移動させることによってドラム径を変えられるようにした分割ドラム式のものは、貯留される緯糸長さを連続的に変えることができる。しかし、ドラムを分割したときは、ドラムの一部を測長部(測長ドラム)として利用することができなくなり、貯留ドラムと別個に測長装置を設ける必要が生ずる。
【0004】
緯糸測長貯留装置は、従来多種多様な構造のものが提案されている。図5及び6は、その一例を示したもので、図5は、貯留ドラム39の一端に測長装置41を設けた非分割回転ドラム式のものの例であり、図6は、測長装置41を貯留ドラム39aと別体に設けた分割固定ドラム式のものである。
【0005】
図5のものでは、貯留ドラム39の反糸解舒側に測長ドラム42が一体に設けられており、この測長ドラムには、測長ローラ43が当接している。糸44は、測長ドラム42と測長ローラ43とに挟持されて測長ドラム42へと送り出され、糸ガイド45で貯留ドラム39側へと移送される。貯留ドラム39に巻回されている糸は、ドラムの糸解舒側端で出没する係糸ピン8で係止されており、この係糸ピン8を没入することにより、貯留された糸が解舒されて緯入れされる。この構造のものは、測長ドラムを分割できないので、分割ドラム式の構造を採用することができない。
【0006】
係糸ピン8の代わりにドラムの回転方向に流れる空気流で糸端を保持する構造のものが提唱されており、貯留される糸長さを連続的に変えられるが、空気流を生成させるための動力が余分に必要で、織機のランニングコストを増大させる。
【0007】
図6のものは、分割固定ドラム39aに旋回する糸ガイド46で糸を巻きつける構造である。糸44は、測長装置41で測長された後、旋回糸ガイド46の孔を通って貯留ドラム39aの外側を旋回している糸出口46aから送り出されてドラム39aに巻回される。係糸ピン8は、ドラムの外側に設けたソレノイド38などにより出没する構造が一般的である。測長装置41は、測長ローラ47とこれに当接する押えローラ48との間に糸44を挟持して、測長ローラ47の回転数制御により、糸の送り出し長さを制御している。この構造のものは、分割ドラム構造を採用することにより、貯留される糸の長さを自由に変更できるという特徴がある。しかし、測長装置41を貯留ドラム39aと別体に設ける必要があるため、装置コストが高くなり、測長装置と貯留ドラムの両方の糸長さの設定が必要であるという面倒がある。
【0008】
測長ローラ47や測長ドラム42で送り出される糸の長さは、貯留ドラム39、39aの周長に対応する長さに調整される必要がある。図5に示すものでは、貯留ドラム39と測長ドラム42の直径差でこの糸長さの調整ができるが、図6に示すものでは、測長装置41と貯留ドラム39aとが別体となっているため、この糸長さの調整が非常に面倒になり、種々の直径の測長ローラ47を準備して付け替える必要があったり、測長ローラ47の回転数を調整可能でかつ織機回転と正確に同期させる制御が必要であるなど、測長装置41がコスト高になるという問題がある。
【0009】
一方、非分割固定ドラム式のものにおいて、測長部として摩擦抵抗が大きくなるように構成された環状溝に糸を巻回する構造のものが実開昭58−97188号公報に開示されている。環状溝は、間隔を調整可能に取付けた2枚のフィードプレートの対向面外周部に斜面を有する接糸片群を設けた構造で、ドラムの解舒端にはドラムの全周に亘って糸に解舒抵抗を与える糸先押えを設けている。この構造は、測長装置が高価になるという図6の従来構造の欠点が解消されるが、織機が停止した後の再起動時に第1ピックの緯糸長さを織幅に合せて設定する作業が面倒であり、緯糸の貯留長さを変更できないために織幅が固定されるという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来例で示したように、緯糸測長貯留装置には種々の構造のものがあるが、それぞれに一長一短がある。