JP6517514B2 - 前処理剤、及び毛髪変形処理方法 - Google Patents

前処理剤、及び毛髪変形処理方法 Download PDF

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本発明は、高温アイロンなどの発熱体を毛髪に接触させる工程を備える毛髪変形処理における毛髪の還元前に使用する前処理剤、及びこの前処理剤を使用する前処理工程を備える毛髪変形処理方法に関するものである。
毛髪形状をウェーブ状や直線状に近づける毛髪変形処理では、還元剤が配合された毛髪変形用第1剤が使用され、その還元剤による毛髪中のシスチン結合の切断が毛髪形状の変形を可能とする。また、毛髪変形処理の過程では毛髪を加温する場合があり、毛髪変形用第1剤の毛髪への浸透促進などを目的として、毛髪変形用第1剤を塗布した毛髪を60℃以下に加温する方法が知られている。その他にも、より高温の発熱体に毛髪を接触させる場合もあり、毛髪変形用第1剤を洗い流した後の毛髪を70℃以上のロッドや100℃以上のヘアアイロンなどの発熱体で加熱する方法も知られている。
上記加熱が毛髪の損傷をより大きくすることがあり、その加熱温度が高いほどに毛髪が損傷する可能性が高まる。そして、毛髪の感触は損傷により悪化するため、その悪化の抑制が求められる。その抑制の提案の一つとして、毛髪変形用第1剤に先立って前処理剤を毛髪に塗布することがある。例えば、特許文献1は、植物油脂及び/又は植物性ロウ類、トリメチルグリシン、及び平均分子量5000以上のタンパク質加水分解物及び/又はその誘導体を含有し、pHが2〜7である前処理剤を開示し、当該前処理剤を使用することで、柔らかさなどの感触が優れるものとなるとされている。
特開2001−10936号公報
上記の通り、高温の加熱を伴う毛髪変形処理を行った毛髪の感触については、その悪化の抑制が求められ、毛髪の滑らかさ(毛髪表面が滑らかな感触)や保湿感(毛髪の損傷による乾燥が抑制されている感触)の改善が望まれる場合がある。また、そのような感触の改善以外にも、前処理剤の保管などの関係上、防腐剤の配合が求められることがある。
本発明は、上記事情に鑑み、微生物の繁殖を抑えるための防腐剤が配合されていると共に、高温の加熱を伴う毛髪変形処理を行った毛髪の滑らかさや保湿感を優れるものとする前処理剤、及び当該前処理剤を使用する毛髪変形処理方法の提供を目的とする。
本発明者が鋭意検討を行った結果、高温の加熱を伴う毛髪変形処理を行う場合に、トレハロースと防腐剤であるフェノキシエタノールを配合すれば、毛髪の感触が滑らかさと保湿感に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る前処理剤は、還元された毛髪を70℃以上の発熱体と接触させる加熱工程を備える毛髪変形処理において前記還元前の毛髪に塗布される前処理剤であって、トレハロース及びフェノキシエタノールが配合されたことを特徴とする。
また、本発明に係る毛髪変形処理方法は、トレハロース及びフェノキシエタノールが配合された前処理剤を毛髪に塗布する前処理工程と、当該前処理工程後の毛髪に、還元剤が配合された毛髪変形用第1剤を毛髪に塗布する還元工程と、当該還元工程後の毛髪と70℃以上の発熱体とを接触させる加熱工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、還元された毛髪を70℃以上の発熱体と接触させる加熱工程を備える毛髪変形処理において、その還元前の毛髪に塗布される前処理剤としてトレハロース及びフェノキシエタノールを配合したものを使用するので、毛髪変形処理後の毛髪が滑らかさと保湿感に優れるものとなる。
本発明の実施形態に基づき、本発明を以下に説明する。
(前処理剤)
本実施形態の前処理剤は、トレハロース及び防腐剤が配合されたものである(水の配合量は、例えば60質量%)。また、本実施形態の前処理剤には、公知の前処理剤に配合されている原料を任意原料として配合しても良い。
トレハロース
本実施形態の第1剤におけるトレハロースの配合量は、例えば0.1質量%以上5質量%以下であり、0.2質量%以上2質量%以下が良く、0.2質量%以上1質量%以下が好ましい。0.1質量%以上であると、滑らかさと保湿感を良好にすることに適し、5質量%以下としても、5質量%を超える配合量と比べた保湿感と大きな差異がない。
防腐剤
本実施形態の前処理剤には、防腐剤であるフェノキシエタノールが配合される。本実施形態の前処理剤におけるフェノキシエタノールの配合量の上限は、例えば1.0質量%である。その配合量の下限は、例えば0.2質量%である。
