JP3926063B2 - パーマネントウェーブ用前処理剤組成物及びその使用方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、毛髪の損傷を抑え、均一で良好なウェーブ又はストレートを形成すると共に、自然な油性感と柔らかさを与え、感触の優れたパーマネントウェーブ用前処理剤組成物及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパーマネントウェーブ用剤(以下、単にパーマ剤とする)とその原理は、チオグリコール酸及びその塩類、システイン及びその誘導体、亜硫酸塩などの還元剤を主剤とし、更に、アンモニア、モノエタノールアミン、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤を加えたパーマ剤第1剤により、毛髪内のS−S結合を還元開鎖し、次いで、臭素酸ナトリウム、過酸化水素、過ホウ酸ナトリウムなどの酸化剤を主剤とするパーマ剤第2剤によって酸化閉鎖し、ウェーブを作り出したり、ストレートな状態に保つ方法が一般的である。しかしながら、パーマ施術中には、アルカリによる毛髪の膨潤や還元・酸化に伴う化学的変化あるいは加温によるタンパク変性などの悪条件が重なって、S−S結合の低下や間充物質の流出が原因で毛髪の損傷が生じたり、感触が悪くなるといった問題があった。これらの問題点を解決するために種々の試みが提案されている。例えば、パーマ剤にシリコーンやタンパク質加水分解物、カチオン化セルロース等を添加し、損傷の防止や感触の改善を目的とする試みが行われている。あるいはパーマの前処理剤として、シリコーンやタンパク質加水分解物を配合したものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パーマ剤にシリコーン類を大量に配合するとウェット時における油ぎしみや製品安定性の低下、ウェーブの不均一が生じたり、損傷毛に対しては、効果的に吸着されず、自然な油性感を付与することができないことがあった。同様に、タンパク質加水分解物はある程度の損傷防止には役立つものの、その効果は充分満足いくものではなく、大量に用いるとウェーブ力が低下したり、べたついた感触になるという課題があった。また、カチオン化セルロースは、毛髪表面に吸着し、プレーンリンス時のきしみ感を低減させる効果は高いものの、ドライ時にぱさつきや硬さが生じるという課題があった。つまり、パーマ剤に配合しただけでは、充分な損傷防止効果や感触改善効果が得られにくいのが現状であった。更に、間充物質が流出したような損傷毛に対してパーマをかけると、ウェーブがかかりすぎたり、ウェーブのもちや感触が悪くなるなどの課題があった。このように、パーマ剤単独では、損傷度の異なる毛髪に対しては、充分な損傷防止や感触改善、ウェーブの均一性を確保することは困難であった。また、シリコーンやタンパク質加水分解物を配合した前処理剤は、軽度の損傷毛にはある程度効果があるものの、人工的な仕上がり感になったり、重度の損傷毛では充分な効果が得られないという課題があった。
【0004】
従って、本発明の目的は、毛髪の損傷を抑え、均一で良好なウェーブ又はストレートを形成すると共に、自然な油性感と柔らかさを与え、感触の優れたパーマネントウェーブ用前処理剤組成物及びその使用方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記実情を鑑み鋭意検討を重ねた結果、パーマネントウェーブ用前処理剤に植物油脂及び/又は植物性ロウ類、トリメチルグリシン、及び平均分子量5000以上のタンパク質加水分解物及び/又はその誘導体を組み合わせることにより、毛髪の損傷を抑え、均一で良好なウェーブ又はストレートを形成すると共に、自然な油性感と柔らかさを与え、優れた感触が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、(A)植物油脂及び/又は植物性ロウ類、(B)トリメチルグリシン、及び(C)平均分子量5000以上のタンパク質加水分解物及び/又はその誘導体を含有し、pH2〜7に調整されたことを特徴とするパーマネントウェーブ用前処理剤組成物及びその使用方法を提供するものである。以下、本発明の構成について詳細に説明する。
【0007】
本発明で用いられる成分(A)は、植物から得られる油脂類又はロウ類であり、多くは植物の種子、果肉、胚芽中に存在しているものである。油脂類は、脂肪酸とグリセリンのエステル、つまりトリグリセライドが大部分を占めており、一方、ロウ類は、高級アルコールと高級脂肪酸のエステルが主成分である。油脂類としては、アボカド油、アルモンド油、アーモンドナッツ油、オリーブ油、カカオ脂、キューカンバ油、ゴマ油、キョウニン油、ゴボウ種子油、小麦胚芽油、米胚芽油、サザンカ油、サフラワー油、コーン油、大豆油、月見草油、トウモロコシ油、パーム油、マカデミアンナッツ油、モモ種子油、ローズヒップ油、ブドウ種子油、メドウホーム油などが挙げられ、ロウ類としてはホホバ油、カルナウバロウなどが挙げられる。その他日本汎用化粧品原料集第二版、化粧品原料基準第二版などに記載されているものも使用できる。
【0008】
これらの植物油脂あるいはロウ類で好ましいのは、アボカド油、オリーブ油、米胚芽油、サフラワー油、ローズヒップ油、ブドウ種子油、メドウホーム油、ホホバ油である。これらの油脂あるいはロウ類は、毛髪に適度な油性感を与え、仕上がり時の良好な感触を付与する。