そこでこの発明は、装置コストが安く、ランニングコストを増大させることがなく、糸のフィード率(測長長さと貯留長さの率)の微細な調整が容易で、織幅に応じて貯留する糸の長さを容易に変更することができ、自由飛走とこれに続く拘束飛走とで行う緯入れが可能であり、停台後の再起動時の操作が容易で、織機再起動時に最初から筬打ち力を一定にできるクランク角180度近辺からの起動が可能であり、糸の貯留長さを変化させたときの測長長さの調整も自動的に行われる分割ドラム式の構造が可能な緯糸測長貯留装置を得ることを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した請求項1の発明に係る流体噴射織機の緯糸測長貯留装置は、貯留ドラム1の糸巻付け側外周端に一体に設けられた蛇行摩擦溝2と、この蛇行摩擦溝に糸を案内する糸出口37ないし第1ヤーンガイド3とを備えた緯糸測長貯留装置において、貯留ドラム1の糸解舒側外周端一箇所に所定のクランク角で出没する係糸ピン8を備え、織機停止時に前記糸出口37ないし第1ヤーンガイド3を貯留ドラム1側へ移動させかつ織機の回転開始後に当該糸出口ないしヤーンガイドを前記蛇行摩擦溝の接線上に復帰させる糸外し装置4を備えているものである。
【0012】
また請求項2の発明に係る流体噴射織機の緯糸測長貯留装置は、上記構成の緯糸測長貯留装置における貯留ドラム1を周方向に分割して各分割ピース1aを放射方向に移動及び固定可能に設けることにより、貯留される糸長さを変更可能にした緯糸測長貯留装置において、当該分割された貯留ドラムの各分割ピース1aの糸巻付け側外周端に蛇行摩擦溝2が一体に設けられているものである。
【0013】
請求項3の発明は、上記請求項1又は2記載の緯糸測長貯留装置において、貯留ドラム1が織機の回転と同期回転する回転ドラムであることを特徴とするものである。
【0014】
また請求項4の発明は、上記請求項3記載の緯糸測長貯留装置において、係糸ピン8が貯留ドラム1の回転に伴う遠心力で突出方向に付勢され、当該貯留ドラムと所定の回転比で回転して当該係糸ピンを没入方向に引込むカム円板28を備えているというものである。
【0015】
ここで言う蛇行摩擦溝は、円周ないし円弧溝の対向側面に溝内に巻回された糸に接触する接触片を交互に設けることにより、糸を溝内で蛇行させるようにしたものである。糸が溝内でジグザグに蛇行することにより、溝内での糸の滑りが防止され、溝を設けたドラムの径及び回転に応じた長さの糸が貯留ドラムへと送り出される。
【0016】
【作用】
糸切れなどにより織機が停止したときには、不良糸を除去した後、1ピック分の緯糸を手動で引出して織機を再起動させるが、この再起動時に、手動で引出した糸に対する筬打ち力が低下することと、再起動後の第1ピックの緯糸のフィード率が変化してドラム上の緯糸にゆるみが生じ、ドラム上で緯糸が重なることが問題になる。上記の請求項1の構成によれば、織機が停止したときに、第1ヤーンガイド3が貯留ドラム側に移動して、手動で引出す糸が蛇行摩擦溝2を通過しないようにするので、糸の自由な引出が可能である。そして、織機を再起動したときは、糸端が係糸ピン8に係止されるまで糸の送り出しがないため、小さいクランク角(例えば180度)から織機を再起動することができ、再起動時のクランク角の制限がなくなることに加え、最初の筬打ちのストロークを大きく取って筬打ち力を高くすることができる。そして、係糸ピン8が突出して貯留ドラム1に対する緯糸の巻回が開始された後、第1ヤーンガイド3が蛇行摩擦溝2の接線上に復帰して測長を開始するので、余分の糸がドラム上に送り出されてゆるみが生じて糸が重なることがない。
【0017】