また、本実施形態の前処理剤には、公知の前処理剤に配合されている防腐剤から選ばれた一種又は二種以上が更に配合されていても良い。その防腐剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、イソブチルパラベン、エチルパラベン、エチルパラベンナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、トリクロサン、ヒノキチオール、ブチルパラベン、ブチルパラベンナトリウム、プロピルパラベン、プロピルパラベンナトリウム、塩化ベンザルコニウム、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルパラベン、メチルパラベンナトリウムなどが挙げられる。
任意原料
本実施形態の前処理剤に配合される任意原料は、公知の前処理剤に配合される原料から適宜選定される。当該原料は、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、高分子化合物、シリコーン、炭化水素、ロウ、高級アルコール、多価アルコール、脂肪酸、油脂、エステル油、タンパク質、アミノ酸、キレート剤、抗炎症剤、香料などである。
剤型
本実施形態の前処理剤の使用時の剤型は、特に限定されず、液状、クリーム状、ワックス状、ゲル状、フォーム状(泡状)、霧状等が挙げられる。
pH
本実施形態の前処理剤のpHは、例えば2.5以上8.0以下である。
(毛髪変形用第1剤)
本実施形態の毛髪変形用第1剤(以下、「毛髪変形用第1剤」を「第1剤」と称することがある。)は、還元剤が水と配合されたものである(水の配合量は、例えば60質量%)。また、本実施形態の第1剤には、公知の第1剤と同様にアルカリ剤を配合しても良い他、公知の第1剤に配合されている原料を任意原料として配合しても良い。
還元剤
本実施形態の第1剤には、公知の第1剤に配合されている還元剤から選ばれた一種又は二種以上を配合すると良い。その還元剤としては、チオール基を有する公知の還元剤が挙げられ、例えば、チオグリコール酸、チオグリコール酸塩(チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミンなど)、システアミン、システアミン塩(システアミン塩酸塩など)、システイン(L−システイン、DL−システインなど)、システイン塩(L−システイン塩酸塩、DL−システイン塩酸塩など)、アセチルシステイン(N−アセチル−L−システインなど)、チオグリコール酸グリセリル、チオ乳酸、チオ乳酸塩、ブチロラクトンチオールである。その他の公知の還元剤としては、例えば、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウムなど)が挙げられる。
本実施形態の第1剤における還元剤の配合量は、適宜設定すると良く、例えば2質量%以上15質量%以下である。
アルカリ剤
本実施形態の第1剤には、pHをアルカリ側に調整するためのアルカリ剤の一種又は二種以上が必要に応じて配合される。このアルカリ剤としては、例えば、アンモニア、アミノアルコール(モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールなど)、塩基性アミノ酸(アルギニンなど)、モルホリン、炭酸塩(炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなど)、リン酸塩(リン酸一水素アンモニウム、リン酸一水素ナトリウムなど)、及び苛性アルカリ(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム)が挙げられる。
任意原料
本実施形態の第1剤には、上記の通り、公知の第1剤用原料から適宜選択されたものが任意に配合される。この任意原料は、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、高分子化合物、シリコーン、炭化水素、ロウ、高級アルコール、多価アルコール、脂肪酸、油脂、エステル油、タンパク質、アミノ酸、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、香料などである。
本実施形態の第1剤は、後記の通り剤型が特に限定されるものではないが、高級アルコール及びカチオン界面活性剤を配合してクリーム状にしても良い。
上記高級アルコールは、炭素数14以上22以下のものであると良く、例えば、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールなどの直鎖状飽和アルコール;オレイルアルコールなどの直鎖状不飽和アルコール;ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコールなどの分枝飽和アルコール;が挙げられる。一種又は二種以上の高級アルコールを配合すると良く、本実施形態の第1剤における高級アルコールの配合量は、例えば2質量%以上6質量%以下である。