【0009】
本発明においては、これらのうちの1種又は2種以上を配合し、その配合量は0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%である。0.01重量%より少ない場合は充分な油性感、柔らかさ及びウェーブ均一性が得られず、5重量%を超えると製品の安定性が悪くなるばかりか、油っぽくなり感触を悪くする。
【0010】
成分(B)のトリメチルグリシンは、ベタイン、グリシルベタイン等の名称で知られており、砂糖大根、麦芽、キノコ類、果実等に多く含まれている成分である。その配合量は0.01〜2重量%、好ましくは0.05〜1重量%である。0.01重量%より少ないと毛髪がぱさつきやすく、また損傷防止効果も充分でなく、2重量%を超えるとべとついた感触となる。
【0011】
成分(C)としては、動植物由来のタンパク質を加水分解したものやその誘導体が挙げられる。具体的には、ケラチン、コラーゲン、シルク、セリシン、カゼイン、コンキオリン、エラスチン、卵黄タンパク、卵白タンパク、大豆タンパク、小麦タンパク、トウモロコシタンパク、米タンパクなどの動植物由来のタンパクを酸、アルカリ又は酵素で部分的に加水分解して得られるペプチドや、その誘導体としては、タンパク質加水分解物のエステル体や第4級アンモニウム誘導体などが挙げられる。
【0012】
これらの中でも、動物由来のケラチン、シルク、コンキオリン、植物由来の大豆タンパク、小麦タンパク及びこれらの第4級アンモニウム誘導体が毛髪損傷防止効果の点で好ましい。
【0013】
本発明では、これらのうちの1種又は2種以上を配合し、その配合量は0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%である。0.01重量%より少ない場合は充分な損傷防止効果が得られず、5重量%を超えると経時変化による着色や不快臭の原因となる。また、平均分子量は5000以上のものが好ましい。5000未満のものでは、皮膜性に乏しく、ウェーブの弾力性に欠けるため好ましくない。
【0014】
本発明の組成物はpH2〜7に調整される。pHが2より低いと皮膚への刺激の面から好ましくなく、7より大きいと毛髪が損傷を受けやすくなる。pHの調整には通常、酸及び/又はその塩が使用される。このような酸としては次のようなものを挙げることができる。無機酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸等が挙げられ、有機酸としては、酢酸、プロピオン酸、パルミチン酸等のモノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、フタル酸等のジカルボン酸あるいはポリカルボン酸;エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等のアミノポリカルボン酸;アセトホスホン酸、ヒドロキシホスホン酸、アミノホスホン酸等のホスホン酸;α−ヒドロキシカルボン酸(例えば、グリコール酸、乳酸、グルコン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸)等のモノヒドロキシカルボン酸あるいはポリヒドロキシカルボン酸等が挙げられる。
【0015】
また、これらの酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を同時に配合することによって系内に緩衝能をもたせることが可能である。このことにより、経時におけるpH変化を少なくすることができ、系の安定化につながる。酸の配合量は、組成物のpHを2〜7に調整するのに必要な量である。
【0016】
更に、本発明の組成物に(D)アミノ酸及び(E)糖類を配合することにより、優れた毛髪損傷防止効果を得ることができる。
【0017】
成分(D)のアミノ酸としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン等の中性アミノ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン等の酸性アミノ酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン、ヒドロキシリジン等の塩基性アミノ酸が挙げられる。これらの中でも、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、ヒドロキシプロリン等の中性アミノ酸が好ましい。その配合量は0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%である。0.01重量%より少ない場合は、充分な損傷防止効果が得られず、5重量%を超えるとべとついた感触となる。
【0018】