請求項2の緯糸測長貯留装置によれば、貯留ドラム1と一体の測長部を備えた緯糸測長貯留装置において、ドラムの分割構造を採用して、織幅に応じて緯糸長さを変更することが容易に可能な装置を得ることができる。測長部となる蛇行摩擦溝2は、各分割ピース1aと一体に設けられているので、貯留長さを変更すれば、同時に測長長さも変更されることとなり、織幅変更時の段取り作業が容易になる。即ち、図5や前記実開昭58−97188号の構造の、測長長さの変更ができないという問題、また図6の構造の、測長長さを変更したときに測長装置41と貯留ドラム39aの測長長さを個別に変更して両者をマッチングさせる面倒があると共に、測長装置41が高価になるという問題が総て解決される。
【0018】
更に請求項3の構成を備えた回転ドラム式の構造を採用することにより、緯糸の解舒抵抗が少なくなり、安定した均一な緯糸張力が得られる。請求項4の発明では、遠心力を利用して係糸ピン8を突出方向に付勢するようにしたので、内部構造が複雑になりがちな分割型の回転ドラムの構造を単純化することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3は、回転ドラム型の第1実施例を示す図で、図1は側面図、図2は断面側面図、図3は内部部材を示す正面図である。図1において、1は貯留ドラム、2は貯留ドラムの糸巻付け側外周端に一体に形成されている蛇行摩擦溝、3は第1ヤーンガイドで、この第1ヤーンガイドは、ソレノイド4によって支点ピン5回りに揺動する揺動アーム6の先端に装着されている。第1ヤーンガイド3は、揺動アーム6の揺動により、蛇行摩擦溝2の接線上の位置3と、それから外れた貯留ドラム1側の位置3aとに移動する。7は蛇行摩擦溝2の糸を貯留ドラム1側に移送する第2ヤーンガイド、8は貯留ドラム1の解舒側外周端1箇所において出没する係糸ピン、9は後述するカム軸の先端に固定されたキャップである。
【0020】
緯糸は給糸源49から張力調整器10を通って第1ヤーンガイド3へ導かれる。また、貯留ドラム1から解舒された緯糸は、糸ガイド11及びクランパ12を経て、緯入れノズル13に導かれている。
【0021】
図2において、14は織機回転と同期回転する中空の回転軸、15はこの回転軸に固定されたドラムホルダである。貯留ドラム1及びこれと一体の蛇行摩擦溝2を周方向に4分割した分割ピース1aは、このドラムホルダ15とその背面側に固定した後フランジ16とによって放射方向に移動かつ固定自在に装着されている。具体的には、各分割ピース1aは、ドラムホルダ15の前面に設けた放射方向のガイド17と、後フランジ16に設けた放射方向の長孔に挿通されたボルト18とで固定されるようになっており、各分割ピース1aの前面に設けたピン19が回転軸14に相対回転可能に挿通したスクロール円板20のスクロール溝21(図3参照)に嵌合している。
【0022】
スクロール円板20の前面には、回転軸14に対して相対回転不能にヨーク板22が挿通されており、スクロール円板20とヨーク板22とは、回転軸14の先端のナット23によって締結して固定されるようになっている。
【0023】
回転軸14の中空孔には、両軸端の軸受24により、カム軸25が軸支されている。カム軸25は、基端の歯車列26により回転軸14に連結されて、回転軸14に対して一定の回転速比で回転する。図示実施例のものでは、回転軸14が織機のクランク軸の4倍の速さで回転し、カム軸25が5倍の速さで回転する。
【0024】
カム軸25の先端には、前述したキャップ9が固定され、このキャップの背面にガイド円板27とカム円板28とが固定されている。これらの部材の回転中心部には、背面側に開口する凹所29が設けられ、前記ナット23はこの凹所に位置している。ガイド円板27は、貯留ドラム1から解舒される糸が分割ピース1a相互の間の空間に落ち込むのを防止するために設けたものである。
【0025】