上記のカチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム等のジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ベヘニルトリメチルアンモニウムメトサルフェート、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム等のモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩;塩化ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウム等の長鎖アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩;が挙げられる。一種又は二種以上のカチオン界面活性剤を配合すると良く、本実施形態の第1剤におけるカチオン界面活性剤の配合量は、例えば1質量%以上5質量%以下である。
剤型
本実施形態の第1剤の使用時の剤型は、特に限定されず、液状、クリーム状、ゲル状などが挙げられる。毛髪に塗布した第1剤が流れ落ちることを抑えるには、クリーム状又はゲル状が良い。
粘度
本実施形態の第1剤の粘度は、特に限定されない。その粘度は、毛髪からの流れ落ちを抑えるためには、2000mPa・s以上が良く、4000mPa・s以上が好ましく、8000mPa・s以上がより好ましく、10000mPa・s以上が更に好ましい。また、毛髪への第1剤の浸透性を高めるには、その粘度は、30000mPa・s以下が良く、25000mPa・s以下が好ましく、20000mPa・s以下がより好ましい。なお、本実施形態における粘度は、B型粘度計(TOKIMEC社製B型粘度計「VISCOMETER TV−20」など)において粘度に応じて選定したローターを使用して25℃で計測した60秒後の値を採用する。
pH
本実施形態の第1剤のpHは、25℃において、例えば8.0以上10.0以下が良い。
(毛髪変形用第2剤)
本実施形態の前処理剤及び第1剤を使用する毛髪変形処理においては、酸化剤が配合された毛髪変形用第2剤(以下、「毛髪変形用第2剤」を「第2剤」と称することがある。)を使用することが好適である。本実施形態の第2剤は、毛髪変形処理に応じた公知の第2剤であると良い。
本実施形態の第2剤は、酸化剤が水に配合されたものである(本実施形態の第2剤として典型的なものは、水の配合量が75質量%以上のものである。)。また、本実施形態の第2剤には、公知の第2剤に配合されている原料を任意原料として配合しても良い。
酸化剤
本実施形態の第2剤に配合する酸化剤は、公知の第2剤と同様、臭素酸塩(臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなど)又は過酸化水素であると良い。
任意原料
本実施形態の第2剤には、上記の通り、公知の第2剤用原料から適宜選択されたものが任意に配合される。この任意原料は、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、高分子化合物、シリコーン、炭化水素、ロウ、高級アルコール、多価アルコール、脂肪酸、油脂、エステル油、タンパク質、アミノ酸、キレート剤、抗炎症剤、防腐剤、香料などである。
本実施形態の第2剤の使用時の剤型は、特に限定されず、例えば、液状、クリーム状、フォーム状(泡状)が挙げられる。
pH
本実施形態の第2剤のpHは、臭素酸塩を配合する場合、25℃において、例えば5.0以上7.5以下である。また、本実施形態の第2剤のpHは、過酸化水素を配合する場合、25℃において、例えば2.5以上3.5以下である。
(毛髪変形処理)
本実施形態の毛髪変形処理は、前処理工程、当該前処理工程後の還元工程、及び当該還元工程後の加熱工程を備える。また、加熱工程後の毛髪の酸化について、薬剤を接触させることのない空気酸化であっても良いが、本実施形態の第2剤を毛髪に塗布する酸化工程によれば、毛髪変形の程度が高まる。
前処理工程
本実施形態の毛髪変形処理における前処理工程では、本実施形態の前処理剤が毛髪に塗布される。
還元工程
本実施形態の毛髪変形処理における還元工程では、前処理工程後の毛髪を水洗又は水洗せずに、本実施形態の第1剤を塗布し、常温又は60℃以下で放置する。このときの放置時間は、長い程に毛髪が軟化し易い傾向があり、例えば10分以上30分以下である。
加熱工程
本実施形態の毛髪変形処理における加熱工程では、還元工程で還元された後の毛髪の第1剤を洗い流した後に、70℃以上の発熱体と毛髪とを接触させる。その接触は、毛髪を伸ばしてその形状を直線状に近づけるための公知のヘアアイロン、毛髪形状をウェーブ状にするためのロッド、毛髪形状をカール状やウェーブ状にするためのカーリングアイロンを使用して行うと良い。
毛髪形状を直線状に近づけるためのヘアアイロンは、ハッコー社製「ADST Premium DS」、小泉成器社製「VSI−1009/PJ」などとして公知である。このヘアアイロンにおいて、対向する一対の金属製板状体が発熱体として備わっている。そして、ヘアアイロンを使用する際には、公知の通り、乾燥又はほぼ乾燥させた毛髪を対向する発熱体間に挟み、その後に、毛髪を挟んだ状態を維持しながらヘアアイロンを移動させ、挟まっている毛髪を滑らせる。