成分(E)の糖類としては、グルコース、キシリトール、ソルビトール、フルクトース等の単糖、ラクトース、トレハロース、ショ糖等のオリゴ糖が挙げられる。具体的な単糖としては、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等の三炭糖、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等の四炭糖、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等の五炭糖、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等の六炭糖、アルドヘプトース、へプッロース等の七炭糖、オクツロース等の八炭糖、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等のデオキシ糖、D‐グルコサミン、D‐ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等のアミノ糖、D‐グルクロン酸、D‐マンヌロン酸、L−ベルロン酸、D‐ガラクツロン酸、L−イズロン酸等のウロン酸等が挙げられる。オリゴ糖としては、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α‐トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
【0019】
これらの中でも、ソルビトール、グルコース、トレハロース、ラクトースなどの分子量500以下のものが浸透性の点で好ましく、分子量が大きい多糖類は不向きである。本発明においては、これらのうちの1種又は2種以上を配合し、その配合量は0.001〜3重量%、好ましくは0.005〜2重量%である。0.001重量%より少ない場合は充分な柔らかさが得られず、3重量%を超えるとウェーブの弾力が低下し、ウェーブがだれてしまったり、ストレート効果の持続性が悪くなる。
【0020】
さらに、本発明のパーマネントウェーブ用前処理剤には、本発明の効果を妨げない範囲で、通常化粧品分野で用いられている他の任意成分を配合することができる。このような任意成分としては、高級アルコール、炭化水素やエステル類等の油脂、アニオン、カチオン、ノニオン、両性等の界面活性剤、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体などのカチオン化ポリマー、アニオン性ポリマー、両性ポリマー等の高分子化合物、プロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類、増粘剤、動植物の抽出エキス、アルコール類などの溶剤、金属封鎖剤、防腐剤、香料及び色素等が挙げられる。
【0021】
本発明のパーマネントウェーブ用前処理剤組成物は常法に従って製造でき、その剤型は、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、泡状エアゾール、スプレータイプ等とすることができる。
【0022】
本発明のパーマネントウェーブ用前処理剤組成物は、パーマネントウェーブの施術前に使用するもので、乾燥したドライの状態、もしくはシャンプー後などの若干濡れた状態の毛髪に適量塗布し、その後直ぐにパーマネントウェーブ処理を行う。もしくは、塗布後、30〜60℃の温度で3〜20分間加温器で加温もしくはドライヤーで乾燥させた後、パーマネントウェーブ処理を行う方法が一般的である。このパーマネントウェーブ処理とは、直毛にウェーブを形成するパーマネントウェーブ、あるいはくせ毛、縮毛、ウェーブ毛をストレートな状態にする縮毛矯正を示している。一般にパーマネントウェーブ用第1剤は、チオグリコール酸又はその塩類、システイン又はその誘導体、ホモシステイン、チオグリセロール、チオ乳酸、チオリンゴ酸などのメルカプト化合物や亜硫酸塩、亜硫酸水素塩などの還元剤を主剤とし、これにアンモニア水、モノエタノールアミンや2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の有機アミン類、炭酸ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤やジチオジグリコール酸ジアンモニウムなどの反応調整剤を加えることができるが、更に植物油脂を1種又は2種以上配合したパーマネントウェーブ用第1剤と組み合わせて使用することで、本発明の前処理剤の効果を高め、仕上がり時の感触がより良好なものとなる。この際、第1剤に配合される植物油脂の配合量は、0.1〜5重量%が好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内容について、実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0024】
【実施例】
実施例1及び比較例1〜4
表1に示す組成の実施例1及び比較例1〜4のパーマネントウェーブ用前処理剤組成物を常法により調製した。また、表2に示す組成のパーマ剤第1剤(1−A及び1−B)及び第2剤(2−A)を常法により調製した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
次に、本発明の組成物の効果を評価するために、ウェーブの均一性、官能評価及び毛髪損傷度について比較試験を行った。
【0028】<ウェーブの均一性>
20代日本人女性の、化学的な処理を行っていない毛髪を用いて、30本一束の毛束(長さ15cm)を作製した。次に毛先から7cmまでをブリーチ処理(2回)し、人為的に損傷部と非損傷部を作製した毛束に、実施例1及び比較例1〜4の前処理剤をそれぞれ塗布し、続いてパーマ処理を施した後、それぞれの毛束のウェーブの均一性を評価した。なお、パーマ処理は直径1cmのプラスチックロッドに毛束を巻き付け、第1剤(37℃、15分)及び第2剤(室温、15分)で処理した後、水洗して、根元部分と毛先部分のウェーブ径を測定した。測定値から次式を用いて、ウェーブの均一性を以下の基準で評価した。