図3に示すように、前記ヨーク板22の両端には、シーソリンク30の支点ピン31が固定されており、このシーソリンク30の一端にはカムローラ32が軸支され、他端にはピンホルダ33が装着されている。一方のシーソリンクのピンホルダ33には、前述した係糸ピン8が装着されている。他方のシーソリンクのピンホルダには何も装着されていない。ドラムが回転すると、係糸ピン8に作用する遠心力により、カムローラ32がカム円板28の外周に当接する。一方、係糸ピンを装着していないカムローラは、支点ピン回りの重量バランスにより、遠心力でカムローラ32がカム円板28から離隔する。係糸ピン8はドラムの円周1箇所のみに設ければよいので、シーソリンク30を2個設ける必要はないが、この実施例では、ドラムの回転バランスとカムローラ32が損傷した場合の予備として、係糸ピン8の装着位置を2箇所設けている。
【0026】
係糸ピン8は、ドラム回転に伴う遠心力で貯留ドラム1の周面から突出し、カム円板28の凸部が回転してカムローラ32を押し上げたときに没入して、貯留ドラム1に巻かれた緯糸を解舒する。そして、織機のクランク角が所定の角度(例えば270度)になったときに、カム円板28の凸部がカムローラ32の部分を通過して、係糸ピン8が突出する。
【0027】
次に上記実施例装置における緯糸の測長貯留動作について説明する。織機運転中は第1ヤーンガイド3は、蛇行摩擦溝2の接線上に位置している。第1ヤーンガイド3を通った糸は、蛇行摩擦溝2に略2分の1ないし4分の3円周巻回されて、第2ヤーンガイド7から貯留ドラム1へと導かれる。緯糸貯留中は、係糸ピン8が突出して糸の先端を係止しているので、第2ヤーンガイド7を通った糸は、貯留ドラム1に巻回された状態で貯留される。蛇行摩擦溝2には、その溝の両側壁から溝断面をV字形にする斜辺を交互に備えた突片2aが互い違いに設けられており、この溝内に導かれた糸は、両側の突片に交互に接触して蛇行した状態で溝内に巻回され、突片との摩擦によって滑りが防止されて、ドラムの径と回転数に応じた所望長さの糸が測長される。突片2aは、複数個を組にして間欠的に設けることができる。図の例では、各分割ピースの溝の両端部と中央部とに3個一組の突片2aを配置している。貯留される糸に対する測長される糸長さの割合(フィード率)は、張力調整器10の張力調整により調整できる。
【0028】
貯留された糸は、所定の緯入れタイミングでノズル13から緯入れ流が噴射し、係糸ピン8が没入することにより、貯留ドラム1から解舒されて飛走する。貯留された糸が解舒されると、糸は第2ヤーンガイド7から貯留ドラムを通らないで直接糸ガイド11へと案内される状態となり、この状態では蛇行摩擦溝2の回転により、測長される速度で緯糸が繰り出される拘束飛走の状態となる。飛走が完了すると、クランパ12が閉じ、係糸ピン8が再び突出して、その後、蛇行摩擦溝2から送り出されて来る糸を貯留ドラム1に巻回して貯留する。
【0029】
織機が停止すると、ソレノイド4が動作して第1ヤーンガイド3を貯留ドラム1側に移動させる。この状態で糸はもはや蛇行摩擦溝2を通過しないから、糸を自由に引出すことができ、手動による緯入れが容易である。
【0030】
そして織機を再起動させると、貯留ドラム1及びカム円板28の回転に伴って所定のクランク角の位置で係糸ピン8が突出し、糸を貯留ドラム1に巻回し始めた後、ソレノイド4が動作して、第1ヤーンガイド3を蛇行摩擦溝2の接線上に復帰させることにより、蛇行案内溝により糸の測長が開始される。
【0031】
この再起動時に係糸ピン8が突出して糸の貯留が開始されるまで糸が蛇行摩擦溝2に通っていないので、貯留ドラム1上で糸がオーバーフィードされて緩むことがない。従って、自由なクランク角の位置で織機を再起動することができる。
【0032】