上記ヘアアイロンの発熱体の設定温度は、毛髪の形状を効率良く変形させるために、70℃以上であり、80℃以上が良く、100℃以上が好ましく、140℃以上がより好ましく、160℃以上が更に好ましい。一方、上記発熱体の設定温度は、毛髪の損傷を抑えるためには、230℃以下が良く、210℃以下が好ましく、200℃以下がより好ましく、190℃以下が更に好ましい。
毛髪形状をウェーブ状にするためのロッドは、公知の装置に備わっており、その装置は、大広製作所社製「ODIS EX」などである。ロッドには湿潤した毛髪を巻き取り、その後に、ロッドにおける毛髪の当接面を所定温度に上昇させる。そして、ロッドの熱で毛髪を乾燥させるのが一般的である。
上記ロッドの設定温度は、毛髪の形状を効率良く変形させるために、70℃以上であり、80℃以上が良い。一方、ロッドの設定温度の上限は、毛髪を乾燥するための温度である100℃であると良い。
毛髪形状をカール状やウェーブ状にするためのカーリングアイロンは、ハッコー社製「Digital Perming」などとして公知である。このカーリングアイロンは、発熱体の温度を例えば140℃以上190℃以下に設定して使用される。
酸化工程
本実施形態の毛髪変形処理における酸化工程では、毛髪に本実施形態の第2剤を塗布し、放置する。このときの放置時間は、例えば3分以上15分以下である。放置後の毛髪は、洗浄、乾燥させると良い。
以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるものではない。
(前処理剤)
実施例1、比較例1A〜1Oの液状前処理剤を、トレハロース、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、ソルビン酸カリウム、及び安息香酸ナトリウムから選んだ原料を、下記表1〜2に記載の配合濃度で水とを配合して製造した。
(第1剤)
上記実施例1等の前処理剤と組合せて使用する第1剤を、原料と水とを配合して調製した。その第1剤における原料の配合濃度は、チオグリコール酸アンモニウム8質量%、システイン1質量%、ジチオジグリコール酸ジアンモニウム2質量%、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩0.2質量%、モノエタノールアミン2質量%、炭酸水素アンモニウム0.4質量%とした。pHは、9程度であった。
(第2剤)
上記実施例1等の前処理剤と組合せて使用する第2剤を、原料と水とを配合して調製した。その第2剤における原料の配合濃度は、過酸化水素2質量%、ヒドロキシエタンジホスホン酸0.1質量%、リン酸一水素二ナトリウム1質量%、リン酸0.2質量%とした。pHは、3程度であった。
(毛髪変形処理)
2g程度の酸化染毛処理履歴がある25cm前後の毛束を、洗浄し、タオルで水分を拭き取ってから、前処理工程、還元工程、加熱工程、酸化工程を有する毛髪変形処理を行った。前処理工程では、実施例1及び比較例1A〜1Oのいずれかの前処理剤を毛髪に塗布し、その直後の還元工程では、第1剤を毛束に塗布し、毛束に櫛を通してから室温で20分程度放置した。加熱工程では、温水で第1剤を洗い流し、温風で乾燥させた還元工程後の毛束を処理対象とし、ヘアアイロン(株式会社ハッコー製「ADST Premium DS プロ用ストレートヘアアイロン ADST Premium DS(FDS−25)」)における一対の発熱体の温度を180℃に設定し、その発熱体の間に毛束を挟んでから、毛束を伸ばしつつ滑らせた。酸化工程では、第2剤を毛束に塗布し、室温で5分程度放置した。その放置後の毛束を温水で洗浄し、温風で乾燥させた。
(評価)
上記毛髪変形処理を行った毛束について、滑らかさ及び保湿感の感触の評価を5名の評価者が行った。ここでの評価は、比較例1Bの前処理剤を用いて処理した毛束の感触を基準とし、基準よりも劣る感触の場合を「1点」、基準と同等の感触の場合を「2点」、基準よりも優れる感触の場合を「3点」とした。そして、評価者5名の平均値により、感触を評価した。
上記評価の結果を下記表1〜2に示す。

Claims (3)

  1. 還元された毛髪を70℃以上の発熱体と接触させる加熱工程を備える毛髪変形処理において前記還元前の毛髪に塗布される前処理剤であって、
    トレハロース及びフェノキシエタノールが配合されたことを特徴とする前処理剤。
  2. 前記発熱体が80℃以上230℃以下である請求項1に記載の前処理剤。
  3. トレハロース及びフェノキシエタノールが配合された前処理剤を毛髪に塗布する前処理工程と、
    当該前処理工程後の毛髪に、還元剤が配合された毛髪変形用第1剤を毛髪に塗布する還元工程と、
    当該還元工程後の毛髪と70℃以上の発熱体とを接触させる加熱工程と、
    を備えることを特徴とする毛髪変形処理方法。
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