ウェーブの均一性=(毛先のウェーブ径/根元のウェーブ径)×100
◎:ウェーブが均一(95以上)
○:ウェーブがほぼ均一(85以上95未満)
△:ウェーブがやや不均一(75以上85未満)
×:ウェーブが不均一(75未満)
【0029】<官能評価>
毛髪の状態(太さ、損傷度など)がほぼ同じである毛髪を用い、毛束(長さ20cm,重量2g)を作成し、5名の専門美容師により官能評価を行った。直径1cmのプラスチックロッドに毛束を巻き付け、前処理剤(37℃、5分)、第1剤(37℃、15分)及び第2剤(室温、15分)で処理した後、水洗して、乾燥させた後に、ウェーブの弾力、柔らかさ、油性感及びツル感について、以下の基準により官能評価を行った。
◎:非常に良い
○:やや良い
△:普通
×:悪い
【0030】<毛髪損傷度>
官能評価の比較試験においてパーマ処理した毛束を、走査型電子顕微鏡を用いて、毛髪のキューティクルの浮き上がり方で損傷度を評価した。すなわち、パーマ処理した毛束の根本から2〜3cm部分で結び目ができるように毛束を調製し、この結び目を一定の条件で引っ張ったときの結び目曲面におけるキューティクルの浮き上がり具合から、以下の基準により評価した。
◎:非常に損傷が少ない(キューティクルがほとんど浮き上がっていない)
○:損傷が少ない(キューティクルの最外層が一部浮き上がっている)
△:損傷がややある(キューティクルの最外層が全体的に浮き上がっている)
×:損傷がある(キューティクルのほとんどが浮き上がっている)
結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】
表3の結果から、本発明のパーマネントウェーブ用前処理剤組成物を用いることにより、ウェーブの均一性、毛髪の弾力性及び感触が良好になり、毛髪損傷も防止できることがわかる。更に、植物性油分を配合したパーマ剤第1剤を併用することで、感触がより向上することがわかる。
【0033】
下記の組成からなるパーマ剤第1剤(1−C)及び第2剤(2−B)を常法により調製した。
パーマ剤第1剤(1−C) 重量%
50%チオグリコール酸アンモニウム 10.0
モノエタノールアミン 3.5
キサンタンガム 0.5
サフラワー油 1.0
ローズヒップ油 0.5
POE(10)オレイルエーテル 1.2
1,3−ブチレングリコール 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3
香料 0.1
精製水 適 量
パーマ剤第2剤(2−B)
臭素酸ナトリウム 10.0
クエン酸 0.05
POE(10)ラウリルエーテル 0.5
塩化ラウリルトリメチルアンモニウム 2.0
精製水 適 量
【0034】実施例3
【0035】実施例4
【0036】
上記組成からなる実施例3及び4のパーマネントウェーブ用前処理剤組成物をそれぞれ常法により調製した。実施例3又は4を毛髪に塗布し、続いて前記パーマ剤第1剤(1−C)及び第2剤(2−B)を用いて通常のパーマ処理を行い、実施例1と同様の評価を行ったところ、均一で弾力のあるウェーブが得られ、感触に関しても良好であった。
【0037】
下記の組成からなる縮毛矯正剤第1剤(1−D)及び第2剤(2−C)を常法により調製した。
縮毛矯正剤第1剤(1−D) 重量%
50%チオグリコール酸アンモニウム 15.0
40%ジチオジグリコール酸アンモニウム 4.0
28%アンモニア水 1.0
モノエタノールアミン 3.0
カルボキシビニルポリマー 1.0
サフラワー油 1.0
米胚芽油 0.5
POE(10)オレイルエーテル 1.2
1,3−ブチレングリコール 1.5
香料 0.1
精製水 適 量
縮毛矯正剤第2剤(2−C)
臭素酸ナトリウム 10.0
セタノール 6.0
流動パラフィン 4.0
POE(15)セチルエーテル 0.5
POE(2)ステアリルエーテル 3.0
精製水 適 量
【0038】実施例5
【0039】
上記組成からなる実施例5のパーマネントウェーブ用前処理剤組成物を常法により調製し、これを毛髪に塗布した後、前記縮毛矯正剤第1剤(1−D)及び第2剤(2−C)を用いて通常の縮毛矯正処理を行い、実施例1と同様の評価を行ったところ、毛髪のダメージを抑えて、均一なストレートが得られ、感触に関しても良好であった。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、毛髪の損傷を抑え、均一で良好なウェーブ又はストレートを形成すると共に、自然な油性感と柔らかさを与え、感触の優れたパーマネントウェーブ用前処理剤組成物及びその使用方法を得ることができる。
Claims (3)
- (A)植物油脂及び/又は植物性ロウ類、(B)トリメチルグリシン、及び(C)平均分子量5000以上のタンパク質加水分解物及び/又はその誘導体を含有し、pH2〜7に調整されていることを特徴とするパーマネントウェーブ用前処理剤組成物。
- 更に(D)アミノ酸及び(E)糖類を含有することを特徴とする請求項1記載のパーマネントウェーブ用前処理剤組成物。
- 植物油脂を含有するパーマネントウェーブ用第1剤の前処理剤として使用することを特徴とする請求項1又は2記載のパーマネントウェーブ用前処理剤組成物の使用方法。
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