図4は、固定ドラム式の第2実施例を模式的に示した側面図である。固定ドラム式のものでは、糸巻腕35が回転し、貯留ドラム1及び蛇行摩擦溝2は停止している。糸は、回転軸36の中心を通って糸巻腕35先端の糸出口37から蛇行摩擦溝2に案内されており、この糸巻腕の先端が第1実施例の第1ヤーンガイド3の働きをしている。貯留ドラム1は、図1のものと同様に周方向に4分割されて各分割ピース1aが放射方向に移動固定自在であり、回転軸36の突出端に自由回転かつ軸方向移動自在に軸支され、磁石50a、50bの吸引力によって回転及び軸方向位置が固定されている。蛇行摩擦溝2は、各分割ピース1aに一体に設けられているので、第1実施例と同様、貯留する糸の長さの変更と、測長する糸の長さの変更が同時に行われることとなる。固定ドラム式のものでは、係糸ピン8はソレノイド38等により、ドラム1の外側から出没させることができる。回転軸36は、増速装置を介して織機に連結することで、織機と同期回転させることができるが、独立のモータを設けて電気的な同期制御により、織機回転と同期させる構造とすることもできる。この構造では、糸を蛇行摩擦溝2から貯留ドラム1へと移送する第2ヤーンガイド7も糸巻腕35上に設けられている。図4の実施例では、織機停止時に糸出口37を貯留ドラム1側へ移動させる構造として、磁石50bをソレノイド4で軸方向に移動させ、磁石50a、50bの吸引力によりドラム1を軸方向に後退させて、糸出口37を相対的に貯留ドラム1側へ移動させる構造を採用している。
【0033】
この第2実施例のものも、織機停止時に糸巻腕35の先端が貯留ドラム1側に移動して、手動による緯糸の引出を可能にすると共に、再起動時に係糸ピン8が突出するまで緯糸の送り出し動作が行われないことから、再起動後の第1ピックの緯糸長さの測長誤差を最少にでき、かつ自由なクランク角の位置から織機を再起動することができる。このことは、織機の再起動を容易にし、十分な筬打ち力を最初から付与することが可能になるという第1実施例のものと同様な作用効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転ドラム型の第1実施例を示す側面図
【図2】図1の装置の要部の断面側面図
【図3】図2の内部構造を示す正面図
【図4】固定ドラム式の第2実施例を模式的に示した側面図
【図5】非分割回転ドラム式の従来装置の一例を示す側面図
【図6】分割固定ドラム式の従来装置の一例を示す側面図
【符号の説明】
1 貯留ドラム
1a 分割ピース
2 蛇行摩擦溝
3 第1ヤーンガイド
4 ソレノイド
8 係糸ピン
28 カム円板

Claims (4)

  1. 貯留ドラム(1)の糸巻付け側外周端に一体に設けられた蛇行摩擦溝(2)と、この蛇行摩擦溝に糸を案内する糸出口(37)ないし第1ヤーンガイド(3)とを備えた緯糸測長貯留装置において、貯留ドラム(1)の糸解舒側外周端一箇所に所定のクランク角で出没する係糸ピン(8)を備え、織機停止時に前記糸出口(37)ないし第1ヤーンガイド(3)を貯留ドラム(1)側へ移動させかつ織機の回転開始後に当該糸出口ないしヤーンガイドを前記蛇行摩擦溝の接線上に復帰させる糸外し装置(4)を備えていることを特徴とする、流体噴射織機の緯糸測長貯留装置。
  2. 貯留ドラム(1)を周方向に分割して各分割ピース(1a)を放射方向に移動及び固定可能に設けることにより、貯留される糸長さを変更可能にした緯糸測長貯留装置において、当該分割された貯留ドラムの各分割ピース(1a)の糸巻付け側外周端に蛇行摩擦溝(2)が一体に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の流体噴射織機の緯糸測長貯留装置。
  3. 貯留ドラム(1)が織機の回転と同期回転する回転ドラムであることを特徴とする、請求項1又は2記載の緯糸測長貯留装置。
  4. 係糸ピン(8)が貯留ドラム(1)の回転に伴う遠心力で突出方向に付勢され、当該貯留ドラムと所定の回転比で回転して当該係糸ピンを没入方向に引込むカム円板(28)を備えている、請求項3記載の緯糸測長貯留装置。
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